JP2614204B2 - ミシン - Google Patents

ミシン

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JP2614204B2
JP2614204B2 JP11283085A JP11283085A JP2614204B2 JP 2614204 B2 JP2614204 B2 JP 2614204B2 JP 11283085 A JP11283085 A JP 11283085A JP 11283085 A JP11283085 A JP 11283085A JP 2614204 B2 JP2614204 B2 JP 2614204B2
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郁三 近堂
哲男 小沢
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) この発明は加工布支持面上の加工布を貫通して上下動
される針を含み、前記加工布に縫目を形成する縫目形成
装置と、前記加工布支持面上の加工布に送りを付与する
加工布送り装置とを備えたミシンに関するものである。
(従来技術及び発明が解決しようとする問題点) 従来、ポケット片等を生地に縫い付ける際において、
そのポケット片の各コーナー毎に所望の縫製停止位置で
ミシンの運転を停止してその縫製停止位置と加工布の端
部との間の間隔、すなわち縫代を所望量にするために、
試縫作業時において加工布の端部を検出してから縫製を
終了するまでの針数を記憶設定し、その設定針数に応じ
て再生縫作業を行うようにしたミシンがある。
ところが、この従来のミシンにおいては、ポケット片
のコーナー部でミシンの運転を停止したとき、試縫作業
時に設定された針数を、布の種類などに応じて変更する
必要があるとわかった場合、針数を変更しても、その変
更された針数との差に応じた縫製を、その後に引続くポ
ケット片の辺縁部での縫製には実行することができない
という問題があった。
(発明の目的) この発明は上記の事情に鑑みてなされたものであっ
て、その目的は予め設定された縫代に基づく縫製の停止
時において、その縫代が変更された時、その後に引続く
縫製についても、両縫代の差に基づいて実行することが
でき、短時間で所望の縫製を遂行することができるミシ
ンを提供することにある。
(問題点を解決するための手段及び作用) 上記の目的を達成するためにこの発明のミシンにおい
ては、ミシン主軸の回転に伴い、加工布支持面上の加工
布を貫通して上下動される針を含み、前記加工布に縫目
を形成する縫目形成装置と、前記ミシン主軸の回転に伴
って同期信号を出力するとともに、針下位置を検出する
針位置検出器と、前記加工布支持面上の加工布に送りを
付与するとともに、布送りピッチを縮小可能な加工布送
り装置と、前記加工布送り装置に連結され、布送りピッ
チを検出するための検出器と、加工布端部を検出するた
めの布端検出センサーとを備える。
さらに、この発明のミシンは、前記布端検出センサー
と針落ち位置との間の距離(L)を記憶する距離記憶手
段と、加工布端部からの縫代(l)を入力するための縫
代入力手段と、前記縫代入力手段によって入力された縫
代(l)を記憶する縫代記憶手段と、前記布端検出セン
サーにより加工布端部が検出されたとき、布端検出後か
ら次に針が加工布に突き刺さるまでの加工布の送り量
(Y)を、前記検出器によって検出された布送りピッチ
(p)と、布端検出後に前記針位置検出器から最初に出
力される針下位置検出信号及び布端検出後から最初の針
下位置検出信号の出力までの間に出力される同期信号
と、に基づいて演算する第一演算手段と、前記距離記憶
手段に記憶された距離(L)、前記縫代記憶手段に記憶
された縫代(l)、及び前記第一演算手段によって求め
られた加工布の送り量(Y)に基づき、布端検出時から
縫代までの縫製長さ(X)を、次式 X=L−l−Y に従って演算する第二演算手段と、第二演算手段によっ
て求められた縫製長さ(X)及び前記布送りピッチ
(p)から、前記縫製長さ(X)に対応する縫製に必要
な針数(N)及び布送り量縮小率(m)を求めるに際
し、縫製長さ(X)を布送りピッチ(p)で除算するこ
とによって得られる商(A)が整数になるときには、そ
の商(A)を前記針数(N)として設定するとともに前
記布送り量縮小率(m)を1に設定し、前記除算時に余
りが発生するときには、前記商(A)に1を加えた値を
前記針数(N)として設定し、かつ、次式が満たされる
ように前記布送り量縮小率(m)を設定する第三演算手
段と、 m=X/(A+1)p 前記第三演算手段によって求められた針数(N)及び布
送り量縮小率(m)に基づき、前記縫目形成装置及び加
工布送り装置の作動を制御することにより、前記縫製長
さ(X)に対応する縫製を遂行する第一制御手段と、前
記第一制御手段による縫製の停止時に、必要に応じて、
前記縫代記憶手段に記憶された縫代(l)を変更するた
めに操作される変更入力手段と、前記変更入力手段によ
って変更された内容を記憶する変更縫代記憶手段と、前
記第一制御手段による縫製の停止時において、前記縫代
(l)が前記変更入力手段の操作に基づいて変更された
時、変更された内容を前記変更縫代記憶手段に記憶させ
るとともに、前記縫代記憶手段及び変更縫代記憶手段に
記憶された両縫代の差に基づいて前記縫目形成装置及び
加工布送り装置の作動を引き続き制御する第二制御手段
とを有する。
従って、予め設定された縫代に基づく縫製の停止時に
おいて、その縫代が必要に応じて変更設定された時、そ
の直後に両縫代の差に基づいて縫製が遂行される。
(実施例) 以下、この発明を具体化した一実施例を図面に従って
詳細に説明する。第1図及び第4図に示すように、ミシ
ン機枠1のアーム部1a内にはミシン主軸2が回転可能に
支持され、その右端にはプーリ3が取着されている。ま
た、前記アーム部1aには針棒4が上下動可能に支持さ
れ、その下端には針5が取着されている。そして、ミシ
ン機枠1のベット部1bの下方に配置されたモータ6の回
転に伴い、そのモータ軸上のプーリ7、ベルト8及び前
記プーリ3を介してミシン主軸2が回転され、その回転
により前記針5がベット部1bの加工布支持面上の加工布
Wを貫通して上下動されて、ベット部1b内に設けた図示
しない糸輪捕捉器との協働により加工布Wに本縫縫目が
形成される。
また、前記ミシン主軸2上のプーリ3に対向するよう
に、アーム部1a内には同期信号を出力するとともに、針
上位置及び針下位置を検出するための針位置検出器9が
装着されている。前記針棒4の後方においてアーム部1a
には下端に押え足10を有する押え棒11が上下動可能に支
持されている。
第4図に示すように、前記ベット部1b内には水平送り
軸12及び垂直送り軸13が回動可能に支持されている。水
平送り軸12には送り台14が支持アーム15を介して回動可
能に支持され、その上面にはベット部1bの加工布支持面
上に出没し得る送り歯16が取着されている。前記垂直送
り軸13に取着された二叉アーム17は前記送り台14の係合
部14aに係合されている。
前記ミシン主軸2上には垂直送り用偏心カム(図示し
ない)が装着され、その垂直送り用偏心カムの回転に伴
い、クランクロッド18,垂直送り軸13及び二叉アーム17
等を介して送り歯16に上下送り運動が付与される。ま
た、ミシン主軸2上には水平送り用偏心カム(図示しな
い)が装着されるとともに、前記水平送り軸12には布送
り方向及び布送り量を変更するために支軸19を中心とし
て回動される送り切換え器20がその後部にて連結され、
前記水平送り用偏心カムの回転に伴い、クランクロッド
21,送り切換え器20,水平送り軸12及び送り台14を介して
送り歯16に前記垂直送り運動と同期した水平送り運動が
付与される。そして、この送り歯16と前記押え足10との
協働により前記加工布Wに送りが付与される。
第4,5図に示すように、ミシン機枠1のアーム部1a内
には送り調節部材25がほぼ中央にて支軸26により回動可
能に支持され、その前側部には側面形ほぼV字状の送り
制御カム27が形成されている。送り調節部材25の後側部
には連結杆28が上端においてねじ29により回動可能に取
着され、その下端が前記送り切換え器20に回動可能に連
結されている。また、前記送り調節部材25は図示しない
ばねにより第5図の時計方向へ回動付勢されている。
第5図に示すように、前記送り調節部材25の前方にお
いてアーム部1aには操作部材30がその中間ねじ部31にて
回動可能に螺合され、その内方端には送り調節部材25の
送り制御カム27に係合してその送り調節部材25を前記ば
ねの作用に抗して所定位置に規制保持するための係合部
32が設けられるとともに、外方端には操作ダイアル33が
設けられている。そして、この操作ダイアル33を回動操
作して操作部材31を前後方向へ移動させることにより、
係合部32と送り制御カム27との係合を介して送り調節部
材25の傾き角度が変更され、それに伴って送り切換え器
20の回動角度が変更されることにより、送り歯16による
布送り量が変更設定されるようになっている。
第4図に示すように、前記送り切換え器20の上方にお
いてアーム部1a内には左右に延びる作動軸34が回動可能
に支持され、その右端がアーム1aの右側外方へ突出して
いる。作動軸34の左端には作動アーム35が固定され、そ
の後端が前記連結杆28の中間部に回動可能に連結されて
いる。そして、前記送り調節部材25により布送り量が変
更設定された時、連結杆28及び作動アーム35を介して作
動軸34が布送り量と対応する位置に回動されるようにな
っている。
前記作動軸34の後方においてアーム部1a内にはサーボ
ソレノイド38が配設され、そのアーマチャ39の前端が連
結体40及びピン41を介して作動軸34に作動連結されてい
る。そして、このサーボソレノイド38の作動によりアー
マチャ39が前方へ突出移動されて、作動軸34が第4図の
時計方向へ所定量回動された時、作動アーム35及び連結
杆28を介して送り切換え器20が布送り量の減少方向へ回
動されて、布送り量が減少されるようになっている。
また、第4図に示すように、前記作動軸34の右端突出
部に対応して、アーム部1aの右側外面には送り量を検出
するためのポテンショメータ42が装着され、その回動軸
43の回動量に応じて所定の検出信号が出力される。前記
作動軸34の右端突出部と回動軸43との間には作動軸34の
回動運動を回動軸43に伝達するための伝達部材44が配設
されている。
第1図及び第2図に示すように、前記針5の近傍にお
いてアーム部1a及びベッド部1bには発光素子45及び受光
素子46が対向配置されている。そして、両素子45,46に
より布端検出センサー47が構成され、縫製運転中におい
て加工布Wの終端が前記両素子45,46間を通過する時、
その布端検出センサー47から検出信号が出力される。
次に、この実施例のミシンにおける制御回路に関する
構成について説明する。第1図及び第3図に示すよう
に、アーム部1aの前面には操作パネル50が配設され、そ
のパネル50上には記憶キー51,布厚感知キー52,覚え込み
キー53,再生キー54,パターン指定キー55,針数キー56,糸
切回数キーを兼用する縫代キー57,生産枚数キー58,クリ
アキー59,加算キー60a,60b及び減算キー61が設けられて
いる。また、加算及び減算キー60a,60b,61を除く各キー
上にはその操作時において点滅されるモニター用の発光
ダイオードDが配設されている。さらに、操作パネル50
上には縫代l,布端検出センサー47と針落ち位置との間の
間隔L,布送り量(送りピッチ),生産枚数等を表示すた
めの表示部62が配設されている。なお、加算キー60a,60
b及び減算キー61は変更入力手段を構成している。
さて、第6図に示す中央処理装置(CPU)63には足踏
みペダル64が接続され、その操作に基づいて出力される
駆動停止信号により、CPU63は速度制御回路65を介して
モータ6を駆動制御する。前記布端検出センサー47から
出力される検出信号は増幅回路66を介してCPU63に入力
される。また、前記ポテンショメータ42は、第4図に示
す作動軸34の回動量に応じた信号を出力し、その出力信
号がA/D変換器82を介してCPU63に入力される。
前記CPU63は、縫製終了時において糸切り装置(図示
しない)を作動させるための糸切り用ソレノイド67,前
記押え足10を上下動させるための布押え用ソレノイド68
等に負荷ドライブ回路69を介して作動信号を出力する。
さらに、CPU63は位置制御回路70を介して前記サーボソ
レノイド38に作動信号を出力する。
前記CPU63にはリードオンリーメモリ(ROM)71及びラ
ンダムアクセスメモリ(RAM)72がそれぞれ接続されて
いる。ROM71にはミシン全体の作動を制御するためのプ
ログラム及びポテンショメータ42からの出力信号に対応
する布送り量データが記憶されている。一方、RAM72に
は第7図(a)〜(c)に示すように、汎用ワーキング
エリア73,パターン用ワーキングエリア74及び前記パタ
ーン指定キー55上のパターンナンバーに対応する4個の
メモリエリア75が設けられている。
前記汎用ワーキングエリア73にはメモリカウンタ76,
ポテンショメータ42によって検出される布送り量(送り
ピッチ)を記憶するための送りピッチデータ記憶領域7
7,布端検出後から次の針落ち位置に至るまでの加工布W
の送り量と前記送りピッチデータ記憶領域77に記憶され
た送りピッチとの比率すなわち位相を記憶するための位
相用カウンタ78,針数カウンタ79,レジスタ80,布端検出
センサー47による布端検出位置から針落ち位置までの距
離L(第2図参照)を記憶するためのセンサ針落ち間距
離データ記憶領域81等が設けられている。また、パター
ン用ワーキングエリア74及び前記各メモリエリア75に
は、例えば加工布Wにポケット布片を縫着する際のその
ポケット布片の各辺縁の縫製に対応する前記各ソレノイ
ド38,67,68等の作動条件を表すデータ及び縫代データl
が記憶される。
なお、布端検出後から次の針落ち位置に至るまでの加
工布の送り量は、ROM71に記憶された布送り量データと
針位置検出器9から出力される同期信号及び針下位置検
出信号に基づいて演算される。
前記RAM72は、距離記憶手段、縫代記憶手段、及び変
更縫代記憶手段を構成し、CPU63は第一、第二、第三演
算手段及び第一、第二制御手段を構成している。
次に、上記のように構成されたミシンの作用を説明す
る。第7図(a)に示すRAM72の各メモリエリア75に
は、記憶キー51(縫代入力手段)の操作によって記憶モ
ードを設定した状態で例えば加工布Wにホームベース型
のポケット布片を縫着する記憶縫製を遂行することによ
り、ポケット布片の各辺縁部の縫製に対応する縫代デー
タl及び各種の作動条件を表すデータが記憶されてい
る。
そこで、そのデータに基づく再生縫作業を行うため
に、再生キー54を操作すると、第8図(a)のステップ
S1における判別結果がYESになり、再生モードが設定さ
れる。その再生モードの設定時においていずれか1個の
パターン指定キー55を選択操作すると、CPU63はそのナ
ンバーに対応するRAM72のメモリエリア75を指定する。
次に、ステップS2において、足踏みペダル64が踏み込
まれると、ステップS3に進み、前記指定されたメモリエ
リア75の記憶データに基づくミシンの運転が開始され
る。このミシンの運転時において、ポテンショメータ42
からは第4図に示す作動軸34の回動量に応じた信号が出
力され、その出力信号がA/D変換器82を介してCPU63に入
力され、それに基づいて布送り量データ(送りピッチデ
ータ)が汎用ワーキングエリア73の送りピッチデータ記
憶領域77に記憶される。
次に、ステップS5においてCPU63は、前記メモリエリ
ア75に記憶された設定縫代lを読み出す。そして、布端
検出センサー47から検出信号が出力されるまで、ステッ
プS3〜ステップS6の処理が繰り返される。布端検出信号
が出力されると、ステップS7でCPU63は、布端検出時
(センサー通過時)における位相,先に検出された布送
り量,設定縫代l及びセンサー針落ち位置間距離Lの各
データに基づき、布端検出後から縫代までの針数及び布
送り量縮小率を演算し、そのデータを汎用ワーキングエ
リア73に記憶する。
ここで、針数及び布送り量縮小率の演算は以下のよう
にして行われる。
前記布端検出センサー47により加工布端部が検出され
たとき、CPU63は、布端検出後から次に針が加工布に突
き刺さるまでの加工布Wの送り量Yを、前記検出器42に
よって検出された布送りピッチpと、布端検出後に前記
針位置検出器9から最初に出力される針下位置検出信号
及び布端検出後から最初の針下位置検出信号の出力まで
の間に出力される同期信号と、に基づいて演算する。
さらに、CPU63は、RAM72に記憶された距離L、同RAM7
2に記憶された縫代l、及び先に求められた加工布の送
り量Yに基づき、布端検出時から縫代までの縫製長さX
を、次式 X=L−l−Y に従って演算する。
引き続き、CPU63は先に求められた縫製長さX及び布
送りピッチpから、前記縫製長さXに対応する縫製に必
要な針数N及び布送り量縮小率mを求めるに際し、縫製
長さXを布送りピッチpで除算することによって得られ
る商Aが整数になるときには、その商Aを前記針数Nと
して設定するとともに前記布送り量縮小率mを1に設定
する。また、前記除算時に余りが発生するときには、前
記商Aに1を加えた値を前記針数Nとして設定し、か
つ、次式が満たされるように前記布送り量縮小率mを設
定する。
m=X/(A+1)p このようにして求められた針数N及び布送り量縮小率
mに基づき、CPU63が前記縫目形成装置及び加工布送り
装置の作動を制御することにより、前記縫製長さXに対
応する縫製を遂行する。
その後、ステップS8において、設定縫代lまでの縫製
が終了したと判別された時、ステップS9に進んでミシン
が停止される。そして、ステップS10で設定縫代lが汎
用ワーキングエリア73のレジスタ80に格納されるととも
に、ステップS11でメモリカウンタ76がインクリメント
される。
次に、ステップS12において、縫製パターンに対応す
る全縫製が終了したか否かが判別され、この場合にはポ
ケット布片の一辺縁部のみの縫製が終了した段階である
ため、その結果がNOになり、ステップS13に進み、縫代
変更のために、縫代キー57が操作されたか否かが判別さ
れる。その結果がYESである場合にはステップS14に進
み、前記レジスタ80中の縫代データlが表示部62に表示
される。その後、ステップS15においてメモリカウンタ7
3がディクリメントされる。
続いて、ステップS16において加算キー60aが操作され
ると、ステップS17で前記縫代データlに対して0.1mmの
加算処理が実行され、ステップS18で減算キー61が操作
されると、ステップS19で前記縫代データlに対して0.1
mmの減算処理が実行される。また、ステップS20におい
て加算キー60bが操作されると、ステップS21で前記縫代
データlに対して0.5mmの加算処理が実行される。
次に、ステップS22でメモリカウンタ73がインクリメ
ントされ、ステップS23で縫代キー57が操作されると、
ステップS24に進む。このステップS24においてCPU63
は、前記ステップS16〜ステップS21において変更処理さ
れた縫代データと前記レジスタ80中の縫代データlとを
比較し、その差分に応じてミシンを運転する。
引き続き、足踏みペダル64を踏み込むことなく、再び
縫代キー57を操作すれば、ステップS25の判別結果がNO
になるとともに、前記ステップS13の結果がYESになり、
前述したようにステップS14〜ステップS24までの縫代変
更処理を繰り返し行うことができる。
前記ステップS25の判別結果がYESの場合には、前記ス
テップS3に戻り、そのステップS3〜ステップS11までが
繰り返され、ポケット布片の次の辺縁部の縫製が実行さ
れる。そして、ポケット布片の各辺縁部に対する縫製が
終了して、ステップS12の判別結果がYESになると、ステ
ップS26においてメモリカウンタ76がクリアされる。
上記の実施例において、設定縫代lの変更は以下のよ
うな場合に有効である。即ち、設定縫代lに基づく縫製
が行われたときであっても、実際には加工布と送り歯と
の間の滑り、加工布の種類に依存する伸び等により、作
業者が望んだ位置でポケット片の一辺縁についての縫製
が停止しない場合がある。その場合、本実施例では、縫
代、即ち次の辺縁のための縫製予定ラインを、必要に応
じてキー操作によって変更し、その変更に応じてミシン
を運転した後、再度、縫製を停止することができる。従
って、ポケット片の辺縁における縫製に際し、作業者の
希望通りの位置で縫製を停止することが可能になる。
一方、前記ステップS13における判別結果がNOである
場合、次のステップS27において前記表示部62には前記
のようにして指定された縫製パターンの縫製回数、すな
わちポケット布片を縫着した加工布の生産枚数が表示さ
れ、その後、前記ステップS25の復帰する。
さらに、記憶キー51及び再生キー54がともに操作され
ることなく、通常モードが設定された状態においては、
前記ステップS1の判別結果がNOになり、表示ルーチンが
実行される。この表示ルーチンにおいては、第3図に示
す「1」〜「4」のパターン指定キー55の内、「1」の
キー55を操作すると、ステップS30の判別結果がYESにな
り、ステップS31で布端検出センサー47と針落ち位置と
の間の距離Lが表示部62に表示される。また、ステップ
S30の判別結果がNOの場合、ステップS32に進み、「2」
のパターン指定キー55が操作されると、その判別結果が
YESになり、次のステップS33で布送り量(送りピッチ)
が表示される。
前記ステップS32の判別結果がNOの場合はステップS34
に進み、第3図に示す生産枚数キー58が操作されると、
その判別結果がYESになり、次のステップS35で生産枚数
が表示される。前記ステップS34の判別結果がNOの場合
はステップS36に進み、表示動作が終了する。
この実施例においては、キー操作に伴い、ポテンショ
メータ42からの出力信号に基づく正確な布送り量が表示
されるため、例えば縫長さ及び針数が指定された縫製を
行う場合、実際に縫製された縫目寸法の測定作業と、操
作ダイアル33の回動操作とを何度も繰り返し行って布送
り量を調整するという面倒な作業を行う必要がない。
(発明の効果) 以上詳述したように、この発明は予め設定された縫代
に基づく縫製の停止時において、その縫代が必要に応じ
て変更設定されたとき、その後に引き続く縫製について
も両縫代の差に基づいて実行することができ、短時間で
所望の縫製を容易に遂行することができるという優れた
効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
第1図はミシンの正面図、第2図は部分拡大側面図、第
3図は操作パネルの部分拡大正面図、第4図は送り機構
を示す斜視図、第5図は同じく拡大側断面図、第6図は
制御回路を示すブロック図、第7図(a)はRAMの構成
図、第7図(b)は汎用ワーキングエリアの構成図、第
8図(a)〜(c)はフローチャートである。 図において、5は針、9は針位置検出器、47は布端検出
センサー、51は記憶キー、57は縫代キー、60a,60bは加
算キー、61は減算キー、63は第一、第二、第三演算手段
及び第一、第二制御手段を構成するCPU、72は距離記憶
手段、縫代記憶手段、及び変更縫代記憶手段を構成する
RAM、Wは加工布、Lは布端検出センサーと針落ち位置
との間の距離、lは縫代。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】ミシン主軸の回転に伴い、加工布支持面上
    の加工布(W)を貫通して上下動される針(5)を含
    み、前記加工布(W)に縫目を形成する縫目形成装置
    と、 前記ミシン主軸の回転に伴って同期信号を出力するとと
    もに、針下位置を検出する針位置検出器(9)と、 前記加工布支持面上の加工布(W)に送りを付与すると
    ともに、布送りピッチを縮小可能な加工布送り装置と、 前記加工布送り装置に連結され、布送りピッチを検出す
    るための検出器(42)と、 加工布端部を検出するための布端検出センサー(47)
    と、 その布端検出センサー(47)と針落ち位置との間の距離
    (L)を記憶する距離記憶手段と、 加工布端部からの縫代(l)を入力するための縫代入力
    手段(51)と、 前記縫代入力手段(51)によって入力された縫代(l)
    を記憶する縫代記憶手段(72)と、 前記布端検出センサー(47)により加工布端部が検出さ
    れたとき、布端検出後から次に針が加工布に突き刺さる
    までの加工布の送り量(Y)を、前記検出器(42)によ
    って検出された布送りピッチ(p)と、布端検出後に前
    記針位置検出器(9)から最初に出力される針下位置検
    出信号及び布端検出後から最初の針下位置検出信号の出
    力までの間に出力される同期信号と、に基づいて演算す
    る第一演算手段(63)と、 前記距離記憶手段に記憶された距離(L)、前記縫代記
    憶手段に記憶された縫代(l)、及び前記第一演算手段
    によって求められた加工布の送り量(Y)に基づき、布
    端検出時から縫代までの縫製長さ(X)を、次式 X=L−l−Y に従って演算する第二演算手段(63)と、 第二演算手段(63)によって求められた縫製長さ(X)
    及び前記布送りピッチ(p)から、前記縫製長さ(X)
    に対応する縫製に必要な針数(N)及び布送り量縮小率
    (m)を求めるに際し、 縫製長さ(X)を布送りピッチ(p)で除算することに
    よって得られる商(A)が整数になるときには、その商
    (A)を前記針数(N)として設定するとともに前記布
    送り量縮小率(m)を1に設定し、 前記除算時に余りが発生するときには、前記商(A)に
    1を加えた値を前記針数(N)として設定し、かつ、次
    式が満たされるように前記布送り量縮小率(m)を設定
    する第三演算手段と、 m=X/(A+1)p 前記第三演算手段(63)によって求められた針数(N)
    及び布送り量縮小率(m)に基づき、前記縫目形成装置
    及び加工布送り装置の作動を制御することにより、前記
    縫製長さ(X)に対応する縫製を遂行する第一制御手段
    (63)と、 前記第一制御手段(63)による縫製の停止時に、必要に
    応じて、前記縫代記憶手段(72)に記憶された縫代
    (l)を変更するために操作される変更入力手段(60a,
    60b,61)と、 前記変更入力手段(60a,60b,61)によって変更された内
    容を記憶する変更縫代記憶手段(72)と、 前記第一制御手段(63)による縫製の停止時において、
    前記縫代(l)が前記変更入力手段(60a,60b,61)の操
    作に基づいて変更された時、変更された内容を前記変更
    縫代記憶手段(72)に記憶させるとともに、前記縫代記
    憶手段(72)及び変更縫代記憶手段(72)に記憶された
    両縫代の差に基づいて前記縫目形成装置及び加工布送り
    装置の作動を引き続き制御する第二制御手段(63)と を有することを特徴とするミシン。
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