JP2855226B2 - 耐震壁の接合構造 - Google Patents

耐震壁の接合構造

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JP2855226B2 JP3395190A JP3395190A JP2855226B2 JP 2855226 B2 JP2855226 B2 JP 2855226B2 JP 3395190 A JP3395190 A JP 3395190A JP 3395190 A JP3395190 A JP 3395190A JP 2855226 B2 JP2855226 B2 JP 2855226B2
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Description

【発明の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本発明は耐震壁の鉛直接合構造に係るものである。
(従来の技術) 柱付きプレキヤストコンクリート耐震壁の場合、耐震
壁の中央で接合することになる。
この接合部が弱いと、第6図に示すように、地震力を
受けた際、相隣る耐震壁(a)(a)間にずれを生じ
る。
従来はこのずれを防止するため、第5図に示すよう
に、相隣る前記耐震壁(a)(a)の鉛直接合面にコツ
ター(b)を設け、相対する各コツター(b)内に突出
する前記耐震壁(a)の鉄筋(c)の突出端部間を接合
するとともに、コンクリートまたはモルタルを打設する
ことによって、前記耐震壁(a)を接合していた。
図中(d)は柱、(e)は梁である。
(発明が解決しようとする課題) 前記従来の耐震壁の結合方法は、プレキヤストコンク
リート部材の製作に多大の手間を要し、また部材の組立
においても多大の手間と時間とを要した。
本発明は前記従来技術の有する問題点に鑑みて提案さ
れたもので、その目的とする処は、耐震壁の鉛直接合部
におけるコツターを省略し、構造、加工を簡略化した耐
震壁の接合構造を提供する点にある。
(課題を解決するための手段) 前記の目的を達成するため、本発明に係る耐震壁の接
合装置は、柱付きプレキヤストコンクリート耐震壁の鉛
直接合部をコツターを設けることなく鉛直面に形成し、
前記各耐震壁の下部に形成された凹凸部と下階の耐震壁
との間にコンクリートを打設するとともに、各階におけ
る前記耐震壁の鉛直目地の位置を交互にずらして構成さ
れている。
(作用) 本発明によれば前記したように、柱付きプレキヤスト
コンクリート耐震壁の下部に形成された凹凸部と、下階
の耐震壁との間にコンクリートを打設するとともに、各
層における前記耐震壁の鉛直目地の位置を交互にずらせ
たので、1層分の耐震壁自体が1つのコツターを構成
し、ずれ止めとしての機能を果し、1層毎の耐震壁の噛
み合いによって剪断力が伝達され、鉛直目地でのずれが
生起することがなく、従来における耐震壁の鉛直目地部
のコツターを省略しうるものである。
(実施例) 以下本発明を図示の実施例について説明する。
(1)は柱(2)付きのプレキヤストコンクリート耐
震壁で、梁(3)が壁版上部に一体に設けられ、同壁版
の鉛直接合部は従来における如きコツターが設けられる
こともなく、また鉄筋が突設されることもなく鉛直面に
形成され、また壁版の下端部が凹凸部(4)に形成され
ている。
而して各階における前記耐震壁(1)の下端凹凸部
(4)と下階の耐震壁(1)との間にコンクリート
(5)を後打ちし、各階において、相隣る耐震壁(1)
の上部梁鉄筋(6)の突出端部を接合し、しかるのち同
鉄筋接合空間及び相隣る前記耐震壁(1)間の鉛直目地
に後打ちコンクリート(7)を打設して前記耐震壁
(1)を接合する。図中(6a)は梁鉄筋接合金具であ
る。
この際、各階における耐震壁の鉛直目地(8)の位置
を互いにずらせるものである。
なおスラブと梁、スラブと耐震壁、柱と柱との接合は
従来方式によるものである。
図示の実施例は前記したように構成されているので、
1層分の耐震壁(1)自体がコツターとしてずれ止めと
しての役目を果すもので、地震力等によって曲げを受け
た場合、1層毎のプレキヤストコンクリート耐震壁
(1)の噛み合いを介して剪断力が伝達され、前記耐震
壁(1)の鉛直目地でのずれが生じない。
このように前記実施例によれば、プレキヤストコンク
リート耐震壁(1)の鉛直目地部に従来の如きコツター
を設けなくても、同耐震壁(1)の相互が鉛直方向にず
れることはなく、また従来のコツター内における鉄筋の
接合は、梁筋の接合で代用できる。
なお前記実施例は梁と耐震壁とが一体に成形された場
合を示したが、梁及び耐震壁が夫々個別のプレキヤスト
コンクリート部材で構成された場合でも本発明が適用さ
れる。
(発明の効果) 本発明によれば前記したように柱付きプレキヤストコ
ンクリート耐震壁の鉛直接合部を鉛直面に形成し、同各
耐震壁の下部に形成された凹凸部と下階の耐震壁との間
にコンクリートを打設するとともに、各階における前記
耐震壁の鉛直目地の位置を交互にずらせたことによっ
て、1層分の前記耐震壁自体を1つのコツターとしてず
れ止め機能を果すようにし、地震時等における前記耐震
壁の鉛直目地のずれを防止するようにしたものであり、
かくして本発明によれば、従来、前記耐震壁の鉛直目地
に設けられたコツター、及び同コツター内における鉄筋
接合作業を不要ならしめ、プレキヤストコンクリート部
材の製作、及び部材の組立を容易ならしめるものであ
る。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明に係る耐震壁の接合構造の一実施例を示
す要部拡大縦断面図、第2図はその縦断面図、第3図は
その力の伝達状況を示す説明図、第4図及び第5図は夫
々従来構造を示す縦断面図、並に同従来構造における力
の伝達状況を示す説明図、第6図は地震力により耐震壁
の接合部にずれを生起した状態を示す模式図である。 (1)……プレキヤストコンクリート耐震壁、 (2)……柱、(3)……梁、 (4)……凹凸部、(5)……後打ちコンクリート、 (6)……梁主筋、(6a)……鉄筋接合具、 (7)……後打ちコンクリート、 (8)……鉛直目地。

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】柱付きプレキヤストコンクリート耐震壁の
    鉛直接合部をコツターを設けることなく鉛直面に形成
    し、前記各耐震壁の下部に形成された凹凸部と下階の耐
    震壁との間にコンクリートを打設するとともに、各階に
    おける前記耐震壁の鉛直目地の位置を交互にずらしてな
    ることを特徴とする耐震壁の接合構造。
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