JP2876456B2 - 外ケーブルコンクリート構造物の偏向装置 - Google Patents

外ケーブルコンクリート構造物の偏向装置

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惇雄 森井
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道弥 林田
輝雄 岩下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、コンクリート構造物の
うち、緊張材をコンクリート断面の外側に配置する外ケ
ーブルコンクリート構造物の緊張材の偏向装置に関する
ものである。
【0002】
【従来の技術】外ケーブルコンクリート構造物は図9に
示すよう緊張材としての外ケーブル1をコンクリート部
材2の外側に配置するもので、床版3の上等に偏向装置
(デビエータ)4を設け、これに端部を定着する外ケー
ブル1の途中を挿通させる。
【0003】偏向装置4は、図10に示すようにサドル形
式でコンクリート製あるいは鋼製のブロック状のものな
どの種々の形状の突起物であり、前後方向に外ケーブル
1の挿通用の孔4aを設けている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】このような従来の偏向
装置では、コンクリート製あるいは鋼製の偏向装置4に
直接外ケーブル1としてのPC鋼線やPC鋼線の束が接
するようになり、その結果、緊張時あるいは変動荷重が
かかった時には、PC鋼線がコンクリート製あるいは鋼
製の偏向装置4にこすられながら変形することになる。
【0005】外ケーブル1がPC鋼線等の鋼製ではなく
CFRP(炭素繊維強化プラスチック)、AFRP、G
FRPなどからなる場合は、これらの材料がコンクリー
ト、鋼材によって損傷、断面欠損を起こすことからケー
ブルの破断強度が大幅に低下する。
【0006】また、複数本のCFRP、AFRP、また
はGFRPをもって1本のケーブルを構成する場合、角
度変化をなす偏向部において各素線が片側に寄りつき、
それぞれの素線をつぶすような力が作用する。
【0007】本発明の目的は前記従来例の不都合を解消
するもので、ケーブルが直接コンクリートや鋼材に触れ
てこすれ合わさることがなく、また、角度変化部で局部
応力を受けないようにすることができる外ケーブルコン
クリート構造物の偏向装置を提供することにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明は前記目的を達成
するため、偏向装置の孔内にスリーブを前記偏向装置と
の相対位置を調整可能に配設し、このスリーブ内に外ケ
ーブルを通過させるのに、該スリーブ内に固化性の充填
物を充填させ、その充填物の中を通過させたこと、また
は、前記構成に加えて、充填物はスリーブに外ケーブル
を通過させてから充填すること、もしくは、スリーブ
は、端部開口を外ケーブルが貫通するゴムパッキン等の
栓体で施栓すること、あるいは、スリーブ内に、外ケー
ブルが長さ方向に沿接する面を有するガイドを配設する
ことを要旨とするものである。
【0009】
【作用】請求項1,2記載の本発明によれば、偏向装置
における外ケーブルはスリーブ内の充填物中を通過する
ものであり、その結果、外ケーブルは固化性の充填物で
定着されるとともに、偏向装置を形成するコンクリート
や鋼材にこれが触れることはない。また、固化する充填
物で固定された外ケーブルは各素線が複数本であって
も、該充填物で相互間隔を保つことができ、角度変化を
なす偏向部において各素線が片側に寄りつき局部応力を
受けることも防止できる。
【0010】請求項3記載の本発明によれば、前記作用
に加えて、ゴムパッキンはスリーブ内に充填物を注入充
填する際の栓としてこの充填物が漏れないようにするだ
けでなく、充填物が固化するまで外ケーブルを位置決め
る位置決め部材として、また、充填物固化後も緩衝層と
して作用する。
【0011】請求項4記載の本発明によれば、外ケーブ
ルはガイドによりスリーブ内で曲げ角度を調整でき、よ
りきめの細やかな角度調整が可能となる。
【0012】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面について詳細に
説明する。図1は本発明の偏向装置を備えた外ケーブル
コンクリート構造物の縦断側面図、図2は本発明の偏向
装置の第1実施例を示す縦断側面図である。
【0013】外ケーブルコンクリート構造物は図7の従
来例と同じく緊張材としての外ケーブル1をコンクリー
ト部材2の外側に配置するもので、床版3の上等に偏向
装置(デビエータ)4を設け、これに端部を定着する外
ケーブル1の途中を挿通させる。図中5は外ケーブル1
の端部定着部である。
【0014】本発明は、偏向装置4の孔4a内に鋼製、
FRP製もしくは耐磨耗性に優れる材料で作製したスリ
ーブ6を配設する。このスリーブ6の外周面と孔4aの
内周面とは直接当接させるか、もしくはテフロン板など
を介在させ、スリーブ6と偏向装置4とは相対位置を調
整可能としておく。
【0015】このようにして、スリーブ6内に外ケーブ
ル1を通過させるのに、該スリーブ6内にモルタル、あ
るいは樹脂モルタル、もしくはエポキシ樹脂等の固化性
の充填物7を充填させ、その充填物7の中を外ケーブル
1を通過させた。なお、充填物7は通常スリーブ6内に
外ケーブル1を通過させた後で充填する。
【0016】このようにすれば、外ケーブル1は充填物
7で定着されるとともに、偏向装置4を形成するコンク
リートや鋼材にこれが直接触れることはない。図3は外
ケーブル1が複数の素線から構成される場合であり、ス
リーブ6内ではこれら各素線は相互に間隔を存して定着
される。
【0017】図4は本発明の第2実施例を示すもので、
スリーブ6は、端部開口を外ケーブル1が貫通するゴム
パッキン8等の栓体で施栓するものとした。このゴムパ
ッキン8等には予め外ケーブル1が貫通する貫通孔を設
けておく。
【0018】次に前記第1実施例、第2実施例における
外ケーブル1のセット手順について説明する。外ケーブ
ル1を所定の位置に仮置きし、スリーブ6やゴムパッキ
ン8を外ケーブル1の所定の位置まで通す。そして、外
ケーブル1の端部定着部5を作る。
【0019】これらスリーブ6やゴムパッキン8等の栓
体をセットする位置はプレストレス導入時の外ケーブル
1の移動量を考慮して決定する。外ケーブル1を緊張す
る前にスリーブ6内に充填物7を充填する。
【0020】予備緊張を行い、外ケーブル1の各素線の
引き揃えを行う。偏向装置4と外ケーブル1をすべらし
て相対位置調整を行うには偏向装置4とスリーブ6間、
もしくはスリーブ6と充填物7間のいずれでもよい。ス
リーブ6と孔4a間は前記のごときテフロン板などを介
在させることにより、また、スリーブ6と充填物7間は
スリーブ6の内周面にグリース等を塗布することで前記
位置調整が可能となる。
【0021】前記端部定着部5の緊張側定着部とともに
角度θの部分を作るが、予備緊張Tは1素線当たり、0.
5 tf〜1tfであり、配置角度θ=10°とすると、ゴムパ
ッキン8には1素線当たりN=T×sin θで100 log f
〜200 log f の荷重がかかるのでこれに耐えられるもの
を選定する。
【0022】図5、図6は本発明の第3実施例を示すも
ので、スリーブ6内に、外ケーブル1が長さ方向に沿接
する面9aを有するガイド9を配設するようにした。こ
のガイド9はFRP製もしくはその他の合成樹脂製のも
ので、縦リブを有する筒状で、面9aの山形形状で外ケ
ーブル1の曲げ角度を調整できるものとする。
【0023】この第3実施例によれば、スリーブ6内を
通過する外ケーブル1は面9aの所が角度偏向部とな
る。
【0024】さらに、偏向装置4は前記図1のほかに配
置形状は種々であり、図7に示すように横桁で止める場
合や図8に示すように桁の外に配置する場合などもあ
る。
【0025】
【発明の効果】以上述べたように本発明の外ケーブルコ
ンクリート構造物の偏向装置は、ケーブルが直接コンク
リートや鋼材に触れてこすれ合わさることがなく、ま
た、角度変化部で局部応力を受けないようにすることが
できるものである。
【0026】また、ゴムパッキン等を設けることで、こ
のゴムパッキン等はスリーブ内に充填物を注入充填する
際の栓としてこの充填物が漏れないようにするだけでな
く、充填物が固化するまで外ケーブルを位置決める位置
決め部材として、また、充填物固化後も緩衝層として利
用できる。
【0027】さらに、ガイドをスリーブ内に配置した場
合には、このガイドによりスリーブ内で曲げ角度を調整
でき、よりきめの細やかな角度調整が可能となるもので
ある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の偏向装置を備えた外ケーブルコンクリ
ート構造物の縦断側面図である。
【図2】本発明の偏向装置の第1実施例を示す要部の縦
断側面図である。
【図3】本発明の偏向装置の第1実施例の変形例を示す
要部の斜視図である。
【図4】本発明の偏向装置の第2実施例を示す要部の縦
断側面図である。
【図5】本発明の偏向装置の第3実施例を示す要部の縦
断側面図である。
【図6】本発明の偏向装置の第3実施例を示す要部の縦
断正面図である。
【図7】本発明の偏向装置の他の配置例を示す縦断正面
図である。
【図8】本発明の偏向装置のさらに他の配置例を示す斜
視図である。
【図9】外ケーブルコンクリート構造物の一例を示す縦
断正面図である。
【図10】従来例を示す斜視図である。
【符号の説明】
1…外ケーブル 2…コンクリート
部材 3…床版 4…偏向装置 4a…孔 5…端部定着部 6…スリーブ 7…充填物 8…ゴムパッキン 9…ガイド 9a…面
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 奥村 一正 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 秋山 暉 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 齊藤 宗 東京都調布市飛田給二丁目19番1号 鹿 島建設株式会社 技術研究所内 (72)発明者 森井 惇雄 千葉県習志野市東習志野七丁目5番1号 鈴木金属工業株式会社内 (72)発明者 浅賀 清司 千葉県習志野市東習志野七丁目5番1号 鈴木金属工業株式会社内 (72)発明者 阿部 吉弘 千葉県習志野市東習志野七丁目5番1号 鈴木金属工業株式会社内 (72)発明者 中沢 好夫 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (72)発明者 林田 道弥 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (72)発明者 岩下 輝雄 東京都千代田区大手町二丁目6番3号 新日本製鐵株式会社内 (56)参考文献 特開 平6−180040(JP,A) 特開 昭63−233149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) E04C 3/00 - 5/20

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 偏向装置の孔内にスリーブを前記偏向装
    置との相対位置を調整可能に配設し、このスリーブ内に
    外ケーブルを通過させるのに、該スリーブ内に固化性の
    充填物を充填させ、その充填物の中を通過させたことを
    特徴とする外ケーブルコンクリート構造物の偏向装置。
  2. 【請求項2】 充填物はスリーブに外ケーブルを通過さ
    せてから充填する請求項1記載の外ケーブルコンクリー
    ト構造物の偏向装置。
  3. 【請求項3】 スリーブは、端部開口を外ケーブルが貫
    通するゴムパッキン等の栓体で施栓する請求項1記載の
    外ケーブルコンクリート構造物の偏向装置。
  4. 【請求項4】 スリーブ内に、外ケーブルが長さ方向に
    沿接する面を有するガイドを配設する請求項1乃至請求
    項3のいずれかに記載の外ケーブルコンクリート構造物
    の偏向装置。
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