JP2624043B2 - 画像処理システムにおけるサンプリング位相調整装置 - Google Patents

画像処理システムにおけるサンプリング位相調整装置

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JP2624043B2
JP2624043B2 JP3212912A JP21291291A JP2624043B2 JP 2624043 B2 JP2624043 B2 JP 2624043B2 JP 3212912 A JP3212912 A JP 3212912A JP 21291291 A JP21291291 A JP 21291291A JP 2624043 B2 JP2624043 B2 JP 2624043B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は画像処理システムにおけ
るサンプリング位相調整装置に係り、ビデオカメラ部側
のサンプリング位相と画像処理部側のA/D変換タイミン
グの位相を自動的に最適状態に調整し、より高品位な画
質を得るための装置を提供することを目的とする。
【0002】
【従来の技術】固体撮像素子を用いた画像処理システム
はビデオカメラ部と画像処理部から構成されおり、ビデ
オカメラ部では固体撮像素子から得られた撮像信号をサ
ンプルホールド(S/H)した後に色分離処理を施してRGBア
ナログサンプル値信号として画像処理部へ送出し、画像
処理部ではその信号をA/D変換器でディジタル信号に変
換して一旦メモリに蓄積させた後、信号処理部で各種の
処理を施すようになっている。そして、ビデオカメラ部
と画像処理部はそれぞれがタイミングクロック発生回路
を内蔵しているが、各部における信号の処理と信号の授
受について同期を確立させるために同期結合回路が設け
られている。
【0003】しかし、ビデオカメラ部から出力されるRG
Bアナログサンプル値信号は離散的な値をとるため、画
像処理部側でこれをA/D変換する際のリサンプルのタイ
ミングがズレると、映像信号の変化帯でA/D変換がなさ
れた場合に映像信号の忠実な再生ができなくなる。即
ち、隣接したサンプル値データからの干渉を受けて正規
のレベルから相違したものとなり、結果的に画像の劣化
を招く。この課題について、原理的に見れば、同期結合
回路で水平位相を調整することにより解消させることが
可能であるが、実際にはA/D変換後の画像(又は信号やデ
ータ)を観測しながら調整を繰り返さねばならず、時間
と労力がかかりすぎると共に、調整精度もあまり期待で
きない。
【0004】そこで、本願の出願人は先に特願平3-1254
19号として「画像処理システムにおけるサンプリング位
相調整装置」を提案し、具体的には図10に示されるよ
うな画像処理システムの回路構成によりビデオカメラ部
側でのサンプリングとA/D変換のタイミングの位相を最
適状態へ制御することを可能にしている。同図におい
て、51はビデオカメラ部、52は画像処理部を示す。この
システムにおいて、ビデオカメラ部51側に固体撮像素子
53、S/H回路・色分離回路54、タイミングクロック発生回
路55、固体撮像素子53の駆動用ドライバ56、及び同期結
合回路(位相調整回路57aを内蔵)57が組み込まれている
こと、また画像処理部52側にA/D変換回路58、メモリ5
9、信号処理回路60、D/A変換回路61、及びタイミングク
ロック発生回路62が組み込まれていることについては従
来のシステム(ビデオカメラ部側に同期結合回路を内蔵
させたもの)と同様の構成であるが、このシステムで
は、ビデオカメラ部51側にテスト信号発生回路63と、S/
H回路・色分離回路54からのRGBアナログサンプル値信号
とテスト信号発生回路63からのテスト信号を切換えて画
像処理部52側へ出力させるスイッチ回路64と、画像処理
部52との間で制御信号の入出力を行うI/O65と、D/A変換
器66と、それらを制御するマクロコンピュータ回路67を
組み込んでいること、及び画像処理部52側にビデオカメ
ラ部51との間で制御信号の入出力を行うI/O68を組み込
み、且つシステム制御回路69に位相誤差検出に関する信
号解析プログラムを設けた点に特徴がある。
【0005】前記のシステムでは、以上のような回路構
成により、その立ち上げの検知又は外部からの指示信号
に基づいてマイクロコンピュータ回路67がテストモード
を設定し、ビデオカメラ部51側はスイッチ回路64を切換
えることによってテスト信号発生回路63のテスト信号を
画像処理部52側へ出力させる。このテスト信号はタイミ
ングクロック発生回路55のクロック(通常モードでのサ
ンプリングクロック)に同期したアナログ信号であり、
図11の(a)に示すように、クロックの3周期分でリニ
アに増加し、次の3周期分で一定となり、6周期が終了
した時点で立ち下がるような信号波形を有している。一
方、画像処理部52では前記のテスト信号をA/D変換器58
でリサンプルしてディジタルデータへ変換し、そのデー
タをメモリ59に書込んだ後、信号処理回路60によって所
定の処理を施すことになるが、その段階でシステム制御
回路69の信号解析プログラムが起動されてテスト信号の
レベルが解析される。
【0006】この信号解析においては、1水平走査分の
テスト信号を抽出し、テスト信号の開始点に最も近いタ
イミングでのA/D変換レベルD1を検出すると共に、その
直前のレベルD0とその直後の連続した2回分のレベルD
2,D3を検出する。そして、システム制御回路69はそれら
の測定値を用いてA/D変換のタイミングが前後している
レベル差(S0=D1−D0,S1=D2−D1,S2=D3−D2)を演算す
る。図11(b)はその場合の一例を示したものであり、
この例ではタイミングクロック発生回路55のクロックの
位相が進んでいた場合を示している。前記の演算の結
果、S0=S1とS1=S2が同時に成立していれば、ビデオカ
メラ部51側のサンプリングタイミングとA/D変換のタイ
ミングが一致しており、最適のタイミングでA/D変換が
実行されることになるが、その条件が成立していない場
合にはタイミングにズレが生じていることになる。例え
ば、図11(b)ではS0<S1,S1=S2となり、前記の条件を
満たしていない。
【0007】そこで、システム制御回路69はS0の値(初
期値=0)を参照して、テスト信号の位相を進めるか遅ら
せるかを判断し、微小調整位相量(+θ又は−θ)だけ位
相をシフトさせる情報をI/O68を介してビデオカメラ部5
1側へ送出する。一方、ビデオカメラ部51側では前記の
位相シフト情報をI/O65を介してマイクロコンピュータ
回路67が受信するが、その情報を位相調整回路57aに対
する電圧設定情報へ変換してD/A変換回路66へ出力させ
る。そして、D/A変換回路66はその電圧設定信号に対応
した位相調整電圧を同期結合回路57の位相調整回路57a
へ出力させる。この結果、同期結合回路57はタイミング
クロック発生回路55のクロックの位相を前記の+θ度分
又は−θ度分だけ変化させ、そのクロックに同期したテ
スト信号発生回路63のテスト信号の位相を変化させる。
【0008】以降、位相が変化せしめられた新たなテス
ト信号を用いてS0=S1とS1=S2が同時に成立するまで、
即ちビデオカメラ部51側でのサンプリングタイミングと
画像処理部52側でのA/D変換のタイミングが一致するま
で前記のシーケンスを繰り返して実行し、最終的に前記
の条件が成立した時点でテストモードを解除させる。ま
た、この繰り返し過程では、テスト信号の位相を進める
か遅らせるかを、前回のシーケンスで得られたS0の値と
今回のシーケンスで得られているS0の値とを比較して判
断するため、S0=S1とS1=S2の条件が成立するまでの位
相調整が迅速に実行されることになる。
【0009】尚、前記の位相調整回路57a内蔵させた同
期結合回路57の一例は図12に示され、遅延回路70・位
相比較器71・ローパスフィルタ72・電圧制御発振器73か
らなる位相同期ループに対して、画像処理部52側からの
水平同期信号を位相調整回路57aを介して位相比較器71
へ入力させ、位相調整回路57aの位相調整電圧を制御す
ることにより水平位相を調整できるようになっている。
また、位相調整回路57aの詳細な動作を図13を参照し
て説明すると次のようになる。先ず、画像処理部52側か
らの水平同期信号の立下りエッジをエッジ検出回路74の
出力で検出し、RS-FF回路75の出力によりnpnトランジス
タ76がカットオフされてキャパシタ77の放電が停止し、
電流源78からの充電が開始される。そして、この充電電
圧が位相調整電圧より大きくなると、電圧比較器79の出
力によってRS-FF回路75がリセットされ、ワンショット
回路80をトリガさせて、その出力を位相比較器71へ入力
させる。この結果、水平同期信号を位相調整電圧に比例
した時間だけ遅延させて位相比較器71へ入力させること
ができ、位相調整電圧を変化させて水平位相を調整させ
ることが可能になる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記の画像
処理システムにおけるサンプリング位相調整装置では、
図10から明らかなように、テストモードでのテスト信
号がビデオカメラ部51のスイッチ回路64から画像処理部
52側へ直接出力されるのに対して、通常モードでは固体
撮像素子53から得られる映像信号がS/H回路・色分離回路
54とスイッチ回路64を経由して出力される。従って、テ
ストモードでは通常モードと異なる信号経路でテスト信
号を出力させていることになり、テストモードで最適状
態へ位相調整を行っても、通常モードでは位相のズレが
生じてしまうことがある。また、温度の変化や経時変化
に起因して、それぞれの信号経路で固有に遅延時間のド
リフトが発生し、テストモードでの位相調整が有効に機
能しなくなる場合もある。
【0011】この結果、前記の問題を解消するために、
テストモード又は通常モードにおける信号経路の何れか
に独立した位相調整回路を設けておき、その回路での位
相調整によって信号経路の相違による位相のズレを調整
する必要が生じる。しかし、そのような回路の付加は部
品点数を多くすると共にシステムの小型化の妨げとな
り、また組立て工数と調整手順の煩雑化を招くことにな
る。更に、付加回路で調整を行うにしても、前記の遅延
時間のドリフトについてはあまり有効ではない。
【0012】そこで、本発明は、テストモードにおいて
も通常モードと同一の信号経路を用い、また通常モード
での信号波形に近似したテスト信号による位相調整を可
能にし、前記の課題を解消したサンプリング位相調整装
置を提供することを目的として創作された。
【0013】
【課題を解決するための手段】本発明の基本的構成は図
1に示され、ビデオカメラ部1と画像処理部2が同期結合
(同期信号発生回路3,同期結合手段4)して動作し、ビデ
オカメラ部1側が固体撮像素子5の出力信号をサンプリン
グ(S/H回路6)してアナログ映像信号として出力し、画像
処理部2側が前記のビデオカメラ部1側から入力されたア
ナログ映像信号をA/D変換(A/D変換回路7)してディジタ
ル画像情報として取り込む画像処理システムにおいて、
ビデオカメラ部1側に、通常モードとテストモードを切
換え設定するモード設定手段8と、テストモード設定時
に固体撮像素子駆動用の垂直ドライバ9を制御して光電
荷の読出しを停止させる読出し制御手段10と、テストモ
ード設定時に固体撮像素子駆動用の水平ドライバ11のド
ライブ信号に同期したテスト信号を作成する信号作成手
段12と、テストモード設定時に固体撮像素子5から得ら
れる出力信号の画素信号セット領域に信号作成手段12が
作成したテスト信号を挿入する信号混合手段13と、画像
処理部2からの位相誤差情報を用いて水平ドライバ11の
転送クロックの位相又は/及びS/H回路6のサンプリング
位相の調整を実行する位相調整手段14を設け、画像処理
部2側に、テスト信号のA/D変換後のレベル情報を参照し
てA/D変換タイミングの位相とビデオカメラ部1側から受
信したテスト信号の位相との誤差情報を検出する位相誤
差検出手段15と、前記に検出された位相誤差情報をビデ
オカメラ部1へ出力する位相誤差出力手段16を設けたこ
とを特徴とする画像処理システムにおけるサンプリング
位相調整装置に係る。
【0014】
【作用】この画像処理システムにおいて、ビデオカメラ
部1のモード設定手段8が通常モードを設定している場合
には、各ドライバ9,11の転送クロックによって固体撮像
素子5から読出された各画素情報は所定信号フォーマッ
ト内の画素信号領域にセットされて信号混合手段13へ出
力されるが、信号混合手段13はその信号をそのまま通過
させ、S/H回路6がその信号を標本化した後、画像処理部
2側のA/D変換回路7へ出力する。また、画像処理部2で
は、A/D変換された後のディジタル信号に対して信号処
理回路17で所定の処理を施した後、表示系等へ出力させ
る。
【0015】一方、モード設定手段8がテストモードを
設定すると、読出し制御手段10は垂直ドライバ9を制御
して固体撮像素子5から光電荷が読出されるのを停止さ
せ、画素信号成分の存在しない信号フォーマットのみを
出力させる。また、このモードが設定されると、信号作
成手段12は水平ドライバ11のドライブ信号に同期したテ
スト信号を作成して信号混合手段13へ出力させ、信号混
合手段13が画素信号セット領域にテスト信号を挿入させ
てS/H回路6へ出力させる。そして、S/H回路6は擬似的な
画素信号に相当するテスト信号を標本化して画像処理部
2側へ出力させ、画像処理部2側では、通常モードと同様
にテスト信号をA/D変換回路7でA/D変換して信号処理回
路17へ転送する。従って、テスト信号は通常モードでの
画素信号と同様の信号経路を経て処理されることにな
る。
【0016】ところで、通常モードにおいて画質の劣化
を招かないようにするためには、離散的な値をとる画素
信号の中央部においてA/D変換のためのリサンプルがな
される必要がある。そこで、本発明では、信号処理回路
17でテスト信号の信号処理がなされた段階で、位相誤差
手段15がテスト信号のA/D変換後のレベル情報を参照し
てA/D変換タイミングとテスト信号の位相誤差情報を検
出し、位相誤差出力手段16がその情報をビデオカメラ部
1側へ送出する。そして、前記の位相誤差情報を受信し
たビデオカメラ部1では、位相調整手段14がその情報に
基づいて同期結合手段4を制御することによりテスト信
号の位相を前記の最適状態(テスト信号の中央部でA/D変
換のためのリサンプルがなされる状態)へシフトさせ
る。このテスト信号の位相のシフトは、同期結合手段4
の制御によって水平ドライバ11の転送クロックの位相又
は/及びS/H回路6のS/Hタイミングの位相を変化させる
ことにより実行させることができ、この調整が完了した
時点でテストモードが解除されて通常モードへ移行する
ことになる。
【0017】尚、図1では画像処理部2に同期信号発生
回路3を内蔵させて、ビデオカメラ部1側が同期結合手段
4で同期結合をとるようになっているが、逆にビデオカ
メラ部1に同期信号発生回路を内蔵させて、画像処理部2
側に同期結合手段を設けた場合についても本発明は適用
され得る。
【0018】
【実施例】以下、図2から図9を用いて本発明の一実施
例を説明する。先ず、図2は実施例に係る画像処理シス
テムの回路図であり、21はビデオカメラ部、22は画像処
理部を示す。同図において、ビデオカメラ部21側に固体
撮像素子(CCD)23、S/H回路・色分離回路24、タイミング
クロック発生回路25、ドライブ回路26、同期結合回路27
(位相調整回路27aを内蔵)、I/Oポート28、マイクロコン
ピュータ回路29、D/A変換器30が組み込まれているこ
と、また画像処理部22側にA/D変換回路32、メモリ33、D
/A変換回路34、信号処理回路35、タイミングクロック発
生回路36、システム制御回路37、I/Oポート38が組み込
まれていることについては図10のシステムと同様であ
り、ここではそれら各部に関連した動作の説明は省略す
る。尚、このシステムで用いているCCD23は受光面にRGB
縦ストライプフィルタを設けた単板カラーセンサであ
り、31は通常のビデオカメラ部に内蔵されている電子シ
ャッタ制御回路である。
【0019】この実施例システムの特徴は、ビデオカメ
ラ部21側にドライブ回路26の水平ドライバ26aが出力す
る水平転送クロックに同期したテスト信号を作成するテ
スト信号発生回路39と、CCD23の出力信号の画素信号領
域に前記のテスト信号を挿入する信号混合回路40が設け
られていると共に、マイクロコンピュータ回路29にテス
トモードでテスト信号の作成とその位相制御を実行させ
るプログラムを設けていること、及び画像処理部22側の
システム制御回路37にテスト信号のA/D変換後のレベル
情報を用いた位相誤差検出用の信号解析プログラムを設
けている点にある。
【0020】次に、このシステムのテストモードにおけ
る動作を図3のフローチャートを参照しながら説明す
る。先ず、ビデオカメラ部21側でマイクロコンピュータ
回路29がテストモードを設定すると、ドライブ回路26の
垂直ドライバ26bではタイミングクロック発生回路25か
ら得られる垂直転送クロックXVが無効化されて、CCD23
からの光電荷の読出しが停止される(F1,F2)。一方、ド
ライブ回路26の水平ドライバ26aはタイミングクロック
発生回路25から得られる水平転送クロックXH1,XH2に基
づいてCCD23に対して水平転送パルスH1を出力している
が、テスト信号発生回路39はそのパルスH1に同期したテ
スト信号TSを作成し、それを信号混合回路40へ出力させ
る(F3)。そして、信号混合回路40ではCCD23の出力信号
の画素信号セット領域に前記のテスト信号TSを挿入して
S/H回路・色分離回路24へ出力させ、S/H回路・色分離回路
24では内蔵のCDS(Correlated Double Sampling)回路で
前記に挿入されたテスト信号TSのみを抽出してRGB毎にS
/Hを行い、アナログ映像信号であるR/G/B信号として画
像処理部22側へ出力する(F4,F5,F6)。
【0021】前記の各手順を図4の信号タイミングチャ
ートを用いて詳細に説明すると、各回路が次のように動
作していることになる。図4において、CPはタイミング
クロック発生回路25が有している基本クロックであり、
タイミングクロック発生回路25はそのクロックを分周し
て水平転送クロックXH1,XH2と出力アンプリセット信号X
PGを水平ドライバ26aへ出力させるが、水平ドライバ26a
はそれらからドライブパルスとして水平転送パルスH1,H
2とリセットパルスPGを作成してCCD23へ出力させる。通
常モードでは垂直転送クロックXVに基づいてCCD23の各
感光部に生じた光電荷を水平レジスタへ読出しているた
め、CCD出力(1)に示すような信号がS/H回路・色分離回路
24へ出力される。ここに、の領域はリセットパルス成
分を、の領域はフィードスルー成分を、の領域は画
素信号成分を示し、水平レジスタから読出された光電荷
は1画素毎にの領域に挿入されて出力されることにな
る。また、S/H回路・色分離回路24では、タイミングクロ
ック発生回路25が前記の基本クロックCPに基づいて作成
したCDS回路駆動用パルスSHP,SHDによってCCD出力(1)の
の画素信号成分を抽出し、更にタイミングクロック発
生回路25が作成した色分離回路駆動用のS/HパルスSP1,S
P2,SP3によってRGB毎にS/Hを行ってR/G/B信号を出力さ
せる。
【0022】ところで、前記のようにテストモードが設
定されて光電荷の読出しが停止されていると、の領域
の画素信号成分はなくなり、CCD23からはCCD出力(2)の
ような信号が出力されることになる。また、テストモー
ドではマイクロコンピュータ回路29がタイミングクロッ
ク発生回路25からゲートパルスTGを発生させてテスト信
号発生回路39へ出力させる。そして、テスト信号発生回
路39は前記のゲートパルスTGを用いて水平ドライバ11の
水平転送パルスH1をゲートし、数クロック分(図4では
3クロック分)のテスト信号TSを作成する。更に、信号
混合回路40では前記のCCD出力(2)と前記のテスト信号TS
を混合し、無信号状態にあるCCD出力(2)の画素信号セッ
ト領域にテスト信号TSを挿入して出力させるため、そ
の出力はCCD出力(3)のように一律の画素信号が挿入され
た態様となり、CDS出力の間に送出されるR/G/B信号出力
も一律に矩形波状のアナログ信号(A-TS)となる。
【0023】上記の手順(F1〜F6)で作成されたテスト信
号A-TSは画像処理部22へ出力されるが、画像処理部22で
はタイミングクロック発生回路36のクロックに同期した
A/D変換回路32でA/D変換を行い、その変換後のデータを
メモリ33に蓄積させる(F7)。そして、メモリ33のデータ
は信号処理回路35によって所定の処理を施されるが、シ
ステム制御回路37はI/Oポート28,38を介してビデオカメ
ラ部21側でテストモードが設定されていることを検知し
ており、直ちにテスト信号の解析手順を実行する。
【0024】この解析手順では、先ず1水平走査線分の
信号(D1,D2,…,DN)を抽出し、Dp>0となるDpを検出する
(F7,F8)。即ち、テスト信号の存在を確認すると共に、
最初のテスト信号のA/D変換後のレベル情報を検出す
る。次に、Dpの後に抽出されているDp+1を検出して双方
のデータを比較する。そして、前記の比較結果に基づい
て、それぞれ以下のような位相調整動作を実行させる。
【0025】先ず、前記の比較結果がDp=Dp+1となった
場合には、システム制御回路37は+π又は−πの位相誤
差情報を作成し、I/Oポート38を介してビデオカメラ部2
1側へ送出させる(F11)。そして、ビデオカメラ部21側で
は、マイクロコンピュータ回路29がI/Oポート28を介し
て前記の位相誤差情報を受信し、直ちに+π度又は−π
度の位相シフトを実行させるための電圧データを作成し
てD/A変換器30へ出力し、D/A変換器30がその電圧データ
に対応した電圧を位相調整回路27aへ出力させる。この
結果、同期結合回路27によってタイミングクロック発生
回路25のクロックの位相が調整され、テスト信号の位相
をπ度又は−π度だけシフトさせた状態となるが、その
調整状態でテストモードが解除されて通常モードへ移行
する(F12,F13)。
【0026】前記のような位相調整を実行させるのは次
のような理由に基づく。テスト信号とDp,Dp+1の関係に
おいて、最適のA/D変換タイミングが実行されている状
態は、図5に示すようにDpがテスト信号波形の中心に位
置している場合であり、このような位相関係が成立して
いるときには最も安定したA/D変換が実行されて隣接し
た画素相互間の干渉が防止でき、高品位な画質が保証さ
れる。逆に、Dp=Dp+1が成立している場合は、テスト信
号の変化帯でA/D変換がなされていることになって最悪
のA/D変換状態となる。そこで、テスト信号の継続時間
を2π度とした場合に、図6に示すように、その1/2に
相当するπ度だけテスト信号の位相を進めるか又は遅ら
せることにより図5に示した最適のA/D変換条件が得ら
れることになる。
【0027】ところで、前記のように当初からDp=Dp+1
となるような場合は稀であり、テスト信号とDp,Dp+1の
関係は図7から図9に示すようにDp<Dp+1又はDp>Dp+1
となる場合が殆どである。その場合に、このシステムで
は、テスト信号の位相を微小調整量θ度ずつ変化させて
ゆき、Dp=Dp+1となった段階で前記の手順(F10〜F13)を
実行させるようにしている。即ち、図7のようにDp<Dp
+1となっている場合には、システム制御回路37が+θ度
の位相シフト情報をビデオカメラ部21側へ送出させ、ビ
デオカメラ部21のマイクロコンピュータ回路29が位相調
整回路27aを制御してテスト信号の位相をθ度だけ進
め、Dp=Dp+1とならないときには更に次の1水平走査分
でのDpとDp+1の関係をチェックする手順を繰り返し(F1
4,F15,F17→F8〜F10)、最終的にDp=Dp+1となった段階
でテスト信号の位相をπ度だけ進めるか又は遅らせる(F
10〜F13)。また、Dp>Dp+1となる場合としては、図8の
ようにDpが最大レベルにならない状態と、図9のように
最大レベルになる状態とが想定できるが、いずれの状態
においてもシステム制御回路37が−θ度の位相シフト情
報をビデオカメラ部21側へ送出させ、前記とは逆にテス
ト信号の位相をθ度だけ遅らせる手順を繰り返し(F14,F
16,F18→F8〜F10)、最終的にDp=Dp+1となった段階でテ
スト信号の位相をπ度だけ進めるか又は遅らせる(F10〜
F13)。
【0028】その結果、DpとDp+1が如何なる関係にあっ
ても、換言すればテスト信号が如何なる位相状態にあっ
ても、図5に示した最適状態へテスト信号の位相を調整
でき、その調整後のテスト信号の出力に対しては常に最
適のタイミングでA/D変換を実行させることができる。
即ち、テストモードで同期結合回路27が調整したタイミ
ングクロック発生回路25のクロック出力状態でドライバ
回路26とS/H回路・色分離回路24を動作させることによ
り、通常モードでは常に各画素信号の継続時間の中央で
A/D変換がなされ、高品位な画質を保証することができ
る。尚、上記の各位相調整に際しての位相調整回路27a
と同期結合回路27の制御は図12及び図13で説明した
動作に基づいて実行される。
【0029】尚、他の位相調整手順として、例えば、Dp
<Dp+1又はDp>Dp+1の結果とは関係なく、テスト信号の
位相をθ度ずつ進めてDp=Dp+1を得た場合の累積的シフ
ト位相角度を+n・θ度とし、逆に元の状態からθ度ずつ
遅らせてDp=Dp+1を得た場合の累積的シフト位相角度を
−m・θ度とし、最終的に元の状態から1/2・(n−m)・θ
度だけテスト信号の位相を調整することにより、前記と
同様の結果を得ることができる。この手順によると、テ
スト信号を位相の進み方向と遅れ方向へシフトさせて最
終的な調整量を求めるため、前記の調整手順より多くの
時間を要するが、より正確な調整量を求めることができ
るという利点がある。
【0030】
【発明の効果】以上のように、本発明は、画像処理シス
テムにおいて、テストモードを設定してビデオカメラ部
側のS/Hタイミングと画像処理部側のA/D変換のタイミン
グとの調整を図る場合に、テスト信号を通常モードでの
信号経路を経由させて位相調整を行うようにしているた
め、テストモードによる調整状態がそのまま通常モード
での動作状態となり、最適のA/D変換のタイミングを保
証して高品位な画像を得ることが可能になる。また、両
モードでの信号経路を同一にしたことにより、温度変化
や経時的変化に起因したドリフトによって調整状態が影
響を受けず、別途に調整手段を設ける必要がなくなる。
更に、テスト信号を固体撮像素子駆動用の水平ドライバ
のドライブ信号に同期させて作成しているため、通常モ
ードでの画素信号と同一のタイミングで且つ近似した信
号波形を用いて位相調整が実行されるため、より精度の
高い位相調整が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の画像処理システムにおけるサンプリン
グ位相調整装置に係る基本的構成を示すブロック図であ
る。
【図2】実施例に係る画像処理システムの回路図であ
る。
【図3】画像処理システムのテストモードにおける動作
を示すフローチャートである。
【図4】タイミングクロック発生回路、水平ドライバ、
CCD出力、テスト信号発生回路、信号混合回路、及びS/H
回路・色分離回路の各種信号の関係を示すタイミングチ
ャートである。
【図5】テスト信号とそのA/D変換後のレベル情報との
関係(最適のタイミングでA/D変換がなされている状態)
を示す図である。
【図6】テスト信号とそのA/D変換後のレベル情報との
関係(最悪のタイミングでA/D変換がなされている状態)
を示すと共に、最適状態へテスト信号の位相をシフトさ
せた状態を示す図である。
【図7】テスト信号とそのA/D変換後のレベル情報との
関係(テスト信号の位相を進める必要がある場合の一例)
を示す図である。
【図8】テスト信号とそのA/D変換後のレベル情報との
関係(テスト信号の位相を遅らせる必要がある場合の一
例)を示す図である。
【図9】テスト信号とそのA/D変換後のレベル情報との
関係(テスト信号の位相を遅らせる必要がある場合の一
例)を示す図である。
【図10】従来の画像処理システム(サンプリング位相
調整装置を内蔵)の回路図である。
【図11】従来の画像処理システムにおけるテスト信号
とそのS/Hタイミング及びA/D変換タイミングの一例を示
す図である。
【図12】位相調整回路を内蔵した同期結合回路の回路
図である。
【図13】位相調整回路の動作を示すタイミングチャー
トである。
【符号の説明】
1…ビデオカメラ部、2…画像処理部、3…同期信号発生
回路、4…同期結合手段、5…固体撮像素子、6…S/H回
路、7…A/D変換回路、8…モード設定手段、9…垂直ドラ
イバ、10…読出し制御手段、11…水平ドライバ、12…信
号作成手段、13…信号混合手段、14…位相調整手段、15
…位相誤差検出手段、16…位相誤差出力手段。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ビデオカメラ部と画像処理部が同期結合
    して動作し、ビデオカメラ部側が固体撮像素子の出力信
    号をサンプリングしてアナログ映像信号として出力し、
    画像処理部側が前記のビデオカメラ部側から入力された
    アナログ映像信号をA/D変換してディジタル画像情報と
    して取り込む画像処理システムにおいて、ビデオカメラ
    部側に、通常モードとテストモードを切換え設定するモ
    ード設定手段と、テストモード設定時に固体撮像素子駆
    動用の垂直ドライバを制御して光電荷の読出しを停止さ
    せる読出し制御手段と、テストモード設定時に固体撮像
    素子駆動用の水平ドライバのドライブ信号に同期したテ
    スト信号を作成する信号作成手段と、テストモード設定
    時に固体撮像素子から得られる出力信号の画素信号セッ
    ト領域に信号作成手段が作成したテスト信号を挿入する
    信号混合手段と、画像処理部からの位相誤差情報を用い
    て水平ドライバの転送クロックの位相又は/及びサンプ
    ルホールド回路のサンプリング位相の調整を実行する位
    相調整手段を設け、画像処理部側に、テスト信号のA/D
    変換後のレベル情報を参照してA/D変換タイミングの位
    相とビデオカメラ部側から受信したテスト信号の位相と
    の誤差情報を検出する位相誤差検出手段と、前記に検出
    された位相誤差情報をビデオカメラ部へ出力する位相誤
    差出力手段を設けたことを特徴とする画像処理システム
    におけるサンプリング位相調整装置。
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