JP2876041B2 - ケーソンの接合部へのアスファルト注入法 - Google Patents

ケーソンの接合部へのアスファルト注入法

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Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は複数のケーソンを一体にして大型のケーソン
を建造するためのケーソンの接合部のマット取り付け方
法に関するものである。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
一般に防波堤のような海中の重量構造物を構築する際
に用いるケーソン工法の一つとしては、最近外板を鋼材
として内部に中詰砂等を満たし、外側底面にこれらケー
ソンの滑動を防止するためにアスファルトを主成分とす
るマットを設けたケーソンが検討されている。
この種のケーソンは鋼板を用いているため強度が大き
く、また製作が容易である等の利点を有するものであ
る。
ところがこのようなケーソンの問題点としては、アス
ファルトマットをケーソンの外側底面に設ける時に、一
般には該ケーソンを天地しなければならないことであ
る。
即ちケーソンの底面の外板にマットを設ける際には、
ケーソンのマット打設面を上にして該上面にマットを打
設し、その後該ケーソンを現場に設置する時にて天地し
てマット形成面を下にして水中基礎マウンド上に設置す
るものである。
ところが上記ケーソンが大型になると作業クレーンの
能力によってはこの天地する作業が困難になる場合があ
る。このような場合は、クレーンで取り扱いやすいよう
に上記大型のケーソンをいくつかのブロックに分割し、
その各ブロックに対して上記のマット打設を施した後、
各ブロックケーソンを天地して設置場所に一体に設ける
ことになる。
これを図面により説明すると、第5図に示すように分
割したブロックケーソン(2)(2′)(2″)……の
最終的には底面となる鋼板面を上にしてその面にマット
(1)を打設する。そしてマット打設完了後は第6図に
示すように、これらブロックケーソン(2)(2′)
(2″)をそれぞれ天地して現場に設置し、大型の底部
ケーソンとし、その上に上部ケーソン(3)を設けるも
のである。
ところで上記大型の底部ケーソンはその剛性を高める
ために、各ブロックケーソン(2)(2′)(2″)の
隣接する底板同士を接合しなければならない。即ち第6
図でAで示す箇所を紙面に直交するブロックの長手方向
に溶接して各ブロックケーソン(2)(2′)(2″)
……を一体にしている。
このため上記溶接部は、溶接によるマットの劣化を避
けるために第6図に示すようにブロックの長手方向に予
めマットを設けない空隙(6)を設けてある。しかしこ
の空隙(6)部分にも最終的には底板の腐食防止と滑動
防止対策としてマットが必要であるので、後施工でマッ
トを打設しなければならない。
〔課題を解決するための手段〕
本発明はこれに鑑み種々検討の結果、効率よく上記空
隙全体にマットを設ける方法を提供するものである。
即ち本発明の一つは、鋼板製の外板を有し、その底板
外部にアスファルトを主成分とするマットを底板端縁部
を除いて設けた複数のケーソンを、それらの底板の端縁
で互いに連結した後、隣合うケーソンの連結部分に形成
されるマット間の空隙をアスファルト合材で充填する方
法において、上記空隙を減圧しながら該空隙のアスファ
ルト合材を注入することを特徴とするものであり、この
場合上記空隙の両側の開口端面を閉塞板で塞ぎ、かつ空
隙内にアスファルト合材の注入する注入口を少なくとも
1個開口し、片側又は両側の閉塞板に設けた吸引口より
真空引きしながら上記注入口からアスファルト合材を注
入するのは有効である。
また本発明の他の一つは、鋼板製の外板を有し、その
底板外部にアスファルトを主成分とするマットを底板端
縁部を除いて設けた複数のケーソンを、それらの底板の
端縁で互いに連結した後、隣合うケーソンの連結部分に
形成されるマット間の空隙をアスファルト合材で充填す
る方法において、上記空隙を長手方向で小室に仕切り、
各小室毎にアスファルト合材を注入することを特徴とす
るものであり、この場合は、上記空隙を仕切り板により
長手方向に複数の小室に仕切り、各仕切り板を貫通する
先端が開口した注入パイプを長手方向の一端側から挿入
し、該パイプを一端側に引き抜きながら、該パイプの先
端開口よりアスファルト合材を注入して他端側の小室か
ら順に充填していくのがよい。
さらに本発明の他の一つは、鋼板製の外板を有し、そ
の底板外部にアスファルトを主成分とするマットを底板
端縁部を除いて設けた複数のケーソンを、それらの底板
の端縁で互いに連結した後、隣合うケーソンの連結部分
に形成されるマット間の空隙をアスファルト合材で充填
する方法において、上記空隙上端の底板のケーソン連結
部に空隙内の空気抜き孔を複数設け、且つ該空隙の両側
を閉塞板で塞いだ後上記空隙にアスファルトを注入する
ことを特徴とするものである。
〔実施例〕
次に本発明の実施例について説明する。
<実施例1> 第1図に示すようにマット(1)を打設したブロック
ケーソン(2)(3)をそれぞれ天地して設置現場にて
隣合うブロックケーソン(2)(3)の底板(4)同士
を溶接する。この時上記の通り、溶接線(5)に沿って
所定の幅にわたってマットを打設していない空隙部
(6)が形成される。
そこでこの空隙(6)にアスファルト合材を注入して
マット(1)を製作するために、空隙両端に開口を板
(7)で塞ぎ、そしてこれら両側の板に吸引口を設け、
該吸引口と図示していない真空ポンプに連通する吸引パ
イプ(8)を設けた。さらに予めマット(1)内に貫通
して設けた注入パイプ(9)を上記空隙(6)内の長手
方向中央部で開口させておき、これをアスファルトの注
入口(10)とする。
このような構成にしておいた後、上記吸引口から空隙
(6)内を真空引きしながら上記注入口(10)よりアス
ファルト合材を注入する。
このように空隙内を吸引しながらアスファルト合材を
注入すれば、粘性の高いアスファルト合材を速やかに空
隙の隅々まで充填させることが可能となる。
<実施例2> 第2図に示すように予め上記空隙(6)の長手方向
に、貫通孔(11)を穿設した仕切り板(12)を隔設し、
且つ空隙両端の開口は一方は閉塞板(13)で塞ぎ、他の
一方は穿孔板(14)を設けて、上記空隙(6)を複数の
小室(15)(15′)(15″)……に分けた。次に上記仕
切り板(12)の貫通孔(11)に注入パイプ(9)を挿入
し、その先端開口を先ず閉塞板(13)側の小室(15)に
置く、その後注入パイプ(9)からアスファルト合材
(16)をその小室(15)内に注入する。そしてこの小室
(15)にアスファルト合材(16)が充填された後パイプ
(9)を引き抜いて先端開口を上記小室(15)の隣の小
室(15′)に位置させ、その後その小室(15′)にアス
ファルト合材を注入充填する。以下順に注入パイプ
(9)を所定の長さ分引き抜いて、もしくは注入パイプ
(9)を徐々に引き抜きながら各小室(15)(15′)
(15″)……にアスファルト合材を注入充填する。なお
図中(17)はブロックケーソン(2)の側板である。
このように上記空隙を仕切り板で複数の小室に区切
り、各小室毎にアスファルト合材を充填する方法によれ
ば、それぞれの小室内の隅々まで完全にアスファルト合
材を注入することができる。従って空隙内に隈なくマッ
トを設けることが可能となる。
<実施例3> 第3図にしめすように上記空隙(6)を閉塞板(13)
で複数の小室(15)(15′)(15″)……に区切り、各
小室の上面即ちブロックケーソンのマットを打設してい
ない底板(4)の中央部に注入孔(18)を設け、それぞ
れの注入孔(18)よりアスファルト合材を各小室(15)
(15′)(15″)……内に注入した。
この方法も第2図に示す方法と同様に、小室内を完全
にアスファルト合材で充填することが可能である。
<実施例4> 第4図に示すように上記空隙(6)の両端の開口を閉
塞板(13)で塞ぎ、且つ該空隙(6)上面の底板(4)
に空気抜き孔(19)(及び/又はアスファルト上昇孔)
を穿設し、該空隙(6)の一端に設けたアスファルト流
入口(20)からアスファルト合材(16)を圧入もしくは
単に流し込んだ。
〔発明の効果〕
このように本発明によれは、分割されたケーソンを溶
接接合して大型のケーソンとする場合に、そのケーソン
底板の溶接線部のマット非打設部に粘性の高いアスファ
ルトを主成分とするアスファルト合材を十分満たすこと
ができる顕著な効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の一実施例を説明するためのものでケー
ソンの連結部を一部切欠いて示す要部斜視図、第2図は
本発明の他の実施例を説明するためのものでケーソンの
連結部を示す要部断面図、第3図は本発明のさらに他の
実施例を説明するためのものでケーソンの連結部を示す
要部斜視図、第4図は本発明のさらに他の実施例を説明
するためのものでケーソンの連結部を示す要部断面図、
第5図はケーソンにマットを打設する方法を示す説明
図、第6図はマットを打設した後天地して底部ケーソン
を形成した状態を示す説明図である。 1……マット 2,2′,2″……ブロックケーソン 3……上部ケーソン 4……底板 5……溶接線 6……空隙 7……板 8……吸引パイプ 9……注入パイプ 10……注入口 11……貫通孔 12……仕切り板 13……閉塞板 14……穿孔板 15,15′,15″……小室 16……アスファルト合材 17……側板 18……注入孔 19……空気抜き孔 (アスファルト上昇孔) 20……アスファルト流入口

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】鋼板製の外板を有し、その底板外部にアス
    ファルトを主成分とするマットを底板端縁部を除いて設
    けた複数のケーソンを、それらの底板の端縁で互いに連
    結した後、隣合うケーソンの連結部分に形成されるマッ
    ト間の空隙をアスファルト合材で充填する方法におい
    て、上記空隙を減圧しながら該空隙のアスファルト合材
    を注入することを特徴とするケーソンの接合部へのアス
    ファルト注入法。
  2. 【請求項2】上記空隙の両側の開口端面を閉塞板で塞
    ぎ、かつ空隙内にアスファルト合材の注入する注入口を
    少なくとも1個開口し、片側又は両側の閉塞板に設けた
    吸引口より真空引きしながら上記注入口からアスファル
    ト合材を注入する請求項(1)記載のアスファルト注入
    法。
  3. 【請求項3】鋼板製の外板を有し、その底板外部にアス
    ファルトを主成分とするマットを底板端縁部を除いて設
    けた複数のケーソンを、それらの底板の端縁で互いに連
    結した後、隣合うケーソンの連結部分に形成されるマッ
    ト間の空隙をアスファルト合材で充填する方法におい
    て、上記空隙を長手方向で小室に仕切り、各小室毎にア
    スファルト合材を注入することを特徴とするケーソンの
    接合部へのアスファルト注入法。
  4. 【請求項4】上記空隙を仕切り板により長手方向に複数
    の小室に仕切り、各仕切り板を貫通する先端が開口した
    注入パイプを長手方向の一端側から挿入し、該パイプを
    一端側に引き抜きながら、該パイプの先端開口よりアス
    ファルト合材を注入して他端側の小室から順に充填して
    いく請求項(3)記載のアスファルト注入法。
  5. 【請求項5】鋼板製の外板を有し、その底板外部にアス
    ファルトを主成分とするマットを底板端縁部を除いて設
    けた複数のケーソンを、それらの底板の端縁で互いに連
    結した後、隣合うケーソンの連結部分に形成されるマッ
    ト間の空隙をアスファルト合材で充填する方法におい
    て、上記空隙上端の底板のケーソン連結部に空隙内の空
    気抜き孔を複数設け、且つ該空隙の両側を閉塞板で塞い
    だ後上記空隙にアスファルトを注入することを特徴とす
    るケーソンの接合部へのアスファルト注入法。
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