JP2530655Y2 - 走査線変換回路 - Google Patents
走査線変換回路Info
- Publication number
- JP2530655Y2 JP2530655Y2 JP1991052091U JP5209191U JP2530655Y2 JP 2530655 Y2 JP2530655 Y2 JP 2530655Y2 JP 1991052091 U JP1991052091 U JP 1991052091U JP 5209191 U JP5209191 U JP 5209191U JP 2530655 Y2 JP2530655 Y2 JP 2530655Y2
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- video signal
- signal
- circuit
- clock
- buffer memory
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本考案は映像信号の走査線数を変
換して表示するための走査線変換回路に関するものであ
り、特に飛越し操作(インターレース)方式のテレビジ
ョン信号を受信し、非飛越し操作(ノンインターレー
ス)方式のテレビジョン信号に変換して画面に表示する
ための走査線変換回路に関する。
換して表示するための走査線変換回路に関するものであ
り、特に飛越し操作(インターレース)方式のテレビジ
ョン信号を受信し、非飛越し操作(ノンインターレー
ス)方式のテレビジョン信号に変換して画面に表示する
ための走査線変換回路に関する。
【0002】
【従来の技術】近年TV画像の高画質化を目指してクリ
アビジョン等にみられるように、ディジタル信号処理が
TV受像機にて頻繁に行われるようになってきた。例え
ば、特開昭58−79378号公報(H04N 5/0
2)のような走査線変換技術もその一つであり、クリア
ビジョンを実現するための基本技術となっている。
アビジョン等にみられるように、ディジタル信号処理が
TV受像機にて頻繁に行われるようになってきた。例え
ば、特開昭58−79378号公報(H04N 5/0
2)のような走査線変換技術もその一つであり、クリア
ビジョンを実現するための基本技術となっている。
【0003】走査線を変換する場合、通常ラインメモリ
等のバッファメモリを用いて読出し用クロックを書込み
用クロックの整数倍の周波数とすることで実現してい
る。例えばクリアビジョンでは、実際の入力信号と走査
補間回路にて作成した補間映像信号とを夫々異なるバッ
ファメモリに書込み、2倍の周波数で読出した各映像信
号を倍速水平周期単位で交互に選択する操作を行ってい
る。
等のバッファメモリを用いて読出し用クロックを書込み
用クロックの整数倍の周波数とすることで実現してい
る。例えばクリアビジョンでは、実際の入力信号と走査
補間回路にて作成した補間映像信号とを夫々異なるバッ
ファメモリに書込み、2倍の周波数で読出した各映像信
号を倍速水平周期単位で交互に選択する操作を行ってい
る。
【0004】ところで、このようなディジタル信号処理
は普通映像信号に含まれるタイムベースを基準としたク
ロックに基づいて行われる。オンエアの映像信号はこの
タイムベースが安定しており、ディジタル信号処理に適
したものとなっているが、例えば家庭用VTRではその
タイムベースは正確なものではなく、特にTV受像機の
走査タイミングを決める水平同期信号はVTRのメカに
起因する様々な時間軸変動成分(ジッター成分)をもっ
ている。当然、映像信号にもこのジッター成分は含ま
れ、再生画像を劣化させる要因となる。
は普通映像信号に含まれるタイムベースを基準としたク
ロックに基づいて行われる。オンエアの映像信号はこの
タイムベースが安定しており、ディジタル信号処理に適
したものとなっているが、例えば家庭用VTRではその
タイムベースは正確なものではなく、特にTV受像機の
走査タイミングを決める水平同期信号はVTRのメカに
起因する様々な時間軸変動成分(ジッター成分)をもっ
ている。当然、映像信号にもこのジッター成分は含ま
れ、再生画像を劣化させる要因となる。
【0005】ディジタル信号処理を施す場合、その水平
同期信号に対してPLL(Phase Locked
Loop)のかかっているクロックを用いて信号をサン
プリングするため、クロック単位では信号のジッターが
ある程度吸収されるものの、D/Aコンバータを用いて
クロック単位のディジタル信号から実時間単位のアナロ
グ信号に戻す時に同じクロックを用いると、元のジッタ
ー成分や新たなジッター成分が発生してしまう。
同期信号に対してPLL(Phase Locked
Loop)のかかっているクロックを用いて信号をサン
プリングするため、クロック単位では信号のジッターが
ある程度吸収されるものの、D/Aコンバータを用いて
クロック単位のディジタル信号から実時間単位のアナロ
グ信号に戻す時に同じクロックを用いると、元のジッタ
ー成分や新たなジッター成分が発生してしまう。
【0006】そこで、ディジタル信号をバッファメモリ
に入力し、その読出し及びD/Aコンバータによる変換
を、書込みと異なったジッターの少ない安定したクロッ
クを用いることでタイミングの変換を行っている。これ
はTBC(タイムベースコレクタ)回路と呼ばれ、この
回路により、元の映像信号のジッター成分は吸収され、
安定した映像信号が作成される。そして、この回路は書
込み及び読出し用クロック発生部とバッファメモリによ
り構成されており、走査線変換回路と共存する場合、そ
の後段に配置されている。
に入力し、その読出し及びD/Aコンバータによる変換
を、書込みと異なったジッターの少ない安定したクロッ
クを用いることでタイミングの変換を行っている。これ
はTBC(タイムベースコレクタ)回路と呼ばれ、この
回路により、元の映像信号のジッター成分は吸収され、
安定した映像信号が作成される。そして、この回路は書
込み及び読出し用クロック発生部とバッファメモリによ
り構成されており、走査線変換回路と共存する場合、そ
の後段に配置されている。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】上述の如く、走査線変
換回路とTBC回路は別個に配設されているため、当然
バッファメモリも2種類必要になる。例えば、クリアビ
ジョン対応の受像機には走査線変換回路が内蔵されてお
り、更にこの受像機にTBC回路を付加する場合は新た
なバッファメモリが必要となってコストアップにつなが
る。また、走査線変換用のバッファメモリの読出し、書
込み用クロックは共に入力映像信号の水平同期信号に対
するPLL回路によって得られるが、走査線変換の倍率
が高くなるにつれて基準クロックである読出し用クロッ
クに高い周波数が要求され、PLL回路のVcoやルー
プフィルタの最適設計が困難となる欠点があった。
換回路とTBC回路は別個に配設されているため、当然
バッファメモリも2種類必要になる。例えば、クリアビ
ジョン対応の受像機には走査線変換回路が内蔵されてお
り、更にこの受像機にTBC回路を付加する場合は新た
なバッファメモリが必要となってコストアップにつなが
る。また、走査線変換用のバッファメモリの読出し、書
込み用クロックは共に入力映像信号の水平同期信号に対
するPLL回路によって得られるが、走査線変換の倍率
が高くなるにつれて基準クロックである読出し用クロッ
クに高い周波数が要求され、PLL回路のVcoやルー
プフィルタの最適設計が困難となる欠点があった。
【0008】
【課題を解決するための手段】本考案は、入力された映
像信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
入力された映像信号から同期信号を同期分離する同期分
離回路と、この入力映像信号の走査線数を変換するため
に、補間映像信号を作成する走査補間回路と、前記A/
Dコンバータにてデジタル信号に変換された入力映像信
号と前記走査補間回路にて作成された補間映像信号とを
記憶するバッファメモリと、該バッファメモリからの入
力映像信号と補間映像信号とをアナログ信号に変換する
D/Aコンバータと、前記同期分離回路からの同期信号
に同期し、前記バッファメモリにデータを書込むための
書込み用クロック発生回路と、前記書込み用クロックと
は非同期でかつ整数倍とする前記バッファメモリからデ
ータを読出すための読出し用クロック発生回路と、を備
えることを特徴とする走査線変換回路である。
像信号をデジタル信号に変換するA/Dコンバータと、
入力された映像信号から同期信号を同期分離する同期分
離回路と、この入力映像信号の走査線数を変換するため
に、補間映像信号を作成する走査補間回路と、前記A/
Dコンバータにてデジタル信号に変換された入力映像信
号と前記走査補間回路にて作成された補間映像信号とを
記憶するバッファメモリと、該バッファメモリからの入
力映像信号と補間映像信号とをアナログ信号に変換する
D/Aコンバータと、前記同期分離回路からの同期信号
に同期し、前記バッファメモリにデータを書込むための
書込み用クロック発生回路と、前記書込み用クロックと
は非同期でかつ整数倍とする前記バッファメモリからデ
ータを読出すための読出し用クロック発生回路と、を備
えることを特徴とする走査線変換回路である。
【0009】
【作用】本考案は上述の如く構成されているため、走査
線変換部を持つ信号処理回路において、バッファメモリ
によるコストアップ無しにTBC回路を実現することが
できる。
線変換部を持つ信号処理回路において、バッファメモリ
によるコストアップ無しにTBC回路を実現することが
できる。
【0010】また、バッファメモリへの書込み用クロッ
ク発生回路には走査線変換倍率によらず、サンプリング
周波数に等しいクロックを発生するPLL回路が使用で
きる。このため、PLL回路の発振周波数は低くてす
み、回路設計が容易になる。
ク発生回路には走査線変換倍率によらず、サンプリング
周波数に等しいクロックを発生するPLL回路が使用で
きる。このため、PLL回路の発振周波数は低くてす
み、回路設計が容易になる。
【0011】
【実施例】本考案の一実施例を図面に従い説明する。
【0012】図1は本考案による走査線変換回路の要部
ブロック図である。読出し用クロック発生回路は同期信
号分離回路1とPLL回路2にて構成されている。入力
された映像信号は同期分離回路1にて同期信号が分離さ
れ、この同期信号を参照してPLL回路2においてクロ
ックCK1 が作成される。このクロックCK1 により、A/
Dコンバータ3にて映像信号がサンプリングされ、走査
補間回路4で実時間データを基に補間データが作成され
る。この2種類の映像データは2倍速変換用ラインメモ
リであるバッファメモリ5a,5bに夫々書込まれ、格納さ
れる。バッファメモリ5a,5bへの書込み用クロックはA
/Dコンバータ3及び走査補間回路4と同一のクロック
CK1 で行うが、読出し時においては、読出し用クロック
発生回路6で作られるクロックCK2 を使用している。ク
ロックCK2 はクロックCK1 の2倍の周波数であり、且つ
読出し用クロック発生回路6は前記PLL回路2とは全
く別個に配設されているため、クロックCK1 とクロック
CK2 とは相互に影響を及ぼすことはなく、独立したもの
である。
ブロック図である。読出し用クロック発生回路は同期信
号分離回路1とPLL回路2にて構成されている。入力
された映像信号は同期分離回路1にて同期信号が分離さ
れ、この同期信号を参照してPLL回路2においてクロ
ックCK1 が作成される。このクロックCK1 により、A/
Dコンバータ3にて映像信号がサンプリングされ、走査
補間回路4で実時間データを基に補間データが作成され
る。この2種類の映像データは2倍速変換用ラインメモ
リであるバッファメモリ5a,5bに夫々書込まれ、格納さ
れる。バッファメモリ5a,5bへの書込み用クロックはA
/Dコンバータ3及び走査補間回路4と同一のクロック
CK1 で行うが、読出し時においては、読出し用クロック
発生回路6で作られるクロックCK2 を使用している。ク
ロックCK2 はクロックCK1 の2倍の周波数であり、且つ
読出し用クロック発生回路6は前記PLL回路2とは全
く別個に配設されているため、クロックCK1 とクロック
CK2 とは相互に影響を及ぼすことはなく、独立したもの
である。
【0013】倍速に変換された各データはセレクタ回路
7で倍速水平周期単位で交互に選択され、D/Aコンバ
ータ8にてアナログ信号に変換されて出力される。
7で倍速水平周期単位で交互に選択され、D/Aコンバ
ータ8にてアナログ信号に変換されて出力される。
【0014】しかしながら、本実施例の如く、読出し用
クロック発生回路6で作られるクロックCK2 が入力映像
信号と同期していない場合(例えば水晶発振子等を用い
る場合)は周波数誤差が積算され、バッファメモリが不
足してしまうことがあるため、例えば映像信号の垂直帰
線期間内でバッファメモリ5a,5bの読出し及び書込みの
アドレスをリセットしてやればよい。但し、読出し用ク
ロック発生回路6で作られるクロックCK2 が入力映像信
号の水平同期信号に対して長い時定数で同期している場
合や垂直同期信号に同期している場合はこの限りではな
い。
クロック発生回路6で作られるクロックCK2 が入力映像
信号と同期していない場合(例えば水晶発振子等を用い
る場合)は周波数誤差が積算され、バッファメモリが不
足してしまうことがあるため、例えば映像信号の垂直帰
線期間内でバッファメモリ5a,5bの読出し及び書込みの
アドレスをリセットしてやればよい。但し、読出し用ク
ロック発生回路6で作られるクロックCK2 が入力映像信
号の水平同期信号に対して長い時定数で同期している場
合や垂直同期信号に同期している場合はこの限りではな
い。
【0015】
【考案の効果】本考案の走査線変換回路は上述の如く構
成されているため、家庭用VTR等、ジッター成分の多
い映像信号に対しては、そのジッター量を減少させるT
BC回路をバッファメモリを追加することなしに実現す
ることができ、更に入力映像信号に同期させるためのP
LL回路の設計を容易にすることができる。
成されているため、家庭用VTR等、ジッター成分の多
い映像信号に対しては、そのジッター量を減少させるT
BC回路をバッファメモリを追加することなしに実現す
ることができ、更に入力映像信号に同期させるためのP
LL回路の設計を容易にすることができる。
【図1】本考案の一実施例の要部ブロック図である。
1 同期分離回路 2 PLL回路 3 A/Dコンバータ 4 走査補間回路 5a,5b バッファメモリ 6 読出し用クロック発生回路 7 セレクタ回路 8 D/Aコンバータ
Claims (1)
- 【請求項1】 入力された映像信号をデジタル信号に変
換するA/Dコンバータと、 前記入力された映像信号から同期信号を同期分離する同
期分離回路と、 前記入力映像信号の走査線数を変換するために、補間映
像信号を作成する走査補間回路と、 前記A/Dコンバータにてデジタル信号に変換された入
力映像信号と前記走査補間回路にて作成された補間映像
信号とを記憶するバッファメモリと、 該バッファメモリからの入力映像信号と補間映像信号と
をアナログ信号に変換するD/Aコンバータと、 前記同期分離回路からの同期信号に同期し、前記バッフ
ァメモリにデータを書込むための書込み用クロック発生
回路と、 前記書込み用クロックとは非同期でかつ整数倍とする前
記バッファメモリからデータを読出すための読出し用ク
ロック発生回路と、 を備えることを特徴とする走査線変換回路。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991052091U JP2530655Y2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 走査線変換回路 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP1991052091U JP2530655Y2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 走査線変換回路 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH056986U JPH056986U (ja) | 1993-01-29 |
JP2530655Y2 true JP2530655Y2 (ja) | 1997-03-26 |
Family
ID=12905164
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP1991052091U Expired - Fee Related JP2530655Y2 (ja) | 1991-07-05 | 1991-07-05 | 走査線変換回路 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2530655Y2 (ja) |
Family Cites Families (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS60217776A (ja) * | 1984-04-13 | 1985-10-31 | Hitachi Ltd | 高精細信号変換装置 |
-
1991
- 1991-07-05 JP JP1991052091U patent/JP2530655Y2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH056986U (ja) | 1993-01-29 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |