JP2873833B2 - 粉末エアゾール化粧料 - Google Patents

粉末エアゾール化粧料

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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は粉末エアゾール化粧料に関し、更に詳しくは
噴射剤としてフロンガスを用いず、かつ粉末再分散性に
優れ、使用性にも優れた粉末エアゾール化粧料に関する
ものである。
[従来の技術] 制汗効果や防臭効果を期待する化粧料には粉末が配合
されることが多い。この粉末は身体表面の汗を吸収し、
そして皮脂を吸着するので、制汗効果や防臭効果を発揮
する。
従来、このような製品としては、エアゾール状の制汗
パウダースプレー、粉末状のタルカムパウダー、ベビー
パウダー、固形状のスティックパウダー等が知られてい
る。
これらのエアゾール化粧料に用いられる噴射剤として
は、従来よりフロン11(トリクロロモノフロオロメタ
ン)、フロン12(ジクロロジフルオロメタン)およびフ
ロン114(ジクロロテトラフルオロエタン)の単独また
は混合物が不可欠であった。しかしながら、最近フロン
ガスの環境面への悪影響が国際的に問題となっており、
このような脱フロンガス動向に対応して、フロンガスを
用いないエアゾール組成物の開発が早急に望まれてい
る。
[発明が解決しようとする課題] しかしながら、フロンガスを液化石油ガスに代替する
場合、次のような問題点が挙げられる。
即ち、粉末を配合したエアゾール化粧料においては、
フロンガスから、液化石油ガスへの変更に伴い、分散媒
の比重が約1.3〜1.6から約0.5〜0.6と著しく軽くなり、
粉末の分散性が悪化するため噴出中に粉末が沈降し、均
一組成にて一定時間噴出することが困難になるという問
題点がある。このため、使用初期と使用後期において有
効成分の皮膚への付着が異なり消費者に満足感を与えな
かったり、さらに、分散性の悪化が著しい場合にはノズ
ル、バルブ等の詰まりを生じる等の問題点があった。
一方、粉末成分に低級アルコールを加えることによっ
てさっぱり感を付与したり、粉末の飛散を防止すること
はすでに知られているが(特開昭63−192709号公報)、
分散媒の比重差に基づく粉末の再分散性についての課題
は従来技術によっては解決されず、このことに対する新
たな対応・処置が早急に望まれていた。
本発明は、以上述べたように脱フロン化に伴って生じ
る問題点を解決するためになされたもので、脱フロンガ
ス化が達成され、かつ粉末の再分散性および使用性に優
れた粉末エアゾール化粧料を提供することを目的とす
る。
[課題を解決するための手段] 本発明者は上記事情に鑑み鋭意研究の結果、アルコー
ルに粉末を配合してさっぱりした使用感を持った粉末エ
アゾール化粧料において、噴射剤を液化石油ガスにした
時、粘土鉱物を併用すれば使用性に優れ、かつ粉末の再
分散性も良好な粉末エアゾール化粧料が得られることを
見い出し、本発明をなすに至った。
即ち、本発明は、無機粉末および/または有機粉末成
分0.1〜10重量%、粘土鉱物0.1〜3.0重量%、低級アル
コール1〜60重量%および液化石油ガス98.8〜27重量%
を含有することを特徴とする粉末エアゾール化粧料を提
供するものである。
本発明は、粉末の再分散性向上のために粘土鉱物を含
有させることを特徴とするものである。この粘土鉱物
は、フロンガスを使用した従来の粉末エアゾール化粧料
においては、主剤である有効成分の効果の向上や使用感
の改良のために配合される通常の無機粉末の一部として
使用されることもあるが(特開昭60−215092号公報)、
噴射剤として液化石油ガスを用いた場合には、この粘土
鉱物を特定量配合することにより、分散媒および低級ア
ルコールと粘土鉱物とが相互作用を及ぼし、粉末の再分
散性が格段に向上する。本発明はこの新たな知見に基づ
いてなされたものである。
以下に本発明の構成について詳述する。
本発明に用いられる無機粉末としては、例えば酸化チ
タン、酸化ケイ素、酸化亜鉛、マイカ、イオウ、雲母チ
タン、タルク、カオリン、酸化鉄等が含まれる。またこ
れらの形状は、球状、板状、無定形のいずれであっても
よく、またその粒径を問わず使用できる。
有機粉末としては、例えばナイロンパウダー、シルク
パウダー、セルロースパウダー、ポリエチレンパウダー
等が含まれ、その形状、粒径は上記と同様のものが用い
られる。
無機粉末と有機粉末は単独または混合して使用でき
る。配合量は全粉末量で0.1〜10重量%が配合可能であ
り、好ましくは0.1〜5重量%である。0.1重量%未満で
は制汗効果や防臭効果が少なく、10重量%を超えると粉
の白さが目立つので望ましくない。
本発明に用いられる粘土鉱物としては、サポナイト、
ヘクトライト等の天然または合成のスメクタイト、セリ
サイトが挙げられる。市販品では、スメクトン(クニミ
ネ工業)、ラポナイト(ラポルテ社)、フッ素四ケイ素
雲母(トピー工業)、セリパール(角八魚鱗箔社)、エ
イトパール(角八魚鱗箔社)等が利用できる。本発明の
実施にあたっては、これらの粘土鉱物のうちから、一種
または二種以上が任意に選択される。
配合量は0.1〜3.0重量%が好ましい。0.1重量%未満
では粉末の再分散性が不十分であり、3.0重量%より多
いと、皮膚に付着した時、白っぽくなったり、あるいは
粉っぽくなったりするので好ましくない。
本発明に用いられる低級アルコールには、エチルアル
コール、イソプロピルアルコールなどがあるが、化粧料
に用いられるものならばなんでも良い。これらアルコー
ルの配合量は1〜60重量%であり、好ましくは3〜50重
量%である。低級アルコール量が1重量%未満ではさっ
ぱり感が不十分であり、60重量%より多いと肌についた
時乾きにくくなる。
さらに本発明に用いられる液化石油ガスはプロパン、
プロピレン、n−ブタン、イソブタン、n−ブチレン、
イソブチレン、ブタジエン、n−ペンタン、イソペンタ
ン、n−ヘキサン、イソヘキサン等が挙げられ、これら
は単独または2種以上の混合物として用いることができ
る。この配合量は98.8〜27重量%であるが、96.8〜42重
量%が好ましい。当然のことながら、ジメチルエーテ
ル、炭酸ガス、窒素ガス、ハロンガスなどの他の噴射剤
も混合することができる。
本発明には、その効果を妨げない限りにおいて、必要
に応じて他の成分を配合することができる。例えば、香
料、クロルヘキシジン,塩化ベンザルコニウム,液状石
炭酸,3,4,4−トリクロロカルバアニリド(T.C.C)など
の殺菌剤、アスコルビン酸エステル,ビタミンE,ビタミ
ンE誘導体,グリチルレチン酸,パントテニルエチルエ
ーテルなどの薬剤、ヘチマ,ニンジン,アロエなどの植
物抽出液、メントール、カンファー、動物油,植物油,
鉱物油,シリコーン油,高級脂肪酸,高級アルコールな
どの油分、界面活性剤、2−ヒドロキシ−4−メトキシ
ベンゾフェノン,メトキシケイ皮酸オクチル,ジメトキ
シケイ皮酸エチルヘキサン酸グリセリル,4−t−ブチル
−4′−メトキシジベンゾイルメタン,オクチルジメチ
ルp−アミノ安息香酸(オクチルジメチルPABA)などの
紫外線吸収剤、フェノールスルホン酸,フェノールスル
ホン酸アルミニウム,塩化アルミニウム,クロリヒドロ
キシアルミニウムなどの制汗剤、その他一般に汎用され
ている成分を配合できる。
[発明の効果] 本発明の粉末エアゾール化粧料は制汗効果・防臭効果
に優れ、振とうすると粉末が容易に均一に分散するエア
ゾール化粧料である。使用感触もさっぱり・さらさらし
ていて良好である。
[実施例] 次に実施例によって本発明をさらに詳細に説明する。
本発明はこれにより限定されるものではない。配合量は
重量%である。
実施例1,比較例1〜3 表−1記載の配合成分および配合量を用いて粉末エア
ゾール化粧料を製造した。得られた化粧料について、使
用時のさっぱりさと粉末の再分散性を評価した。その結
果を併せて表−1に示す。
表−1から明らかなように実施例1は粉末分散性が良
好で、さっぱりしていてさらさらした使用感をもつ粉末
エアゾール化粧料である。また、比較例1は実施例1と
同様に粉末の分散性、使用性は良好であるが、フロンガ
スを用いているので不適当である。一方、比較例2は粘
土鉱物を配合していないので粉末分散性が悪い。また、
比較例3は粉末が配合されていないので使用性がさっぱ
り・さらさらせずに悪い。
すなわち、実施例1は粉末再分散性と使用性を満足し
ているが、比較例2,3はいずれも全てを満足するもので
はなかった。
実施例2(防臭エアゾール)配合成分 配合量 (1)エチルアルコール 3 (2)亜鉛華 2 (3)ナイロンパウダー 4 (4)ポリエチレンパウダー 4 (5)ラポナイト(ラポルテ社製) 3 (6)プロピルアルコール 0.5 (7)塩化ベンザルコニウム液 0.05 (8)液化石油ガス (プロパン/ブタン=30/70) 83.45 (1),(2),(3),(4),(5),(6),
(7)を撹拌混合して容器に充填した後、(8)を充填
して防臭エアゾールを得た。
実施例4(美白エアゾール)配合成分 配合量 (1)エチルアルコール 10 (2)プロピルアルコール 0.5 (3)イオウ 1.0 (4)ポリエチレンパウダー 4.0 (5)セリパール(角八魚鱗箔社製) 0.2 (6)胎盤抽出液 0.3 (7)アルブチン 3.0 (8)2−ヒドロキシ−4− メトキシベンゾフェノン 0.1 (9)4−tert−ブチル−4′− メトキシジベンゾイルメタン 0.1 (10)オクチルジメチルPABA 1.0 (11)液化石油ガス (プロパン/ブタン/ペンタン =24/36/40) 79.8 (1),(2),(3),(4),(5),(6),
(7),(8),(9),(10)を撹拌混合して容器に
充填した後、(11)を充填して美白エアゾールを得た。
実施例2〜4はさっぱりした使用感触で、かつ粉末再
分散性が良好な粉末エアゾール化粧料であった。
実施例5,比較例4〜6 表−2記載の配合成分および配合量を用いて粉末エア
ゾール化粧料を製造した。得られた化粧料について、使
用時のさっぱりさと粉末の再分散性を評価した。その結
果を併せて表−2に示す。
表−2から明らかなように、実施例5は粉末分散性が
良好で、さっぱりしていてさらさらした使用感をもつ粉
末エアゾール化粧料である。また、比較例4は実施例5
と同様に粉末の分散性、使用性は良好であるが、フロン
ガスを用いているので不適当である。一方、比較例5は
粘土鉱物を配合していないので粉末分散性が悪い。ま
た、比較例6は粉末が配合されていないので使用性がさ
っぱり・さらさらせずに悪い。
すなわち、実施例5は粉末再分散性と使用性を満足し
ているが、比較例5,6はいずれも全てを満足するもので
はなかった。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) C09K 3/30 A61K 7/00 A61K 7/32

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】粘土鉱物を含まない無機粉末および/また
    は有機粉末成分0.1〜10重量%、粘土鉱物であるスメク
    タイト又はセリサイト0.1〜3.0重量%、低級アルコール
    1〜60重量%および液化石油ガス98.8〜27重量%を含有
    し、フロンガスを含有しないことを特徴とする粉末エア
    ゾール化粧料。
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