JP3040177B2 - 半導体素子の配線形成方法 - Google Patents

半導体素子の配線形成方法

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JP3040177B2 JP2402649A JP40264990A JP3040177B2 JP 3040177 B2 JP3040177 B2 JP 3040177B2 JP 2402649 A JP2402649 A JP 2402649A JP 40264990 A JP40264990 A JP 40264990A JP 3040177 B2 JP3040177 B2 JP 3040177B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は半導体素子の配線形成の
方法に関するものである。
【0002】
【従来の技術】半導体素子における配線の従来の構造
は、図2、図3の従来例1および2に示すように形成さ
れている。以下にそれを説明する。
【0003】まず図2の従来例1から説明すると、半導
体基板1上に絶縁膜2(例えばBPSG膜)をCVD法
で形成し、その上に配線層となるAl−Si合金層3を
スパッタ法で形成する。
【0004】その配線層をホトリソグラフィ・エッチン
グ技術にてパターニングした後、パッシベーション膜
(例えばSiN膜)4をCVD法にて形成すれば、図2
の配線構造が得られる。
【0005】しかしながら、半導体素子の集積度が増加
するにつれて配線幅は細くなり、1μm以下の幅の配線
も必要とされてくるようになってきている。そうすると
前述の従来例1の方法では、エレクトロマイグレーショ
ン、ストレスマイグレーションなどの問題が生じるの
で、様々な不純物を添加して配線層の強化を図っている
が、0.5μmレベルの配線幅では限界があり、上層の
絶縁膜を形成しただけでもその膜のストレスで断線を生
じる。そこでAl以外の金属でAl配線層をカバーする
方法が考えられており、それが図3に示す従来例2であ
る。
【0006】図3に示す従来例2は、半導体基板1上に
絶縁膜2を形成、Al−Si合金配線層3を図2の従来
例1同様形成した後、選択WCVD法(タングステンC
VD法)を用いて前記配線層3の面上にのみW膜5を形
成して、その上にパッシベーション膜4を形成したもの
である。
【0007】このような方法とすることにより、配線層
3のまわりを高融点金属であるW膜5で囲む形となり、
段切れのない強い配線が得られ、かつAl−Si合金の
ヒロック発生も抑制できる。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら前述の従
来例2の方法で配線層を形成する場合、その配線層の上
にできる自然酸化膜がWの核形成の障害となる。この自
然酸化膜は、主としてエッチング後レジスト除去の際の
アッシングや酸洗浄(例えば発煙硝酸)によって形成さ
れたものである。この自然酸化膜が存在すると、WCV
D法の原料であるWF6 やSiH4 が均一に吸着せず、
Wの核形成密度が極端に低くなり、薄くしたいW膜が不
均一に形成されてしまう。
【0009】また、前処理(例えば、希HF溶液中でエ
ッチング後速やかにCVDW膜を形成したり、真空中で
塩素系プラズマで表面をエッチングし、そのまま真空中
でCVDW膜を形成する方法など)でAlの自然酸化膜
を除去して、均一なW膜を形成しようとする方法も考え
られているが、その場合、後工程の熱処理によって、A
lとWが反応してAl中にWが入り込み、Alの配線抵
抗が上昇するという問題が生じる。さらにCVDW膜
(WCVD法によって形成したW膜)自身のストレス
が、細いAl−Si合金配線に影響を与えるという問題
があり、技術的に満足できるものではなかった。
【0010】
【課題を解決するための手段】本発明は、前述した自然
酸化膜の影響の除去と、それを除去しても、WがAl配
線に入り込み抵抗を増大させることや、W自身のストレ
スがAl配線に悪影響を与えるなどの問題点を解決する
ために、Al−Si合金配線層を形成した後、Al配線
層上の自然酸化膜を除去し、選択WCVD法によってβ
−W膜を配線層の表面にのみ形成するようにしたもので
ある。後述するように、β−Wは通常のWであるα−W
に比べ、酸素を吸収する特性を持っており、かつAl中
に拡散しにくく、またストレスも極めて小さい。
【0011】
【作用】本発明は前述のように、自然酸化膜を除去した
後、配線層上にβ−W膜を形成するようにしたので、A
lと反応して配線抵抗が増大するようなこともなく、ス
トレスも小さいのでAl配線に対して悪影響も与えず、
良質で強い配線が得られる。
【0012】
【実施例】本発明の実施例の工程を主要断面図として図
1に示し、以下に説明する。
【0013】先ず図(a)に示すように、従来同様半導
体(IC)基板1上に絶縁膜(例えばBPSG膜)2を
CVD法にて5000Å程度の厚さ形成し、その上にA
l−Si系合金層3をスパッタ法にて6000Å程度の
厚さ形成し、ホトリソグラフィ・エッチング技術にてパ
ターニングして配線層3を形成する。
【0014】そして、エッチング後に行なわれるレジス
ト除去のアッシングや、洗浄によってできる前記配線層
3表面の自然酸化膜を除去する。この除去法は、希釈弱
酸による方法もしくはBCl3 やCF4 などのガスプラ
ズマ法があり、いずれの方法でもよい。
【0015】前述のようにして自然酸化膜を除去した
後、図(b)のように選択WCVD法により、β−W膜
6を選択的に前記配線層3の表面上にのみ300〜50
0Å程度の厚さ形成する。このβ−W膜6の形成条件
は、温度275〜320℃、SiH4 /WF6 の流量比
を1.0、反応圧力を0.2〜0.3Torrで行なう。C
VD法によるW膜は、周知のようにその形成を行なう条
件により通常のWであるα−W膜と、準安定相のβ−W
膜ができる。本実施例はそのβ−W膜を形成するように
したものである。以下にその特性を説明する。
【0016】図4にα−Wとβ−WとのX線回折結果を
示す。横軸は2θで表示したX線の角度(X線回折で通
常表示される方法)であり、縦軸は強度である。図中
( )内の数字は結晶方位面を表わす。図から解るよう
にα−Wとβ−Wとでは結晶相が異なっている。つまり
Wの膜質が異なるのである。即ちβ−W膜は針状結晶構
造を持っており、大気に触れると酸素を吸収する性質を
持っている。
【0017】図5はAl/W構造によるAl中における
Wの拡散係数のアレニウスプロットを示したものであ
る。これはRBS法(ラザフォード・バック・スキャッ
タリング法)によってAl中のWのプロファイルから求
めたものである。横軸は温度であり絶対温度の逆数で表
示したもので(上部の表示は℃)、縦軸の拡散係数であ
る。図から解るように、拡散係数はβ−Wとα−Wの間
で5〜10倍違うので十分Alとの反応を抑制できる。
つまりAl中に拡散しにくい。
【0018】また、これらのW膜のストレスは表1に示
すように、β−W膜の方がα−W膜よりはるかに小さく
Al配線に与える影響は極めて少ない。
【0019】
【表1】
【0020】このようなβ−W膜6を形成した後、シン
ターを400℃、30分程、H2 雰囲気で行ない、パッ
シベーション膜(例えばSiN膜)4をCVD法にて6
000Å程度の厚さ形成し、ホトリソグラフィ・エッチ
ングを行なった後、ファイナルアニールを行なって完成
させる。また、多層配線構造の半導体素子では、この工
程を繰り返すことにより、2層目以上の配線層にも適用
できることは言うまでもない。
【0021】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、A
l−Si合金配線層の自然酸化膜を除去してWCVDで
の核形成をし易くし、かつβ−W膜をその配線層表面に
形成したので、均一なW膜が形成されるとともに、後工
程での熱処理や膜形成時の熱でWとAlが反応すること
もなく、配線抵抗の増大も生じない。また、ストレスも
極めて少ないので、細い配線に適用しても悪影響はな
く、良質で強い配線を実現できる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例の工程断面図である。
【図2】従来例1の断面図である。
【図3】従来例2の断面図である。
【図4】α−W、β−Wの回折結果図である。
【図5】Al中におけるWの拡散係数のアレニウスプロ
ットを示す図である。
【符号の説明】
1 IC基板 2 絶縁膜 3 Al−Si配線層 4 パッシベーション膜 5 β−W膜
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H01L 21/28 - 21/288 H01L 21/3205 H01L 21/321 H01L 21/3213 H01L 21/44 - 21/445 H01L 21/768 H01L 29/40 - 29/43 H01L 29/47 H01L 29/872

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 半導体素子の配線形成方法において、
    (a)半導体基板上に絶縁膜を形成し、その上にAl−
    Si合金系配線層を形成する工程と、(b)前記配線層
    の表面に形成された自然酸化膜を除去する工程と、
    (c)その後β−W膜を前記配線層の表面上にのみ選択
    的に形成する工程とを含むことを特徴とする半導体素子
    の配線形成方法。
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