JP3200383B2 - 荷受渡し装置 - Google Patents

荷受渡し装置

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JP3200383B2
JP3200383B2 JP01740297A JP1740297A JP3200383B2 JP 3200383 B2 JP3200383 B2 JP 3200383B2 JP 01740297 A JP01740297 A JP 01740297A JP 1740297 A JP1740297 A JP 1740297A JP 3200383 B2 JP3200383 B2 JP 3200383B2
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猛 山田
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吉田車輌機器株式会社
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、生産工場,配送セン
ター,立体倉庫などにおいて、荷を所定の荷受け面上へ
受け渡すのに用いられる荷受渡し装置に関連し、特にこ
の発明は、輸送車両などへの荷の積込み作業を合理化す
るのに好適な荷受渡し装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の荷受渡し装置として、複
数の自在ローラが配置された可動台を輸送車両などの荷
受け面に対して往復動させる方式のものが実用化されて
いる。この荷受渡し装置を用いて荷受渡し作業を行う場
合、まず可動台の上面へ多数の荷を積み重ねるようにし
て載せ、可動台を輸送車両の荷受け面上へ送り込んで停
止させた後、積荷の後面へストッパーを当てて可動台を
後退させることにより、積荷を可動台上から荷受け面上
へ降ろしている。
【0003】ところがこの荷受渡し装置では、可動台を
後退させる際、ストッパーに積荷の荷重が掛かるため、
その反力で積荷のバランスが崩れて、荷崩れをひき起こ
すおそれがある。しかもストッパーには積荷の大きな荷
重が掛かるため、耐荷重性を十分に考慮してストッパー
を設計する必要があり、荷受渡し装置の製造コストが高
くつくという問題もある。
【0004】この問題を解消するため、出願人は以前、
図14に示す構成の荷受渡し装置を提案した(特開昭5
7−107331号)。同図の荷受渡し装置は、前後一
対のローラ101,101間に無端ベルト102が張設
された可動台103と、この可動台103を前後方向に
往復動可能に支持する送り機構104と、前記無端ベル
ト102の上辺部102aをクランプするためのクラン
プ機構105とを備えた構成のものである。
【0005】この荷受渡し装置により荷Mを積み重ねた
状態のまま輸送車両106のコンテナ内の荷受け面10
6aに受け渡すには、まず無端ベルト102の上辺部1
02a上に多数の荷Mを積み重ねるようにして載置し、
つぎに送り機構104により可動台103を前進させて
輸送車両106の荷受け面106a上に移行させる。
【0006】つぎに図15(1)に示すように、無端ベ
ルト102の上辺部102aの後端部をクランプ機構1
05によりクランプした後、図15(2)に示すよう
に、可動台103を後退させると、無端ベルト102
は、可動台103に対しては、相対的に可動台103の
後退速度と同一速度で前進することになるため、荷Mは
荷受け面106a上の定位置にとどまっている。一方、
無端ベルト102の上辺部102aは、可動台103が
後退するに従って、その前端側より下辺部102bの方
へ回り込んで退避してゆくため、荷Mは前端側より順次
荷受け面106a上に降ろされる。
【0007】この一連の荷降し動作において、無端ベル
ト102はクランプされて静止した状態であるので、積
荷Mに対して衝撃力が作用せず、積荷Mが荷崩れを起こ
すことはない。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た荷受渡し装置では、可動台103より荷受け面106
a上へ荷Mを降ろすのに、無端ベルト102の上辺部1
02aをクランプする必要があるから、送り機構104
とは別にクランプ機構105を独立して設ける必要があ
り、装置全体の構成が複雑化する。また無端ベルト10
2の上辺部102aの後端部については、荷降し時、前
記クランプ機構105を作用させる必要があるため、ク
ランプ箇所に荷を積載できず、可動台103上への荷積
作業に制約を受けるばかりでなく、その分、荷Mの積載
量も少なくなる。
【0009】この発明は、上記問題に着目してなされた
もので、荷崩れを生じさせずに荷を荷受け面上へ受け渡
すことができ、その上、装置全体の複雑化も回避でき、
しかも可動台上への荷積作業の制約を受けることもない
荷受渡し装置を提供することを目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】この発明は、荷受け面上
へ荷を受け渡すための荷受渡し装置であって、前記荷受
け面の高さに対応させた基台と、前記基台上に往復動自
由に支持される可動台と、前記可動台の移行方向と直交
する向きに可動台に並列して設けられる複数の搬送ロー
ラと、前記可動台を荷受け面の方向へ往復動作させる往
復動機構とから成る。前記可動台には、左右の少なくと
も前後位置にそれぞれ配備される支持ローラと、各支持
ローラをそれぞれ昇降自由に支持して基台上を転動させ
る昇降支持機構とが設けられる。各昇降支持機構は、上
昇時に支持ローラの外周面が所定位置の搬送ローラの外
周面に密接して、支持ローラに密接する搬送ローラが摩
擦力により一体回転するよう構成すると共に、支持ロー
ラに密接する搬送ローラと他の搬送ローラとは伝動手段
を介して互いに連繋する。
【0011】請求項2の発明では、前記昇降支持機構
は、一端を枢支し他端にガイドローラを設けると共に中
間位置に前記支持ローラを支持した揺動部材と、前記ガ
イドローラと係脱して揺動部材を前記枢支部を支点とし
て傾動させることにより支持ローラを昇降動作させる楔
部材と、前記楔部材を揺動部材に対して往復動させるシ
リンダ機構とを備えて成る。
【0012】
【作用】往復動機構を作動させると、可動台は荷受け面
の高さに対応させた基台上を支持ローラを介して往復動
する。このとき昇降支持機構により前記支持ローラを上
昇させると、支持ローラの外周面が所定位置の搬送ロー
ラの外周面に密接し、伝動手段を介して連結された各
送ローラが支持ローラと一体回転する。荷を所定の荷受
け面上へ受け渡す場合、搬送ローラ上に荷を載置し、各
昇降支持機構により支持ローラを下降させた状態で可動
台を荷受け面側へ前進させる。この状態では支持ローラ
所定位置の搬送ローラに接触せず、搬送ローラは回
転しないので、荷は静止した状態のまま可動台と共に荷
受け面上に移行される。つぎに各昇降支持機構により支
持ローラを上昇させてその外周面を所定位置の搬送ロー
ラの外周面に密接させ、この状態で往復動機構により可
動台を荷受け面から後退させると、各搬送ローラが可動
台の後退に伴って荷送り方向へ自動回転する。これによ
り搬送ローラ上の荷は、前端側から順次荷受け面上に降
ろされる。
【0013】請求項2の発明にかかる荷受渡し装置で
は、シリンダ機構により楔部材を往復動させて揺動部材
のガイドローラに係脱させると、てこの原理により、揺
動部材は枢支部を支点として傾動するため、支持ローラ
が昇降変位し、搬送ローラと接触したり、離れたりす
る。
【0014】
【実施例】図1は、この発明の一実施例である荷受渡し
装置の使用状態を、また図2は、この荷受渡し装置の外
観を、それぞれ示す。図示例の荷受渡し装置は、パレッ
ト上に積み重ねられた複数の荷をパレット毎、コンテナ
車のような輸送車両の荷受け面1a上に受け渡すための
ものであるが、輸送車両に限らず、固定された荷受け面
上に荷Mを受け渡すような設備にも適用できる。
【0015】この荷受渡し装置は、荷受け面1aと同じ
高さに設定された左右一対のガイドレール2,2を有す
る基台3と、左右のガイドレール2,2上に往復動自由
に支持された複数の可動台5と、各可動台5に配設され
た複数の搬送ローラ6と、全可動台5を往復動作させる
左右一対の往復動機構7と、可動台5の少なくとも前後
に配備された左右の支持ローラ21と、各支持ローラ2
1をそれぞれ昇降自由に支持してガイドレール2,2上
を転動させる昇降支持機構52とを備えている。
【0016】前記基台3は、図1および図4に示すよう
に、前後方向へ延びる左右の上部枠11,11および下
部枠12,12と、左右の各上部枠11と左右の各下部
枠12との間に設けられた支柱13とで構成され、各上
部枠11上には前記ガイドレール2がそれぞれ固定され
ている。なお、左右の各下部枠12には、ガイドレール
2の高さ位置を前記輸送車両1の荷受け面1aの高さに
一致させるための高さ調整部材14が設けてあるが、基
台3を昇降可能な構造に形成して前記ガイドレール2,
2の高さ調整が行えるようにしてもよい。
【0017】各可動台5は、図2および図6に示すよう
に、左右一対の側部フレーム15,15と、前後の前部
フレーム16および後部フレーム17とで構成されてお
り、対向する側部フレーム15,15間には複数の搬送
ローラ6が設けられている。各搬送ローラ6は、図2お
よび図3に示すように、可動台5の往復動方向a,bと
直交する向きに並列に配置されており、各搬送ローラ6
の両端の軸部は、搬送ローラ6の外周面の上部が側部フ
レーム15の上面から突出するよう、左右の側部フレー
ム15に回転自由に支承されている。なお、この実施例
では、複数の可動台5をジョイント部19を介して前後
方向に連結しているが、1個の可動台5をもって構成し
てもよい。また、この実施例における最後尾の可動台5
は、図5に示すように、油圧ポンプなどの各種機器70
が吊持されており、前記荷受け面1a上に進入させない
ので、可動台5の上面に荷を積載しない。
【0018】各可動台5は、前後の両側位置に配備され
た支持ローラ21,21を介してガイドレール2,2上
に、前進時に先頭の可動台5の先端部が荷受け面1a上
の奥の位置まで達するよう、往復動自由に支持されてい
る。各可動台5の前側位置の各支持ローラ21,21お
よび後側位置の各支持ローラ21,21は、それぞれ支
軸20の両端部に回動自由に支承されている。なお、可
動台5をさらに安定して支持するために、支持ローラ2
1の設置個数を増してもよい。
【0019】各搬送ローラ6は、図4に示すように、両
端の軸部が側部フレーム15の外側へ突出し、その突出
端に伝動プーリ22がそれぞれ装着されている。左右両
側の各伝動プーリ22は、図3に示すように、2個を組
として無端ベルト23によりそれぞれ連結されている
が、連結する伝動プーリ22,22の組は左右両側で1
個ずつ位置がずれている。例えば1番目の搬送ローラ6
と2番目の搬送ローラ6とが一側の伝動プーリ22,2
2を組として無端ベルト23で連結されていると仮定す
ると、2番目の搬送ローラ6と3番目の搬送ローラ6と
は、他側の伝動プーリ22,22を組として無端ベルト
23で連結されるもので、これにより可動台5毎に全て
の搬送ローラ6が一連に連結されることになる。なお各
伝動プーリ22には歯付プーリが、また無端ベルト23
には歯付平ベルトが、それぞれ用いてあり、これにより
伝動プーリ22と無端ベルト23との間のスリップの発
生を抑止している。
【0020】先頭の可動台5の前端には、可動台5上の
荷Mを荷受け面1a上に円滑に降ろすための荷降し部4
が形成してある。前記荷降し部4は、図2および図7に
示すように、搬送ローラ6と平行に搬送ローラ6よりや
や低位置に配設された複数の自在ローラ24と、自在ロ
ーラ24の位置から斜め下方に所定の傾斜角αで配設さ
れたガイド板25とで構成されており、前記ガイド板2
5の下端部は、前記傾斜角αより大きな傾斜角βの屈曲
部25aが一体形成してある。
【0021】前記ガイド板25は、取付部材27を介し
て前部フレーム16に固定されており、前記取付部材2
7の両端に固定片28をそれぞれ形成して、全ての自在
ローラ24を回動自由に支持する支え軸24aの端部を
固定している。
【0022】前記ジョイント部19は、図6および図8
に示すように、前後に隣り合う可動台5,5の側部フレ
ーム15,15間に連結板29をそれぞれ跨設し、各連
結板29の外面にブラケット30を外向きに突設して、
それぞれの先端にローラホルダ31を水平面内で揺動自
由に枢支すると共に、ローラホルダ31に前後一対のガ
イドローラ32,32を回転自由に支承して成る。各ジ
ョイント部19には、2個の自在ローラ70が配設して
ある。
【0023】前記可動台5の左右両側方には、図5に示
すように、前記基台3に支持部材33を介して固定され
たガイド板34,34がガイドレール2と平行に設けら
れており、可動台5がその往復動時に横振れや蛇行を起
こしたとき、前記水平ローラ32,32がガイド板3
4,34に当たって可動台5の移行方向を矯正する。
【0024】前記往復動機構7は、図2および図3に示
すように、基台3の左右両側方にそれぞれ設けられてお
り、水平面内で回転する駆動スプロケットホイール35
と、減速機構36を介して駆動スプロケットホイール3
5を回転させるモータ37と、基台3に取り付けられた
ホルダ38に支承されて水平面内で回転する一対の従動
スプロケットホイール39,39と、可動台5の側部フ
レーム15に沿ってそれぞれ張設されるローラチェ−ン
40とから成る。各ローラチェ−ン40の両端は、先頭
の可動台5の前端および最後尾の可動台5の後端に設け
られたチェーンボルト60にそれぞれ接続固定されてお
り、各ローラチェ−ン40の中間部を各従動スプロケッ
トホイール39,39に内側より噛み合わせて外方へ迂
回させると共に、駆動スプロケットホイール35に外側
より噛み合わせている。
【0025】前記モータ37により駆動スプロケットホ
イール35を正方向(図3の矢印cで示す方向)へ回転
させると、ローラチェーン40が一方向に駆動されるの
で、可動台5は図3の矢印aで示す方向へ移行(前進)
する。モータ37により駆動スプロケットホイール35
を逆方向(図3の矢印dで示す方向)へ回転させると、
ローラチェーン40が反対方向に駆動されるので、可動
台5が図3の矢印bで示す方向へ移行(後退)する。
【0026】前記した各支持ローラ21の位置には、図
6,図8,および図9に示すように、支持ローラ21と
共にローラ駆動機構8を構成する板状の揺動板41がそ
れぞれ配備されている。各揺動板41は側部フレーム1
5の内側に位置し、一端部41aは左右の側部フレーム
15,15間に架設された固定軸42に枢支されてい
る。左右の揺動板41の他端部41bは支軸43により
連結されると共に、支軸43の揺動板41の内側位置に
は、それぞれガイドローラ44が回転自由に配設してあ
る。左右の揺動板41の中間部は支軸20により連結さ
れると共に、支軸20の揺動板41の内側位置に、前記
支持ローラ21が回転自由に配設してある。
【0027】各支持ローラ21は、揺動板41が固定軸
42を支点として揺動したとき、上下方向へ変位するも
ので、可動台5の前進時に、後述する制御機構9が揺動
板41を介して支持ローラ21を下方へ変位させたと
き、所定位置の搬送ローラ6から離れ、また可動台5の
後退時に、制御機構9が揺動板41を介して支持ローラ
21を上方へ変位させたとき、支持ローラ21の外周面
が所定位置の搬送ローラ6の外周面に密接する。各支持
ローラ21がガイドレール2上を転動して回転すると、
支持ローラ21に密接する搬送ローラ6が摩擦力により
一体に回転し、さらにその回転は前記無端ベルト23を
介して他の搬送ローラ6へ伝達される。
【0028】前記制御機構9は、前後両端の各位置に設
けられた前記ガイドローラ44に対してそれぞれ係脱す
る楔部材45と、各楔部材45を揺動板41に対して往
復動させるシリンダ機構46とから成る。
【0029】前記シリンダ機構46は、図8に示すよう
に、前後両方の楔部材45,45を一斉に動作させるた
めの往動用および復動用の各シリンダ47,48を含ん
でおり、往動用のシリンダ47のピストンロッド47a
の先端に後側位置の楔部材45の基端が連結され、この
楔部材45の先端に連結ロッド49Aを介して前側位置
の楔部材45の基端が連結される。この前側位置の楔部
材45の先端は、連結ロッド49Bを介して復動用のシ
リンダ48のピストンロッドに連結される。なお図中、
50は、各楔部材45の上面側をガイドするガイドロー
ラであり、側部フレーム15の内側に突設された支軸5
1に回転自由に支承されている。
【0030】各楔部材45は、図9に示すように、円柱
部45aと円柱部45aに一体形成された円錐部45b
とから成るもので、その往復動によりガイドローラ44
を下圧して揺動板41を傾動させ、これにより支持ロー
ラ21を昇降動作させる。上記の揺動板41,楔部材4
5,およびシリンダ機構46により支持ローラ21の昇
降支持機構52が構成されるが、前記楔部材45は、そ
の往復動によりガイドローラ44と係脱して支持ローラ
21を昇降動作させることが可能であれば、この実施例
の形状に限られないことは勿論である。
【0031】つぎに上記実施例についての動作を説明す
る。生産ラインの末端から送られてくる荷Mはパレット
上に積み重ねられた後、フォークリフトなどを用いて、
図12の(1)に示すように、前3台の可動台5の搬送
ローラ6上にパレット毎に整頓して載置される。
【0032】つぎにローラ駆動機構8を停止させた状態
で、可動台5を輸送車両1へ向けて移行させる。図10
は、ローラ駆動機構8の停止状態を示すもので、往動用
のシリンダ47のピストンロッド47aが伸張し、楔部
材45の円柱部45aがガイドローラ44に係合して下
向きに加圧している。これにより揺動板41が固定軸4
2を支点として矢印eで示す方向へ傾動して支持ローラ
21を下方へ変位させる。支持ローラ21はガイドレー
ル2上に支持されているので、可動台5は前記ガイドレ
ール2に対して上昇変位することになり、その結果、支
持ローラ21と所定位置の搬送ローラ6とは離間する。
なお揺動板41は、一端部41aに支点、他端部41b
に力点、中間に作用点が設定されているから、てこの原
理で、小さな加圧力をもって無理なく傾動する。
【0033】往復動機構7を作動させると、可動台5
は、図12(2)に示すように、前記荷受け面1a上に
乗り上がって前進する。前進時、各支持ローラ21は、
図10の矢印gで示す方向へ回転する。前記荷降し部4
が荷受け面1a上の所定の奥の位置まで達したとき、往
復動機構7の作動を停止させて可動台5の前進を止め
る。
【0034】つぎに前記ローラ駆動機構8を駆動させた
状態で、可動台5を後退させつつ可動台5上の荷Mを前
記荷受け面1a上に移載する。図10は、ローラ駆動機
構8の駆動状態を示すもので、復動用のシリンダ48の
ピストンロッドが伸びて往動用のシリンダ47のピスト
ンロッド47aが収縮し、楔部材45の円柱部45aが
ガイドローラ44から離脱する。これによりガイドロー
ラ44は下向きの加圧力から解放され、揺動板41が固
定軸42を支点として矢印fで示す方向へ傾動して支持
ローラ21を上方へ変位させる。支持ローラ21は前記
ガイドレール2に支持されているので、可動台5は前記
ガイドレール2に対して下降変位することになり、その
結果、支持ローラ21の外周面が所定位置の搬送ローラ
6の外周面に密接する。
【0035】往復動機構7を往動時とは逆方向に作動さ
せると、可動台5は図12(3)に示すように、荷受け
面1a上から後退する。後退時、各支持ローラ21は、
図11の矢印hで示す方向へ回転するので、搬送ローラ
6は図11の矢印iで示す方向へ回転する。この場合、
搬送ローラ6は荷送込み方向へ可動台5の移行速度と同
じ周速度で回転する。これにより荷Mは、可動台5上を
前進するが、荷受け面1aに対しては定位置にとどまっ
た状態となり、可動台5の後退に伴って、前端側より順
次荷受け面1a上に降ろされる。荷降し部4では、可動
台5の後退動作および搬送ローラ6の回転によって、図
13に示すように、荷Mは可動台5の前端より荷受け面
1a上に送り込まれて傾き、その後、傾斜姿勢で自在ロ
ーラ24に支持され、最後に、荷Mの後端部がガイド板
25を滑り降りて荷受け面1a上に降ろされる。
【0036】このように可動台5における支持ローラ2
1を昇降支持機構52により上昇させて搬送ローラ6に
接触させることにより、可動台5を後退させつつ搬送ロ
ーラ6を荷送り方向へ回転させて荷Mを前記荷受け面1
a上に送り出すので、荷崩れを起こすことなく、荷Mを
自動的に荷受け面1a上に受け渡すことができる。
【0037】またこの実施例によれば、可動台5の後退
時、搬送ローラ6は支持ローラ21との間の摩擦力によ
り回転するので、搬送ローラ6を回転させるための回転
駆動源が不要である。
【0038】なお、この実施例は、荷Mを輸送車両1の
荷受け面1a上へ荷積するための自動積載設備にこの発
明を適用した例であるが、この発明は、この種の用途に
限定されるものではない。例えば、立体倉庫において、
各階の倉庫間を往復する昇降機にこの発明の荷受渡し装
置を搭載して、各階の貯蔵部に対して貯蔵物を受け渡す
ような設備にも実施できるなど、様々の応用形態があ
る。
【0039】
【発明の効果】この発明は上記の如く、荷受け面上に荷
を受け渡すのに、昇降支持機構により支持ローラを上昇
させて、支持ローラの外周面を所定位置の搬送ローラに
密接させることにより、伝動手段を介して連繁された
搬送ローラを支持ローラと一体回転させるようにしたか
ら、可動台上に荷を載置した後、可動台の前進時は支持
ローラを下降させ、後退時に支持ローラを上昇させるこ
とにより、可動台上の荷を安定して荷受け面に受け渡す
ことができる。
【0040】また従来例のようなクランプ機構を別個独
立して用意する必要がないから、設備全体が複雑化する
のを回避できる。
【0041】さらにクランプ機構を作用させるための領
域を可動台上に確保する必要がないから、荷積作業に制
約を受けず、荷の積載量を大きくできる。
【0042】さらにまた、可動台の移動に伴って搬送ロ
ーラを支持ローラと一体回転させるようにしたから、搬
送ローラを回転させるための専用の回転駆動源が不要で
あり、駆動系の構成を簡素化できる。
【0043】請求項2の発明にかかる荷受渡し装置で
は、一端を枢支し他端にガイドローラを設けた揺動部材
の中間に支持ローラを支持させると共に、シリンダ機構
により楔部材を往復動させ、てこの原理により前記揺動
部材を枢支部を支点として傾動させるから、支持ローラ
を小さな力で昇降動作させることができ、小形のシリン
ダをもって対応できるという利点がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である荷受渡し装置を使用
状態で示す側面図である。
【図2】図1の荷受渡し装置の中間部分を省略して示し
た斜視図である。
【図3】図1の荷受渡し装置の平面図である。
【図4】図3のA−A線に沿う断面図である。
【図5】図3のB−B線に沿う断面図である。
【図6】可動台の水平断面図である。
【図7】荷降し部を拡大して示す側面図である。
【図8】図6のC−C線に沿う断面図である。
【図9】ローラ駆動機構および制御機構の構成を示す斜
視図である。
【図10】ローラ駆動機構の駆動状態を示す側面図であ
る。
【図11】ローラ駆動機構の停止状態を示す側面図であ
る。
【図12】荷受渡し動作を示す説明図である。
【図13】荷降し部より荷を降ろす様子を示す説明図で
ある。
【図14】従来の荷受渡し装置の概要を使用状況で示す
側面図である。
【図15】従来の荷受渡し装置による荷受渡し動作を示
す説明図である。
【符号の説明】
1a 荷受け面 3 基台 5 可動台 6 搬送ローラ 7 往復動機構 21 支持ローラ 22 伝動プーリ 23 無端ベルト 41 揺動板 44 ガイドローラ 45 楔部材 46 シリンダ機構 52 昇降支持機構

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 荷を荷受け面上へ受け渡すための荷受渡
    し装置であって、 前記荷受け面の高さに対応させた基台と、 前記基台上に往復動自由に支持される可動台と、 前記可動台の移行方向と直交する向きに可動台に並列し
    て設けられる複数の搬送ローラと、 前記可動台を荷受け面の方向へ往復動作させる往復動機
    構とから成り、 前記可動台には、左右の少なくとも前後位置にそれぞれ
    配備される支持ローラと、各支持ローラをそれぞれ昇降
    自由に支持して基台上を転動させる昇降支持機構とが設
    けられており、 各昇降支持機構は、上昇時に支持ローラの外周面が所定
    位置の搬送ローラの外周面に密接して、支持ローラに密
    接する搬送ローラが摩擦力により一体回転するよう構成
    すると共に、支持ローラに密接する搬送ローラと他の搬
    送ローラとは伝動手段を介して互いに連繋して成る荷受
    渡し装置。
  2. 【請求項2】 前記昇降支持機構は、一端を枢支し他端
    にガイドローラを設けると共に中間位置に前記支持ロー
    ラを支持した揺動部材と、前記ガイドローラと係脱して
    揺動部材を前記枢支部を支点として傾動させることによ
    り支持ローラを昇降動作させる楔部材と、前記楔部材を
    揺動部材に対して往復動させるシリンダ機構とを備えて
    成る請求項1に記載された荷受渡し装置。
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