JP2871384B2 - 上下送りミシンの制御装置 - Google Patents

上下送りミシンの制御装置

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JP2871384B2
JP2871384B2 JP8643193A JP8643193A JP2871384B2 JP 2871384 B2 JP2871384 B2 JP 2871384B2 JP 8643193 A JP8643193 A JP 8643193A JP 8643193 A JP8643193 A JP 8643193A JP 2871384 B2 JP2871384 B2 JP 2871384B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、いせこみ縫製を行った
り、送りにくい素材を縫製したりする場合に用いられる
上下送りミシンの制御装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の上下送りミシンは、袖つ
け等を縫製するに際して必要となる、いわゆるいせこみ
縫製を行ったり、送りにくい素材を縫製したりする際に
用いられている。特にいせこみ縫製を容易に行う技術と
して、例えば特開平1−308586号に開示されてい
るようにティーチングモードで、「いせ」を入れる工程
区間を作業者が指示し、そのときの針数を内部的に検知
し、記憶しておき、本縫製ではそれをプレイバックして
用いるといった方式が知られている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、前記特
開平1−308586号に開示されているような方式の
ミシンにおいては、作業者が指示するのは「いせ」を入
れる工程区間である。その際のいせこみ量の変化の度合
いは予め設定されたいせこみ量に最終的に変化するよう
に内部的に計算されているものの、熟練者が手作業で行
ったレベルに至るには、いせこみ量を変化させるための
アルコリズム開発に何度もの試行錯誤が必要であり、し
かも素材、縫製速度、使用する送り歯の種類等の条件の
違いによっては別のアルゴリズムを用意しなければなら
ないといった問題点がある。
【0004】また、いせこみ以外の用途の場合、つまり
上送り量を微妙に変化させながら縫製し、生地端を合わ
せるとかパッカリング(縫いじわ)を減らすとかいった
場合には先述のような方法では対応できない。本発明
は、このような問題点を鑑み、作業者による上送りピッ
チの制御、縫製速度の制御を検知、記憶、再生してやる
ことによって、熟練者の行う縫製動作を容易に再生する
ことを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に成された請求項1記載の上下送りミシンの制御装置
は、図1に例示するように、縫製物を縫製、移送するた
めの押さえ手段M1と下送り手段M2に加えて、該下送
り手段M2と同期して駆動され下送り手段M2とは独立
してピッチ設定可能な上送り手段M3を備えた上下送り
ミシンにおいて、前記上送り手段M3による上送りのピ
ッチを変化させるためのピッチ変化用入力手段M4を有
し、該ピッチ変化用入力手段M4による入力度合いに応
じて前記上送り手段M3のピッチが線形的に変化するよ
う構成されると共に、前記ピッチ変化用入力手段M4に
よる入力度合いを検知する入力度合検知手段M5と、該
入力度合検知手段M5により前記入力度合いの変化が検
知されたときの縫製開始からの長さ関連量を検知する長
さ関連量検知手段M6と、前記各検知手段M5,M6に
よる検知結果を記憶しておく記憶手段M7と、該記憶手
段M7に記憶された検知結果に基づき、縫製開始からの
長さ関連量に対応して前記上送りピッチを変化させるこ
とにより再生縫いを行わせる再生縫い制御手段M8と、
を備えたことを特徴とする。
【0006】なお、上記縫製開始からの長さ関連量とし
ては、実際の縫製開始からの縫製長さ自体でもよいし、
また縫製開始からの(累積)針数等のように縫製長さを
反映する物理量であってもよい。また、請求項2記載の
上下送りミシンの制御装置は、図2に例示するように、
縫製物を縫製、移送するための押さえ手段M1と下送り
手段M2に加えて、該下送り手段M2と同期して駆動さ
れ下送り手段M2とは独立してピッチ設定可能な上送り
手段M3、及び縫製速度を変化させる速度調整手段M9
を備えた上下送りミシンにおいて、前記上送り手段M3
による上送りのピッチを変化させるためのピッチ変化用
入力手段M4を有し、該ピッチ変化用入力手段M4によ
る入力度合いに応じて前記上送り手段M3のピッチが線
形的に変化するよう構成されると共に、前記ピッチ変化
用入力手段M4による入力度合いを検知する入力度合検
知手段M5と、該入力度合検知手段M5により前記入力
度合いの変化が検知されたときの縫製開始からの長さ関
連量を検知する長さ関連量検知手段M6と、前記入力度
合検知手段M5により前記入力度合いの変化が検知され
たときの縫製速度を検知する縫製速度検知手段M10
と、前記各検知手段M5,M6,M10による検知結果
を記憶しておく記憶手段M7と、該記憶手段M7に記憶
された検知結果に基づき、縫製開始からの長さ関連量に
対応して前記上送りピッチ及び縫製速度を変化させるこ
とにより再生縫いを行わせる再生縫い制御手段M8と、
を備えたことを特徴とする。
【0007】
【作用】上記のように構成された請求項1記載の上下送
りミシンの制御装置によれば、縫製作業中に上送りピッ
チを変化させるためのピッチ変化用入力手段M4(例え
ば足踏みペダル)が作業者によって適宜調節されると、
上送り手段M3による送りピッチが変化する。そして、
ピッチ変化用入力手段M4による入力度合いを入力度合
検知手段M5が検知しており、入力度合検知手段M5に
より入力度合いの変化が検知されたときの縫製開始から
の長さ関連量を、長さ関連量検知手段M6が検知する。
記憶手段M7が、これら各検知手段M5,M6による検
知結果を記憶しておき、再生縫い制御手段M8が、記憶
手段M7に記憶された検知結果に基づき、縫製開始から
の長さ関連量に対応して上送りピッチを変化させること
により再生縫いを行わせる。従って、例えば熟練者が
「いせ」を入れたり生地端を合わせたりした上送りピッ
チに関する一連の動作を、入力度合と縫製開始からの長
さ関連量とによって記憶させておけば、その情報に基づ
いて熟練者と同様の縫い制御を再生させることができ
る。
【0008】また、請求項2記載の上下送りミシンは縫
製速度を変化させる速度調整手段M9(例えば速度調整
ペダル等)も備えており、縫製作業中に作業者によって
操作されると縫製速度が変化する。従って、本制御装置
によれば、ピッチ変化用入力手段M4による入力度合い
の変化が検知されたときの縫製速度を縫製速度検知手段
M10が検知し、上記請求項1のものでも述べた入力度
合検知手段M5及び長さ関連量検知M6の検知結果に加
えて縫製速度検知手段M10による検知結果をも記憶手
段M7が記憶する。そして再生縫い制御手段M8が、記
憶手段M7に記憶された検知結果に基づき、縫製開始か
らの長さ関連量に対応して上送りピッチ及び縫製速度を
変化させることにより再生縫いを行わせる。そのため、
例えば熟練者の行うきめ細かな、上送りピッチの制御、
縫製速度の制御をそのまま再現可能である。
【0009】
【実施例】以下、本発明を具体化した一実施例を図面を
参照して説明する。図3は本実施例のミシンの概略構成
図、図4はミシン頭部の機械的な構成図である。図3に
おいてミシン頭部1はミシンテーブル2に載置されてお
り、ミシンテーブル2には操作パネル110、電源スイ
ッチ120、制御ボックス130が配設されている。制
御ボックス130の中には後述する電子制御装置ECU
が格納されている。また、ミシンテーブル2の足元側に
は、2つの足踏みペダルが設けられており、一方のペダ
ルはミシンモータの起動停止を行うための第1ペダル1
40である。この第1ペダル140の踏み加減によりミ
シンモータの速度が調整できる。他方のペダルは、上送
りピッチ調整用の第2ペダル150であり、この第2ペ
ダル150の踏み加減で上送りピッチが調整できる。こ
れらのペダル140,150にはその踏込量を検知する
機構が備えられている。その検知機構としては例えばペ
ダル140,150の回動量を検出するものや、例えば
ペダル140,150にワイヤやロッド(図示せず)を
連結し、その引張量を検出して求めるもの等が適宜採用
される。
【0010】次に図4を参照して、ミシン頭部の機械的
構成を説明する。なお、本発明に関係が深い部分にのみ
符号を付している。ミシン頭部1は、大きく分けてアー
ム部5とベッド部10とから構成される。アーム部5に
は、ミシンモータ190(図4には図示せず)の回転動
力がベルト13及びプーリ15を介して伝達される主軸
17が設けられている。この主軸17には、クランクロ
ッド19等を介して作動軸20が連結され、またクラン
クロッド32等を介して作動軸35が連結されている。
そして、上送り歯30は主軸17の回転に同期した作動
軸20、作動軸35の回転運動によって上昇→前進→下
降→後進の4運動送りを行うように構成されている。
【0011】上送り歯30の前後方向の移動量、つまり
上送り量は作動軸35の回動量で決まる。作動軸35に
連結されたリンク47は回動軸50の一方の端部に嵌合
固定された上送り量調節部体48に連結されており、上
送り量調節部体48はリンク47の傾きを変えて作動軸
35の揺動量を変更する。前述したクランクロッド3
2,偏心カム33,リンク47,上送り量調節部体48
および回動軸50から上送り量調節器51が構成され
る。
【0012】また回動軸50の他方の端部には回動レバ
ー61が固定されている。この回動レバー61は回動軸
50を中心とした二腕形状のものであり、その一方の腕
部は駆動軸58に取り付けられた係止部59に当接して
いる。係止部59が取り付けられた駆動軸58は、パル
スモータ55の出力軸56に連結されている。従って、
パルスモータ55の回動量の制御により、係止部59,
回動レバー61を介して回動軸50の回動角を制御して
上送り量の調節がなされる。
【0013】一方、ベッド部10には水平送り軸67、
上下送り軸69が設けられており、下送り量調節器78
によって送り量が調節され、下送り歯65を前記上送り
歯30と同様に4運動送りさせる。これら上下の送り歯
30,65によって縫製物が移送され、上下送り量調節
器51,78で、それぞれ上下送り量を調節することに
より、図示しない上下加工布間の速度差を調整しながら
送ることができるように構成されている。
【0014】縫目の形成部では、布押え足89の下に送
り込まれた2枚の加工布(図示せず)に送りが付与され
ると共に、図示しない縫い針と糸輪捕捉器94との協働
により本縫縫目が形成される。次に、本実施例の電気的
構成を図5を参照して説明する。
【0015】電子制御装置ECUは、周知のCPU20
0、ROM210、RAM220を中心として構成され
ている。タイマー230は基準パルスを発生し、後述す
る縫製速度を求める際に用いられる。上送りピッチ調整
用の第2ペダル150の出力つまり踏み加減はポテンシ
ョメータ250を通り、A/Dコンバータ260を通し
てデジタル値に変換されてCPU200に入力される。
CPU200は、この値を基に先述した上送り駆動用の
パルスモータ55を駆動するための指令量を、上送り駆
動用パルスモータ制御回路270に与える。これによ
り、第2ペダル150の踏み加減により、上送りのピッ
チを調整できることになる。
【0016】また上送りのピッチは操作パネル110か
らの入力によっても行えるようになっている。その他、
操作パネル110によってプレイバックモードか否かを
設定できるようにされている。ミシンモータ190の起
動、停止、速度制御は、第1ペダル140とミシンモー
タ制御回路280によって行われる。図示はしていない
がミシン頭部1の中には、主軸17の回転に同期してパ
ルスを発生するエンコーダが設けられ、その出力がミシ
ンモータ制御回路280を通じてCPU200に入力さ
れる。CPU200は、このエンコーダからの出力パル
スとタイマー230を用いて基準時間内に発生するパル
スの数を計測して縫製速度を検知する。また、ミシンモ
ータ制御回路280はCPUからの指令に応じてミシン
モータ190の回転数を制御できるように構成されてい
る。
【0017】以上のように構成される本実施例の上下送
りミシンについてその作動を図6〜図8のフローチャー
トに従って説明する。作業者は、ステップ100(以下
ステップをSと表す。)の開始処理において布押え足8
9を上げて縫製物をセットし、縫製の開始に備える。そ
して、今回の縫製がプレイバックモードかどうかを決定
し、操作パネル110により設定する。以上の処理を全
てまとめて開始処理とする。
【0018】まずプレイバックモードではない場合(S
110:NO)について説明する。作業者は、まず縫い
始めの上送り量に相当する初期上送り量を操作パネル1
10によって設定する。従って、その設定された初期上
送り量を読み込み(S120)、第1ペダル140が踏
みこまれると(S130:YES)、ミシンモータ19
0を起動させて縫製を開始する(S140)。S130
における第1ペダル140が踏まれたかどうかの判断
は、ミシンモータ制御回路280を通してCPU200
が知ることができる。
【0019】そして、第2ペダル150からの入力(踏
込量)に変化があったかどうか判断し(S150)、変
化があった場合には、そのときの針数、すなわち縫製開
始からの累積針数と第2ペダル150の踏込量及び縫製
速度を記憶する(S160)。そして、今度は縫製速度
に変化があったかどうか判断し(S170)、変化があ
った場合には、そのときの針数と第2ペダル150の踏
込量及び縫製速度を記憶する(S180)。
【0020】図9に上送りピッチと縫製速度の変化の一
例を示す。ここで針数aの時点で縫製が開始されたとす
る。このとき初期上送りは、設定値Uでスタートする。
縫製途中では、作業者による第1ペダル140、第2ペ
ダル150の踏み加減で上送りピッチ、縫製速度が図9
のように変化するものとする。a〜a1の区間では、縫
製速度が変化しているから、毎針ごとに上送りピッチと
縫製速度及びそのときの針数が記憶されている(S17
0、180の処理)。a1〜bの区間では上送りピッ
チ、縫製速度とも変化していないから内部的には記憶さ
れていない。しかしb〜cの区間では上送りピッチが変
化しているので、そのときの針数と上送りピッチ(実際
には第2ペダル150の踏込量)、縫製速度が毎針ごと
記憶される(S150,160の処理)。
【0021】次に、c〜dの区間では上送りピッチ、縫
製速度とも変化していないので状態は記憶されない。次
にd〜eの区間では、再び上送りピッチが変化している
のでS150,160の処理が行われる。e〜fの区間
は再び上送りピッチ、縫製速度とも変化がないので状態
は記憶されない。f〜gの区間では上送りピッチ、縫製
速度ともに変化しているのでS150〜S180の処理
が行われ、針数、上送りピッチ、縫製速度が記憶され
る。g〜hの区間では今度は、縫製速度のみが変化して
いるから再びS170,180の処理が行われる。そし
て、hに至り第1ペダル140が離されるとミシンの停
止処理(S200)が行われる。
【0022】そして作業者は、例えば今回の縫製結果が
満足のゆくものであり、以降プレイバックして使いたい
ようなものであれば、操作パネル110によりデータ登
録を設定する。するとCPU200は今回の縫製で記憶
された上送りピッチの変化、縫製速度の変化、そのとき
の針数をRAM220内に設定したプレイバック縫製用
のデータ領域に記憶し直す(S210,220)。例え
ば図9のb〜eの区間のように、十分に上送りピッチが
大きければ「いせ」が入ることになる。以上でプレイバ
ック縫製でない場合の縫製のシーケンスを終了する。
【0023】尚、以上の上送りピッチの変化、縫製速度
の変化の記憶は毎縫製ごとに行われており、プレイバッ
ク用として登録されなければ(S210:NO)S10
0に戻って以下の処理を行う。すなわち登録されない場
合は毎回更新されることになる。
【0024】次にS110においてプレイバックモード
と判断されたときの処理について図8を参照して説明す
る。プレイバックモードと判断されると図8のS300
においてプレイバック縫製を行うためのデータが既に登
録されているかどうかを判定し、登録されていない場合
(S300:NO)は、操作パネル110上でエラー表
示をするなど作業者に対して何らかの報知を行い(S3
60)、本処理を一旦終了する。
【0025】一方、S300でプレイバック用のデータ
があると、プレイバック縫製の待機状態にはいり、作業
者によって第1ペダル140が踏まれるのを待つ。第1
ペダル140が踏まれる(S310:YES)とミシン
が起動され(S320)、プレイバック用として登録さ
れたデータに基づき、針数に応じて上送りピッチ、縫製
速度を変化させる(S330)。縫製速度の制御は、C
PU200がミシンモータ制御回路280に対して指令
を出すことにより行われる。
【0026】そして、プレイバック用として登録された
データの予定針数(総針数)が終了すると(S340:
YES)、CPU200はミシンモータ制御回路280
に対してミシン停止指令を出し、ミシンモータ190を
停止させる。その後、糸切り、押さえ上げなどを行い、
一連のミシン停止処理(S350)が終了する。
【0027】以上詳述したように本実施例の制御装置を
備えた上下送りミシンは、ミシンの上送りピッチの制
御、縫製速度の制御を常に検知し、その動きをプレイバ
ックできるように構成されている。従って、例えば熟練
者が「いせ」を入れたり生地端を合わせたりした上送り
ピッチに関する一連の動作を、入力度合と縫製開始から
の長さ関連量とによって記憶させておけば、その情報に
基づいて熟練者と同様の縫い制御を再生させることがで
きる。そのため熟練者の行うきめ細かな、上送りピッチ
の制御、縫製速度の制御をそのまま再現できるといった
優れた効果を発揮する。
【0028】以上本発明の一実施例について説明した
が、本発明はこうした実施例に限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲において種々なる態
様で実施しえることは勿論である。例えば、本実施例の
なかでは、プレイバック用の登録データは1つであると
して説明したが、複数の登録を可能とし、操作パネル上
で編集可能としもよい。また、本実施例のミシンに外部
記憶装置を設けることにより、熟練者が作成したプレイ
バック用のデータを外部に取り出し可能とすれば、例え
ばそのデータを初心者が操作するミシンに登録し直すこ
とにより、初心者でも熟練者と同様の縫製が可能にな
る。また、上記実施例では、縫製開始からの長さ関連量
として縫製開始からの累積針数を用いたが、縫製速度一
定という条件のもとでタイマー230からの基準パルス
数をカウントし、縫製長さに関連付けてやってもよい。
【0029】
【発明の効果】以上詳述したように本発明の上下送りミ
シンは、ミシンの上送りピッチの制御、縫製速度の制御
を常に検知し、その動きをプレイバックできるように構
成されているから、作業者の行うきめ細かな、上送りピ
ッチの制御、縫製速度の制御をそのまま再現できるとい
った優れた効果を発揮する。
【図面の簡単な説明】
【図1】請求項1記載の発明の基本的構成を例示する概
略構成図である。
【図2】請求項2記載の発明の基本的構成を例示する概
略構成図である。
【図3】本実施例の上下送りミシンの概略外観図であ
る。
【図4】本実施例の上下送りミシン頭部のメカ的構造図
である。
【図5】実施例の上下送りミシンの電気的構成を示すブ
ロック図である。
【図6】実施例の上下送りミシンの作動の前半を示すフ
ローチャートである。
【図7】実施例の上下送りミシンの作動の後半を示すフ
ローチャートである。
【図8】実施例の上下送りミシンの作動の内、プレイバ
ックモードと判断されたときの処理を示すフローチャー
トである。
【図9】実施例の上下送りミシンの上送りピッチと縫製
速度の変化の一例を示すグラフである。
【符号の説明】
M1…押さえ手段、 M2…下送り手段、
M3…上送り手段、M4…ピッチ変化用入力手段、
M5…入力度合検知手段、M6…長さ関連量検知、
M6…長さ関連量検知手段、M7…記憶
手段、 M8…再生縫い制御手段、
M9…速度調整手段、 M10…縫製速度
検知手段、ECU…電子制御装置、 1…ミシン頭
部、 51…上送り量調節器、55…パルスモー
タ、 65…下送り歯、 78…下送り量調節
器、89…布押え足、 110…操作パネル、
130…制御ボックス、140…第1ペダル、 150
…第2ペダル、 190…ミシンモータ、270…上
送り駆動用パルスモータ制御回路、280…ミシンモー
タ制御回路

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 縫製物を縫製、移送するための押さえ手
    段と下送り手段に加えて、該下送り手段と同期して駆動
    され下送り手段とは独立してピッチ設定可能な上送り手
    段を備えた上下送りミシンにおいて、 前記上送り手段による上送りのピッチを変化させるため
    のピッチ変化用入力手段を有し、該ピッチ変化用入力手
    段による入力度合いに応じて前記上送り手段のピッチが
    線形的に変化するよう構成されると共に、 前記ピッチ変化用入力手段による入力度合いを検知する
    入力度合検知手段と、 該入力度合検知手段により前記入力度合いの変化が検知
    されたときの縫製開始からの長さ関連量を検知する長さ
    関連量検知手段と、 前記各検知手段による検知結果を記憶しておく記憶手段
    と、 該記憶手段に記憶された検知結果に基づき、縫製開始か
    らの長さ関連量に対応して前記上送りピッチを変化させ
    ることにより再生縫いを行わせる再生縫い制御手段と、 を備えたことを特徴とする上下送りミシンの制御装置。
  2. 【請求項2】 縫製物を縫製、移送するための押さえ手
    段と下送り手段に加えて、該下送り手段と同期して駆動
    され下送り手段とは独立してピッチ設定可能な上送り手
    段、及び縫製速度を変化させる速度調整手段を備えた上
    下送りミシンにおいて、 前記上送り手段による上送りのピッチを変化させるため
    のピッチ変化用入力手段を有し、該ピッチ変化用入力手
    段による入力度合いに応じて前記上送り手段のピッチが
    線形的に変化するよう構成されると共に、 前記ピッチ変化用入力手段による入力度合いを検知する
    入力度合検知手段と、 該入力度合検知手段により前記入力度合いの変化が検知
    されたときの縫製開始からの長さ関連量を検知する長さ
    関連量検知手段と、 前記入力度合検知手段により前記入力度合いの変化が検
    知されたときの縫製速度を検知する縫製速度検知手段
    と、 前記各検知手段による検知結果を記憶しておく記憶手段
    と、 該記憶手段に記憶された検知結果に基づき、縫製開始か
    らの長さ関連量に対応して前記上送りピッチ及び縫製速
    度を変化させることにより再生縫いを行わせる再生縫い
    制御手段と、 を備えたことを特徴とする上下送りミシンの制御装置。
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