JP2880362B2 - カード切断式磁気カードリーダ - Google Patents

カード切断式磁気カードリーダ

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JP2880362B2
JP2880362B2 JP774293A JP774293A JP2880362B2 JP 2880362 B2 JP2880362 B2 JP 2880362B2 JP 774293 A JP774293 A JP 774293A JP 774293 A JP774293 A JP 774293A JP 2880362 B2 JP2880362 B2 JP 2880362B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、カードの挿入方向を問
わないカード切断式磁気カードリーダに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】磁気カードには、旅客機等の搭乗券のよ
うに、カード長が長く且つ磁気データの読み込みや書き
込み可能な、すなわちリード/ライトできる形式のもの
がある。搭乗券には、出発地や目的地等の種々のデータ
が磁気的に記録されていて、このデータは空港の入場ゲ
ートに設けられた磁気カードリーダで読み取られ、必要
に応じて書き込みがなされている。そして、それら磁気
ヘッドでの処理が終わったカードは、スタンプなどで検
印されてカッター装置で切断され、切断された一方を搭
乗券の控えとしてカード排出口から排出して搭乗者に渡
し、他方を機器内部に回収している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上述した磁気カードリ
ーダにおいては、カードである搭乗券をカード挿入口か
ら挿入するのであるが、この時、カードの前後方向や表
裏面等が誤って逆さに挿入されると処理できず、カード
挿入口まで戻しており、搭乗者は再度入れなおさなけれ
ばならないといった不具合がある。カードの表面には、
フライト番号や座席番号が文字表示されているので、カ
ードの表裏の間違いは少ないが、カードの前後方向を示
すものは、矢印などが小さく示しているだけであり、前
後方向がわかり難くいといった問題がある。
【0004】また、磁気ヘッドが読み込み用と書き込み
用とに分かれている2ヘッド方式の磁気カードリーダで
は、読み込みヘッドと書き込みヘッドをカードの長さ以
上に隔置して配設するためにカード走行路が長くなり、
磁気カードリーダが大嵩化する、という問題を有し、読
み込みと書き込みを一つのヘッドで行なう1ヘッド方式
のものでは、カード走行路が短くなる反面、読み込み/
書き込み、即ちリード/ライトに際してカードを往復走
行させねばならず、カード処理に時間がかかる、という
問題を有している。
【0005】
【課題を解決するための手段】そこで、本発明は、磁気
ストライプが形成されたカードが搬送されるカード走行
路と、上記カード搬送路上であって、カードが順方向に
挿入搬送される場合に上記磁気ストライプと接触する位
置に設けられた第1の磁気ヘッドと、カードが逆方向に
挿入搬送される場合に上記磁気ストライプと接触する位
置に設けられた第2の磁気ヘッドと、各磁気ヘッドより
もカード搬送方向に位置し、カードを回収側と排出側と
に分割するカッターユニットと、カード走行路とつなが
るカード回収路及びカード排出路と、各磁気ヘッドから
の再生出力によりカードの挿入方向を判断する挿入方向
判断手段と、カードの回収側をカード回収路へ案内する
位置とカードの排紙側をカード排出路へ案内する位置と
を占め、カードの回収側と排出側との搬送方向を選択的
に振り分けるカード振分け手段と、第1の磁気ヘッドか
らの再生出力は磁気ストライプの磁気情報をそのままの
順序で処理する順方向処理をし、第2の磁気ヘッドから
の再生出力は磁気ストライプの磁気情報を逆の順序で処
理する逆方向処理をすると共に、カッターユニットを作
動してカードを切断し、かつ、挿入方向判断手段による
挿入方向判断に応じてカード振分け手段を選択的に作動
させる制御手段とを有することを特徴とする。
【0006】
【作用】カード挿入口から挿入されるカードは、カード
走行路を搬送されてカード振分け手段によって磁気ヘッ
ドに向けて案内される。案内されたカードは、挿入方向
によってその位置が異なる磁気ストライプをカード走行
路に設けられた何れかの磁気ヘッドによってそのデータ
を読み取られる。カードの挿入方向は、読み取った磁気
ヘッドからの再生出力から挿入方向判断手段で判断され
る。カードが順方向に挿入搬送された場合、第1の磁気
ヘッドからの再生出力は、その磁気ストライプの磁気情
報をそのままの順序で処理する順方向処理をし、カード
が逆方向に挿入搬送された場合、第2の磁気ヘッドから
の再生出力は磁気ストライプの磁気情報を逆の順序で処
理する逆方向処理される。また、カード挿入方向が判断
されると、その方向に応じてカード振分け手段が制御さ
れ、カッターユニットで切断されるカードがカード挿入
方向に応じてカード回収路とカード排出路に選択的に振
り分けられる。
【0007】
【実施例】以下、本発明の一実施例を図面に基づいて詳
細に説明する。図4において、磁気カードとしての搭乗
券(以下「カード」と称す)の一例を説明する。カード
1は、その表面に出発地や目的地等のデータ(図示せ
ず)を表示されていて、その裏面の一側には、磁気記録
層(磁気ストライプ)1aが長手方向に沿って設けられ
ている。この磁気ストライプ1aには、表面のデータと
同様のデータが一方向から磁気的に記録されている。
【0008】カード1は、ミシン目1bの部分で搭乗者
に渡す返却側である搭乗控え券1Aと処理装置内に回収
される回収券1Bとに切離可能となっている。なお、本
実施例において、カード1は搭乗控え券1A側をカード
の前方とし、この方向から挿入することを順方向とす
る。
【0009】図1,2において、空港における搭乗券処
理装置2の内には、磁気カードリーダ3が配設されてい
る。磁気カードリーダ3は、支持軸9を中心として回転
自在に設けられていてその外周をカード走行路Oとする
ドラム10、カード走行路Oにカード1を導入するベル
ト11aやピンチローラ11bからなるカード導入手段
11、カード走行路Oに沿ってカード1を矢印b方向に
走行させるベルト12aを含むカード走行手段12、カ
ード走行路Oに臨ませた磁気ヘッドからなる2つのリー
ド/ライトヘッド(以下、「R/Wヘッド」と記す)1
3A,13B、カードを回収側と返却側とに分割するカ
ッターユニット5、カード搬送方向に配設されたカード
振分け手段である第1フラップ14,第2フラップ2
0、第1,第2の各フラップ14,20にそれぞれつな
がるカード排出路16とカード回収路15、及びR/W
ヘッド13A,13Bからの再生出力に応じて磁器スト
ライプ1aの磁気データを正逆させて判断すると共に、
第1フラップ14,第2フラップ20等を制御して切断
されたカードをそれぞれカード排出路16及びカード回
収路15に導く図7に示すCPU30をメインとする制
御手段Sから構成されている。
【0010】カード導入手段11は、回転自在に配設さ
れたベルトローラ11c,11d,11eに巻き掛けら
れた無端状のベルト11aを有していて、ベルトローラ
11c,11e間に張り渡されている部分のベルトをド
ラム10の一部の周面に当接させている。ベルトローラ
11cには、ピンチローラ11bが当接している。
【0011】カード走行手段12は、ベルトローラ12
b,12c,12dに巻き掛けられていて、ローラ12
b,12d間の部分をドラム10の外周面に巻き掛けた
複数の帯状ベルト12aを有している。ベルトローラ1
2bの軸12baには、電磁クラッチ17を介してベル
トプーリ18aが装着されている。ベルトプーリ18a
には、駆動モータ18の出力軸18bに連結されたタイ
ミングベルト18cが巻き掛けられている。タイミング
ベルト18cは、カード回収路15の一部を形成するベ
ルトローラ15aと一体に設けられたベルトプーリ15
bに巻き掛けられている。
【0012】カード走行路Oとつながるカード挿入口4
近傍のドラム10周面には、ガイド部材19の先端が軽
く当接させられている。ガイド部材19は、カード走行
路Oを循環させられるカードを走行手段12から導入手
段11に引き継ぐように案内すると共に、後述するリー
ド不能カードや異種のカードをカード走行路としてのド
ラム周面から分離させて挿入口4に戻すためのものであ
る。
【0013】カード導入手段11とカード走行手段12
は、ドラム10の外周面とベルト11a,12aで図4
に示すカードの磁気ストライプ1a以外の部分を挾持し
てカードを走行させる。換言すると、カードは、その磁
気ストライプ1aをドラム10とベルト11a,12a
から軸方向にはみ出させた状態で搬送されることにな
る。また、カード1の幅方向の側縁は、支持軸9が支持
固定される図2に示す案内部材2A,2Bで案内され
る。
【0014】R/Wヘッド13A,13Bは、図2に示
すように、ドラム10とベルト12aから軸方向にずれ
た走行路上で同軸線上に配設されている。このR/Wヘ
ッド13A,13Bは、同ヘッドに対向する位置で軸9
A,9Bで回転自在に配設されたパットローラ13a,
13bに対してそれぞれ当接する向きに付勢されてい
る。パットローラ13a,13bは樹脂製であって、そ
の外周面がドラム10の外周面と同一面となるように配
置されている。軸9A,9Bは案内部材2A,2Bに固
定されている。R/Wヘッド13Aは、搭乗券1が順方
向に挿入搬送されるときの磁気ストライプ1Aと接触す
る位置にあり、R/Wヘッド13Bは、搭乗券1が逆方
向に挿入搬送されるときの磁気ストライプ1Aと接触す
る位置に配置されている。
【0015】R/Wヘッド13A,13Bは、図6に示
すCPU30につながるリードライト回路31(以下、
「R/W回路31」と記す)にそれぞれ接続されてい
る。R/W回路31は、各ヘッドからの信号を処理する
もので、逆方向に挿入されたカードのデータを反転させ
る機能を有する。すなわち、磁気ストライプ1aには、
一方向(順方向)にデータが記録されているので、カー
ドが逆向きに挿入されると逆方向からリード/ライトす
ることになり、逆さまにリード/ライトされたデータを
正規のデータ順に変換する機能を持つ。なお、R/Wヘ
ッド13A,13Bを固定とする場合には、パットロー
ラ13a,13bをヘッドに対して付勢させる。
【0016】ドラム10は、支持軸9にベアリング25
を介して回転自在に支持されていて、R/Wヘッド13
A,13Bそれぞれと対向する部位には、パットローラ
13a,13bを有するサブドラム101が同軸9に固
定されて配設されている。
【0017】このように、R/Wヘッド13A,13B
と対向するサブドラム101を固定にすると、ドラム1
1が軽くなって駆動時の立上りが良い(イナーシャが小
さい)。また、パッドローラ13a,13bをサブドラ
ム101とは別体に設けているので、パットローラ13
a,13bを各R/Wヘッドに付勢する場合、パッド圧
の調整が容易に行なえる。さらに、パットローラ13
a,13bを駆動しないので単に回転自在に支持してい
るので、R/Wヘッド13A,13Bとパットローラ1
3a,13bの摩耗をパッドローラが駆動されるものよ
り抑えるられる。
【0018】なお、本実施例では回転自在なパットロー
ラ13a,13bをヘッド13A,13Bと接触させて
いるが、同ローラに替えて各サブドラム101とR/W
ヘッドを接触させることも可能である。ただし、その場
合、サブドラム101は、カードの搬送力で回転できる
ように支持することが望ましい。
【0019】カード進行方向におけるR/Wヘッド13
A,13Bより先方であって同ヘッドと対向するドラム
10の周部には、スタンプユニット6が配置されてい
る。このスタンプユニット6は、カード1に搭乗確認用
の検印を押すものであって、軸21で回動自在に支持さ
れているアーム60の一端60aにスタンプ部6aが固
定されている。
【0020】スタンプ部6aは、アーム他端60bに固
定されたコイルばね22によってカード走行路Oから退
避した位置に通常付勢されて置かれている。また、アー
ムの他端60bには、電磁ソレノイド23の可動片23
aが固定されている。電磁ソレノイド23は、駆動信号
が入ると可動片23aが内側に引込まれるタイプのもの
で、この作動によってスタンプ部6aがカード走行路O
側に回動され、同走行路を搬送されるカード1に当接す
る位置をとる。
【0021】ベルトローラ12bの軸12baには、第
1フラップ14が同軸を中心として回動自在に支持され
ていて、第1分岐部Yを形成している。この第1分岐部
Yには、カード回収路15がつながっている。第1フラ
ップ14は、その先端部14aをカード走行路Oに進入
させて、カード走行路Oからカード1を回収路15に案
内する図1に示すカード排出位置と、図3に示すよう
に、ドラム10の周面(カード走行路O)から退避し
て、該走行路に導入されたカードまたは一旦リード/ラ
イトされたカードを再度、R/Wヘッド13A,13B
に向けて案内する循環位置とに選択的に位置させられ
る。
【0022】カード回収路15は、第1分岐部Yと接続
する第1通路15Aと、同通路よりカード搬送方向に位
置するベルトローラ15a,15cに巻き掛けられた搬
送ベルト15dとベルトローラl5e,15fに巻き掛
けられた搬送ベルト15gとで形成される第2通路15
Bとから構成される。第2通路15Bの終端側(図面右
方側端)には、カードの回収側1Aを収容するカード回
収部8が配置されている。
【0023】第1通路15A上には、搬送されるカード
のミシン目1bをカット位置に停止させて切断し、その
切断したカードをカード搬送方向に進めるカッターユニ
ット5が配置されている。
【0024】ベルトローラ15fの軸には、同軸を中心
として回動自在に支持される第2フラップ20が設けら
れており、第2分岐部Zを形成している。第2フラップ
20は、搭乗控え券1Bをカード排出口7に向けて案内
する図示の位置と、図示の位置から反時計方向に回転し
て2点鎖線で示す位置をとり、回収券1A等を回収部8
に案内する。
【0025】第1フラップ14及び第2フラップ20
は、図示しないアクチュエータに連結していて同アクチ
ュエータの作動によってそれぞれ所定の部位に切換えら
れるが、その時の切換え力は、搬送中のカードを挟んで
もそのカードをいためない程度の力に調整されている。
【0026】その終端側(図において上方側)が排出口
7につながるカード排出路16は、第2分岐部Zから上
方に向かって形成されている。すなわち、カード排出路
16は、ベルトローラ15aの直上に配設されベルト1
5dに当接するローラ16cとその上方に配設されたロ
ーラ16dとに掛け渡されるベルト16e、及び同ベル
ト16eに当接するベルトローラ16aとローラ15f
と同軸に配設される図示しないローラとに掛け渡された
ベルト16bとの間に形成されている。
【0027】なお、カード排出口7の下位には、排出さ
れる搭乗控え券1Aを排出口7から突出させた状態で保
持するカード保持機構(図示せず)が設けられている。
さらに、ドラム10の外周すなわちカード走行路Oの全
長及び、カード挿入口4からR/Wヘッド13A,13
Bまでのカード走行路の長さは、カード1の長さよりも
大きく形成されていてる。
【0028】カッタユニット5,スタンプユニット6及
び第1,第2の各フラップ14,20は、図6に示すよ
うにCPU30に接続されていて、駆動モータ18はモ
ータ駆動回路32を介してCPU30に接続しており、
それらはその制御下に置かれている。
【0029】ここで、制御手段Sについて説明する。制
御手段Sは、CPU30とこのCPU30に接続するカ
ードセンサ(A〜F)から構成されている。各カードセ
ンサ(A〜F)には、通常(カード不通過時)の出力が
H信号であってカードによって遮られるとL信号を発す
るフォトセンサーが採用されている。
【0030】カードセンサAは、カード挿入口4とピン
チローラ11bとの間に配設されていて、カード挿入口
4から挿入されるカードを検知するものであり、このセ
ンサAの出力の変化によって駆動モータ18とR/Wヘ
ッド13A,13Bが制御される。
【0031】カードセンサBは、第1フラップ14とス
タンプユニット6の間のカード走行路Oに、カードセン
サB'は、第1フラップ14とカッタユニット5との間
の第1通路15Aにそれぞれ配設されている。両センサ
は、カード端を検知してスタンプユニット6を駆動する
駆動信号を出力すると共に、スタンプ位置を定めてい
る。すなわち、カードセンサBは、順方向に搬送される
ときのカードの先端からスタンプ位置までの距離に設定
されていて、カードセンサB'は逆方向に搬送されるカ
ードの先端からスタンプ位置までの距離に設定されてい
る。
【0032】カードセンサCは、R/Wヘッド13A,
13Bよりカード搬送方向側に位置するカード走行路O
に配設されていて、このセンサの作動時における各ヘッ
ド13A,ヘッド13Bからの再生出力とによってカー
ドの方向を判断する。ドラム10の反時計方向への回転
方向において、カードセンサB,Cの距離はカード1の
長さより大きく設定されている。カードセンサDは、第
2分岐部Zの手前に設けられていて、カットされた搭乗
控え券1Aを検知して第2フラップ20の切替え信号を
出力する。
【0033】カードセンサEは、排出路16の終端に位
置する排気口7とローラ16a,16dとの間に配設さ
れていて、排出路16に導かれる搭乗券を搭乗者が受け
取ったことを検出する。
【0034】カードセンサFは、回収路15のカードの
終端側に配設されており、回収路15に導かれた搭乗券
が回収部8に送られたことを検出する。
【0035】このように構成された磁気カードリーダ3
の動作を図5,図6に示す制御手段Sのフローチャート
に沿って説明する。まず、図1に示すカード挿入口4か
らカードが挿入されて、カードセンサAのセンサ出力が
Lであると、装置の動作を開始させる(ステップb1,
b2)。すなわち、カードがセンサAで検出されると、
駆動モータ18を起動させると共にR/Wヘッド13
A,13Bを再生モードとする。
【0036】駆動モータ18が起動すると、電磁クラッ
チ17をオンにしてカード走行手段12とベルトローラ
15aを回転駆動する。カード走行手段12が回動する
と、これのベルト12aが巻き掛けられているドラム1
0が反時計方向に回転されると共に、同ドラムに巻き掛
けられているベルト11aが回転される。すると、ベル
ト11aに従動するピンチローラ11bと同ベルト11
aによって、挿入されたカードがカード走行路Oに取り
込まれ、ドラム周面に沿って搬送される。
【0037】この時、第1フラップ14は、図3に示す
ように、循環位置に置かれているので、導入された搭乗
券は第1フラップ14によって矢印b方向に案内されて
R/Wヘッド13A,13B及びセンサCに向かう。
【0038】矢印b方向に向かうカードは、搬送されな
がらパットローラ13aとヘッド13A,13Bの間に
搬送されてその先端がセンサCによって検知され、セン
サ出力がLとなる(ステップb3)。
【0039】この時、すなわち、センサCがカードの先
端を検出したとき、R/Wヘッド13Aあるいは13B
から再生出力の有無がステップb4で判断され、再生出
力があるとステップb5に進んで何方のヘッドからその
再生出力が発せられたかを判断する。ステップb4で再
生出力がなければステップb6に達して駆動モータ18
を逆転駆動させ、センサAの出力がL、センサBの出力
がHとなる位置までモータ18を逆転駆動させ、カード
処理を終了とする。つまり、ヘッド13A,13Bから
再生出力がないということは、R/Wヘッド13A,1
3Bと磁気ストライプ1aが接していないことであっ
て、このような状態は、カードが表裏逆さまに挿入され
たか、あるいは磁気ストライプの位置の異なるカードが
挿入されたものと見做し、挿入されたカードを挿入口4
まで戻す。
【0040】ステップb5でR/Wヘッド13Aからの
出力であると判断されると、カードが順方向に挿入され
たものと判断し、同ヘッド13Aからのデータ或いはヘ
ッドへのデータ処理を順処理すると共に、センサBを作
動可能状態に置く。
【0041】ステップb8でデータ処理が終了すると、
図示しないアクチュエータが作動して第1フラップ14
が図3に示す循環位置から図1に示す排出位置へと回動
される(ステップb9)。
【0042】R/Wヘッド13Aを通過したカードは、
走行路Oを搬送されてセンサBに到達し、センサBによ
ってその端部が検知されるとその出力がHからLとな
り、モータの駆動が一旦停止されて、カードが止められ
てスタンプされる(ステップb10)。即ち、センサB
の出力Lによってアクチュエータ23が作動してアーム
60が回動され、スタンプ部6aがカードの所定の部位
に押圧される。
【0043】アクチュエータ23の動作が終了すると再
び駆動モータ18が駆動され、検印されたカードが第1
フラップ14に案内されてカード回収路15に設けられ
たカッターユニット5まで案内される。この時、第2フ
ラップ20はその位置を初期位置である排出位置に置か
れている。
【0044】ステップb5でR/Wヘッド13Bからの
出力であると判断されると、カードが逆方向から挿入搬
送されたものと判断し、ステップb18で同ヘッド13
Bからのデータを逆順処理し第1フラップ14を図1に
示す排出位置に移動させるセンサB'を作動可能状態に
置く。そして、このセンサB’でカードの先端が検知さ
れると、モータ18の駆動を一旦停止されてカードにス
タンプを押す(ステップb19,20,21)。すなわ
ち、ステップb5が挿入方向判断手段となっている。
【0045】検印されたカードは、第1フラップ14に
案内されてカード回収路15に設けられたカッターユニ
ット5まで案内される。この時、第2フラップ20は、
その位置を初期位置である排出位置から回動して回収位
置に置かれる。
【0046】さて、順方向あるいは逆方向でカッターユ
ニット5に搬送されたカードは、そのミシン目1bがユ
ニット内の図示しないカッターに対向する所定位置まで
送られる。ミシン目1bが所定部位まで送られると、駆
動モータ18がオフされてカードの送りが一時的に停止
する。この駆動モータ18のオフと略同時にカッターが
作動されてカードがミシン目1bで搭乗控え券1Aと回
収券1Bに二分される(ステップb13,b23)。
【0047】カードが切り離されると、電磁クラッチ1
7を作動させてローラ17aへの駆動力伝達を断ち、ベ
ルトローラ15aのみを回転駆動してカード回収路15
bとカード排出路16に搬送力を与える。すなわち、ベ
ルト15dを回転駆動させてベルト15gを従動させ、
かつ、ベルト16eとベルト16bを従動させて切り断
した前方側のカード(順方向に挿入されたカードの場合
は搭乗控え券1Aであり、逆方向に挿入されたカードの
場合は回収券1B)にそれぞれ搬送力が与えられ、両者
は、ローラ15b,16cによってカード回収路15B
に引き込まれセンサD上を通過する。
【0048】その後、順方向に挿入されたカードの場
合、搭乗控え券1Aが排出位置にある第2フラップ20
によってカード回収路15Bから即座にカード排出路1
6内に導かれて排出口7まで搬送され、センサEの出力
をLにする(ステップb14)。この時、カットされた
半券である回収券1Bは同ユニットに保持される。
【0049】搬送された搭乗控え券1Aは、図示されな
いカード保持機構によって排出口7からその一部を突出
させて保持され、センサEの出力は搭乗者が搭乗控え券
1Aを取るまで、出力Lの状態に保たれる。
【0050】搭乗控え券1AがセンサDを通過してセン
サDの出力がLからHに変化すると、すかさず、第2フ
ラップ20が図1に実線で示す排出位置から2点鎖線で
示す回収位置まで図示しないアクチュエータで回動さ
れ、同時に電磁クラッチ17aが解除される(ステップ
b15,b16)。そして、カッターユニット5に保持
された回収券1Bが通過可能となったカード回収路15
Bが矢印e方向に搬送されてセンサF上を通過して回収
部8に回収される。
【0051】排出口7から突出させて保持された搭乗控
え券1Aが搭乗者によって排出口7から抜き取られ、セ
ンサEの出力がLからHに替わり、かつ、センサFの出
力がHであると、順方向挿入のカード処理が終了される
(ステップb17)。
【0052】回収路15に搬送される逆方向に挿入され
たカードの場合、まず、回収券1Bが回収側に位置する
第2フラップ20によってセンサD上を通過してセンサ
出力がHとされ、回収路15を通って回収部8に回収さ
れる。回収券1BがセンサDを通過してセンサDの出力
がLからHに変化すると、すかさず、第2フラップ20
が2点鎖線で示す回収位置から実線で示す排出位置まで
回動され、電磁クラッチ17aが解除される(ステップ
b25,b26)。
【0053】そして、カッターユニット5に保持された
搭乗控え券1Aが第2フラップ20によってカード排出
路16に導かれて排出口7まで搬送され、搭乗者によっ
て排出口7から抜き取られるまで、センサEの出力をL
に保持して図示しない保持機構によって保持される。搭
乗者がその保持された搭乗控え券1Aを排出口7から抜
取ると、センサEの出力がHに替わり、ステップ27
に達し逆方向に挿入された搭乗券の処理が終了する。
【0054】最初のリード又はリトライの結果、データ
の修正等が必要な場合には、第1フラップ14を図2の
循環位置に保持しておいて、カードを再びR/Wヘッド
13A,13B部に向けて循環走行させてデータを書き
込む。新たにデータが書き込まれたカードは、データの
修正が正しく成されたか否かを確認するために、もう一
度R/Wヘッド13A,13Bに送り込まれてリードさ
れ、正しければ、スタンプユニット6まで搬送されて検
印される。この時、フラップ14は図1の排出位置に切
り換えられ検印されたカードをカッターユニット6まで
案内する。
【0055】以上のように、カード挿入方向によってそ
の位置が異なる向きとなる磁気ストライプ1aの位置に
対応させて、R/Wヘッド13A,13Bをカード走行
路Oに配設したので、R/Wヘッド13A,R/Wヘッ
ド13Bのどちらのヘッドの再生信号かを判断すること
で挿入されたカード1の向きが判定できる。さらに、そ
の判定によってカードをカード排出路16あるいはカー
ド回収路15に振り分ける第2フラップ20の位置を制
御するので、カード1の挿入方向に応じて切断されたカ
ードである搭乗控え券1Aと回収券1Bをカード挿入方
向に対応して振り分けることができる。
【0056】また、ドラム外周からなる無端状のカード
走行路Oを一方向に向けてカード1を循環走行させるの
で、R/Wヘッド13A,13Bによってデータの読取
りと書込み及びカードへのスタンプ動作が連続して実行
できる。その結果、リード/ライトの時間が短くて済む
と共にカット動作の前にスタンプ処理も完了され、装置
の小型化を図ることができる。なお、本実施例では、1
つの駆動モータ18で装置内部を駆動しているので装置
内の省スペース化が図れるが、駆動モータは1つに限定
されるものではなく各駆動部位に用いても構わない。
【0057】カード挿入口4からR/Wヘッド13A,
13Bまでの長さをカード長よりも大きくしたので、カ
ードの走行が確実となり安定する。若し、カード挿入口
4からR/Wヘッド13A,13Bまでの長さがカード
長より小さいと、挿入したカードの後端部を手で持った
状態でカード先端部がヘッドに到達してしまい、正しい
データの読み込みができなくなる畏れがあるが、実施例
によればこれが回避できる。さらに、R/Wヘッド13
A,13Bからフラップ14までの走行路の長さをカー
ド長よりも大きくしたことにより、リード/ライト中の
カードを排出方向に案内してしまうことがない。
【0058】
【発明の効果】本発明にカード切断式磁気カードリーダ
によれば、カードの挿入方向が前後逆方向に挿入されて
もその向きに対応してカード処理ができ、かつ、小型で
処理時間が短く迅速にカードの切断半券、即ち搭乗券の
控えを搭乗者に渡すことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例であるカード切断式磁気カー
ドリーダの概略構成図である。
【図2】図1に示すカード切断式磁気カードリーダのド
ラム部分の構成を示す拡大図である。
【図3】フラップの循環位置を示す側面図である。
【図4】磁気カードの一例としての搭乗券を示す裏面図
である。
【図5】本発明のカード切断式磁気カードリーダの動作
の流れを示すフローチャートである。
【図6】図5につながるフローチャートである。
【図7】本発明の制御手段と各部の接続状態を示す概略
構成図である。
【符号の説明】
1 カード 1a 磁気ストライプ 1A カードの排出側(搭乗控え券) 1B カードの回収側(回収券) 3 カード切断式磁気カードリーダ 5 カッターユニット O カード走行路 13A,13B 磁気ヘッド 14 カード振分け手段(第1フラッ
プ) 15 カード回収側 16 カード排出路16 20 カード振分け手段(第2フラッ
プ) 30 CPU 31 リード/ライト回路 32 モータ駆動回路 A〜F センサ S 制御手段

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】磁気ストライプが形成されたカードが搬送
    されるカード走行路と、 上記カード搬送路上であって、上記カードが順方向に挿
    入搬送される場合に上記磁気ストライプと接触する位置
    に設けられた第1の磁気ヘッドと、上記カードが逆方向
    に挿入搬送される場合に上記磁気ストライプと接触する
    位置に設けられた第2の磁気ヘッドと、 上記各磁気ヘッドよりもカード搬送方向に位置し、上記
    カードを回収側と排出側とに分割するカッターユニット
    と、 上記カード走行路とつながるカード回収路及びカード排
    出路と、 上記各磁気ヘッドからの再生出力により上記カードの挿
    入方向を判断する挿入方向判断手段と、 上記カードの回収側を上記カード回収路へ案内する位置
    と、上記カードの排紙側を上記カード排出路へ案内する
    位置とを占め、上記カードの回収側と排出側との搬送方
    向を選択的に振り分けるカード振分け手段と、 上記第1の磁気ヘッドからの再生出力は上記磁気ストラ
    イプの磁気情報をそのままの順序で処理する順方向処理
    をし、上記第2の磁気ヘッドからの再生出力は上記磁気
    ストライプの磁気情報を逆の順序で処理する逆方向処理
    をすると共に、上記カッターユニットを作動して上記カ
    ードを切断し、かつ、上記挿入方向判断手段による挿入
    方向判断に応じて上記カード振分け手段を選択的に作動
    させる制御手段とを具備するカード切断式磁気カードリ
    ーダ。
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