JP2870643B2 - 減衰力調整式ショックアブソーバ - Google Patents
減衰力調整式ショックアブソーバInfo
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- JP2870643B2 JP2870643B2 JP63084344A JP8434488A JP2870643B2 JP 2870643 B2 JP2870643 B2 JP 2870643B2 JP 63084344 A JP63084344 A JP 63084344A JP 8434488 A JP8434488 A JP 8434488A JP 2870643 B2 JP2870643 B2 JP 2870643B2
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- Japan
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- valve
- piston
- damping force
- port
- valve device
- Prior art date
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-
- F—MECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
- F16—ENGINEERING ELEMENTS AND UNITS; GENERAL MEASURES FOR PRODUCING AND MAINTAINING EFFECTIVE FUNCTIONING OF MACHINES OR INSTALLATIONS; THERMAL INSULATION IN GENERAL
- F16F—SPRINGS; SHOCK-ABSORBERS; MEANS FOR DAMPING VIBRATION
- F16F9/00—Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
- F16F9/32—Details
- F16F9/44—Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction
- F16F9/46—Means on or in the damper for manual or non-automatic adjustment; such means combined with temperature correction allowing control from a distance, i.e. location of means for control input being remote from site of valves, e.g. on damper external wall
- F16F9/466—Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry
- F16F9/467—Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry using rotary valves
- F16F9/468—Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry using rotary valves controlling at least one bypass to main flow path
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- Engineering & Computer Science (AREA)
- General Engineering & Computer Science (AREA)
- Mechanical Engineering (AREA)
- Vehicle Body Suspensions (AREA)
- Fluid-Damping Devices (AREA)
Description
【発明の詳細な説明】 〔産業上の利用分野〕 本発明は、減衰力調整式ショックアブソーバに関し、
更に詳しくは、ソフトな減衰力発生手段とハードな減衰
力発生手段に加えてそれ等の中間の減衰力発生手段とを
備え、外部操作によりこれ等各手段の切り換えが可能で
あり、車輌におけるサスペンション等に用いるのに最適
なショックアブソーバに関する。
更に詳しくは、ソフトな減衰力発生手段とハードな減衰
力発生手段に加えてそれ等の中間の減衰力発生手段とを
備え、外部操作によりこれ等各手段の切り換えが可能で
あり、車輌におけるサスペンション等に用いるのに最適
なショックアブソーバに関する。
この種、減衰力調整式ショックアブソーバの調整手段
として、ピストンバルブ機構におけるロータリーバルブ
装置の切換操作で、特性の異なる二つの態様のバルブ装
置とオリフィス通路とを選択的に切り換えて、三態様の
減衰力調整状態を得るようになした構成はすでに開示
(実開昭58−93178号公報)されている。
として、ピストンバルブ機構におけるロータリーバルブ
装置の切換操作で、特性の異なる二つの態様のバルブ装
置とオリフィス通路とを選択的に切り換えて、三態様の
減衰力調整状態を得るようになした構成はすでに開示
(実開昭58−93178号公報)されている。
即ち、この構成によるハードモードの減衰力は、ロー
タリーバルブ装置がピストンロッド側の各ポートを全て
閉鎖する操作位置にあるときに発生し、ピストン部に組
付けたハードバルブ装置により、そのときの伸側及び圧
側減衰力を第5図上特性線H0で示す状態に調整すること
が出来る。
タリーバルブ装置がピストンロッド側の各ポートを全て
閉鎖する操作位置にあるときに発生し、ピストン部に組
付けたハードバルブ装置により、そのときの伸側及び圧
側減衰力を第5図上特性線H0で示す状態に調整すること
が出来る。
そして、ミディアムモードの減衰力は、先のロータリ
ーバルブ装置がピストンロッド側の一つのポートを開放
して上室側との連通を図る操作位置にあるときに発生
し、下室側に通じるオリフィスバイパスポートの閉鎖下
にピストンロッド下端のピストンナット内に配置したミ
ディアムバルブ装置により、同図上特性線M0で示す状態
に調整することが出来る。
ーバルブ装置がピストンロッド側の一つのポートを開放
して上室側との連通を図る操作位置にあるときに発生
し、下室側に通じるオリフィスバイパスポートの閉鎖下
にピストンロッド下端のピストンナット内に配置したミ
ディアムバルブ装置により、同図上特性線M0で示す状態
に調整することが出来る。
また、ソフトモードの減衰力は、更にロータリーバル
ブ装置を回動操作して、前記ミディアムモードの切換状
態に加えて前記バイパスポートを開口させて、前記ミデ
ィアムバルブ装置による作動油流路制御と共に上下室間
を連通するバイパス路を通して作動油流路の一部を流す
ことにより、ミディアム減衰力を低下させて、同図上特
性線S0で示す調整状態となる。
ブ装置を回動操作して、前記ミディアムモードの切換状
態に加えて前記バイパスポートを開口させて、前記ミデ
ィアムバルブ装置による作動油流路制御と共に上下室間
を連通するバイパス路を通して作動油流路の一部を流す
ことにより、ミディアム減衰力を低下させて、同図上特
性線S0で示す調整状態となる。
従って、かかる場合のソフトモードの減衰力はミディ
アム減衰力よりもピストン速度の全域に亙って低くな
り、しかも、前記バイパス路のオリフィス加工上から
も、これ等両モードの減衰力の差が大きい程好ましい。
アム減衰力よりもピストン速度の全域に亙って低くな
り、しかも、前記バイパス路のオリフィス加工上から
も、これ等両モードの減衰力の差が大きい程好ましい。
また、このミディアムモードではミディアムバルブ装
置とハードバルブ装置とが並列作用下の構成状態にあ
り、そのために、このミディアムモードの減衰力も全速
度域に亙ってハードモードの減衰力よりも低くなる。
置とハードバルブ装置とが並列作用下の構成状態にあ
り、そのために、このミディアムモードの減衰力も全速
度域に亙ってハードモードの減衰力よりも低くなる。
そして、このような各モード間における減衰力特性
は、ピストン背面減衰力を調整して適合させる圧側減衰
力についても、先の伸側減衰力と略同様であるので、そ
の結果、前記第5図に示すようになる。
は、ピストン背面減衰力を調整して適合させる圧側減衰
力についても、先の伸側減衰力と略同様であるので、そ
の結果、前記第5図に示すようになる。
上記、従来の三態様の減衰力調整手段によれば、ハー
ドモードの減衰力はバルブ制御であるので、そのときの
減衰力を全速度域に亙り自由に設定出来るが、これに対
して、ソフト及びミディアムモードの減衰力はバイパス
通路のオリフィス面積を設定するだけであるので、これ
等モードにおける減衰力の調整の自由度が制約される結
果、ショックアブソーバに用いてその機能を充分に達し
得ない場合も生じる。
ドモードの減衰力はバルブ制御であるので、そのときの
減衰力を全速度域に亙り自由に設定出来るが、これに対
して、ソフト及びミディアムモードの減衰力はバイパス
通路のオリフィス面積を設定するだけであるので、これ
等モードにおける減衰力の調整の自由度が制約される結
果、ショックアブソーバに用いてその機能を充分に達し
得ない場合も生じる。
そこで、本発明は、かかる従来手段におけるソフト並
びにミディアムモードでの減衰力の設定の自由度の制約
に鑑み、ハードバルブ装置と共にソフトバルブ装置及び
ミディアムバルブ装置の各個別のバルブ装置を設けて、
これ等各バルブ装置を選択的に連通制御することによ
り、各モードにおける全速度域に亙り略独立した減衰力
を設定できるバルブ機構の開発を目的とする。
びにミディアムモードでの減衰力の設定の自由度の制約
に鑑み、ハードバルブ装置と共にソフトバルブ装置及び
ミディアムバルブ装置の各個別のバルブ装置を設けて、
これ等各バルブ装置を選択的に連通制御することによ
り、各モードにおける全速度域に亙り略独立した減衰力
を設定できるバルブ機構の開発を目的とする。
この目的を達成するために、本発明の構成は、シリン
ダ内に当該シリンダ内周に摺接するピストンとこのピス
トン上方のバルブストッパとを介してピストンロッドが
移動自在に挿入され、上記バルブストッパはシリンダ内
上方に上方の容室を区画し、ピストンはシリンダ内下方
に下方の容室を区画し、バルブストッパとピストンとの
間に中間の容室を区画し、上方の容室側ピストンロッド
外周にはソフトバルブ装置を設け、下方の容室側ピスト
ンロッド下部にはミディアムバルブ装置を設け、上記ピ
ストンには中間の容室と下方の容室とを連通するハード
バルブ装置を設け、ピストンロッドにはソフトバルブ装
置を介して上方容室と下方容室とを連通する第1の通路
手段と、ミディアムバルブ装置を介して上方容室と下方
容室とを連通する第2の通路手段とを設け、ピストンロ
ッドとバルブストッパとには上方容室と中間の容室とを
連通する第3の通路手段とを設け、更にピストンロッド
内にロータリバルブを切換自在に挿入し、このロータリ
バルブには第1の通路手段にのみ連通する第1のポート
と、第2の通路手段のみに連通する第2のポートと、第
3の通路手段のみに連通する第3のポートを設け、ソフ
ト制御時に第2,第3のポートを閉じて第1のポートを開
口させ、ミディアム制御時に第1,第3のポートを閉じて
第2のポートを開口させ、ハード制御時に第1,第2のポ
ートを閉じて第3のポートを開口させるようにしたこと
を特徴とするものである。
ダ内に当該シリンダ内周に摺接するピストンとこのピス
トン上方のバルブストッパとを介してピストンロッドが
移動自在に挿入され、上記バルブストッパはシリンダ内
上方に上方の容室を区画し、ピストンはシリンダ内下方
に下方の容室を区画し、バルブストッパとピストンとの
間に中間の容室を区画し、上方の容室側ピストンロッド
外周にはソフトバルブ装置を設け、下方の容室側ピスト
ンロッド下部にはミディアムバルブ装置を設け、上記ピ
ストンには中間の容室と下方の容室とを連通するハード
バルブ装置を設け、ピストンロッドにはソフトバルブ装
置を介して上方容室と下方容室とを連通する第1の通路
手段と、ミディアムバルブ装置を介して上方容室と下方
容室とを連通する第2の通路手段とを設け、ピストンロ
ッドとバルブストッパとには上方容室と中間の容室とを
連通する第3の通路手段とを設け、更にピストンロッド
内にロータリバルブを切換自在に挿入し、このロータリ
バルブには第1の通路手段にのみ連通する第1のポート
と、第2の通路手段のみに連通する第2のポートと、第
3の通路手段のみに連通する第3のポートを設け、ソフ
ト制御時に第2,第3のポートを閉じて第1のポートを開
口させ、ミディアム制御時に第1,第3のポートを閉じて
第2のポートを開口させ、ハード制御時に第1,第2のポ
ートを閉じて第3のポートを開口させるようにしたこと
を特徴とするものである。
ロータリーバルブを切換操作することによって、ソフ
トバルブ装置、ミディアムバルブ装置、ハードバルブ装
置とがそれぞれの通路手段に臨むように選択的に開閉す
ることが出来る。
トバルブ装置、ミディアムバルブ装置、ハードバルブ装
置とがそれぞれの通路手段に臨むように選択的に開閉す
ることが出来る。
これによって、開路された通路手段のバルブ装置は、
そのバルブに構築された減衰力設定機能によって、夫々
独立した減衰力をピストン速度の全域に亙って発生させ
ることが出来る。
そのバルブに構築された減衰力設定機能によって、夫々
独立した減衰力をピストン速度の全域に亙って発生させ
ることが出来る。
以下、図示した実施例に基いて、本発明を説明する。
本発明に係るショックアブソーバは、シリンダ2内に
当該シリンダ2内周に摺接する第二のピストン15と、こ
のピストン15上方のバルブストッパ11′とを介してピス
トンロッド3が移動自在に挿入され、上記バルブストッ
パ11′はシリンダ2内上方に上方の容室Aを区画し、ピ
ストン15はシリンダ2内下方に下方の容室Bを区画して
いる。又、バルブストッパ11′とピストン15との間に中
間の容室Eを区画している。上方の容室側ピストン外周
にはリーフバルブ6,7,8等からなるソフトバルブ装置を
設け、下方の容室側ピストンロッド下部にはリーフバル
ブ43,44,45等からなるミディアムバルブ装置を設け、上
記ピストン15にはリーフバルブ13,14,17等からなるハー
ドバルブ装置を設けている。ピストンロッド3には第1
図に示すようなソフトバルブ装置を介して上方容室Aと
下方容室Bとを連通するポート22a,22b,32a,32b等から
なる第1の通路手段を設けている。同じく第2図に示す
ように、ミディアムバルブ装置を介して上方容室Aと下
方容室Bとを連通するポート30a,30b等からなる第2の
通路手段を設け、同じく第3図に示すように上方容室A
と中間の容室Eとを連通路するポート30a,30b、ポート5
0a,50b等からなる第3の通路手段とをそれぞれ設けてい
る。更にピストンロッド3内にロータリバルブ20を切換
自在に挿入し、このロータリバルブ20には第1の通路手
段にのみ連通するポート21a,21b,32a,32bからなる第1
のポートと、第2の通路手段のみに連通するポート29か
らなる第2のポートと、第3の通路手段のみに連通する
溝29aからなる第3のポートを設けている。そしてソフ
ト制御時に第2,第3のポートを閉じて第1のポートを開
口させ、ミディアム制御時に第1,第3のポートを閉じて
第2のポートを開口させ、ハード制御時に第1,第2のポ
ートを閉じて第3のポートを開口させるようにする。以
下詳しく述べる。
当該シリンダ2内周に摺接する第二のピストン15と、こ
のピストン15上方のバルブストッパ11′とを介してピス
トンロッド3が移動自在に挿入され、上記バルブストッ
パ11′はシリンダ2内上方に上方の容室Aを区画し、ピ
ストン15はシリンダ2内下方に下方の容室Bを区画して
いる。又、バルブストッパ11′とピストン15との間に中
間の容室Eを区画している。上方の容室側ピストン外周
にはリーフバルブ6,7,8等からなるソフトバルブ装置を
設け、下方の容室側ピストンロッド下部にはリーフバル
ブ43,44,45等からなるミディアムバルブ装置を設け、上
記ピストン15にはリーフバルブ13,14,17等からなるハー
ドバルブ装置を設けている。ピストンロッド3には第1
図に示すようなソフトバルブ装置を介して上方容室Aと
下方容室Bとを連通するポート22a,22b,32a,32b等から
なる第1の通路手段を設けている。同じく第2図に示す
ように、ミディアムバルブ装置を介して上方容室Aと下
方容室Bとを連通するポート30a,30b等からなる第2の
通路手段を設け、同じく第3図に示すように上方容室A
と中間の容室Eとを連通路するポート30a,30b、ポート5
0a,50b等からなる第3の通路手段とをそれぞれ設けてい
る。更にピストンロッド3内にロータリバルブ20を切換
自在に挿入し、このロータリバルブ20には第1の通路手
段にのみ連通するポート21a,21b,32a,32bからなる第1
のポートと、第2の通路手段のみに連通するポート29か
らなる第2のポートと、第3の通路手段のみに連通する
溝29aからなる第3のポートを設けている。そしてソフ
ト制御時に第2,第3のポートを閉じて第1のポートを開
口させ、ミディアム制御時に第1,第3のポートを閉じて
第2のポートを開口させ、ハード制御時に第1,第2のポ
ートを閉じて第3のポートを開口させるようにする。以
下詳しく述べる。
第1図に示す本発明の一実施例において、1はピスト
ンロッド3の外周に設けたソフトバルブ組付け用のハウ
ジングたる第一ピストンで、シリンダ2中に挿入したピ
ストンロッド3の先端部にカラー4を介して取付けられ
るが、その外周と該シリンダ2の内周との間に隙間Dを
有す非摺接形に形成されており、かつ、その軸向きにポ
ート5a及び5bを開穿している。上記第一ピストン1にお
いて、ポート5aの上方端面にソフトモードにおける中速
域の減衰力を制御するリーフバルブ6を臨ませ、他端シ
ート面の前記ポート5aに臨んで伸側低速域で作用する切
欠きリーフバルブ7及び圧側背面減衰力を制御する背面
リーフバルブ8更にこれ等を背面から附勢するリーフス
プリング9a等からなるソフトバルブ装置を組付けてあ
る。
ンロッド3の外周に設けたソフトバルブ組付け用のハウ
ジングたる第一ピストンで、シリンダ2中に挿入したピ
ストンロッド3の先端部にカラー4を介して取付けられ
るが、その外周と該シリンダ2の内周との間に隙間Dを
有す非摺接形に形成されており、かつ、その軸向きにポ
ート5a及び5bを開穿している。上記第一ピストン1にお
いて、ポート5aの上方端面にソフトモードにおける中速
域の減衰力を制御するリーフバルブ6を臨ませ、他端シ
ート面の前記ポート5aに臨んで伸側低速域で作用する切
欠きリーフバルブ7及び圧側背面減衰力を制御する背面
リーフバルブ8更にこれ等を背面から附勢するリーフス
プリング9a等からなるソフトバルブ装置を組付けてあ
る。
11′はピストンロッド3の外周に設けたバルブストッ
パで、シリンダ2の内周とシール28を介して摺接し、そ
の中心部で第一ピストン1及びその組付けバルブ装置の
押え込みと共に、一側面の外周部で前記切欠きリーフバ
ルブ7及び背面リーフバルブ8のバルブリフトを規制す
る位置に配設されている。
パで、シリンダ2の内周とシール28を介して摺接し、そ
の中心部で第一ピストン1及びその組付けバルブ装置の
押え込みと共に、一側面の外周部で前記切欠きリーフバ
ルブ7及び背面リーフバルブ8のバルブリフトを規制す
る位置に配設されている。
そして、このバルブストッパ11′の下方(図中右側)
に、前記リーフスプリング9aと同一のリーフスプリング
9b、ハードモードの圧側背面減衰力を制御する背面リー
フバルブ13及び同じくハードモードの伸側低速減衰力を
制御する切欠きリーフバルブ14を臨ませ、該ストッパ1
1′が前述の第一ピストン1側と対称的に第二ピストン1
5との間で前記バルブ構成部材9b,13及び14を挟み込み且
つ外部で前記リーフバルブ13及び14のリフト規制を行う
ようになしてある。
に、前記リーフスプリング9aと同一のリーフスプリング
9b、ハードモードの圧側背面減衰力を制御する背面リー
フバルブ13及び同じくハードモードの伸側低速減衰力を
制御する切欠きリーフバルブ14を臨ませ、該ストッパ1
1′が前述の第一ピストン1側と対称的に第二ピストン1
5との間で前記バルブ構成部材9b,13及び14を挟み込み且
つ外部で前記リーフバルブ13及び14のリフト規制を行う
ようになしてある。
この第二ピストン15は、上記のハードバルブ装置を備
え、その外周がシリンダ摺接形に構成され、かつ、軸向
きに開穿したポート16a及び16bを有し、該ポート16bの
図上右側のシート面にハードモードの中速域減衰力を制
御するリーフバルブ17を配置し、環座隙間を介して該リ
ーフバルブ17の撓み量を規制するピストンナット19の先
端バルブストッパ18を該リーフバルブ17の中心部に当て
て組付けてある。上記リーフバルブ13,14及び17はハー
ドバルブ装置を構成している。そして、上述の各構成部
材をピストンロッド2の先端に螺合するピストンナット
19により締結してある。
え、その外周がシリンダ摺接形に構成され、かつ、軸向
きに開穿したポート16a及び16bを有し、該ポート16bの
図上右側のシート面にハードモードの中速域減衰力を制
御するリーフバルブ17を配置し、環座隙間を介して該リ
ーフバルブ17の撓み量を規制するピストンナット19の先
端バルブストッパ18を該リーフバルブ17の中心部に当て
て組付けてある。上記リーフバルブ13,14及び17はハー
ドバルブ装置を構成している。そして、上述の各構成部
材をピストンロッド2の先端に螺合するピストンナット
19により締結してある。
一方、中空のピストンロッド2内には外部のアクチュ
エータ(図示せず)で駆動されるロータリーバルブ20が
回転自在に挿入されており、該ロータリバルブ20の第1
のポートたるポート21a,21bが旋回するピストンロッド
の内周面に、前記カラー4及び第一ピストン1の組付け
部とピストンロッド外周との間に形成される容室Cに向
けて通孔22a,22bを開穿し、これ等ポート21a,21bと通孔
22a,22bとが一致する前記ロータリバルブ20の旋回位置
で、シリンダ内上方の容室A及び下方の容室Bとを連通
し、他の旋回位置で該通路を閉鎖するようになしてあ
る。
エータ(図示せず)で駆動されるロータリーバルブ20が
回転自在に挿入されており、該ロータリバルブ20の第1
のポートたるポート21a,21bが旋回するピストンロッド
の内周面に、前記カラー4及び第一ピストン1の組付け
部とピストンロッド外周との間に形成される容室Cに向
けて通孔22a,22bを開穿し、これ等ポート21a,21bと通孔
22a,22bとが一致する前記ロータリバルブ20の旋回位置
で、シリンダ内上方の容室A及び下方の容室Bとを連通
し、他の旋回位置で該通路を閉鎖するようになしてあ
る。
更に、ロータリーバルブ20に前記ポート21a、21bに加
えて、これ等ポート開穿位置と直交する位置に横方向の
第2のポートたるポート29を設けると共に、該ポート29
が旋回移動するピストンロッド内周壁に通孔30a.30bを
開穿し、これ等通孔30a,30bに連結した周回溝31を第一
ピストン1の中心孔壁に設けている。更に第一ピストン
1には周回溝31から切欠きリーフバルブ7の打ち抜き孔
に臨む通孔33を開穿する一方、ロータリバルブ20の下方
に前記ポート21a,21bと平行な向きに更に今一つの第1
のポートたるポート32a,32bを設けている。ポート32a,3
2bはこれと対応するロッド側通孔34a,34bと第二のピス
トン15に設けた周回溝35及び通孔36,37を通って下方の
容室Bと連通するようになしてある。
えて、これ等ポート開穿位置と直交する位置に横方向の
第2のポートたるポート29を設けると共に、該ポート29
が旋回移動するピストンロッド内周壁に通孔30a.30bを
開穿し、これ等通孔30a,30bに連結した周回溝31を第一
ピストン1の中心孔壁に設けている。更に第一ピストン
1には周回溝31から切欠きリーフバルブ7の打ち抜き孔
に臨む通孔33を開穿する一方、ロータリバルブ20の下方
に前記ポート21a,21bと平行な向きに更に今一つの第1
のポートたるポート32a,32bを設けている。ポート32a,3
2bはこれと対応するロッド側通孔34a,34bと第二のピス
トン15に設けた周回溝35及び通孔36,37を通って下方の
容室Bと連通するようになしてある。
そして、前記ピストンナット19には背面リーフバルブ
44と切欠きリーフバルブ45とリーフバルブ46とからなる
ミディアムバルブ装置が組付けてある。即ち、軸向きに
開穿したポート40a及びポート40bを有すバルブベース41
を挟んで、その一方側にリーフスプリング43、ミディア
ムモードの圧側背面減衰力を制御する背面リーフバルブ
44及び同じくミディアムモードの伸側低速減衰力を制御
する切欠きリーフバルブ45をバルブカバー42によるリス
ト規制下に該バルブカバー42の中心部で挟持し、他方側
の前記ポート40bのシート面にミディアムモードの中速
域減衰力を制御するリーフバルブ46をバルブストッパー
47による撓み量の規制下にその中心部に当てて組付けて
ある。
44と切欠きリーフバルブ45とリーフバルブ46とからなる
ミディアムバルブ装置が組付けてある。即ち、軸向きに
開穿したポート40a及びポート40bを有すバルブベース41
を挟んで、その一方側にリーフスプリング43、ミディア
ムモードの圧側背面減衰力を制御する背面リーフバルブ
44及び同じくミディアムモードの伸側低速減衰力を制御
する切欠きリーフバルブ45をバルブカバー42によるリス
ト規制下に該バルブカバー42の中心部で挟持し、他方側
の前記ポート40bのシート面にミディアムモードの中速
域減衰力を制御するリーフバルブ46をバルブストッパー
47による撓み量の規制下にその中心部に当てて組付けて
ある。
上記実施例の構成において、第一ピストン1に組付け
るソフトバルブ装置の主要構成部品(リーフバルブ6、
切欠きリーフバルブ7、背面リーフバルブ8、リーフス
プリング9a等)と第二ピストン15に組付けるハードバル
ブ装置の主要構成部品(リーフバルブ17、切欠きリーフ
バルブ14、背面リーフバルブ13、リーフスプリング9b
等)とは、それ等の各形状がそれぞれ共通で、切欠きの
大きさ、背面リーフバルブの板厚、リーフバルブの重ね
枚数等を加減することにより、各モード対応の減衰力設
定を図るようになしてある。
るソフトバルブ装置の主要構成部品(リーフバルブ6、
切欠きリーフバルブ7、背面リーフバルブ8、リーフス
プリング9a等)と第二ピストン15に組付けるハードバル
ブ装置の主要構成部品(リーフバルブ17、切欠きリーフ
バルブ14、背面リーフバルブ13、リーフスプリング9b
等)とは、それ等の各形状がそれぞれ共通で、切欠きの
大きさ、背面リーフバルブの板厚、リーフバルブの重ね
枚数等を加減することにより、各モード対応の減衰力設
定を図るようになしてある。
第一ピストン1と第二ピストン15との間に位置するバ
ルブストッパ11′の外周にはシリンダ2の内周壁と摺接
するシート28を装着して、ロッド外周域における第一ピ
ストン1側と第二ピストン15側とを分離するように構成
してある。
ルブストッパ11′の外周にはシリンダ2の内周壁と摺接
するシート28を装着して、ロッド外周域における第一ピ
ストン1側と第二ピストン15側とを分離するように構成
してある。
更に第3図に示すように、ロータリバルブ20に前記ポ
ート21a,21b及び32a,32b,29に加えて、これ等ポート開
穿位置と60゜旋回向きに軸方向の第3のポートたる削落
し溝29aを設けると共に、該溝29aが旋回移動するピスト
ンロッド内周壁に前記通孔30a,30bと対をなす通孔50a,5
0bを設け、これ等通孔50a,50bに連結した周回溝51と通
路52をバルブストッパ11′の中心孔壁に設け、かつ、該
周回溝51から通路52を介してバルブストッパ11′と第二
のピストン15との間の中間の容室Eと連通するようにな
してある。
ート21a,21b及び32a,32b,29に加えて、これ等ポート開
穿位置と60゜旋回向きに軸方向の第3のポートたる削落
し溝29aを設けると共に、該溝29aが旋回移動するピスト
ンロッド内周壁に前記通孔30a,30bと対をなす通孔50a,5
0bを設け、これ等通孔50a,50bに連結した周回溝51と通
路52をバルブストッパ11′の中心孔壁に設け、かつ、該
周回溝51から通路52を介してバルブストッパ11′と第二
のピストン15との間の中間の容室Eと連通するようにな
してある。
このような構成よりなる実施例によれば、ロータリバ
ルブ20が外部操作のアクチュエータによって回動占位位
置を決定され、ポート21a,21bがピストンロッド3のポ
ート22a,22bと一致する状態になって、上方の容室Aを
第一ピストン1におけるソフトバルブ装置とポート32a,
32bを介して下方の容室Bに連通させる通路が開放され
る。
ルブ20が外部操作のアクチュエータによって回動占位位
置を決定され、ポート21a,21bがピストンロッド3のポ
ート22a,22bと一致する状態になって、上方の容室Aを
第一ピストン1におけるソフトバルブ装置とポート32a,
32bを介して下方の容室Bに連通させる通路が開放され
る。
この状態で、伸側ピストン移動の低速動作域で上方の
容室Aの作動油が、該上方の容室Aの延長隙間Dを経て
流路抵抗の少ないソフトバルブ装置からなる第一ピスト
ン1側組付けの切欠きリーフバルブ7の切欠きを通り、
更にポート5b、容室C、通孔22a,22b、ポート21a,21bを
経てロッド中空路に至り、これからポート32a,32b、ポ
ート34a,34b、周回溝35を通り通路36,37を経て下方の容
室Bに流れ、これにより、切欠きリーフバルブ7の切欠
きで低速域減衰力が制御される。勿論、このときのミデ
ィアムバルブ装置は、ロッド中空部の前記通路37による
下方の容室B側への開放で、不作動状態にある。
容室Aの作動油が、該上方の容室Aの延長隙間Dを経て
流路抵抗の少ないソフトバルブ装置からなる第一ピスト
ン1側組付けの切欠きリーフバルブ7の切欠きを通り、
更にポート5b、容室C、通孔22a,22b、ポート21a,21bを
経てロッド中空路に至り、これからポート32a,32b、ポ
ート34a,34b、周回溝35を通り通路36,37を経て下方の容
室Bに流れ、これにより、切欠きリーフバルブ7の切欠
きで低速域減衰力が制御される。勿論、このときのミデ
ィアムバルブ装置は、ロッド中空部の前記通路37による
下方の容室B側への開放で、不作動状態にある。
ピストン動作の伸側中高速域にあっては、上方の容室
Aからの作動油が前記切欠きリーフバルブ7の切欠きに
加えてその内側打抜き孔を経てポート5aを通り、更にリ
ーフバルブ6で制御されながら前記容室Cに至り、爾後
前述の経路を経て下方の容室Bに流れることにより、リ
ーフバルブ6で中高速域減衰力が制御される。
Aからの作動油が前記切欠きリーフバルブ7の切欠きに
加えてその内側打抜き孔を経てポート5aを通り、更にリ
ーフバルブ6で制御されながら前記容室Cに至り、爾後
前述の経路を経て下方の容室Bに流れることにより、リ
ーフバルブ6で中高速域減衰力が制御される。
これに対して、ロータリーバルブ20がアクチュエータ
により駆動されて前記第1図示状態から90゜回動占位位
置にある第2図示の状態でミディアムモードの制御がな
される。即ち、前記ポート21a,21bが通孔22a,22bに対す
る一致位置から外れ、これ等の間の連通を断つので、前
述の第一ピストン1におけるソフトバルブ装置を介して
の通路が閉鎖され、一方でポート29がポート30a又は30b
と一致するので、伸側ピストン移動で上方の容室Aの作
動油が上方の容室Aから隙間Dを経て切欠きリーフバル
ブ7の打抜き孔とこれに対向する通路33、周回溝31、通
孔30a及び30b、ポート29からロッド中空路に至り、リー
フバルブ44及び45並びにリーフスプリング43等を主要構
成部とするミディアムバルブ装置による単独制御下に下
方の容室Bに流れ、ミディアムモードの減衰力制御がな
される。
により駆動されて前記第1図示状態から90゜回動占位位
置にある第2図示の状態でミディアムモードの制御がな
される。即ち、前記ポート21a,21bが通孔22a,22bに対す
る一致位置から外れ、これ等の間の連通を断つので、前
述の第一ピストン1におけるソフトバルブ装置を介して
の通路が閉鎖され、一方でポート29がポート30a又は30b
と一致するので、伸側ピストン移動で上方の容室Aの作
動油が上方の容室Aから隙間Dを経て切欠きリーフバル
ブ7の打抜き孔とこれに対向する通路33、周回溝31、通
孔30a及び30b、ポート29からロッド中空路に至り、リー
フバルブ44及び45並びにリーフスプリング43等を主要構
成部とするミディアムバルブ装置による単独制御下に下
方の容室Bに流れ、ミディアムモードの減衰力制御がな
される。
そして、このミディアムモード制御状態からロータリ
ーバルブ20を更に60゜回動させることによって得られる
ハードモードの減衰力調整状態を第3図に示す。
ーバルブ20を更に60゜回動させることによって得られる
ハードモードの減衰力調整状態を第3図に示す。
即ち、この状態では上方の容室Aはポート30a,30b、
削落し溝29aを介して中間の容室Eに連通しており、
又、上方の容室Aとロータリーバルブ20の中空部とを連
通する各ポート21a,21b及びポート29が閉塞されるの
で、ソフトバルブ装置およびミディアムバルブ装置を通
る作動油の流れは遮断される。これによって、上方の容
室Aの作動油は中間の容室Eよりリーフバルブ13,14及
び17等からなるハードバルブ装置の制御下にのみ下方の
容室Bに移動するので、該ハードバルブ装置の設定によ
るハードモードの減衰力が発生する。
削落し溝29aを介して中間の容室Eに連通しており、
又、上方の容室Aとロータリーバルブ20の中空部とを連
通する各ポート21a,21b及びポート29が閉塞されるの
で、ソフトバルブ装置およびミディアムバルブ装置を通
る作動油の流れは遮断される。これによって、上方の容
室Aの作動油は中間の容室Eよりリーフバルブ13,14及
び17等からなるハードバルブ装置の制御下にのみ下方の
容室Bに移動するので、該ハードバルブ装置の設定によ
るハードモードの減衰力が発生する。
このような各バルブ装置における減衰力の設定の具体
例について説明する。
例について説明する。
先ず、前記ハードモードの伸側減衰力の場合には、切
欠きリーフバルブ14の切欠き面積を加減して低速域(0.
1m/s)の減衰力設定を行い、リーフバルブ17の剛性によ
り中速域(0.3m/s)の減衰力を設定する。また高速域
(0.6m/s以上)の減衰力はポート16aの通路面積を加減
して設定する。
欠きリーフバルブ14の切欠き面積を加減して低速域(0.
1m/s)の減衰力設定を行い、リーフバルブ17の剛性によ
り中速域(0.3m/s)の減衰力を設定する。また高速域
(0.6m/s以上)の減衰力はポート16aの通路面積を加減
して設定する。
そして、圧側のハード減衰力は背面リーフバルブ17の
剛性及びポート16aの通路面積により背面減衰力を調整
して設定する。
剛性及びポート16aの通路面積により背面減衰力を調整
して設定する。
従って、このハードモードの減衰力設定において、伸
側及び圧側双方ともに全く自由に設定することが出来る
ので、例えば、第4図上特性線H1に示すような減衰力の
設定が可能である。
側及び圧側双方ともに全く自由に設定することが出来る
ので、例えば、第4図上特性線H1に示すような減衰力の
設定が可能である。
これに対してミディアムモードの伸側減衰力の設定
は、切欠きリーフバルブ45の切欠き面積により低速域を
設定し、リーフバルブ46の剛性により中速域を設定す
る。そして、高速域はポート40bの面積を加減して設定
する。なお、圧側減衰力はポート40aの面積並びに背面
リーフバルブ44の剛性により、背面減衰力を加減して設
定する。これによって、このミディアムモードの場合で
も、全速度域に至り減衰力の設定が可能であるから、前
記第4図上特性線M1で示すような減衰力を得ることが出
来る。
は、切欠きリーフバルブ45の切欠き面積により低速域を
設定し、リーフバルブ46の剛性により中速域を設定す
る。そして、高速域はポート40bの面積を加減して設定
する。なお、圧側減衰力はポート40aの面積並びに背面
リーフバルブ44の剛性により、背面減衰力を加減して設
定する。これによって、このミディアムモードの場合で
も、全速度域に至り減衰力の設定が可能であるから、前
記第4図上特性線M1で示すような減衰力を得ることが出
来る。
そして、上記実施例によれば、ソフトモードの減衰力
設定も当然可能である。即ち、ソフトモード下でソフト
バルブ装置がミディアムバルブ装置と全く独立に機能す
る状態にあるので、該ソフトバルブ装置の切欠きリーフ
バルブ7の切欠き面積により低速域の減衰力を設定し、
リーフバルブ6の剛性により中速域のそれを設定し、か
つ、高速域はポート5aの通路面積を加減して設定する。
その結果、第4図上特性線S1で示す如く、前記切欠きリ
ーフバルブ7の切欠き面積を大きくして低速域における
減衰力を低くし、逆にポート5aの面積を小さくして高速
域における減衰力の立上りを大きくすることによって、
ミディアムモード下の減衰力を越えるような減衰力設定
も可能である。
設定も当然可能である。即ち、ソフトモード下でソフト
バルブ装置がミディアムバルブ装置と全く独立に機能す
る状態にあるので、該ソフトバルブ装置の切欠きリーフ
バルブ7の切欠き面積により低速域の減衰力を設定し、
リーフバルブ6の剛性により中速域のそれを設定し、か
つ、高速域はポート5aの通路面積を加減して設定する。
その結果、第4図上特性線S1で示す如く、前記切欠きリ
ーフバルブ7の切欠き面積を大きくして低速域における
減衰力を低くし、逆にポート5aの面積を小さくして高速
域における減衰力の立上りを大きくすることによって、
ミディアムモード下の減衰力を越えるような減衰力設定
も可能である。
従って、例えば、ソフトモード下の減衰力制御におい
て、低速域で充分にソフトな乗心地を確保し、しかも、
高速域に至っても切換操作なしにミディアムモード程度
の減衰力を得ることが出来る。
て、低速域で充分にソフトな乗心地を確保し、しかも、
高速域に至っても切換操作なしにミディアムモード程度
の減衰力を得ることが出来る。
ところで、ロータリーバルブ20に前記ポート21a,21b
及び32a,32b,29に加えて、これ等ポート開穿位置と60゜
旋回向きに軸方向の削落し溝29a設けると共に、該溝29a
が旋回移動するロッド内周壁に開穿した前記通孔30a,30
bと対をなす通孔50a,50bを設け、これ等通孔50a,50bに
連結した周回溝51をバルブストッパ11′の中心孔壁に設
け、かつ、該周回溝51から通路52を介して容室Eと連通
するようになしてある。
及び32a,32b,29に加えて、これ等ポート開穿位置と60゜
旋回向きに軸方向の削落し溝29a設けると共に、該溝29a
が旋回移動するロッド内周壁に開穿した前記通孔30a,30
bと対をなす通孔50a,50bを設け、これ等通孔50a,50bに
連結した周回溝51をバルブストッパ11′の中心孔壁に設
け、かつ、該周回溝51から通路52を介して容室Eと連通
するようになしてある。
従って、ロータリーバルブ20におけるポート21a,21b
がピストンロッド3の通孔22a,22bとそれぞれ一致する
ソフトモード動作時では、第一ピストン1におけるソフ
トバルブ装置は前述と同様に作動するが、このとき、該
ソフトバルブ装置がシール28を備えたバルブストッパ1
1′により第二ピストン15側と遮断されており、かつ、
該ロータリーバルブ20における削落し溝29aと通孔30a,5
0a又30b,50bとの位置ずれ状態で、周回溝31,51による橋
架連通路も閉鎖されているので、ソフトバルブ装置のみ
が単独に作動する。従って、該ソフトバルブ装置は前述
のソフトモードにおける減衰力をその単独設定によって
得ることが出来る。
がピストンロッド3の通孔22a,22bとそれぞれ一致する
ソフトモード動作時では、第一ピストン1におけるソフ
トバルブ装置は前述と同様に作動するが、このとき、該
ソフトバルブ装置がシール28を備えたバルブストッパ1
1′により第二ピストン15側と遮断されており、かつ、
該ロータリーバルブ20における削落し溝29aと通孔30a,5
0a又30b,50bとの位置ずれ状態で、周回溝31,51による橋
架連通路も閉鎖されているので、ソフトバルブ装置のみ
が単独に作動する。従って、該ソフトバルブ装置は前述
のソフトモードにおける減衰力をその単独設定によって
得ることが出来る。
そして、ミデイアムモード動作を行なう場合には、前
記第1図示の状態からロータリーバルブ20を左ねじの向
きに90゜回動した第2図示の状態で行なわれる。即ち、
この状態では、ロータリーバルブ20のポート29のみがポ
ート30a及び30bと一致接続しており、前記第二ピストン
15とバルブストッパ11′との間に挟まれて遮断状態にあ
るハードバルブ装置の不作動下に、ピストンナット19に
組付けたミディアムバルブ装置が機能して、そのときの
減衰力が制御される。
記第1図示の状態からロータリーバルブ20を左ねじの向
きに90゜回動した第2図示の状態で行なわれる。即ち、
この状態では、ロータリーバルブ20のポート29のみがポ
ート30a及び30bと一致接続しており、前記第二ピストン
15とバルブストッパ11′との間に挟まれて遮断状態にあ
るハードバルブ装置の不作動下に、ピストンナット19に
組付けたミディアムバルブ装置が機能して、そのときの
減衰力が制御される。
更に、ハードモード動作を行う場合には、アクチュエ
ータによってロータリーバルブ20を更に60゜旋回させ
て、第3図示の位置に占位させる。
ータによってロータリーバルブ20を更に60゜旋回させ
て、第3図示の位置に占位させる。
これによって、通孔22a,22bおよび通孔34a,34bが閉鎖
される一方で、ロータリーバルブ20の削落し溝29aが通
孔30a,50aおよび通孔30b,50b間を橋架連通する位置にあ
り、その結果、作動油は、上方の容室A、切欠きリーフ
バルブ7の内抜き孔の通孔33、周回溝31、通孔30a、削
落し溝29a、通孔30b及び通孔34を経て、容室Eに至り、
爾後、前述の第3図示実施例のときと同様にハードバル
ブ装置が作動して所定の減衰力を発生させる。
される一方で、ロータリーバルブ20の削落し溝29aが通
孔30a,50aおよび通孔30b,50b間を橋架連通する位置にあ
り、その結果、作動油は、上方の容室A、切欠きリーフ
バルブ7の内抜き孔の通孔33、周回溝31、通孔30a、削
落し溝29a、通孔30b及び通孔34を経て、容室Eに至り、
爾後、前述の第3図示実施例のときと同様にハードバル
ブ装置が作動して所定の減衰力を発生させる。
なお、上記各実施例において、モード切換のためのロ
ータリーバルブ側ポートとピストンロッド側通孔との位
置関係は、図示の位置に限られるものではなく、上記意
図する切換のための通路を形成出来る状態であればよ
く、また、このモード切換のためのバルブ装置自体も図
示のロータリーバルブの他に、スライドバルブなど従来
周知の機構を採用し得るものである。
ータリーバルブ側ポートとピストンロッド側通孔との位
置関係は、図示の位置に限られるものではなく、上記意
図する切換のための通路を形成出来る状態であればよ
く、また、このモード切換のためのバルブ装置自体も図
示のロータリーバルブの他に、スライドバルブなど従来
周知の機構を採用し得るものである。
このように、本発明のショックアブソーバによれば、
ハードバルブ装置と、ソフトバルブ装置とミディアムバ
ルブ装置からなり、これ等各バルブ装置の通路をロータ
リバルブにより開閉可能に構成したので、ソフトモー
ド、ミディアムモード及びハードモードでの減衰力の制
御動作において、ピストン速度の全域に亙り夫々独立し
て減衰力の設定を行うことが出来るもので、用途並びに
調整意図に応じて良く適合した減衰力の調整を行なうこ
とが可能で、その効果実用に供して極めて有用なるもの
である。
ハードバルブ装置と、ソフトバルブ装置とミディアムバ
ルブ装置からなり、これ等各バルブ装置の通路をロータ
リバルブにより開閉可能に構成したので、ソフトモー
ド、ミディアムモード及びハードモードでの減衰力の制
御動作において、ピストン速度の全域に亙り夫々独立し
て減衰力の設定を行うことが出来るもので、用途並びに
調整意図に応じて良く適合した減衰力の調整を行なうこ
とが可能で、その効果実用に供して極めて有用なるもの
である。
第1図は本発明装置の一実施例におけるソフトモード動
作状態を示す要部縦断側面図、第2図は同じくミディア
ムモード動作状態を示す要部縦断側面図、第3図は同じ
くハードモード動作状態を示す要部縦断側面図、第4図
は第1図乃至第3図示作動状態における減衰力特性図、
第5図は従来装置における各作動状態の減衰力特性図で
ある。 1……ハウジングたる第一ピストン、2……シリンダ、
3……ピストンロッド、11′……バルブストッパ、15…
…ピストン、20……ロータリーバルブ、A……上方の容
室、B……下方の容室、E……中間の容室。
作状態を示す要部縦断側面図、第2図は同じくミディア
ムモード動作状態を示す要部縦断側面図、第3図は同じ
くハードモード動作状態を示す要部縦断側面図、第4図
は第1図乃至第3図示作動状態における減衰力特性図、
第5図は従来装置における各作動状態の減衰力特性図で
ある。 1……ハウジングたる第一ピストン、2……シリンダ、
3……ピストンロッド、11′……バルブストッパ、15…
…ピストン、20……ロータリーバルブ、A……上方の容
室、B……下方の容室、E……中間の容室。
Claims (1)
- 【請求項1】シリンダ内に当該シリンダ内周に摺接する
ピストンとこのピストン上方のバルブストッパとを介し
てピストンロッドが移動自在に挿入され、上記バルブス
トッパはシリンダ内上方に上方の容室を区画し、ピスト
ンはシリンダ内下方に下方の容室を区画し、バルブスト
ッパとピストンとの間に中間の容室を区画し、上方の容
室側ピストンロッド外周にはソフトバルブ装置を設け、
下方の容室側ピストンロッド下部にはミディアムバルブ
装置を設け、上記ピストンには中間の容室と下方の容室
とを連通するハードバルブ装置を設け、ピストンロッド
にはソフトバルブ装置を介して上方容室と下方容室とを
連通する第1の通路手段と、ミディアムバルブ装置を介
して上方容室と下方容室とを連通する第2の通路手段と
を設け、ピストンロッドとバルブストッパとには上方容
室と中間の容室とを連通する第3の通路手段とを設け、
更にピストンロッド内にロータリバルブを切換自在に挿
入し、このロータリバルブには第1の通路手段にのみ連
通する第1のポートと、第2の通路手段のみに連通する
第2のポートと、第3の通路手段のみに連通する第3の
ポートを設け、ソフト制御時に第2,第3のポートを閉じ
て第1のポートを開口させ、ミディアム制御時に第1,第
3のポートを閉じて第2のポートを開口させ、ハード制
御時に第1,第2のポートを閉じて第3のポートを開口さ
せるようにしたことを特徴とする減衰力調整式ショック
アブソーバ。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63084344A JP2870643B2 (ja) | 1988-04-06 | 1988-04-06 | 減衰力調整式ショックアブソーバ |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP63084344A JP2870643B2 (ja) | 1988-04-06 | 1988-04-06 | 減衰力調整式ショックアブソーバ |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH01255734A JPH01255734A (ja) | 1989-10-12 |
JP2870643B2 true JP2870643B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=13827891
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP63084344A Expired - Lifetime JP2870643B2 (ja) | 1988-04-06 | 1988-04-06 | 減衰力調整式ショックアブソーバ |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2870643B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
DE3911819A1 (de) * | 1989-04-11 | 1990-10-18 | Hauni Werke Koerber & Co Kg | Stossdaempfer mit veraenderbarer daempfungscharakteristik |
JP2580170Y2 (ja) * | 1991-01-09 | 1998-09-03 | 株式会社ユニシアジェックス | 減衰力可変型緩衝器 |
JPH0579526A (ja) * | 1991-09-20 | 1993-03-30 | Tokico Ltd | 減衰力調整式油圧緩衝器 |
Family Cites Families (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS5911933U (ja) * | 1982-07-14 | 1984-01-25 | トキコ株式会社 | 減衰力可変式油圧緩衝器 |
JPS62174135U (ja) * | 1986-04-25 | 1987-11-05 |
-
1988
- 1988-04-06 JP JP63084344A patent/JP2870643B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH01255734A (ja) | 1989-10-12 |
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