JP2869806B2 - 耐震壁の鉛直接合構造 - Google Patents

耐震壁の鉛直接合構造

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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐震壁の鉛直接合構造に係るものである。
(従来の技術) 柱付きプレキヤストコンクリート耐震壁の場合、耐震
壁の中央で接合することになる。
この接合部が弱いと、第5図に示すように、地震力を
受けた際、相隣る耐震壁(a)(a)間にずれを生じ
る。
従来はこのずれを防止するため、第4図に示すよう
に、相隣る前記耐震壁(a)(a)の鉛直接合面にコツ
ター(b)を設け、相対する各コツター(b)内に突出
する前記耐震壁(a)の鉄筋の突出端部間を接合すると
ともに、コンクリートまたはモルタルを打設することに
よって、前記耐震壁(a)を接合していた。
図中(c)は柱である。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来の耐震壁の結合方法は、プレキヤストコンク
リート部材の製作に多大の手間を要し、また部材の組立
においても多大の手間と時間とを要した。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、耐震壁の鉛直接合部
におけるコツターを省略し、構造、施工を簡略化した耐
震壁の鉛直接合構造を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る耐震壁の鉛
直接合構造は、柱付きプレキヤストコンクリート耐震壁
の鉛直接合部をコツターを設けることなく鉛直面に形成
するとともに、前記耐震壁における各階梁部分との接合
部に欠截段部を設け、相隣る前記耐震壁における各欠截
段部間に形成された接合空間内に突出する梁筋を接合す
るとともに、同空間内にコンクリートを打設して構成さ
れている。
(作用) 本発明によれば前記したように、柱付きプレキヤスト
コンクリート耐震壁における各階梁部分との接合部に欠
截段部を設けて、相隣る前記耐震壁の各欠截段部間に接
合空間を形成し、同空間内に突出する梁筋の端部を接合
するとともに、同空間内にコンクリートまたはモルタル
を充填することによって、一層分の耐震壁自体と梁部分
の接合部をコツターとして利用し、地震力等によって曲
げを受けたとき、一層毎の耐震壁の前記コツター部によ
る噛み合いを介して剪断力が伝達され、鉛直目地でのず
れが生起することのないようにし、従来における鉛直目
地部のコツターを省略しうるものである。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
(1)は柱(2)付きのプレキヤストコンクリート耐
震壁で、梁(3)が壁版と一体に作られていて、梁主筋
(4)の一部は上部の耐震壁(1)の下部にも配筋され
る。但し、この梁主筋は通常の梁筋としての機能を持つ
ものでなく、耐震壁(1)に斜めに流れる圧縮力のトラ
ス反力として、また左右の耐震壁の開き止めとして機能
する。
前記耐震壁(1)の鉛直目地には従来のようにコツタ
ーが設けられることなく、各層の耐震壁自体と梁部との
接合部に欠截段部(5)が設けられている。
而して相隣る前記耐震壁(1)(1)の欠截段部
(5)(5)間に形成された接合空間内に突出する梁主
筋(4)の端部を、鉄筋接合具(6)、その他適宜手段
によって接合し、前記空間内及び前記各耐震壁(1)の
鉛直目地に、コンクリート(7)またはモルタルを充填
する。
なおスラブと梁、スラブと耐震壁、柱と柱との接合は
従来方式によるものである。
図中(7′)はスラブ部の後打ちコンクリート、
(8)は敷モルタルである。
図示の実施例は前記したように構成されているので、
前記耐震壁(1)自体と梁部分との接合部(9)がコツ
ターとしてずれ止めとしての役目を果すもので、地震力
等によって曲げを受けた場合、1層毎のプレキヤストコ
ンクリート耐震壁(1)の前記接合部(9)を介しての
噛み合いを介して剪断力Qが伝達され、前記耐震壁
(1)の鉛直目地でのずれが生じない。
このように前記実施例によれば、プレキヤストコンク
リート耐震壁(1)の鉛直目地部に従来の如きコツター
を設けなくても、同耐震壁(1)の相互が鉛直方向にず
れることはなく、また従来のコツター内における鉄筋の
接合は、梁主筋の接合で代用できる。
なお前記実施例は梁と耐震壁とが一体の場合を示した
が、梁及び耐震壁が夫々別個のプレキヤストコンクリー
ト部材で構成された場合でも本発明が適用される。
(発明の効果) 本発明によれば前記したように、プレキヤストコンク
リート耐震壁における各階梁部分との接合部に欠截段部
を設け、相隣る前記耐震壁における各欠截段部間に形成
された接合空間内に突出する梁筋を接合するとともに、
同空間内にコンクリートを打設して、1層分の耐震壁自
体と梁部分との接合部をコツターとしての機能を果すよ
うにし、地震時等における前記耐震壁の鉛直目地のずれ
を防止するようにしたことによって、従来前記耐震壁の
鉛直目地に設けられたコツター、及び同コツター内にお
ける鉄筋接合作業を不要ならしめ、プレキヤストコンク
リート部材の製作、及び部材の組立を容易ならしめるも
のである。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る耐震壁の鉛直接合構造の一実施例
の要部拡大縦断面図、第2図はその縦断面図、第3図は
その力の伝達状況を示す説明図、第4図は従来構造にお
ける力の伝達状況を示す説明図、第5図は地震力により
耐震壁の接合部にずれを生起した状態を示す模式図であ
る。 (1)……プレキヤストコンクリート耐震壁、 (2)……柱、(3)……梁、 (4)……梁主筋、(5)……欠截段部、 (6)……鉄筋接合具、(7)……コンクリート、 (9)……耐震壁と梁との接合部。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱付きプレキヤストコンクリート耐震壁の
    鉛直接合部をコツターを設けることなく鉛直面に形成す
    るとともに、前記耐震壁における各階梁部分との接合部
    に欠截段部を設け、相隣る前記耐震壁における各欠截段
    部間に形成された接合空間内に突出する梁筋を接合する
    とともに、同空間内にコンクリートを打設してなること
    を特徴とする耐震壁の鉛直接合構造。
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