JP2877537B2 - 鋼帯の乾燥方法 - Google Patents

鋼帯の乾燥方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、鋼帯の連続処理ライン
における水洗後の乾燥方法に関する。
【0002】
【従来の技術】一般に鋼帯の連続処理ラインにおいては
酸洗処理後や脱脂洗浄後、めっき等の表面処理に先立っ
て水洗が行われ、引き続いて鋼帯表面に熱風を吹きつ
け、この熱風で鋼帯表面に残存している微量の水分を蒸
発させることにより乾燥を行っている。そして鋼帯表面
に吹きつけられた熱風はエネルギーコスト節約のためこ
れを回収し、循環使用して再度鋼帯表面に吹きつけるこ
とが行われている。さらには特開昭58-19490号公報に見
られるように、鋼帯を乾燥した後の排風の湿度を測定
し、この湿度により排風の循環使用量を制御するととも
に排風に所定量の新しい乾燥用空気を加え、かつ温度調
整を行って鋼帯の乾燥に適した許容湿度をもつ熱風とし
て鋼帯の乾燥を行う方法が知られている。
【0003】図3にこの従来の方法を示す。乾燥室3に
は吹き込みダクト15と排出ダクト16が備えられており、
鋼帯4を乾燥した後の排風は排出ダクト16から分岐ダク
トを経る経路Aにより再び吹き込みダクト15へと戻り循
環使用される。このとき排出ダクト16出側の湿度測定値
によりバルブ開度が設定されて循環風量が制御され、不
足分は新しい乾燥用空気として外気が加えられ、必要に
応じ加熱器7により湿度調整がなされた上で吹き込みダ
クト15より吹きつけられる。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】上記特開昭58-19490号
公報の方法によれば鋼帯乾燥後の排風は、その乾燥能力
が充分に活用されてエネルギーコストの低減を図ること
が出来るなどの優れた効果があるものの、次工程の処理
作業で鋼帯温度が低い範囲に規制されているときは、乾
燥で昇温した鋼帯を冷却しなければならないという問題
点があった。
【0005】また、乾燥室に入る鋼帯の温度が循環空気
の露点よりも低いときは、乾燥室に入った直後に一旦結
露し、鋼帯温度の上昇につれ結露した水滴が蒸散する
が、結露の跡が異常光沢となり表面処理において欠陥と
して残るという問題もある。本発明は、これらの点を解
決し、鋼帯温度の上昇を伴わずしかも結露を生じること
なく鋼帯を乾燥する方法を提供することを目的とする。
【0006】
【課題を解決するための手段】本発明においては、乾燥
装置入口の鋼帯温度を測定し、そのときの外気の露点温
度と比較して、外気の露点温度の方が低い場合は外気を
直接乾燥装置に取り込み、外気の露点温度の方が鋼帯温
度よりも高い場合は乾燥装置内の空気を除湿しながら循
環使用して鋼帯表面に吹きつけることを特徴とする。
【0007】
【作 用】本発明によれば、常に乾燥装置直前の鋼帯温
度よりも低い露点温度の空気を使用して乾燥を行うか
ら、鋼帯温度の上昇を伴わずしかも結露を生じることな
く鋼帯を乾燥することが出来る。
【0008】
【実施例】図1により本発明の実施例を説明する。水洗
装置1で水洗された鋼帯4は絞りロール2で水絞りの後
乾燥装置3に導かれ、この中で両面に常温風を吹きつけ
て乾燥される。乾燥装置3には吹き込みダクト15から常
温風が吹き込まれ、鋼帯を乾燥した排風は排出ダクト16
から排出される。
【0009】ここで乾燥装置3の直前には板温測定器11
が設置されており、また外気吹き込みバルブ8の近辺に
は外気の露点温度測定器12がある。この両者の測定値を
比較して、外気の露点温度が板温よりも低いときは、外
気吹き込みバルブ8より外気を取り込み、ファン6によ
り吹き込みダクト15から常温風を吹き込む。排風は排出
ダクト16から排気放出バルブ10を経て系外へ排出され
る。この場合、除湿装置5や加熱器7は運転する必要が
ないので、外気はこれらを素通りする。
【0010】一方外気の露点温度が板温よりも高いとき
は、外気よりも乾燥後の排気の方が負荷が少なく経済的
なので、乾燥後の排気を排出ダクト16から循環回路Aを
経由して系内へ戻し、ファン6により吹き込みダクト15
から吹き込む。このとき吹き込みダクト直前の露点測定
器13の測定結果により必要に応じて除湿装置5および加
熱器7を運転して乾燥装置3における吹きつけ空気の露
点温度を板温以下となるよう調整する。本図において、
点線は信号系統を表す。
【0011】なお実際の操業においては、鋼帯表面の水
分が気化することにより板温が1〜3℃低下することが
あるので、外気の露点温度が板温より5℃以上低いとき
に外気を使用するようにするのが安全である。図2は、
吹きつけ空気の露点温度と乾燥装置直前の鋼帯温度およ
び乾燥装置直後の鋼帯表面残存水膜厚の関係を示すグラ
フで、安全な外気使用範囲限界を点線で記してある。
【0012】
【発明の効果】本発明によれば、鋼帯温度の上昇を伴わ
ずしかも結露を生じることなく鋼帯を的確に乾燥して、
エネルギーコストの低減を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の乾燥方法を示す系統図であ
る。
【図2】本発明にかかわる吹きつけ空気の選択条件を表
すグラフである。
【図3】従来の技術にかかわる乾燥方法の系統図であ
る。
【符号の説明】
3 乾燥装置 4 鋼帯 6 ファン 8 外気吹き込みバルブ 10 排気放出バルブ 11 板温測定器 12 外気露点測定器 15 吹きこみダクト 16 排出ダクト
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F26B 13/00 F26B 21/00 - 21/08

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 鋼帯の連続処理ラインにおける水洗後の
    乾燥処理工程において、乾燥装置入口の鋼帯温度を測定
    し、そのときの外気の露点温度と比較して、外気の露点
    温度の方が低い場合は外気を直接乾燥装置に取り込み、
    外気の露点温度の方が鋼帯温度よりも高い場合は乾燥装
    置内の空気を除湿しながら循環使用して鋼帯表面に吹き
    つけることを特徴とする鋼帯の乾燥方法。
JP3460491A 1991-02-28 1991-02-28 鋼帯の乾燥方法 Expired - Fee Related JP2877537B2 (ja)

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JP4604527B2 (ja) * 2004-03-19 2011-01-05 Jfeスチール株式会社 誘導加熱炉内の雰囲気温度調整方法、並びに塗装金属帯の乾燥及び焼付装置

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