JP2881013B2 - 脱臭性繊維製品 - Google Patents

脱臭性繊維製品

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JP2881013B2 JP2066628A JP6662890A JP2881013B2 JP 2881013 B2 JP2881013 B2 JP 2881013B2 JP 2066628 A JP2066628 A JP 2066628A JP 6662890 A JP6662890 A JP 6662890A JP 2881013 B2 JP2881013 B2 JP 2881013B2
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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は脱臭性繊維製品に関し、更に詳しくは、洗濯
後も優れた脱臭性能を有する脱臭性繊維製品に関する。
〔従来の技術〕
近年、日常生活における様々な悪臭が問題とされるこ
とが多くなってきているが、これらの悪臭の主成分はア
ンモニア、アミン類、硫化水素、メルカプタン類等であ
るといわれており、これら種々の悪臭を除去するために
様々な方法が提案されている。一方、各種の製品に脱臭
機能を付与する試みがなされているが、中でも脱臭機能
を付与した繊維製品が、ふとん綿等の寝具類、衛生材
料、カーペット、カーテン及び各種フィルター類等に使
用され、その応用範囲の広いことから注目されている。
これまで、脱臭機能を付与した繊維について、いくつ
かの報告がなされており、その例としては、繊維製造時
に脱臭機能成分を含有させたもの(鉄化合物を含有する
消臭ポリエステル繊維=特開昭62−223318号公報、不飽
和カルボン酸を含有するアクリル繊維=特開昭62−1794
64号公報)、繊維の後加工で脱臭性能を付したもの(金
属フタロシアニン化合物をセルロース繊維、ポリアミド
繊維等に担持させた消臭性繊維=特開昭61−125353号公
報、特開昭61−258077号公報、特開昭61−258078号公
報)がある。
しかし、これらの公報に記載された方法には、対象と
し得る悪臭の種類が限られる、脱臭剤成分が加工時に着
色・発泡する、適用できる繊維が限られる、脱臭剤成分
による着色が甚だしい、脱臭成分の付着量を多くできな
いために脱臭性能が低い、洗濯後に大幅に脱臭機能が低
下するといった欠点のいずれかを有している。
〔発明が解決しようとする課題〕
本発明者らは、脱臭剤について従来より鋭意研究を進
めているが、特定の成分より成る脱臭性組成物を繊維製
品に付着させることにより、上記のような欠点のない脱
臭性繊維製品が得られることを見出し、この知見に基い
て本発明を完成するに至った。
〔課題を解決するための手段〕
かくして本発明によれば、酸無水物基を有する重合体
中の酸無水物基が中和度0.1〜0.8に中和された重合体及
び架橋剤を含有する脱臭性組成物を繊維製品に付着させ
たことを特徴とする脱臭性繊維製品並びに酸無水物基を
有する重合体中の酸無水物基が中和度0.1〜0.8に中和た
重合体、架橋剤及び第二銅塩を含有する脱臭性組成物を
繊維製品に付着させたことを特徴とする脱臭性繊維製品
が提供される。
(酸無水物基を有する重合体) 本発明において用いる、酸無水物基を有する重合体
(以下、単に酸無水物基含有重合体という。)は、分子
中に酸無水物基を含有するものであればよく、その合成
法によって限定されない。
合成法の具体例としては、α,β−不飽和ジカルボン
酸無水物単量体を単独で又はこれと共重合可能な単量体
と共に重合する方法を挙げることができる。また、公知
の高分子反応によって任意の高分子中に酸無水物基を導
入して得てもよい。
これらの重合体において、酸無水物基を含有する単量
体単位の含有量は、特に限定されるものではないが、好
ましくは30モル%以上である。この量が過度に少ないと
きは、脱臭性能を付与するために多量の重合体の使用が
必要となり、繊維製品の風合いや繊維製品の強度に悪影
響を及ぼす。
これらの重合体の分子量は特に限定されないが、通
常、500〜1,000,000、好ましくは1,000〜300,000であ
る。この分子量が過度に小さいと、得られる脱臭性繊維
製品の洗濯後の脱臭性能が著しく低下し、また、分子量
が過度に大きいと、水溶性が低下したり溶液粘度が高く
なったりするために、加工時に問題を生じることがあ
る。
酸無水物基含有重合体の合成に使用するα,β−不飽
和ジカルボン酸無水物単量体は、特に限定されないが、
無水マレイン酸、無水イタコン酸、無水シトラコン酸等
を例示することができる。なかでも、経済性の観点から
は、無水マレイン酸が好ましい。
また、α,β−不飽和ジカルボン酸無水物単量体と共
重合可能な単量体の具体例としては、スチレン、α−メ
チルスチレン、ビニルトルエン等の如き芳香族モノオレ
フィン類;エチレン、プロピレン、インブテン、ブテン
−1、ブテン−2、ペンテン−1、ペンテン−2、2−
メチルブテン−1、2−メチルブテン−2、ヘキセン−
1、2,2,4−トリメチルペンテン−1、2,2,4−トリメチ
ルペンテン−2、デセン−1、オクタデセン−1等の如
き脂肪族モノオレフィン類;シクロペンテン、シクロヘ
キセン、シクロオクテン等の如き環状モノオレフィン
類;ブタジエン、イソプレン、ピペリレン等の如き脂肪
族ジオレフィン類;アクリル酸、メタクリル酸等の如き
不飽和カルボン酸類;アクリル酸エチル、メタクリル酸
メチル等の如き不飽和カルボン酸エステル類;アクリロ
ニトリル、メタクリロニトリル等の如き不飽和ニトリル
類;塩化ビニル等の如きハロゲン化ビニル類;酢酸ビニ
ル等の如きカルボン酸ビニル類;メチルビニルエーテル
等の如きビニルエーテル類;ビニルスルホン酸、p−ス
チレンスルホン酸等の如き不飽和スルホン酸類等を挙げ
ることができる。
本発明において酸無水物基含有重合体は、一種類単独
で用いても、二種類以上組み合わせて用いてもよい。
本発明においては、酸無水物基含有重合体であって、
水溶性のものが好適に使用される。酸無水物基含有重合
体は、一般に塩基で酸無水物基を中和することによって
水溶性化することができる。
酸無水物基含有重合体の中和は、公知の方法で行なえ
ばよく、これにより酸無水物基はカルボン酸塩の形態と
なる。かかる塩の具体例として、ナトリウム塩、カリウ
ム塩等のごときアルカリ金属塩;アンモニウム塩;アミ
ン塩等が挙げられるが、なかでも、アルカリ金属塩が好
ましい。
酸無水物基の中和度は0.1〜0.8である。中和度が低い
と高分子量の重合体が水溶化しない場合があり、過度に
高いと洗濯後の脱臭性能が低下することがある。
本発明において、酸無水物基含有重合体の付着量は、
繊維製品に対してその重量の0.01〜10%、好ましくは、
0.05〜5%である。この付着量が少なすぎると充分な脱
臭性能が付与できず、逆に多すぎると、繊維製品の風合
いを損ねたり、繊維製品の強度が低下したり、あるい
は、繊維製品が着色したりする問題が生じる。
(架橋剤) 本発明において用いられる架橋剤は、カルボキシル基
又は酸無水物基と反応可能な基を複数個有するものであ
ればよいが、繊維製品に付着させるときの操作性や繊維
製品に対する溶媒の影響等を考慮すると、水溶性のもの
が好ましい。
このような水溶性架橋剤の具体例としては、グリセリ
ンジグリシジルエーテル、エチレングリコールジグリシ
ジルエーテル、ポリエチレングリコールジグリシジルエ
ーテル、グリセリントリグリシジルエーテル等の多価エ
ポキシ化合物;ポリエチレンイミン、エチレンジアミ
ン、ジエチレントリアミン、トリエチレンテトラアミ
ン、メラミン等の多価アミン化合物;エチレングリコー
ル、グリセリン、ポリビニルアルコール等の多価アルコ
ール化合物、トリメチロールメラミン等の多価メチロー
ル化合物;カルシウム塩、バリウム塩、アルミニウム
塩、銅塩等の多価金属塩等が挙げられ、中でも、多価エ
ポキシ化合物が賞用される。
本発明において、架橋剤の使用量は、通常、酸無水物
基含有重合体中の酸無水物基(カルボキシル基の場合
は、その2モルを酸無水物基1モルに換算する。)1モ
ルに対し、カルボキシル基又は酸無水物基と反応可能な
基の量が0.1〜100モル、好ましくは1〜60モルの比率と
なる量である。この量が少なすぎると洗濯後の脱臭性能
が低下し、逆に多すぎると、それが繊維製品中に残存し
て製品の風合いを損ね、また、経済的でない。
(第二銅塩) 本発明において、酸無水物基含有重合体及び架橋剤
に、更に第二銅塩を併用することにより、より脱臭性能
に優れた繊維製品を得ることができる。
本発明において用いる第二銅塩は、特に限定されるも
のではないが、架橋剤の場合と同様の理由により、水溶
性のものが好ましい。
その具体例としては、硫酸銅、塩化第二銅、硝酸第二
銅、水酸化第二銅等が挙げられる。
本発明において、第二銅塩の付着量は、通常、酸無水
物基含有重合体中の酸無水物基1モルに対して0.001〜
2.5モル、好ましくは0.02〜1モルである。この量が少
なすぎると繊維製品の硫黄系悪臭に対する脱臭性能が充
分でなく、逆に多すぎると着色や繊維製品の強度低下等
の問題が起きる。
(繊維製品) 本発明において用いる繊維製品は、繊維の種類によっ
て特に限定されるものでなく、綿、絹、麻等の天然繊
維;セルロース系繊維、ポリエステル系繊維、ポリビニ
ルアルコール系繊維、ポリアミド系繊維、ポリ塩化ビニ
ル系繊維、ポリ塩化ビニリデン系繊維、ポリアクリロニ
トリル系繊維、ポリオレフィン系繊維、ポリウレタン系
繊維等の合成繊維のいずれでもよい。また、繊維製品の
形状も限定されず、ステープル、フィラメント、加工
糸、繊維織物、不織布等のいずれでもよい。
(脱臭性繊維製品) 本発明の脱臭性繊維製品は、酸無水物基含有重合体と
架橋剤(及び、所望により、更に第二銅塩)を繊維製品
に付着させた後、乾燥させることによって得られる。
これらの三成分を繊維製品に付着させるときには、そ
れぞれ、別個に単独で用いてもよく、また、任意の複数
成分を組み合わせて用いてもよい。また、付着の順序も
限定れない。また、各成分を使用するときの形態は、水
溶液又は有機溶媒溶液としてもよく、各成分の通常の形
態である固体状又は液体状のまま使用することもでき
る。次に、繊維製品に各成分を付着させる方法として
は、各成分の溶液又は分散液をスプレー、浸漬又は塗布
する方法、各成分をそのまま塗布あるいは散布する方法
等を示すことができるが、これら以外の方法でもよい。
以上の方法のうち、操作性や得られる脱臭性繊維製品
の脱臭性能の面からは、各成分を溶液として用いるのが
好ましく、水溶液を使用する方法がより好ましい。
酸無水物基含有重合体、架橋剤及び第二銅塩を水溶液
として使用する場合の、これら各成分の濃度は、特に限
定されるものではないが、通常、それぞれ、0.1〜20重
量%、0.01〜10重量%、0.1〜10重量%である。このと
きの濃度が過度に低いと有効成分の繊維製品への付着量
が少なく充分な脱臭性能が得られない場合があり、過度
に高いと溶液粘度が高く加工性が低下したり、付着量が
多くなって繊維製品の風合いを低下させる場合がある。
繊維製品に上記各成分を付着させた後の乾燥方法は、
水分が除去できる方法であれば特に限定されないが、好
ましくは70〜200℃で加熱乾燥する。この乾燥温度が低
いと乾燥時間がかかり効率が低下し、逆に過度に高いと
繊維製品そのものの性能や脱臭性能が低下する場合があ
る。
〔発明の効果〕
かくして本発明によれば、アンモニア、アミン類、硫
化水素、メルカプタン類等の各種悪臭の除去性能に優
れ、その脱臭性能を洗濯後も保持することのできる脱臭
性繊維製品を得ることができる。
〔実施例〕
以下に実施例を挙げて本発明を更に具体的に説明す
る。なお、実施例及び比較例中の部及び%は特に断りの
ないかぎり重量基準である。
(脱臭性繊維製品の作製) 実施例1 スチレン−無水マレイン酸共重合体(共重合モル比1/
1、アーコ・ケミカル・カンパニー製、SMA1000A)ナト
リウム塩(中和度0.1)の1%水溶液100部にポリエチレ
ングリコールジグリシジルエーテル(共栄社油脂化学工
業社製、エポライト400E)を重合体の酸無水物基に対す
るエポキシ基換算で20モル%加え、均一に混合して脱臭
性組成物浸漬液を得た。これに無染色(白色)ポリエス
テル生地(240g/m2)を漬け込み浸漬液を生地全体に浸
透させた後、ロールで絞ることにより浸漬液を100g/m2
付着させ(脱臭性組成物の付与量は、約1g/m2繊維製品
となる。)、次いで170℃オーブン中で3分間乾燥する
ことにより白色の脱臭性ポリエステル生地(イ)を得
た。
実施例2 スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩に代
えて、イソブテン−無水マレイン酸共重合体(共重合モ
ル比1/1、クラレ・イソプレン・ケミカル社製、イソバ
ン−04)ナトリウム塩(中和度0.3)を用い、ポリエチ
レングリコールジグリシジルエーテルを40モル%加える
ほかは実施例1と同様にして白色の脱臭性ポリエステル
生地(ロ)を得た。
実施例3 スチレン−無水マレイン酸共重合体(共重合モル比1/
1、アーコ・ケミカル・カンパニー社製、SMA1000A)ナ
トリウム塩の中和度を0.2とするほかは実施例1と同様
にして得られる脱臭性ポリエステル生地を硫酸銅・五水
和物5%水溶液に漬け込み、この硫酸銅水溶液を生地全
体に浸透させた後、新しい常温の水の中で2回すすい
だ。次いで生地を取り出してロールで絞ったのち、温度
を130℃に保ったオーブン中で3分間乾燥することによ
り微青色の脱臭性ポリエステル生地(ハ)を得た。な
お、銅塩の付着量は、0.74ミリモル/m2であった。
実施例4 スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩に代
えてエチレン−無水マレイン酸共重合体(共重合モル比
1/1、モンサント・カンパニー製、EMA−21)ナトリウム
塩(中和度0.3)を、硫酸銅に代えて塩化第二銅を用
い、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルの量
を30モル%とするほかは実施例3と同様にして微青色の
脱臭性ポリエステル生地(ニ)を得た。なお、銅塩の付
着量は、1.78ミリモル/m2であった。
実施例5 スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩に代
えてイソブテン−無水マレイン酸共重合体(株式会社ク
ラレ・イソプレン・ケミカル製、インバン−04)ナトリ
ウム塩(中和度0.5)を、硫酸銅に代えて塩化第二銅を
用い、ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルの
量を50モル%とするほかは実施例3と同様にして微青色
の脱臭性ポリエステル生地(ホ)を得た。なお、銅塩の
付着量は、2.44ミリモル/m2であった。
実施例6 エチレングリコールジグリシジルエーテル20モル%に
代えてエチレンジアミン(和光純薬社製、試薬特級)60
モル%を用い、硫酸銅を使用しないほかは実施例3と同
様にして微青色の脱臭性ポリエステル生地(ヘ)を得
た。
実施例7 スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩に代
えてイソブテン−無水マレイン酸共重合体(株式会社ク
ラレ・イソプレン・ケミカル製、インバン−04)ナトリ
ウム塩(中和度0.3)を用い、エチレングリコールジグ
リシジルエーテル20モル%に代えてポリビニルアルコー
ル(クラレ社製、PVA217)100モル%(5%溶液で添加
した。)を用いるほかは、実施例3と同様にして微青色
の脱臭性ポリエステル生地(ト)を得た。なお、銅塩の
付着量は、1.95ミリモル/m2であった。
比較例1 ポリエチレングリコールジグリシジルエーテルを用い
ないほかは実施例1と同様にして白色のポリエステル生
地(チ)を得た。
比較例2 スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩に代
えてポリアクリル酸(日本純薬社製、ジュリマーAC−10
P)を用いるほかは実施例1と同様にして白色のポリエ
ステル生地(リ)を得た。
比較例3 スチレン−無水マレイン酸共重合体ナトリウム塩の中
和度0.1を1.0としたほかは実施例1と同様にして白色の
ポリエステル生地(ヌ)を得た。
比較例4 スチレン−無水マレイン酸共重合体(共重合モル比1/
1、アーコ・ケミカル・カンパニー製、SMA1000A)を中
和度0とするほかは実施例1と同様にする実験を試みた
が、この共重合体の溶解性が悪く、1%水溶液の調製が
できなかった。
実施例8(脱臭性試験) 上記実施例1〜7及び比較例1〜3で得られた脱臭性
繊維製品について洗濯をする前及び洗濯をした後の脱臭
性能の評価を行なった。
結果を第1表に示す。
なお、脱臭性能試験の方法及び洗濯の方法は下記のと
おりである。
「脱臭性能試験」:試料とする生地50cm2を内容量150ミ
リリットルの王冠付きガラス製アンプルに入れ密栓し
た。次に15,000ppmのアンモニアガス、10,000ppmの硫化
水素ガス又は10,000ppmのメチルメルカプタンガスを含
む空気でアンプル内を置換した後、24時間経過後にアン
プル内のガス濃度をガスクロマトグラフィーで測定し脱
臭量を算出した。
「洗濯」:洗濯水槽に40℃の水を入れ、これに水1リッ
トルに対して2gの割合で粉末洗剤(弱アルカリ性第一
種)を添加して溶解し、洗濯液とした。この洗濯液に浴
比(試料と洗濯液との重量比をいう。)が1対30になる
ように試料及び必要に応じて負荷布を投入したのち、水
流を強渦巻とし、50分間運転した。試料を取り出して脱
水槽に入れ、1分間脱水した。次に、洗濯液を排出し
て、液温40℃の新しい水(浴比1:30)を入れこの中で試
料のすすぎを5分間行なった。洗濯水槽からすすぎ液を
排出し、常温の新しい水を注入しながらオーバーフロー
方式により10分間すすぎ洗いを行なった。次に、再度試
料を取り出して脱水槽に入れて1分間脱水したのち、オ
ーブンに入れ70℃で30分間乾燥した。
第1表の結果から、本発明の脱臭性繊維製品が、各種
悪臭に対して優れた脱臭性能を有し、この性能が洗濯後
も充分保持されることが分かる。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06M 13/00 - 15/72

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】酸無水物基を有する重合体中の酸無水物基
    が中和度0.1〜0.8に中和された重合体及び架橋剤を含有
    する脱臭性組成物を繊維製品に付着させたことを特徴と
    する脱臭性繊維製品。
  2. 【請求項2】酸無水物基を有する重合体中の酸無水物基
    が中和度0.1〜0.8に中和た重合体、架橋剤及び第二銅塩
    を含有する脱臭性組成物を繊維製品に付着させたことを
    特徴とする脱臭性繊維製品。
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