JP2870808B2 - 塗膜形成方法 - Google Patents

塗膜形成方法

Info

Publication number
JP2870808B2
JP2870808B2 JP13802889A JP13802889A JP2870808B2 JP 2870808 B2 JP2870808 B2 JP 2870808B2 JP 13802889 A JP13802889 A JP 13802889A JP 13802889 A JP13802889 A JP 13802889A JP 2870808 B2 JP2870808 B2 JP 2870808B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
coating
curable
ionizing radiation
coating film
agent
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP13802889A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH034969A (ja
Inventor
典永 中村
富雄 上井
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Dai Nippon Printing Co Ltd
Original Assignee
Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Dai Nippon Printing Co Ltd filed Critical Dai Nippon Printing Co Ltd
Priority to JP13802889A priority Critical patent/JP2870808B2/ja
Publication of JPH034969A publication Critical patent/JPH034969A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2870808B2 publication Critical patent/JP2870808B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Application Of Or Painting With Fluid Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は塗膜形成方法に関し、更に詳しくは表面の艶
の異なる塗膜を容易に形成することのできる塗膜形成方
法に関する。
〔従来の技術及び発明が解決しようとする課題〕
例えば化粧材等の表面保護を図る目的で、表面に電離
放射線硬化型塗料等の塗料を塗布して硬化させた塗膜を
形成することは知られている。この種の塗膜において、
表面の艶消しを必要としたり、艶消し状態の異なるもの
を種々必要とする場合がある。従来、この種の塗膜の艶
消しを行うには、塗膜を形成するための塗料中に艶消し
剤を添加し、その添加量を変えることにより、所望の艶
の塗膜を得ていた。
しかしながら、このような方法では所望する艶が種々
ある場合には、それに応じた数の異なる配合の塗料を用
意しなければならないという問題があった。更に低い艶
(艶消しの度合いの大きい)とするには多量の艶消し剤
を添加する必要があるが、多量の艶消し剤を試料中に添
加すると、塗料が高粘度となって塗布し難くなるととも
に、艶消し剤を多量に添加したことによるコスト上昇を
きたし、更に塗膜強度も低下するという問題があった。
〔課題を解決するための手段〕
本発明は上記の点に鑑みなされたもので、艶消し剤の
添加量を変えずに、艶の異なる塗膜を形成でき、艶消し
の度合いの大きい塗膜も容易に形成することのできる塗
膜形成方法を提供することを目的とする。
即ち本発明は艶消し剤、防曇剤、導電剤、研磨剤、離
型剤の少なくとも1種を添加剤として含有する電離放射
線硬化型塗料を紙又はプラスチックフィルムからなる可
撓性基材の表面に塗布した後、基材を加温ロールに巻き
付けて基材裏面から加温して所定温度に調温しながら電
離放射線の照射によって電離放射線硬化型塗料を硬化さ
せることを特徴とする塗膜形成方法を要旨とするもので
ある。
〔実施例〕
以下、本発明の一実施例を図面に基き説明する。
第1図は本発明方法の実施に係わる製造例を示し、第
1図に示す例では、まず搬送ロール1によって移送され
る長尺な基材2の表面に架橋硬化型塗料をグラビアロー
ル3等によって塗布する。上記基材2としては公知の紙
又はプラスチックフィルムからなる可撓性の基材が用い
られる。またこれらの積層体や、表面に印刷等を施した
もの等、種々のものが用いられる。架橋硬化型塗料とし
ては紫外線硬化型塗料、電子線硬化型塗料等の如き電離
放射線の照射によって硬化する電離放射線硬化型塗料が
用いられる。本発明方法ではこの電離放射線硬化型塗料
等の架橋硬化型塗料として、艶消し剤、防曇剤、読電
剤、研磨剤、離型剤の少なくとも1種を添加剤として添
加したものを用いる。
上記艶消し剤としてはシリカ、炭酸カルシウム、酸化
チタン等の無機質粒子又は粉末、ポリエチレン粒子、テ
フロンパウダー等の有機質粒子又は粉末等の公知のもの
が用いられる。防曇剤としてはポリエチレングリコー
ル、界面活性剤、パラフィン、フッ素化合物、シリコー
ン化合物等の撥水性化合物、ポリビニルアルコール、ポ
リアクリルアミド、ポリアクリル酸、ゼラチン、コラー
ゲン、セルロース等又はこれらの誘導体よりなる親水性
高分子等が、導電剤としては銀、銅、ニッケル等の各種
金属の粉末、カーボンブラック、酸化錫や酸化チタン等
の金属酸化物の粉末或いはフレーク等が用いられる。ま
た研磨材としては緑色炭化珪素(SiC)、白色溶融アル
ミナ(AlO3)、ダイヤモンド、酸化クロム(Cr2O3)、
酸化鉄(Fe2O3)等が、離型剤としてはワックス、鉱
油、オリーブオイル、流動パラフィン、ワセリン、カル
ナウバワックス、ラノリン、ヒマシ油、石鹸、脂肪酸及
び脂肪酸エステル、金属石鹸、シリコーン、フルオロカ
ーボン、ポリビニルアルコール、セロファン等が用いら
れる。これらの添加剤は1種又は2種以上混合して添加
することができる。添加剤の添加量は0.1〜20%が好ま
しい。
上記電子線硬化型塗料と紫外線硬化型塗料とは、後者
が光重合開始剤を含有することを除いて成分的に同様な
ものであり、一般的には被膜形成性成分としてその構造
中にラジカル重合性の二重結合を有するポリマー、オリ
ゴマー、モノマー等を主成分とし、その他必要に応じて
非反応性のポリマー、有機溶剤、ワックス、その他の添
加剤を含有するものである。本発明の目的に特に好まし
いものは被膜形成性成分が、アクリレート系の官能基を
有するもの、例えば比較的低分子量のポリエステル樹
脂、ポリエーテル樹脂、アクリル樹脂、エポキシ樹脂、
ウレタン樹脂、アルキッド樹脂、スピロアセタール樹
脂、ポリブタジエン樹脂、ポリチオールポリエン樹脂、
多価アルコール等の多官能化合物の(メタ)アクリレー
ト等のオリゴマー又はプレポリマー及び反応性希釈剤と
してエチル(メタ)アクリレート、エチルヘキシル(メ
タ)アクリレート、スチレン、メチルスチレン、N−ビ
ニルピロリドン等の単官能モノマー並びに多官能性モノ
マー、例えばトリメチロールプロパントリ(メタ)アク
リレート、ヘキサンジオールジ(メタ)アクリレート、
トリプロピレングリコールジ(メタ)アクリレート、ジ
エチレングリコールジ(メタ)アクリレート、ペンタエ
リスリトールトリ(メタ)アクリレート、ジペンタエリ
スリトールヘキサ(メタ)アクリレート、1,6−ヘキサ
ンジオールジ(メタ)アクリレート、ネオペンチルグリ
コールジ(メタ)アクリレート等を比較的多量に含有す
るものである。
このような多官能(メタ)アクリレート系の電離放射
線硬化型塗料を使用することによって、最終的には、表
面硬度、透明性、耐摩擦性、耐擦傷性等に優れた塗膜を
形成できる。更にこのような塗膜に可撓性や耐収縮性が
要求される場合には、適当量の熱可塑性樹脂、例えば非
反応性のアクリル樹脂や各種ワックスを添加することに
よってそれらの要望に応えることができる。
上記の電子線硬化型塗料を紫外線硬化型塗料とするに
は、上記の塗料中に光重合開始剤として、アセトフェノ
ン類、ベンゾフェノン、ミヒラーベンゾイルベンゾエー
ト、α−アミロキシムエステル、テトラメチルチウラム
モノサルファイド、チオキサントン類や光増感剤として
n−ブチルアミン、トリエチルアミン、トリ−n−ブチ
ルホスフィン等を混合して用いることができる。
上記電子線硬化型塗料、紫外線硬化型塗料等の電離放
射線硬化型塗料は種々のグレードのものが知られ、いず
れも市場から容易に入手でき本発明において使用するこ
とができる。
電離放射線硬化型塗料の塗布方法としては、上記グラ
ビアロール3を用いるグラビアコーティング法の他に、
ブレードコーティング法、ナイフコーティング法、ロッ
ドコーティング法、リバースロールコーティング法、ス
プレーコーティング法、オフセットグラビアコーティン
グ法、キスコーティング法等の任意の塗布方法が採用で
きるが、特に塗布厚の精度、塗布表面の平滑性に優れた
グラビアコーティング法、リバースロールコーティング
法、オフセットグラビアコーティング法等が好適であ
る。電離放射線硬化型塗料の塗布量は少なすぎると塗膜
の表面硬度や耐擦傷性等が低下し、多すぎると硬化速度
の低下や硬化時の基材2にカール等の歪を生じる虞れが
あるため、乾燥時の厚みが1〜100μm、特に2〜20μ
mとなるように塗布することが好ましい。
上記のようにして基材2に艶消し剤等の添加剤を含有
する架橋硬化型塗料を塗布した後、基剤2の裏面を加温
ロール4に接触させて基材2の裏面から加温して所定温
度に調温しながら、電離放射線照射装置5から電離放射
線を照射して塗料を硬化させる。
上記加温温度は通常、室温+1℃〜室温+120℃、特
に室温+1℃〜室温+80℃とすることが好ましい。尚、
ここでいう室温とは基材2や架橋硬化型塗料等が置かれ
ている雰囲気温度である。本発明方法は架橋硬化型塗料
を硬化させるに際し、基材に架橋硬化型塗料を塗布した
後、加温して所定温度に調温しながら硬化させる方法を
採用した点に特徴があり、加温する温度を変えることに
よって架橋硬化型塗料が硬化して形成される塗膜の艶を
変化させることができ、加温温度が高い程、艶のない
(艶消しの程度の大きい)塗膜を形成できる。塗膜の艶
は加温温度のみによって変化するものではなく、塗料の
種類、塗料中の添加剤の種類、添加量等によっても変化
するため、特定の配合の塗料について予め加温による調
温温度と艶との関係を予備試験して求めておき、この結
果に基き所定の温度に加温して調温しながら塗料を硬化
させる。即ち、特定の艶の塗膜を得たい場合には、予備
試験の結果に基いて、その特定の艶を得るために必要な
温度に加温しながら塗料を硬化させれば良く、塗料の硬
化時の温度を変えるだけで容易に所望する艶の塗膜を形
成することができる。
以下、具体的実施例を挙げて本発明を更に詳細に説明
する。
実施例1 ポリエステルフィルム(東レ製:T−60、125μm)を
基材として用い、この片面に下記配合の紫外線硬化型塗
料をグラビアコーティング法により塗布量7g/m2で塗布
した。
・紫外線硬化型塗料組成 PETA 100重量部 TMPTA 10重量部 DPHA 20重量部 シリカ粉末(平均粒径5μm) 10重量部 シリカ粉末(平均粒径2μm) 5重量部 次いで基材の裏面(紫外線硬化型塗料の非塗布面)
を、表面温度20℃に調温した金属製の加温ロールに巻き
つけ、そのままの状態で5秒後に高圧水銀灯(オゾン有
りタイプ、160W/cm入力)の下を10mm/min.の速度で通過
させて紫外線硬化型塗料を硬化させた。得られた塗膜表
面のグロス値(JIS Z 8741の60゜鏡面光沢度)を測定し
た結果、54.3であった。同様にして金属ロールの表面温
度を40℃、60℃、80℃と変えて得た塗膜の表面グロス値
は、それぞれ41.8、33.2、27.5であった。尚、この時の
室温は15℃であった。
〔発明の効果〕
以上説明したように、本発明方法は紙又はプラスチッ
クフィルムからなる可撓性基材の表面に架橋硬化型塗料
を塗布した後、基材を加温ロールに巻き付けて基材裏面
から加温して所定温度に調温しながら電離放射線を照射
することにより塗料を硬化させて塗膜を形成する方法を
採用し、電離放射線を照射することにより塗膜を硬化さ
せる際に加温温度を変えることにより、加温温度に応じ
た艶の塗膜を得ることができる。そのため、従来のよう
に艶消し剤の量を変えることにより塗膜の艶を変える必
要がないから、所望する艶に応じた配合の塗料を種々用
意する等の煩雑さがなく、特に低い艶の塗膜(艶消しの
程度の大きい塗膜)を形成する場合でも、塗膜の強度が
低下したり、製造コストが高くつく等の問題を生じるこ
となく容易かつ安価に所望する艶の塗膜を形成すること
ができ、また基材が可撓性であるため、架橋硬化型塗料
を塗布した基材を加温ロールに巻付けて加温することが
できる等の効果を有する。
【図面の簡単な説明】
図面は本発明の一実施例を示し、第1図は本発明方法の
実施に係わる工程略図である。 2……基材、3……グラビアロール、4……加温ロー
ル、5……電離放射線照射装置
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05D 5/06 B05D 3/06 B05D 7/24 301

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】艶消し剤、防曇剤、導電剤、研磨剤、離型
    剤の少なくとも1種を添加剤として含有する電離放射線
    硬化型塗料を紙又はプラスチックフィルムからなる可撓
    性基材の表面に塗布した後、基材を加温ロールに巻き付
    けて基材裏面から加温して所定温度に調温しながら電離
    放射線の照射によって電離放射線硬化型塗料を硬化させ
    ることを特徴とする塗膜形成方法。
JP13802889A 1989-05-31 1989-05-31 塗膜形成方法 Expired - Fee Related JP2870808B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13802889A JP2870808B2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 塗膜形成方法

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP13802889A JP2870808B2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 塗膜形成方法

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH034969A JPH034969A (ja) 1991-01-10
JP2870808B2 true JP2870808B2 (ja) 1999-03-17

Family

ID=15212359

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP13802889A Expired - Fee Related JP2870808B2 (ja) 1989-05-31 1989-05-31 塗膜形成方法

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2870808B2 (ja)

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064013A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Toppan Printing Co Ltd 積層フィルムの製造方法、積層フィルムの製造装置

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
GB2434332A (en) * 2006-01-24 2007-07-25 Sun Chemical Ltd Coldset web offset printing

Cited By (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2010064013A (ja) * 2008-09-11 2010-03-25 Toppan Printing Co Ltd 積層フィルムの製造方法、積層フィルムの製造装置

Also Published As

Publication number Publication date
JPH034969A (ja) 1991-01-10

Similar Documents

Publication Publication Date Title
US5037668A (en) Radiation cure release coatings without silicone
JP2626801B2 (ja) 転写箔
CN104508020A (zh) 制备硬涂膜的方法
JP2014104705A (ja) 転写フィルム
JPS60154338A (ja) 情報蓄積体
KR101664735B1 (ko) 지문방지 하드코팅 조성물 및 이를 이용한 지문방지 하드코팅 필름
CN103328158A (zh) 具有复制的微结构化背衬的磨料制品以及其使用方法
JP5659539B2 (ja) インキ組成物及びこれを用いた加飾シート
JP2009287017A (ja) 活性エネルギー線硬化性樹脂組成物、硬化物及び物品
TWI471390B (zh) 水壓轉印方法、水壓轉印物及水壓轉印薄膜用塗佈劑
JP2870808B2 (ja) 塗膜形成方法
JP2017178999A (ja) ハードコート塗料組成物及び成型用ハードコートフィルム
JPH09109347A (ja) 化粧紙及びその製造方法
JP2989838B2 (ja) ハードコート転写箔
JP5659538B2 (ja) インキ組成物及びこれを用いた加飾シート
JPH1192690A (ja) ハードコート材組成物およびそれを施した合成樹脂製品
JP2004345228A (ja) ハードコート転写材及びその製造方法並びにハードコート体
JP7223746B2 (ja) 膜形成用の塗布液および膜付基材の製造方法
JPH06262133A (ja) つや消し化粧材
JP2012025140A (ja) ハードコートフィルム、加飾ハードコートフィルム
CN100506521C (zh) 硬膜薄膜及其制造方法
JP2649051B2 (ja) 転写シートの製造方法
JPS58220893A (ja) 紙のカ−ル防止方法
JPS6262832A (ja) 紫外線硬化型塗膜を有するフイルムの製造方法
JP2000025110A (ja) 帯電防止性プレートの製造方法

Legal Events

Date Code Title Description
FPAY Renewal fee payment (prs date is renewal date of database)

Free format text: PAYMENT UNTIL: 20090108

Year of fee payment: 10

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees