JP2870340B2 - 半導体装置の製造方法 - Google Patents
半導体装置の製造方法Info
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Landscapes
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、半導体装置の製造方法
に関するものである。
に関するものである。
【0002】
【従来技術】従来、金属薄膜からなる強磁性磁気抵抗素
子薄膜を半導体基板上に搭載した磁気センサが知られて
いる。これは、図1に示すように、トランジスタ等の集
積回路素子を有する単結晶Si基板1上に絶縁膜4を形
成し、その絶縁膜4上にAl等の配線材料9を形成し、
そのAl等の配線材料9上にNi−Fe,Ni−Co等
の強磁性磁気抵抗素子薄膜10を形成するようにしてい
る。ここで、強磁性磁気抵抗素子薄膜10は、通常数百
Åと非常に薄く、磁気抵抗素子薄膜10の段切れが発生
しないように、このコンタクト部を形成する必要性か
ら、配線材料をパターニングする際は、基板に対して斜
状となるように、等方性のテーパエッチングを施すよう
にしている。
子薄膜を半導体基板上に搭載した磁気センサが知られて
いる。これは、図1に示すように、トランジスタ等の集
積回路素子を有する単結晶Si基板1上に絶縁膜4を形
成し、その絶縁膜4上にAl等の配線材料9を形成し、
そのAl等の配線材料9上にNi−Fe,Ni−Co等
の強磁性磁気抵抗素子薄膜10を形成するようにしてい
る。ここで、強磁性磁気抵抗素子薄膜10は、通常数百
Åと非常に薄く、磁気抵抗素子薄膜10の段切れが発生
しないように、このコンタクト部を形成する必要性か
ら、配線材料をパターニングする際は、基板に対して斜
状となるように、等方性のテーパエッチングを施すよう
にしている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】ところが、近年ICの
集積化が高まるにつれて、図1に示す回路素子部の微細
化が進み、それに伴いAl等の配線幅も狭くする必要が
ある。しかしAl等の配線幅を狭くした場合に、上述の
ようにテーパ加工を施す配線が欠損するという問題が生
じることが、本発明者らの実験より判明した。そのた
め、配線材料が欠損しない程度までというように、Al
等の配線状態によってICの集積化が制約を受けてしま
う問題点が発生している。
集積化が高まるにつれて、図1に示す回路素子部の微細
化が進み、それに伴いAl等の配線幅も狭くする必要が
ある。しかしAl等の配線幅を狭くした場合に、上述の
ようにテーパ加工を施す配線が欠損するという問題が生
じることが、本発明者らの実験より判明した。そのた
め、配線材料が欠損しない程度までというように、Al
等の配線状態によってICの集積化が制約を受けてしま
う問題点が発生している。
【0004】そこで、本発明は上記問題点に鑑み、半導
体基板内の半導体素子部をさらに高集積化ができ、より
小型化することのできる半導体装置の製造方法を提供す
るものである。
体基板内の半導体素子部をさらに高集積化ができ、より
小型化することのできる半導体装置の製造方法を提供す
るものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】本発明の半導体装置の製
造方法は、上記目的を達成するために、半導体基板に半
導体素子を形成する半導体素子形成工程と、前記半導体
基板上に絶縁膜を形成し、前記半導体素子との接続をと
るためのコンタクトホールを前記絶縁膜上に形成し、配
線材料を該絶縁膜を含む前記半導体基板上に堆積する配
線材料堆積工程と、前記配線材料を所定の配線パターン
に形成するパターニング工程と、このパターン化された
前記配線材料に重なるように、前記絶縁膜上に金属薄膜
からなる受動素子を形成する金属薄膜形成工程とを有
し、前記パターニング工程に際し、前記半導体素子上の
前記配線材料のパターニングと、前記金属薄膜からなる
受動素子との電気的コンタクト部となる前記配線材料部
のテーパ形成とを別々に施すことを特徴とする。
造方法は、上記目的を達成するために、半導体基板に半
導体素子を形成する半導体素子形成工程と、前記半導体
基板上に絶縁膜を形成し、前記半導体素子との接続をと
るためのコンタクトホールを前記絶縁膜上に形成し、配
線材料を該絶縁膜を含む前記半導体基板上に堆積する配
線材料堆積工程と、前記配線材料を所定の配線パターン
に形成するパターニング工程と、このパターン化された
前記配線材料に重なるように、前記絶縁膜上に金属薄膜
からなる受動素子を形成する金属薄膜形成工程とを有
し、前記パターニング工程に際し、前記半導体素子上の
前記配線材料のパターニングと、前記金属薄膜からなる
受動素子との電気的コンタクト部となる前記配線材料部
のテーパ形成とを別々に施すことを特徴とする。
【0006】
【作用】本発明によると、配線のパターニング工程にお
いて、半導体基板内に集積化された半導体素子上部の配
線材料のパターニングを、テーパを形成する工程とは別
に施すようにしているため、配線材料の端部が半導体基
板に対して急峻なエッチング形状を得ることができる。
一方、半導体基板上の絶縁膜上の金属薄膜からなる受動
素子とのコンタクト部となる配線材料にはテーパを形成
するようにしているため、配線材料の端部がテーパ形状
となる。従って金属薄膜からなる受動素子とのコンタク
ト部においては、該受動素子の段切れが起きず、電気的
接続を十分取ることができ、一方、半導体素子部におい
ては、配線の高密度化が可能となる
いて、半導体基板内に集積化された半導体素子上部の配
線材料のパターニングを、テーパを形成する工程とは別
に施すようにしているため、配線材料の端部が半導体基
板に対して急峻なエッチング形状を得ることができる。
一方、半導体基板上の絶縁膜上の金属薄膜からなる受動
素子とのコンタクト部となる配線材料にはテーパを形成
するようにしているため、配線材料の端部がテーパ形状
となる。従って金属薄膜からなる受動素子とのコンタク
ト部においては、該受動素子の段切れが起きず、電気的
接続を十分取ることができ、一方、半導体素子部におい
ては、配線の高密度化が可能となる
【0007】。
【実施例】本発明を磁気センサに具体化した一実施例を
図面に従って説明する。図2は、磁気センサの断面図で
あり強磁性磁気抵抗素子薄膜10と信号処理回路とが同
一基板内に集積化されている。又、図3(a),(b)
にはそれぞれ図2のA部およびB部の拡大図を示す。
図面に従って説明する。図2は、磁気センサの断面図で
あり強磁性磁気抵抗素子薄膜10と信号処理回路とが同
一基板内に集積化されている。又、図3(a),(b)
にはそれぞれ図2のA部およびB部の拡大図を示す。
【0008】図4〜図8には、その製造工程を示す。ま
ず、図4に示すように、単結晶Si基板1の主表面に、
公知の半導体加工技術を用いて縦形NPNバイポーラト
ランジスタを形成する。つまり、単結晶Si基板1の主
表面上に、N+ 型埋込層2,N- 型エピタキシャル層3
を形成する。そして、N- 型エピタキシャル層3の主表
面上にシリコン酸化膜4をCVD装置を用いて形成し、
シリコン酸化膜4を所望の回路パターンによりホトエッ
チングし、不純物の拡散にてP+ 型素子分離領域5、P
型拡散領域6、N+ 型拡散領域7,8を形成する。即
ち、N+ ならばリンを、P+ ならばボロンをイオン注入
法もしくは拡散法により選択的に拡散して形成する。こ
のようにして、縦形NPNバイポーラトランジスタがN
+ 型埋込層2,N- 型エピタキシャル層3,P+ 型拡散
領域6,及びN+ 型拡散領域7,8にて構成され、この
トランジスタを後述する強磁性磁気抵抗素子薄膜10か
らの信号を増幅する。
ず、図4に示すように、単結晶Si基板1の主表面に、
公知の半導体加工技術を用いて縦形NPNバイポーラト
ランジスタを形成する。つまり、単結晶Si基板1の主
表面上に、N+ 型埋込層2,N- 型エピタキシャル層3
を形成する。そして、N- 型エピタキシャル層3の主表
面上にシリコン酸化膜4をCVD装置を用いて形成し、
シリコン酸化膜4を所望の回路パターンによりホトエッ
チングし、不純物の拡散にてP+ 型素子分離領域5、P
型拡散領域6、N+ 型拡散領域7,8を形成する。即
ち、N+ ならばリンを、P+ ならばボロンをイオン注入
法もしくは拡散法により選択的に拡散して形成する。こ
のようにして、縦形NPNバイポーラトランジスタがN
+ 型埋込層2,N- 型エピタキシャル層3,P+ 型拡散
領域6,及びN+ 型拡散領域7,8にて構成され、この
トランジスタを後述する強磁性磁気抵抗素子薄膜10か
らの信号を増幅する。
【0009】次に、シリコン酸化膜4にフォトリソグラ
フィを用いて選択的に開口部4aを開け、コンタクト部
を形成する。そして、単結晶Si基板1の主表面上に薄
膜のAl等の配線材料9を蒸着法あるいはスパッタ法に
より堆積する。その後、このAl等配線材料9をまず、
リン酸:硝酸等のエッチング液を用いたスピンエッチン
グもしくは異方性エッチングにて加工する。このエッチ
ングにより、図5(a)中に示す半導体素子部9Aにお
いて配線パターンが形成される。また、このエッチング
の際、磁気抵抗素子薄膜部9Bにおいては、同図
(a),(b)に示すように強磁性磁気抵抗素子薄膜1
0との各コンタクト部5aと5b,5cと5dと5e,
5fと5gと5hをそれぞれ5A,5B,5Cにより短
絡されるようにエッチングを施すようにする。
フィを用いて選択的に開口部4aを開け、コンタクト部
を形成する。そして、単結晶Si基板1の主表面上に薄
膜のAl等の配線材料9を蒸着法あるいはスパッタ法に
より堆積する。その後、このAl等配線材料9をまず、
リン酸:硝酸等のエッチング液を用いたスピンエッチン
グもしくは異方性エッチングにて加工する。このエッチ
ングにより、図5(a)中に示す半導体素子部9Aにお
いて配線パターンが形成される。また、このエッチング
の際、磁気抵抗素子薄膜部9Bにおいては、同図
(a),(b)に示すように強磁性磁気抵抗素子薄膜1
0との各コンタクト部5aと5b,5cと5dと5e,
5fと5gと5hをそれぞれ5A,5B,5Cにより短
絡されるようにエッチングを施すようにする。
【0010】そして、スピンエッチングの後、短絡され
た各コンタクト部5a〜5hにリン酸:硝酸:酢酸等の
エッチング液を用いたテーパエッチングを施すことによ
って、図6(a),(b)に示すようにテーパ状のコン
タクト部5a〜5hを作製する。
た各コンタクト部5a〜5hにリン酸:硝酸:酢酸等の
エッチング液を用いたテーパエッチングを施すことによ
って、図6(a),(b)に示すようにテーパ状のコン
タクト部5a〜5hを作製する。
【0011】なお、テーパエッチングの際、先に加工し
た半導体素子部のAl等による配線は、レジストにより
被覆しておく。その後、バイポーラトランジスタのコン
タクト部とのオーミックコンタクトを得るためにアルミ
シンターと呼ばれる熱処理を、例えば450℃,30
分、フォーミングガス(N2 +H2 )中の条件で行う。
た半導体素子部のAl等による配線は、レジストにより
被覆しておく。その後、バイポーラトランジスタのコン
タクト部とのオーミックコンタクトを得るためにアルミ
シンターと呼ばれる熱処理を、例えば450℃,30
分、フォーミングガス(N2 +H2 )中の条件で行う。
【0012】しかる後に、単結晶Si基板1を真空容器
内に配置し、例えばアルゴンにてAl等の配線材料9の
表面に成長した酸化膜をプラズマエッチングし、引き続
き、真空を保持したまま、図6に示すように、Al等の
配線材料9を含めたシリコン酸化膜4の上に強磁性磁気
抵抗素子薄膜10を例えば電子ビーム蒸着法により堆積
する。この強磁性磁気抵抗素子薄膜10は、Fe,Co
を含み、Niを主成分とした強磁性体薄膜、即ちNi−
FeあるいはNi−Coの薄膜からなり、厚さが500
Å程度(200〜2000Å)になっている。そして、
図8に示すように、強磁性磁気抵抗素子薄膜10をエッ
チングして所定のブリッヂパターンに形成する。この
際、強磁性磁気抵抗素子薄膜10とAl等の配線材料9
は、図3に示すように強磁性磁気抵抗素子薄膜10をA
l等の配線材料9の斜状部9aに十分オーバラップさせ
る。この斜状部9aにより、強磁性磁気抵抗素子薄膜1
0とAl等の配線材料9との電気的接合が行われる。こ
のようにAl等の配線材料9の端部をテーパ構造とする
ことにより、強磁性磁気抵抗素子薄膜10とAl等の配
線材料9との間での断線故障が回避される。
内に配置し、例えばアルゴンにてAl等の配線材料9の
表面に成長した酸化膜をプラズマエッチングし、引き続
き、真空を保持したまま、図6に示すように、Al等の
配線材料9を含めたシリコン酸化膜4の上に強磁性磁気
抵抗素子薄膜10を例えば電子ビーム蒸着法により堆積
する。この強磁性磁気抵抗素子薄膜10は、Fe,Co
を含み、Niを主成分とした強磁性体薄膜、即ちNi−
FeあるいはNi−Coの薄膜からなり、厚さが500
Å程度(200〜2000Å)になっている。そして、
図8に示すように、強磁性磁気抵抗素子薄膜10をエッ
チングして所定のブリッヂパターンに形成する。この
際、強磁性磁気抵抗素子薄膜10とAl等の配線材料9
は、図3に示すように強磁性磁気抵抗素子薄膜10をA
l等の配線材料9の斜状部9aに十分オーバラップさせ
る。この斜状部9aにより、強磁性磁気抵抗素子薄膜1
0とAl等の配線材料9との電気的接合が行われる。こ
のようにAl等の配線材料9の端部をテーパ構造とする
ことにより、強磁性磁気抵抗素子薄膜10とAl等の配
線材料9との間での断線故障が回避される。
【0013】次に、真空熱処理(真空アニール)を一定
時間(例えば、30分)行う。この真空熱処理条件とし
ては、温度が350〜450℃で、真空中(例えば10
-2Torr 程度以下)とする。このとき、強磁性磁気抵抗
素子薄膜10とAl等の配線材料9とのコンタクト部に
はNi−Al系合金が形成され、強磁性磁気抵抗素子薄
膜10とAl等の配線材料9とはこのNi−Al系合金
を介して電気的に接続される。
時間(例えば、30分)行う。この真空熱処理条件とし
ては、温度が350〜450℃で、真空中(例えば10
-2Torr 程度以下)とする。このとき、強磁性磁気抵抗
素子薄膜10とAl等の配線材料9とのコンタクト部に
はNi−Al系合金が形成され、強磁性磁気抵抗素子薄
膜10とAl等の配線材料9とはこのNi−Al系合金
を介して電気的に接続される。
【0014】その後に、図2に示すように、シリコンナ
イトライドよりなる表面保護膜11をプラズマCVD装
置を用いて成膜する。つまり、単結晶Si基板1を20
0〜400℃程度の温度とし、ガス(モノシラン,窒
素,アンモニウム等)を流し、高周波電源によりプラズ
マを励起させシリコンナイトライド膜を堆積させる。さ
らに、この表面保護膜11を導通用端子部のみエッチン
グして開口部を設ける。この表面保護膜11にて強磁性
磁気抵抗素子薄膜10と、単結晶Si基板1の主表面に
製作した回路素子とが外気から保護される。
イトライドよりなる表面保護膜11をプラズマCVD装
置を用いて成膜する。つまり、単結晶Si基板1を20
0〜400℃程度の温度とし、ガス(モノシラン,窒
素,アンモニウム等)を流し、高周波電源によりプラズ
マを励起させシリコンナイトライド膜を堆積させる。さ
らに、この表面保護膜11を導通用端子部のみエッチン
グして開口部を設ける。この表面保護膜11にて強磁性
磁気抵抗素子薄膜10と、単結晶Si基板1の主表面に
製作した回路素子とが外気から保護される。
【0015】このように製造された磁気センサにおいて
は、単結晶Si基板1の主表面に作製したNPNトラン
ジスタ、及び図示しないPNPトランジスタ,拡散抵
抗,コンデンサ等の回路素子をAl等の配線材料9によ
り電気的に接続して、電気回路として機能させている。
は、単結晶Si基板1の主表面に作製したNPNトラン
ジスタ、及び図示しないPNPトランジスタ,拡散抵
抗,コンデンサ等の回路素子をAl等の配線材料9によ
り電気的に接続して、電気回路として機能させている。
【0016】上記のように、本実施例によるAl等の配
線材料のエッチング工程において、まず、半導体素子部
9Aの配線材料にスピンエッチングもしくは異方性エッ
チングを施し、次に、磁気抵抗素子薄膜部9Bの配線材
料にテーパエッチングを施すというように、エッチング
工程を2回に分けているため、半導体素子部9AのAl
等の配線の端部は、図3(b)に示すように、単結晶S
i基板1に対して、急峻となり、一方磁気抵抗素子薄膜
部9BのAl等による配線の端部は図3(a)に示すよ
うに、テーパ形状となる。そのため、磁気抵抗素子薄膜
部9Bでは、強磁性磁気抵抗素子薄膜10の段切れが起
きることはなく、電気的接合を十分得ることができ、半
導体素子部9Aにおいては、Al等の配線を高密度化す
ることができる。
線材料のエッチング工程において、まず、半導体素子部
9Aの配線材料にスピンエッチングもしくは異方性エッ
チングを施し、次に、磁気抵抗素子薄膜部9Bの配線材
料にテーパエッチングを施すというように、エッチング
工程を2回に分けているため、半導体素子部9AのAl
等の配線の端部は、図3(b)に示すように、単結晶S
i基板1に対して、急峻となり、一方磁気抵抗素子薄膜
部9BのAl等による配線の端部は図3(a)に示すよ
うに、テーパ形状となる。そのため、磁気抵抗素子薄膜
部9Bでは、強磁性磁気抵抗素子薄膜10の段切れが起
きることはなく、電気的接合を十分得ることができ、半
導体素子部9Aにおいては、Al等の配線を高密度化す
ることができる。
【0017】また、1回目のスピンエッチングにおい
て、Al等配線材料の強磁性磁気抵抗素子薄膜との各コ
ンタクト部5a〜5hを、図5(a),(b)に示すよ
うに、Al等の配線材料により5A〜5Cのごとく短絡
するようにしているため、各コンタクト部5a〜5hの
作製のためのテーパエッチングにおいて、単結晶Si基
板1と、エッチング液(例えば、本実施例ではリン酸:
硝酸:酢酸)と短絡部5A〜5Cを通して、各コンタク
ト部5a〜5hにエッチングの化学反応による電流が等
しく流れるため、各コンタクト部5a〜5hは、すべて
電解エッチングとなり、エッチングレートの等しい安定
したエッチング工程となる。
て、Al等配線材料の強磁性磁気抵抗素子薄膜との各コ
ンタクト部5a〜5hを、図5(a),(b)に示すよ
うに、Al等の配線材料により5A〜5Cのごとく短絡
するようにしているため、各コンタクト部5a〜5hの
作製のためのテーパエッチングにおいて、単結晶Si基
板1と、エッチング液(例えば、本実施例ではリン酸:
硝酸:酢酸)と短絡部5A〜5Cを通して、各コンタク
ト部5a〜5hにエッチングの化学反応による電流が等
しく流れるため、各コンタクト部5a〜5hは、すべて
電解エッチングとなり、エッチングレートの等しい安定
したエッチング工程となる。
【0018】上記テーパエッチングの結果を図9を用い
て説明する。従来、単結晶Si基板1にて対して、電気
的導通のある1a部および1b部と、電気的導通のない
1c部とにおいて、エッチングレートに4倍の格差があ
ったものが、単結晶Si基板1に対して、直接電気的導
通のある5a,5c,5d,5h部と、短絡部5A〜5
Cを介して電気的導通が設定された5b,5e,5f部
とにおけるエッチングレートの差を、約1.5倍程度ま
で縮めることができるようになった。
て説明する。従来、単結晶Si基板1にて対して、電気
的導通のある1a部および1b部と、電気的導通のない
1c部とにおいて、エッチングレートに4倍の格差があ
ったものが、単結晶Si基板1に対して、直接電気的導
通のある5a,5c,5d,5h部と、短絡部5A〜5
Cを介して電気的導通が設定された5b,5e,5f部
とにおけるエッチングレートの差を、約1.5倍程度ま
で縮めることができるようになった。
【0019】以上のように、本実施例によると、半導体
素子部9Aの上部においてはAl等の配線を高密度化で
きる構成となっているため、半導体素子部9Aの微細化
が可能となり、磁気抵抗素子薄膜部9Bを含む装置全
体、つまり本実施例における磁気センサを小型化するこ
とができる。また、コンタクト部においては、各コンタ
クト部5a〜5hのエッチングレートが等しくなってい
るため、安定したエッチング工程となるような半導体装
置の製造方法を提供できる。
素子部9Aの上部においてはAl等の配線を高密度化で
きる構成となっているため、半導体素子部9Aの微細化
が可能となり、磁気抵抗素子薄膜部9Bを含む装置全
体、つまり本実施例における磁気センサを小型化するこ
とができる。また、コンタクト部においては、各コンタ
クト部5a〜5hのエッチングレートが等しくなってい
るため、安定したエッチング工程となるような半導体装
置の製造方法を提供できる。
【0020】尚、この発明は前記実施例に限定されるも
のではなく、Al等の配線材料のエッチング工程にて、
テーパエッチングをスピンエッチングの前に行ってもよ
い。また、Al等配線金属は、Al以外にもAl−Si
系やAl−Si−Cu系であってもよい。
のではなく、Al等の配線材料のエッチング工程にて、
テーパエッチングをスピンエッチングの前に行ってもよ
い。また、Al等配線金属は、Al以外にもAl−Si
系やAl−Si−Cu系であってもよい。
【0021】さらには、前記実施例では、バイポーラト
ランジスタ上に形成した磁気センサについて説明した
が、C−MOS,Bi−CMOS等のMOSFET上形
成した磁気センサやディスクリートの磁気センサにも適
用できる。
ランジスタ上に形成した磁気センサについて説明した
が、C−MOS,Bi−CMOS等のMOSFET上形
成した磁気センサやディスクリートの磁気センサにも適
用できる。
【0022】又、前記実施例では、表面保護膜としてシ
リコンナイトライド膜(SixNy)について、述べた
が、SiON等の他の窒化膜を保護膜として用いてもよ
い。さらには、保護膜としてこれら窒化膜に加え、最終
保護膜として上層にポリイミド膜を被着するようにして
もよい。
リコンナイトライド膜(SixNy)について、述べた
が、SiON等の他の窒化膜を保護膜として用いてもよ
い。さらには、保護膜としてこれら窒化膜に加え、最終
保護膜として上層にポリイミド膜を被着するようにして
もよい。
【0023】
【発明の効果】上記のように本発明によれば、Al等の
配線材料のエッチングを、半導体素子部のエッチングと
コンタクト部のテーパエッチングを別々に施すというよ
うに、エッチング工程を2回に分けるようにしているた
め、半導体素子部の上部に形成するAl等の配線を微細
化することができる。それによって半導体基板内に作製
する半導体素子部をさらに高集積化、小型化することが
できるようになる。
配線材料のエッチングを、半導体素子部のエッチングと
コンタクト部のテーパエッチングを別々に施すというよ
うに、エッチング工程を2回に分けるようにしているた
め、半導体素子部の上部に形成するAl等の配線を微細
化することができる。それによって半導体基板内に作製
する半導体素子部をさらに高集積化、小型化することが
できるようになる。
【図1】強磁性磁気抵抗素子薄膜までを形成した半導体
装置の断面図である。
装置の断面図である。
【図2】強磁性磁気抵抗素子の断面図である。
【図3】(a)は、図2中のA部を拡大した断面図であ
る。(b)は、図2中のB部を拡大した断面図である。
る。(b)は、図2中のB部を拡大した断面図である。
【図4】絶縁膜を形成し基板と電極とのコンタクト部を
設けるまでの断面図である。
設けるまでの断面図である。
【図5】(a)は、半導体素子部にスピンエッチングを
施した断面図である。(b)は、(a)と同様な半導体
基板の主表面図である。
施した断面図である。(b)は、(a)と同様な半導体
基板の主表面図である。
【図6】(a)は、コンタクト部にテーパエッチングを
施した断面図である。(b)は、(a)と同様な半導体
基板の主表面図である。
施した断面図である。(b)は、(a)と同様な半導体
基板の主表面図である。
【図7】強磁性磁気抵抗素子薄膜を堆積した断面図であ
る。
る。
【図8】強磁性磁気抵抗素子薄膜を形成した断面図であ
る。
る。
【図9】従来技術と本発明の一実施例との配線金属のエ
ッチングレートの差をを比較した図である。
ッチングレートの差をを比較した図である。
1 単結晶シリコン基板 2 N+ 型埋込層 3 N- 型エピ層 4 シリコン酸化膜 5 P+ 型素子分離領域 6 P+ 型拡散領域 7,8 N+ 型拡散領域 9 Al等の配線材料 10 強磁性磁気抵抗素子薄膜 11 表面保護膜
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) H01L 43/08 H01L 43/12 H01L 27/04
Claims (1)
- 【請求項1】 半導体基板に半導体素子を形成する半導
体素子形成工程と、 前記半導体基板上に絶縁膜を形成し、前記半導体素子と
の接続をとるためのコンタクトホールを前記絶縁膜上に
形成し、配線材料を該絶縁膜を含む前記半導体基板上に
堆積する配線材料堆積工程と、 前記配線材料を所定の配線パターンに形成するパターニ
ング工程と、 このパターン化された前記配線材料に重なるように、前
記絶縁膜上に金属薄膜からなる受動素子を形成する金属
薄膜形成工程と、 を有し、前記パターニング工程に際し、前記半導体素子
上の前記配線材料のパターニングと、前記金属薄膜から
なる受動素子との電気的コンタクト部となる前記配線材
料部のテーパ形成とを別々に施すことを特徴とした半導
体装置の製造方法。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4344977A JP2870340B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 半導体装置の製造方法 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP4344977A JP2870340B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 半導体装置の製造方法 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06196435A JPH06196435A (ja) | 1994-07-15 |
JP2870340B2 true JP2870340B2 (ja) | 1999-03-17 |
Family
ID=18373443
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP4344977A Expired - Lifetime JP2870340B2 (ja) | 1992-12-25 | 1992-12-25 | 半導体装置の製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2870340B2 (ja) |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPWO2002050910A1 (ja) | 2000-12-01 | 2004-04-22 | 株式会社日立製作所 | 半導体集積回路装置の識別方法と半導体集積回路装置の製造方法及び半導体集積回路装置 |
CN110515017B (zh) * | 2019-10-24 | 2020-01-14 | 南京邮电大学 | 一种超高灵敏度磁场传感器 |
-
1992
- 1992-12-25 JP JP4344977A patent/JP2870340B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06196435A (ja) | 1994-07-15 |
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A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
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