JP2871657B1 - 自動弾丸供給機構付玩具銃 - Google Patents

自動弾丸供給機構付玩具銃

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JP2871657B1
JP2871657B1 JP10002187A JP218798A JP2871657B1 JP 2871657 B1 JP2871657 B1 JP 2871657B1 JP 10002187 A JP10002187 A JP 10002187A JP 218798 A JP218798 A JP 218798A JP 2871657 B1 JP2871657 B1 JP 2871657B1
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圭一 国本
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Abstract

【要約】 【課題】蓄圧室からのガス圧を利用して弾丸の発射及び
スライダ部の移動による次弾の装弾室への供給を行うべ
く備えられる、蓄圧室から導出されるガスを制御するガ
ス制御手段を、比較的小規模でその構成が簡略化された
ものとなす。 【解決手段】バレル部2に沿う移動が可能とされたスラ
イダ部60の内部に配され、蓄圧室43から伸びるガス
導出通路部44に選択的に連結される第1の内部空間2
3及び第2の内部空間24が設けられた可動部材20
と、第1の内部空間23に配され、ガス導出通路部44
を通じたガスを第1の内部空間23を通じて装弾室4に
供給された弾丸に作用させる第1の状態から、ガス導出
通路部44を通じたガスの第1の内部空間23内を通じ
て装弾室4に向かう流れを阻止して、ガス導出通路部4
4を通じたガスを第2の内部空間24を通じて受圧部6
1Aに向かわせる第2の状態に移行する可動弁部46と
を備える。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本願の特許請求の範囲に記載
された発明は、バレル部の後端部分に設けられた装弾室
に対し、ガス圧により発射される弾丸を、ガス圧を利用
して自動的に供給する自動弾丸供給機構を備えた玩具銃
に関する。
【0002】
【従来の技術】遊戯銃(エアソフトガン)と称される玩
具銃にあっては、通常、形状,質感に加えて、見かけ上
の動作も実物と同様なものとなるように作成される。斯
かる玩具銃のうち、トリガの操作に応じてバレルに沿っ
て配されたスライダが移動するようになされた銃を模し
たものにおいて、バレルの後端部分に設けられた装弾室
に装填された弾丸の発射をガス圧により行うことに加え
て、装弾室に対する弾丸の供給もガス圧を利用して行う
ようにされたものが知られている。例えば、実開平3-38
593 号公報にも示される如くに、エアが充填されるとと
もに、開閉弁により開閉制御されるガス導出通路が設け
られた蓄圧ボンベ,弾倉,第1及び第2の弁,第1及び
第2のガス通路、及び、給弾レバーがグリップ部に配さ
れるとともに、着弾孔が設けられたバレルに対して配さ
れたスライダ内に、着弾孔を形成する弾倉板を介してバ
レルに対向するシリンダが配され、さらに、弾倉板に係
合して選択的に弾倉板を昇降させる回転カム、及び、ス
ライダの移動に伴って移動せしめられるスプリングガイ
ド部材が配され、蓄圧ボンベからのエアの圧力を利用し
て、着弾孔に装填された弾丸の発射及び着弾孔に対する
弾丸の供給を行うようにされた玩具銃が提案されてい
る。
【0003】このような玩具銃においては、トリガが引
かれると、第1の弁が、開閉弁によってガス導出通路が
開状態にされた蓄圧ボンベからのエアが第1のガス通路
を通じてシリンダ内に供給されることになる状態におか
れ、そのシリンダ内に供給されるエアの圧力により、シ
リンダ内に収容されたピストン部材がスライダを初期位
置から後退させる。そして、斯かる蓄圧ボンベからのエ
アが供給されるシリンダは、スライダが所定量後退せし
められると排気状態におかれる。一方、スライダの初期
位置からの後退に伴って、スプリングガイド部材がスプ
リング部材を圧縮しつつ後退せしめられて、回転カムを
それに係合した弾倉板を下降させる方向に回転させる。
それにより、弾倉板における着弾孔が、銃口に対向する
初期位置から弾倉から排出された弾丸に対向する位置に
移動せしめられる。そして、その弾倉から排出された弾
丸が、トリガに連動して揺動せしめられる給弾レバーに
より着弾孔内に装填される。
【0004】斯かるもとで、シリンダが排気状態におか
れ、スライダが後退位置から前進して初期位置に到達す
る際に、スプリング部材がスプリングガイド部材を元の
位置に戻す復帰状態とされ、それにより、回転カムが弾
倉板を上昇させる方向に回転せしめられて、弾丸が装填
された着弾孔が初期位置におかれる。このように弾丸が
装填された着弾孔が初期位置におかれる際、トリガに連
動して回転するハンマーにより、第2の弁が、開閉弁に
よってガス導出通路が開状態にされた蓄圧ボンベからの
エアが第2のガス通路を通じて着弾孔に供給されること
になる状態におかれ、その着弾孔に供給されるエアの圧
力により、着弾孔に装填された弾丸が、後退位置から前
進するスライダの初期位置への到達に伴って発射され
る。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】上述の如くの、バレル
に対して移動可能に設けられたスライダ内に圧力室を形
成するシリンダが配され、トリガが引かれて行われる圧
力室に対するエアの給排により着弾孔に対する弾丸の供
給が行われるようにされた玩具銃として従来提案されて
いるものにあっては、弾丸の自動連射が可能とされる。
しかしながら、蓄圧ボンベに対し、開閉弁に加えて第1
及び第2の弁が設けられることに伴って、開閉弁をガス
導出通路部が開状態とされる位置に維持する連結部,第
1の弁の動作制御を行う弁制御機構、及び、第2の弁の
動作制御を行うハンマー等を含んで構成される、蓄圧ボ
ンベから導出されるエアを制御するガス制御手段の構成
が、全体として比較的大規模で複雑なものとなってしま
うとともに、それにより、玩具銃本体におけるガス制御
手段の配置スペースの確保が容易でないという問題があ
る。しかも、ガス制御手段を構成する第1及び第2の弁
の夫々が、実質的に、蓄圧室から共通ガス通路内に供給
されたエアの圧力を制御するものとされて相互隣接配置
されることにより、第1及び第2の弁の配置に関して課
せられる制約が比較的厳しいものとされ、設計の自由度
の低減がまねかれることになるという不都合もある。
【0006】斯かる点に鑑み、本願の特許請求の範囲に
記載された発明は、バレル部の後端部分に蓄圧室からの
ガス圧が利用されて発射される弾丸が装填される装弾室
が設けられるとともに、蓄圧室からのガス圧が利用され
てバレル部に沿って後退せしめられ、弾丸が発射された
後の装弾室に次の弾丸を供給するための準備を行うスラ
イダ部が設けられたもとで、ガス導出通路部を伴う蓄圧
室に関連して形成されるガス流通空間に設けられる弁手
段を含んで構成されて、蓄圧室からガス導出通路部を通
じて導出されるガスを制御するガス制御手段が、比較的
小規模でその構成が簡略化されたものとされるととも
に、ガス流通空間に設けられる弁手段の配置に関しての
制約が軽減させることになる自動弾丸供給機構付玩具銃
を提供する。
【0007】
【課題を解決するための手段】本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項7までのいずれかに記載され
た発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃は、ガス導出通
路部が連結されて配された蓄圧室と、ガス導出通路部を
開閉制御する開閉弁部と、バレル部の後端部分に設けら
れた装弾室と、バレル部に沿う方向に移動し得るものと
されたスライダ部と、スライダ部におけるバレル部の後
方となる部分内に設けられ、スライダ部と一体的に移動
する受圧部と、スライダ部の移動方向に沿う方向への移
動が可能とされて装弾室の後方に配され、各々がガス導
出通路部との相互連結状態に選択的におかれる、装弾室
に向けて開口する第1の内部空間及び受圧部に向けて開
口する第2の内部空間が設けられた可動部材と、可動部
材に設けられた第1の内部空間に配される可動弁部とを
備え、可動弁部が、ガス導出通路部が可動部材に設けら
れた第1の内部空間及び第2の内部空間に連結されると
ともに開閉弁部がガス導出通路部を開状態にする期間に
おいて、ガス導出通路部を通じた蓄圧室からのガスを第
1の内部空間を通じて装弾室に供給された弾丸に作用さ
せる第1の状態から、ガス導出通路部を通じたガスの第
1の内部空間を通じて装弾室に向かう流れを阻止して、
ガス導出通路部を通じた蓄圧室からのガスを第2の内部
空間を通じて受圧部に向かわせる第2の状態に移行し、
その第2の状態のもとでガス圧により受圧部をスライダ
部を伴って後方に移動させるもとで、スライダ部の後退
に伴う可動部材の後退を生じさせて、弾倉から装弾室へ
の弾丸の供給のための準備を行うものとして構成され
る。
【0008】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃
にあっては、可動部材に設けられた第1の内部空間及び
第2の内部空間の夫々が、可動部材の位置に応じて、ガ
ス導出通路部との相互連結状態におかれる。
【0009】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項5に記載された発明に係る自動弾丸供給機構付
玩具銃にあっては、可動弁部が、第1の内部空間におい
てその第1の内部空間を開通状態となす方向の付勢がな
されており、第1の内部空間に及ぼされる圧力低減に応
じて、付勢に抗して第1の内部空間を遮断状態となす方
向に移動するものとされる。
【0010】上述の如くに構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1から請求項7までのいずれかに記
載された発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃にあって
は、蓄圧室に連結されたガス導出通路部を開状態もしく
は閉状態となす開閉弁部、及び、可動部材内に設けられ
て選択的にガス導出通路部に連結される第1及び第2の
内部空間のうちの第1の内部空間に配され、ガス導出通
路部を通じた蓄圧室からのガスを第1の内部空間を通じ
て装弾室に供給された弾丸に作用させる第1の状態と、
ガス導出通路部を通じた蓄圧室からのガスの第1の内部
空間を通じて装弾室に向かう流れを阻止して、ガス導出
通路部を通じた蓄圧室からのガスを第2の内部空間を通
じて受圧部に向かわせる第2の状態とをとり、開閉弁部
がガス導出通路部を開状態にする期間において第1の状
態から第2の状態に移行し、その第2の状態のもとでガ
ス圧により受圧部をスライダ部を伴って後方に移動させ
る可動弁部を、主要構成要素として、蓄圧室から導出さ
れるガスを制御するガス制御手段が構成されることにな
る。このような開閉弁部及び可動弁部を含んで構成され
るガス制御手段は、その全体が比較的小規模で構成が簡
略化されたものとされ、玩具銃本体における配置スペー
スの確保が容易なものとされる。しかも、ガス導出通路
部を通じた蓄圧室からのガスの装弾室に供給された弾丸
及びスライダ部と一体的に移動する受圧部への作用状態
が1個の可動弁部により制御されるので、可動弁部の配
置に関しての制約が大幅に軽減されることになる。
【0011】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃
においては、可動部材に設けられた第1の内部空間及び
第2の内部空間の夫々が、可動部材の位置に応じて、自
動的にガス導出通路部に連結されることになる。
【0012】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項5に記載された発明に係る自動弾丸供給機構付
玩具銃においては、可動部材に設けられた第1の内部空
間に配される可動弁部が、その第1の内部空間を開通状
態となす方向に付勢がなされ、第1の内部空間に及ぼさ
れる圧力低減に応じて、付勢に抗して第1の内部空間を
遮断状態となす方向に移動するものとされ、それによ
り、ガス導出通路部を通じた蓄圧室からのガスの装弾室
に供給された弾丸及びスライダ部と一体的に移動する受
圧部への作用状態についての制御が、極めて簡単な構成
をもって確実に、かつ、効率よく行われる。
【0013】
【発明の実施の形態】図2は、本願の特許請求の範囲に
おける請求項1から請求項7までのいずれかに記載され
た発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃の一例を示す。
【0014】図2に示される例にあっては、トリガ1,
アウターバレル2U及びインナーバレル2Iを含んだバ
レル部2,バレル部2の後端部分に設けられた装弾室
4,ハンマー部を形成する第1及び第2のハンマー6及
び7、及び、グリップ部8を有した玩具銃本体10と、
グリップ部8内に着脱可能に収容されたケース40とが
備えられており、バレル部2に関連して、バレル部2に
沿う方向に移動し得るものとされたスライダ部60が配
されている。装弾室4は、ゴム材等の弾性摩擦材で成る
環状部材4Aによって形成されており、環状部材4A
は、インナーバレル2Iの後端部分の内側に配されてい
る。
【0015】グリップ部8には、トリガ1から後方に向
けて伸びる可動バー11が配されており、トリガ1は、
バレル部2に沿う方向に移動し得るものとされている。
トリガ1は、それが引かれるとき、図2に示される如く
の、玩具銃本体10に設けられた当接部12より前方と
なる操作開始位置から後方に向けて移動せしめられ、そ
れに伴って、可動バー11も後方に向けて移動せしめら
れる。斯かる可動バー11の後端部には、可動当接部材
16が当接しており、可動当接部材16は、軸14を介
して玩具銃本体10により回動可能に支持された回動レ
バー15に選択的に当接するものとされている。
【0016】スライダ部60は、玩具銃本体10におけ
るバレル部2が設けられた部分に嵌合しており、その前
方側部分を成す第1の部分60Aと、第1の部分60A
と一体的に形成されてバレル部2の後方に位置せしめら
れた後方側部分を成す第2の部分60Bとを有するもの
とされている。そして、スライダ部60は、トリガ1が
操作開始位置にあるもとでは、第1の部分60Aがその
前端部を玩具銃本体10の前端部に近接させる位置にお
かれるとともに、第2の部分60Bが玩具銃本体10に
おけるバレル部2とグリップ部8との間となる部分を含
む中間部分を覆うものとなる、図2に示される如くの基
準位置におかれる。
【0017】スライダ部60における第1の部分60A
には、コイルスプリング17が係合せしめられている。
コイルスプリング17は、玩具銃本体10におけるトリ
ガ1の前方側に配されてバレル部2に沿って伸びるガイ
ド部材18に巻嵌された状態をもって、スライダ部60
における第1の部分60Aに係合している。それによ
り、スライダ部60は、その全体がバレル部2に沿う方
向の移動を行い得るものとされたもとで、コイルスプリ
ング17により、玩具銃本体10の前方側に向けて付勢
されている。
【0018】スライダ部60における第2の部分60B
には、有底筒状部61が設けられている。この有底筒状
部61の底部は、受圧部61Aを形成している。
【0019】さらに、スライダ部60における第2の部
分60Bの内側には、可動部材20が配されている。こ
の可動部材20は、装弾室4の後方に位置していて、ス
ライダ部60の移動方向に沿う方向に移動可能とされて
いる。そして、可動部材20は、有底筒状部61におけ
る筒状部61B内に挿入される後方側部分と、装弾室4
を形成する環状部材4Aに係合する前方側部分と、後方
側部分と前方側部分との間の中間部分とを有しており、
後方側部分には、弾性部材により形成された環状シール
部材21が装着されている。環状シール部材21は、可
動部材20における後方側部分が有底筒状部61におけ
る筒状部61B内に挿入されるとき、筒状部61Bの内
壁面に当接して、筒状部61Bの内壁面と可動部材20
における後方側部分の外周面との間を密封する。
【0020】可動部材20と有底筒状部61における筒
状部61Bとには、コイルスプリング22の両端が夫々
取り付けられていて、可動部材20の全体が、コイルス
プリング22によって、有底筒状部61における底部が
形成する受圧部61A側に付勢されている。斯かる可動
部材20は、スライダ部60が基準位置にあるもとで
は、前方側部分が装弾室4を形成する環状部材4Aに係
合するとともに、後方側部分が有底筒状部61における
筒状部61B内に挿入される位置におかれる。
【0021】このような可動部材20には、第1の内部
空間23と第2の内部空間24とが、可動部材20の中
間部分に形成された隔壁部分20Aによって区画され、
互いに分離されて設けられている。第1の内部空間23
は、屈曲したガス通路を成すものとされていて、一端が
可動部材20の前方側部分において装弾室4に向かって
開口するとともに、他端が可動部材20の中間部分にお
いて下方に向かって開口している。第2の内部空間24
も、屈曲したガス通路を成すものとされていて、一端が
可動部材20の後方側部分において受圧部61Aに向か
って開口するとともに、他端が可動部材20の中間部分
において下方に向かって開口している。従って、スライ
ダ部60が基準位置にあるもとでは、第1の内部空間2
3の一端が装弾室4に連結され、また、第2の内部空間
24の一端が受圧部61Aに近接対向するものとされる
ことになる。
【0022】第2のハンマー7と共にハンマー部を形成
する第1のハンマー6は、有底筒状部61が選択的に当
接する上方側部分と、複数の係合段部が設けられた下方
側部分とを有して、第2のハンマー7より後方側に位置
せしめられており、下方側部分が軸25を介して玩具銃
本体10における後端部に取り付けられていて、軸25
を支軸とした回動が可能とされている。さらに、第1の
ハンマー6の下方側部分には、グリップ部8の下方側部
分内に配されたコイルスプリング26にキャップ26A
を介して係合する一端部を有したハンマーストラット2
7の他端部が、ピン28を介して取り付けられており、
第1のハンマー6は、コイルスプリング26による付勢
力をキャップ26A及びハンマーストラット27を通じ
て受けて、図2において矢印aにより示される如くの、
上方側部分をスライダ部60の後端部に向かわせる方向
(a方向)に付勢されている。斯かる第1のハンマー6
は、グリップ部8に対するケース40の装着が行われた
初期状態(図2に示される状態)のもとにあっては、下
方側部分に第2のハンマー7に設けられた係止部7A及
び回動レバー15の先端部の夫々が係合する状態をもっ
て位置固定される。
【0023】第2のハンマー7は、上端部に係止部7A
が設けられた屈曲形状を成しており、下端部が軸29を
介して玩具銃本体10に取り付けられていて、軸29を
支軸とした回動が可能とされている。斯かる第2のハン
マー7は、図3に示される如くの、軸29に装着された
トグルスプリング30の付勢力が作用するものとされる
とともに、上部にロック部材31及びコイルスプリング
32が配され、さらに、回動レバー15を貫通する軸1
4に対向する部分に凹部7Bが形成されたものとされて
いる。
【0024】ロック部材31は、図3に示される如く
に、第2のハンマー7の上部に可動部材として係合し、
第2のハンマー7の上部から突出する形で設けられてい
て、その全体が、コイルスプリング32によって、スラ
イダ部60の底面部に向かう方向に付勢されている。そ
して、ロック部材31の一部分は、スライダ部60の底
面部に向かって突出する突出部31Aを形成している。
【0025】このようなロック部材31は、玩具銃本体
10に設けられた段部により形成される係合部34に選
択的に当接せしめられるものとされており、係合部34
に当接せしめられて係合部34との相互係合状態におか
れたもとでは、第2のハンマー7を位置規制する役割を
果たす。また、ロック部材31における突出部31A
は、スライダ部60が基準位置をとるもとにおいては、
スライダ部60の底面部に設けられた突出部60Cから
後方に離隔した位置におかれている。斯かるロック部材
31に設けられた突出部31A及びスライダ部60に設
けられた突出部60Cの夫々には、相互対向する傾斜面
部が形成されており、ロック部材31が係合部34との
相互係合状態におかれているもとでスライダ部60がバ
レル部2に沿う方向に後退するとき、突出部60Cが、
その傾斜面部を突出部31Aの傾斜面部に当接させ、そ
れにより突出部31Aを押し下げる状態をもって、突出
部31Aの位置を通過し、その結果、ロック部材31の
全体が第2のハンマー7側に押し込まれて、ロック部材
31と係合部34との相互係合状態が解除される。
【0026】軸29に装着されたトグルスプリング30
は、第2のハンマー7に、それに設けられた係止部7A
を第1のハンマー6における下方側部分に当接させる方
向の付勢力を作用させている。そして、第2のハンマー
7は、グリップ部8に対するケース40の装着が行われ
た初期状態においては、その上部に配されたロック部材
31が玩具銃本体10に設けられた係合部34との相互
係合状態におかれることにより、係止部7Aが第1のハ
ンマー6の下方側部分に当接係合した状態をもって位置
固定される。
【0027】第2のハンマー7には、軸35を介して回
動アーム36が取り付けられている。回動アーム36
は、図3に示される如くの、軸35に装着されたトグル
スプリング37により、図3において反時計回り方向と
なる方向に付勢されている。
【0028】玩具銃本体10に軸14を介して取り付け
られた回動レバー15は、図3に示される如くに、第1
のハンマー6の下方側部分に係合する上方先端部が設け
られた湾曲形状を成すものとされており、その下方部分
15Aが板ばね部材38の係合片部38Aに係合してい
る。板ばね部材38の係合片部38Aは、回動レバー1
5に、その上方先端部を第1のハンマー6の下方側部分
に当接させる方向の付勢力を作用させている。さらに、
板ばね部材38は、図4に示される如くに、可動バー1
1の後端部に当接する可動当接部材16に付勢力を作用
させる係合片部38Bを有している。
【0029】可動当接部材16は、図4に示される如く
に、その下方傾斜面部16Aに板ばね部材38における
係合片部38Bが係合するとともに、下方傾斜面部16
Aから玩具銃本体10の幅方向に突出する突出部16B
が、回動レバー15の下方部分15Aの周囲の空間を通
じて可動バー11の後端部に当接するものとされてい
る。また、可動当接部材16における中間部分には、回
動レバー15を貫通する軸14が挿通せしめられた透孔
39が設けられており、可動当接部材16は、透孔39
を挿通する軸14により、それに対する透孔39により
規制される範囲内での、板ばね部材38における係合片
部38Bの付勢力に抗した下方側及び後方側への移動が
可能とされた状態をもって、支持されている。そして、
可動当接部材16は、スライダ部60が基準位置にある
もとでは、板ばね部材38における係合片部38Bによ
る付勢力を受けて、上端部16Cをスライダ部60の底
面部に設けられた凹部60Dに当接させる上方位置をと
るものとされる。
【0030】なお、板ばね部材38は、図示が省略され
ているが、回動レバー15に付勢力を作用させる係合片
部38Aと可動当接部材16に付勢力を作用させる係合
片部38Bとの間に位置して、玩具銃本体10に当接す
る係合片部を有しており、係合片部38A及び38Bと
それらの間の係合片部との夫々における下端部が、相互
連結されて玩具銃本体10に取り付けられたものとされ
ている。
【0031】一方、ケース40は、グリップ部8の下方
端部に設けられた開口からグリップ部8内に挿入され、
底部40Aがグリップ部8の下方端部に当接係合せしめ
られて、グリップ部8内における位置決めが行われるも
のとされる。ケース40には、装填された複数の弾丸B
Bを最上端部41A側に付勢するコイルスプリング42
が内蔵された弾倉41,例えば、液化ガスが充填された
蓄圧室43,一端が蓄圧室43に連結されて伸びるガス
導出通路部44、及び、ガス導出通路部44に配された
開閉弁部45が設けられている。開閉弁部45が配され
たガス導出通路部44は、ケース40における蓄圧室4
3の上方に配されている。
【0032】ガス導出通路部44における他端は、比較
的大なる径を有しており、スライダ部60が基準位置に
あって、スライダ部60の内側に配された可動部材20
がスライダ部60の基準位置に対応する位置をとると
き、可動部材20に設けられた第1の内部空間23及び
第2の内部空間24の両者に連結される。
【0033】従って、可動部材20に設けられた第1の
内部空間23及び第2の内部空間24は、スライダ部6
0が基準位置にあるとき可動部材20がとる位置に応じ
て、、ガス導出通路部44との相互連結状態におかれる
ことになる。斯かる際には、ガス導出通路部44におけ
る他端が、可動部材20の中間部分において開口する第
1及び第2の内部空間23及び24の夫々の下方開口端
部に連結される。
【0034】なお、ガス導出通路部44における可動部
材20の中間部分と相互当接する部分は、パッキング部
材44Aによって構成されており、このパッキング部材
44A内にガス導出通路部44における他端側部分が形
成されている。斯かるパッキング部材44Aが用いられ
ることにより、ガス導出通路部44における他端の可動
部材20の中間部分において開口する第1及び第2の内
部空間23及び24の夫々の下方開口端部との連結が、
ガス漏れが防止される状態をもって適切に行われる。
【0035】可動部材20に設けられた第1の内部空間
23には、ガス導出通路部44に配された開閉弁部45
と共に蓄圧室43に対する弁手段を形成する可動弁部4
6が配されている。可動弁部46は、第1の内部空間2
3における屈曲部に配され、環状シール部材46Aが取
り付けられた大径部46Bと大径部46Bから伸びる軸
部46Cとが設けられたものとされている。そして、軸
部46Cが可動部材20の中間部分に形成された隔壁部
分20Aに設けられた有底案内孔23A内に挿入される
とともに、大径部46Bに係合したコイルスプリング5
0によって軸部46Cの端部を有底案内孔23Aの底部
に当接させる方向、即ち、大径部46Bを第1の内部空
間23の一端から離隔させる方向に付勢されている。そ
れにより、可動弁部46は、第1の内部空間23内にお
いて、図2〜図4に示される如く、第1の内部空間23
を開通させる方向に付勢されているのであり、定常時に
おいては、第1の内部空間23を開通させる状態に位置
規制される。
【0036】このようにして可動部材20内に設けられ
た第1の内部空間23に収容された可動弁部46は、後
述される所定の状態のもとで、コイルスプリング50の
付勢力に抗して、コイルスプリング50を圧縮する方向
に移動し、その際、大径部46Bによって第1の内部空
間23を遮断する動作を行う。可動部材20内に設けら
れた第2の内部空間24は、可動弁部46の移動の如何
に関わらず、常時開通状態におかれる。
【0037】ガス導出通路部44に配された開閉弁部4
5は、ガス導出通路部44内を移動し得るものとされて
いて、その位置に応じてガス導出通路部44を開閉制御
する。開閉弁部45には、環状シール部材45Aが嵌合
せしめられているとともにロッド51が一体的に設けら
れている。そして、開閉弁部45は、定常時において
は、図2〜図4に示される如く、ガス導出通路部44の
外部に突出するロッド51の後端部分に装着されたコイ
ルスプリング52の付勢力により、ガス導出通路部44
を閉状態とする位置をとる。
【0038】このように、グリップ部8内に配されるケ
ース40における蓄圧室43の上方に、ガス導出通路部
44が形成され、かつ、ガス導出通路部44が開閉弁部
45が配された比較的簡単な構成とされることにより、
蓄圧室43からスライダ部60が基準位置にあるもとで
可動部材20に設けられた第1の内部空間23及び第2
の内部空間24に至るガス導出通路部44が、必要な制
御がなされるもとにあってその全体の長さが比較的短く
て済むものとされる。
【0039】図2〜図4に示される如くに、スライダ部
60が基準位置にあって、可動部材20がスライダ部6
0の基準位置に対応する位置をとるもとにおいて、グリ
ップ部8内にケース40が装着されたときには、弾倉4
1の最上端部41Aが、装弾室4の近傍に配され、可動
部材20における中間部分により閉塞される。それによ
り、弾倉41内に装填された複数の弾丸BBがコイルス
プリング42の付勢力に抗する方向に押圧される。
【0040】また、このとき、可動部材20に設けられ
た第1の内部空間23の一端が装弾室4に連結され、ま
た、可動部材20に設けられた第2の内部空間24の一
端が受圧部61Aに近接対向するものとされている。斯
かるもとで、蓄圧室43から伸びるガス導出通路部44
の他端が、可動部材20内に設けられた第1の内部空間
23及び第2の内部空間24の夫々の他端に連結される
状態におかれる。
【0041】さらに、第2のハンマー7に取り付けられ
た回動アーム36が、トグルスプリング37(図3)の
付勢力により、ガス導出通路部44を閉状態となす位置
をとる開閉弁部45に設けられたロッド51の後端部
に、その上方側から当接するものとされて位置固定がな
される。
【0042】上述の如くに構成される本願の特許請求の
範囲における請求項1から請求項7までのいずれかに記
載された発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃の一例に
おいては、例えば、ケース40がグリップ部8内に装着
されて位置決めされた後、基準位置におかれたスライダ
部60が、手動操作により、可動部材20を伴って一旦
基準位置から後退せしめられた後、その手動操作から解
放され、コイルスプリング17の付勢力により可動部材
20を伴って前進せしめられて、再び基準位置に戻され
る。
【0043】斯かる際、スライダ部60の後退に伴っ
て、図5に示される如くに、弾倉41の最上端部41A
をその中間部分により閉塞していた可動部材20が後退
せしめられることによって、弾倉41の最上端部41A
が開状態にされる。それにより、コイルスプリング42
の付勢力により、弾倉41内に充填された弾丸BBのう
ち最上方位置にあったものが最上端部41A内に押し上
げられ、最上端部41Aにおいて保持される。
【0044】また、第1のハンマー6が、スライダ部6
0の後退に伴って後退する有底筒状部61によって押圧
され、それにより、図2に示される位置から、コイルス
プリング26の付勢力に抗して、a方向とは逆の方向
(b方向)に所定量回動せしめられる。それに伴い、回
動レバー15が、板ばね部材38における係合片部38
Aの付勢力に従う方向に回動せしめられる。
【0045】さらに、スライダ部60の後退により、第
2のハンマー7に配されたロック部材31が係合部34
との相互係合状態から解放される。それにより、第2の
ハンマー7も、第1のハンマー6がb方向に回動せしめ
られる際、その回動に伴って、トグルスプリング30
(図3)の付勢力に従う方向に回動せしめられる。b方
向に回動せしめられた第1のハンマー6は、図5に示さ
れる如くに、その下方側部分に回動レバー15の先端部
が係合せしめられ、それにより、第1のハンマー6と回
動レバー15とが、相互位置規制状態におかれる。ま
た、斯かる第1のハンマー6のb方向の回動に伴って回
動する第2のハンマー7は、それに設けられた凹部7B
が軸14に当接するものとされて位置固定がなされる。
このような第2のハンマー7の回動に伴い、第2のハン
マー7に取り付けられた回動アーム36が、トグルスプ
リング37(図3)の付勢力により回動せしめられ、開
閉弁部45に設けられたロッド51の後端部にその後方
側から当接する状態とされて位置固定がなされる。
【0046】そして、一旦後退したスライダ部60が後
退位置から前進に転じると、それに伴って可動部材20
も前進し、前進する可動部材20が、その前端部を弾倉
41の最上端部41A内に挿入して、そこに保持された
弾丸BBを、玩具銃本体10に設けられたテーパー部1
0Aに沿って装弾室4へと搬送する。それとともに、可
動部材20は、再びその中間部分によって弾倉41の最
上端部41Aを閉塞し、その前方側部分を環状部材4A
により形成される装弾室4に係合させるものとされて位
置固定がなされる。その結果、図1に示される如くに、
装弾室4に弾丸BBが装填される。
【0047】弾丸BBを装弾室4に供給すべく前進する
ものとされたスライダ部60が基準位置に復帰したとき
には、再び、可動部材20に設けられた第1の内部空間
23の一端が装弾室4に連結され、また、可動部材20
に設けられた第2の内部空間24の一端が受圧部61A
に近接対向するものとされたもとで、蓄圧室43から伸
びるガス導出通路部44の他端が、第1の内部空間23
及び第2の内部空間24の夫々の他端に連結される状態
におかれる。
【0048】このようにして、図1に示される如くに装
弾室4に弾丸BBが装填されたもとで、トリガ1が引か
れると、それに伴って可動バー11が後退する。その結
果、上方位置をとって可動バー11の後端部に当接する
可動当接部材16が、図6に示される如くに、回動レバ
ー15の下方部分15Aを後方に押圧する移動を行っ
て、回動レバー15を板ばね部材38における係合片部
38Aの付勢力に抗して回動させる。それにより、回動
レバー15の先端部と第1のハンマー6の下方側部分と
の相互係合状態が解除される。
【0049】回動レバー15により位置規制された状態
から解放された第1のハンマー6は、その下方側部分に
第2のハンマー7の係止部7Aが当接した状態をもっ
て、コイルスプリング26の付勢力に従ってa方向に回
動する。そして、a方向に回動する第1のハンマー6
は、第2のハンマー7をその係止部7Aを介してa方向
に回動させる。その結果、第2のハンマー7に取り付け
られた回動アーム36が、トリガ1が当接部12に当接
する時期と略同時期において、開閉弁部45に設けられ
たロッド51を、それに装着されたコイルスプリング5
2を圧縮させつつ押圧する。
【0050】ロッド51が押圧されることにより、開閉
弁部45がガス導出通路部44を閉状態にする位置から
ガス導出通路部44を開状態にする位置へと移動せしめ
られて、ガス導出通路部44は開状態とされる。斯かる
際における第2のハンマー7の回動により、ロック部材
31が、玩具銃本体10に設けられた係合部34に係合
する位置におかれる。それにより、第2のハンマー7
が、図3に示されるトグルスプリング30の付勢力に従
う方向への回動が規制され、開閉弁部45にガス導出通
路部44を開状態となす位置を維持させる。また、この
ようにトグルスプリング30の付勢力に従う方向への回
動が規制された第2のハンマー7により、第1のハンマ
ー6が、回動レバー15による位置規制が解除されたも
とで、その位置が固定される状態におかれる。
【0051】開状態とされたガス導出通路部44を通じ
た蓄圧室43からのガスは、直ちに、可動部材20内に
流入する。このとき、可動部材20に設けられた第1の
内部空間23に収容された可動弁部46は、第1の内部
空間23を開通状態とする位置に位置規制されているの
で、可動部材20内に流入するガスは、可動部材20に
設けられた第1の内部空間23と第2の内部空間24と
に充満し、さらに、第1の内部空間23を通じて装弾室
4に装填された弾丸BBに到達するとともに、第2の内
部空間24を通じて受圧部61Aに到達する。
【0052】このとき、装弾室4に装填された弾丸BB
が装弾室4からインナーバレル2I内へと前方に押し出
されるに要されるガス圧は、受圧部61Aが有底筒状部
61及びスライダ部60を伴って後方に移動せしめられ
るに要されるガス圧に比して小とされている。従って、
受圧部61Aに作用するガス圧により受圧部61Aが有
底筒状部61及びスライダ部60を伴って後方に移動す
る状態が実質的にとられることなく、装弾室4に装填さ
れた弾丸BBに作用するガス圧によって、装弾室4に装
填された弾丸BBが、図6において一点鎖線により示さ
れる如くに、装弾室4からインナーバレル2I内へと前
方に押し出される。そして、インナーバレル2I内へと
押し出された弾丸BBは、可動部材20内に設けられた
第1の内部空間23からインナーバレル2I内へと流入
するガスにより、インナーバレル2I内において加速さ
れて前進し、図7に示される如くに、インナーバレル2
Iの先端から発射される。
【0053】弾丸BBがインナーバレル2Iから発射さ
れると、可動部材20における第1の内部空間23から
インナーバレル2I内へと流入したガスがインナーバレ
ル2Iの先端から大気中に放出され、それにより、イン
ナーバレル2I内及び可動部材20に設けられた第1の
内部空間23内のガス圧が急激に低下する。斯かる第1
の内部空間23内のガス圧の急激な低下は、第1の内部
空間23に配された可動弁部46に、それを第1の内部
空間23の一端側に引き込む負圧として作用する。それ
により、可動弁部46が、コイルスプリング50の付勢
力に抗して、その大径部46Bを第1の内部空間23の
一端に向かわせる方向に移動せしめられ、大径部46B
が、可動部材20における第1の内部空間23の屈曲部
を形成する部分に当接して、第1の内部空間23を遮断
状態となす。それにより、可動弁部46によって、ガス
導出通路部44を通じたガスの、可動部材20に設けら
れた第1の内部空間23を通じて、装弾室4に向かう流
れが阻止されることになる。
【0054】このようにして、可動弁部46により、ガ
ス導出通路部44を通じたガスの可動部材20に設けら
れた第1の内部空間23を通じて装弾室4に向かう流れ
が阻止されると、蓄圧室43からガス導出通路部44に
流出したガスは、可動部材20に設けられた第1の内部
空間23を通じて流れることなく、可動部材20に設け
られた第2の内部空間24を通じて受圧部61Aに向か
うことになり、受圧部61Aに作用するガス圧が急激に
増大する。それにより、図8に示される如く、増大した
ガス圧によって、受圧部61Aが、有底筒状部61内に
おいて可動部材20における後方側部分の端面部との間
に形成される可変容積圧力室を増大させつつ急速に後方
に移動せしめられ、それに伴って、スライダ部60がコ
イルスプリング17の付勢力に抗して急速に後退せしめ
られる。その際、後退する有底筒状部61の後端部によ
り、第1のハンマー6が、コイルスプリング26の付勢
力に抗してb方向に回動せしめられる。
【0055】その後、図9に示される如く、ガス導出通
路部44及び可動部材20に設けられた第2のの内部空
間24を通じて、有底筒状部61内において受圧部61
Aと可動部材20における後方側部分の端面部との間に
形成される可変容積圧力室に流入するガスにより、受圧
部61Aのスライダ部60を伴った後退が継続される。
それにより、可動バー11の後端部に当接する可動当接
部材16が、図4に示される如くの、スライダ部60の
底面部に設けられた凹部60Dにより位置規制された状
態から解放されるとともに、後退するスライダ部60に
より板ばね部材38の係合片部38Bの付勢力に抗する
方向に押圧されて、下方位置をとるものとされる。その
結果、可動当接部材16と回動レバー15の下方部分1
5Aとの相互当接状態が解除され、回動レバー15が、
板ばね部材38の係合片部38Aの付勢力に従う方向に
回動するものとなる。
【0056】さらに、第2のハンマー7に配されたロッ
ク部材31が、スライダ部60の後退に伴い、図3に示
される如くの、スライダ部60の底面部に設けられた突
出部60Cによって、コイルスプリング32の付勢力に
抗して下方に押圧されて、玩具銃本体10に設けられた
係合部34との相互係合状態から解放され、それによ
り、第2のハンマー7が、位置規制された状態から解放
されて、トグルスプリング30(図3)の付勢力に従う
方向に回動せしめられる。
【0057】板ばね部材38の係合片部38Aの付勢力
により回動する回動レバー15は、第1のハンマー6の
下方側部分に係合し、それにより、回動レバー15及び
第1のハンマー6が相互位置規制状態におかれる。ま
た、トグルスプリング30の付勢力により回動する第2
のハンマー7は、その凹部7Bが軸14に当接して位置
固定される。
【0058】斯かる際における第2のハンマー7のトグ
ルスプリング30の付勢力に従う回動により、開閉弁部
45が、それに設けられたロッド51の後端部に当接す
る回動アーム36による位置固定がなされた状態から解
放される。回動アーム36による位置固定状態から解放
された開閉弁部45は、図9に示される如くに、それに
作用するガス圧とコイルスプリング52の付勢力とによ
って、ガス導出通路部44を閉状態とする位置をとる。
【0059】従って、このようなもとで、可動部材20
に設けられた第1の内部空間23に配された可動弁部4
6は、スライダ部60が基準位置にあって、可動部材2
0がスライダ部60の基準位置に対応する位置をとり、
蓄圧室43から伸びるガス導出通路部44が、可動部材
20に設けられた第1の内部空間23及び第2の内部空
間24の夫々に連結されたもとで、開閉弁部45がガス
導出通路部44を開状態にする期間において、第1の内
部空間23を開通状態として、ガス導出通路部44を通
じたガスを第1の内部空間23を通じて装弾室4に供給
された弾丸BBに作用させる第1の状態から、第1の内
部空間23を遮断状態として、ガス導出通路部44を通
じたガスの第1の内部空間23を通じて装弾室4に向か
う流れを阻止し、ガス導出通路部44を通じたガスを、
第2の内部空間24を通じて受圧部61Aに向かわせる
第2の状態に移行し、その第2の状態のもとでガス圧に
より受圧部61Aをスライダ部60を伴って後方に移動
させることになる。
【0060】そして、斯かる可動弁部46の動作の結
果、インナーバレル2Iから弾丸BBが発射された後
に、急激に増大せしめられる受圧部61Aに作用するガ
ス圧によってスライダ部60の後退が開始されるので、
弾丸BBの発射に際してスライダ部60がその移動によ
る影響をバレル部2に及ぼすことが回避される。従っ
て、インナーバレル2Iから発射される弾丸BBの方向
に狂いが生じることが防止されることになる。
【0061】図9に示される如くに、開閉弁部45によ
ってガス導出通路部44が閉状態とされることによっ
て、蓄圧室43からガス導出通路部44へのガスの流
出、さらには、ガス導出通路部44から可動部材20に
設けられた第2の内部空間24を通じて受圧部61Aに
向かうガスの流入が無くなる。それにより、可動部材2
0に設けられた第1の内部空間23の屈曲部におけるガ
ス圧が低下して、図9に示される如く、第1の内部空間
23の屈曲部に配された可動弁部46が、コイルスプリ
ング50によって、大径部46Bを第1の内部空間23
の一端から離隔させる方向に移動せしめられ、第1の内
部空間23を開通状態となす位置に戻される。
【0062】このように、開閉弁部45によってガス導
出通路部44が閉状態とされても、その直後において
は、スライダ部60はその慣性により後退を継続する。
そして、スライダ部60が最後方位置に到達する直前
に、図9に示される如くに、可動部材20における後方
側部分が有底筒状部61における筒状部61B内からそ
の外部に出る状態とされ、有底筒状部61における筒状
部61B内のガスが可動部材20側の開口部から放出さ
れて、有底筒状部61における筒状部61B内のガス圧
が、急速に零(大気圧)に向けて低減される。
【0063】それにより、可動部材20が、コイルスプ
リング22の付勢力によって、急速に有底筒状部61に
向けて後退せしめられ、図10に示される如くに、可動
部材20における後方側部分が、再度、有底筒状部61
における筒状部61B内に挿入せしめられる状態とされ
る。その結果、可動部材20の中間部分により閉塞され
ていた弾倉41の最上端部41Aが開状態とされ、弾倉
41内に充填された弾丸BBのうち最上方位置にあった
ものが最上端部41Aに押し上げられて保持される。
【0064】スライダ部60は、図10に示される如く
の最後方位置に到達すると、コイルスプリング17の付
勢力により、直ちに基準位置に向かって前進するものと
され、そのスライダ部60の前進に伴って前進する可動
部材20が、その前端部により弾倉41の最上端部41
Aに保持された弾丸BBを装弾室4に向けて搬送する。
それにより、図1に示される如く、スライダ部60が基
準位置をとるものとされるとき、装弾室4に弾丸BBが
確実に装填される。
【0065】また、スライダ部60が最後方位置に到達
するときには、トリガ1がそれが引かれる操作から解放
される。それにより、下方位置をとる可動当接部材16
に作用する板ばね部材38における係合片部38B(図
4)の付勢力により、可動バー11及びトリガ1が前進
し、トリガ1が、図1に示される如くの操作開始位置に
復帰せしめられる。下方位置をとる可動当接部材16
は、スライダ部60が最後方位置から基準位置に到達し
た際、板ばね部材38における係合片部38B(図4)
の付勢力により、スライダ部60の底面部に設けられた
凹部60D(図4)に係合して、上方位置に位置規制さ
れる。
【0066】さらに、スライダ部60が最後方位置から
基準位置に到達すると、図1に示される如くに、可動部
材20における第1の内部空間23の一端が装弾室4に
連結され、また、第2の内部空間24の一端が受圧部6
1Aに近接対向するものとされたもとで、蓄圧室43か
ら伸びるガス導出通路部44が、可動部材20に設けら
れた第1の内部空間23及び第2の内部空間24の夫々
の他端に連結される状態におかれる。斯かるもとで、ト
リガ1が再び引かれることにより、上述の如くの動作が
繰り返されて、装弾室4に装填された弾丸BBのインナ
ーバレル2Iからの発射、及び、それに続く装弾室4に
対する新たな弾丸BBの装填が行われる。
【0067】図11は、本願の特許請求の範囲における
請求項1から請求項7までのいずれかに記載された発明
に係る自動弾丸供給機構付玩具銃の他の例の要部を示
す。この図11に示される例は、上述の図2に示される
例において備えられている可動部材20に代えて、可動
部材70が用いられたものとされており、可動部材70
以外の部分については、図2に示される例と同様に構成
される。図11においては、図2に示される例,各部材
等に対応する部分,部材等は、図2と共通の符号が付さ
れて示されており、それらについての重複説明は省略さ
れる。
【0068】図11に示される例にあっては、スライダ
部60における第2の部分60Bの内側に、可動部材7
0が配されている。この可動部材70は、装弾室4の後
方に位置していて、スライダ部60の移動方向に沿う方
向に移動可能とされている。そして、可動部材70は、
有底筒状部61における筒状部61B内に挿入される後
方側部分と、装弾室4を形成する環状部材4Aに係合す
る前方側部分と、後方側部分と前方側部分との間の中間
部分とを有しており、後方側部分には、弾性部材により
形成された環状シール部材71が装着されている。環状
シール部材71は、可動部材70における後方側部分が
有底筒状部61における筒状部61B内に挿入されると
き、筒状部61Bの内壁面に当接して、筒状部61Bの
内壁面と可動部材70における後方側部分の外周面との
間を密封する。
【0069】可動部材70と有底筒状部61における筒
状部61Bとには、コイルスプリング22の両端が夫々
取り付けられていて、可動部材70の全体が、コイルス
プリング22によって、有底筒状部61における底部が
形成する受圧部61A側に付勢されている。斯かる可動
部材70は、スライダ部60が基準位置にあるもとで
は、前方側部分が装弾室4を形成する環状部材4Aに係
合するとともに、後方側部分が有底筒状部61における
筒状部61B内に挿入される位置におかれる。
【0070】このような可動部材70には、第1の内部
空間73と第2の内部空間74とが、可動部材70の中
間部分に形成された隔壁部分70Aによって区画され、
互いに分離されて設けられている。第1の内部空間73
は、屈曲したガス通路を成すものとされていて、一端が
可動部材70の前方側部分において装弾室4に向かって
開口するとともに、他端が可動部材70の中間部分にお
いて下方に向かって開口している。第2の内部空間74
も、屈曲したガス通路を成すものとされていて、一端が
可動部材70の後方側部分において受圧部61Aに向か
って開口するとともに、他端が可動部材70の中間部分
において下方に向かって開口している。
【0071】従って、スライダ部60が基準位置にあ
り、可動部材70がスライダ部60の基準位置に対応す
る位置をとるもとでは、第1の内部空間73の一端が装
弾室4に連結され、また、第2の内部空間74の一端が
受圧部61Aに近接対向するものとされるとともに、第
1の内部空間73及び第2の内部空間74の夫々の他端
が、ガス導出通路部44における他端に連結されること
になる。
【0072】なお、ガス導出通路部44における可動部
材70の中間部分と相互当接する部分は、パッキング部
材44Aによって構成されており、このパッキング部材
44A内にガス導出通路部44における他端側部分が形
成されている。斯かるパッキング部材44Aが用いられ
ることにより、ガス導出通路部44における他端の可動
部材70に設けられた第1の内部空間73及び第2の内
部空間74の夫々の他端との連結がガス漏れが防止され
る状態をもって確実に行われる。
【0073】第1の内部空間73に配された可動弁部7
6は、ガス導出通路部44に配された開閉弁部45と共
に蓄圧室43に対する弁手段を形成し、環状シール部材
76Aが取り付けられた大径部76Bと大径部76Bか
ら伸びる軸部76Cとが設けられたものとされている。
そして、可動弁部76は、軸部76Cが可動部材70に
形成されて第1の内部空間73の他端と第2の内部空間
74の他端とを区画する隔壁部分70Aに設けられた透
孔により支持されて、全体が移動可能とされており、大
径部76Bに係合したコイルスプリング80により、軸
部76Cを第2の内部空間74内に突出させる方向、即
ち、大径部76Bを第1の内部空間73の一端から離隔
させる方向に付勢されている。それにより、可動弁部7
6は、第1の内部空間73内において、定常時において
は、図11に示される如く、第1の内部空間73を開通
させる位置に位置規制される。
【0074】このように構成される図11に示される例
にあっても、スライダ部60が、手動操作により一旦後
退せしめられて、その後退操作から解放されることによ
り、装弾室4に弾丸BBが装填されるとともに、スライ
ダ部60が基準位置に戻されて、可動部材70に設けら
れた第1の内部空間73及び第2の内部空間74の夫々
が、ガス導出通路部44に連結される状態がとられ、斯
かるもとでトリガ1が操作されて、図2に示される例と
同様の作動状態におかれる。即ち、可動部材70に設け
られた第1の内部空間73に配された可動弁部76も、
図2に示される可動弁部46と同様に、スライダ部60
が基準位置にあって、可動部材70がスライダ部60の
基準位置に対応する位置をとり、蓄圧室43から伸びる
ガス導出通路部44が、可動部材70に設けられた第1
の内部空間73及び第2の内部空間74の夫々に連結さ
れたもとで、開閉弁部45がガス導出通路部44を開状
態にする期間において、第1の内部空間73を開通状態
として、ガス導出通路部44を通じたガスを第1の内部
空間73を通じて装弾室4に供給された弾丸BBに作用
させる第1の状態から、第1の内部空間73を遮断状態
として、ガス導出通路部44を通じたガスの第1の内部
空間73を通じて装弾室4に向かう流れを阻止し、ガス
導出通路部44を通じたガスを、第2の内部空間74を
通じて受圧部61Aに向かわせる第2の状態に移行し、
その第2の状態のもとでガス圧により受圧部61Aをス
ライダ部60を伴って後方に移動させるものとされる。
【0075】なお、上述の図2に示される例及び図11
に示される例の夫々における可動弁部20もしくは70
等の構成は、本願の特許請求の範囲における請求項1か
ら請求項7までのいずれかに記載された発明に係る自動
弾丸供給機構付玩具銃が備えるべき構成の要部を、例示
するものであって、それらを限定するものではない。即
ち、本願の特許請求の範囲における請求項1から請求項
7までのいずれかに記載された発明に係る自動弾丸供給
機構付玩具銃は、上述の可動部材20もしくは70とは
具体的構成を異にする可動部材を含んだ構成をとるもの
とされてもよいこと勿論である。
【0076】
【発明の効果】以上の説明から明らかな如く、本願の特
許請求の範囲における請求項1から請求項7までのいず
れかに記載された発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃
によれば、蓄圧室に連結されたガス導出通路部を開状態
もしくは閉状態となす開閉弁部、及び、可動部材内に設
けられて選択的にガス導出通路部に連結される第1及び
第2の内部空間のうちの第1の内部空間に配され、ガス
導出通路部を通じた蓄圧室からのガスを第1の内部空間
を通じて装弾室に供給された弾丸に作用させる第1の状
態と、ガス導出通路部を通じた蓄圧室からのガスの第1
の内部空間を通じて装弾室に向かう流れを阻止して、ガ
ス導出通路部を通じた蓄圧室からのガスを第2の内部空
間を通じて受圧部に向かわせる第2の状態とをとり、開
閉弁部がガス導出通路部を開状態にする期間において第
1の状態から第2の状態に移行し、その第2の状態のも
とでガス圧により受圧部をスライダ部を伴って後方に移
動させる可動弁部を、主要構成要素として、蓄圧室から
導出されるガスを制御するガス制御手段が構成されるこ
とになるので、ガス制御手段が、その全体が比較的小規
模で構成が簡略化されたものとされ、玩具銃本体におけ
る配置スペースの確保が容易なものとされる。しかも、
ガス導出通路部を通じた蓄圧室からのガスの装弾室に供
給された弾丸及びスライダ部と一体的に移動する受圧部
への作用状態が1個の可動弁部により制御されるので、
可動弁部の配置に関しての制約が大幅に軽減されること
になる。
【0077】特に、本願の特許請求の範囲における請求
項2に記載された発明に係る自動弾丸供給機構付玩具銃
によれば、可動部材に設けられた第1の内部空間及び第
2の内部空間の夫々が、可動部材の位置に応じて、自動
的にガス導出通路部に連結されることになる。
【0078】また、特に、本願の特許請求の範囲におけ
る請求項5に記載された発明に係る自動弾丸供給機構付
玩具銃においては、可動部材に設けられた第1の内部空
間に配される可動弁部が、その第1の内部空間を開通状
態となす方向に付勢がなされ、第1の内部空間に及ぼさ
れる圧力低減に応じて、付勢に抗して第1の内部空間を
遮断状態となす方向に移動するものとされるので、ガス
導出通路部を通じた蓄圧室からのガスの装弾室に供給さ
れた弾丸及びスライダ部と一体的に移動する受圧部への
作用状態についての制御が、極めて簡単な構成をもって
確実に、かつ、効率よく行われることになる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願の特許請求の範囲における請求項1から請
求項7までのいずれかに記載された発明に係る自動弾丸
供給機構付玩具銃の一例についての構成及び動作説明に
供される断面図である。
【図2】本願の特許請求の範囲における請求項1から請
求項7までのいずれかに記載された発明に係る自動弾丸
供給機構付玩具銃の一例を示す断面図である。
【図3】図2に示される例についての構成及び動作説明
に供される部分断面図である。
【図4】図2に示される例についての構成及び動作説明
に供される部分断面図である。
【図5】図2に示される例についての構成及び動作説明
に供される断面図である。
【図6】図2に示される例についての構成及び動作説明
に供される部分断面図である。
【図7】図2に示される例についての構成及び動作説明
に供される部分断面図である。
【図8】図2に示される例についての構成及び動作説明
に供される部分断面図である。
【図9】図2に示される例についての構成及び動作説明
に供される部分断面図である。
【図10】図2に示される例についての構成及び動作説
明に供される部分断面図である。
【図11】本願の特許請求の範囲における請求項1から
請求項7までのいずれかに記載された発明に係る自動弾
丸供給機構付玩具銃の他の例の要部を示す断面図であ
る。
【符号の説明】
1 トリガ 2 バレル部 2I インナーバレル 2U アウターバレル 4 装弾室 4A 環状部材 6 第1のハンマー 7 第2のハンマー 8 グリップ部 10 玩具銃本体 15 回動レバー 16 可動当接部材 17,22,50,52,80 コイルスプリング 20,70 可動部材 20A,70A 隔壁部分 23,73 第1の内部空間 24,74 第2の内部空間 30,37 トグルスプリング 31 ロック部材 36 回動アーム 40 ケース 41 弾倉 43 蓄圧室 44 ガス導出通路部 45 開閉弁部 46,76 可動弁部 51 ロッド 60 スライダ部 61 有底筒状部 61A 受圧部 BB 弾丸

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ガス導出通路部が連結されて配された蓄圧
    室と、 上記ガス導出通路部を開閉制御する開閉弁部と、 バレル部の後端部分に設けられた装弾室と、 上記バレル部に沿う方向に移動し得るものとされたスラ
    イダ部と、 該スライダ部における上記バレル部の後方となる部分内
    に設けられ、上記スライダ部と一体的に移動する受圧部
    と、 上記スライダ部の移動方向に沿う方向への移動が可能と
    されて上記装弾室の後方に配され、各々が上記ガス導出
    通路部との相互連結状態に選択的におかれる、上記装弾
    室に向けて開口する第1の内部空間及び上記受圧部に向
    けて開口する第2の内部空間が設けられた可動部材と、 上記第1の内部空間に配され、上記ガス導出通路部が上
    記第1の内部空間及び第2の内部空間に連結されるとと
    もに上記開閉弁部が上記ガス導出通路部を開状態にする
    期間において、上記ガス導出通路部を通じた上記蓄圧室
    からのガスを上記第1の内部空間を通じて上記装弾室に
    供給された弾丸に作用させる第1の状態から、上記ガス
    導出通路部を通じたガスの上記第1の内部空間を通じて
    上記装弾室に向かう流れを阻止して、上記ガス導出通路
    部を通じた上記蓄圧室からのガスを上記第2の内部空間
    を通じて上記受圧部に向かわせる第2の状態に移行し、
    該第2の状態のもとでガス圧により上記受圧部を上記ス
    ライダ部を伴って後方に移動させる可動弁部と、を備え
    て構成され、 上記スライダ部の後退に伴う上記可動部材の後退を生じ
    させて、弾倉から上記装弾室への弾丸の供給のための準
    備を行う自動弾丸供給機構付玩具銃。
  2. 【請求項2】可動部材に設けられた第1の内部空間及び
    第2の内部空間の夫々が、上記可動部材の位置に応じ
    て、ガス導出通路部との相互連結状態におかれることを
    特徴とする請求項1記載の自動弾丸供給機構付玩具銃。
  3. 【請求項3】可動弁部が、第1の状態にあるとき第1の
    内部空間を開通状態となすとともに、第2の状態にある
    とき上記第1の内部空間を遮断状態となすことを特徴と
    する請求項1記載の自動弾丸供給機構付玩具銃。
  4. 【請求項4】可動弁部が第1の状態にあるとき及び第2
    の状態にあるときのいずれにおいても、第2の内部空間
    が開通状態とされることを特徴とする請求項3記載の自
    動弾丸供給機構付玩具銃。
  5. 【請求項5】可動弁部が、第1の内部空間において該第
    1の内部空間を開通状態となす方向の付勢がなされてお
    り、上記第1の内部空間に及ぼされる圧力低減に応じ
    て、上記付勢に抗して上記第1の内部空間を遮断状態と
    なす方向に移動することを特徴とする請求項3または4
    記載の自動弾丸供給機構付玩具銃。
  6. 【請求項6】可動弁部が、第1の内部空間を選択的に開
    通状態及び遮断状態とする大径部と、該大径部から伸
    び、上記可動部材における上記第1の内部空間と第2の
    内部空間とを区画する部分により支持される軸部とを有
    して形成されることを特徴とする請求項3または4記載
    の自動弾丸供給機構付玩具銃。
  7. 【請求項7】可動弁部が、大径部に第1の内部空間を開
    通状態にする位置をとらせる方向に付勢された状態にお
    かれることを特徴とする請求項6記載の自動弾丸供給機
    構付玩具銃。
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