JP2872932B2 - サンディングマシン - Google Patents

サンディングマシン

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JP2872932B2
JP2872932B2 JP7737095A JP7737095A JP2872932B2 JP 2872932 B2 JP2872932 B2 JP 2872932B2 JP 7737095 A JP7737095 A JP 7737095A JP 7737095 A JP7737095 A JP 7737095A JP 2872932 B2 JP2872932 B2 JP 2872932B2
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sanding
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sanding mechanism
tilting
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幸康 中野
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Amitec Corp
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  • Finish Polishing, Edge Sharpening, And Grinding By Specific Grinding Devices (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、傾動可能なサンディン
グ機構を備えたサンディングマシンに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】サンディングマシンは、ワークを搬送す
るための搬送装置と、この搬送装置の上方に設けたサン
ディング機構とを備えて構成される。サンディング機構
の一例としては、搬送装置で送られるワークの上面に対
応するサンディングロールとこのサンディングロールの
上方に設けたテンションロールとの間に無端帯状のサン
ディングベルトを掛け渡した構造のものが知られてい
る。
【0003】このようなサンディングマシンにおける研
磨の態様としては、ワークが長方形断面であってその搬
送面と平行な上面だけを研磨する場合が多いが、これ以
外にも、例えばワークが蒲鉾形断面をなす場合にその湾
曲した上面に対して研磨を行うことや、ワークの搬送面
と直交する側面に対して研磨を行うことが要求される場
合がある。
【0004】そのための手段として、サンディング機構
を搬送方向と交差する面に沿って傾動させることが考え
られている。このようにサンディング機構を傾動させる
ことによりサンディングベルトのサンディング面を水平
横向きの状態から傾斜した状態や上下方向を向く状態に
変位させ、もって、ワークの湾曲した上面や側面を研磨
することができるようになる。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】通常、サンディング機
構にはそのサンディングロールを回転駆動するためのモ
ータ等の駆動機構が設けられているため、サンディング
機構を傾動させようとするとこの駆動機構も一体となっ
て傾動することになる。
【0006】ところが、この駆動機構がサンディング機
構の側方に突出して設けられている場合に、この駆動機
構がサンディング機構よりも上向きになるような方向へ
の傾動においてはサンディング面が搬送面に対してほぼ
90°の角度をなす状態まで傾動させることができるの
に対して、駆動機構が下向きになるような方向への傾動
については、駆動機構が例えば搬送装置等の他部材と干
渉するために傾動可能な角度が例えば45°程度に制約
されてしまうことがある。
【0007】このため、蒲鉾形断面のワークの湾曲した
上面に対する研磨においてはその傾斜角度が小さいこと
からその上面全体に対して研磨が可能であるものの、ワ
ークの側面を研磨しようとする場合には、一方の側面に
ついては研磨可能であっても反対側の側面については研
磨できないという不具合があった。
【0008】本願発明は上記事情に鑑みて創案されたも
のであって、サンディング機構を広い角度範囲に亘って
傾動させることができるようにすることを目的とするも
のである。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、搬送
面に沿って搬送されるワークに対して研磨を行うサンデ
ィング機構と、ワーク搬送方向と交差する面に沿ってサ
ンディング機構をワークの表面への研磨が可能な姿勢と
側面への研磨が可能な姿勢との間で傾動させる傾動機構
と、サンディング機構を反転させることによりそのサン
ディング機構を他に対する非干渉位置に変位させる反転
機構とを備えているところに特徴を有する。
【0010】請求項2の発明は、請求項1の発明におい
て、傾動機構及び反転機構が、ワークを横切る方向への
移動可能に設けられているところに特徴を有する。
【0011】請求項3の発明は、請求項1又は請求項2
の発明において、サンディング機構はワークに対して接
離する方向への変位可能に設けられ、搬送されるワーク
を押圧可能であってそのワークに対する接離方向の変位
可能に設けた押えロールと、ワーク搬送方向において押
えロール及びサンディング機構の手前に配置されてワー
クを検知するワーク検知手段と、このワーク検知手段か
らの検知信号に基づいてワークの搬送量を検出するワー
ク送り量検出手段と、このワーク送り量検出手段からの
検出信号に基づいて押えロールとサンディング機構を個
別にワークに対して押圧する位置に変位させる駆動手段
と、を備えているところに特徴を有する。
【0012】請求項4の発明は、搬送されるワークを押
圧可能であってそのワークに対する接離方向の変位可能
に設けた押えロールと、ワークを研磨・研削可能であっ
てそのワークに対する接離方向の変位可能に設けたサン
ディング機構と、ワーク搬送方向において押えロール及
びサンディング機構の手前に配置されてワークを検知す
るワーク検知手段と、このワーク検知手段からの検知信
号に基づいてワークの搬送量を検出するワーク送り量検
出手段と、このワーク送り量検出手段からの検出信号に
基づいて押えロールとサンディング機構を個別にワーク
に対して押圧する位置に変位させる駆動手段と、を備え
ているところに特徴を有する。
【0013】
【作用】請求項1の発明において、サンディング機構の
ワークに対する研磨姿勢を変える場合にはサンディング
機構を傾動させる。このときに、例えばサンディング機
構に側方に突出するように一体に設けられた付帯物が他
の部材に対して干渉すること等に起因してサンディング
機構の傾動角度が制約を受けるのであれば、サンディン
グ機構を反転させて傾動させればよい。このとき、サン
ディング機構自身の傾動方向は反転前とは逆になるた
め、上記付帯物による傾動角度の制約を受けずに済み、
サンディング機構はワークの側面への研磨が可能な大き
な角度まで傾動することが可能となる。
【0014】請求項2の発明においては、傾動機構と反
転機構をワークを横切る方向に移動させると、これに伴
ってサンディング機構もワークの幅方向に移動し、サン
ディング機構による研磨領域がワーク幅方向に変位す
る。
【0015】請求項3及び請求項4の発明においては、
ワークが搬送されると、ワーク検知手段とワーク送り量
検出手段とによってワークの位置が検出され、ワークが
押えロールによる押圧領域及びサンディング機構による
サンディング領域に到達すると、駆動手段により押えロ
ールとサンディング機構が所定のタイミングで個別に変
位してワークに接触する。
【0016】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、サンディング
機構を反転させることができるようになっているから、
サンディング機構を一方の側に傾動させるときの傾動可
能な角度に制約がある場合でも、反転によってサンディ
ング機構を双方の側に大きい角度で傾動変位させること
ができる。
【0017】請求項2の発明によれば、サンディング機
構がワークの幅方向に移動するようになっているから、
ワークの幅寸法における所望の領域を研磨することが可
能である。
【0018】請求項3及び請求項4の発明によれば、搬
送されるワークに対して押えロールとサンディング機構
が個別のタイミングで接触可能であるから、例えば予め
待ち受けていた押えロールにワークが突き当たってその
搬送速度が一時的に低下することによりオーバーサンデ
ィングが生じたり、予め待ち受けていたサンディング機
構にワークが突き当たることによって端だれを生じたり
すること等の不具合を防止し、円滑なワークの搬送と良
好なサンディングを行うことができる。
【0019】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図1乃
至図8を参照して説明する。本実施例のサンディングマ
シンは、ワークWを水平方向に搬送するベルト式の搬送
装置10と、ワークWに研磨を施す3体のサンディング
機構70とを備えて構成される。
【0020】搬送装置10は、基台1に取り付けた一対
のサイドフレーム11,11の間に駆動ロール12と従
動ロール13とを支持すると共に、この両ロール12,
13の間に無端帯状のコンベアベルト14を掛け渡した
構造になり、搬送用モータ15の駆動によって循環走行
させたコンベアベルト14に載置したワークWが図1の
右側から左側に向かって一定速度で搬送されるようにな
っている。
【0021】この搬送装置10のサイドフレーム11に
は、4本の支柱17とこれらの支柱17の上端同士を連
結する4本の梁とから構成される3体の機構枠16が、
搬送領域を跨ぐ状態で搬送方向に並べて設けられてい
る。その各機構枠16には、夫々、サンディング機構7
0が反転機構20、昇降機構40及び傾動機構60を介
して支持されている。
【0022】反転機構20の構成を説明する。各機構枠
16には、ワーク搬送方向と直交する水平方向(以下、
幅方向という)の2本の梁18,18から更に背面側
(搬送方向に向かって右側)に延長する一対のレール受
け21,21が設けられ、この幅方向の梁18及びレー
ル受け21には一対のガイドレール22,22が設けら
れている。このガイドレール22には、水平な可動板2
3がその下面四隅に取り付けたスライダ24を介して取
り付けられ、この可動板23は幅方向への平行移動が可
能となっている。
【0023】可動板23の下面には、軸心が上下方向を
向いた円筒形をなす軸受25がボルト26によって固定
されている。この軸受25の内周上端部には上向きの段
差面27が形成されている。かかる軸受25内には、円
筒形をなして上端外周に鍔部29の形成された回転軸2
8が、その鍔部29を段差面27に係合させることによ
って吊り下げられた状態で径方向のガタ付き生じること
なく回転することができるように支持されている。
【0024】この回転軸28の下端は軸受25よりも僅
かに下方へ突出しており、この回転軸28の下端面に
は、幅方向及び下方向に解放された門形をなすメインフ
レーム30がボルト31によって吊り下げ状態で取り付
けられている。このメインフレーム30は、軸受25と
接触することなく回転軸28と一定回転するようになっ
ている。
【0025】また、軸受25の外周下端部には雄ネジ部
32が形成され、この雄ネジ部32には、外周に操作レ
バー34が突出して設けられているロックナット33が
螺合されている。操作レバー34を掴んでロックナット
33を一方向に回転させると、ロックナット33がメイ
ンフレーム30の上面に対して押し下げ力を付与するこ
とによって鍔部29が段差面27に強く押し付けられ、
この段差面27と鍔部29との間の摩擦力によって回転
軸28とメインフレーム30が軸受25と可動板23に
対して回転不能にロックされる。ロックナット33を上
記とは反対方向に回転させると、メインフレーム30に
対する押し下げ力が解除されるため、回転軸28とメイ
ンフレーム30を軸受25及び可動板23に対して回転
させることができるようになる。このように、ロックナ
ット33を回転させることによってメインフレーム30
を上下方向の回転軸28を中心として180°反転する
ように回転させることができるようになっている。
【0026】次に、昇降機構40の構成について説明す
る。メインフレーム30の側板30A内面にはサンディ
ング機構70を昇降させるためのエアシリンダ(本発明
の構成要件である駆動手段)41がそのピストンロッド
42を下向きに突出させた姿勢に固定されている。この
ピストンロッド42に取り付けたL字形のブラケット4
3には、メインフレーム30と同様に幅方向及び下方に
解放された門形をなす昇降フレーム44の側板44Aが
固定されている。さらに、メインフレーム30の側板3
0Aには上下方向の昇降ガイド45が固定されていると
共に、この昇降ガイド45には昇降フレーム44の側板
44Aに固定した昇降スライダ46が昇降自由に嵌装さ
れている。エアシリンダ41が駆動されると、昇降フレ
ーム44が、昇降ガイド45に案内されることにより一
定の姿勢のまま上下方向に移動するようになっている。
かかる昇降フレーム44は、上記メインフレーム30が
回転軸28を中心に回転するときには、これと一体とな
って回転するようになっている。
【0027】尚、上記可動板23の上面には、バランス
用エアシリンダ47が横向きに固定され、そのピストン
ロッド48の先端に連結されたワイヤ49が、可動板2
3上に支持したプーリ50により水平方向から下方向に
転向され、可動板23のワイヤ貫通孔23Bとメインフ
レーム30のワイヤ貫通孔30Bを順に貫通するように
配索され、このワイヤ49の配索端は、昇降フレーム4
4のワイヤ貫通孔44Bを貫通して昇降フレーム44に
取り付けたワイヤ受け51に固着されている。昇降フレ
ーム44が上下動するとこれに伴ってバランス用エアシ
リンダ47のピストンロッド48が伸縮するが、この
間、バランス用エアシリンダ47内に供給されている作
動エアの圧力により常に昇降フレーム44に対して上方
への引上げ力を付与している。この引上げ力は、昇降フ
レーム44と後述する傾動機構60及びサンディング機
構70とを合わせた重量に相当する大きさに設定されて
いる。これによってエアシリンダ41の負担が軽減さ
れ、昇降フレーム44の上下動動作が速やかに行われよ
うになっている。
【0028】次に、傾動機構60の構成について説明す
る。昇降フレーム44の両側板44A,44Aの下端部
には、搬送方向と平行で軸線を一致させた一対の傾動軸
61,61が設けられている。この傾動軸61には、正
面側及び上下両面側が解放された「コ」字形をなす傾動
フレーム62が、その両側板62A,62Aを昇降フレ
ーム44の側板44A,44Aに内接させた状態で相対
的傾動自由に支持されている。
【0029】また、昇降フレーム44の一方の側板44
Aには傾動軸61を中心とする円弧形をなすガイド溝6
3が内外両面を連通させて形成されていると共に、傾動
フレーム62にはガイド溝63と整合する雌ねじ孔64
が形成され、さらに、ハンドル65の雄ネジ部66がガ
イド溝63を貫通して雌ねじ孔64に螺合されている。
【0030】雄ネジ部66が雌ねじ孔64にねじ込まれ
る方向にハンドル65を回転操作すると、ハンドル65
の挟圧鍔67が傾動フレーム62の側板62Aとの間で
昇降フレーム44の側板44Aを挟み付け、これによっ
て生じる摩擦力により、傾動フレーム62が一定の傾動
姿勢に保持されるようになっている。
【0031】これとは逆に、雌ねじ孔64から雄ネジ部
66を緩める方向にハンドル65を回転操作すると、昇
降フレーム44の側板44Aに対する挟み付けが解除さ
れるため、傾動フレーム62は雄ネジ部66をガイド溝
63に沿わせつつ昇降フレーム44に対してガイド溝6
3の範囲内での傾動が可能となっている。
【0032】次に、サンディング機構70の構成につい
て説明する。おな、以下の説明における方向は、サンデ
ィング機構70がワークWの搬送面と平行な(水平な)
上面に対して研磨を行う中立姿勢にある状態を基準とす
る。
【0033】傾動フレーム62の背面板62Bに固定し
た支持板71の下端部には、軸心を搬送方向と直交する
幅方向に向けたサンディングロール72が回転可能に支
持されている。支持板71の上端部には、サンディング
ロール72の真上に突出するようにテンション用エアシ
リンダ73が固定され、このテンション用エアシリンダ
73の上向きに突出するピストンロッド74に取り付け
たロール受け75には、軸心をサンディングロール72
と平行に向けたテンションロール76が回転可能に支持
されている。そして、サンディングロール72とテンシ
ョンロール76との間には、無端帯状のサンディングベ
ルト77がテンション用エアシリンダ73により緊張さ
れた状態で掛け渡されている。
【0034】支持板71には、出力軸79の軸心をサン
ディングロール72と平行に向けたモータ78がスペー
サ80を介して取り付けられており、このモータ78
は、支持板71を挟んでサンディングベルト77とは反
対方向に大きく突出した状態となっている。このモータ
78の出力軸79に固着した駆動プーリ81とサンディ
ングロール72の軸に固着した従動プーリ82との間に
は無端帯状の駆動ベルト83が掛け渡されており、モー
タ78の駆動により、サンディングロール72が回転駆
動されてサンディングベルト77が一方向に高速で循環
走行するようになっている。
【0035】また、図3に示すように、前述した昇降フ
レーム44の円弧形をなすガイド溝63は、その一方の
端部が傾動軸61に対してモータ78とは反対側であっ
て傾動軸61と同じ高さに位置するように設定されてい
ると共に、他方の端部が傾動軸61に対してモータ78
側のほぼ斜め上45°の角度に位置するように設定され
ている。そして、サンディング機構70が中立姿勢にあ
る状態では、ハンドル65の位置が傾動軸61の真上に
位置するように設定されている。即ち、傾動フレーム6
2と共にサンディング機構70が傾動可能な角度は、中
立姿勢からモータ78を上方に変位させる方向へ傾動さ
せる場合には90°の角度まで傾動することが可能であ
るのに対し、モータ78を下方へ変位させる方向に傾動
させる場合にはほぼ45°の角度に制約されている。こ
の角度の制約は、モータ78が下方に変位すると、この
モータ78が基台1や搬送装置10と干渉する虞がある
という理由によるものである。
【0036】さらに、支持板71には、その板面と直角
な水平方向の操作ロッド84が、支持板71を貫通し、
且つ、支持板71の両面側への伸縮を可能に取り付けら
れている。この操作ロッド84は、通常はサンディング
ベルト77に内包されると共にモータ78の下方に位置
する状態にあるが、握り玉84Aを掴んで操作ロッド8
4をサンディングベルト77側へ引っ張り出すことによ
って操作可能な状態となる。この操作ロッド84を操作
することにより、上記した回転軸28回りの反転動作と
傾動軸61回りの傾動動作とを小さい力で容易に行うこ
とができるようになっている。
【0037】本実施例においては、上述のように反転機
構20、昇降機構40、傾動機構60及びサンディング
機構70によって構成される研磨装置が搬送方向に並べ
て3体設けられているが、さらに、これら3体の研磨装
置を搬送方向に挟むように配置した合計4体の押えロー
ル85が設けられている。この押えロール85は、ワー
クWを搬送装置10のコンベアベルト14との間で挟み
付ける状態に保持し、これによりワークWをコンベアベ
ルト14に対して滑りを生じさせることなく一体に搬送
するようにするためのものである。
【0038】図7に示すように、各押えロール85の支
持軸85Aの両端にはスライダ86が固着され、このス
ライダ86が、機構枠16の支柱17に固定した昇降ガ
イド87に嵌装されていると共に、支柱17に固定した
エアシリンダ(本発明の構成要件である駆動手段)88
のピストンロッド89に固定されている。エアシリンダ
88の駆動により押えロール85が昇降ガイド87に案
内されて上下動するようになっている。
【0039】さらに、本実施例においては、この押えロ
ール85の昇降及び前述したサンディング機構70の昇
降を制御するための手段が設けられている。基台1に
は、搬送方向において最も始端寄りに位置する押えロー
ル85よりも更に始端側に位置して一対の光電センサ
(本発明の構成要件であるワーク検知手段)90が設け
られている(図1を参照)。
【0040】この一対の光電センサ90は、その一方か
ら他方に向かって発した検知光が受光されるか否か判別
するようになっており、受光されていた検知光が遮断さ
れたときにワークWの前端が光電センサ90の間を通過
したと判断して検知信号を出力するワーク前端位置検出
手段90Fと、遮断されていた検知光が受光されるよう
になったときにワークWの後端が光電センサ90の間を
通過したと判断して検知信号を出力するワーク後端位置
検出手段90Rとを包含している(図8を参照)。
【0041】ワーク前端位置検出手段90Fからの検知
信号とワーク後端位置検出手段90Rからの検知信号
は、夫々、ワーク前端移動量検出手段91Fとワーク後
端移動量検出手段91Rとに入力される。このワーク前
端移動量検出手段91Fとワーク後端移動量検出手段9
1Rは、本発明の構成要件であるワーク送り量検出手段
91を構成し、その具体的手段としてロータリエンコー
ダ(図示せず)が用いられている。
【0042】このワーク前端移動量検出手段91Fとワ
ーク後端移動量検出手段91Rにおいては、ワーク前端
位置検出手段90Fとワーク後端位置検出手段90Rか
らの検知信号と搬送装置10の搬送速度とに基づいてワ
ークWの前端位置と後端位置とを算出し、これを制御信
号として出力する。この制御信号は、搬送方向始端側か
ら終端側に向かって順に配置された第1乃至第4押えロ
ール85のエアシリンダ88を作動させるための第1押
えロール昇降制御手段92、第2押えロール昇降制御手
段94、第3押えロール昇降制御手段96、第4押えロ
ール昇降制御手段98、及び、同じく搬送方向始端側か
ら終端側に向かって順に配置された第1乃至第3サンデ
ィング機構70のエアシリンダ41を作動させるための
第1サンディング機構昇降制御手段93、第2サンディ
ング機構昇降制御手段95、第3サンディング機構昇降
制御手段97に、夫々、送出される。これにより、各サ
ンディング機構70のエアシリンダ41と各押えロール
85のエアシリンダ88が、個別に所定のタイミングで
駆動を行うようになっている。
【0043】次に、本実施例の作用について説明する。
ここでは、表面が搬送面に対する角度が互いに異なる3
つの領域に分割されていて全体としては蒲鉾形断面をな
すワークWに対して、その3分割された領域Wa,W
b,Wcに研磨を施すものとする。
【0044】3体のサンディング機構70はこれらの3
領域Wa,Wb,Wcに対応させて傾動させる。ここ
で、この3領域Wa,Wb,Wcはいずれも水平な搬送
面(コンベアベルト14)に対してなす角度は45°に
満たない小角度であるため、サンディング機構70のモ
ータ78が正面側と背面側のいずれの側に位置するよう
な向きにあっても構わない。また、研磨を行う前は、各
サンディング機構70と各押えロール85はワークWに
接しない上方位置へ退避させておく。
【0045】この状態でワークWを搬送すると、ワーク
Wの前端が光電センサ90を通過した後、ワーク前端位
置検出手段90Fからの検知信号とワーク前端移動量検
出手段91Rからの検知信号に基づき、第1押えロール
85、第1サンディング機構70、第2押えロール8
5、第2サンディング機構70、第3押えロール85、
第3サンディング機構70、第4押えロール85が、夫
々、ワークWの前端が真下に達すると同時にその前端上
面に当接するようなタイミングで個別に下降する。ワー
クWは、これらの押えロール85でコンベアベルト14
に押し付けられることにより滑ることなくこのコンベア
ベルト14と一体に所定速度で搬送され、これによりサ
ンディング機構70がワークWに対して所定量の研磨を
施す。
【0046】そして、ワークWの後端が光電センサ90
を通過すると、ワーク後端位置検出手段90Rからの検
知信号とワーク後端移動量検出手段91Rからの検知信
号に基づき、第1押えロール85、第1サンディング機
構70、第2押えロール85、第2サンディング機構7
0、第3押えロール85、第3サンディング機構70、
第4押えロール85が、夫々、ワークWの後端が真下を
通過するのと同時にその後端上面から離間するようなタ
イミングで個別に上昇する。
【0047】上記のようなタイミングで各押えロール8
5と各サンディング機構70が個別に昇降駆動されるこ
とにより、円滑なワークWの搬送と良好なサンディング
が行われるようになる。即ち、予め押えロール85がワ
ークWと接触可能な高さに下降して待ち受けている場合
には、この押えロール85にワークWの前端が突き当た
ることによりワークWがコンベアベルト14上でスリッ
プしてワークWの送り速度が瞬間的に遅くなることにな
り、その結果、この時点でサンディング機構70に接し
ている部分が過剰に研磨されてしまうことになるのであ
るが、本実施例では、ワークWが押えロール85に突き
当たってスリップするという虞がないため、このような
不具合は発生しない。
【0048】また、押えロール85がワークWの後端が
通過するときにも下降位置にあってワークWを押さえ付
けている状態を維持している場合には、ワークWの後端
が通過するときに押えロール85がワークWを搬送方向
前方へ押し出すことによりワークWがコンベアベルト1
4上でスリップしてワークWの送り速度が瞬間的に速く
なることになり、その結果、この時点でサンディング機
構70に接触している部分が研磨不足になってしまうの
であるが、本実施例では、押えロール85がワークWを
押し出してスリップさせるという虞がないため、このよ
うな不具合は発生しない。
【0049】さらに、サンディング機構70が予めワー
クWと接触可能な高さで待機している場合や、ワークW
が通過する瞬間もサンディング機構70が上昇せずにワ
ークWを押圧する状態のままである場合には、ワークW
の前端と後端が過剰に研磨される端だれという不具合を
招くのであるが、本実施例では、サンディング機構70
がワークWの前端と後端が通過する瞬間に昇降するよう
になっているから、端だれの発生が防止されている。
【0050】次に、上記と同じ形状のワークWに対して
そのワークWの水平な上面Wbと左右両側面Wd,We
とを研磨する場合について説明する。3体のサンディン
グ機構70のうち、1体は水平な上面Wbへの研磨を行
うためにサンディングベルト77のサンディング面77
Aが水平になるような中立姿勢にする。この場合の中立
姿勢は、図4に実線で示すようにモータ78が背面側
(図の右側)に位置する向きと、モータ78が正面側
(図の左側)に位置する向きのいずれでも構わない。
【0051】また、これとは別の1体のサンディング機
構70は、図4に実線で示す中立姿勢からモータ78が
上方に変位する方向(図4の反時計方向)に90°傾動
させることによりサンディングベルト77のサンディン
グ面77Aの向きをワークWの側面Wdと平行にすると
共に、同図の左方向へメインフレーム30と一体に平行
移動させることによりサンディング面77AがワークW
の側面Wdと対応する状態にする(図4に鎖線で示
す)。
【0052】さらに、残りの1体のサンディング機構7
0は、図4に実線で示す中立状態からメインフレーム3
0と共に同図の右方向へ平行移動させ、機構枠16から
背面側に飛び出した状態にする。この状態で、サンディ
ング機構70をメインフレーム30、昇降フレーム44
等と一体に上下方向の回転軸28を中心として180°
反転させる。反転したサンディング機構70は、そのモ
ータ78の位置が図4に実線で示す中立姿勢とは逆に図
の左方向に突出する向きとなる(図5を参照)。尚、こ
のとき、メインフレーム30等は機構枠16の外側に位
置しているから、他の2体のサンディング機構70やメ
インフレーム30等と干渉する虞はない。
【0053】このようにして向きを反転させたサンディ
ング機構70は、メインフレーム30等と共に図の左方
向に平行移動させて機構枠16内に収容される状態に戻
す。そして、このサンディング機構70を、モータ78
が上方に変位する方向(図の時計方向)に90°傾動さ
せることによりサンディングベルト77のサンディング
面77Aの向きをワークWの側面Weと平行にすると共
に、メインフレーム30と一体に水平移動させることに
よりサンディング面77AをワークWの側面Weと対応
する状態にする。(図6を参照)。
【0054】上述のように、本実施例においては、モー
タ78が一方の傾動方向に突出しているために、モータ
78の突出方向とは反対方向へは90°という大きな角
度まで傾動可能であるのに対して、モータ78の突出方
向については一定以上の傾動角度においてモータ78が
基台1や搬送装置10等と干渉する虞があるために傾動
可能角度がほぼ45°に制約されている。しかし、サン
ディング機構70は反転させることによってモータ78
の突出方向を反対向きにすることができるようになって
いるから、1体のサンディング機構70を180°の大
きい角度に亘って傾動させることが可能となっており、
ワークWの両方の側面Wd,Weに対して研磨を行うこ
とができる。
【0055】また、本実施例では、サンディング機構7
0を反転させる際に、他のサンディング機構70との干
渉を回避するために背面側に移動して機構枠16の外へ
退避させ、その位置でサンディング機構70の反転を行
うようになっている。したがって、サンディング機構7
0を機構枠16内で反転させる場合に比べて、本実施例
では機構枠16の搬送方向において占める領域を小さく
することができた。これにより、サンディング機構70
同士が搬送方向に接近して配置されることになり、サン
ディングマシンの小型化が図られている <他の実施例>本発明は上記記述及び図面によって説明
した実施例に限定されるものではなく、例えば次のよう
な実施態様も本発明の技術的範囲に含まれ、さらに、下
記以外にも要旨を逸脱しない範囲内で種々変更して実施
することができる。
【0056】(1)上記実施例では、サンディング機構
70がサンディングロール72とテンションロール76
とサンディングベルト77とによって構成されている場
合について説明したが、本発明は、サンディング機構が
サンディングロールに替えて一対の転向ロールの間に踏
圧パッドを備えた構成になるものである場合にも適用す
ることができる。
【0057】(2)上記実施例では、サンディングベル
ト77のワークWへの接触部分の走行方向がワーク搬送
方向と平行である場合について説明したが、本発明は、
サンディングベルトのワークへの接触部の走行方向がワ
ークの搬送方向に対して交差するタイプのサンディング
マシンにも適用することができる。
【0058】(3)上記実施例では、サンディング機構
70の側方に突出するモータ78がサンディング機構7
0の傾動角度を制約している場合について説明したが、
本発明は、モータ以外の部材がサンディング機構の傾動
角度を制約する場合にも適用することができる。
【0059】(4)上記実施例では、3体すべてのサン
ディング機構70を反転可能にした場合について説明し
たが、複数体のサンディング機構を設ける場合には、そ
の一部のサンディング機構のみを反転可能としてもよ
い。
【0060】(5)ワーク検知手段としては光電センサ
に限らず、超音波センサなどの他の手段を用いることが
可能である。
【0061】(6)上記実施例では、サンディング機構
70と押えロール85の昇降駆動手段として、エアシリ
ンダ41,88を用いた場合について説明したが、本発
明によれば、エアシリンダに替えて油圧シリンダを用い
ることもできる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例の正面図
【図2】サンディング機構、傾動機構及び反転機構をあ
らわす部分拡大断面図
【図3】サンディング機構、傾動機構及び反転機構をあ
らわす部分拡大右側面図
【図4】サンディング機構の傾動動作をあらわす右側面
【図5】サンディング機構の反転動作をあらわす右側面
【図6】サンディング機構の反転後の傾動動作をあらわ
す右側面図
【図7】押えロールの昇降駆動機構をあらわす部分拡大
断面図
【図8】サンディング機構と押えロールの昇降駆動制御
手段をあらわすブロック図
【符号の説明】
70…サンディング機構 W…ワーク 14…コンベアベルト(搬送面) Wb…ワークの表面 Wd,We…ワークの側面 60…傾動機構 20…反転機構 85…押えロール 90…光電センサ(ワーク検知手段) 91…ワーク送り量検出手段 41…エアシリンダ(サンディング機構昇降駆動手段) 88…エアシリンダ(押えロール昇降駆動手段)

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 搬送面に沿って搬送されるワークに対し
    て研磨を行うサンディング機構と、ワーク搬送方向と交
    差する面に沿って前記サンディング機構を前記ワークの
    表面への研磨が可能な姿勢と側面への研磨が可能な姿勢
    との間で傾動させる傾動機構と、前記サンディング機構
    を反転させることによりそのサンディング機構を他に対
    する非干渉位置に変位させる反転機構とを備えてなるこ
    とを特徴とするサンディングマシン。
  2. 【請求項2】 傾動機構及び反転機構は、前記ワークを
    横切る方向への移動可能に設けられていることを特徴と
    する請求項1記載のサンディングマシン。
  3. 【請求項3】 サンディング機構はワークに対して接離
    する方向への変位可能に設けられ、搬送されるワークを
    押圧可能であってそのワークに対する接離方向の変位可
    能に設けた押えロールと、ワーク搬送方向において前記
    押えロール及び前記サンディング機構の手前に配置され
    て前記ワークを検知するワーク検知手段と、このワーク
    検知手段からの検知信号に基づいてワークの搬送量を検
    出するワーク送り量検出手段と、このワーク送り量検出
    手段からの検出信号に基づいて前記押えロールと前記サ
    ンディング機構を個別に前記ワークに対して押圧する位
    置に変位させる駆動手段と、を備えてなることを特徴と
    する請求項1又は請求項2記載のサンディングマシン。
  4. 【請求項4】 搬送されるワークを押圧可能であってそ
    のワークに対する接離方向の変位可能に設けた押えロー
    ルと、前記ワークを研磨・研削可能であってそのワーク
    に対する接離方向の変位可能に設けたサンディング機構
    と、ワーク搬送方向において前記押えロール及び前記サ
    ンディング機構の手前に配置されて前記ワークを検知す
    るワーク検知手段と、このワーク検知手段からの検知信
    号に基づいてワークの搬送量を検出するワーク送り量検
    出手段と、このワーク送り量検出手段からの検出信号に
    基づいて前記押えロールと前記サンディング機構を個別
    に前記ワークに対して押圧する位置に変位させる駆動手
    段と、を備えてなることを特徴とするサンディングマシ
    ン。
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