JP3422974B2 - 土留プレート - Google Patents
土留プレートInfo
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- JP3422974B2 JP3422974B2 JP2000212398A JP2000212398A JP3422974B2 JP 3422974 B2 JP3422974 B2 JP 3422974B2 JP 2000212398 A JP2000212398 A JP 2000212398A JP 2000212398 A JP2000212398 A JP 2000212398A JP 3422974 B2 JP3422974 B2 JP 3422974B2
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- retaining plate
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Description
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、管体を埋設する溝
の掘削及び溝の土留に用いられる土留装置を構成する土
留プレートに関する。
の掘削及び溝の土留に用いられる土留装置を構成する土
留プレートに関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、上下水道管或いはガス管等を
埋設するための溝の掘削工事及び溝の土留めとして、図
12に示す土留装置101が使用されている。この土留
装置101は、溝を堀りながら土留装置を溝内に押し込
む、建て込み工法により溝を掘削する。土留装置101
は、上下に重ねられた土留プレート102,103と、
他の土留プレートとの間を支える切梁21とから構成さ
れている。
埋設するための溝の掘削工事及び溝の土留めとして、図
12に示す土留装置101が使用されている。この土留
装置101は、溝を堀りながら土留装置を溝内に押し込
む、建て込み工法により溝を掘削する。土留装置101
は、上下に重ねられた土留プレート102,103と、
他の土留プレートとの間を支える切梁21とから構成さ
れている。
【0003】図13は、最下段の土留プレート102を
示したものである。この土留プレート102は、プレー
ト106の左右両端縁に縦梁104を立設固定し、この
縦梁104には切梁装着孔112が設けられ、また上端
には上部に重ねられる土留プレート103を接続する接
続金具105が縦梁104を取り巻く状態で取付けられ
ている。プレート106は、鉄板の上下に屈曲鋼板10
7,108を固定し、これら屈曲鋼板107,108間
の凹部に当て板109を施したものである。プレート1
06の下端部及び、縦梁104の下端部にはそぞれ尖鋭
の斜面部110,111が形成されている。
示したものである。この土留プレート102は、プレー
ト106の左右両端縁に縦梁104を立設固定し、この
縦梁104には切梁装着孔112が設けられ、また上端
には上部に重ねられる土留プレート103を接続する接
続金具105が縦梁104を取り巻く状態で取付けられ
ている。プレート106は、鉄板の上下に屈曲鋼板10
7,108を固定し、これら屈曲鋼板107,108間
の凹部に当て板109を施したものである。プレート1
06の下端部及び、縦梁104の下端部にはそぞれ尖鋭
の斜面部110,111が形成されている。
【0004】使用時には、掘削する溝幅に対応する間隔
で配置した土留プレート同士を切梁21を用いて連結
し、連結金具54を利用して他の土留装置を上部に重ね
て接続する。上記組立てられた土留装置を予掘りがされ
た溝内に搬入し、バックホー等の掘削機を用いて、この
土留装置の箱状の内部を掘削し、土留装置を溝の下方へ
と押し込む。この作業を繰返して所定の深さに土留装置
を設置し、切梁21間を経由させて管体を溝内へ投入し
て所定の埋設作業を行なう。
で配置した土留プレート同士を切梁21を用いて連結
し、連結金具54を利用して他の土留装置を上部に重ね
て接続する。上記組立てられた土留装置を予掘りがされ
た溝内に搬入し、バックホー等の掘削機を用いて、この
土留装置の箱状の内部を掘削し、土留装置を溝の下方へ
と押し込む。この作業を繰返して所定の深さに土留装置
を設置し、切梁21間を経由させて管体を溝内へ投入し
て所定の埋設作業を行なう。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】さて、上記土留プレー
ト102,103の縦梁104は、切梁21の装着用と
して、また土留装置を押し込む際の杭として、又はプレ
ート106の荷重を支持するために充分な剛性が必要で
ある。この剛性を確保するため、縦梁104の断面は土
留プレートの表裏方向の寸法(D)を十分にとってお
り、縦梁104はプレート106の表面部より大きく溝
内側に突出形成している。
ト102,103の縦梁104は、切梁21の装着用と
して、また土留装置を押し込む際の杭として、又はプレ
ート106の荷重を支持するために充分な剛性が必要で
ある。この剛性を確保するため、縦梁104の断面は土
留プレートの表裏方向の寸法(D)を十分にとってお
り、縦梁104はプレート106の表面部より大きく溝
内側に突出形成している。
【0006】通常、溝幅の大きさは、溝内に投入される
管の径によって決められるが、この場合、縦梁104が
内側に張り出している場合には、その分余計に幅広く溝
を掘削する必要があり、また溝内での作業においても、
溝内を移動する作業者にとっても縦梁104が邪魔にな
る等作業性にも問題があった。また、掘削の際には、バ
ックホー等によって土留プレート間の土砂を掻き出す
が、この際、縦梁53の出っ張りが邪魔になったり、プ
レート106と縦梁104とのコーナ部に土砂が多く残
り、この土砂の除去作業が煩わしい等掘削作業の負担と
なっている。
管の径によって決められるが、この場合、縦梁104が
内側に張り出している場合には、その分余計に幅広く溝
を掘削する必要があり、また溝内での作業においても、
溝内を移動する作業者にとっても縦梁104が邪魔にな
る等作業性にも問題があった。また、掘削の際には、バ
ックホー等によって土留プレート間の土砂を掻き出す
が、この際、縦梁53の出っ張りが邪魔になったり、プ
レート106と縦梁104とのコーナ部に土砂が多く残
り、この土砂の除去作業が煩わしい等掘削作業の負担と
なっている。
【0007】さらに、接続金具105は、この板厚分の
段差を形成して縦梁104の上部に突設されているた
め、運搬或いは積み置きの際にも、接続金具105を左
右交互に向けて段差のない縦梁104の部分を上下に重
ねるので、余計なスペースを必要とする等の無駄があっ
た。また、接続金具105は突出形成されているため、
これが地表から突出して復工板の配置等の妨げとなり、
また縦梁104は筒体であるため、筒内に侵入し壁面に
付着した土砂を除去する作業が困難である等の問題があ
った。
段差を形成して縦梁104の上部に突設されているた
め、運搬或いは積み置きの際にも、接続金具105を左
右交互に向けて段差のない縦梁104の部分を上下に重
ねるので、余計なスペースを必要とする等の無駄があっ
た。また、接続金具105は突出形成されているため、
これが地表から突出して復工板の配置等の妨げとなり、
また縦梁104は筒体であるため、筒内に侵入し壁面に
付着した土砂を除去する作業が困難である等の問題があ
った。
【0008】本発明は、上記問題点に鑑みてなされたも
のであり、施工性及び作業性に優れた薄型の土留プレー
トを提供することを目的としている。
のであり、施工性及び作業性に優れた薄型の土留プレー
トを提供することを目的としている。
【0009】
【課題を解決するための手段】以上の技術的課題を解決
するために、本発明に係る土留プレートは、図1及び図
5に示すように、プレート1(41)と、このプレート
の左右両端部に固定され、それぞれ一対の支柱4a,4
b(44a,44b)からなる縦梁2(42)と、上記
各支柱4a,4bの上端部にそれぞれ設けられ、筒状に
形成された支柱4a,4bの上端部を閉塞する盲板14
と、上記支柱4a,4b同士の間の上端部に形成され、
他の上位に位置する土留プレートの縦梁2の接続体12
が突入嵌合し得る接続凹部34、及びこの接続体12と
接続し得る接続板9と、上記支柱4a,4b同士の間に
設けられ、他の土留プレートとの間を支える切梁21を
装着する装着孔6が形成された切梁取付板7と、上記切
梁取付板7の上方又は下方に形成され、上記支柱4a,
4b間の空間部と通じる開口部32と、上記支柱4a,
4b間に設けられ、上記プレート1の下端部から下方に
突出して、下位の土留めプレートの縦梁2と接続し得る
接続体12と、を具備する構成である。
するために、本発明に係る土留プレートは、図1及び図
5に示すように、プレート1(41)と、このプレート
の左右両端部に固定され、それぞれ一対の支柱4a,4
b(44a,44b)からなる縦梁2(42)と、上記
各支柱4a,4bの上端部にそれぞれ設けられ、筒状に
形成された支柱4a,4bの上端部を閉塞する盲板14
と、上記支柱4a,4b同士の間の上端部に形成され、
他の上位に位置する土留プレートの縦梁2の接続体12
が突入嵌合し得る接続凹部34、及びこの接続体12と
接続し得る接続板9と、上記支柱4a,4b同士の間に
設けられ、他の土留プレートとの間を支える切梁21を
装着する装着孔6が形成された切梁取付板7と、上記切
梁取付板7の上方又は下方に形成され、上記支柱4a,
4b間の空間部と通じる開口部32と、上記支柱4a,
4b間に設けられ、上記プレート1の下端部から下方に
突出して、下位の土留めプレートの縦梁2と接続し得る
接続体12と、を具備する構成である。
【0010】また、本発明に係る土留プレートは、上記
一対の支柱4a,4bの上端部は、上記プレート1の上
端部と同程度の高さに形成された構成である。
一対の支柱4a,4bの上端部は、上記プレート1の上
端部と同程度の高さに形成された構成である。
【0011】また、本発明に係る土留プレートは、上記
接続凹部34における上記支柱4a,4b間の裏面側上
端部には、上記プレート1を切り欠いた切欠部33が形
成された構成である。
接続凹部34における上記支柱4a,4b間の裏面側上
端部には、上記プレート1を切り欠いた切欠部33が形
成された構成である。
【0012】
【0013】
【0014】本発明に係る土留プレートは、上記プレー
ト1の裏面部に、プレート全体の大きさの板材15を配
置し、この板材15の左右両端部にそれぞれ上記一対の
支柱4a,4bを固定し、この板材15の表面部に、断
面コの字状に屈曲形成される長尺状の屈曲材16を横向
きに固定した構成である。
ト1の裏面部に、プレート全体の大きさの板材15を配
置し、この板材15の左右両端部にそれぞれ上記一対の
支柱4a,4bを固定し、この板材15の表面部に、断
面コの字状に屈曲形成される長尺状の屈曲材16を横向
きに固定した構成である。
【0015】本発明に係る土留プレートは、上記切梁取
付板7に設けられた装着孔6の裏面部の左右の位置に、
この装着孔6に突入後、横向きに回転して係止される上
記切梁21の係止頭付軸体84に当たり、係止後の回転
を止める回り止体18を取付けた構成である。
付板7に設けられた装着孔6の裏面部の左右の位置に、
この装着孔6に突入後、横向きに回転して係止される上
記切梁21の係止頭付軸体84に当たり、係止後の回転
を止める回り止体18を取付けた構成である。
【0016】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る土留プレート
を用いた土留装置の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。図1乃至図4は、第一の実施の形態に係る土留プレ
ート10を示したものである。この土留プレート10
は、プレート1と、その左右両端部に設けられた縦梁2
とを有し、この縦梁2の下端部には接続体12が下方に
突出形成されている。この土留プレート10は、土留装
置を組み立てる場合に、下部に他の土留プレートを重ね
て使用する。この土留プレート10は全体が鋼材で構成
されるが、安定した地盤或いは掘削が浅い溝等に適用す
る場合には、土留プレートの材料を軽量金属製とするこ
ともできる。
を用いた土留装置の実施の形態を図面に基づいて説明す
る。図1乃至図4は、第一の実施の形態に係る土留プレ
ート10を示したものである。この土留プレート10
は、プレート1と、その左右両端部に設けられた縦梁2
とを有し、この縦梁2の下端部には接続体12が下方に
突出形成されている。この土留プレート10は、土留装
置を組み立てる場合に、下部に他の土留プレートを重ね
て使用する。この土留プレート10は全体が鋼材で構成
されるが、安定した地盤或いは掘削が浅い溝等に適用す
る場合には、土留プレートの材料を軽量金属製とするこ
ともできる。
【0017】図4(a)(b)に示すように、上記縦梁
2は、それぞれ所定の間隔をあけて設けられた一対の支
柱4a,4bを有し、支柱4a,4bはそれぞれ断面正
方形の鋼管からなっている。これら支柱4a,4bの上
下端部はそれぞれ盲板14で閉塞され、支柱4a,4b
の内部を密封してサビを防止して耐久性を高めている。
支柱4a,4bに用いる鋼管は、他に、断面長方形等の
形状とすることもできる。
2は、それぞれ所定の間隔をあけて設けられた一対の支
柱4a,4bを有し、支柱4a,4bはそれぞれ断面正
方形の鋼管からなっている。これら支柱4a,4bの上
下端部はそれぞれ盲板14で閉塞され、支柱4a,4b
の内部を密封してサビを防止して耐久性を高めている。
支柱4a,4bに用いる鋼管は、他に、断面長方形等の
形状とすることもできる。
【0018】各支柱4a、支柱4bの上下長は、プレー
ト1の上下高さと同じであり、上下端部同士も平坦に連
なっている。支柱4a、支柱4bは、その裏面部がプレ
ート1の裏面部を形成する鋼板15に溶接により固定さ
れ、両支柱4a、支柱4b間には、溝状の空間部31が
形成されている。
ト1の上下高さと同じであり、上下端部同士も平坦に連
なっている。支柱4a、支柱4bは、その裏面部がプレ
ート1の裏面部を形成する鋼板15に溶接により固定さ
れ、両支柱4a、支柱4b間には、溝状の空間部31が
形成されている。
【0019】縦梁2の上端部には、支柱4a、支柱4b
間の表面側に接続板9が、また下端部には接続体12が
取付けられている。この接続体12は縦梁2の下端部に
取付けられており、これにより土留プレート10の上面
を全体に平坦に形成し、地表に配置される復工板等の配
置の邪魔にならないようにしている。上記接続板9の上
端は、支柱4a、4bの上端部と同じ高さに取付けら
れ、また接続板9の略中央部には、他の土留プレートの
接続体12を固定するための孔部13が設けられてい
る。
間の表面側に接続板9が、また下端部には接続体12が
取付けられている。この接続体12は縦梁2の下端部に
取付けられており、これにより土留プレート10の上面
を全体に平坦に形成し、地表に配置される復工板等の配
置の邪魔にならないようにしている。上記接続板9の上
端は、支柱4a、4bの上端部と同じ高さに取付けら
れ、また接続板9の略中央部には、他の土留プレートの
接続体12を固定するための孔部13が設けられてい
る。
【0020】上記接続体12は、断面形状が支柱4a,
4b間の空間部31の断面形状より少し小さく形成され
た四角柱片である。この接続体12は、上部が空間部3
1の壁面に溶接され、下部は支柱4a,4b間の下端部
より下方に突出し、この突出部の略中央には螺子溝が刻
設された貫通孔11が表裏方向に形成されている。この
接続体12の突出部は、上記支柱4a、支柱4b間の空
間部31と接続板9によって形成された接続凹部34に
嵌合可能である。このように、接続体12を、他の縦梁
2の支柱4a、4b間に突入する接続形態とすること
で、縦梁2の表面を段差のない平坦な形状としている。
4b間の空間部31の断面形状より少し小さく形成され
た四角柱片である。この接続体12は、上部が空間部3
1の壁面に溶接され、下部は支柱4a,4b間の下端部
より下方に突出し、この突出部の略中央には螺子溝が刻
設された貫通孔11が表裏方向に形成されている。この
接続体12の突出部は、上記支柱4a、支柱4b間の空
間部31と接続板9によって形成された接続凹部34に
嵌合可能である。このように、接続体12を、他の縦梁
2の支柱4a、4b間に突入する接続形態とすること
で、縦梁2の表面を段差のない平坦な形状としている。
【0021】支柱4a,4b間には、上記接続板9の下
部、及び支柱4a,4bの中央より少し下寄りの位置の
表面側に切梁取付板7が固定されている。図3(a)に
も示すように、この上下の切梁取付板7同士の間には、
空間部31と通じる開口部32が形成され、また下側の
切梁取付板7の下方にも開口部32が形成されている。
図4(a)に示すように、上記切梁取付板7には、切梁
21の装着孔6が設けられ、この装着孔6は上下に長い
長方形状に形成され、装着孔6の中央部の左右の裏面に
は、直方体状の回り止体18が固定されている。
部、及び支柱4a,4bの中央より少し下寄りの位置の
表面側に切梁取付板7が固定されている。図3(a)に
も示すように、この上下の切梁取付板7同士の間には、
空間部31と通じる開口部32が形成され、また下側の
切梁取付板7の下方にも開口部32が形成されている。
図4(a)に示すように、上記切梁取付板7には、切梁
21の装着孔6が設けられ、この装着孔6は上下に長い
長方形状に形成され、装着孔6の中央部の左右の裏面に
は、直方体状の回り止体18が固定されている。
【0022】上記プレート1は、図2(c)に示すよう
に、プレート1全体の裏面部を形成する鋼板15を有
し、この鋼板15の上部の左右端部近傍には、矩形状の
切欠部33が形成されている。この切欠部33は、上記
接続板9の裏面後方に位置し、上記支柱4a、支柱4b
間の接続凹部34に嵌合する接続体12を、横方向から
の突入をも可能にして接続を容易にしている。
に、プレート1全体の裏面部を形成する鋼板15を有
し、この鋼板15の上部の左右端部近傍には、矩形状の
切欠部33が形成されている。この切欠部33は、上記
接続板9の裏面後方に位置し、上記支柱4a、支柱4b
間の接続凹部34に嵌合する接続体12を、横方向から
の突入をも可能にして接続を容易にしている。
【0023】図2(a)(b)に示すように、上記鋼板
15の両端部には、上記縦梁2の支柱4a,4bの裏面
部がそれぞれ溶接により固定され、また鋼板15の上下
の2箇所にはそれぞれ横向きに屈曲鋼材16が溶接によ
り固定されている。図3(b)に示すように、この屈曲
鋼材16は、長尺状の鋼板を表板部と上下の側板部とか
らなる断面コの字に屈曲形成したものである。そして、
これら上下の屈曲鋼材16間の凹部を覆うように、両屈
曲鋼材16の表面部間に当て板17が溶接により固定さ
れている。
15の両端部には、上記縦梁2の支柱4a,4bの裏面
部がそれぞれ溶接により固定され、また鋼板15の上下
の2箇所にはそれぞれ横向きに屈曲鋼材16が溶接によ
り固定されている。図3(b)に示すように、この屈曲
鋼材16は、長尺状の鋼板を表板部と上下の側板部とか
らなる断面コの字に屈曲形成したものである。そして、
これら上下の屈曲鋼材16間の凹部を覆うように、両屈
曲鋼材16の表面部間に当て板17が溶接により固定さ
れている。
【0024】上記屈曲鋼材16の内側には、屈曲鋼材1
6の断面を閉塞する状態で、複数枚の補強板19が鋼板
15との間に取付けられ、また当て板17と鋼板15と
の間にも同様に補強板19が取付けられている。この補
強板19によって、プレート1を十分に補強し、プレー
ト1の表裏間の厚みを薄くしている。そして、上記屈曲
鋼材16及び当て板17の左右の端部は、それぞれ内側
の支柱4bの側壁に溶接されている。
6の断面を閉塞する状態で、複数枚の補強板19が鋼板
15との間に取付けられ、また当て板17と鋼板15と
の間にも同様に補強板19が取付けられている。この補
強板19によって、プレート1を十分に補強し、プレー
ト1の表裏間の厚みを薄くしている。そして、上記屈曲
鋼材16及び当て板17の左右の端部は、それぞれ内側
の支柱4bの側壁に溶接されている。
【0025】上記土留プレート10を積み置き、或いは
搬送する際には、土留プレート10を水平状に吊りあ
げ、端部を揃えて幾重にも土留プレート10を重ねる。
この場合、縦梁2の表面裏面部ともに凸凹がなくフラッ
トであるため、上下の縦梁2同士をずらすことなく効率
よく重ねられる。
搬送する際には、土留プレート10を水平状に吊りあ
げ、端部を揃えて幾重にも土留プレート10を重ねる。
この場合、縦梁2の表面裏面部ともに凸凹がなくフラッ
トであるため、上下の縦梁2同士をずらすことなく効率
よく重ねられる。
【0026】上記土留プレート10の寸法は、横幅が約
300cm、縦が約110cm、プレート部分の表裏間
の幅が約65mm、縦梁部分の表裏間の幅が約85mm
である。上記従来例に係る土留プレートの縦梁部分の表
裏間の幅は約165mmである。このため、土留プレー
ト10は、従来に比べて縦梁部分の表裏間の寸法が約1
/2(当社比較)と薄くなっている。
300cm、縦が約110cm、プレート部分の表裏間
の幅が約65mm、縦梁部分の表裏間の幅が約85mm
である。上記従来例に係る土留プレートの縦梁部分の表
裏間の幅は約165mmである。このため、土留プレー
ト10は、従来に比べて縦梁部分の表裏間の寸法が約1
/2(当社比較)と薄くなっている。
【0027】図5(a)(b)は第二の実施の形態に係
る土留プレート20を示したものである。この土留プレ
ート20は、第一の実施の形態に係る土留プレート10
と比べて高さが低い点が異なるが、基本的な形態は略同
様である。この土留プレート20は、土留装置を組み立
てる場合、土留プレート10を重ねたのでは、高さが中
途半端で掘削する溝の深さに適合しない場合等に用い
る。この土留プレート20は、上記土留プレート10と
同様、プレート41と、その左右両端部に設けられた縦
梁42とを有する。
る土留プレート20を示したものである。この土留プレ
ート20は、第一の実施の形態に係る土留プレート10
と比べて高さが低い点が異なるが、基本的な形態は略同
様である。この土留プレート20は、土留装置を組み立
てる場合、土留プレート10を重ねたのでは、高さが中
途半端で掘削する溝の深さに適合しない場合等に用い
る。この土留プレート20は、上記土留プレート10と
同様、プレート41と、その左右両端部に設けられた縦
梁42とを有する。
【0028】上記縦梁42は、それぞれ一対の支柱44
a,44bを有し、支柱44a、支柱44bは、裏面部
が下記プレート41の裏面部を構成する鋼板55に溶接
により固定されている。支柱44a、支柱44b間の表
面部には、上端部に接続板9が、また下端部には接続体
12が取付けられ、略中央の位置には切梁取付板7が固
定されている。
a,44bを有し、支柱44a、支柱44bは、裏面部
が下記プレート41の裏面部を構成する鋼板55に溶接
により固定されている。支柱44a、支柱44b間の表
面部には、上端部に接続板9が、また下端部には接続体
12が取付けられ、略中央の位置には切梁取付板7が固
定されている。
【0029】上記鋼板55は、上記第一の実施の形態に
係る鋼板15と高さ以外は同様な形状である。図5
(b)に示すように、この鋼板55の表面部には、途中
から下端にかけて横向きに屈曲鋼材16が固定されてい
る。そして受け板57の下部が屈曲鋼材16の表面部に
固定される一方、上端部が鋼板55側に屈曲形成して鋼
板55に固定されている。上記以外の点は、土留プレー
ト10と同様であるので、説明は省略する。
係る鋼板15と高さ以外は同様な形状である。図5
(b)に示すように、この鋼板55の表面部には、途中
から下端にかけて横向きに屈曲鋼材16が固定されてい
る。そして受け板57の下部が屈曲鋼材16の表面部に
固定される一方、上端部が鋼板55側に屈曲形成して鋼
板55に固定されている。上記以外の点は、土留プレー
ト10と同様であるので、説明は省略する。
【0030】図6乃至図8は、第三の実施の形態に係る
土留プレート30を示したものである。この土留プレー
ト30は、下端部に、押し込みを容易にするための斜面
部72,75が延設されている以外は、上記第一の実施
の形態に係る土留プレート10と形態は略同様である。
この土留プレート30は、土留プレートを上下に重ねて
土留装置を組み立てる場合に最下段部に用いられる。こ
の土留プレート30は、上記土留プレート10と同様、
プレート61と、その左右両端部に設けられた縦梁62
とを有する。
土留プレート30を示したものである。この土留プレー
ト30は、下端部に、押し込みを容易にするための斜面
部72,75が延設されている以外は、上記第一の実施
の形態に係る土留プレート10と形態は略同様である。
この土留プレート30は、土留プレートを上下に重ねて
土留装置を組み立てる場合に最下段部に用いられる。こ
の土留プレート30は、上記土留プレート10と同様、
プレート61と、その左右両端部に設けられた縦梁62
とを有する。
【0031】上記縦梁62は、第一の実施の形態と同
様、それぞれ一対の支柱64a,64bを有し、これら
支柱64a,64bは、裏面部が下記鋼板65に溶接に
より固定されている。そして上記支柱64a,64bの
下端部は、表面部から裏面部にかけて傾斜する斜面部7
2が形成され、支柱64a,64b間の表面部には、上
端部に接続板9が、また接続板9の下部及び支柱64
a,64bの略中央部に切梁取付板7がそれぞれ固定さ
れている。
様、それぞれ一対の支柱64a,64bを有し、これら
支柱64a,64bは、裏面部が下記鋼板65に溶接に
より固定されている。そして上記支柱64a,64bの
下端部は、表面部から裏面部にかけて傾斜する斜面部7
2が形成され、支柱64a,64b間の表面部には、上
端部に接続板9が、また接続板9の下部及び支柱64
a,64bの略中央部に切梁取付板7がそれぞれ固定さ
れている。
【0032】図8(a)(c)に示すように、上記支柱
64a,64bの下端部の斜面部72は、各支柱64
a,64bの下部が斜面状に切断され、それぞれの斜面
状の部位に鋼板材73が溶接により固定されている。こ
の鋼板材73により、支柱64a,64bの下部は閉塞
されている。この斜面部72より少し上部の位置の支柱
64a,64b間に、支持パイプ35が連結されてい
る。この支持パイプ35は、積み置き等の際、土留プレ
ート30を水平に吊り上げるフック等を止めるために用
いられる。支柱64a,64b間の下端部の表面には、
矩形状の板片36が固定され、押し込みに備えて鋼板6
5を補強している。
64a,64bの下端部の斜面部72は、各支柱64
a,64bの下部が斜面状に切断され、それぞれの斜面
状の部位に鋼板材73が溶接により固定されている。こ
の鋼板材73により、支柱64a,64bの下部は閉塞
されている。この斜面部72より少し上部の位置の支柱
64a,64b間に、支持パイプ35が連結されてい
る。この支持パイプ35は、積み置き等の際、土留プレ
ート30を水平に吊り上げるフック等を止めるために用
いられる。支柱64a,64b間の下端部の表面には、
矩形状の板片36が固定され、押し込みに備えて鋼板6
5を補強している。
【0033】図8に示すように、上記プレート61の裏
面部には、上記第一の実施の形態に係る鋼板15と同様
な形状の鋼板65が用いられている。そして、鋼板65
の表面部の上下の2箇所にはそれぞれ横向きに、屈曲鋼
材16が、またこれらの間には当て板17がそれぞれ溶
接により固定されている。さらにプレート61の下端部
には、中央部から上端にかけて平坦で、上端部からはプ
レート61向きに屈曲形成される一方、下部は表面から
裏面に傾斜して鋼板65の下端部に斜めに当接する斜面
部74を有する傾斜屈曲鋼材75が固定されている。上
記下方の屈曲鋼材16と傾斜屈曲鋼材75間の凹部を覆
うように、当て板17が固定されている。上記屈曲鋼材
16及び傾斜屈曲鋼材75の各の左右の端部は、それぞ
れ内側の支柱64bの側壁に固定されている。上記以外
の点は、第一の実施の形態に係る土留プレート10と同
様であるので、説明は省略する。
面部には、上記第一の実施の形態に係る鋼板15と同様
な形状の鋼板65が用いられている。そして、鋼板65
の表面部の上下の2箇所にはそれぞれ横向きに、屈曲鋼
材16が、またこれらの間には当て板17がそれぞれ溶
接により固定されている。さらにプレート61の下端部
には、中央部から上端にかけて平坦で、上端部からはプ
レート61向きに屈曲形成される一方、下部は表面から
裏面に傾斜して鋼板65の下端部に斜めに当接する斜面
部74を有する傾斜屈曲鋼材75が固定されている。上
記下方の屈曲鋼材16と傾斜屈曲鋼材75間の凹部を覆
うように、当て板17が固定されている。上記屈曲鋼材
16及び傾斜屈曲鋼材75の各の左右の端部は、それぞ
れ内側の支柱64bの側壁に固定されている。上記以外
の点は、第一の実施の形態に係る土留プレート10と同
様であるので、説明は省略する。
【0034】さて、溝を掘削する際には、上記土留プレ
ート、及び切梁21を用いて土留装置を組み立てる。こ
の切梁21は、図9に示すように、ゴムバッファ80が
端部に取付けられた外筒81と内筒82、長さを調節す
るハンドル83、縦梁2の装着孔6に突入係止させるウ
エッジボルト84及びこのウエッジボルト84を締めつ
け固定するテーパー形状のコッター85を有している。
このウエッジボルト84は、軸体86の先端部に、軸体
86とT字状に交わり、軸体86から左右に突出した頭
部87が設けられている。また、この軸体86には、上
記コッター85を差し込む、軸体86方向に長い貫通孔
89が形成されている。
ート、及び切梁21を用いて土留装置を組み立てる。こ
の切梁21は、図9に示すように、ゴムバッファ80が
端部に取付けられた外筒81と内筒82、長さを調節す
るハンドル83、縦梁2の装着孔6に突入係止させるウ
エッジボルト84及びこのウエッジボルト84を締めつ
け固定するテーパー形状のコッター85を有している。
このウエッジボルト84は、軸体86の先端部に、軸体
86とT字状に交わり、軸体86から左右に突出した頭
部87が設けられている。また、この軸体86には、上
記コッター85を差し込む、軸体86方向に長い貫通孔
89が形成されている。
【0035】ここで、上記第一及び第三の実施の形態に
係る土留プレートを用いて土留装置を組み立てる場合に
ついて説明する。下端側の土留プレート30を組立てる
際には、接続板9の孔部13を利用し、作業用重機の吊
りロープのフックを挿入して吊り上げて立て置く。他の
土留プレート30も同様にして向かい合わせの位置に下
ろし、溝の掘削幅に間隔をあわせる。そして、切梁21
を土留プレート30間に装着する。
係る土留プレートを用いて土留装置を組み立てる場合に
ついて説明する。下端側の土留プレート30を組立てる
際には、接続板9の孔部13を利用し、作業用重機の吊
りロープのフックを挿入して吊り上げて立て置く。他の
土留プレート30も同様にして向かい合わせの位置に下
ろし、溝の掘削幅に間隔をあわせる。そして、切梁21
を土留プレート30間に装着する。
【0036】図10に示すように、装着の際には、切梁
21を保持し、コッター85を緩めてウエッジボルト8
4を引き出し()、この頭部87を上下に向けて装着
孔6に突入させ、ウエッジボルト84を装着孔6の下端
に落とす()。さらに、コッター85とともにウエッ
ジボルト84を90度回転させる()。このとき、ウ
エッジボルト84が、装着孔6の裏面に設けられた回り
止体18に当たらないよう、少し深くウエッジボルト8
4を突入した状態で回し、コッター85が垂直の位置で
仮締めする。
21を保持し、コッター85を緩めてウエッジボルト8
4を引き出し()、この頭部87を上下に向けて装着
孔6に突入させ、ウエッジボルト84を装着孔6の下端
に落とす()。さらに、コッター85とともにウエッ
ジボルト84を90度回転させる()。このとき、ウ
エッジボルト84が、装着孔6の裏面に設けられた回り
止体18に当たらないよう、少し深くウエッジボルト8
4を突入した状態で回し、コッター85が垂直の位置で
仮締めする。
【0037】そして、コッター85をハンマ等で打ち込
んでウエッジボルト84を締めつけ、装着孔6に係止さ
せる()。このとき、ウエッジボルト84の頭部87
は、装着孔6の裏面に当接し、かつこの頭部87は回ろ
うとしても、回り止体18に当たって回転が阻止され
る。他の土留プレート30についても、切梁21の反対
側のウエッジボルト84を装着孔6に装着固定する。上
記回り止体18により、切梁21の一の端部を装着する
際など、他の端部のウエッジボルト84が連れて回るこ
とがなくなり作業がはかどる。
んでウエッジボルト84を締めつけ、装着孔6に係止さ
せる()。このとき、ウエッジボルト84の頭部87
は、装着孔6の裏面に当接し、かつこの頭部87は回ろ
うとしても、回り止体18に当たって回転が阻止され
る。他の土留プレート30についても、切梁21の反対
側のウエッジボルト84を装着孔6に装着固定する。上
記回り止体18により、切梁21の一の端部を装着する
際など、他の端部のウエッジボルト84が連れて回るこ
とがなくなり作業がはかどる。
【0038】土留プレート30の両側の縦梁2に切梁2
1を装着した状態で、四方を囲まれたボックス状の土留
装置が構成される。掘削する溝の深さが浅い場合には、
この一段のみの土留装置をそのまま用いる。この場合
は、上下の切梁取付板7の両方に切梁21を装着する。
さらに土留装置を高くするため、第一の実施の形態に係
る土留プレート10を上記土留装置の上に重ねる。
1を装着した状態で、四方を囲まれたボックス状の土留
装置が構成される。掘削する溝の深さが浅い場合には、
この一段のみの土留装置をそのまま用いる。この場合
は、上下の切梁取付板7の両方に切梁21を装着する。
さらに土留装置を高くするため、第一の実施の形態に係
る土留プレート10を上記土留装置の上に重ねる。
【0039】上段側の土留プレート10を作業用重機で
吊り上げ、この土留プレート10の縦梁2下端部の接続
体12を、下段側の土留プレート30の縦梁2上端部の
接続凹部34にそれぞれ突入嵌合する。この場合、接続
凹部34の裏面には切欠部33が形成されていることか
ら、接続体12の突入が容易に行える。この嵌合した状
態で、接続板9に設けられた孔部13と、接続体12の
貫通孔11とは連通しているので、ウイングボルト22
を孔部13から挿入して接続体12の貫通孔11に螺合
して固定する。
吊り上げ、この土留プレート10の縦梁2下端部の接続
体12を、下段側の土留プレート30の縦梁2上端部の
接続凹部34にそれぞれ突入嵌合する。この場合、接続
凹部34の裏面には切欠部33が形成されていることか
ら、接続体12の突入が容易に行える。この嵌合した状
態で、接続板9に設けられた孔部13と、接続体12の
貫通孔11とは連通しているので、ウイングボルト22
を孔部13から挿入して接続体12の貫通孔11に螺合
して固定する。
【0040】他の側にも、同様にして土留プレート10
を重ねて固定し、上記と同様に両土留プレート10間に
切梁21を装着する。この状態で、図11に示す二段重
ねの土留装置が組み上がる。勿論、この二段重ねの土留
装置の高さで不足する場合には、さらに第二の実施の形
態に係る土留プレート20を、重ねて三段重ねの土留装
置とすることができる。土留プレートの組み合わせは上
記に限らず、溝の深さに応じ適宜の組み合わせにより所
望する高さの土留装置を組み立てる。
を重ねて固定し、上記と同様に両土留プレート10間に
切梁21を装着する。この状態で、図11に示す二段重
ねの土留装置が組み上がる。勿論、この二段重ねの土留
装置の高さで不足する場合には、さらに第二の実施の形
態に係る土留プレート20を、重ねて三段重ねの土留装
置とすることができる。土留プレートの組み合わせは上
記に限らず、溝の深さに応じ適宜の組み合わせにより所
望する高さの土留装置を組み立てる。
【0041】溝の掘削に際しては、まず、所定区間にわ
たって溝を浅く予堀りし、この溝内にクレーン等を用い
て上記土留装置を搬入する。そして、バックホー等の掘
削重機を用いて、この土留装置のボックス状の内部を掘
削し、土留装置を押し込む。この土留装置の押し込みの
際には、例えばバックホーのバケット部を用いて土留プ
レート両端の縦梁2の上部を交互に押圧し、徐々に土留
装置を溝内に押し込む。
たって溝を浅く予堀りし、この溝内にクレーン等を用い
て上記土留装置を搬入する。そして、バックホー等の掘
削重機を用いて、この土留装置のボックス状の内部を掘
削し、土留装置を押し込む。この土留装置の押し込みの
際には、例えばバックホーのバケット部を用いて土留プ
レート両端の縦梁2の上部を交互に押圧し、徐々に土留
装置を溝内に押し込む。
【0042】必要に応じて、さらにこの土留装置の上部
に別の土留装置を重ね、同様の作業を繰返して所定の深
さに土留装置を沈設する。必要な区間に渡って土留装置
を配置した後、クレーン等を用いて管を土留装置を通過
させて溝内に投入する。工事途中では、必要に応じて、
復工板等を用いて溝部の地表部分を一時的に覆う。
に別の土留装置を重ね、同様の作業を繰返して所定の深
さに土留装置を沈設する。必要な区間に渡って土留装置
を配置した後、クレーン等を用いて管を土留装置を通過
させて溝内に投入する。工事途中では、必要に応じて、
復工板等を用いて溝部の地表部分を一時的に覆う。
【0043】従って、上記実施例に係る土留プレート1
0,20,30によれば、両側の縦梁をそれぞれ2本の
支柱で構成したから、従来の1本の支柱で構成した場合
に比べて、縦梁の表裏面間の厚さを薄くすることがで
き、また一対の支柱により充分な剛性を確保することが
できる。このため、縦梁を含めて土留プレートの表面全
体が平坦となり、溝内への管投入作業、溝内での作業者
の作業がし易くなり、また溝の掘削幅も狭くすることが
できる、という効果がある。
0,20,30によれば、両側の縦梁をそれぞれ2本の
支柱で構成したから、従来の1本の支柱で構成した場合
に比べて、縦梁の表裏面間の厚さを薄くすることがで
き、また一対の支柱により充分な剛性を確保することが
できる。このため、縦梁を含めて土留プレートの表面全
体が平坦となり、溝内への管投入作業、溝内での作業者
の作業がし易くなり、また溝の掘削幅も狭くすることが
できる、という効果がある。
【0044】また、溝の掘削の際、バックホー等の作業
用重機により土留装置の内部から土砂等をかき出す作業
の際にも、従来は縦梁とプレートのコーナ部等に土砂が
多く残ることがあったが、上記実施の形態に係る土留プ
レートは、縦梁とプレートとのコーナが僅かであるた
め、土砂の残りも少なく掘削作業が改善される。また、
土留プレートの上面部は、縦梁を含めて平坦であるた
め、地表面に覆工板等を敷設する場合にも支障なく行え
る。
用重機により土留装置の内部から土砂等をかき出す作業
の際にも、従来は縦梁とプレートのコーナ部等に土砂が
多く残ることがあったが、上記実施の形態に係る土留プ
レートは、縦梁とプレートとのコーナが僅かであるた
め、土砂の残りも少なく掘削作業が改善される。また、
土留プレートの上面部は、縦梁を含めて平坦であるた
め、地表面に覆工板等を敷設する場合にも支障なく行え
る。
【0045】さらに、従来例に係る縦梁は、上下が解放
された筒体であるため、筒内に侵入して壁面に付着した
土砂を除去する作業が困難であったが、上記実施の形態
に係る縦梁は、支柱は上下端部は閉塞されており、また
支柱同士の間の空間部には、十分な開口部が形成されて
おり、この空間部を利用すれば支柱間に付着した土砂の
除去作業は容易に行える。
された筒体であるため、筒内に侵入して壁面に付着した
土砂を除去する作業が困難であったが、上記実施の形態
に係る縦梁は、支柱は上下端部は閉塞されており、また
支柱同士の間の空間部には、十分な開口部が形成されて
おり、この空間部を利用すれば支柱間に付着した土砂の
除去作業は容易に行える。
【0046】また、土留プレートを運搬或いは積み置き
する際にも、縦梁部分は平坦であるため効率よく重ねる
ことができる等の効果がある。加えて、従来のように縦
梁の側面に接続金具による段差が形成されることがなく
なり、溝内に投入或いは引き抜きの際など、隣接する土
留プレートの接続金具が引っ掛かって、作業が煩わしい
ということがない。
する際にも、縦梁部分は平坦であるため効率よく重ねる
ことができる等の効果がある。加えて、従来のように縦
梁の側面に接続金具による段差が形成されることがなく
なり、溝内に投入或いは引き抜きの際など、隣接する土
留プレートの接続金具が引っ掛かって、作業が煩わしい
ということがない。
【0047】
【発明の効果】以上説明したように、本発明に係る土留
プレートによれば、プレート、一対の支柱からなる縦
梁、支柱の上端部を閉塞する盲板、他の土留プレートの
接続体が突入嵌合し得る接続凹部及び接続板と、切梁取
付板、支柱間の空間部と通じる開口部及び下位の土留め
プレートの縦梁と接続し得る接続体と、を具備する構成
を採用したから、縦梁の表裏間の厚さを薄くすることが
できるとともに、充分な剛性を確保することができ、併
せて、縦梁を含めて土留プレートの表面全体が平坦とな
り、溝内への管投入作業、溝内での作業がし易くなり、
また溝幅の掘削幅も狭くすることができ、掘削作業も容
易になり、また支柱間に付着した土砂の除去作業が容易
に行えるという効果を奏する。
プレートによれば、プレート、一対の支柱からなる縦
梁、支柱の上端部を閉塞する盲板、他の土留プレートの
接続体が突入嵌合し得る接続凹部及び接続板と、切梁取
付板、支柱間の空間部と通じる開口部及び下位の土留め
プレートの縦梁と接続し得る接続体と、を具備する構成
を採用したから、縦梁の表裏間の厚さを薄くすることが
できるとともに、充分な剛性を確保することができ、併
せて、縦梁を含めて土留プレートの表面全体が平坦とな
り、溝内への管投入作業、溝内での作業がし易くなり、
また溝幅の掘削幅も狭くすることができ、掘削作業も容
易になり、また支柱間に付着した土砂の除去作業が容易
に行えるという効果を奏する。
【0048】本発明に係る土留プレートは、一対の支柱
の上端部は、プレートの上端部と同程度の高さに形成さ
れ構成としたから、土留プレートの上面部が平坦となっ
て、地表に敷設する覆工板等の邪魔にならないという効
果がある。
の上端部は、プレートの上端部と同程度の高さに形成さ
れ構成としたから、土留プレートの上面部が平坦となっ
て、地表に敷設する覆工板等の邪魔にならないという効
果がある。
【0049】また、本発明に係る土留プレートによれ
ば、接続凹部の裏面側上端部にプレートを切り欠いた切
欠部が形成された構成を採用したので、接続体を横方向
からの突入をも可能として接続が容易であるという効果
がある。
ば、接続凹部の裏面側上端部にプレートを切り欠いた切
欠部が形成された構成を採用したので、接続体を横方向
からの突入をも可能として接続が容易であるという効果
がある。
【0050】
【0051】
【0052】さらに、プレートの裏面部に、プレート全
体の大きさの板材を配置し、この板材の左右両端部にそ
れぞれ一対の支柱を固定し、この板材の表面部に屈曲材
を横向きに固定した構成としたから、剛性のある薄型の
土留プレートが得られるという効果がある。
体の大きさの板材を配置し、この板材の左右両端部にそ
れぞれ一対の支柱を固定し、この板材の表面部に屈曲材
を横向きに固定した構成としたから、剛性のある薄型の
土留プレートが得られるという効果がある。
【0053】また、本発明に係る土留プレートによれ
ば、切梁取付板に設けられた装着孔の裏面部の左右の位
置に、この装着孔に突入後、横向きに回転して係止され
る切梁の係止頭付軸体に当たり、係止後の回転を止める
回り止体を取付けた構成を採用したから、切梁の装着が
確実に行え作業性が良いという効果がある。
ば、切梁取付板に設けられた装着孔の裏面部の左右の位
置に、この装着孔に突入後、横向きに回転して係止され
る切梁の係止頭付軸体に当たり、係止後の回転を止める
回り止体を取付けた構成を採用したから、切梁の装着が
確実に行え作業性が良いという効果がある。
【図1】本発明の第一の実施の形態に係る土留プレート
の斜視図である。
の斜視図である。
【図2】第一の実施の形態に係る土留プレートの、
(a)正面図、(b)平面図、(c)鋼板を示す図であ
る。
(a)正面図、(b)平面図、(c)鋼板を示す図であ
る。
【図3】第一の実施の形態に係る土留プレートの、
(a)A−A断面図、(b)B−B断面図である。
(a)A−A断面図、(b)B−B断面図である。
【図4】第一の実施の形態に係る縦梁の、(a)背面か
ら見た図、(b)平面図である。
ら見た図、(b)平面図である。
【図5】第二の実施の形態に係る土留プレートの、
(a)正面図、(b)C−C断面図である。
(a)正面図、(b)C−C断面図である。
【図6】本発明の第三の実施の形態に係る土留プレート
の斜視図である。
の斜視図である。
【図7】第三の実施の形態に係る土留プレートの正面図
である。
である。
【図8】第三の実施の形態に係る土留プレートの、
(a)D−D断面図、(b)E−E断面図、(c)F−
F断面図である。
(a)D−D断面図、(b)E−E断面図、(c)F−
F断面図である。
【図9】切梁を示す図である。
【図10】土留プレートの縦梁に切梁を装着する過程
()を示す図である。
()を示す図である。
【図11】実施の形態に係り、組み立てた土留装置を示
す斜視図である。
す斜視図である。
【図12】従来例に係る土留装置を示す図である。
【図13】従来例に係る土留プレートの、(a)正面
図、(b)側面図である。
図、(b)側面図である。
1 プレート
2 縦梁
4a,4b 支柱
6 装着孔
7 切梁取付板
12 接続体
15 板材(鋼板)
18 回り止体
21 切梁
34 接続凹部
72,74 斜面部
84 係止頭付軸体(ウエッジボルト)
Claims (5)
- 【請求項1】 プレートと、 このプレートの左右両端部に固定され、それぞれ一対の
支柱からなる縦梁と、上記各支柱の上端部にそれぞれ設けられ、筒状に形成さ
れた支柱の上端部を閉塞する盲板と、 上記支柱同士の間の上端部に形成され、他の上位に位置
する土留プレートの縦梁の接続体が突入嵌合し得る接続
凹部、及びこの接続体と接続し得る接続板と、 上記支柱同士の間に設けられ、他の土留プレートとの間
を支える切梁を装着する装着孔が形成された切梁取付板
と、 上記切梁取付板の上方又は下方に形成され、上記支柱間
の空間部と通じる開口部と、 上記支柱間に設けられ、上記プレートの下端部から下方
に突出して、下位の土留めプレートの縦梁と接続し得る
接続体と 、を具備することを特徴とする土留プレート。 - 【請求項2】 上記一対の支柱の上端部は、上記プレー
トの上端部と同程度の高さに形成されたことを特徴とす
る請求項1に記載の土留プレート。 - 【請求項3】 上記接続凹部における上記支柱間の裏面
側上端部には、上記プレートを切り欠いた切欠部が形成
されたことを特徴とする請求項1又は請求項2に記載の
土留プレート。 - 【請求項4】 上記プレートの裏面部に、プレート全体
の大きさの板材を配置し、この板材の左右両端部にそれ
ぞれ上記一対の支柱を固定し、この板材の表面部に、断
面コの字状に屈曲形成される長尺状の屈曲材を横向きに
固定したことを特徴とする請求項1、2又は請求項3に
記載の土留プレート。 - 【請求項5】 上記切梁取付板に設けられた装着孔の裏
面部の左右の位置に、この装着孔に突入後、横向きに回
転して係止される上記切梁の係止頭付軸体に当たり、係
止後の回転を止める回り止体を取付けたことを特徴とす
る請求項1、2、3又は請求項4に記載の土留プレー
ト。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000212398A JP3422974B2 (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 土留プレート |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2000212398A JP3422974B2 (ja) | 2000-07-13 | 2000-07-13 | 土留プレート |
Related Child Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003027552A Division JP2003201715A (ja) | 2003-02-04 | 2003-02-04 | 土留プレート |
Publications (2)
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