JPH074463A - 減衰力調整式油圧緩衝器 - Google Patents

減衰力調整式油圧緩衝器

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JPH074463A
JPH074463A JP5314230A JP31423093A JPH074463A JP H074463 A JPH074463 A JP H074463A JP 5314230 A JP5314230 A JP 5314230A JP 31423093 A JP31423093 A JP 31423093A JP H074463 A JPH074463 A JP H074463A
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damping force
shutter
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哲雄 加藤
Takao Nakatate
孝雄 中楯
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    • F16F9/00Springs, vibration-dampers, shock-absorbers, or similarly-constructed movement-dampers using a fluid or the equivalent as damping medium
    • F16F9/32Details
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
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    • F16F9/466Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry
    • F16F9/467Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry using rotary valves
    • F16F9/468Throttling control, i.e. regulation of flow passage geometry using rotary valves controlling at least one bypass to main flow path

Abstract

(57)【要約】 【目的】 減衰力調整式油圧緩衝器において、伸び、縮
み側で異なる減衰力を同時に選択し、かつ、伸縮時の異
音の発生を防止する。 【構成】 シリンダ2にピストン3を嵌装する。ピスト
ン3に伸び、縮み側油液通路10,11 を設け、ディスクバ
ルブ14,15 で減衰力を発生する。破線矢印に沿って伸
び側バイパス通路を設けシャッタ17の伸び側室17b を介
して連通させ逆止弁28で伸び側のみ油液を流す。破線矢
印に沿って縮み側バイパス通路を設けシャッタ17の縮
み側室17a を介して連通させディスクバルブ30で縮み側
のみ油液を流す。シャッタ17を回転させ、伸び側の流入
ポート31と流入開口部34、縮み側の流入ポート32と流入
開口部33を整合させて伸び、縮み側バイパス通路の通路
面積を調整することにより、伸び、縮み側で異なる減衰
力を同時に選択できる。伸び、縮み側室17a,17b が独立
しているので伸縮時にシャッタ17内で乱流が生じず異音
が発生しない。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動車等の車両の懸架
装置に装着される減衰力調整式油圧緩衝器に関するもの
である。
【0002】
【従来の技術】自動車等の車両の懸架装置に装着される
油圧緩衝器には、路面状況、走行状況等に応じて乗り心
地や操縦安定性をよくするために減衰力を適宜調整でき
るようにした減衰力調整式油圧緩衝器がある。
【0003】従来、この種の油圧緩衝器としては、例え
ば実開昭58−70533号公報に記載されたもののよ
うに、油液を封入したシリンダ内に、ピストンロッドが
連結されたピストンを摺動可能に嵌装し、このピストン
により画成されるシリンダ内の2室を主油液通路および
バイパス通路で連通させ、主油液通路には大きな減衰力
を発生する減衰力発生機構(オリフィス、ディスクバル
ブ等)を設け、バイパス通路には減衰力の小さい減衰力
発生機構およびバイパス通路を開閉する減衰力調整弁を
設けたものがある。
【0004】この構成により、減衰力調整弁を開いた場
合、ピストンロッドの伸縮にともなうピストンの摺動に
よって、シリンダ内の油液が主にバイパス通路を流通し
て伸び側縮み側共に小さな減衰力を発生し、減衰力特性
はソフト特性となる。また、減衰力調整弁を閉じた場
合、ピストンロッドの伸縮にともなうピストンの摺動に
よって、シリンダ内の油液が主油液通路のみを流通して
伸び側縮み側共に大きな減衰力を発生し減衰力特性はハ
ード特性となる。このように、減衰力調整弁を開閉する
ことにより減衰力特性を切換えることができる。
【0005】そして、通常走行時にはソフト側の減衰力
特性を選択することにより、路面の凹凸による振動を吸
収して乗り心地を向上させることができ、また、旋回
時、加速時、制動時および高速走行時にはハード側の減
衰力特性を選択することにより車体の姿勢変化を抑えて
操縦安定性を向上させることができる。さらに、減衰力
調整式油圧緩衝器に制御装置およびアクチュエータを組
合せて、路面状況、走行状況等に応じて減衰力特性を自
動的に切換えることにより、乗り心地および操縦安定性
を向上させるようにしたサスペンション制御装置があ
る。
【0006】ところで、上記のようなサスペンション制
御装置においては、油圧緩衝器の減衰力特性を伸び側と
縮み側とで異なる組合わせを設定できるようにすること
により、路面状況、走行状況の変化に対して迅速に適切
な減衰力が得られ、乗り心地および操縦安定性を効果的
に向上させることができる。
【0007】そこで、本出願人は、特開平5−2725
70号において、ピストンによって画成された2室を主
油液通路およびバイパス通路で連通させ、バイパス通路
の通路面積を調整することにより減衰力を調整可能とし
た減衰力調整式油圧緩衝器において、バイパス通路に互
いに反対方向の流通を許容する第1、第2の逆止弁を設
け、さらに、第1の逆止弁をバイパスする第1の油液通
路と、第2の逆止弁をバイパスする第2の油液通路と、
第1、第2の通路面積を調整する第1、第2の減衰力調
整弁とを設けた減衰力調整式油圧緩衝器を提案してい
る。
【0008】この減衰力調整式油圧緩衝器によれば、第
1、第2の減衰力調整弁の一方を開き他方を閉じること
により、第1または第2の逆止弁の一方がバイパスさ
れ、バイパス通路が一方向のみの油液の流通を許容する
ので、バイパス通路が流通を許容する側の行程はソフト
特性となり、その反対側の行程はハード特性となり、伸
び側と縮み側とで異なる減衰力特性の組合わせを設定す
ることができる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、特開平
5−272570号に記載されたものでは、1つのバイ
パス通路を伸び側と縮み側とで共用しており、また、第
1、第2の減衰力調整弁は、油液の通路を共用している
ため、ストロークの方向が切換わる際、減衰力調整弁の
内部で油液の流れに乱流が生じて異音が発生する虞があ
るという問題がある。
【0010】本発明は、上記の点に鑑みてなされたもの
であり、伸び側と縮み側とで異なる減衰力特性の組合わ
せを設定することができ、しかも、ストロークの方向が
変化する際にバイパス通路内部で油液の流れに乱流が生
じにくい減衰力調整式油圧緩衝器を提供することを目的
とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】上記の課題を解決するた
めに、本発明の減衰力調整式油圧緩衝器は、油液が封入
されたシリンダと、該シリンダ内に摺動可能に嵌装され
前記シリンダ内を2室に画成するピストンと、一端側が
前記ピストンに連結され、他端側が前記シリンダの外部
まで延ばされたピストンロッドと、前記シリンダ内の2
室を連通させ減衰力発生機構を有する主油液通路と、前
記シリンダ内の2室を連通させ伸び行程時に油液の流通
を許容する逆止弁を有する伸び側バイパス通路と、前記
シリンダ内の2室を連通させ縮み行程時に油液の流通を
許容する逆止弁を有する縮み側バイパス通路とを備え、
さらに、側面に前記伸び側バイパス通路を連通させるた
めの伸び側の流入ポートおよび流出ポートと前記縮み側
バイパス通路を連通させるための縮み側の流入ポートお
よび流出ポートとを有する円筒状のガイドと、該ガイド
内に回転可能に嵌装され内部に独立した伸び側室と縮み
側室の2室を有し、側面に前記伸び側室に連通する伸び
側の流入開口部および流出開口部と前記縮み側室に連通
する縮み側の流入開口部および流出開口部とを有する円
筒状のシャッタとからなり、該シャッタの回転により前
記伸び側の各ポートと前記伸び側の各開口部、前記縮み
側の各ポートと前記縮み側の各開口部とを整合させて前
記伸び側バイパス通路を前記伸び側室を介して連通させ
前記縮み側バイパス通路を前記縮み側室を介して連通さ
せることにより前記伸び側バイパス通路および前記縮み
側バイパス通路の通路面積を調整する減衰力調整機構と
を備えてなることを特徴とする。
【0012】また、請求項3の発明の減衰力調整式油圧
緩衝器は、上記に加えて、前記円筒状のガイドの両端部
を閉塞することによって前記シャッタの両端外側に室を
形成し、前記ピストンの一側への移動によりガイドとシ
ャッタとの隙間から洩れる油液によって加圧される前記
シャッタの一端外側の室と前記ピストンの他側への移動
によって加圧されるシリンダ内の一方の室とを連通させ
る圧力通路と、該圧力通路に設けられ前記シリンダ内の
一方の室から前記シャッタの一端外側の室への油液の流
通のみを許容する逆止弁とを設けたことを特徴とする。
【0013】
【作用】本発明の減衰力調整式油圧緩衝器によれば、伸
び側バイパス通路と縮み側バイパス通路は、互いに異な
る行程時の油液の流通をのみを許容するので、シャッタ
を回転させて伸び側バイパス通路と縮み側バイパス通路
の通路面積をそれぞれ調整することによって、伸び側と
縮み側とで異なる種類の減衰力特性の組合わせを選択す
ることができる。また、減衰力調整機構のシャッタは、
伸び側室と縮み側室の2室を有し、それぞれの室を介し
て伸び側バイパス通路および縮み側バイパス通路を連通
させたので、ピストンロッドのストロークの方向が変化
する際に、シャッタの内部で油液の流れる方向が変わる
ことがなく乱流が生じることがない。
【0014】また、請求項3の発明の減衰力調整式油圧
緩衝器によれば、ピストンが一側に移動すると、ガイド
とシャッタとの隙間から洩れる油液の圧力によってシャ
ッタの一端外側の室が加圧され逆止弁が閉じてシャッタ
が一方に押しつけられる。また、ピストンが他側に移動
するとガイドとシャッタとの隙間から洩れる油液の圧力
によってシャッタの他端外側の室が加圧されるが、この
ときと、逆止弁が開いて加圧されたシリンダ内の一方の
室の圧力がシャッタの一端外側の室に導入されるのでシ
ャッタは、一方へ押しつけられる。このようにして、ピ
ストンの移動方向にかかわらずシャッタは常に一方へ押
しつけられるので、ピストンロッドの伸縮にともなって
シャッタが移動することがない。
【0015】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいて詳細
に説明する。
【0016】第1実施例について図1を用いて説明す
る。図1に示すように、減衰力調整式油圧緩衝器1は、
油液が封入されたシリンダ2内にピストン3が摺動可能
に嵌装されており、このピストン3によってシリンダ2
内がシリンダ上室2aとシリンダ下室2bの2室に画成され
ている。ピストン3のシリンダ下室2b側の端面には、伸
び側主弁座部材4が設けられており、その上には伸び側
副弁座部材5が設けられている。また、ピストン3のシ
リンダ上室2a側の端面には、縮み側主弁座部材6が設け
られており、その上には縮み側弁座部材7が設けられて
いる。そして、ピストン3、伸び側主弁座部材4、伸び
側弁座部材5、縮み側主弁座部材6および縮み側弁座部
材7は、ピストンロッド8の一端側が貫通されてナット
9によってピストンロッド8に一体に固定されている。
ピストンロッド8の他端側は、シリンダ2の端部に設け
られたロッドガイド(図示せず)およびシール部材(図
示せず)を貫通してシリンダ2の外部まで延ばされてい
る。シリンダ2には、ピストンロッド4の侵入、退出に
ともなうシリンダ2内の容積変化をガスの圧縮、膨張に
よって補償するリザーバ室(図示せず)が接続されてい
る。
【0017】ピストン3には、シリンダ上室2aとリンダ
下室2bとを連通させる伸び側油液通路10および縮み側油
液通路11が設けられており、伸び側油液通路10は伸び側
主弁座部材4の通路12を介してシリンダ下室2bに連通さ
れ、縮み側油液通路11は縮み側主弁座部材6の通路13を
介してシリンダ上室2aに連通されている。そして、伸び
側主弁座部材4には、伸び行程時に通路12の油液の流動
を制御して減衰力を発生させるディスクバルブ14からな
る減衰力発生機構が設けられており、縮み側主弁座部材
6には、縮み行程時に通路13の油液の流動を制御して減
衰力を発生させるディスクバルブ15からなる減衰力発生
機構が設けられている。すなわち、伸び側油液通路10、
縮み側油液通路11、通路12および通路13によってシリン
ダ上室2aとシリンダ下室2bとを連通させる主油液通路を
構成している。
【0018】ピストンロッド8の一端側には、その先端
部からに軸心に沿って穴が設けられて円筒状のガイド部
16が形成されており、ガイド部16には有底筒状のシャッ
タ17が回転可能に嵌装されている。そして、ガイド部16
とシャッタ17とで減衰力調整機構が構成されている。シ
ャッタ17の底部には、操作ロッド18が連結されており、
操作ロッド18はピストンロッド8に沿って外部まで延ば
され、減衰力調整式油圧緩衝器1の外部からシャッタ17
を回転させられるようになっている。シャッタ17内に
は、仕切部材19および20が嵌合されており、シャッタ17
内に縮み側室17aと伸び側室17b の2室が独立して形成
されている。ガイド部16の開口にはプラグ21が嵌合され
ている。
【0019】シャッタ17の側壁には、縮み側室17a に連
通する縮み側の流出開口部としての通路22および伸び側
室17b に連通する伸び側流出開口部としての通路23が設
けられており、ピストンロッド8のガイド部16には、通
路22に常時連通する縮み側の流出ポートとしての通路24
および通路23に常時連通する伸び側の流出ポートとして
の通路25が設けられている。また、ガイド部16の通路25
は、伸び側弁座部材5の通路26を介してシリンダ下室2b
に連通されており、ガイド部16の通路24は、縮み側弁座
部材7の通路27を介してシリンダ上室2aに連通されてい
る。伸び側弁座部材5には、伸び行程時にのみ通路26の
油液の流通を許容する逆止弁28と、伸び行程時に通路26
の油液の流動を制御して減衰力を発生させるディスクバ
ルブ29およびオリフィス29a からなる減衰力発生機構が
設けられている。また、縮み側弁座部材7には、逆止弁
として作用し、縮み行程時にのみ通路26の油液の流通を
許容して減衰力を発生させるディスクバルブ30からなる
減衰力発生機構が設けられている。ここで、伸び側弁座
部材5のオリフィス29a およびディスクバルブ29は、伸
び側主弁座部材4のディスクバルブ14より小さな減衰力
を発生するように設定されており、また、縮み側弁座部
材7のディスクバルブ30は、縮み側主弁座部材6のディ
スクバルブ15より小さな減衰力を発生するように設定さ
れている。
【0020】ピストンロッド8のガイド部16には、ピス
トン3の伸び側油液通路10に連通する伸び側の流入ポー
ト31および縮み側通路11に連通する縮み側の流入ポート
32が設けられている。シャッタ17には、縮み側室17a に
連通して縮み側の流入ポート32に対向する部位に縮み側
の流入開口部33が設けられており、また、伸び側室17b
に連通して伸び側の流入ポート31に対向する部位に伸び
側の流入開口部34が設けられている。そして、伸び側通
路10、伸び側の流入ポート31、伸び側の流入開口部34、
伸び側室17b 、通路23、通路25および通路26によってシ
リンダ上室2aとシリンダ下室2bとを連通させる伸び側バ
イパス通路が形成されており、また、縮み側油液通路1
1、縮み側の流入ポート32、縮み側の流入開口部33、縮
み側室17a、通路22、通路24および通路27によってシリ
ンダ上室2aとシリンダ下室2bとを連通させる縮み側バイ
パス通路が形成されている。
【0021】縮み側の流入開口部33および伸び側の流入
開口部34は、それぞれシャッタ17の周方向に沿って延ば
されて、縮み側の流入開口部33は、一側にいくにつれて
拡径する略くさび形状に開口されており、伸び側の流入
開口部34は、これと反対側にいくにつれて拡径される略
くさび形状に開口されている。そして、シャッタ17を回
転させることにより、縮み側の流入ポート32と縮み側の
流入開口部33との整合によって形成される通路面積が変
化して縮み側バイパス通路の通路面積が調整され、同時
に、伸び側の流入ポート31と伸び側の流入開口部34との
整合によって形成される通路面積が変化して伸び側バイ
パス通路の通路面積が調整されるようになっている。
【0022】この場合、伸び側の流入ポート31と伸び側
の流入開口部34との整合による連通路が全開のとき、縮
み側の流入ポート32と縮み側の流入開口部33との整合に
よる連通路が全閉となり、この状態からシャッタ17を一
側へ回転させるにつれて伸び側の流入ポート31と伸び側
の流入開口部34との連通路面積が小さくなると同時に縮
み側の流入ポート32と縮み側の流入開口部33との連通路
面積が大きくなり、伸び側の流入ポート31と伸び側の流
入開口部34との整合による連通路が全閉のとき、縮み側
の流入ポート32と縮み側の流入開口部33との整合による
連通路が全開となるようになっている。シャッタ17の回
転角に対する伸び側の流入ポート31と伸び側の流入開口
部34とで形成される通路面積(伸び側の減衰力係数I)
および縮み側の流入ポート32と縮み側の流入開口部33と
で形成される通路面積(縮み側の減衰力係数II)の関係
を図3に示す。
【0023】以上のように構成した第1実施例の作用に
ついて次に説明する。
【0024】操作ロッド18を外部から操作してシャッタ
17を回転させることにより減衰力特性を切換えることが
できる。
【0025】シャッタ17を回転させて伸び側の流入ポー
ト31と伸び側の流入開口部34との連通路を全開、縮み側
の流入ポート32と縮み側の流入開口部33との連通路を全
閉とした場合、伸び側バイパス通路が全開、縮み側バイ
パス通路が全閉となるので、ピストンロッド8の伸び行
程時は、伸び側弁座部材5の逆止弁28が開いてシリンダ
上室2aの油液が図1中のの破線矢印で示すように伸び
側バイパス通路を通ってシリンダ下室2bへ流れることが
できる。よって、伸び側の流入ポート31と伸び側の流入
開口部34との通路面積と伸び側弁座部材5のオリフィス
29a およびディスクバルブ29により小さな減衰力が発生
する。一方、縮み行程時は、伸び側弁座部材5の逆止弁
28が閉じて伸び側バイパス通路が閉鎖されるので、シリ
ンダ下室2bの油液は、図1中のの実線矢印で示すよう
にピストン3の縮み側通路11および縮み側主弁座部材6
の通路13を通ってシリンダ上室2aへ流れる。よって、縮
み側主弁座部材6のディスクバルブ15によって大きな減
衰力が発生する。このようにして、減衰力特性は、伸び
側がソフト特性となり縮み側がハード特性となる。
【0026】シャッタ17を上記の位置から一側へ回転さ
せ、伸び側の流入ポート31と伸び側の流入開口部34との
連通路面積を小さくし、縮み側の流入ポート32と縮み側
の流入開口部33との連通路を開いた場合、伸び側バイパ
ス通路の通路面積が小さくなり、縮み側バイパス通路が
開くので、ピストンロッド8の伸び行程時は、上記と同
様にしてシリンダ上室2aの油液が図1中のの破線矢印
に示すように伸び側バイパス通路を通ってシリンダ下室
2bへ流れることができる。よって、通路面積が小さくな
った分だけ減衰力が大きくなる。このとき、縮み側バイ
パス通路は縮み側弁座部材7のディスクバルブ30よって
閉鎖されている。一方、縮み行程時は、シリンダ下室2b
の油液が図1中のの破線矢印に示すように縮み側バイ
パス通路を通ってシリンダ上室2aへ流れることができ
る。よって、縮み側の流入ポート32と縮み側の流入開口
部33との連通路面積に応じて、また、縮み側弁座部材7
のディスクバルブ30によってハード特性よりも小さな減
衰力が発生する。このようにして、減衰力特性は、伸び
側、縮み側共にハード特性より小さい減衰力を発生する
特性(ミディアム特性)となる。
【0027】シャッタ17を上記の位置からさらに一側へ
回転させ、伸び側の流入ポート31と伸び側の流入開口部
34との連通路を全閉、縮み側の流入ポート32と縮み側の
流入開口部33との連通路を全開とした場合、伸び側バイ
パス通路が全閉、縮み側バイパス通路が全開となるの
で、ピストンロッド8の伸び行程時は、縮み側弁座部材
7のディスクバルブ30が閉じて縮み側バイパス通路が閉
鎖されるので、シリンダ上室2aの油液は、図1中のの
実線矢印で示すようにピストン3の伸び側通路10および
伸び側主弁座部材4の通路12を通ってシリンダ下室2bへ
流れる。よって、伸び側主弁座部材4のディスクバルブ
14によって大きな減衰力が発生する。一方、縮み行程時
は、シリンダ下室2bの油液が図1中のの破線矢印で示
すように縮み側バイパス通路を通ってシリンダ上室2aへ
流れることができる。よって、縮み側の流入ポート32と
縮み側の流入開口部33との通路面積および縮み側弁座部
材7のディスクバルブ30により小さな減衰力が発生す
る。このようにして、減衰力特性は、伸び側がハード特
性となり縮み側がソフト特性となる。
【0028】以上のように、伸び側と縮み側とで異なる
減衰力特性を設定することができ、さらに、シャッタ17
の回転角に応じて伸び側の流入ポート31と伸び側の流入
開口部34、縮み側の流入ポート32と縮み側の流入開口部
33の連通路面積を連続的に変化させることができるの
で、伸び側および縮み側バイパス通路の通路面積を変化
させて減衰力特性を連続的に調整することができる。な
お、シャッタ17により伸び縮み側の各流入ポート31,32
を両方とも閉じて伸び側および縮み側バイパス通路を閉
鎖することにより、伸び縮み両側でハード特性とするこ
ともできる。
【0029】また、シャッタ17の内部を仕切部材19によ
り縮み側室17a と伸び側室17b の2室に仕切り、伸び側
バイパス通路と縮み側バイパス通路と独立して設けたた
め、ピストンロッド8のストロークの方向が変わる際に
バイパス通路内の油液が逆流することがないので、乱流
が生じて異音が発生することがない。
【0030】また、ピストンロッド8のガイド部16の開
口部をプラグ21で塞いでおり、シャッタ17が嵌装された
ガイド部16の両端部が閉塞されているため、ピストンロ
ッド8の伸縮によって生じるシリンダ2内の油液の圧力
がシャッタ17に対してスラスト方向に作用することがな
いので、シャッタ17を円滑に回転させることができ、シ
ャッタ17の操作力を軽減することができる。よって、操
作ロッド18を回転させるアクチュエータを小型化するこ
とができる。
【0031】伸び側弁座部材5および縮み側弁座部材7
をピストンロッド8の外周に配置しているので、バイパ
ス通路の減衰力発生機構であるディスクバルブ29および
ディスクバルブ30の径を大きくすることができ、ソフト
特性時の減衰力を充分小さく設定することができる。
【0032】なお、上記実施例では、伸び側弁座部材5
に、逆止弁28、ディスクバルブ29およびオリフィス29a
を設けているが、ディスクバルブ29によって伸び側バイ
パス通路の油液の流通方向をある程度規制しているの
で、逆止弁28を省略することもできる。また、オリフィ
ス29a は省略してもよい。ディスクバルブ29の代わり
に、これと同方向の油液の流通を許容する逆止弁を設け
ることもできる。同様に、縮み側弁座部材7のディスク
バルブの代わりに逆止弁を設けることもできる。
【0033】次に、本発明の第2実施例を図2を用いて
説明する。なお、第2実施例は、上記第1実施例に対し
て、ピストン、伸び側主弁座部材および縮み側主弁座部
材を一体とし、さらに、シャッタの構成を変更したもの
であるので、以下、第1実施例と同様の部材には同一の
番号を付し、異なる部分についてのみ説明する。
【0034】図2に示すように、ピストン35には、シリ
ンダ上室2aとシリンダ下室2bとを連通する伸び側主油液
通路36および縮み側主油液通路37が設けられている。ピ
ストン35のシリンダ下室2b側の端面には、伸び行程時に
伸び側主油液通路36からシリンダ下室2bへの油液の流れ
を制御して減衰力を発生させるディスクバルブ14が設け
られており、シリンダ上室2a側の端面には、縮み行程時
に縮み側主油液通路37からシリンダ上室2aへの油液の流
れを制御して減衰力を発生させるディスクバルブ15が設
けられている。また、伸び側主油液通路36は、通路39を
介してピストンロッド8のガイド部16の伸び側の流入ポ
ート31に連通されており、縮み側主油液通路37は、通路
40を介してピストンロッド8のガイド部16の縮み側の流
入ポート32に連通されている。
【0035】ピストンロッド8のガイド部16には、円筒
状のシャッタ41が回転可能に嵌装されている。シャッタ
41は、3つの部材41A ,41B および41C を操作ロッド18
によって接合して構成されており、その内部に上室41a
と上室41b の2室が形成されている。シャッタ41の側壁
には、上室 41aとガイド部16の通路24(縮み側の流出ポ
ート)とを常時連通させる縮み側の流出開口部としての
通路42および下室41bとガイド部16の通路25(伸び側の
流出ポート)とを常時連通させる伸び側の流出開口部と
しての通路43が設けられている。また、室41b に連通し
ガイド部16の伸び側の流入ポート31に対向させて配置さ
れた縮み側の流入開口部44および室41bに連通しガイド
部16の伸び側の流入ポート31に対向させて配置された伸
び側の流入の流入開口部45が設けられている。縮み側の
流入開口部44および伸び側の流入開口部45は、第1実施
例のシャッタ17の縮み側の流入開口部33および伸び側の
流入開口部34と同様に作用するようになっている。そし
て、伸び側主油液通路36、通路39、伸び側の流入ポート
31、伸び側の流入開口部34、下室41、通路43、通路25お
よび通路26によってシリンダ上室2aとシリンダ下室2bと
を連通させる伸び側バイパス通路が形成されており、ま
た、縮み側主油液通路37、通路40、縮み側の流入ポート
32、縮み側の流入開口部44、上室41a 、通路22、通路24
および通路27によってシリンダ上室2aとシリンダ下室2b
とを連通させる縮み側バイパス通路が形成されている。
【0036】このように構成したことにより、シャッタ
41を回転させて伸び側バイパス通路および縮み側バイパ
ス通路の通路面積を調整することによって伸び側と縮み
側とで異なる減衰力特性を設定することができ、第1実
施例と同様の作用を得ることができる。
【0037】なお、上記各実施例においては、伸び側の
流入ポート31と伸び側の流入開口部34または45との整合
によって形成される通路面積により伸び側の減衰力を調
整し、また、縮み側の流入ポート32と縮み側の流入開口
部33または44との整合によって形成される通路面積によ
り縮み側の減衰力を調整しているが、これに限らず、伸
び側の流出ポートとしての通路25と伸び側の流出開口部
としての通路23または43との整合によって形成される通
路面積により伸び側の減衰力を調整し、また、縮み側の
流出ポートとしての通路24と縮み側の流出開口部として
の通路22または42との整合によって形成される通路面積
により縮み側の減衰力を調整するようにしてもよい。
【0038】次に、本発明の第3実施例について図4を
用いて説明する。なお、第3実施例の減衰力調整式油圧
緩衝器46は、上記第1実施例とほぼ同様な構造に加えて
ガイド内のシャッタの一端側の室とシリンダ下室とを連
通させ、逆止弁を有する圧力通路を設けたものであるか
ら、以下第1実施例と同様の部材には同一の番号を付し
異なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0039】図4に示すように、減衰力調整式油圧緩衝
器46のシリンダ2内には、ピストン47が嵌装されてい
る。ピストン47のシリンダ下室2b側の端面には、伸び側
主弁座部材48が設けられ、その上に伸び側副弁座部材49
が設けられており、また、シリンダ上室2a側の端面に
は、縮み側主弁座部材50が設けられ、その上に縮み側副
弁座部材51が設けられている。そして、これらは、ピス
トンロッド52の一端側が貫通されてナット53によってピ
ストンロッド52に一体に固定されている。ピストンロッ
ド52の他端側は、シリンダ2の端部に設けられたロッド
ガイド(図示せず)およびシール部材(図示せず)を貫
通してシリンダ2の外部まで延ばされている。
【0040】ピストン47には、シリンダ上室2aとリンダ
下室2bとを連通させる伸び側油液通路54および縮み側油
液通路55が設けられており、伸び側油液通路54は伸び側
主弁座部材48の通路56を介してシリンダ下室2bに連通さ
れ、縮み側油液通路55は縮み側主弁座部材50の通路57を
介してシリンダ上室2aに連通されている。そして、伸び
側主弁座部材48には、伸び行程時に通路56の油液の流動
を制御して減衰力を発生させるディスクバルブ58からな
る減衰力発生機構が設けられており、縮み側主弁座部材
50には、縮み行程時に通路57の油液の流動を制御して減
衰力を発生させるディスクバルブ59からなる減衰力発生
機構が設けられている。すなわち、伸び側油液通路54、
縮み側油液通路55、通路56および通路57によってシリン
ダ上室2aとシリンダ下室2bとを連通させる主油液通路を
構成している。
【0041】ピストンロッド52には、円筒状のガイド部
60が形成されており、ガイド部60には円筒状のシャッタ
61が回転可能に嵌装されている。そして、ガイド部60と
シャッタ61とで減衰力調整機構が構成されている。シャ
ッタ61には、操作ロッド62が連結されており、操作ロッ
ド62はピストンロッド52に挿通されて外部まで延ばさ
れ、減衰力調整式油圧緩衝器46の外部からシャッタ61を
回転させられるようになっている。シャッタ61内には、
縮み側室61a と伸び側室61b の2室が形成されている。
【0042】シャッタ61の側壁には、縮み側室61a に連
通する縮み側の流出開口部としての通路63および伸び側
室61b に連通する伸び側の流出開口部としての通路64が
設けられており、ピストンロッド52のガイド部60には、
通路63に常時連通する縮み側の流出ポートとしての通路
65および通路64に常時連通する伸び側の流出ポートとし
ての通路66が設けられている。また、ガイド部60の通路
66は、伸び側副弁座部材49の通路67およびオリフィス通
路68を介してシリンダ下室2bに連通されており、ガイド
部60の通路65は、縮み側副弁座部材51の通路69を介して
シリンダ上室2aに連通されている。
【0043】伸び側副弁座部材49には、伸び行程時にオ
リフィス通路68の油液の流通を許容する逆止弁70と、伸
び行程時に通路67の油液の流動を制御して減衰力を発生
させるディスクバルブ71からなる減衰力発生機構が設け
られている。また、縮み側副弁座部材51には、縮み行程
時にのみ通路69の油液の流通を許容する逆止弁72が設け
られている。ここで、伸び側副弁座部材49のオリフィス
通路68およびディスクバルブ71は、伸び側主弁座部材48
のディスクバルブ58より小さな減衰力を発生するように
設定されている。
【0044】ピストンロッド52のガイド部60には、ピス
トン47の伸び側油液通路54に連通する伸び側の流入ポー
ト73および縮み側油液通路55に連通する縮み側の流入ポ
ート74が設けられている。シャッタ61には、縮み側室61
a に連通して縮み側の流入ポート74に対向する部位に縮
み側の流入開口部75が設けられており、また、伸び側室
61b に連通して伸び側の流入ポート73に対向する部位に
伸び側の流入開口部76が設けられている。そして、伸び
側油液通路54、伸び側の流入ポート73、伸び側の流入開
口部76、伸び側室61b 、通路64、通路66、通路67および
オリフィス通路68によってシリンダ上室2aとシリンダ下
室2bとを連通させる伸び側バイパス通路が形成されてお
り、また、縮み側油液通路55、縮み側の流入ポート74、
縮み側の流入開口部75、縮み側室61a 、通路63、通路65
および通路69によってシリンダ上室2aとシリンダ下室2b
とを連通させる縮み側バイパス通路が形成されている。
【0045】第1実施例と同様に、シャッタ61の縮み側
の流入開口部75および伸び側の流入開口部76は、略くさ
び形状に開口されており、伸び側の流入ポート73と伸び
側の流入開口部76との整合による連通路が全開のとき、
縮み側の流入ポート74と縮み側の流入開口部75との整合
による連通路が全閉となり、この状態からシャッタ61を
一側へ回転させるにつれて伸び側の流入ポート73と伸び
側の流入開口部76との連通路面積が小さくなると同時に
縮み側の流入ポート74と縮み側の流入開口部75との連通
路面積が大きくなり、伸び側の流入ポート73と伸び側の
流入開口部76との整合による連通路が全閉のとき、縮み
側の流入ポート74と縮み側の流入開口部75との整合によ
る連通路が全開となるようになっている。
【0046】ピストンロッド52に形成されたガイド部60
の開口端には、ガイド部60内のシャッタ61の一端側の室
60a とシリンダ下室2bとを連通させる圧力通路としての
オリフィス通路77およびオリフィス通路77のシリンダ下
室2bからガイド部60内への油液の流通のみを許容する逆
止弁78が設けられている。また、ガイド部60の底部とシ
ャッタ61の上端部との間にはスラストベアリング79が介
装されている。
【0047】以上のように構成した第3実施例の作用に
ついて次に説明する。なお、図4中の紙面に向かって右
側の矢印はピストンロッド52の伸び行程時の油液の流れ
を示し、左側の矢印は縮み行程時の油液の流れを示す。
【0048】第1実施例と同様に、操作ロッド62を外部
から操作してシャッタ61を回転させることにより減衰力
特性を切り換えることができる。
【0049】シャッタ61を回転させて伸び側の流入ポー
ト73と伸び側の流入開口部76との連通路を全開、縮み側
の流入ポート74と縮み側の流入開口部75との連通路を全
閉とした場合、伸び側バイパス通路が全開、縮み側バイ
パス通路が全閉となるので、ピストンロッド8の伸び行
程時は、伸び側副弁座部材49の逆止弁70およびディスク
バルブ71が開いてシリンダ上室2aの油液が伸び側バイパ
ス通路を通ってシリンダ下室2bへ流れることができる。
よって、伸び側の流入ポート73と伸び側の流入開口部76
との通路面積と伸び側副弁座部材49のオリフィス通路68
およびディスクバルブ71により小さな減衰力が発生す
る。一方、縮み行程時は、伸び側副弁座部材49の逆止弁
70およびディスクバルブ71が閉じて伸び側バイパス通路
が閉鎖されるので、シリンダ下室2bの油液は、ピストン
47の縮み側通路55および縮み側主弁座部材50の通路57を
通ってシリンダ上室2aへ流れる。よって、縮み側主弁座
部材50のディスクバルブ59によって大きな減衰力が発生
する。このようにして、減衰力特性は、伸び側がソフト
特性となり縮み側がハード特性となる。
【0050】シャッタ61を上記の位置から一側へ回転さ
せ、伸び側の流入ポート73と伸び側の流入開口部76との
連通路面積を小さくし、縮み側の流入ポート74と縮み側
の流入開口部75との連通路を開いた場合、伸び側バイパ
ス通路の通路面積が小さくなり、縮み側バイパス通路が
開くので、ピストンロッド52の伸び行程時は、上記と同
様にしてシリンダ上室2aの油液が伸び側バイパス通路を
通ってシリンダ下室2bへ流れることができる。よって、
通路面積が小さくなった分だけ減衰力が大きくなる。こ
のとき、縮み側バイパス通路は縮み側副弁座部材51の逆
止弁72よって閉鎖されている。一方、縮み行程時は、縮
み側副弁座部材51の逆止弁72が開いてシリンダ下室2bの
油液が縮み側バイパス通路を通ってシリンダ上室2aへ流
れることができる。よって、縮み側の流入ポート74と縮
み側の流入開口部75との連通路面積に応じて、ハード特
性よりも小さな減衰力が発生する。このようにして、減
衰力特性は、伸び側、縮み側共にハード特性より小さい
減衰力を発生する特性(ミディアム特性)となる。
【0051】シャッタ61を上記の位置からさらに一側へ
回転させ、伸び側の流入ポート73と伸び側の流入開口部
76との連通路を全閉、縮み側の流入ポート74と縮み側の
流入開口部75との連通路を全開とした場合、伸び側バイ
パス通路が全閉、縮み側バイパス通路が全開となるの
で、ピストンロッド52の伸び行程時は、縮み側副弁座部
材51の逆止弁72が閉じて縮み側バイパス通路が閉鎖され
るので、シリンダ上室2aの油液は、ピストン47の伸び側
通路54および伸び側主弁座部材48の通路56を通ってシリ
ンダ下室2bへ流れる。よって、伸び側主弁座部材48のデ
ィスクバルブ58によって大きな減衰力が発生する。一
方、縮み行程時は、縮み側副弁座部材51の逆止弁72が開
いてシリンダ下室2bの油液が縮み側バイパス通路を通っ
てシリンダ上室2aへ流れることができる。よって、縮み
側の流入ポート74と縮み側の流入開口部75との通路面積
により小さな減衰力が発生する。このようにして、減衰
力特性は、伸び側がハード特性となり縮み側がソフト特
性となる。
【0052】このようにして、第1実施例と同様に伸び
側と縮み側とで異なる減衰力特性を設定することがで
き、伸び側および縮み側バイパス通路の通路面積を変化
させて減衰力特性を連続的に調整することができる。ま
た、伸び側および縮み側バイパス通路を閉じることによ
り、伸び縮み両側でハード特性とすることもできる。さ
らに、シャッタ61内の縮み側室61a と伸び側室61b とを
画成して伸び側バイパス通路と縮み側バイパス通路とを
独立させたので、ピストンロッド52のストロークの方向
が変わる際にバイパス通路内の油液が逆流することがな
く、乱流が生じて異音が発生することがない。
【0053】また、第3実施例の減衰力調整式油圧緩衝
器46では、ピストンロッド52の伸び行程時には、シリン
ダ上室2aの圧力が伸び側の流入ポート73を介してのシャ
ッタ61の下部に作用し、ガイド部60とシャッタ61との隙
間から洩れる油液の圧力によってシャッタ61の下端外側
の室60a が加圧される。このとき、オリフィス通路77の
逆止弁78が閉じるので、この圧力によりシャッタ61は、
上方に押上げられスラストベアリング79に押しつけられ
る。一方、ピストンロッド52の縮み行程時には、シリン
ダ下室2bの圧力が縮み側流入ポート74を介してシャッタ
61の上部に作用し、ガイド部60とシャッタ61との隙間か
ら洩れる油液の圧力によってシャッタ61の上端部が加圧
される。このとき、オリフィス通路77の逆止弁78が開い
てシリンダ下室2bの高い圧力によりシャッタ61の下端外
側の室60a が直接加圧されるので、シャッタ61は上方に
押し上げられスラストベアリング79に押しつけられる。
このようにして、ピストンロッド52の伸縮にかかわらず
シャッタ61は、常時スラストベアリング69に押しつけら
れるので、シャッタ61の上下方向に移動による異音の発
生を防止することができる。なお、シャッタ61は、スラ
ストベアリング79に押しつけられて支持されるので円滑
に回転することができる。
【0054】次に、本発明の第4実施例について図5お
よび図6を用いて説明する。なお、第4実施例の減衰力
調整式油圧緩衝器80は、上記第3実施例に対して伸び側
副弁座部材および縮み側副弁座部材のみが異なるので、
以下、第3実施例と同様の部材には同一の番号を付し異
なる部分についてのみ詳細に説明する。
【0055】図5に示すように、減衰力調整式油圧緩衝
器80は、伸び側副弁座部材49が第3実施例とは上下が反
対に取付けられており、ディスクバルブ71が上方に面し
て配置されており、図6に示すように逆止弁70が下方に
面して配置されている。図6中70a はリテーナ、70b は
スプリングである。また、縮み側副弁座部材81には、ピ
ストンロッド52の通路63をシリンダ上室2aに連通させる
通路82およびオリフィス通路83が設けられている。そし
て、縮み行程時に通路82の油液の流動を制御して減衰力
を発生させるディスクバルブ84からなる減衰力発生機構
と、縮み行程時にのみオリフィス通路83の油液の流通を
許容する逆止弁85とが設けられている。なお、ディスク
バルブ84は下方に面して配置され、逆止弁85は上方に面
して配置されている。
【0056】この構成により、第3実施例と同様に、シ
ャッタ61を回転させることにより、伸び側と縮み側とで
異なる減衰力特性を設定することができ、減衰力特性を
連続的に調整することができる。このとき、縮み行程時
のソフト側は、オリフィス83およびディスクバルブ84に
よって減衰力が発生されるので、その特性はオリフィス
およびバルブ特性となる。また、ピストンロッド52のス
トロークの方向が変わる際に乱流が生じて異音が発生す
ることがない。さらに、ピストンロッド52の伸縮方向に
かかわらずシャッタ61は、常時スラストベアリング69に
押しつけられるので、シャッタ61の上下方向に移動によ
る異音の発生を防止することができ、また、シャッタ61
を円滑に回転させることができる。
【0057】上記に加えて第4実施例の減衰力調整式油
圧緩衝器80では、第3実施例とは逆に伸び側副弁座部材
49の逆止弁70を下方に面して配置し、縮み側副弁座部材
81の逆止弁85を上方に面して設けたので、ピストン47が
上方に移動する伸び行程時の極低速時において開弁する
逆止弁70に対して油液がほとんど流れの向きを変えない
で圧力を作用させるので逆止弁70が開きやすく、これに
対して、ディスクバルブ71へは油液が流れの向きを略 1
80°変えて圧力を作用させるのでディスクバルブ71が開
きにくくなる。また、ピストン47が下方に移動する縮み
行程時の極低速時においては、縮み側副弁座部材81の逆
止弁85が開きやすくなり、ソフト側のオリフィス特性の
減衰力を円滑に立ち上げることができる。よって、第4
実施例のように極低速時に開弁するバルブ(逆止弁)と
その後開弁するバルブとを上下反対に配置することによ
り、より安定した低い減衰力特性を得ることができる。
【0058】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明の減衰力調
整式油圧緩衝器によれば、伸び側バイパス通路と縮み側
バイパス通路は、互いに異なる行程時の油液の流通をの
みを許容するので、シャッタを回転させて伸び側バイパ
ス通路と縮み側バイパス通路の通路面積をそれぞれ調整
することによって、伸び側と縮み側とで異なる種類の減
衰力特性の組合せを選択することができる。その結果、
伸び側がソフト特性で縮み側がハード特性、伸び側がハ
ード特性で縮み側がソフト特性といった組合わせが可能
となり、減衰力特性の選択範囲を広げることができる。
また、減衰力調整機構のシャッタは、伸び側室と縮み側
室の2室を有し、それぞれの室を介して伸び側バイパス
通路および縮み側バイパス通路を連通させたので、ピス
トンロッドストロークが変化する際にシャッタの内部で
油液の流れる方向が変わって乱流が生じることがなく、
異音の発生を防止することができるという優れた効果を
奏する。
【0059】また、請求項3の発明の減衰力調整式油圧
緩衝器よれば、ピストンが一側に移動すると、ガイドと
シャッタとの隙間から洩れる油液の圧力によってシャッ
タの一端外側の室が加圧され逆止弁が閉じてシャッタが
一方に押しつけられる。また、ピストンが他側に移動す
るとガイドとシャッタとの隙間から洩れる油液の圧力に
よってシャッタの他端外側の室が加圧されるが、このと
きと、逆止弁が開いて加圧されたシリンダ内の一方の室
の圧力がシャッタの一端外側の室に導入されるのでシャ
ッタは、一方へ押しつけられる。よって、ピストンの移
動方向にかかわらずシャッタは常に一方へ押しつけられ
るので、ピストンロッドの伸縮にともなってシャッタが
移動することがなく、シャッタの移動による異音の発生
を防止することができるという優れた効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例の要部の縦断面図である。
【図2】本発明の第2実施例の要部の縦断面図である。
【図3】図1の装置の減衰力調整機構のシャッタの回転
角に対する減衰力係数を示す図である。
【図4】本発明の第3実施例の要部の縦断面図である。
【図5】本発明の第4実施例の要部の縦断面図である。
【図6】図4および図5の装置の伸び側副弁座部材およ
び逆止弁の分解斜視図である。
【符号の説明】
1,46,80 減衰力調整式油圧緩衝器 2 シリンダ 3,47 ピストン 8,52 ピストンロッド 10,54 伸び側油液通路(主油液通路、伸び側バイパス通
路) 11,55 縮み側油液通路(主油液通路、縮み側バイパス通
路) 12,56 通路(主油液通路) 13,57 通路(主油液通路) 14,58 ディスクバルブ(減衰力発生機構) 15,59 ディスクバルブ(減衰力発生機構) 16,60 ガイド部(ガイド、減衰力調整機構) 17,61 シャッタ(減衰力調整機構) 17a,61a 縮み側室 17b,61b 伸び側室 22,63 通路(縮み側の流出開口部) 23,64 通路(伸び側の流出開口部) 24,65 通路(縮み側の流出ポート) 25,65 通路(伸び側の流出ポート) 26,67 通路(伸び側バイパス通路) 27,69,82 通路(縮み側バイパス通路) 28 逆止弁 30,84 ディスクバルブ(逆止弁) 31,73 伸び側の流入ポート 32,74 縮み側の流入ポート 33,75 縮み側の流入開口部 34,76 伸び側の流入開口部 35 ピストン 36 伸び側主油液通路(主油液通路) 37 縮み側主油液通路(主油液通路) 39 通路(伸び側バイパス通路) 40 通路(縮み側バイパス通路) 41 シャッタ(減衰力調整機構) 41a 縮み側室 41b 伸び側室 42 通路(縮み側の流出開口部) 43 通路(伸び側の流出開口部) 44 縮み側の流入開口部 45 伸び側の流入開口部 46 減衰力調整式油圧緩衝器。 60a 室 68 オリフィス通路(伸び側バイパス通路) 71 ディスクバルブ(逆止弁) 72,85 逆止弁 77 オリフィス通路(圧力通路) 78 逆止弁 83 オリフィス通路(伸び側バイパス通路)

Claims (3)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 油液が封入されたシリンダと、該シリン
    ダ内に摺動可能に嵌装され前記シリンダ内を2室に画成
    するピストンと、一端側が前記ピストンに連結され、他
    端側が前記シリンダの外部まで延ばされたピストンロッ
    ドと、前記シリンダ内の2室を連通させ減衰力発生機構
    を有する主油液通路と、前記シリンダ内の2室を連通さ
    せ伸び行程時に油液の流通を許容する逆止弁を有する伸
    び側バイパス通路と、前記シリンダ内の2室を連通させ
    縮み行程時に油液の流通を許容する逆止弁を有する縮み
    側バイパス通路とを備え、さらに、側面に前記伸び側バ
    イパス通路を連通させるための伸び側の流入ポートおよ
    び流出ポートと前記縮み側バイパス通路を連通させるた
    めの縮み側の流入ポートおよび流出ポートとを有する円
    筒状のガイドと、該ガイド内に回転可能に嵌装され内部
    に独立した伸び側室と縮み側室の2室を有し、側面に前
    記伸び側室に連通する伸び側の流入開口部および流出開
    口部と前記縮み側室に連通する縮み側の流入開口部およ
    び流出開口部とを有する円筒状のシャッタとからなり、
    該シャッタの回転により前記伸び側の各ポートと前記伸
    び側の各開口部、前記縮み側の各ポートと前記縮み側の
    各開口部とを整合させて前記伸び側バイパス通路を前記
    伸び側室を介して連通させ前記縮み側バイパス通路を前
    記縮み側室を介して連通させることにより前記伸び側バ
    イパス通路および前記縮み側バイパス通路の通路面積を
    調整する減衰力調整機構とを備えてなることを特徴とす
    る減衰力調整式油圧緩衝器。
  2. 【請求項2】 前記逆止弁は、減衰力を発生させるディ
    スクバルブであることを特徴とする請求項1に記載の減
    衰力調整式油圧緩衝器。
  3. 【請求項3】 前記円筒状のガイドの両端部を閉塞する
    ことによって前記シャッタの両端外側に室を形成し、前
    記ピストンの一側への移動によりガイドとシャッタとの
    隙間から洩れる油液によって加圧される前記シャッタの
    一端外側の室と前記ピストンの他側への移動によって加
    圧されるシリンダ内の一方の室とを連通させる圧力通路
    と、該圧力通路に設けられ前記シリンダ内の一方の室か
    ら前記シャッタの一端外側の室への油液の流通のみを許
    容する逆止弁とを設けたことを特徴とする請求項1また
    は2に記載の減衰力調整式油圧緩衝器。
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