JP2873827B2 - 情報ファイル装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】 ［産業上の利用分野］ 本発明は、文書や図書の画像情報を光ディスク等の記
憶媒体に記憶しておき、それを適宜に検索して読み出
し、再利用する情報ファイル装置に関し、特に外部機器
から受信した画像情報を記憶媒体に記憶することのでき
る情報ファイル装置に関する。

［従来の技術］ 従来より、ファクシミリ装置等の外部機器に接続され
る情報ファイル装置では、複数の外部機器から、任意の
時間に画像情報が送信された場合、自動的にその複数の
画像情報を順次記憶装置に記憶していた。

［発明が解決しようとする課題］ しかしながら、上記従来例のように、ファクシミリ装
置等の外部機器から、様々な時刻に送信された画像情報
を、ほぼランダムな状態で、記憶装置に記憶した場合、
たとえば整理されたインデックス情報がなければ、必要
な画像情報を検索するのに非常に時間がかかるという欠
点があった。

そこで本発明は、たとえ送信側に特別な処理を行わせ
なくとも、通信規格で規定された信号を用いて、受信し
た画像情報を容易に検索可能にし、かつ安全な構成とす
ることのできる情報ファイル装置を提供することを目的
とする。

［課題を解決する手段］ 本発明は、外部機器から受信した複数の画像情報を記
憶媒体に蓄積しておき、この画像情報を適宜検索して読
出す情報ファイル装置において、通信規格で規定された
手順信号および上記画像情報を表す画像信号を受信する
受信手段と、上記受信手段によって受信した画像情報を
上記記憶媒体に記憶する画像情報記憶制御手段と、１ペ
ージ分の画像信号が正常に受信できた場合にその旨を示
す手順信号を送出するとともに受信した画像情報のペー
ジ区切り情報を上記記憶媒体に記憶する区切り情報記憶
制御手段と、上記受信手段によって受信した手順信号の
うち送信元を示す情報を各画像情報に対応したインデッ
クス情報として上記記憶媒体に記憶するインデックス情
報記憶制御手段とを有することを特徴とする。

また、上記インデックス情報記憶制御手段は、さらに
計時手段による受信時刻情報をインデックス情報として
上記記憶媒体に記憶することを特徴とする。

［作用］ 本発明では、１ページ分の画像信号が正常に受信でき
た場合に送信側に送出すべき手順信号を送出する際に画
像情報の区切り情報を記憶し、また送信側から受信する
送信元を示す手順信号をインデックス情報として記憶す
るので、たとえ送信側で特別な処理を行わなくても、容
易に画像情報を検索できる状態で記憶することができ
る。しかも、正常に受信できた画像情報をページ単位で
検索可能になる。

［実施例］ 第１図は、本発明による情報ファイル装置の一実施例
を示すブロック図である。

この情報ファイル装置は、外部通信機器である複数の
外部入力装置１と接続されている。

NCU2は、上記各外部入力装置１と情報ファイル装置と
を結ぶ電話回線を制御するものである。

また、モデム３は、画像情報の信号を電話回線用に変
調したり、情報ファイル装置用に復調したりするもので
ある。

ファクシミリ制御装置４は、画像データのモデム３へ
の受け渡しや、モデム３やNCUの状態を制御するもので
ある。

また、画像メモリ５はファクシミリ装置より送信され
てきた画像情報を、少なくとも原稿一枚単位で一時的に
記憶する。

コーデック回路６は画像メモリ５に記憶されている画
像情報を、光ディスク装置８の光ディスクに書き込んで
記憶する際に、そのデータを公知の圧縮符号化方法によ
り圧縮し、また逆にこの圧縮された符号化画像情報を光
ディスク装置８から読み出して画像メモリ５に書き込む
際に、圧縮された信号を元の画像情報に伸張復号化する
ものである。

光ディスクインターフェイス装置７は、システム制御
装置11が出力する制御信号により、情報記憶媒体である
光ディスクをアクセスして、画像情報や、検索情報の記
憶あるいは読み出しを行う。

次に、CCITTによるG3ファクシミリは、第２図に示す
ように、５つのフェーズＡ〜Ｅから成り立っている。

まず、フェーズＡ（呼設定）においては、発呼または
被呼に応答し、ファクシミリ制御装置４と電話回線とを
接続する。

次に、フェーズＢ（メッセージ前手順）においては、
発呼側（送信側）である外部入力装置１は、受信側であ
るファクシミリ制御装置４に対して、受信命令信号およ
びトレーニングチェック信号を送出する。この受信命令
信号中には、送信側の電話番号を相手側に伝える送信端
末識別信号（TSI）が含まれている。これらの受信命令
信号を受けた受信側のファクシミリ制御装置４は初期識
別信号により自分の機能を相手側に伝え、さらにトレー
ニングが完了後、受信準備確認信号（CFR）を送信側の
外部入力装置１に送信する。

さらに、フェーズＣ（メッセージ伝送）においては、
送信側の外部入力装置１から、受信側であるファクシミ
リ制御装置４に対し、画像信号であるメッセージ信号が
送出される。

次に、フェーズＤ（メッセージ後手順）においては、
送信側の外部入力装置１からはメッセージ終了信号が、
受信側であるファクシミリ制御装置４からはメッセージ
確認信号が、それぞれ相手側に対して送出される。

最後にフェーズＥ（呼解除）おいては、送信側である
外部入力装置１から、切断命令信号が送られ、電話回線
を開放する。このフェーズＥを終了してファクシミリ呼
を完了する。

そしてこの実施例では、上記フェーズＢにおいて、外
部入力装置１からファクシミリ制御装置４に対して、送
信端末識別信号（TSI）を含む受信命令信号が送信され
ると、ファクシミリ制御装置４では、モデム３を介して
復調された信号を解析し、送信端末識別信号（TSI）に
より送信側の電話番号を通信情報メモリ９に１通信毎に
順次格納する。さらにファクシミリ制御装置４は、タイ
マ10から日時データを読み出し、このデータと前述の電
話番号とを合わせて検索をする際のインデックステーブ
ルを作成または更新し、光ディスクインターフェイス装
置７を介して、光ディスク装置８の光ディスク検索情報
エリアに記憶させる。

続いて上記フェーズＣにおいて、画像データがメッセ
ージ信号として外部入力装置１から、ファクシミリ制御
装置４に送信されてくると、モデム３を介して復調され
たその画像データを、原稿１枚単位毎に、一時的に画像
メモリ５に記憶する。

システム制御装置11は、前述のフェーズＢにおいて、
ファクシミリ制御装置４が、外部入力装置１に対して送
信する受信純確認信号（CFR）を画像データの区切り信
号として、光ディスクの画像データ記憶エリアに記憶す
る。

このように上記受信準備確認信号を画像データの区切
りとして光ディスクの画像データ記憶エリアに記憶する
ことにより、上記インデックステーブルと、それに対応
する画像データとは、互いの順序により関係付けられ、
光ディスクのそれぞれのエリアに記憶されることにな
る。

そして、以上のようにして得られた画像情報を検索す
る際には、オペレータはキーボードよりディスプレイ装
置13上に上記インデックステーブルを呼び出し、その表
示を見ながら必要な情報を検索することができる。

なお、前記実施例においては、画像情報の区切り信号
として、受信準備確認信号（CFR）のみを利用している
ため、１回のファクシミリ受信で原稿を複数枚受信（マ
ルチページ受信）する場合においては、最初の１枚目の
原稿が受信されたときのみインデックス情報が得られる
ことになり、これ以外では、インデックス情報は得られ
ない。

そこで、第３図に示すように、マルチページ受信にお
ける上記画像情報の区切り信号として、フェーズＢにお
ける初期識別信号（DIS）とフェーズＤにおけるメッセ
ージ確認信号（MCF）とを組み合わせて利用することに
より、複数の原稿の１枚毎にインデックス情報を得るこ
とができる。

また、このように２つの信号を組み合わせて区切り信
号とし利用すれば、送信されてきた原稿の枚数、画像情
報の受信に要した時間も、インデックス情報として記憶
媒体の検索情報エリアに記憶することができる。

なお、区切り信号としては、上記受信準備確認信号等
に限定されるものではなく、受信開始時における他の信
号を用いることもできる。したがって、本発明では、こ
のような信号も含めて受信開始信号と定義する。

また、上記各実施例においては、送信側端末の電話番
号、受信開始時間のみをインデックス情報として記憶媒
体の検索情報エリアに記憶する場合について述べたが、
画像情報を記憶媒体に順次記憶させた後、上記受信準備
確認信号によってつけられた区切りにしたがって、従来
の情報ファイル装置のようにオペレータがキーボードに
よりタイトルを入力することにより、画像情報の検索・
読み出しを行うことも可能である。

さらに、上記実施例では、G3ファクシミリに基づいて
述べたが、本発明は、デジタル回線を利用するG4ファク
シミリに対しても適用することが可能である。

このG4ファクシミリの場合は、デジタル回線を利用す
るため、モデムによる復変調方式が異なるが、モデムと
してG4ファクシミリ装置に対応した装置を備えれば、容
易に対応させることができ、さらに高画像の画像情報を
高速に情報ファイル装置に入力することができる。

なお、記憶媒体としては、光ディスクに限らず、磁気
テープや磁気ディスク等を用いてもよいことは言うまで
もない。

［発明の効果］ 以上説明したように本発明によれば、１ページ分の画
像信号が正常に受信できた場合に送信側に送出すべき手
順信号を送出する際に画像情報の区切り情報を記憶し、
また送信側から受信する送信元を示す手順信号をインデ
ックス情報として記憶するので、たとえ送信側で特別な
処理を行わなくても、容易に画像情報を検索できる状態
で記憶することができる。しかも、正常に受信できた画
像情報をページ単位で検索可能になる。また、通信規格
で規定された信号を用いるので、送信側と特別なやり取
りを行わなくてもよく、新たに設けるべき構成を抑える
ことができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は、本発明による情報ファイル装置の一実施例を
示すブロック図である。 第２図は、CCITTによるG3ファクシミリ通信における制
御手順を示す模式図である。 第３図は、CCITTによるG3ファクシミリ通信におけるマ
ルチページモードの場合の制御手順を示す模式図であ
る。 １……外部入力装置、２……NCU、３……モデム、４…
…ファクシミリ制御装置、５……画像メモリ、６……コ
ーデック回路、７……光ディスクインタフェース装置、
８……光ディスク装置、９……通信情報メモリ、10……
タイマ、11……システム制御装置、12……キーボード、
13……ディスプレイ装置。

Claims (2)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】外部機器から受信した複数の画像情報を記
   録媒体に蓄積しておき、この画像情報を適宜検索して読
   出す情報ファイル装置において、 通信規格で規定された手順信号および上記画像情報を表
   す画像信号を受信する受信手段と； 上記受信手段によって受信した画像情報を上記記憶媒体
   に記憶する画像情報記憶制御手段と； １ページ分の画像信号が正常に受信できた場合にその旨
   を示す手順信号を送出するとともに受信した画像情報の
   ページ区切り情報を上記記憶媒体に記憶する区切り情報
   記憶制御手段と； 上記受信手段によって受信した手順信号のうち送信元を
   示す情報を各画像情報に対応したインデックス情報とし
   て上記記憶媒体に記憶するインデックス情報記憶制御手
   段と； を有することを特徴とする情報ファイル装置。
2. 【請求項２】請求項（１）において、 上記インデックス情報記憶制御手段は、さらに計時手段
   による受信時刻情報をインデックス情報として上記記憶
   媒体に記憶することを特徴とする情報ファイル装置。