JP3642953B2 - ヘッド分離型ccdカメラの同期調整方法 - Google Patents

ヘッド分離型ccdカメラの同期調整方法 Download PDF

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Description

【0001】
【発明の属する技術分野】
本発明は、ヘッド分離型のCCDカメラに関し、尚詳しくは、CCD出力信号を処理するタイミングの制御に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
今日、監視カメラなどでは、カメラヘッド部に二次元撮像素子であるCCDを用い、CCDを駆動するために必要最小限の回路をカメラヘッド部に組み込んでカメラヘッド部を小型化すると共に、カメラヘッド部に組み込んだCCDが出力するCCD出力信号に信号処理を施してビデオ信号を形成する映像信号処理回路をカメラヘッド部とは別体の本体装置に組み込み、カメラヘッド部の設置場所として狭い空間などにも容易にカメラヘッド部を配置することができるようにしたものがある。
【0003】
そして、このヘッド分離型CCDカメラでは、カメラヘッド部と本体装置とをカメラケーブルで接続しているも、このカメラケーブルの長さは、多くの場合、一定の規定された長さとされ、カメラヘッド部から出力されるCCD出力信号と本体装置でCCD出力信号を処理する際の処理用パルス信号とCCD出力信号とのタイミングを合わせている。
【0004】
しかし、図5に示すように、本体装置10からカメラヘッド部50にヘッド同期信号Eを送り、このヘッド同期信号Eに基づいたCCD出力信号Iをカメラヘッド部50から本体装置10に出力させるとともに、CCD出力信号Iのタイミングを示す映像タイミング信号Gも本体装置10にカメラヘッド部50から出力させることにより、本体装置10の映像信号処理回路45でCCD出力信号Iをビデオ信号Qに変換処理するに際し、カメラケーブル81の長さに合わせてヘッド同期信号Eのタイミングをずらせる位相調整手段21を本体装置10に備えてタイミングの調整を可能とするものがある(例えば、特開平7−322118号)。
【0005】
このヘッド分離型CCDカメラは、本体装置10にCCD出力信号Iをビデオ信号Qに変換処理する映像信号処理回路45を有すると共に、この映像信号処理回路45にクランプパルスやサンプルホールドパルスなどの信号処理パルスAを出力し、且つ、コントロール信号発生手段13に基準同期信号Bを出力する基準信号発生手段12を有している。そして、コントロール信号発生手段13から出力されるヘッド同期基準信号Cを位相調整手段21で数ナノ秒単位で位相を遅らせたヘッド同期信号Eとして出力することができるようにしている。
【0006】
更に、このヘッド分離型CCDカメラのカメラヘッド部50は、二次元固体撮像素子であるCCD55と、このCCD55を駆動する転送ゲートパルスや読み出しクロックパルスなどのCCD55の形式に合わせたCCD55の駆動に必要なパルス信号を形成して出力するCCD駆動手段51と、位相比較器71及び電圧制御発振器65で形成される位相同期ループ回路を用いたクロック再生手段61を有するものである。
【0007】
尚、CCD55と合わせてCCD55に光を集光結像させるための光学系を形成するレンズもカメラヘッド部50に備えていることは言うまでもない。
そして、このヘッド分離型CCDカメラのヘッド同期信号Eは、CCD55の画素数に合わせてCCD55の駆動に必要とされるクロック周波数に合わせた基準クロックパルスを本体装置10の基準信号発生手段12で形成し、この数十メガヘルツなどとされた基準クロックパルスを水平ブランキング期間に所要個数配置してヘッド同期基準信号Cとするものであり、基準クロックパルスのパルス数により水平同期のタイミングや垂直同期のタイミングを定め、又、クロック再生手段61でCCD55の駆動に必要な元の周波数にして所定のタイミングで立ち上がる連続したパルスであるクロック信号Fを形成している。
【0008】
従って、CCD駆動手段51は、クロック再生手段61からのクロック信号Fに基づき、且つ、本体装置10から入力されるヘッド同期信号Eに基づき、CCD55を駆動するために必要なCCD駆動用の各種パルスを形成してCCD55に出力することができる。更に、このCCD駆動手段51は、CCD55に出力するCCD駆動用のパルスと合わせ、CCD出力信号Iにおけるフレームの出力開始のタイミングなどに合わせた映像タイミング信号Gを本体装置10に出力するものとしている。
【0009】
又、本体装置10は位相調整手段21と共に画素調整手段41を有し、この画素調整手段41は、画素ずれ検出部42や遅延演算部43を有するものであって、コントロール信号発生手段13からのタイミング信号Kとカメラヘッド部50からの映像タイミング信号Gとが画素ずれ検出部42に入力される。そして、コントロール信号発生手段13から入力されるタイミング信号Kにより、コントロール信号発生手段13が位相調整手段21に出力するヘッド同期信号Eにおける垂直同期期間の終了と本体装置10の画素調整手段41に入力された映像タイミング信号Gに基づくCCD出力信号Iのフレーム出力開始との時間ずれをこの画素ずれ検出部42で検出し、本体装置10から出力されるヘッド同期信号Eに基づいてカメラヘッド部50から出力されるCCD出力信号Iや映像タイミング信号Gが本体装置10に到達するまでの信号伝播時間を算出している。
【0010】
更に、遅延演算部43では、画素補正決定信号Mがコントロール信号発生手段13から入力されると、画素ずれ検出部42で検出した時間ずれに基づき、コントロール信号発生手段13が基準信号発生手段12の基準同期信号Bにより形成するヘッド同期基準信号Cのタイミングを調整する画素遅延信号Nを形成し、この画素遅延信号Nを画素調整手段41からコントロール信号発生手段13に出力するものである。
【0011】
このようにして、このヘッド分離型CCDカメラでは、基準信号発生手段12からの基準同期信号Bに基づいてコントロール信号発生手段13が出力するヘッド同期信号Eの垂直同期信号や水平同期信号に対し、基準信号発生手段12が映像信号処理回路45に出力する信号処理パルスAの内の垂直帰線期間や水平帰線期間に合わせて出力される垂直ブランキングパルスおよび水平ブランキングパルスのタイミングを数十クロック分だけ遅らせておき、画素調整手段41により本体装置10からカメラヘッド部50にヘッド同期信号Eが伝達され、かつ、カメラヘッド部50からCCD出力信号Iが本体装置10に伝達されるまでの所用時間を算出し、画素調整手段41から基準信号発生手段12に入力する画素遅延信号Nによりヘッド同期基準信号Cと信号処理パルスAとのタイミングを調整することができるものとされている。
【0012】
このため、例えば30万画素のCCD55を用い、CCD出力信号Iにおける1画素分毎の信号が約100ナノ秒毎に出力されるとき、カメラケーブル81の約10メートル毎に1画素分の信号伝播時間の遅れが生じていても、本体装置10から出力したヘッド同期信号EのタイミングでCCD55から信号を出力させ、このCCD出力信号をビデオ信号Qに変換する信号処理を映像信号処理回路45で施すに際し、CCD55の各ラインにおける第1画素のCCD出力信号Iに基づいた1水平走査線分の映像信号を正しく含むビデオ信号Qを映像信号処理回路45で形成することができる。
【0013】
なお、水平ブランキングパルスは、ビデオ信号Qにおける水平帰線期間を形成するための帰線消去信号である。
更に、このヘッド分離型CCDカメラの本体装置10は、位相調整手段21をも有しているものである。
この位相調整手段21は、ゲート回路などを遅延素子24として1ナノ秒乃至数ナノ秒程度の同一遅延時間を有する遅延素子24の数十個を直列とした位相遅延部23を有し、基準信号発生手段12から出力される基準クロックパルスの1パルスの時間を更に遅延素子24の数に合わせて順次タイミングをずらせ、ヘッド同期基準信号Cと同一のパルス波形を有する信号であって、最大1パルス分余りのずれを有して1ナノ秒乃至数ナノ秒毎に位相がずれた多数の遅延同期信号D1〜nを形成するものである。
【0014】
そして、この位相調整手段21は、多数個の遅延素子24を直列とした位相遅延部23と遅延素子24の数に合わせたD−フリップフロップなどを有するタイミング記憶部25の他、位相演算部26及びセレクタ27を有し、位相遅延部23にコントロール信号発生手段13からのヘッド同期基準信号Cを入力し、前述のように各遅延素子24の遅延時間だけ順次遅れた多数の遅延同期信号D1〜nを形成するものである。
【0015】
又、この各遅延同期信号D1〜nは、セレクタ27に入力すると共に、タイミング記憶部25にも入力し、このタイミング記憶部25にはカメラヘッド部50からの映像タイミング信号Gも入力するものである。
更に、タイミング記憶部25は、映像タイミング信号Gを位相遅延部23が出力する各遅延同期信号D1〜nによってラッチすることにより、ヘッド同期基準信号Cの基準クロックパルスと映像タイミング信号Gとのずれ量を遅延素子24の遅延時間を単位として記憶する。
【0016】
そして、位相演算部26では、位相補正信号Jが入力されたとき、映像タイミング信号Gのタイミングと信号処理パルスAの基準クロックのタイミングとを一致させるための位相調整手段21における遅延量を演算し、セレクタ27で現在選択している遅延同期信号Dyから何個の遅延素子24をずらせた遅延同期信号Dxが最適かを判定し、セレクタ27に出力する選択信号を変更又は維持し、所定の遅延同期信号Dxをセレクタ27により選択させ、ヘッド同期信号Eとしてカメラヘッド部50に出力させるものである。
【0017】
従って、前述の画素調整手段41と上記位相調整手段21とにより、先ず、画素調整手段41によってカメラケーブル81の長さの10メートルを信号が伝播するのに約50ナノ秒の時間を要し、本体装置10から出力するヘッド同期信号Eに基づいてCCD55から出力されるCCD出力信号Iにおけるフレーム出力の開始が遅れ、更に、このCCD出力信号Iの第1画素のデータがカメラケーブル81により映像信号処理回路45に到達するまでにも同様の遅れが生じるため、本体装置10から出力するヘッド同期信号Eにおける垂直同期信号の終了時と本体装置10に入力されるCCD出力信号Iにおける第1画素データの映像信号処理回路45への到達時とに数十クロック分の時間差が生じていても画素調整手段41により信号処理パルスAのタイミングを本体装置10から出力するヘッド同期信号Eにクロック単位で調整して信号処理パルスAのタイミングをCCD出力信号Iのタイミングと一致させることができ、更に、位相調整手段21により1クロックを位相遅延部23の遅延素子24により1ナノ秒乃至数ナノ秒を単位として調整し、CCD出力信号Iに対する信号処理パルスAのタイミングを微調整してCCD55における各画素のデータに基づく正しい映像信号を形成して画面を正確に再現できるビデオ信号Qとしている。
【0018】
【発明が解決しようとする課題】
今日、位相調整手段に用いる遅延素子として、1ナノ秒程度の微少遅延時間を単位として信号を遅らせることができるも、CCDの画素数が増加し、クロック周波数も100メガヘルツを超える高周波数とされることがあり、1画素分のCCD出力信号が10ナノ秒程度以内で出力されるとき、1ナノ秒程度を単位とする調整では、クランプパルスなどの信号処理パルスAとCCD出力信号Iの各画素データとのタイミング調整には不十分となることがある。
【0019】
このため、本発明は、遅延素子の遅延時間よりも更に微少な位相調整を行い、CCD出力信号Iに適正なタイミングの信号処理を施して正確な画像を映し出すことのできるビデオ信号Qを形成するための同期位相調整方法を提供するものである。
【0020】
【課題を解決するための手段】
本発明は、基準クロックパルスの所要個数を連続させることにより水平及び垂直同期のタイミングを示す同期信号を形成し、この同期信号に含まれる不連続な基準クロックパルスに基づいて、位相同期ループ回路を用いたクロック再生手段により所定のタイミングの連続したクロック信号Fを形成するため、直列とした多数の遅延素子を用いて前記同期信号から各遅延素子の遅延時間だけ順次遅れた多数の遅延同期信号D1〜nを形成し、多数の遅延同期信号D1〜nのいずれかを選択して前記クロック再生手段に入力することによりクロック再生手段で形成するクロック信号Fのタイミングを制御するに際し、前記直列とした多数個の遅延素子の内、特定の遅延素子に入力される遅延同期信号Dxと当該特定の遅延素子から出力される遅延同期信号Dx+1とを基準クロックパルスの所要パルス数毎に切り換えて前記クロック再生手段に入力することとする。
【0021】
このように、位相同期ループ回路を用いたクロック再生手段に位相の異なる2つの遅延同期信号を所要の基準クロックパルス数毎に切り換えて入力する故、クロック再生手段で形成されるクロック信号Fのタイミングは、入力される基準クロックパルスの個数比に応じて入力される両基準クロックパルスにおけるタイミングの中間位置のタイミングとしたクロック信号Fとして形成することができる。
【0022】
【発明の実施の形態】
本発明に係る位相同期ループの制御を行う実施の形態は、図1に示すように、カメラヘッド部50にCCD55およびCCD駆動手段51と位相同期ループ回路を用いたクロック再生手段61とを有し、本体装置10に水晶発振器による発振手段11と、CCD出力信号Iに基づいてビデオ信号Qを形成する映像信号処理回路45と、発振手段11からの基準クロックパルスに基づいて映像信号処理回路45に出力する信号処理パルスAや同期信号遅延手段31に出力するヘッド同期基準信号Cを形成する同期信号発生手段15と、同期信号発生手段15が出力するヘッド同期基準信号Cとカメラヘッド部50から出力された映像タイミング信号Gとが入力されてヘッド同期基準信号Cと映像タイミング信号Gとの位相を比較する遅延量検出手段17と、遅延量検出手段17で検出したヘッド同期基準信号Cと映像タイミング信号Gとのずれ量に基づいてヘッド同期基準信号Cを遅らせる遅延量を算出して同期信号遅延手段31を制御する遅延量演算手段19、および、ヘッド同期基準信号Cを所定時間だけ遅延させたヘッド同期信号Eをカメラヘッド部50に出力する同期信号遅延手段31とを有するヘッド分離型CCDカメラである。
【0023】
このヘッド分離型CCDカメラの同期信号発生手段15は、ヘッド同期基準信号Cとして、水平ブランキング期間に所要個数の基準クロックパルスを配置した信号を形成し、水平ブランキング期間中に配置されたクロックパルスの数により、垂直同期のタイミングや水平同期のタイミングを区別すると共に各タイミングを示すことのできる同期信号としてのヘッド同期基準信号Cを出力するものである。
【0024】
又、この同期信号発生手段15は、ヘッド同期基準信号Cに対して数クロック乃至数十クロック程度の設定された遅れをもって垂直同期や水平同期のタイミングを有する信号処理パルスAを映像信号処理回路45に出力するものである。
そして、同期信号遅延手段31は、図2に示すように、多数個の遅延素子33を直列として有し、同期信号発生手段15のヘッド同期基準信号出力端子をセレクタ37の入力端子及び直列とした遅延素子33の内の先頭の遅延素子33の入力端子に接続し、各遅延素子33の出力端子は次段の遅延素子33の入力端子とセレクタ37の入力端子とに接続すると共に、最終段の遅延素子33の出力端子もセレクタ37の入力端子に接続するものである。
【0025】
尚、この直列とした多数個の遅延素子33は、各遅延素子33として各々ゲート回路を用い、各遅延素子33の遅延時間は全て略同一の1ナノ秒余りとしている。
又、セレクタ37の制御入力端子には、切換え制御手段35の出力端子を接続し、切換え制御手段35は遅延量演算手段19からの遅延制御信号に基づいて、セレクタ37の特定入力端子をセレクタ37の出力端子に接続させる切換え信号をセレクタ37に出力するものである。
【0026】
そして、この切換え制御手段35は、遅延制御信号に基づいてセレクタ37に特定の入力端子を選択させるに際し、セレクタ37から出力する同期信号に含まれる基準クロックパルスのパルス数をカウントすることにより、選択する入力端子の切換え制御を行うことができるものとしている。
又、カメラヘッド部50に組み込むクロック再生手段61は、電圧制御発振器65と位相比較器71とで構成しており、図3に示すように、ヘッド同期信号Eの基準クロックパルスや電圧制御発振器65が出力するクロック信号Fを2分の1分周する分周器72,73、及び、分周されたヘッド同期信号Eとクロック信号Fとが入力され、両信号の位相のずれを検出してずれ量に応じた位相差信号Oを出力する比較演算器75、更に、フィルター78及び位相差信号Oをフィルター78に通過させるゲートバッファ77とゲートバッファ77を制御するゲートパルス発生器76とを有し、ゲートバッファ77を介してフィルター78に入力された位相差信号Oを周波数制御電圧として電圧制御発振器65に出力するものである。
【0027】
従って、このヘッド分離型CCDカメラでは、同期信号発生手段15で水平ブランキング期間に所要個数の基準クロックパルスを配置したヘッド同期基準信号Cを形成し、このヘッド同期基準信号Cを同期信号遅延手段31を介してヘッド同期信号Eとして本体装置10から出力すれば、カメラヘッド部50のクロック再生手段61では、位相比較器71によりヘッド同期信号Eに含まれた基準クロックパルスの位相と一致して連続したパルス信号とされるクロック信号Fとを比較し、基準クロックパルスの位相と一致したクロック信号Fを電圧制御発振器65で形成してCCD駆動手段51を作動させることができる。
【0028】
又、CCD駆動手段51は、ヘッド同期信号Eにおける水平同期のタイミング及び垂直同期のタイミングに合わせてCCD55を駆動し、所定のタイミングで各ラスターの映像信号を形成するためのCCD出力信号Iを本体装置10における映像信号処理回路45に出力すると共に、CCD出力信号Iにおけるフレーム出力開始に合わせて映像タイミング信号Gを本体装置10の遅延量検出手段17に出力するものである。
【0029】
そして、遅延量検出手段17は、ヘッド同期基準信号Cの垂直ブランキングの終了時と映像タイミング信号Gとのずれ量を検出して時間差信号を遅延量演算手段19に出力するものである。
この遅延量演算手段19は、同期信号遅延手段31で設定されている遅延時間と遅延量検出手段17で検出した時間差とにより、カメラケーブル81を電気信号が伝播するのに要した時間を算出すると共に、ヘッド同期基準信号Cと信号処理パルスAとの設定された垂直及び水平同期のずれ量に合わせて映像信号処理回路45に入力されるCCD出力信号Iのタイミングと信号処理パルスAのタイミングとを一致させるのに必要な同期信号遅延手段31での遅延時間を算出し、遅延制御信号を同期信号遅延手段31に出力するものである。
【0030】
更に、同期信号遅延手段31は、遅延制御信号に基づいて切換え制御手段35により所定の遅延時間に対応する遅延同期信号Dxをセレクタ37に選択させる切換え制御信号を形成してセレクタ37に出力する。
そして、この切換え制御手段35により切換え制御信号を形成するに際し、切換え制御手段35では、各遅延素子33の遅延時間を単位とした遅延時間を算出するのみでなく、各遅延素子33による遅延時間の中間値も求めるものであり、1つの特定の遅延同期信号Dxを選択するのみでなく、隣接した2つの遅延同期信号である遅延同期信号Dxと遅延同期信号Dx+1との遅延時間の中間値に基づき、セレクタ37から出力するヘッド同期信号Eにおける基準クロックパルス数により特定の遅延同期信号Dxの水平ブランキング期間中に隣接した遅延同期信号Dx+1に入力端子を切り換えて2つの遅延同期信号を組み合わせたヘッド同期信号Eを形成させるものである。
【0031】
従って、ヘッド同期基準信号Cとして、各水平ブランキング期間に例えば8個の基準クロックパルスを含む同期信号とされ、このヘッド同期基準信号Cに同期信号遅延手段31により所定の遅延時間を与えたヘッド同期信号Eを形成してこのヘッド同期信号Eをカメラヘッド部50に送ることとし、クロック再生手段61でこのヘッド同期信号Eに含まれる基準クロックパルスの位相と一致するクロック信号Fを形成している場合において、特定の遅延同期信号Dxに基づくヘッド同期信号Eのタイミングを、更に同期信号遅延手段31に組み込んだ各遅延素子33による遅延時間の4分の1の微少時間だけ調整させる必要が生じたとき、ヘッド同期信号Eにおける8個の基準クロックパルスの内、6個の基準クロックパルスがセレクタ37から出力されたとき、セレクタ37の入力端子の選択を切り換え、残る2個の基準クロックパルは1遅延素子分の遅延時間だけ遅れた遅延同期信号Dx+1を選択してカメラヘッド部50に送るようにするものである。
【0032】
このため、クロック再生手段61における比較演算器75によりヘッド同期信号Eとクロック信号Fとを比較したとき、図4の(1)に示すように、ヘッド同期信号Eにおける基準クロックパルスの内の第7パルスと第8パルスとに1遅延素子分の遅れが生じ、この第7パルスと第8パルスとの遅れ量に応じた位相差信号Oが形成される。
【0033】
尚、ゲートバッファ77は、ゲート信号Pが入力されたときに比較演算器75からの位相差信号Oをフィルター78に送り、ゲート信号Pが入力されないときは出力端子をハイインピーダンス状態とするスリーステートバッファであり、ゲートパルス発生器76は、ヘッド同期信号Eに含まれる基準クロックパルスの所要個数即ち8個の基準クロックパルスが入力される期間だけゲート信号Pをゲートバッファ77に出力するものである。
【0034】
このため、所要個数の基準クロックパルスがクロック再生手段61に入力される時間だけ比較演算器75からの位相差信号Oがフィルター78に入力され、この位相差信号Oによりフィルター78は電圧制御発振器65に位相を遅らせるための周波数制御信号を出力し、クロック再生手段61から出力されるクロック信号Fは、僅かに位相を遅らせることができる。
【0035】
そして、図4の(2)に示すように、クロック信号Fの位置が基準クロックパルスの内の第1パルス乃至第6パルスに対して僅かに遅れ、且つ、第7パルス及び第8パルスに対して僅かに早くなり、クロック信号Fの第1パルス乃至第6パルスの各パルスに対する遅れ量が第7パルス及び第8パルスの各パルスに対する進み量の3分の1となったとき、この遅れの位相差信号Oと進みの位相差信号Oとがフィルター78で相殺され、所定の遅延同期信号Dxに基づくヘッド同期信号Eのタイミングよりも1遅延素子の遅延時間の4分の1だけ遅れたクロック信号Fが電圧制御発振器65から出力されたとき、クロック信号Fが安定することになる。
【0036】
尚、この位相同期ループ回路の追従性は、20ミリ秒乃至30ミリ秒程度とするように電圧制御発振器65の追従特性やフィルター78の特性を定めることによって、同期のタイミングが変化したときにビデオ信号Qの1フレーム以内でクロック再生手段61が出力するクロック信号Fの位相を安定させるようにしているものであり、NTSC規格では、63.5マイクロ秒毎に8個などの所要個数とされた基準クロックパルスがクロック再生手段61に入力されるものである。
【0037】
このように、このヘッド分離型CCDカメラでは、同期信号遅延手段31で複数の遅延同期信号D1〜nを形成し、特定の遅延同期信号Dxをヘッド同期信号Eとしてカメラヘッド部50に出力する際、隣接した2つの遅延同期信号を組み合わせるように特定の遅延同期信号Dxとこの特定の遅延同期信号Dxに隣接した遅延同期信号Dx+1を組み合せて所要個数づつの基準クロックパルスを含ませたヘッド同期信号Eとするから、直列に設けた各遅延素子33による単位遅延時間よりも小さな遅延時間をもってカメラヘッド部50で形成するクロック信号Fのパルスタイミングを制御することができ、CCD55からCCD出力信号Iを出力させるに際し、1個の遅延素子33の遅延時間よりも小さな時間単位によりビデオ信号Qを形成する際の信号処理パルスAとCCD出力信号Iとのタイミングを調整することができる。
【0038】
このため、画素数が多いCCD55を用いて高画質のビデオ信号Qを形成するに際し、CCD出力信号Iを適正なタイミングで処理することにより鮮明な画像を再生することができるビデオ信号Qを形成することができる。
【0039】
【発明の効果】
本発明は、クロック再生手段により所定のタイミングの連続したクロック信号を形成するため、直列とした多数の遅延素子を用いて同期信号から順次遅れた多数の遅延同期信号を形成し、多数の遅延同期信号のいずれかを選択して前記クロック再生手段に入力してクロック信号のタイミングを制御するに際し、特定の遅延素子に入力される遅延同期信号と当該特定の遅延素子から出力される遅延同期信号とを基準クロックパルスの所要パルス数毎に切り換えて前記クロック再生手段に入力するヘッド分離型CCDカメラの同期調整方法である。
【0040】
従って、遅延素子で設定される微少単位時間よりも更に小さな時間単位でクロック信号のタイミングを調整し、CCD出力信号の処理を適切なタイミングで処理して鮮明な画像を再生することのできる映像信号を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明にかかる同期調整方法を実施するヘッド分離型CCDカメラの回路例を示すブロック図。
【図2】本発明にかかる同期調整方法を実施するヘッド分離型CCDカメラの同期信号遅延手段の回路例を示すブロック図。
【図3】本発明にかかる同期調整方法を実施するヘッド分離型CCDカメラの位相同期ループ回路の例を示すブロック図。
【図4】本発明にかかる同期調整方法による信号の位相を示す図。
【図5】ヘッド分離型CCDカメラの従来回路の一例を示すブロック図。
【符号の説明】
10 本体装置
11 発振手段
12 基準信号発生手段
13 コントロール信号発生手段
15 同期信号発生手段
17 遅延量検出手段 19 遅延量演算手段
21 位相調整手段
23 位相遅延部 24 遅延素子
25 タイミング記憶部 26 位相演算部
27 セレクタ
31 同期信号遅延手段
33 遅延素子 35 切換え制御手段
37 セレクタ
41 画素調整手段
42 画素ずれ検出部 43 遅延演算部
45 映像信号処理回路
50 カメラヘッド部
51 CCD駆動手段
55 CCD
61 クロック再生手段
65 電圧制御発振器
71 位相比較器
72 分周器 73 分周器
75 比較演算器 76 ゲートパルス発生器
77 ゲートバッファ 78 フィルタ
81 カメラケーブル

Claims (1)

  1. 基準クロックパルスの所要個数を連続させることにより水平及び垂直同期のタイミングを示す同期信号を形成し、この同期信号に含まれる不連続な基準クロックパルスに基づいて、クロック再生手段により所定のタイミングの連続したクロック信号を形成するため、直列とした多数の遅延素子を用いて前記同期信号から各遅延素子の遅延時間だけ順次遅れた多数の遅延同期信号を形成し、多数の遅延同期信号のいずれかを選択して前記クロック再生手段に入力することによりクロック再生手段で形成するクロック信号のタイミングを制御するに際し、前記直列とした多数個の遅延素子の内の特定の遅延素子に入力される遅延同期信号と当該特定の遅延素子から出力される遅延同期信号とを基準クロックパルスの所要パルス数毎に切り換えて前記クロック再生手段に入力することを特徴とするヘッド分離型CCDカメラの同期調整方法。
JP14850298A 1998-05-29 1998-05-29 ヘッド分離型ccdカメラの同期調整方法 Expired - Fee Related JP3642953B2 (ja)

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