JP2880691B2 - 小型滑走艇の内燃機関 - Google Patents

小型滑走艇の内燃機関

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JP2880691B2 JP8139847A JP13984796A JP2880691B2 JP 2880691 B2 JP2880691 B2 JP 2880691B2 JP 8139847 A JP8139847 A JP 8139847A JP 13984796 A JP13984796 A JP 13984796A JP 2880691 B2 JP2880691 B2 JP 2880691B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、一般に小型滑走艇
の推進手段を駆動する内燃機関、特にその種の内燃機関
の潤滑油タンクの改良に関する。
【0002】
【従来の技術】水上を滑走する小型滑走艇には、推進用
のエンジンとして小型、軽量の利点をもつ2サイクルの
ものが搭載されている。小型滑走艇は、スポーツ性に富
む乗り物である関係で、クランクケースから燃焼室側へ
潤滑油が流入することの無い潤滑システムがその2サイ
クルエンジンに採用されている。
【0003】近年、環境保全の観点から、騒音レベルが
比較的低くまた排気ガス状態が良好な4サイクルエンジ
ンが小型滑走艇に搭載されはじめている。そしてこの形
式のエンジンにも、上述のようなメリットに鑑みてドラ
イサンプ方式の潤滑システムを採用しようとする試みが
行われつつある。
【0004】その試みの幾つかは、特開平7−2375
86号や特開平7−237587号の公開特許公報に開
示されており、前者ではエンジン潤滑用オイルタンクを
吸気管の下方に配置するとともに、該オイルタンクをエ
ンジン下部に設けられたオイルパンにオイルポンプを介
して連通させており、後者ではエンジン潤滑用オイルタ
ンクを船体長手方向に延在するエンジン出力軸とインペ
ラ軸とを連結するカップリングの上方に配置し、エンジ
ン下部に設けられたオイルパンにオイルポンプを介して
連通させている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来のドライ
サンプ方式のエンジン潤滑システムでは、クランクケー
スと別体にオイルタンクを設けており、それ自体重量増
大を招いたりエンジン剛性を低下させる他、ポンプ(ク
ランクケースからタンクへ潤滑油を送るスカベンジング
ポンプや、タンクからエンジン各部へ潤滑油を送るフィ
ードポンプ)とオイルタンク等とを接続する外部配管が
必要となって配管が繁雑になり、管路抵抗が大きくなっ
てメカニカルロスを増大し、油圧上昇レスポンスを低下
させ、更にタンク取り付けスペースや取り付け部品を必
要とし、製造コスト上昇及び重量増加の要因となる等の
課題がある。
【0006】本発明は、そのような課題に鑑み提案する
もので、小型滑走艇の内燃機関において、ドライサンプ
方式のメリットを享受できる他、エンジンのコンパクト
化、軽量化を図るとともに剛性、信頼性を高め得て、オ
イルタンクとポンプ間の配管の簡略化によってメカニカ
ルロスを低下し、油圧上昇レスポンスを高め、スーペス
節減を図り、またタンク内部の仕上がりを良好にできる
ドライサンプ方式の潤滑システムを提供することを目的
としている。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成する本発
明の請求項1記載の小型滑走艇の内燃機関は、小型滑走
艇の推進手段を駆動する内燃機関であって、機関本体
(つまり、シリンダヘッドやシリンダブロック、クラン
クケース等を含む内燃機関の主構造部)の最下部位置に
クランクケースの内部空間と連通する潤滑油受けが設け
られるとともに、機関本体の有する壁に一体的に形成さ
れたタンク基体部と、内側にオイルミスト分離用のフィ
ンを有していてその基体部に取り付けられるタンクカバ
ーとから潤滑油タンクが形成され、上記潤滑油受けは当
該受けに集まった潤滑油を上記潤滑油タンクへ移送する
スカベンジングポンプに接続されるとともに、上記潤滑
油タンクは当該タンク内の潤滑油を内燃機関の潤滑必要
部に供給するフィードポンプに接続されていることを特
徴とする。
【0008】この内燃機関は、クランクケース内に潤滑
油を溜めるのではなく別に潤滑油タンクを設けたドライ
サンプ方式をとっているため次のようなメリットを有す
る。 (a)クランクシャフト等の回転体が潤滑油面に接する
ことによる出力低下や、潤滑油のかきあげによるオイル
ミストの飛散を抑制できる。(b)オイルパンが不要で
あるためにエンジン位置を下げることができ、船体の低
重心化を図ることができる。(c)エンジンを低くする
ことができる。(d)急加速、急減速、急旋回、波間走
行時等の際にも油面変化の影響を受けないため、ポンプ
のエア噛み込み無しに適正な量の潤滑油をエンジンの各
部に圧送できる。(e)かきあげにともなう潤滑油の撹
拌が無いので油温上昇を抑制できる。(f)転倒時にも
オイルタンク内の潤滑油量はほとんど変化せず、滑走艇
を元に戻せば転倒前の状態に復元できるので、すぐにエ
ンジンの再始動が可能である。
【0009】小型滑走艇は、スポーツ性に富む乗り物で
あるうえスペース上の都合から小さな内燃機関に大きな
出力を発揮させる必要もあることから、上記(a)〜
(f)のメリットはいずれも小型滑走艇にとって好都合
である。とくに(b)、(c)のように船体の低重心化
を図れることは安定性を高める意味で好ましく、重要な
利点といえる。また、ドライサンプ方式であるため転倒
時にも燃焼室への潤滑油の流入が起こりにくく、エンジ
ンの再始動性を高めることができる。
【0010】潤滑油タンクの閉空間を、機関本体が有す
る壁と一体となったタンク基体部にタンクカバーを取り
付けることにより形成しているので、当該タンクは、シ
リンダーヘッドやシリンダーブロック、クランクケース
の組み立てに伴って同時にタンク基体部が組み立てられ
ることになり、その後にタンクカバーをそのタンク基体
部に取り付けるだけで完成することになる。従って、タ
ンクカバーの取り付け前はタンク内腔部内を目視するこ
とができ、更にタンクカバーを別体で造るためにタンク
内腔部内の加工が容易である。更に、タンク基体部が、
少なくてもシリンダヘッドとシリンダブロックとクラン
クケースのいずれかと側壁を共有することになるため
に、その分独立別体型に比べて軽量化と省スペース化が
図られ且つエンジン剛性を高め、また潤滑油受けやスカ
ベンジングポンプ、フィードポンプに対する油路を短縮
することができて、メカニカルロスを低下し、油圧上昇
レスポンスを高め、より軽量化・コンパクト化を進める
ことができる。タンクカバーの内側にはオイルミスト分
離用のフィンを設けているので、ブローバイガス中の油
分を油滴として回収しやすく、潤滑油量の減少度合いを
緩和するとともに、ブリーザー経路内の油汚れを低減で
きる。なお、タンクカバーは機関本体(タンク基体部)
とは別に形成するものであるため、その内側に上記のよ
うなフィンを設けるのは極めて容易である。
【0011】請求項2記載のように、潤滑油タンク(の
タンク基体部)をクランク軸線に対して側方位置に、ク
ランクケースとシリンダブロックとに渡って形成する
と、縦長の(つまり上下寸法の大きい)大容量のタンク
が得られ、ガス空間も縦長に大きく取れてブローバイガ
スの分離が促進される。
【0012】請求項3記載のように、クランクケース及
びタンク基体部を、それぞれ上下の部分体から構成する
と、製造がより容易になり、内部点検や清掃が行い易
く、品質の良い潤滑油タンクが得られる。
【0013】請求項4記載のように、潤滑油タンク(の
タンク基体部)は、クランク軸線方向の機関本体端部位
置において、シリンダヘッドとシリンダブロックとに渡
って形成すると、一般的には発電機ケースやカップリン
グケース等の上方のデッドスペースを活用して大容量の
タンクを得ることができる。
【0014】請求項5記載のように、スカベンジングポ
ンプとフィードポンプは、機関本体内に配置するととも
に、これらポンプと潤滑油タンクとを接続する油路も機
関本体内に形成すると、外部に別に鋼管等で潤滑油配管
をする必要が無くなり、軽量化と組立作業の簡便化を図
ることができる。
【0015】請求項6記載のように、潤滑油タンクに、
その上部からその最下部レベルを通って吸気マニホール
ド内に連通するブリーザーパイプを備えると、ブローバ
イガスの分離を行いつつも、転倒時にタンク内の潤滑油
の流失を防止できるために、潤滑油の消費量を抑え、ま
た船体復元後にすぐエンジンの再始動ができる。つま
り、小型滑走艇が転倒してタンクが逆さになった場合に
潤滑油がブリーザーパイプ内に流入しても、同パイプ
は、転倒時には油面の上方に位置することになるタンク
最下部レベルを経由しているため、同パイプを通って潤
滑油が流失することが防止される。
【0016】請求項7記載のように、潤滑油タンクに、
その上部から吸気マニホールド内に連通し且つ転倒検知
センサーで開閉制御される(転倒時に閉じる)弁を有し
たブリーザーパイプを備えると、ブローバイガスの分離
を行いつつも、当該弁によって転倒時のタンク内潤滑油
の流失を防止できる。従って、請求項6のものと同様に
潤滑油の消費量を抑え、また船体復元後にすぐエンジン
の再始動ができる。またブリーザーパイプをタンク最下
部近傍を通る様に迂回させる必要が無くなる点で、請求
項6のものより配管作業を簡便化できる。
【0017】請求項8記載のように、さらに、小型滑走
艇が転倒状態になったときに内燃機関と上記両ポンプと
を自動停止させる転倒スイッチを設けると、エンジンの
停止とともにフィードポンプも停止し、新たに供給され
て来る潤滑油が燃焼室内に流入するのが防止され、点火
プラグの濡れを防止してエンジンの再始動を可能にす
る。
【0018】
【0019】
【発明の実施の形態】次に、本発明に係る小型滑走艇の
内燃機関に4サイクルエンジンを採用した場合について
添付図を参照にして以下に詳細に説明する。
【0020】図1は4サイクル四気筒内燃機関を搭載し
た小型滑走艇を示す側面図で、一部透視して示してお
り、図2〜図5は同内燃機関の第一〜第四実施形態を示
す小型滑走艇の横断面図、図6〜図9は第五〜第八実施
形態を示す内燃機関の縦断面図、図10は小型滑走艇の
転倒スイッチ等を示す概要図である。
【0021】図1によって、先ず小型滑走艇1について
概説する。小型滑走艇1は、海岸や湖岸の近くで滑走す
る水上の乗り物で、船底船体2の上にデッキ3やシート
4、ハンドル5などを取り付けて一人〜数人が搭乗でき
るようになっている。下部後方にある水ジェットポンプ
のインペラ48にて加圧・噴出される水ジェットにより
推進され、水面上を滑走することができる。インペラ4
8は4サイクル4気筒内燃機関のエンジン20により駆
動されるが、そのエンジン20は、船体のほぼ中央に搭
載されている。エンジン20の出力は弾性継手46を介
して駆動軸47へ伝えられ、その駆動軸47がインペラ
48を回転させる。
【0022】エンジン20は、4サイクル四気筒で、そ
の構成を図2によって説明する。エンジン20は、シリ
ンダヘッド21を上部に有し、それより下にシリンダブ
ロック25やクランクケース29、潤滑油タンク(以下
オイルタンクと称する)T1を備えている。シリンダヘ
ッド21の内部には、吸気通路22と排気通路23が形
成されており、各通路22、23を開閉するバルブと共
にそれらのための動弁機構24等が組み込まれている。
吸気通路22の上流側にはキャブレター12Aを備えた
吸気マニホールド12と吸気サイレンサ11が接続さ
れ、排気通路23の下流側には排気マニホールド13が
接続されている。また、シリンダブロック25の内部の
シリンダライナ25A内には上下に摺動可能なようにピ
ストン26が配置され、それらとシリンダヘッド21に
て囲まれた空間が燃焼室27となっている。ピストン2
6はクランク軸28に連接されており、そのクランク軸
28は軸受(図示は省略)を介してクランクケース29
により支えられている。
【0023】クランクケース29について、図2に示す
第一実施形態のオイルタンクT1と共に説明する。クラ
ンクケース29は、クランク軸28が内部で回転する空
間を区画した軸線方向に長い略倒Ω状横断面の長円筒壁
29Wの最低部分から排気側にやや傾斜して突出する様
に潤滑油受け(以下オイル受けと言う)32を連通状態
に形成しており、潤滑に供されてクランク軸受等から落
下して来る潤滑油を受けてオイル受け32に集める。オ
イルタンクT1は、吸気マニホールド12と排気マニホ
ールド13の下方空間を活用して、大容量化を図ったも
ので、相互に一体成形されたシリンダブロック25とク
ランクケース長円筒壁29Wの上部29Aとの両側に一
体に形成されたタンク基体部TBに、外側からタンクカ
バーTCを密に取り付けて構成されている。クランクケ
ース29は、シリンダブロック25と一体に形成された
クランクケース長円筒壁29Wの上部29Aに、オイル
受け32を有した下部29Bを密に取り付けて構成され
ている。この構成によってエンジン20の剛性は高くな
っている。
【0024】タンク基体部TBの内側とタンクカバーT
Cの内側には、複数のオイルミスト分離フィンFが互い
違いに向かい合うように形成されており、それらで形成
されたラビリンス状の通路においてブローバイガス中の
油分を油滴として回収し、潤滑油量の減少度合いを緩和
すると共に、ブリーザー経路内の油汚れを低減するよう
にしている。潤滑油に浸かるフィンFは、小型滑走艇1
の旋回や揺れに対して油面を安定させる作用もはたす。
クランクケース長円筒壁29Wの下部29Bには、タン
ク基体部を形成しておらず、オイルクーラー36を長円
筒壁下部29Bに接近状態に設けている。両側のタンク
内部は、底部で管路を介して連通されており、スムース
に潤滑油が行き来できるようにしてある。このタンクT
1では、オイルパンが省かれているために、エンジン高
さ(エンジン自身の全高および設置位置)が低くなり小
型滑走艇1の重心が低くなる、という大きな効果ももた
らされる。
【0025】オイル受け32に集まった潤滑油は、そこ
に配置されたストレーナ35を通して比較的大きな異物
が除去されてからスカベンジングポンプP1によってク
ランクケース長円筒壁29W等に形成された油路29C
等を通ってオイルタンクT1に送られる。オイルタンク
T1内の潤滑油は、フィードポンプP2(図において横
方向でポンプP1と同じ位置にある)によってファイン
ストレーナ(図示は省略)や上述のような油路、管路を
通して潤滑必要箇所(上記クランク軸軸受やクランクピ
ン軸受、シリンダライナ摺動面、歯車等)に供給され
る。これらのポンプP1、P2は、クランク軸28に取
り付けられた駆動歯車G1によって駆動され従動歯車G
2の回転で作動する二連式トロコイドポンプとして構成
されている。ただし、トロコイドポンプ以外に、内接や
外接のギアポンプなど他の形式のポンプも使用され得
る。
【0026】オイルタンクT1は、区画された吸気側と
排気側の内部上部から各々ブリーザーパイプ39を介し
てタンク最下部近傍を通って発電機ケースC1内に連通
され、ケースC1から更に吸気マニホールド12内に連
通されている。通常運転中はタンクT1内で分離された
ブローバイガスをこうした経路を経て吸気マニホールド
12から燃焼室27に送るようにしている。ブリーザー
パイプ39は、タンクT1内の通気も行っている。小型
滑走艇1が転倒してオイルタンクT1が逆さに成った場
合に、潤滑油がブリーザーパイプ39の開口内に流入し
ても、ブリーザーパイプ39は油面上方に位置すること
になるタンク最下部近傍を迂回しているので、タンクT
1からのオイルの流失は防止される。オイルタンクT1
の上部からのブリーザーパイプ39は、上記の他にタン
ク最下部近傍を通って直接吸気マニホールド12内に連
通させることもできる。以上によって、既に述べた多く
のメリットを有するドライサンプ式潤滑システムの主要
部が構成される。
【0027】この小型滑走艇1には、特異な点として、
転倒したときにエンジン20を自動停止させる目的で図
10(a)〜(c)のような転倒スイッチ18bを設け
ている。転倒スイッチ18bは、同(a)および図1に
示すように、小型滑走艇1のボティの内側に配置した電
装品収納ボックス8(耐水性のない電装品等の部品を収
納すべく防水性を十分にした密閉構造の箱)内に取り付
け、図10(b)のとおりエンジン20の点火装置18
に直結させている。同(b)において、符号18a、1
8c、18d、18eはそれぞれ、エキサイターコイ
ル、CDIユニット、点火コイル、点火プラグであり、
それらによって点火装置18が構成されている。転倒ス
イッチ18bそのものとしては、図10(c)に示す重
錘(おもり)式のものを使用した。すなわち、一端が接
地された電線18pによる図示の回路に、左右(船体の
左右方向)対称に各一組の開いた接点18qを設けてお
き、両接点18q間に架けたU字状の軌道18sに沿っ
て移動可能に重錘18rを配置したものである。軌道1
8sが左右いずれかに一定角度(たとえば60°)以上
傾いたとき、移動した重錘18rが一方の接点18qに
接してそれを閉じ、図10(b)に示す点火装置18の
エキサイターコイル18aからの出力をアースさせてエ
ンジン20を停止させる。
【0028】以上のようにすれば、小型滑走艇1が横転
ないし反転したとき、フィードポンプP2を含めてエン
ジン20はただちに停止し、図2のクランク軸28など
への潤滑油の供給もストップすることになる。そうする
と、転倒状態でクランクケース29の内側に直接供給さ
れる潤滑油もなくなるので、燃焼室27内への潤滑油の
流入をなくす意味で一層好ましい。またその場合には、
転倒小型滑走艇1を起こしてすぐにエンジン20を再始
動することができ、信頼性が高まる。なお、転倒スイッ
チとして他の形式のものを用いることはもちろん可能
で、接地することによってエンジン20をOFFするも
ののほか、接地によってONにするものも使用できる。
【0029】その他、オイルタンクT1のカバーTCの
外側に、冷却水の通路すなわちウォータジャケットを形
成することができ、図1に示す水ジェットの噴出口6に
開口する取水金具7から取り出される水をその内部に通
すこともできる。具体的には、そのウォータジャケット
(図示せず)の一方の連結金具(同)を、管路(同)を
介して図1の取水具7と接続し、他方の連結金具(同)
を同様に管路にてシリンダブロック25の冷却水用連結
金具(同)と接続すればよい。こうすることによって、
水ジェットポンプの水がオイルタンクT1を冷却した後
でシリンダブロック25やシリンダヘッド21を冷却す
る。更に、オイルタンクT1内にその冷却水が通る冷却
コイル(図示は省略)を設けて、ウォータジャケットと
共に潤滑油を冷却する構成とすることができる。図1の
とおりエンジン20は船底船体2やデッキ3に囲まれた
密閉空間に配置してあり、滑走中でも空冷されることが
ないにもかかわらず、かかる水冷構造にすることにより
適切な冷却がなされる。
【0030】なお、船体内における上記エンジン20の
配置については図2のように、クランク軸28を船体の
前後方向に向けシリンダ25をそれに沿って並べたいわ
ゆる縦置き配置とし、そのクランク軸28を船体幅の中
央に位置させるとともに、当該エンジン20の全シリン
ダ25を船体の右側(進行方向右側)へ傾斜させてい
る。これは、すべてのシリンダ25を右側へ傾斜させ
ることにより、吸気系機器を配置できる空間を反傾斜側
(左上の部分)に確保する、その左上の空間内に吸気
系機器を配置することにより、キャブレター12A等を
シリンダ25に対して上方に、かつ近づけて設けること
を容易にする、シリンダ25を船体右側に集めながら
もクランク軸28の位置を船体幅の中央とすることによ
り、船体右側へのエンジン20の重量の偏りを少なく
し、吸気系機器などの配置により修正して全体の重心を
船体の幅の中央に置くことを可能にする−といった考
えに基づくものである。このような配置をとった結果、
2サイクルエンジンに比べ大型で重い4サイクルのエン
ジン20を、スペースの限られた船体内に吸気系機器な
どとともに適切に配置でき、しかも小型滑走艇1におけ
る重量配分も適正化することができた。
【0031】次に、エンジン20のうち特にオイルタン
クT1の別の実施形態について、上記第一実施形態と異
なるものを、一部改造されるクランクケース等と共に説
明する。
【0032】図3において、エンジン20の第二実施形
態のオイルタンクT2は、上記第一実施形態と同じクラ
ンクケース29の長円筒壁29Wの両側においてシリン
ダブロック25からクランクケース下部29Bまで縦長
に延長されて大容量化を図ったところに特徴がある。従
って、タンク基体部TBは、一体成形されたシリンダブ
ロック25とクランクケース上部29A、及びそれらと
別体のクランクケース下部29Bの各々の両側に一体に
形成された上部30Aと下部30Bの二つの部分から成
る。クランクケース下部29Bを上部29Aに密に取り
付けて結合されたタンク基体部TBには、外側から各々
タンクカバーTCが密に取り付けられてオイルタンクT
2が構成される。この場合、オイルミスト分離フィンF
の構成は第一実施形態のものと同じである。また、クラ
ンクケース下部29Bにもタンク基体部TBの下部30
Bが形成されているために、オイルクーラー36は排気
側に離して配置されている。このタンクT2は、上記第
一実施形態の特徴を備えているが、特に容量を大幅に増
大している点に特徴がある。
【0033】図4において、エンジン20の第三実施形
態のオイルタンクT3は、ブリーザーパイプの構成を除
けば上記第一実施形態のものと同じ構成と成っている。
オイルタンクT3の吸気側と排気側の各上部に接続され
たブリーザーパイプ39’は、タンク最低部近傍を迂回
すること無しに、シリンダヘッドカバー内を経て吸気マ
ニホールド12内に(又は直接吸気マニホールド12内
に)連通し、且つ上述の構成の転倒検知スイッチ18b
の信号にしたがいコントロールユニット18cを介して
開閉制御される電磁弁V1を各タンク上部近くに備えて
いる。従って、上記第一実施形態の効果に加えて、ブリ
ーザーパイプ39’の迂回配管を省けるとともに、小型
滑走艇1の転倒時にはエンジン20の停止と共に潤滑油
のタンクT3からの流出と燃焼室27への流入を防止し
て船体復元時のエンジン再始動をすぐ行うことができる
効果を享受できる。
【0034】図5において、エンジン20の第四実施形
態のオイルタンクT4は、ブリーザーパイプを省いた点
を除けば上記第二実施形態と同じ構成と成っている。ブ
リーザーパイプの代わりに、オイルタンクT4内の油面
より上方中間位置においてクランクケース上部29Aに
相当する長円筒壁29Wの吸気側とシリンダブロック2
5の下部の排気側とに各々内部に連通するブリーザー孔
39Aを設けている。クランクケース29の内部は、上
下動ピストン26によるポンピング作用の影響を受ける
が、スカベンジングポンプP1による吸引作用で比較的
良好にブローバイガスがタンクT4からクランクケース
29の内部に移行される。もちろん、クランクケース2
9の内部を適宜ブリーザーパイプで吸気マニホールド1
2へ連通させることも可能である。転倒時には、タンク
T4内の潤滑油が移動中に若干クランクケース29内部
に流入することが想定されるが、流入しても僅かであり
燃焼室27まで流入することはない。また、中間位置の
ブリーザー孔39Aは逆さ状態でも油面上方に出てブリ
ーザー孔39Aからのオイル流失は防止される。従っ
て、上記第二実施形態の効果に加えて、ブリーザーパイ
プを完全に省ける効果と、転倒後における船体復元時の
エンジン再始動をすぐ行うことができる効果とを享受で
きる。
【0035】図6において、エンジン20の第五実施形
態のオイルタンクT5は、エンジン前方(小型滑走艇1
の進行方向における前方をいう。以下同様)の発電機ケ
ースC1の上方に設けられており、シリンダヘッド21
の前面とシリンダブロック25の前面とに各々一体に形
成されたタンク基体部TBの上部30Aと下部30Bに
外側からタンクカバーTCを密に取り付けて構成されて
おり、またタンク基体部TBの内側とタンクカバーTC
の内側には、一枚ないしは複数のオイルミスト分離フィ
ンFが互い違いに向かい合う様に形成されており、それ
らで形成されたラビリンス状の通路においてブローバイ
ガス中の油分を油滴として回収し、潤滑油量の減少度合
いを緩和すると共に、ブリーザー経路内の油汚れを低減
するようにしている。潤滑油中のフィンFは、油面の安
定化にも寄与する。タンクT5の上部には発電機ケース
C1を経て吸気マニホールドへ連通するブリーザーパイ
プ39Bが接続されている。クランクケース29とオイ
ル受け32の構成は、第一実施形態のもの(ただしオイ
ルタンクT1を取り払ったもの)が好適である。このタ
ンクT5は、発電機ケースC1の上方空間を活用して大
容量化を図ったもので、ブローバイガスからのオイルミ
ストの分離も促進され、小型滑走艇1が揺れてもタンク
内油面が安定するという効果も享受できる。
【0036】図7において、エンジン20の第六実施形
態のオイルタンクT6は、エンジン後方(小型滑走艇1
の進行方向後方をいう。以下同様)のカップリングケー
スC2の上方に設けられており、シリンダヘッド21の
前面とシリンダブロック25の前面とに各々一体に形成
されたタンク基体部TBの上部30Aと下部30Bに外
側からタンクカバーTCを密に取り付けて構成されてお
り、またタンク基体部TBの内側とタンクカバーTCの
内側には、一枚ないしは複数のオイルミスト分離フィン
Fが互い違いに向かい合う様に形成されている。タンク
T6の上部には、カップリングケースC2を経て吸気マ
ニホールドへ連通するブリーザーパイプ39Bが接続さ
れている。クランクケース29とオイル受け32の構成
は、第一実施形態のもの(ただしオイルタンクT1を取
り払ったもの)が好適である。このタンクT6も、カッ
プリングケースC2の上方空間を活用して大容量化を図
ったもので、第五実施形態のものと同じ効果を享受でき
る。
【0037】図8に示す第七実施形態のオイルタンクT
7及び図9に示す第八実施形態のオイルタンクT8は、
各々第五実施形態のオイルタンクT5と第六実施形態の
オイルタンクT6と同様のものを、上述の転倒検知スイ
ッチ18bおよびコントロールユニット18cと接続さ
れた電磁弁V1を経てヘッドカバー21A内へ連通した
り、また上記転倒検知スイッチ18bによってコントロ
ールユニット18cを介し開閉制御される電磁弁V1を
有したブリーザーパイプ39Cでヘッドカバー21A内
に(又は直接吸気マニホールド内に)連通したものであ
る。従って、各々第五実施形態におけるものと第六実施
形態におけるものの効果に加えて、前者ではブリーザー
パイプを省き、後者ではブリーザーパイプの長さを大幅
に短縮できる他、両者共通して小型滑走艇の転倒時には
エンジン20の停止と共に潤滑油の流出及び燃焼室への
流入を防止して船体復元時のエンジン再始動をすぐ行う
ことができる効果もある。
【0038】上記の実施形態では、クランクケース29
の上部29Aをシリンダブロック25と一体に形成した
ものが採用されているが、上部29Aとブロック25を
分割したものや、クランクケース29を上下に渡って一
体に形成したものも採用される。
【0039】
【発明の効果】以上の説明から明らかのように、本発明
の小型滑走艇の内燃機関によれば次のような効果を享受
できる。
【0040】(1)請求項1記載の小型滑走艇の内燃機
関は、ドライサンプ式潤滑システムを採用しているため
に、コンパクトながら大きな出力を発揮しやすい点や、
船体の低重心化を可能にして安定性を高め得る点、転倒
時に燃焼室への潤滑油の流入を防いで再始動を容易にす
る点など、小型滑走艇の特性に適した多くの利点をもた
らす。
【0041】(2)潤滑油タンクの閉空間を、機関本体
が有する壁と一体となったタンク基体部にタンクカバー
を取り付けて形成しているので、当該タンクは、機関本
体の組立てに伴って同時に構成されるタンク基体部に後
ほどタンクカバーを取り付けることにより完成する。従
って、タンクカバーの取り付け前はタンク内腔部内を目
視することができ、さらにタンクカバーを別体で造るた
めにタンク内腔部内の加工が容易である。
【0042】(3)タンク基体部が少なくてもシリンダ
ヘッドとシリンダブロックとクランクケースのいずれか
と側壁を共有することになるために、その分独立別体型
に比べて軽量化と省スペース化が図られ且つエンジン剛
性を高め、また潤滑油受けやスカベンジングポンプ、フ
ィードポンプに対する油路を短縮することができて、メ
カニカルロスを低下し、油圧上昇レスポンスを高め、よ
り軽量化・コンパクト化を進めることができる。また燃
焼室への潤滑油の流入が起こりにくくエンジンの再始動
を確保して信頼性を高めることができる。(4)タンクカバーが内側にオイルミスト分離用のフィ
ンを有するので、ブローバイガス中の油分を油滴として
回収し、潤滑油量の減少度合いを緩和すると共に、ブリ
ーザー経路内の油汚れを低減できる。
【0043】(5)請求項2記載の内燃機関によれば、
縦長の大容量のタンクが得られ、ガス空間も縦長に大き
く取れてブローバイガスの分離が促進される。
【0044】(6)請求項3記載の内燃機関によれば、
クランクケース及び潤滑油タンク基体部を、それぞれ上
下の部分体から構成するので、製造がより容易になり、
内部点検や清掃が行い易く、品質の良い潤滑油タンクが
得られる。
【0045】(7)請求項4記載の内燃機関によれば、
発電機ケースやカップリングケース等の上方のデッドス
ペースを活用して大容量のタンクを得ることができる。
【0046】(8)請求項5記載の内燃機関によれば、
外部に別に鋼管等で潤滑油配管をする必要が無くなり、
軽量化と組立作業の簡便化を図ることができる。
【0047】(9)請求項6記載の内燃機関によれば、
潤滑油タンクが備えるブリーザーパイプの作用で、ブロ
ーバイガスの分離を行いつつも、転倒時にタンク内の潤
滑油の流失を防止できるために潤滑油の消費を抑え、ま
た船体復元後にすぐエンジンの再始動ができる。
【0048】(10)請求項7記載の内燃機関によれ
ば、潤滑油タンクに接続されたブリーザーパイプが転倒
検知センサーで開閉制御される弁を有しているので、ブ
ローバイガスの分離を行いつつも、当該弁によって転倒
時のタンク内潤滑油の流失を防止できる。従って、請求
項6のものと同様に潤滑油の消費を抑え、また船体復元
後にすぐエンジンの再始動ができる。またブリーザーパ
イプをタンク最下部近傍を通る様に迂回させる必要が無
くなる点で、請求項6のものより配管作業を簡便化でき
る。
【0049】(11)請求項8記載の内燃機関によれ
ば、小型滑走艇が転倒状態になったときに内燃機関と上
記両ポンプを自動停止させる転倒スイッチを有するの
で、エンジンの停止と共にフィードポンプも停止し、新
たに供給されて来る潤滑油が燃焼室内に流入するのが防
止され、点火プラグの濡れを防止してエンジンの再始動
を可能にする。
【0050】
【図面の簡単な説明】
【図1】4サイクル四気筒内燃機関を搭載した小型滑走
艇を示す側面図で、一部透視して示している。
【図2】同内燃機関の第一実施形態を示す横断面図であ
る。
【図3】同内燃機関の第二実施形態を示す横断面図であ
る。
【図4】同内燃機関の第三実施形態を示す横断面図であ
る。
【図5】同内燃機関の第四実施形態を示す横断面図であ
る。
【図6】同内燃機関の第五実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図7】同内燃機関の第六実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図8】同内燃機関の第七実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図9】同内燃機関の第八実施形態を示す縦断面図であ
る。
【図10】小型滑走艇の転倒スイッチ等を示しており、
(a)は小型滑走艇の横断面図において転倒スイッチの
配置を示す図、(b)は点火装置と転倒スイッチとの接
続を示す図、(c)は転倒スイッチそのものの構成を示
す概要図である。
【符号の説明】
1 小型滑走艇 12 吸気マニフォールド 18b 転倒スイッチ 20 内燃機関(エンジン) 21 シリンダヘッド 25 シリンダブロック 29 クランクケース 29A 上部 29B 下部 32 潤滑油受け(オイル受け) F フィン P1 スカベンジングポンプ P2 フィードポンプ T1〜T8 潤滑油タンク(オイルタンク) TB タンク基体部 TC タンクカバー 30A 基体部上部 30B 基体部下部 30B’基体部中間部 39 ブリーザーパイプ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F01M 11/00 B63B 35/73 B63H 11/08 B63H 21/14 F16N 7/38

Claims (8)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 小型滑走艇の推進手段を駆動する内燃機
    関であって、 機関本体の最下部位置にクランクケースの内部空間と連
    通する潤滑油受けが設けられるとともに、 機関本体の有する壁に一体的に形成されたタンク基体部
    、内側にオイルミスト分離用のフィンを有していてそ
    の基体部に取り付けられるタンクカバーとから潤滑油タ
    ンクが形成され、 上記潤滑油受けは当該受けに集まった潤滑油を上記潤滑
    油タンクへ移送するスカベンジングポンプに接続される
    とともに、上記潤滑油タンクは当該タンク内の潤滑油を
    内燃機関の潤滑必要部に供給するフィードポンプに接続
    されていることを特徴とする小型滑走艇の内燃機関。
  2. 【請求項2】 上記潤滑油タンクは、クランク軸線に対
    して側方位置に、クランクケースとシリンダブロックと
    に渡って形成されている請求項1に記載の小型滑走艇の
    内燃機関。
  3. 【請求項3】 上記クランクケース及び上記タンク基体
    部は、それぞれ上下の部分体から構成されている請求項
    1又は2に記載の小型滑走艇の内燃機関。
  4. 【請求項4】 上記潤滑油タンクは、クランク軸線方向
    の機関本体端部位置において、シリンダヘッドとシリン
    ダブロックとに渡って形成されている請求項1に記載の
    小型滑走艇の内燃機関。
  5. 【請求項5】 上記スカベンジングポンプと上記フィー
    ドポンプは、機関本体内に配置されるとともに、これら
    ポンプと上記潤滑油タンクとを接続する油路も機関本体
    内に形成されている請求項1〜4のいずれかに記載の小
    型滑走艇の内燃機関。
  6. 【請求項6】 上記潤滑油タンクは、その上部からその
    最下部レベルを通って吸気マニホールド内に連通するブ
    リーザーパイプを備えている請求項1〜5のいずれかに
    記載の小型滑走艇の内燃機関。
  7. 【請求項7】 上記潤滑油タンクは、その上部から吸気
    マニホールド内に連通し且つ転倒時に閉じるよう転倒検
    知センサーで開閉制御される弁を有したブリーザーパイ
    プを備えている請求項1〜5のいずれかに記載の小型滑
    走艇の内燃機関。
  8. 【請求項8】 小型滑走艇が転倒状態になったときに内
    燃機関と上記両ポンプを自動停止させる転倒スイッチが
    接続されている請求項1〜7のいずれかに記載の小型滑
    走艇の内燃機関。
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