JP3371803B2 - 時間軸補正装置 - Google Patents

時間軸補正装置

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JP3371803B2 JP11662898A JP11662898A JP3371803B2 JP 3371803 B2 JP3371803 B2 JP 3371803B2 JP 11662898 A JP11662898 A JP 11662898A JP 11662898 A JP11662898 A JP 11662898A JP 3371803 B2 JP3371803 B2 JP 3371803B2
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Description

【発明の詳細な説明】 【0001】 【発明の属する技術分野】本発明は、磁気記録再生装置
等の再生信号に含まれる高速ジッタ及び低速ジッタを除
去するための時間軸補正装置に関する。 【0002】 【従来の技術】テレビ受像機の大型化やプラズマディス
プレイに代表される薄型大画面ディスプレイの登場によ
り磁気記録再生装置の再生映像品質の更なる向上が望ま
れる中、再生映像信号のジッタ成分を除去するための時
間軸補正装置を搭載した磁気記録再生装置が増加しつつ
ある。 【0003】そして、最近の磁気記録再生装置には、再
生処理系の一部の回路でデジタルYNR及びデジタルC
NR等、3次元のデジタル信号処理を施すためのデジタ
ル信号処理回路を搭載したものがあるが、このようなデ
ジタル信号処理回路は、単一の固定クロックによって駆
動されるICチップにより構成される。 【0004】一方、時間軸補正装置は、再生映像信号か
ら水平同期信号(以下、単に同期信号という)を分離
し、分離した同期信号に基づき生成したクロックのタイ
ミングで再生映像信号をA/D変換すると同時に、この
クロックによりA/D変換後の再生映像信号のメモリへ
の書き込みを行い、また、ジッタ成分を含まない固定ク
ロックによりメモリから映像信号を読み出すと同時に、
この固定クロックのタイミングでメモリから読み出した
映像信号をD/A変換してジッタ成分を除去する方法が
一般的である。 【0005】 【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
再生映像信号に基づきメモリへの書き込みクロックを得
る時間軸補正装置では、その同期分離回路をアナログ信
号処理回路にて構成する必要があり、また、この同期分
離回路にて分離された同期信号に基づき生成されるクロ
ックと固定クロックとの2つのクロックにより駆動させ
ている為、回路構成が複雑になるだけでなく、前記デジ
タルYNR及びデジタルCNR等のデジタル信号処理回
路と一体化させることが困難であった。 【0006】また、時間軸補正装置のメモリは、その容
量が多い程オーバーフローの発生を防ぐことが容易であ
り、1フィールド分程度の映像信号を保持できることが
望ましいが、このような大容量のメモリを使用する場合
には、メモリ部を前記デジタル信号処理回路と別構成と
せざるを得ない。 【0007】しかし、メモリ部を前記デジタル信号処理
回路と別構成とした場合であっても、時間軸補正装置の
主要な部分と前記デジタル信号処理回路とを一体化させ
ることは可能であるが、回路構成を簡素化させるために
は、前記一体化させた回路とメモリとの間の信号のやり
とりを最小限に抑えることが条件になってくる。 【0008】 【課題を解決するための手段】以上の課題を解決する為
に、本発明に係る時間軸補正装置は、固定クロックを発
生する固定クロック発生手段と、入力される映像信号を
前記固定クロックの所定タイミングにてA/D変換し、
複数の標本値として出力するA/D変換手段と、前記固
定クロックの所定タイミングと、前記A/D変換手段に
てA/D変換された映像信号の信号レベルが所定のしき
い値を越えたタイミングとの1クロック未満の時間差
を、前記A/D変換手段が出力する前記所定のしきい値
を越える前後の標本値に基づき演算し、前記1クロック
未満の時間差に基づく時間差情報を位相誤差信号として
出力する補間位相検出手段と、前記A/D変換手段から
の複数の標本値及び前記補間位相検出手段からの位相誤
差信号に基づき、前記映像信号の信号レベルが所定のし
きい値を越えたタイミング及びこのタイミングから前記
固定クロックの周期分だけ遅れたタイミング毎の前記映
像信号の信号レベルを補間演算する補間フィルタ手段
と、前記A/D変換された映像信号の信号レベルが所定
のしきい値を越えたタイミングから所定時間経過後に書
き込みリセット信号を出力する書き込みリセット信号出
力手段と、前記固定クロックの所定タイミングにて信号
の書き込み動作及び読み出し動作を同時に行い、前記書
き込みリセット信号に続く前記固定クロックの所定タイ
ミングにて前記補間フィルタ手段で補間演算された値を
順次書き込むのと同時に、前記固定クロックに基づき生
成される1水平走査期間毎に出力される読み出しリセッ
ト信号に続く前記固定クロックの所定タイミングにて前
記補間演算された値を順次読み出し可能なメモリ手段
と、前記固定クロックの所定タイミングにて、前記メモ
リ手段から読み出される補間演算された値をD/A変換
して、映像信号を得るD/A変換手段とを備え、前記補
間位相検出手段の出力する複数水平走査期間の位相誤差
信号及び書き込みリセット信号出力手段の出力する複数
水平走査期間の書き込みリセット信号に基づき、複数水
平走査期間における平均化された位相誤差信号及び書き
込みリセット信号を生成し、前記平均化された位相誤差
信号及び書き込みリセット信号を前記補間フィルタ手段
及び前記メモリ手段に供給するようにしたことを特徴と
するものである。 【0009】 【発明の実施の形態】図1は、本発明の実施例に係る時
間軸補正装置を説明する為のブロック図である。図1に
おいて、1は14.3MHz(910fH)の波数のク
ロックパルスを発生する固定クロック発生回路、2は再
生映像信号が入力されると共に、固定クロック発生回路
1からの固定クロックが入力され、この固定クロックが
入力されるタイミングで再生映像信号をA/D変換する
A/D変換器である。 【0010】また、3はA/D変換器2にてデジタル形
態に変換された映像信号が入力されると共に、固定クロ
ック発生回路1からの固定クロックが入力され、映像信
号の信号レベルが所定のしきい値を越える前後の前記固
定クロックのタイミングにおける映像信号のレベルに基
づき、映像信号の信号レベルが所定のしきい値を越えた
タイミングと固定クロックのタイミングとの時間的なず
れを演算して、これを位相誤差信号として出力する補間
位相検出器である。 【0011】また、4はA/D変換器2にてデジタル形
態に変換された映像信号、補間位相検出器3からの位相
誤差信号、そして固定クロック発生回路1からの固定ク
ロックが入力され、映像信号の信号レベルが所定のしき
い値を越えたタイミングに始まり、このタイミングから
前記固定クロックのクロック周期分だけ遅れたタイミン
グ毎の映像信号の信号レベルをA/D変換器2からの映
像信号のレベル及び補間位相検出器3からの位相誤差信
号に基づき補間演算して出力する補間フィルタである。 【0012】5はA/D変換器2にてデジタル形態に変
換された映像信号が入力されると共に、固定クロック発
生回路1からの固定クロックが入力され、後述するメモ
リ7の書き込みリセット信号を発生する書き込みパルス
発生回路、6は固定クロック発生回路1からの固定クロ
ックが入力され、後述するメモリ7の読み出しリセット
信号を発生する読み出しパルス発生回路である。 【0013】そして、7は補間フィルタ4にて補間演算
して得た映像信号、書き込みパルス発生回路5からの書
き込みリセット信号、読み出しパルス発生回路6からの
読み出しリセット信号、固定クロック発生回路1からの
固定クロックが入力され、固定クロック発生回路1から
の固定クロックにより書き込み動作及び読み出し動作が
同時に行え、1水平走査ライン分の映像信号を保持する
ことのできるメモリである。 【0014】また、8はメモリ7から読み出された映像
信号が入力されると共に、固定クロック発生回路1から
の固定クロックが入力され、この固定クロックが入力さ
れるタイミングで再生映像信号をD/A変換し、ジッタ
成分を除去した映像信号を出力するD/A変換器であ
る。 【0015】次に本発明の実施例に係る時間軸補正装置
の動作について説明する。固定クロック発生回路1が1
4.3MHzの周波数の固定クロックを発生すると、A
/D変換器2は入力される映像信号をこの固定クロック
のタイミングでA/D変換する。 【0016】図2は補間位相検出器3における位相誤差
信号の演算方法及び補間フィルタ4における補間値の演
算方法を説明するための説明図である。図2に示す如
く、補間位相検出器3のしきい値Vthは同期信号のシ
ンクチップレベルとペデスタルレベルとの間に設けら
れ、固定クロック発生回路1の出力する固定クロックの
1周期をdTとする。 【0017】補間位相検出器3にはA/D変換器2が出
力する映像信号が入力され、補間位相検出器3は、この
映像信号における同期信号の立ち上がり部分において、
補間点Sh0で示すタイミングと標本点S0のタイミング
との時間差であるTjが固定クロック発生回路1から出
力される固定クロックの1周期dTに対してどの程度の
時間的割合であるかを示すTj/dTの値を演算する。 【0018】ここで、映像信号の標本値がしきい値Vt
hを越える前の標本点S0における標本値はV0、そして
しきい値Vthを越えた後の標本点S1における標本値
はV 1である為、Tj/dTの値は以下の如く演算され
る。 Tj/dT=(Vth−V0)/(V1−V0) そして、このTj/dTの値が位相誤差信号として補間
フィルタ4に出力される。 【0019】以上のように、補間位相検出器3は同期信
号の立ち上がり部分において、映像信号の標本値がしき
い値Vthを越えるタイミングを演算することにより補
間フィルタ4に対して位相誤差信号を出力するが、この
位相誤差信号は入力される映像信号の標本値がしきい値
Vthを越える部分、即ち同期信号の立ち上がり部分で
のみ演算が可能であり、1水平走査ライン毎に演算が行
われて値が更新される。 【0020】一方、補間フィルタ4は、A/D変換器2
が出力する標本点Sn(nは0以上の整数値)における
各標本値Vn及び補間位相検出器3からの位相誤差信号
に基づき、白丸印で示す仮想的な補間点Shnにおける
補間値Vhnの演算を行う。補間フィルタ4は、補間点
Sh0における補間値Vh0を演算する際には、補間点S
0の前後における例えば合計6つの標本点における標
本値及び補間位相検出器3からの位相誤差信号を参照
し、補間点Sh1における補間値Vh1を演算する際にも
同様に、補間点Sh1の前後における例えば合計6つの
標本点における標本値及び補間位相検出器3からの位相
誤差信号を参照している。 【0021】補間フィルタ4は、このように例えば合計
6つの標本点における標本値と位相誤差信号に基づき仮
想的な補間点Shnにおける補間値Vhnを1水平走査ラ
イン分演算して、これをメモリ7に順次出力していく。 【0022】このようにして、補間位相検出器3から出
力された位相誤差信号に基づき1水平走査ライン分の映
像信号の補間値Vhnが出力され、そして、次の同期信
号の立ち上がり部分で位相誤差信号の演算が再度行われ
ると、次の水平走査ラインの映像信号の補間値Vh
nは、更新された位相誤差信号に基づき補間演算が行わ
れる。 【0023】書き込みパルス発生回路5は、A/D変換
器2が出力する映像信号の標本値がしきい値Vthを越
えた最初の標本点S1のタイミングから所定クロック後
にメモリ7に対して書き込みリセット信号を出力し、こ
の書き込みリセット信号が入力されるとメモリ7には補
間フィルタ4にて演算された補間点Sh0における補間
値Vh0が固定クロック発生回路1からの固定クロック
のタイミングで書き込まれ、その後Vh1、Vh2、Vh
3…の順に書き込まれていく。 【0024】メモリ7は1水平走査期間分に相当する9
10の標本値を保持でき、書き込みリセット信号以降に
入力される固定クロック毎に、先頭アドレスである第0
アドレスより1アドレスずつ増加するアドレスに補間フ
ィルタ4からの補間値Vhnを順次書き込み可能である
と共に、読み出しリセット信号以降に入力される固定ク
ロック毎に、先頭アドレスである第0アドレスより1ア
ドレスずつ増加するアドレスから信号の読み出しが行え
るよう構成されている。 【0025】従って、補間フィルタ4から出力される補
間点Sh0における補間値Vh0はメモリ7の第0アドレ
ス、補間点Sh1における補間値Vh1は第1アドレス、
そしてこれに続く各補間点Shnにおける各補間値Vhn
は第nアドレスに順次書き込まれ、1水平走査ライン分
の映像信号の書き込みが完了する。 【0026】図3は、入力される映像信号に位相ずれが
生じた場合のメモリ7へ補間値の書き込みを説明する為
の説明図であり、(a)は位相ずれがない場合、(b)
は4/3クロック分位相が進んでいる場合、(c)は4
/3クロック分位相が遅れている場合を示している。 【0027】A/D変換器2は1水平走査期間(6.3
6×10-5秒)に対する映像信号を910の標本値とし
て出力する為、入力される映像信号に位相ずれがない場
合には(a)に示す如く補間点Sh0からSh909までの
全ての補間点における補間値がメモリ7に書き込まれ、
1水平走査ライン分の映像信号の書き込みが完了する。 【0028】一方、(b)に示す如く、入力される映像
信号の位相が進んでいる場合には、1水平走査期間が経
過する前に次の同期信号の立ち上がり部分が入力され、
これに伴い書き込みパルス発生回路5が書き込みリセッ
ト信号を出力する為、次の同期信号の立ち上がり部分ま
での補間点における補間値、即ち、ここでは補間点Sh
0からSh908までの補間値がメモリ7に書き込まれ、1
水平走査ライン分の映像信号の書き込みが完了となる。 【0029】なお、このように入力される映像信号の位
相が進んでいる場合には、メモリ7の最終アドレスまで
補間値が書き込まれないこともあるが、メモリ7におい
て書き込みの行われなかったアドレスには、これより前
に入力された別の水平走査ラインでの映像信号の補間値
が保持されており、後述の如く、メモリ7からの補間値
の読み出し時には、補間点Sh0からSh908までの補間
値のみならず、メモリ7の最終アドレスまでの補間値の
読み出しが行われる。 【0030】また、(c)に示す如く、入力される映像
信号の位相が遅れている場合には、1水平走査期間を経
過しても書き込みパルス発生回路5から書き込みリセッ
ト信号が出力されない為、1水平走査期間後にメモリ7
の書き込みリセットは行われず、また、1水平走査期間
経過後の補間点における補間値はメモリ7には書き込ま
れない。即ち、補間点Sh0からSh909までの補間値の
みが書き込まれ、Sh909以降の補間点における補間値
はメモリ7には書き込まれずに、1水平走査ライン分の
映像信号の書き込みが完了となる。 【0031】そして、以上の如く補間点Sh0における
補間値Vh0に始まり、Vh1、Vh2、Vh3…の順に書
き込まれた映像信号の各補間値Vhnは、1水平走査ラ
イン分の全ての映像信号の書き込みが完了する前に、読
み出しパルス発生回路6が出力する読み出しリセットパ
ルス以降に入力される固定クロック毎に読み出しが行わ
れる。 【0032】読み出しパルス発生回路6は、メモリ7に
対して1水平走査期間に一度読み出しパルスを出力し、
固定クロック発生回路1が発生する固定クロックのタイ
ミングで第0アドレスに書き込まれているVh0からV
1、Vh2、Vh3…の順にVh909まで1水平走査ライ
ン分の映像信号の読み出しが行われる。 【0033】メモリ7からの補間値Vhnの読み出し
は、前述の如く入力映像信号の位相差の有無に拘わらず
第0アドレスから第909アドレスまで順に行われる。
この時、メモリ7に書き込まれている映像信号の位相が
図3(b)に示す如く進んでいる場合には、メモリ7の
最終アドレス付近の補間値はこれより前のアドレスの補
間値とは異なる水平走査ラインでの映像信号の補間値と
なっている。 【0034】しかし、通常の再生信号では1水平走査期
間内での位相差は大きくても固定クロック発生回路1が
出力する固定クロックの4〜5クロック分であり、メモ
リ7の最終アドレス付近の補間値は常に入力映像信号の
シンクチップのレベルとなっており、またメモリ7の最
終アドレス付近の補間値は映像情報信号部分ではないた
め、この補間値をそのまま読み出しても問題はない。 【0035】また、メモリ7に書き込まれている映像信
号の位相が図3(c)に示す如く遅れている場合には、
1水平走査ライン分の映像信号の補間値が全てメモリ7
に書き込まれていない為、読み出し時にも1水平走査ラ
イン分の全ての映像信号の読み出しができないが、メモ
リ7に書き込みが行われなかった映像信号の部分は、1
水平走査ラインの最終部分、即ちの同期信号部分となっ
ているため、この最終部分の補間値の読み出しが行えな
くても問題はない。 【0036】このように、メモリ7から読み出される信
号は、入力される映像信号の位相が進んでいる場合に
は、映像情報信号部分に続く同期信号の期間が長くな
り、入力される映像信号の位相が遅れている場合には、
映像情報信号部分に続く同期信号の期間が短くなるが、
各水平走査ライン間で生じていたジッタは除去される。
そして、ジッタの除去された映像信号は、固定クロック
発生回路1が出力する固定クロックのタイミングでD/
A変換器8によりアナログ形態に変換されて出力され
る。 【0037】次に本発明の他の実施例に係る時間軸補正
装置を、図4を用いて説明する。本発明の他の実施例に
係る時間軸補正装置は、図1を用いて説明した時間軸補
正装置に1ライン遅延回路9及び位相誤差信号フィルタ
10を加えたものであり、図1を用いて説明した時間軸
補正装置と同一の構成に関しては同一の符号を付し、そ
の説明を省略する。 【0038】また、ここで説明する時間軸補正装置は、
特に入力映像信号の同期信号部分にノイズが発生してい
る場合でも、このノイズの影響により位相誤差信号が不
安定になることなく、安定した位相誤差信号を得られる
ようにしたことを特徴とするものである。 【0039】図4において、9はA/D変換器2にてデ
ジタル形態に変換された映像信号が入力されると共に、
固定クロック発生回路1からの固定クロックが入力さ
れ、入力映像信号を1水平走査期間だけ遅延させて出力
する1ライン遅延回路、10は補間位相検出回路3から
の位相誤差信号、書き込みパルス発生回路5からの書き
込みリセット信号、そして固定クロック発生回路1から
の固定クロックが入力され、連続して入力される位相誤
差信号及び書き込みリセット信号より平均的な位相誤差
信号及び書き込みリセット信号を演算して補間フィルタ
4及びメモリ7に出力する位相誤差信号フィルタであ
る。 【0040】次に、本発明の他の実施例に係る時間軸補
正装置の動作について説明する。まず、位相誤差信号フ
ィルタ10は、補間位相検出器3からの位相誤差信号及
び書き込みパルス発生回路5からの書き込みリセット信
号に基づき、新たな位相誤差信号及び書き込みリセット
信号を生成する。 【0041】ここで、補間位相検出器3が出力する位相
誤差信号は、映像信号の信号レベルが所定のしきい値を
越えたタイミング、即ち図2に示す補間点Sh0におけ
るタイミングと固定クロックのタイミングとがどの程度
ずれているか示す、いわば固定クロックにおける1クロ
ック未満の位相ずれの値(Tj/dT)を示している。 【0042】また、各水平走査ラインにおいて同期信号
の立ち上がり部分毎に出力される書き込みリセット信号
のパルス間隔を固定クロックのタイミングでカウントす
ることにより、入力される映像信号の位相が1水平走査
期間、即ち固定クロック発生回路1が発生する固定クロ
ックの910クロック分に対して何クロック分ずれてい
るかを示す、いわばクロック単位の位相ずれの値(nd
T:但し、nは整数)を得ることができる。 【0043】位相誤差信号フィルタ10は、このように
して得られるTj/dTの値とndTの値とを加算する
ことにより、入力される映像信号の位相がどの程度ずれ
ているかを演算している。 【0044】ここで、図3に示す映像信号を例にとる
と、(a)は位相ずれがない為、Tj/dTの値もnd
Tの値も共に0である。そして、(b)の如く4/3ク
ロック分映像信号の位相が進んでいる場合には、Tj/
dTの値が2/3、またndTの値が−2であり、これ
らの値を加算すると−4/3となる。また、(c)の如
く4/3クロック分映像信号の位相が遅れている場合に
は、Tj/dTの値が1/3、またndTの値が1であ
り、これらの値を加算すると4/3となる。 【0045】そして、位相誤差信号フィルタ10は、連
続する2水平走査期間におけるTj/dTの値及びnd
Tの値を常に保持しており、各水平走査期間毎にTj/
dTの値とndTの値との加算値を演算し、2水平走査
期間における加算値の平均値により新たに位相誤差信号
及び書き込みリセット信号を生成する。 【0046】即ち、図3(a)、(b)、(c)に示す
映像信号が連続して入力された場合を想定すると、
(a)に示す映像信号は前記加算値が0、そして(b)
に示す映像信号は前記加算値が−4/3である為、これ
らの値の平均値である−2/3の値により、位相誤差信
号及び書き込みリセット信号が新たに生成される。 【0047】この時、位相誤差信号としては、1/3の
値を出力し、書き込みリセット信号は、1水平走査期間
に相当する910クロックより1クロック少ないクロッ
クタイミングでパルスを出力する。そして、1ライン遅
延回路9の働きにより、遅延されて入力される(b)に
示す映像信号が、これらの位相誤差信号及び書き込みリ
セット信号により補間処理されて、メモリ7に書き込ま
れる。 【0048】また、(b)に示す映像信号は前記加算値
が−4/3、そして(c)に示す映像信号は前記加算値
が4/3である為、これらの値の平均値である0の値に
より位相誤差信号及び書き込みリセット信号が新たに生
成される。 【0049】この時、位相誤差信号としては、0の値を
出力し、書き込みリセット信号は、1水平走査期間に相
当する910クロックのクロックタイミングでパルスを
出力する。そして、1ライン遅延回路9の働きにより、
遅延されて入力される(c)に示す映像信号が、これら
の位相誤差信号及び書き込みリセット信号により補間処
理されて、メモリ7に書き込まれる。 【0050】以上のような動作にて、同期信号部分にノ
イズが発生し、このノイズの影響により位相誤差信号の
値が不安定になっても、2水平走査期間分の平均値に基
づき位相誤差信号及び書き込みリセット信号を新たに生
成する為、安定した位相誤差信号及び書き込みリセット
信号を得ることが可能となる。 【0051】なお、ここでは、位相誤差信号フィルタ1
0が2水平走査期間分の位相誤差信号及び書き込みリセ
ット信号に基づき平均値を得ている為に、そのタイミン
グ合わせとして1ライン遅延回路9を用いたが、2水平
走査期間より長い期間の位相誤差信号及び書き込みリセ
ット信号に基づき平均値を得る場合には、1ライン遅延
回路でなく、これより長い期間の遅延回路が必要になる
ことは言うまでもない。 【0052】このように、以上に示す時間軸補正装置で
は、固定クロック発生回路1が出力する単一の固定クロ
ックのみで時間軸補正装置を駆動することが可能とな
る。そして、メモリ7に映像信号が書き込まれた時点で
既にジッタ成分が除去されている為、特にメモリ7から
映像信号を読み出す回路を簡素化できるだけでなく、帰
還ループなしで時間軸補正装置を構成できる為、高速応
答性に優れており、高速ジッタに対しても追従できる。 【0053】なお、ここでは、補間点Sh0からSh909
までの1水平走査ライン分の映像信号を全てメモリ7に
書き込む例を示したが、入力される映像信号の映像情報
信号部分の補間値のみを書き込むよう書き込みリセット
信号を出力し、そして書き込む映像信号の情報量に応じ
てメモリ7の容量を設定しても構わない。 【0054】また、ここでは、1水平走査ライン分の映
像信号を保持することのできるメモリ7を用い、メモリ
7への書き込み動作とメモリ7からの読み出し動作を同
時に行った例を示したが、このメモリ7を2つ用いて、
第1のメモリが書き込み動作をしている時は、第2のメ
モリが読み出し動作をし、第1のメモリが読み出し動作
をしている時は、第2のメモリが書き込み動作をするよ
う構成してもよいことは言うまでもない。 【0055】また、デジタルYNR及びデジタルCNR
等の3次元処理のデジタル信号処理回路と共に用いる場
合には、固定クロック発生回路1を除く構成を全て前記
デジタル信号処理回路と一体化させ、固定クロック発生
回路1が発生する固定クロックによりこれら一体化させ
た回路全体を駆動させることが可能になり、回路規模を
大幅に削減できる。 【0056】また、以上の実施例では、メモリ7を1水
平走査ライン分又は2水平走査ライン分の映像信号を保
持することのできる比較的小容量のものとして説明をし
たが、メモリ7の容量が少ない場合には、入力される映
像信号の位相ずれに伴い、書き込みリセット信号と読み
出しリセット信号との相対的な位相が変化し、入力され
る映像信号の位相ずれが、比較的長い期間にわたり発生
する場合には、メモリ7がオーバーフローを起こしやす
い。 【0057】そこで、メモリ7を例えば1フィールド分
の映像信号を保持することのできる大容量のメモリとし
た場合には、メモリ7も別構成にせざるを得ないが、本
発明に係る時間軸補正装置では、メモリ7に映像信号が
書き込まれた時点で既にジッタ成分が除去されている
為、固定クロック、書き込みリセット信号、読み出しリ
セット信号の3つの制御信号のみでメモリ7の動作を制
御させることができる。 【0058】従って、メモリ7及び固定クロック発生回
路1を除く構成を前記デジタル信号処理回路と一体化さ
せてもメモリ7との信号のやりとりを最小限に抑えるこ
とができるため、回路構成が複雑になることはない。 【0059】 【発明の効果】本発明に係る時間軸補正装置では、単一
の固定クロックにより時間軸補正装置を駆動することが
できる為、デジタルYNR及びデジタルCNR等のデジ
タル信号処理回路と一体化させることが容易となる。ま
た、メモリの動作に必要な制御信号を最小限に抑えるこ
とができたので、大容量のメモリを用いた場合に、時間
軸補正装置の主要部分とデジタルYNR及びデジタルC
NR等のデジタル信号処理回路とを一体化させ、メモリ
を別構成にすることも容易となる。更に、帰還ループな
しで時間軸補正装置を構成できる為、高速応答性に優
れ、高速ジッタに対しも追従できる。また、位相誤差信
号フィルタを用いた場合には、入力映像信号の同期信号
部分にノイズが発生している場合でも、安定した位相誤
差信号が得られ正確な時間軸補正を行うことが可能とな
る。
【図面の簡単な説明】 【図1】本発明の実施例に係る時間軸補正装置を説明す
る為のブロック図である。 【図2】位相誤差信号及び補間値の演算方法を説明する
為の説明図である。 【図3】映像信号に位相ずれが生じた場合のメモリへの
補間値の書き込みを説明する為の説明図である。 【図4】本発明の他の実施例に係る時間軸補正装置を説
明する為のブロック図である。 【符号の説明】 1…固定クロック発生回路 2…A/D変換器 3…補間位相検出器 4…補間フィルタ 5…書き込みパルス発生回路 6…読み出しパルス発生回路 7…メモリ 8…D/A変換器 9…1ライン遅延回路 10…位相誤差信号フィルタ Sn…標本点 Shn…補間点 Vn…標本値 Vhn…補間値 Vth…しきい値 dT…固定クロックの周期

Claims (1)

  1. (57)【特許請求の範囲】 【請求項1】固定クロックを発生する固定クロック発生
    手段と、 入力される映像信号を前記固定クロックの所定タイミン
    グにてA/D変換し、複数の標本値として出力するA/
    D変換手段と、 前記固定クロックの所定タイミングと、前記A/D変換
    手段にてA/D変換された映像信号の信号レベルが所定
    のしきい値を越えたタイミングとの1クロック未満の時
    間差を、前記A/D変換手段が出力する前記所定のしき
    い値を越える前後の標本値に基づき演算し、前記1クロ
    ック未満の時間差に基づく時間差情報を位相誤差信号と
    して出力する補間位相検出手段と、 前記A/D変換手段からの複数の標本値及び前記補間位
    相検出手段からの位相誤差信号に基づき、前記映像信号
    の信号レベルが所定のしきい値を越えたタイミング及び
    このタイミングから前記固定クロックの周期分だけ遅れ
    たタイミング毎の前記映像信号の信号レベルを補間演算
    する補間フィルタ手段と、 前記A/D変換された映像信号の信号レベルが所定のし
    きい値を越えたタイミングから所定時間経過後に書き込
    みリセット信号を出力する書き込みリセット信号出力手
    段と、 前記固定クロックの所定タイミングにて信号の書き込み
    動作及び読み出し動作を同時に行い、前記書き込みリセ
    ット信号に続く前記固定クロックの所定タイミングにて
    前記補間フィルタ手段で補間演算された値を順次書き込
    むのと同時に、前記固定クロックに基づき生成される1
    水平走査期間毎に出力される読み出しリセット信号に続
    く前記固定クロックの所定タイミングにて前記補間演算
    された値を順次読み出し可能なメモリ手段と、 前記固定クロックの所定タイミングにて、前記メモリ手
    段から読み出される補間演算された値をD/A変換し
    て、映像信号を得るD/A変換手段とを備える時間軸補
    正装置であり、 前記補間位相検出手段の出力する複数水平走査期間の位
    相誤差信号及び書き込みリセット信号出力手段の出力す
    る複数水平走査期間の書き込みリセット信号に基づき、
    複数水平走査期間における平均化された位相誤差信号及
    び書き込みリセット信号を生成し、前記平均化された位
    相誤差信号及び書き込みリセット信号を前記補間フィル
    タ手段及び前記メモリ手段に供給するようにしたことを
    特徴とする時間軸補正装置。
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