JP2592746B2 - 繊維の処理方法 - Google Patents

繊維の処理方法

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正彦 田中
哲郎 大六野
博 大石
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Sanyo Chemical Industries Ltd
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は繊維の処理方法に関す
る。さらに詳しくは、繊維のマイグレーション防止に適
した処理方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、繊維に樹脂を固着させる方法とし
て、水性樹脂を適度に希釈した液を繊維に含浸させたの
ち、加熱乾燥により繊維に固着させる方法が知られてい
る。しかし、この方法では水性樹脂が、水分の蒸発にと
もない表面に移行し、内部に樹脂が固着しないマイグレ
ーションが発生する。このマイグレーションを防ぎ樹脂
を均一に固着させる方法として、合成樹脂エマルション
にノニオン系界面活性剤および/または無機塩を添加し
た感熱ゲル化エマルションを繊維に含浸し、次いで加熱
乾燥する方法(特開平2−308844号公報)が知ら
れている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、この方法は、
界面活性剤や無機塩が残るため耐水性が悪かったり、経
日変化によりノニオン系界面活性剤や無機塩が染み出る
という問題があった。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、上記問題
を解決すべく鋭意検討した結果本発明に到達した。即ち
本発明は、カルボキシル基含有水性ポリウレタン樹脂
(A)と、水性架橋剤(B)とを、水溶性金属塩を含有
した熱水中で繊維に固着させることを特徴とする繊維の
処理方法に関するものである。
【0005】本発明における水性ポリウレタン樹脂
(A)(以下、水性樹脂(A)と称す)としては、水溶
性あるいは水分散性のものが挙げられる。水性樹脂
(A)は、ポリイソシアネート化合物と活性水素化合物
とから公知の方法(たとえば特公昭42−24192号
公報、特公昭43−9076号公報)により得ることが
出来る。水性樹脂(A)は、ポリウレタン樹脂を構成す
る成分にヒドロキシカルボン酸(たとえばジメチロール
プロピオン酸、乳酸など)、アミノカルボン酸(たとえ
ばグリシン、モノおよびジアミノ安息香酸など)を使用
することにより得られる。カルボキシル基の含有量は、
水性樹脂(A)に対して通常0.01〜50重量%、好
ましくは0.1〜20重量%である。
【0006】本発明における水性架橋剤(B)として
は、アミノ樹脂(たとえばメチロールメラミン、メトキ
シメチロールメラミンなど)、少なくとも2個のアジリ
ジニル基を有する化合物[たとえば2,2−ビスヒドロ
キシメチルブタノール−トリス{3−(1−アジリジニ
ル)プロピオナート}、4,4´−ビス(エチレンイミ
ノカルボニルアミノ)ジフェニルメタンの水分散物な
ど]、ポリエポキシ化合物(たとえばソルビトールテト
ラグリシジルエーテル、グリセロールジグリシジルエー
テルなど)、ポリイソシアネート化合物(たとえばヘキ
サメチレンジイソシアネート重合体のアルキレンオキサ
イド変性物など)、および金属配位化合物{たとえばア
ルミニウムトリスアセチルアセトネート、ジイソプロキ
シビス(アセチルアセトナト)チタン}等が挙げられ
る。これらのうち好ましいものは、アミノ樹脂、少なく
とも2個のアジリジニル基を有する化合物およびポリエ
ポキシ化合物である。水性架橋剤(B)の使用量は、水
性樹脂(A)の樹脂分に対して固形分で通常0.1重量
%以上、好ましくは0.1〜50重量%である。
【0007】本発明において、繊維(たとえば不織布、
織布、編布など)に水性樹脂(A)と水性架橋剤(B)
を含浸させる方法としては、(A)と(B)の混合物を
含浸させてもよく、または(A)と(B)を別個に含浸
させてもよい。繊維に(A)と(B)を含浸させる方法
としては、たとえば浸漬法、スプレー法、ロール法など
により行うことができる。繊維に付着させる(A)と
(B)の合計量は、繊維の重量に対して(A)と(B)
の固形分で通常1〜300重量%、好ましくは5〜10
0%である。
【0008】本発明における水溶性金属塩としては、1
価の金属塩(たとえば硫酸ナトリウム、燐酸ナトリウム
など)および2価以上の金属塩(酢酸カルシウム、硫酸
アルミニウム、塩化カルシウムなど)があげられ、これ
らのうち好ましいものは2価以上の金属塩である。熱水
中の水溶性金属塩濃度は、通常1重量%〜飽和濃度、好
ましくは5重量%〜飽和濃度である。水溶性金属塩を含
有した熱水の温度は通常50〜120℃の温度である。
水溶性金属塩を含有した熱水中で水性樹脂(A)と水性
架橋剤(B)を架橋させる時間は、通常30秒〜1時
間、好ましくは1分〜30分である。樹脂を含浸させた
繊維から水分を除く方法は、通常40℃以上、好ましく
は60〜200℃の温度で加熱乾燥させる。
【0009】本発明の繊維の処理方法は、水性樹脂
(A)と水性架橋剤(B)を繊維に含浸させる工程、無
機塩を含有した熱水中で処理する工程および乾燥する工
程を連続して行ってもよく、それぞれの工程を別々に行
ってもよい。(A)および/または(B)、または
(A)と(B)の混合物にそれぞれの用途に応じて、浸
透剤、分散剤、保護コロイド、消泡剤、耐熱性向上の添
加剤、増粘剤、などを含んでもよい。
【0010】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに説明する
が、本発明はこれに限定されるものではない。以下にお
いて、部は重量部、%は重量%を示す。
【0011】製造例1 温度計および攪拌機を付けた加圧重合器に、ポリエチレ
ンアジペート(分子量2000)320.7部、ジメチ
ロールプロピオン酸14.3部、トリレンジイソシアネ
ート65.0部およびアセトン400.0部を仕込み、
反応系を窒素ガスで置換したのち、攪拌下80℃で7時
間反応してNCO%含有量0.99%のNCO末端ウレ
タンプレポリマーのアセトン溶液を得た。得られたアセ
トン溶液を30℃に冷却してトリエチルアミン9.7部
を加えた。つぎに水600.0部をアセトン溶液に加
え、減圧下40〜50℃でアセトンを除去し固形分4
0.0%、粘度150cps/25℃のウレタン水分散
液1000部(C)を得た。
【0012】比較製造例1 温度計および攪拌機を付けた密閉反応槽に、ポリプロピ
レングリコール(分子量1990)を397.9部、
1,4ブタンジオールを12.8部、トリレンジイソシ
アネートを89.3部仕込み、反応系を窒素ガスで置換
したのち、攪拌下80℃で10時間反応してNCO%含
有量2.85%のNCO末端ウレタンプレポリマーを得
た。該ウレタンプレポリマーを500cc乳化槽に10
0部取り15℃まで冷却したのち、ノニルフェノールエ
チレンオキサイド20モル付加物を10部均一に混合
し、ついで水165部を加え、固形分40%、粘度54
cps/25℃の乳化物(D)を得た。
【0013】実施例1 (C)を100部、デナコールEX−611(ナガセ化
成工業社製エポキシ化合物)を4部、水を336部配合
した混合物を得た。得られた混合物を、市販のポリエス
テルふとん綿10g(約5cm×5cm×8cm)に5
0gを含浸させたのち、80℃に温度調整した50%塩
化カルシウム水溶液中で10分間処理した。その後、1
40℃の加熱乾燥機で30分間乾燥した。
【0014】
【0015】比較例1 (D)を100部、デナコールEX−611を4部、水
を336部配合した混合物を得た。得られた混合物を、
市販のポリエステルふとん綿10g(約5cm×5cm
×8cm)に50gを含浸させたのち、80℃に温度調
整した50%塩化カルシウム水溶液中で10分間処理し
た。その後、140℃の加熱乾燥機で30分間乾燥し
た。
【0016】比較例2 (C)を100部、水を300部配合した混合物を得
た。得られた混合物を、市販のポリエステルふとん綿1
0g(約5cm×5cm×8cm)に50gを含浸させ
たのち、80℃に温度調整した50%塩化カルシウム水
溶液中で10分間処理した。その後、140℃の加熱乾
燥機で30分間乾燥した。
【0017】評価法 実施例1および比較例1,2で得られた処理物を、挟み
で切断し表層および内部の硬さを調べた。その結果を下
記表1にしめす。
【0018】
【表1】
【0019】
【発明の効果】本発明の処理方法は、繊維の樹脂加工に
おいて、樹脂のマイグレーションを生じることなく繊維
に均一に固着させることができるため、少量の固着量で
繊維の強度が得られ、また繊維間の樹脂量のバラツキが
少なくすることができ、特に厚みのある繊維(不織布、
織布、編布)の樹脂加工法として極めて有効である。

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】カルボキシル基含有水性ポリウレタン樹脂
    (A)と、水性架橋剤(B)とを、水溶性金属塩を含有
    した熱水中で繊維に固着させることを特徴とする繊維の
    処理方法。
  2. 【請求項2】水性ポリウレタン樹脂(A)と水性架橋剤
    (B)を、あらかじめ繊維に含浸したものを水溶性金属
    塩を含有した熱水中で処理する請求項1記載処理方法。
  3. 【請求項3】水溶性架橋剤(B)が、アミノ樹脂、少な
    くとも2個のアジリジニル基を有する化合物およびポリ
    エポキシから選ばれる少なくとも一種である請求項1ま
    たは2記載の処理方法。
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JPS4839800A (ja) * 1971-09-17 1973-06-11
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