JP2001003376A - Ｌ型擁壁ブロック及びその施工方法 - Google Patents
Ｌ型擁壁ブロック及びその施工方法Info
- Publication number
- JP2001003376A JP2001003376A JP11173296A JP17329699A JP2001003376A JP 2001003376 A JP2001003376 A JP 2001003376A JP 11173296 A JP11173296 A JP 11173296A JP 17329699 A JP17329699 A JP 17329699A JP 2001003376 A JP2001003376 A JP 2001003376A
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- block
- front wall
- retaining wall
- shaped retaining
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 控え底面部の幅員が小さくてもブロックの転
倒と滑動の防止効果を大きくし、重量を軽減することに
より吊り上げ作業を容易にし、施工性を向上することの
できるＬ型擁壁ブロック及びその施工方法を提供する。 【解決手段】 正面四辺形の前壁を有するＬ型擁壁ブロ
ックにおいて、前壁１の後方に前壁１よりも低い縦壁３
を配設し、かつ前壁１の背面と縦壁３の前面を連設する
リブ４を垂直に設けたＬ型擁壁ブロック。前壁１側面の
左右上下２箇所に横方向の連結のための連結金具７を埋
め込む。また、施工に際しては、整地された施工場所の
地盤上に、前記のＬ型擁壁ブロックを横方向に連結して
設置し、ブロックの縦壁３と前壁１との間にできるボッ
クス部分に施工場所の地形、地盤条件に応じコンクリー
トを打設し、ブロックの前壁１の背面に盛り土をして擁
壁を構築する。
倒と滑動の防止効果を大きくし、重量を軽減することに
より吊り上げ作業を容易にし、施工性を向上することの
できるＬ型擁壁ブロック及びその施工方法を提供する。 【解決手段】 正面四辺形の前壁を有するＬ型擁壁ブロ
ックにおいて、前壁１の後方に前壁１よりも低い縦壁３
を配設し、かつ前壁１の背面と縦壁３の前面を連設する
リブ４を垂直に設けたＬ型擁壁ブロック。前壁１側面の
左右上下２箇所に横方向の連結のための連結金具７を埋
め込む。また、施工に際しては、整地された施工場所の
地盤上に、前記のＬ型擁壁ブロックを横方向に連結して
設置し、ブロックの縦壁３と前壁１との間にできるボッ
クス部分に施工場所の地形、地盤条件に応じコンクリー
トを打設し、ブロックの前壁１の背面に盛り土をして擁
壁を構築する。
Description
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は、地山を切り開いた
り、造成をして盛り土をしたときの壁面の崩壊を防止す
るために用いられる土止め用のＬ型擁壁ブロック及びそ
の施工方法に関する。
り、造成をして盛り土をしたときの壁面の崩壊を防止す
るために用いられる土止め用のＬ型擁壁ブロック及びそ
の施工方法に関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の土止め用Ｌ型擁壁ブロックは、正
面四辺形の前壁とこの前壁の背面下部に連設される控え
底面部とからなるものである。そして、背面控え部に上
載した土砂の荷重量でブロックの転倒と滑動を防ぐ構造
となっている。
面四辺形の前壁とこの前壁の背面下部に連設される控え
底面部とからなるものである。そして、背面控え部に上
載した土砂の荷重量でブロックの転倒と滑動を防ぐ構造
となっている。
【０００３】
【発明が解決しようとする課題】このＬ型擁壁ブロック
の基本構造では、ブロックの転倒と滑動を防ぐ効果を高
めるためには、控え底面部の幅員を幅広くとる必要があ
る。このため、ブロック単体の重量が大きくなり、施工
時にブロックを水平に吊り上げる作業が困難であり、施
工に手間が掛かっていた。
の基本構造では、ブロックの転倒と滑動を防ぐ効果を高
めるためには、控え底面部の幅員を幅広くとる必要があ
る。このため、ブロック単体の重量が大きくなり、施工
時にブロックを水平に吊り上げる作業が困難であり、施
工に手間が掛かっていた。
【０００４】そこで本発明が解決しようとする課題は、
控え底面部の幅員が小さくてもブロックの転倒と滑動の
防止効果を大きくし、重量を軽減することにより吊り上
げ作業を容易にし、施工性を向上することのできるＬ型
擁壁ブロック及びその施工方法を提供することである。
控え底面部の幅員が小さくてもブロックの転倒と滑動の
防止効果を大きくし、重量を軽減することにより吊り上
げ作業を容易にし、施工性を向上することのできるＬ型
擁壁ブロック及びその施工方法を提供することである。
【０００５】
【課題を解決するための手段】前記課題を解決するた
め、本発明のＬ型擁壁ブロックは、正面四辺形の前壁を
有するＬ型擁壁ブロックにおいて、前記前壁の後方に同
前壁よりも低い縦壁を配設し、かつ前記前壁の背面と前
記縦壁の前面を連設するリブを垂直に設けたものであ
る。このブロックにおいて、前壁側面の左右上下２箇所
に横方向の連結のための連結金具を埋め込むようにす
る。
め、本発明のＬ型擁壁ブロックは、正面四辺形の前壁を
有するＬ型擁壁ブロックにおいて、前記前壁の後方に同
前壁よりも低い縦壁を配設し、かつ前記前壁の背面と前
記縦壁の前面を連設するリブを垂直に設けたものであ
る。このブロックにおいて、前壁側面の左右上下２箇所
に横方向の連結のための連結金具を埋め込むようにす
る。
【０００６】また、本発明のＬ型擁壁ブロックの施工方
法は、整地された施工場所の地盤上に、前記のＬ型擁壁
ブロックを横方向に連結して設置し、前記ブロックの縦
壁と前壁との間にできるボックス部分に施工場所の地
形、地盤条件に応じコンクリートを打設し、前記ブロッ
クの前壁の背面に盛り土をして擁壁を構築するものであ
る。
法は、整地された施工場所の地盤上に、前記のＬ型擁壁
ブロックを横方向に連結して設置し、前記ブロックの縦
壁と前壁との間にできるボックス部分に施工場所の地
形、地盤条件に応じコンクリートを打設し、前記ブロッ
クの前壁の背面に盛り土をして擁壁を構築するものであ
る。
【０００７】
【発明の実施の形態】本発明のＬ型擁壁ブロックは、前
壁の後方に連結用のリブを介して前壁よりも低い縦壁を
設け、この縦壁で、ブロック底部に集中する水平方向の
土圧、特に地震時等に強く働く土圧を受け止める構造と
し、この縦壁と前壁との間にできるボックス部分に施工
場所の地形、地盤条件に応じコンクリートを打設して、
基礎、地山との強固な連結を容易にできる構造体とし
た。また横方向の連結に前壁側面の左右上下２箇所に連
結金具を埋め込んだ。
壁の後方に連結用のリブを介して前壁よりも低い縦壁を
設け、この縦壁で、ブロック底部に集中する水平方向の
土圧、特に地震時等に強く働く土圧を受け止める構造と
し、この縦壁と前壁との間にできるボックス部分に施工
場所の地形、地盤条件に応じコンクリートを打設して、
基礎、地山との強固な連結を容易にできる構造体とし
た。また横方向の連結に前壁側面の左右上下２箇所に連
結金具を埋め込んだ。
【０００８】
【実施例】以下、本発明の実施の形態を図面に示す実施
例を参照しながら具体的に説明する。図１は本発明の実
施例を示す斜視図、図２はその背面図、図３はその側面
図、図４はその平面図である。
例を参照しながら具体的に説明する。図１は本発明の実
施例を示す斜視図、図２はその背面図、図３はその側面
図、図４はその平面図である。
【０００９】これらの図において、１は前壁であり、正
面側には、埋め込みや貼り付けにより自然石をあしらう
か、コンクリート面に石肌等の模様を転写する方法でよ
り自然環境に溶け込んだ形態とする。前壁１の背面の後
方には、前壁１よりも低い縦壁３が連設されている。前
壁１の背面と縦壁３の前面との間には、リブ４が一体に
形成されている。前壁１には水抜き孔５が、リブ４の側
壁には土の決着を良好にするための逆Ｕ字状の穴６が形
成されている。前壁１の背面側端部には、連結金具７が
埋め込まれている。孔６を逆Ｕ字状としたのは、底部に
打設されるコンクリートの厚みが薄くても、ブロック本
体同士がコンクリートによって強固に決着するようにし
たためである。
面側には、埋め込みや貼り付けにより自然石をあしらう
か、コンクリート面に石肌等の模様を転写する方法でよ
り自然環境に溶け込んだ形態とする。前壁１の背面の後
方には、前壁１よりも低い縦壁３が連設されている。前
壁１の背面と縦壁３の前面との間には、リブ４が一体に
形成されている。前壁１には水抜き孔５が、リブ４の側
壁には土の決着を良好にするための逆Ｕ字状の穴６が形
成されている。前壁１の背面側端部には、連結金具７が
埋め込まれている。孔６を逆Ｕ字状としたのは、底部に
打設されるコンクリートの厚みが薄くても、ブロック本
体同士がコンクリートによって強固に決着するようにし
たためである。
【００１０】連結金具７は、図５（（ａ）はブロック間
の連結部の拡大正面図、（ｂ）はＡ−Ａ断面図、（ｃ）
はＢ−Ｂ断面図）は連結金具の詳細を示すものであり、
ブロックのコンクリートの凹部に、箱状の鉄製連結金具
７が埋設されている。この連結金具７の接合面には、図
５（ｃ）に示すように斜めの長穴７ａが設けられてお
り、多少の位置ずれにも対応できるようになっている。
隣接ブロックの連結金具７の長穴７ａ同士を合わせ、ボ
ルト８とナット９を用いて締め付けることにより、連結
を行う。
の連結部の拡大正面図、（ｂ）はＡ−Ａ断面図、（ｃ）
はＢ−Ｂ断面図）は連結金具の詳細を示すものであり、
ブロックのコンクリートの凹部に、箱状の鉄製連結金具
７が埋設されている。この連結金具７の接合面には、図
５（ｃ）に示すように斜めの長穴７ａが設けられてお
り、多少の位置ずれにも対応できるようになっている。
隣接ブロックの連結金具７の長穴７ａ同士を合わせ、ボ
ルト８とナット９を用いて締め付けることにより、連結
を行う。
【００１１】その施工に際しては、整地された施工場所
の地盤上に、Ｌ型擁壁ブロックを横方向に連結して設置
し、ブロックの縦壁３と前壁１との間にできるボックス
部分に施工場所の地形、地盤条件に応じコンクリートを
打設し、ブロックの前壁１の背面に盛り土をして擁壁を
構築する。
の地盤上に、Ｌ型擁壁ブロックを横方向に連結して設置
し、ブロックの縦壁３と前壁１との間にできるボックス
部分に施工場所の地形、地盤条件に応じコンクリートを
打設し、ブロックの前壁１の背面に盛り土をして擁壁を
構築する。
【００１２】本発明の縦壁３は、従来のＬ型擁壁ブロッ
クに対して、前壁１の後方に向かう長さを短くしても、
ブロックが倒壊したり前方に滑動する力に対して土中の
縦壁３が抵抗するように働くので、倒壊や滑動を効果的
に抑止することができる。
クに対して、前壁１の後方に向かう長さを短くしても、
ブロックが倒壊したり前方に滑動する力に対して土中の
縦壁３が抵抗するように働くので、倒壊や滑動を効果的
に抑止することができる。
【００１３】
【発明の効果】上述したように、本発明によれば、下記
の効果を奏する。 （１）控え底面部の幅員を小さくできるため、吊り上げ
作業が容易になり、施工性が向上し、重量が軽減され、
経済性にも優れたものとなった。 （２）壁面が垂直であるため、積みブロック等に比較し
境界ぎりぎり迄有効に土地の利用ができる。 （３）現場打ち擁壁、積みブロックに比べ、施工に熟練
を必要とせず、基礎の上に据え付ける必要量のコンクリ
ートを打設、養生後埋め戻すだけの簡易さで機械施工が
可能であり、大幅な工期短縮が可能である。
の効果を奏する。 （１）控え底面部の幅員を小さくできるため、吊り上げ
作業が容易になり、施工性が向上し、重量が軽減され、
経済性にも優れたものとなった。 （２）壁面が垂直であるため、積みブロック等に比較し
境界ぎりぎり迄有効に土地の利用ができる。 （３）現場打ち擁壁、積みブロックに比べ、施工に熟練
を必要とせず、基礎の上に据え付ける必要量のコンクリ
ートを打設、養生後埋め戻すだけの簡易さで機械施工が
可能であり、大幅な工期短縮が可能である。
【図１】 本発明の実施例を示す斜視図である。
【図２】 本発明の実施例の背面図である。
【図３】 本発明の実施例の側面図である。
【図４】 本発明の実施例の平面図である。
【図５】 連結金具の詳細を示すものであり、（ａ）は
ブロック間の連結部の拡大正面図、（ｂ）はＡ−Ａ断面
図、（ｃ）はＢ−Ｂ断面図である。
ブロック間の連結部の拡大正面図、（ｂ）はＡ−Ａ断面
図、（ｃ）はＢ−Ｂ断面図である。
１ 前壁、３縦壁、４ リブ、５ 水抜き孔、６ 穴、
７ 連結金具、７ａ 長穴、８ ボルト、９ ナット
７ 連結金具、７ａ 長穴、８ ボルト、９ ナット
Claims (3)
- 【請求項１】 正面四辺形の前壁を有するＬ型擁壁ブロ
ックにおいて、前記前壁の後方に同前壁よりも低い縦壁
を配設し、かつ前記前壁の背面と前記縦壁の前面を連設
するリブを垂直に設けたことを特徴とするＬ型擁壁ブロ
ック。 - 【請求項２】 前壁側面の左右上下２箇所に横方向の連
結のための連結金具を埋め込んだことを特徴とする請求
項１記載のＬ型擁壁ブロック。 - 【請求項３】 整地された施工場所の地盤上に、請求項
１記載のＬ型擁壁ブロックを横方向に連結して設置し、
前記ブロックの縦壁と前壁との間にできるボックス部分
に施工場所の地形、地盤条件に応じコンクリートを打設
し、前記ブロックの前壁の背面に盛り土をして擁壁を構
築することを特徴とするＬ型擁壁ブロックの施工方法。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11173296A JP2001003376A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | Ｌ型擁壁ブロック及びその施工方法 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP11173296A JP2001003376A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | Ｌ型擁壁ブロック及びその施工方法 |
Publications (1)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JP2001003376A true JP2001003376A (ja) | 2001-01-09 |
Family
ID=15957823
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP11173296A Pending JP2001003376A (ja) | 1999-06-18 | 1999-06-18 | Ｌ型擁壁ブロック及びその施工方法 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP2001003376A (ja) |
Cited By (6)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR20040073639A (ko) * | 2003-02-14 | 2004-08-21 | (주)동방에스엔씨 | 로프나 와이어를 사용한 옹벽구조 |
| KR100488130B1 (ko) * | 2002-08-10 | 2005-05-16 | 진성토건 주식회사 | 조립식 옹벽 |
| KR101188537B1 (ko) * | 2010-04-07 | 2012-10-05 | 김광숙 | 후방 돌출 경사판을 구비한 프리캐스트 콘크리트 옹벽 |
| KR101188590B1 (ko) | 2012-06-12 | 2012-10-08 | 김광숙 | 후방 돌출 경사판을 구비한 프리캐스트 콘크리트 옹벽 |
| CN109083097A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-12-25 | 西京学院 | 一种翻转式河堤防护装置 |
| JP2020139362A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | 株式会社神戸製鋼所 | 捕捉体および捕捉体用ブロック |
-
1999
- 1999-06-18 JP JP11173296A patent/JP2001003376A/ja active Pending
Cited By (7)
| Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
|---|---|---|---|---|
| KR100488130B1 (ko) * | 2002-08-10 | 2005-05-16 | 진성토건 주식회사 | 조립식 옹벽 |
| KR20040073639A (ko) * | 2003-02-14 | 2004-08-21 | (주)동방에스엔씨 | 로프나 와이어를 사용한 옹벽구조 |
| KR101188537B1 (ko) * | 2010-04-07 | 2012-10-05 | 김광숙 | 후방 돌출 경사판을 구비한 프리캐스트 콘크리트 옹벽 |
| KR101188590B1 (ko) | 2012-06-12 | 2012-10-08 | 김광숙 | 후방 돌출 경사판을 구비한 프리캐스트 콘크리트 옹벽 |
| CN109083097A (zh) * | 2018-08-31 | 2018-12-25 | 西京学院 | 一种翻转式河堤防护装置 |
| JP2020139362A (ja) * | 2019-03-01 | 2020-09-03 | 株式会社神戸製鋼所 | 捕捉体および捕捉体用ブロック |
| JP7280567B2 (ja) | 2019-03-01 | 2023-05-24 | 日鉄建材株式会社 | 捕捉体 |
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Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| A02 | Decision of refusal |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A02 Effective date: 20041008 |