JPH06276493A - テレビジョン信号受信変換装置 - Google Patents

テレビジョン信号受信変換装置

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JPH06276493A
JPH06276493A JP5061599A JP6159993A JPH06276493A JP H06276493 A JPH06276493 A JP H06276493A JP 5061599 A JP5061599 A JP 5061599A JP 6159993 A JP6159993 A JP 6159993A JP H06276493 A JPH06276493 A JP H06276493A
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JP
Japan
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signal
clock
circuit
ntsc
muse
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JP5061599A
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English (en)
Inventor
Yasuhei Nakama
泰平 中間
Shigeru Hirahata
茂 平畠
Shinobu Torigoe
忍 鳥越
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Hitachi Ltd
Original Assignee
Hitachi Ltd
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】MUSE/NTSCコンバータにおいて、PL
L回路とクロック発生回路を大幅に低減し、画質の向上
を図り、簡単な回路で複数種類の画像表示モードすべて
を実現でき、さらにディジタル的にクロマ変調するする
ことで、性能の安定化、高集積回路化による装置の小
型、低価格化を可能とする、テレビジョン信号受信変換
装置。 【構成】MUSE信号を走査線変換5した後、NTSC
系処理8用読みだしクロックを発生するために、1系統
のPLL回路4,7、該PLL回路からの発生クロック
をもとにサブキャリア周波数の整数倍の周波数のクロッ
クを発生する回路9、該クロックをもとにディジタル的
にクロマ変調するクロマエンコーダ10回路、及び、上
述の画像表示モードの一つであるズーム表示モードを、
NTSC系読みだしクロック周波数の変更によるのでは
なく、信号加工技術で実現するため、上記フルモード時
の映像信号を水平拡大処理する装置を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、テレビジョン信号の受
信装置に係わり、更に詳しくは、MUSE方式の映像信
号をNTSC方式の映像信号に変換する信号処理装置に
関する。
【0002】
【従来の技術】ハイビジョン放送は、MUSE方式で圧
縮されて、衛星波により伝送される。このMUSE方式
の原理、信号処理方式、受信装置の構成等については、
「NHK技術研究誌、第39巻第2号 pp18〜53
”MUSE方式の開発”、(1987)」に記載され
ており、その特徴としては、走査線数1125本、画面
のアスペクト比が16:9となっている。これを受信す
るには、MUSEデコーダ、もしくはもっと簡易にハイ
ビジョンのMUSE信号を現行NTSC信号に変換する
MUSE/NTSCコンバータが必要であり、これらの
装置の開発が進展している。このうち、後者のMUSE
信号をNTSC信号に変換する方式については、「TV
学会誌、VOL.44,NO.6pp705〜712”
MUSE−525本コンバータの開発”、(199
0)」に報告されている。
【0003】このMUSE/NTSCコンバータの信号
処理としては、大きく分けて、MUSE信号処理部、M
USE系からNTSC系へのデータレート変換を行なう
時間軸変換処理部、走査線変換とアスペクト変換処理を
行ない、NTSCフォーマット信号に直すためのうNT
SC系信号処理部等から構成される。またアスペクト比
16:9のMUSE原画像をアスペクト比4:3のNT
SC用ディスプレイに表示する方法としては、1)1
6:9画像を水平方向に圧縮し、縦長に表示する。(フ
ルモード) 2)16:9の横長画像をそのまま表示
し、画面上下を空白エリアとする。(ワイドモード)
3)16:9画像の左右部分を切捨て、中心部分を抜き
出して拡大表示する。(ズームモード)がある。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記従来のMUSE/
NTSCコンバータにおいて、同期処理部の同期クロッ
クとして、MUSE同期処理部でのマスタークロック発
生回路(通常は32.4MHz)の他、NTSC系データ
レート変換を行なうためのメモリからの読みだしクロッ
ク発生回路が必要である。そして、これらの各表示モー
ドにおいては、再生データレートが異なるため、これら
複数種類の表示モードに対応して、前記読みだしクロッ
ク周波数レートを切り換えなければならず、そのため複
数個のPLLもしくはクロック発生器が備えられてい
る。その他さらに、NTSC系色差信号をクロマ信号に
エンコードするために必要な色副搬送波信号(3.58
MHzクロック、サブキャリア)発生回路を要する。これ
らのクロックは非常に高精度の周波数安定度を要するた
めに、その発生回路に高性能のPLL回路を使用してい
る。そのため、高価な水晶発振器を含むPLL回路が多
数必要となり、回路規模の増大、コストアップ等の問題
があった。
【0005】また従来、上記クロマエンコーダとして
は、D/A変換後の色差信号をアナログ回路で、カラー
サブキャリア信号に基づき平衡変調する構成が一般的で
あるが、サブキャリア用PLLを上記NTSC同期処理
系PLLと独立に構成していたため、前段のNTSC同
期系に周波数ずれが発生した場合、サブキャリア周波数
は追従できず、ドット妨害等のノイズ発生が避けられな
い、といった問題があった。
【0006】本発明の目的は、上記問題点を解消し、性
能を安定化し、小型、低価格化を可能とする、テレビジ
ョン信号受信変換装置を提供することにある。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明では、MUSE同期処理回路と走査線変換回
路からなるMUSE信号処理回路、MUSE系クロック
生成手段、MUSE系からNTSC系へデータレート変
換する時間軸変換メモリ、ディジタル的にクロマ変調す
る回路を含むNTSC信号処理回路、及び、NTSC系
処理用同期クロックを発生するための、サブキャリア周
波数の整数倍(4倍以上)の周波数のクロックを発生す
るNTSC系クロック発生回路を備える。さらに、より
多くの画像表示モードを実現するために、NTSC系読
みだしクロック周波数の変更によるのではなく、信号加
工技術で実現するため、映像信号を水平拡大処理する回
路も備える。
【0008】
【作用】上記MUSE信号処理回路では、上記MUSE
系クロック生成手段で生成されたクロックをもとに、到
来するMUSE信号の同期処理と走査線変換のためのフ
ィルタ処理を行う。上記時間軸変換メモリでは、上記M
USE系クロック生成手段で生成されたクロックで、上
記MUSE信号処理回路の出力映像信号を書き込み、上
記NTSC系クロック発生回路で発生されたクロック
で、書き込まれた信号を読み出す。読み出された映像信
号は、上記NTSC信号処理回路に供給され、NTSC
系クロック発生回路で発生されたクロックをもとに、N
TSC映像信号に変換される。この時上記NTSC系ク
ロック発生回路は、1種類のNTSC系読み出しクロッ
クを発生し、かつ該クロック周波数はカラーサブキャリ
ア周波数の4倍以上の整数倍であるため、該クロックを
もとに上記クロマ変調回路でディジタル的なクロマ平衡
変調が可能となる。
【0009】次に画面表示に関しては、基本表示モード
実現には、前述のフルモードとワイドモードの読みだし
クロックが同一周波数でも、垂直方向のサイズ変更だけ
でこれらの表示モードの実現が可能である。さらに前述
したズームモードを実現する場合には、上記水平拡大処
理回路の働きで、走査線変換後のフルモード表示画像を
水平方向に4/3倍に補間拡大処理して、ズーム表示画
像信号を作成する。
【0010】したがって、上記複数種類の画像表示モー
ドはすべて、1種類のNTSC系読みだしクロックによ
り、時間軸変換メモリに蓄えられた映像信号データを読
みだすことで実現でき、かつ該読みだしクロックをもと
に、これと同期したカラーサブキャリア信号を生成する
ことで、PLL回路とクロック発生回路を大幅に低減
し、またサブキャリア安定化による画質の向上を図り、
さらにクロマ変調をディジタル化することで、装置の全
ディジタルLSI化が可能となる。以上により、性能の
安定した、小型、低価格な装置を提供できる。
【0011】
【実施例】以下、本発明を図面を用いて詳細に説明す
る。
【0012】図1は、本発明の1実施例を示す図であ
る。図1において、1はMUSE信号の入力端子、2は
該MUSE信号をサンプリング周波数16.2MHzのデ
ィジタル信号に変換するA/D変換器、3はMUSE同
期処理回路、4は32.4MHzクロックを生成するPL
L回路である。同期処理回路3では、該PLL回路で再
生されたクロック及び検出した同期信号を基準にして、
後述の信号処理に必要な各種クロックやタイミング信号
を作成する。5は走査線変換回路であり、ここでは垂直
フィルタや内挿処理回路により、1125本の走査線を
525本に変換する。該回路5の出力信号は、基本的
に、上述のフルモードとワイドモードの表示画像信号を
出力する。
【0013】6は時間軸変換メモリであり、メモリ6で
はMUSE系のデータレートをNTSC系に速度変換す
る。これには通常、数メガビットのフィールドメモリを
使用する。7はNTSC処理系クロック発生PLL回路
である。PLL回路7では、前記MUSE同期処理回路
3からのMUSE系同期クロックCKmが入力され、該
クロックと同期したNTSC処理系クロックCKnを生
成する。該クロックCKnは後で詳述するが、サブキャ
リア周波数fscの整数倍(M・fsc)とする。前記時間
軸変換メモリ6においては、前記走査線変換回路5から
の走査線数の変換された映像データDwを、回路3から
のMUSE系データ書き込みクロックCKwで書き込む
と同時に、前記PLL回路7からのクロックCKnをN
TSC系データ読出しクロックとして入力し、NTSC
系にレート変換されたデータDrとして読出される。
【0014】次に41は後で詳述するが、水平拡大処理
回路である。ここでは上述のズーム表示モードの場合
に、上記フルモード画像の水平方向を4/3倍に拡大
し、4:3アスペクトディスプレイいっぱいにズームア
ップ表示するための処理回路である。42はセレクタで
あり、ズームモード時に、前記水平拡大処理回路41か
らの信号をb端子に、それ以外のモードでは前記時間軸
変換メモリ6からの映像信号を直接a端子に入力し、そ
の選択信号を出力する。8はNTSC系処理回路であ
る。NTSC系処理回路8では、前記セレクタ42から
の映像信号を輝度(Y)信号と色差(R−Y,B−Y)
信号に分離したり、MUSE伝送規格に則り、線順次T
CI(Time−Compressed Integr
ation)伝送されている色差信号をデコードした
り、映出した画像が所定のアスペクト表示になる様に映
像信号にブランキングを付加するなどの処理が施され
る。9はクロック発生回路であり、本回路では、前記P
LL回路7からのクロックCKnに基づき、サブキャリ
アの整数倍の周波数N・fscのクロックCKsを生成
する。10はディジタルクロマエンコーダであり、前記
NTSC系処理回路8からの色差信号R−Y,B−Yを
入力し、前記回路9からのクロック及び端子11より供
給する制御信号を用いて、ディジタル的に平衡変調を行
ない、NTSCクロマ信号を生成する。該クロマエンコ
ーダ10からのクロマ信号(C信号)と前記NTSC系
処理回路8からのY信号は、D/A変換器12に入力
し、それぞれアナログ信号に変換されて後、端子13,
14にY信号、C信号として出力する。
【0015】以上、図1に基づきの概略動作を説明した
ように、本発明においてはPLL回路7から出力するN
TSC処理系読み出しクロックをサブキャリア周波数の
整数倍に設定し、NTSC系の信号処理を行うと同時
に、該クロックをもとに、クロマエンコーダ用のサブキ
ャリア信号も生成するので、サブキャリア発生用のPL
L回路は削減でき、NTSC処理系PLLとしては1系
統でシステムを構成できる。さらに、サブキャリア信号
がNTSC処理系クロックに同期化でき、ノイズ妨害の
低減化など画質向上に効果がある。
【0016】以下、本発明の特徴となる主要な回路につ
いて説明する。図2はNTSC処理系PLL回路7の1
実施例図である。図2において、15はMUSE系クロ
ックの入力端子で、例えばMUSE信号のサンプリング
周波数16.2MHzのクロックCKnを入力する。16
は分周回路、17は位相比較器、18は分周回路、19
は発振周波数がM・fscのVCO(電圧制御発振器)で
あり、ここでMは4以上の整数とする。21はローパス
フィルタである。回路動作としては、分周回路16,1
8で各々同一周波数になった、MUSE系クロックとN
TSC系クロックは位相比較器17で位相誤差信号を検
出し、該信号をローパスフィルタ21に通してから、V
CO19にフィードバックする。従って該VCOからは
MUSE系クロックCKmに同期したNTSC系クロッ
クCKnを出力する。そして前述したクロック発生回路
9に入力し、例えば1/n分周することでサブキャリア
の整数倍の周波数N・fsc(Nは4以上の整数)のクロ
ックCKsを端子22に出力する。また前記クロックC
Knは端子20に出力され、図1に示したメモリ6やN
TSC系処理回路8に供給する。ここで、詳細は後で述
べるが、上記クロックCKnの周波数としては、略28
MHzあるいはその1/2が適当であり、この場合CKn
の周波数は8・fscあるいは4・fscとなる。またクロ
ックCKsの周波数としては、後で述べるクロマエンコ
ード処理を実現するために、4・fscが適当である。従
って、一般的には、上記M、Nは4の整数倍となる。以
上より、図2に示すl,m,nが決定されるが、詳細実
施例は後述する。
【0017】上述の図1、図2の実施例では、NTSC
系クロックCKnをMUSE系クロックCKmと同期さ
せて生成しているが、これは必ずしも必須でなく、非同
期で生成しても良い。但しこの場合、fsc,fH(水
平同期周波数)の連続性を保つために、周期的にMUS
E系同期信号と同期を取る必要がある。またPLL回路
7内のVCOとしては水晶発振器あるいは、LC発振器
のいずれでも良い。
【0018】図3はクロマエンコーダ10の1実施例を
示す。図3において、23,24は各々回路8からのデ
ィジタル色差信号R−Y,B−Yの入力端子、25,2
6,31,32は掛算器、30は定レベル信号発生回
路、27,28,29,33,34はセレクタ、35は
係数発生器、36は制御信号生成回路、37は周波数N
・fscのクロックCKs入力端子、38はディジタルク
ロマエンコーダに必要なタイミング制御信号の入力端
子、39,51は加算器、40はエンコード後のクロマ
信号Cの出力端子である。次に動作について説明する。
【0019】信号R−Yは掛算器25,26に入力し、
ここで係数発生器35からの係数信号r1,−r1とそ
れぞれ掛算され、出力信号r1・(R−Y),−r1・
(R−Y)をそれぞれセレクタ27,28のa端子に入
力する。信号B−Yはセレクタ29のa端子に入力する
と同時に加算器51に入力する。該加算器51では、該
B−Y信号と回路30からの定レベル信号とを加算し、
その出力をセレクタ29のb端子に入力する。セレクタ
29のc端子は、制御信号生成回路36からの制御信号
Gbの働きで、カラーバースト期間はa端子に、それ以
外はb端子に閉じる。即ち、カラーバースト期間以外は
入力B−Y信号がそのまま、カラーバースト期間は定レ
ベル信号が加算された信号を、セレクタ29のc端子か
ら出力し、掛算器31,32に入力する。ここにおいて
係数発生器35からの係数信号b1,−b1とそれぞれ
掛算され、カラーバースト期間以外では信号b1・(B
−Y),−b1(B−Y)を、またカラーバースト期間
ではそれに定レベル信号B,−Bを加算した信号をそれ
ぞれ出力する。該掛算器31,32の出力は各々セレク
タ33,34のa端子に入力する。
【0020】次にセレクタ27,28,33,34は、
制御信号生成回路36からの制御信号G1,G3,G
2,G4の働きで、1/fscの周期で1/4・fscの期
間巡回的にa端子に閉じ、それ以外の期間はb端子に閉
じる。ここでクロックCKsの周波数は4・fscであ
る。b端子はすべて”0”レベルに接続する。ここで、
制御信号G1〜G4の波形及びセレクタ27,28,3
3,34の出力は図4のようになる。これらの各セレク
タ出力は加算器39に入力し、その出力はクロマ平衡変
調信号Cとして端子40に出力する。これらの信号波形
図は図4に示す通りである。図4で、信号C1はカラー
バースト期間以外での、またC2はカラーバースト期間
でのクロマ変調信号の波形をアナログ信号レベルの概念
で示したものである。また図3の実施例の信号R−Y,
B−Y、変調後のC信号はすべて8ビット程度のディジ
タル信号である。本クロマエンコーダの出力信号として
は、結局、 C=r1・(R−Y)・cos(2πfsct)+b1・(B−Y)・sin(2 πfsct)−B1・sin(2πfsct) (但しB1はカラーバースト期間以外は”0”である)
となり、ディジタル的なクロマ平衡変調を実現してい
る。また実施例ではエンコード処理用クロックCKsの
周波数N・fscとして、N=4の場合を示したが、Nと
してはこの他、8,12など4の倍数でも同様に実現で
きる。
【0021】以上説明したように、クロマエンコーダを
ディジタル回路で構成したことで、安定した高画質が得
られ、ディジタル集積化が容易となり、信頼性の向上、
コスト低減化に寄与する。また、クロマエンコーダで使
用するサブキャリア信号はNTSC系読み出しクロック
に同期して生成しているので、NTSC処理系の同期ク
ロックに周波数ずれがあっても、サブキャリア信号もそ
れに追随し、ドット妨害などのノイズの少ないシステム
を構成できる。
【0022】次に上述のNTSC系読み出しクロックC
Knの周波数レートの設定、サブキャリア周波数との関
係について説明する。まずNTSC系クロック周波数の
選定にあたっては、1)必要な輝度信号帯域を再生で
き、2)水平周期の整数倍で、かつインタレース走査の
同期を再生できること、3)MUSE方式で伝送される
有効表示領域が、NTSC方式に変換した後でも適正な
有効表示領域を持ち、画面歪も抑えられることが必要で
ある。さらにMUSE系と同期をとる場合には、4)M
USEの伝送クロックと所定の整数比関係で生成できる
ことが条件である。上記の1),2)の条件を満たすた
めのクロックCKnの周波数M・fscとしては、例えば
1水平期間のサンプル画素数を909点として、M・f
sc=909×15.75kHz=14.31675MHzと
なる。また3)の条件については、垂直フィルタによる
走査線間引き数(垂直圧縮率)、受像機の表示範囲特性
にも関係するが、垂直圧縮率として、例えばフルモード
で7/15、ワイドモードで1/3とし、前記水平サン
プリング周波数を用いた場合、有効表示領域を十分確保
でき、また画面歪も3%以内に抑えられ、十分許容範囲
に設定できる。なお垂直フィルタによる画面の見え方に
ついては、「TV学会誌,VOL.44,NO.6pp
705〜712”MUSE−525本コンバータの開
発”」に記載されている。次に、上記4)の条件につい
ては、MUSE系の伝送クロックCKmは16.2MHz
であるから、CKm/CKn=800/707の整数比
関係になる。また標準的なサブキャリア周波数は、45
5/2×fH(水平同期周波数)=3.579545MH
zであるが、上記NTSC系クロックを1/4分周した
クロックを用い、即ち、M=4として、fsc=14.3
1675/4=3.5791875MHzとする。このよ
うなサブキャリア周波数を用いても、カラーサブキャリ
アの周波数が受像機の水晶発振器の引込み範囲内(約±
500Hz)であれば復調できるので実用上問題ない。以
上のクロック周波数の実施例では、図2のPLL回路に
おいて、各クロック分周回路の分周比としてl=80
0,m=707,n=1とすればよい。また、上述の実
施例においては、NTSC系読み出しクロック周波数と
して、図1のメモリ6からのNTSC系読みだし映像デ
ータとしてはY信号と色差信号をパラレルに読みだす場
合で示したが、Y信号と色差信号を多重して読みだす場
合も考えられ、その場合は上記NTSC系クロックCK
nの周波数は2倍になり、M・fsc=28.6335M
Hzとなる。この時上記図2のPLL分周回路において、
l=400,m=707,n=2となることは言うでも
ない。
【0023】また、本発明のテレビジョン信号受信変換
装置においては、MUSE伝送画像の表示方法に3種類
のモードがあるが、その処理方法について次に説明す
る。図5はその表示処理方法を説明する図である。図示
のように、前述の走査線変換回路5及び時間軸変換メモ
リ6での処理において、到来したMUSE伝送画像の1
ライン映像情報をNTSC信号の1ライン映像情報とし
て再生すると、ワイドモードとフルモードが実現でき
る。この時、走査線数変換処理により、ワイドモードで
は垂直方向に1/3、フルモードでは7/15に圧縮す
る。ところで、本発明を、例えば、横長画面のテレビに
内蔵する場合を考えると、この2モードだけで十分に実
用的となる。
【0024】次にズームモードの実現方法について説明
する。ズームモードは前記時間軸変換メモリ6からのフ
ルモード映像信号を加工して再生する。即ち前述の水平
拡大処理回路41の働きにより、縦長のフルモード信号
を水平方向に4/3倍に補間拡大処理して実現できる。
図6はその実現方法を説明する図であり、画面の表示と
水平画素の対応、水平拡大処理との対応を示す。図にお
いて、走査線変換回路5からのフルモード映像信号は、
水平全画素数748点のうち、左右をカットした748
×3/4画素分だけ画素データ列(a)の形でメモリ6
に書き込まれ、メモリ6からはNTSCデータレートに
変換され、データ列(b)の形で読み出される。次に読
み出されたデータは後述するように、水平方向に4/3
倍に水平拡大処理され、1水平期間748×3/4×4
/3=748画素のデータ列(c)となって、図示のよ
うなズームモード表示画面を形成する。データ列(c)
の作成法は後述するが、補間フィルタを用いて、水平画
素数を4/3倍にする。
【0025】図7に水平拡大処理回路41の1実施例を
示す。図7において、43はメモリ6からのフルモード
映像信号の入力端子、44,45は1画素メモリ、46
は端子43からの信号をk1倍する係数掛算器、k2は
画素メモリ45からの信号をk2倍する係数掛算器、4
8は、メモリ45、係数掛算器46、47の書き込み、
読みだし制御や動作タイミングを制御する制御回路、4
9は係数掛算器46,47からの信号を加算する加算
器、50はその加算後の信号を出力する端子である。該
回路は図5に示すフルモード画像を水平方向に4/3倍
に補間拡大する回路である。次にその動作を図8に従っ
て説明する。図8において、A,B,…はフルモード画
像の水平方向の画素を表わすイ、ロ、…は処理回路41
の加算器49の加算結果による画素の重心位置の変移を
示す。即ち、到来画素と1画素分遅延した画素を各々k
1,k2倍して新たな重心位置の画素として生成し、3
画素から4画素に補間処理を行っている。この時の係数
(k1,k2)として、順に(0,1),(1/4,3
/4),(1/2,1/2),(3/4,1/4),
(0,1),…、をサイクリックに繰り返せば良い。こ
れらの係数値の切り替えは、制御回路48からの制御信
号で行う。但し画素”ホ”を作る場合は、その前の画
素”ニ”を作るときと同じ画素”C”,”D”を使うの
で、画素メモリ44に一時的に以前のデータ(今の場
合、”C”または”D”)を蓄えて、画素メモリ45と
おなじデータを掛算器46,47に入力する。この制御
は制御回路48の働きで行う。また他の実施例として、
画素メモリ44を使用しない構成も考えられる。この場
合は、詳細説明は省くが、入力画素信号を前段メモリ6
の読みだし制御により、所望のデータ取り込みができる
ように制御する必要がある。以上のようにして得られた
補間画素は元のデータレートでみると、α,β,γ…の
画素列になっている。従って水平方向の画素列を4/3
倍に拡大でき、図5に示したフルモード画像から、ズー
ムモード表示画像に変換できる。
【0026】以上の実施例では、該水平拡大処理回路4
1は図1に示すように、時間軸変換メモリ6の後段に配
置したが、メモリ6の前段に配置してもよい。但しこの
場合には、詳細説明は省略するが、走査線変換回路5か
ら出力される映像信号はライン単位で抜けがあるので、
該水平拡大処理回路41にラインメモリを前置する必要
がある。また実施例ではフルモード画像を水平拡大する
ことでズームモード画像を実現したが、回路規模は多少
増えるが、ワイドモード画像を水平、垂直拡大すること
によっても同様に実現できる。このように、映像信号の
加工によって、同一のNTSC系読みだしクロックCK
nを使用して、MUSE/NTSCコンバータにおけ
る、すべての画像表示モードを実現できる。
【0027】したがって、本発明によれば、MUSE/
NTSCコンバータにおける、NTSC系処理用各種同
期クロック発生のためのPLLを1系統に削減でき、装
置の小型、コスト低減化を実現できる。また、クロマエ
ンコーダ用のサブキャリア信号もNTSC系処理用クロ
ックに同期化できるので、発振源の周波数ずれによるノ
イズ妨害等を低減できる。さらにクロマエンコーダをデ
ィジタル回路で実現でき、本回路を全ディジタル集積化
することができる。
【0028】
【発明の効果】以上述べたように、本発明をMUSE/
NTSCコンバータに適用することで、性能の安定化、
装置の一層の小型、低価格化に効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例を示す構成図である。
【図2】本発明の構成要素であるNTSC系処理用クロ
ックの発生部を示す図である。
【図3】本発明の構成要素であるディジタルクロマエン
コーダの1実施例図である。
【図4】クロマエンコーダにおける各部信号波形図を示
す。
【図5】本発明装置の各種画像表示モードの実現法を説
明する図である。
【図6】本発明の構成要素であるズーモード水平拡大処
理方法の説明図である。
【図7】本発明の構成要素である水平拡大処理部の1実
施例図である。
【図8】本発明の構成要素である水平拡大処理回路の動
作説明図である。
【符号の説明】
3…MUSE同期処理回路 4,7…PLL回路 5…走査線変換回路 6…時間軸変換メモリ 8…NTSC系処理回路 9…クロック発生回路 10…クロマエンコーダ 41…水平拡大処理回路

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ハイビジョン信号を受信して、標準テレビ
    ジョン信号の走査線数とアスペクト比に変換し、標準テ
    レビジョン映像信号を、画面表示状態の異なる複数種類
    のモードに対応し、選択出力する装置において、ハイビ
    ジョン同期処理及び、前記走査線変換処理を行うハイビ
    ジョン信号処理回路と、該ハイビジョン信号処理用第1
    の同期クロックを生成する第1のクロック生成手段と、
    ハイビジョン信号レートを標準テレビジョン信号レート
    に変換する時間軸変換メモリと、前記標準テレビジョン
    映像信号を作成するためのディジタルクロマエンコーダ
    を含む標準テレビジョン信号処理回路と、該標準テレビ
    ジョン信号処理用の第2の同期クロックを発生する第2
    のクロック発生手段とを備え、該第2の同期クロック
    を、前記ディジタルクロマエンコーダで用いるカラーサ
    ブキャリア信号の周波数の4倍以上の整数倍周波数とし
    たことを特徴とするテレビジョン信号受信変換装置。
  2. 【請求項2】請求項1項において、前記標準テレビジョ
    ン信号処理回路は、標準テレビジョン信号の走査線に変
    換された映像信号を水平方向に補間拡大処理する手段を
    備え、前記複数種類の画面表示モードのうちの一つの表
    示モードにおいて、該水平拡大処理した映像信号をもと
    に、表示画像を作成することを特徴とするテレビジョン
    信号受信変換装置。
  3. 【請求項3】請求項1項において、前記ディジタルクロ
    マエンコーダは、前記時間軸変換メモリで変換されたデ
    ィジタル映像信号の所定のカラーバースト期間に、所定
    レベル信号を加算する手段と、該加算手段の出力信号を
    所定量の係数倍化して、正負極性の複数種類の信号を作
    成する手段と、前記第2のクロックをもとに、前記複数
    種類の信号をサイクリックに所定期間だけ周期的に出力
    する制御手段と、該制御手段から出力する複数種類の信
    号を多重する手段とから構成したことを特徴とするテレ
    ビジョン信号受信変換装置。
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Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
DE19603154B4 (de) * 1995-01-30 2005-08-11 Rca Thomson Licensing Corp. Video-Kompression für Breitschirm-Fernsehen

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DE19603154B4 (de) * 1995-01-30 2005-08-11 Rca Thomson Licensing Corp. Video-Kompression für Breitschirm-Fernsehen

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