JP2879426B2 - 地下遊水構造物 - Google Patents

地下遊水構造物

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JP2879426B2 JP14731496A JP14731496A JP2879426B2 JP 2879426 B2 JP2879426 B2 JP 2879426B2 JP 14731496 A JP14731496 A JP 14731496A JP 14731496 A JP14731496 A JP 14731496A JP 2879426 B2 JP2879426 B2 JP 2879426B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、大量の雨水を一時
的に貯留する場合等に好適に使用される地下遊水構造物
に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、遊水池を地下に配設し、その上面
を人工基盤として利用することが行われている。しかし
て、従来の遊水池は、全体が現場打ちコンクリートによ
って構築されるか、箱形の形状をなすプレキャストボッ
クスカルバートを並設することによって構築されるのが
一般的である。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、現場打ちコ
ンクリートによる構築は、鉄筋工、型枠大工、あるいは
足場、支保工等の熟練工が必要になる上に、工期の短縮
が難しいという問題がある。特に、柱部材は形状が比較
的複雑である上に数が多いため、該柱部材を構築するた
めの型枠工事や鉄筋工事には熟練工が不可欠であり、そ
の現場工事に多くの時間を費やすことになる。
【0004】一方、プレキャストボックスカルバートを
用いたものは、現場打ちのものに比べて工期を短縮する
ことはできるが、箱形のボックスカルバートを並設する
ため側壁部が二重構造にならざるを得ない。そのため、
貯水量が減少するとともに必要以上の材料を要し不経済
さを免れない。また、ボックスカルバートを並設するこ
とにより形成される二重壁によって遊水池内部の構造が
複雑になるため、内部掃除等の維持管理に手間がかかる
という問題も発生する。
【0005】(先願技術)そこで、上記問題を解決する
関連手段として実願昭60−153297号(実開昭6
2−66978号)のマイクロフィルムに記載の技術が
提案されている。即ち、この先願技術は、底盤の中央上
部に支柱を立設した複数個のブロックを前後左右方向に
並設し、この各ブロックの支柱の上部間に蓋板を配置し
た遊水池であって、各ブロック間の空間部により、側面
の開口部で互いに連通した一体の貯槽を形成することが
でき、各ブロックを前後左右方向に並設することにより
ただちに遊水池ができるものである。
【0006】この装置によれば、施工が容易でありブロ
ックの側壁部が二重に重なることがなく、また、側壁部
が二重にならないので、単にボックスカルバートを併設
して側壁部を二重にした場合に比して貯水容量を少ない
敷地面積で得ることができ、さらに、各ブロックによる
貯水空間には支柱のみが配置されるので、水の流通が円
滑に行われ水位の片寄りなどを防止することができると
その明細書に記載されている。
【0007】(先願技術の問題点)しかしながら、上記
先願技術では下記の問題点(1〜4)が依然として解決
されない。 問題点1.鉛直状態に立設することが困難。 遊水池を構築する際、枠体を据え付けるためには柱部材
を垂直に立てる必要があるが、底版下の面積が大きいた
めに容易でない。柱部材が立設される基礎コンクリート
は、平滑に施工(打設)されることが望ましいが、実際
には不陸(基礎コンクリート下面が接地しないこと。接
地しないと基礎コンクリートに対する地面の支持力が接
地しない面積に応じて小さくなり、支持力に偏りが生じ
ることがある)を生じていることが多い。そのために、
底版を一体にしている柱部材では、不陸に影響されて底
版が水平になりにくく、よって柱部材を垂直に立設する
ことが困難になる。
【0008】問題点2.底版の水平据え付けが困難。 底版と一体の柱部材は基礎コンクリートに接する接触面
が大きいため、底版を水平に据え付ける作業は容易でな
く熟練を必要とするものとなる。
【0009】問題点3.移送・施工時の運搬が困難。 蓋体を支持する柱部分だけのものに比べて、底版の分の
重量が増加し、且つ嵩張ることにより、施工時の運搬、
施工が困難で、労力費がかさむものとなる。
【0010】問題点4.型枠大型化・保管効率低下。 底版が一体に形成されていることにより、柱部材を製造
する場合に大きな型枠が必要となり、製造コストが多く
かかるとともに、保管する場合に一本の柱部材に要する
面積が大きくなり、整理整列方法が難しくなって保管効
率を低下させる。
【0011】(本発明の課題)そこで、本発明は上記従
来技術及び先願技術の問題点に鑑みてなされたもので、
地下遊水構造物において、前述したような熟練工を不要
ないしは最小限に止めるとともに、工期を無理なく短縮
することができ、材料の無駄使いを少なくし、しかも、
内部構造を簡略化して維持管理を容易にし、更に製造及
び運搬も容易にし、併せて現場施工性及び施工後の耐久
性を向上させることを課題とするものである。
【0012】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような課
題を達成するために次のような手段を講じたものであ
る。すなわち、請求項1記載の地下遊水構造物は、プレ
キャストコンクリートブロックにより構成した周壁と、
この周壁に包囲された貯水領域に所定の間隔で立設した
プレキャストコンクリートブロック製で下端部に一体の
底版部分を形成していない複数本の柱部材と、これら柱
部材の下端部を埋没させるようにして前記貯水領域の底
部に打設した現場打ちコンクリート製の底版と、前記柱
部材の上端面及び周壁の上端面に支持させて前記貯水領
域上に蓋着した蓋体とを具備してなることを特徴とす
る。
【0013】この手段により、掘削孔内にプレキャスト
コンクリートブロックを配列させて周壁を構成するとと
もに、その周壁内側に複数本の柱部材を立設させ、しか
る後に、前記周壁に囲まれた貯水領域の底部にコンクリ
ートを打設して底版を形成するだけで、周壁と底版と柱
部材が一体化され、その上に蓋体を載置することによっ
て地下遊水構造物が完成する。
【0014】したがって、現場でコンクリートを打設す
るのは型枠の不要な底版形成時だけでよく、従来のよう
に熟練工に頼る必要がなくなる。しかも、この遊水構造
物内には、上載荷重を支持するための柱部材が所定間隔
をあけて立設されているだけであるため、内部に二重壁
部分が形成される場合のような材料の無駄使いがない。
また、柱部材の下半部を錐体形状のものにしておけば、
柱部材の外周や柱部材と底版との間に直角以下の角度で
凹陥する入隅部分が存在しないことになるため、回転ブ
ラシ等を有する洗浄装置を用いて遊水構造物内部の洗浄
を容易に効率よく行うことが可能となる。
【0015】特に、この柱部材は底版が別体で形成され
る形状であり、下端部に一体の底版部分を形成していな
いため、工場での製造時には底版が一体となったものよ
り小さな型枠で製造することが可能になり、製造後保管
をしておく際にも小さい面積で多くを保管しておくこと
が可能である。また、工場から出荷する際にも、かさの
低さから積載を容易にするとともに高密度に積載して運
搬することが可能となる。加えて、現場においては、底
版が別体である分だけ柱部材は軽量であるため、小運搬
施工が容易で労力費が軽減される。
【0016】しかも、施工時においては、柱部材の基礎
コンクリートと接する接地面積が小さいため、基礎コン
クリートに不陸が生じていたとしても、柱部材下の不陸
は確率的に小さく、柱部材を垂直に立設するのを容易に
している。この場合、上記接地面積が小さいために、柱
部材の直下に対応する基礎コンクリート位置に、基礎コ
ンクリートを打設する際に鉛直据付調整用の鉄板を埋め
込む等の対策をすることが容易になる。
【0017】さらに、現場において大量のコンクリート
を広範囲に打設することにより底版を形成するので、底
版と基礎コンクリートとのなじみをよくすることが可能
になる。特に、底面積が大きくなると、基礎地盤とのな
じみがよいほど支持力において安定効果を大きくするこ
とができる。
【0018】請求項2記載の地下遊水構造物は、上記手
段に加えて、柱部材の受台部分を含む上半部と、下端部
を含む下半部とを上、下に分離可能に構成したことで、
上半部として、何種類かの高さ寸法を有するものを用意
しておけば、下半部は共通のものを使用しても種々の槽
内高さ寸法を有する遊水構造物を簡単に構築することが
できる。更に、それぞれの部材が小形化、軽量化、形状
の単純化により、製造、運搬、現場施工等が一層容易と
なる。
【0019】
【発明の実施の形態】以下、本発明の一実施例を、図1
〜図8を参照して説明する。 (実施例の概要)この地下遊水構造物は、図1及び図8
に示すように、プレキャストコンクリートブロックによ
り構成した周壁1と、この周壁1に包囲された貯水領域
2に所定の間隔で立設させたプレキャストコンクリート
ブロック製の複数本の柱部材3と、これら柱部材3の下
端部を埋没させるようにして前記貯水領域2の底部に打
設した現場打ちコンクリート製の底版4と、前記柱部材
3の上端面3a及び周壁1の上端面1aに支持させて前
記貯水領域2上に蓋着した蓋体5とを具備してなる。
【0020】(実施例の詳細)詳述すれば、前記周壁1
は、図2及び図7に示すように、プレキャストコンクリ
ートブロック製の複数本の壁部材6と、プレキャストコ
ンクリートブロック製の四個の隅部材7とをPC鋼材等
の適宜な連結手段(図示せず)により液密に緊締結合し
てなるもので、掘削孔の底部に形成した水平な基礎(図
示せず)上に載設される。
【0021】(壁部材6について)壁部材6は、図3に
示すように、下端部6aを厚肉化してなる板状のもの
で、下端部6aの内面に差し筋8を装着するためのイン
サートが設けてある。隅部材7は、図4に示すように、
周壁1の四隅に配設されるもので、平面視L形をなして
おり、厚肉化した下端部7aの内面に差し筋8を装着す
るためのインサートが設けてある。
【0022】(柱部材3について)柱部材3は、図5に
示すように、四角盤状の受台部分3bと、この受台部分
3bの下端に連続して設けられた中間角柱部分3cと、
この中間角柱部分3cの下端に連即して設けられ下方に
向かって漸次断面積が増加する錐体形状部分3dと、こ
の錐体形状部分3dの下端に連続して設けられた下端角
柱部分3eとからなる。中間角柱部分3cは、断面正方
形をなすもので、その一辺寸法を、錐体形状部分3dの
上端の一辺寸法と合致させてある。錐体形状部分3d
は、正四角錐の尖端部分を切除した形態をなすもので、
各部の断面は正方形をなしている。
【0023】下端角柱部分3eは、断面正方形をなすも
ので、その一辺寸法を、前記錐体形状部分3dの下端の
一辺寸法と合致させてある。下端角柱部分3eの外面に
は、差し筋9を装着するためのインサートが設けてあ
る。
【0024】(蓋体5について)蓋体5は、図6に示す
ように、プレキャストコンクリート製のもので、平面視
正方形の版状形態をなしている。蓋体5の一辺は、柱部
材3の配列ピッチに対応させてある。なお、図1では図
示を省略してあるが、所定の蓋体5には、作業員が出入
りするための出入口等が設けてある。
【0025】(構築手順)この実施例の地下遊水構造物
は、次のような手順で構築される。 〈第1ステップ〉地盤に所定深さの掘削穴を設け、その
掘削穴の底部に水平な基礎を形成する。しかる後に、そ
の基礎上に複数枚の壁部材6と4個の隅部材7とを配列
させ、それら壁部材6同士、及び壁部材6と隅部材7と
をPC鋼材等により緊密に結合して周壁1を構築する。
また、その周壁1に囲まれた貯水領域2に、複数本の柱
部材3を縦横に同一のピッチで立設させる(図7参
照)。
【0026】〈第2ステップ〉これら各柱部材3の下端
角柱部分3eに装着した差し筋9や、壁部材6及び隅部
材7の下端部内面に装着した差し筋8を利用して貯水領
域2の底部に鉄筋を配設し、その底部にコンクリートを
打設して底版4を形成する。この現場打ちコンクリート
が硬化して強度を発現した段階で、周壁1と柱部材3が
底版4を介して一体化され、貯水が可能な状態となる
(図2及び図8参照)。底版4は、柱部材3の下端部た
る下端角柱部分3eが埋没する厚みに打設する。
【0027】〈第3ステップ〉周壁1の上端面1aと柱
部材3の上端面3a間、及び、隣接する柱部材3の上端
面3aにそれぞれ蓋体5を載置して貯水領域2上を閉塞
することによって遊水構造物が完成する(図1参照)。
蓋体5の一辺は、柱部材3の配設ピッチに対応させてあ
るため、各柱部材3上には、4枚の蓋体5のコーナー部
がそれぞれ載置されることになる。
【0028】(実施例の作用効果) 1.この実施例によれば、現場でコンクリートを打設す
るのは型枠の不要な底版4の形成時だけでよいため、型
枠大工等の熟練工は不要になる。また、柱部材3は、底
版4が別体であるため、工場での保管に際しても小さい
面積で多くを保管しておくことができ、保管効率を高く
することができる。また、工場から柱部材3を出荷する
際にも、積載が容易であり、高密度に積載して運搬する
ことができる。
【0029】2.さらに、現場においては、底版4が別
体である分だけ柱部材3は軽量であり、小運搬施工が容
易になり労力費を軽減することができる。しかも、この
遊水構造物内には、上載荷重を支持するための柱部材3
が所定間隔をあけて立設されているだけであるため、内
部に二重壁部分が形成される場合のような材料の無駄使
いがなく、また、内部の清掃も容易になる。
【0030】3.特に、柱部材3の下半部を錐体形状に
してあるので、柱部材3の外周や柱部材3と底版4との
間に直角以下の角度をなして凹陥する入隅部分が存在し
ないことになる。そのため、回転ブラシを有した洗浄装
置等を用いて遊水構造物内部の洗浄を能率よく行うこと
が可能となる。
【0031】4.また、壁ではなく柱部材3によって蓋
体5を支持するようにしておけば、遊水構造物内の見通
しが良好なものになるため、水を内部に導入する直前の
作業員の待避連絡や確認等を容易にかつ確実に行うこと
が可能となり、安全性を飛躍的に向上させることができ
る。
【0032】(他の実施例)なお、図示実施例では、柱
部材や壁部材を縦横に同一個数配列させて平面視正方形
の遊水構造物を構築した場合について説明したが、本発
明は必ずしもこのようなものに限定されるものではな
く、縦横の配列個数を異ならせて平面視長方形状にして
もよい。
【0033】あるいは、隅部材の形態を変更して四角形
以外の平面視多角形をなす形状にしたり、壁部材を湾曲
形状にして平面視円形或いは楕円形等のものにしてもよ
い。また、周壁は現場打ちコンクリートにより構築して
もよく、その場合にはさらに自由な全体形状を実現する
ことができる。また、柱部材も図示実施例のものに限ら
ず、断面円形その他のものであってもよい。
【0034】また、図9に示すように、柱部材3を、上
半部3A(3A1〜3A3)と下半部3Bとに分離可能に
構成してもよい。ここで、上半部3Aは、受台部分3b
と中間角柱部分3cとからなり、下半部3Bは、錐体形
状部分3dと下端角柱部分3eとからなる。このように
しておけば、例えば、上半部3Aとして、何種類かの高
さ寸法を有するもの(3A1〜3A3)を用意しておけ
ば、下半部3Bは共通のものを使用しても種々の槽内高
さ寸法を有する遊水構造物を簡単に構築することができ
る。更に、この実施例では柱部材3が上半部3Aと下半
部3Bとに分割されるから、それぞれの部材が小形、軽
量化することにより、製造、運搬、現場施工等の取り扱
いが一層容易になる。
【0035】その他、本発明の趣旨を逸脱しない範囲
で、種々変形可能である。例えば周壁をプレキャストコ
ンクリートブロックにより形成する代わりに、現場打ち
コンクリートにより構築するようにした場合でも、周壁
は形状が比較的単純であるため、型枠工事にも熟練を要
する度合いが低い。そのため、熟練工の削減や工期の短
縮化を図ることは可能である。
【0036】
【発明の効果】
1.請求項1記載の発明によれば、下記の効果(A〜
F)を奏する。 A.現場工事の省略或いは削減。 現場での型枠工事や複雑な鉄筋工事を省略或いは削減し
つつ構築することができ、多くの熟練工を要することな
しに迅速かつ確実に施工することができるものである。
【0037】B.保守管理が容易。 内部には柱部材が存在するのみであって二重壁等は一切
存在しないため、内部清掃等の保守管理が容易である上
に、内部に入った作業員等への連絡や存在確認等を確実
に行うことができ、安全性を無理なく高めることができ
るという効果を奏する。
【0038】C.製造・保管が容易。 柱部材は底版が別体である形状のため、工場での製造が
容易であるばかりでなく、製造後に保管をしておく際に
も小さい面積で多くを保管しておくことができ、よって
整理整列方法も容易で製品管理を容易にすることができ
る。
【0039】D.運搬、施工が容易。 工場から出荷する際にも、積載が容易になり高密度に積
載して運搬することができる。さらに、現場において
は、底版が別体である分だけ柱部材は軽量であるため、
運搬・施工が容易で労力費を軽減することができる。
【0040】E.立設が容易。 施工時においては、柱部材の基礎コンクリートと接する
接地面積が小さいため、基礎コンクリートに不陸が生じ
ていたとしても柱部材下の不陸は比較的に小さく、柱部
材を容易に垂直に立設することができる。この場合、上
記接地面積が小さいために、柱部材の直下に対応する基
礎コンクリート位置に、基礎コンクリートを打設する際
に鉛直据付調整用の鉄板を埋め込む等の対策をすること
ができる。
【0041】F.支持が安定。 底版を、現場において大量のコンクリートを広範囲に打
設することにより形成するので、底版と基礎コンクリー
トとのなじみをよくすることができる。特に、遊水構造
物のように底面積が大きい構造物では、基礎地盤とのな
じみがよいほど支持力において安定効果を大きくするこ
とができる。
【0042】2.請求項2記載の発明によれば、上記効
果に加えて、上半部として、何種類かの高さ寸法を有す
るものを用意しておけば、下半部は共通のものを使用し
ても種々の槽内高さ寸法を有する遊水構造物を簡単に構
築することができる。更に、それぞれの部材が小形、軽
量化することにより、製造、運搬、現場施工等が一層容
易になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例を示す平面図。
【図2】同実施例の蓋体を蓋着する前の状態を示す平面
図。
【図3】同実施例の周壁を構成する壁部材を示す斜視
図。
【図4】同実施例の周壁を構成する隅部材を示す斜視
図。
【図5】同実施例の柱部材を示す斜視図。
【図6】同実施例の蓋体を示す斜視図。
【図7】同実施例の構築過程を示す斜視図。
【図8】同実施例の構築過程を示す斜視図。
【図9】本発明の他の実施例を示す分解斜視図。
【符号の説明】
1・・・周壁 1a・・・上端面 2・・・貯水領域 3・・・柱部材 3A、3A1〜3A3・・・上半部 3B・・・下半部 3a・・・上端面 3b・・・受台部分 3c・・・中間角柱部分 3d・・・錐体形状部分 3e・・・下端部(下端角柱部分) 4・・・底版 5・・・蓋体 6・・・壁部材 6a・・・下端部 7・・・隅部材 7a・・・下端部 8、9・・・差し筋

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】プレキャストコンクリートブロックにより
    構成した周壁と、この周壁に包囲された貯水領域に所定
    の間隔で立設したプレキャストコンクリートブロック製
    で下端部に一体の底版部分を形成していない複数本の柱
    部材と、これら柱部材の下端部を埋没させるようにして
    前記貯水領域の底部に打設した現場打ちコンクリート製
    の底版と、前記柱部材の上端面及び周壁の上端面に支持
    させて前記貯水領域上に蓋着した蓋体とを具備してなる
    ことを特徴とする地下遊水構造物。
  2. 【請求項2】柱部材の受台部分を含む上半部と、下端部
    を含む下半部とを上、下に分離可能に構成したことを特
    徴とする請求項1記載の地下遊水構造物。
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