JPS5826148A - プレキヤストコンクリ−ト製耐震壁のジヨイント工法 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】本公報は電子出願前の出願データであるた
め要約のデータは記録されません。

Description

【発明の詳細な説明】 本発明は、Ｈ−ＰＣ工法等めプレハブ工法における、プ
レキャストコンクリート製耐震壁の上、下の一体化を図
り、上下方向に連続して成型された現場打ちコンクリー
トによる連層耐震壁の力学的性状と同等の耐力及び靭性
を期待できる連層耐震壁が得られるプレキャストコンク
リート製耐震壁のジヨイント工法を提案するものである
。

一般に、ＲＣ造の高層独立連層耐震壁の耐力については
、上下方向に連続して一体成型されたものは、第１Ｍ）
に示すような曲げ変形が生じる鉄筋コンクリート壁体架
構として充分な耐力を有するが、逆にフレームに囲まれ
た耐震壁（従来一般のプレキャストコンクリート製の連
層耐震壁はこげ変形型であるのに対し、後者は剪断変形
型と言われている。

従って、プレキャストコンクリート版で、現場打ちコン
クリートによる上下方向に連続した連層耐震壁と同様な
力学的性状をもつ連層耐震壁を構築する場合、プレキャ
ストコンクリート製耐ｌＩ壁の靭性を確保することが必
要であり、そのためには、プレキャストコンクリート版
上、下の一体化を図り、連続体としてプレキャストコン
クリート版同士の接合部においても曲げ強度が期待でき
るよう曲げ強度に対応した軸方向引張強度が期待できる
工法でなければならない。

本発明は、このような着想に基づいてなされたものであ
り、プレキャストコンクリート版に埋設される縦方向の
壁筋を延長してプレキャストコンクリート版の上端面及
び下端面から突出させておき、上下に隣接して配置した
プレキャストコンクリート版の上下の壁筋同士を直結し
た状態で、上下のプレキャストコンクリート板間にスラ
ブコンクリートを打設することにより、プレキャストコ
ンクリート版上下の一体化を図る点に特徴がある。

以下、本発明の実施例を第２図以降の図面に基づいて説
明する。

図において、Ａは本発明によ４プレキヤストコンクリー
ト製耐震壁のジヨイント工法に用いる耐震壁用のＩＬＣ
造のプレキャストコンクリート版であり、異形銅棒より
なる壁筋１，２を縦横格子状にダブル配筋すると共にこ
れらの壁筋１，２をコンクリート壁体部分鳳よりも延長
して、上下及び左右の端面から突出させである。また、
上端面及び下端面には、エキスバンドメタル製の打継ぎ
板３が埋設され、且つ、壁面下部と下端面に開口する複
数本の注入用パイプ４が互いに水平方向に適当間隔を隔
てて埋設されている。

上記のプレキャストコンクリ−）版Ａは、次ノようにし
て上下一体化され、曲げ変形型の連層耐震壁となる。

即ち、第３図、第４図に示すように、上下に隣接して配
置したプレキャストコンクリート版Ａ。

Ａの上下の壁筋同士を直結し、これに前後してスラブｉ
５を配筋し、この後に、上下のプレキャストコンクリー
ト版Ａ、Ａ間と床スラブ相当部にコンクリート６を現場
打ちする。

壁筋１，１間士の直結は、スリーブによる圧着で行なっ
てもよいが、この実施例では、所謂グリップジヨイント
Ｂを用いて行なっている。

即ち、下階のプレキャストコンクリート版Ａの上端面か
ら突出した全部の壁筋ｌに夫々スリーブ７を套嵌してお
き、上階のプレキャストコンクリート版Ａを所定位置に
建込んで、前記スリーブ７を、上下の壁筋１，１に套嵌
し、九、スリーブ７の外方から２本の壁筋１，１間にウ
ェッジ８を打込んで、上下の壁筋１，１を機械的に直結
するのである。図示しないがＳＲＣ造柱への定着は、柱
配筋完了後、壁筋２を補長じて行なう。

そして、現場打ちコンクリート６の養生後、モルタル等
を前記注入用パイプ４から注入して、プレキャストコン
クリート版Ａの下端面と現場打ちコンクリート６間の隙
間及び注入用パイプ４内を埋めるのである。

この工程は、本発明に必須の構成ではないが、プレキャ
ストコンクリート版Ａ、Ａを上下に一体化する上で非常
に有効な手段である。

即ち、プレキャストコンクリート版Ａを用いた連層耐震
壁とし、スラブコンクリート６を現場打ぶ ちとしたことにがり、プレキャストコンクリート版＾の
下端面直下に、現場打ちコンクリート６の沈降による隙
間が生じ、この隙間は低スランプのコンクリートの採用
により小さくなるが１、皆無にすることは非常に困難で
ある。それ故、この実施例では、予めプレキャストコン
クリート版Ａに打継ぎ板３を設けておくことにより現場
打ちコンクリート６との間での滑りを抑制し、さらに、
モルタル等の注入を行なって上記の隙間を埋めているの
である。

以上の工法によれば、プレキャストコンクリート版Ａ、
Ａの縦方向の壁筋１，１間士を機械的に連結する事によ
って、上下のプレキャストコンクリート版Ａ、へ間の力
の伝達が確実で、接合部にあける曲げ強度を高くできる
ようになり、そして、打継ぎ板３を用いる事によって、
現場打ちコンクリート６とプレキャストコンクリート成
人の間の剪断強度も高（できるようになり、更に、モル
タル等の圧入によってスラブを現場打ちとすることによ
るプレキャストコンクリート成人の下端面直下の隙間を
無くす事により、圧縮強度も高くできるようになった。

従って、現場打ちコンクリートにより上下方向に連続し
て一体成型された場合と同等の力学的性状を有する靭性
の高い連層耐震壁を実現し得るのである。

第５図は別の実施例を示し、プレキャストコンクリート
版Ａの上辺及び下辺に夫々Ｔ型鋼等による側枠９を埋設
すると共に、各側枠９に所定ピッチ（壁筋のピッチ）で
設けた孔か−ら壁筋ｌを突出させておき、上下の壁筋１
，１同士を圧着スＩＪ　−ブ又はグリップジヨイントで
連結した点に特徴がある。この実施例によれば側枠９が
定規となるため、壁筋１が正確に所定位置に保持され、
接合位置に狂いが生じないという利点がある。

纂 以÷要するに本発明によれば、プレキャストコンクリー
ト版の縦方向の壁筋同士を直結するため、上下のプレキ
ャストコンクリート版が一体化され晩 で、現場打ちコンクリートにより上下方向に連設して一
体成型した場合と同等の力学的性状を有する耐力の大き
い、且つ、靭性の高い曲げ変形型の連層耐震壁を構築で
きるようになった。

【図面の簡単な説明】

第１図（６）、（ロ）は連層耐震壁の力学的性状の説明
図、第２図以降は本発明の実施例を示し、第２図＼はプ
レキャストコンクリート版の正面図、第３図は上下のプ
レキャストコンクリート版の連結状態を示す部分断面図
、第４図は第３図のｆｆ−ＩＶ線断面図、第５図はグリ
ップジヨイントの断面図、第６図は他の実施例を示す要
部の縦断面図である。 Ａ・・・プレキャストコンクリート版、Ｂ・・・グリッ
プジヨイント、１・・・縦方向の壁筋、６−・スラブコ
ンクリート。 第　１　凶 （４） 第２図 第３図　　　　　第４図 第５図 第６図 手続補正書（自発） 昭和５６年１１月潟日 昭和５６年　特許　願第１２！＄４５０号２、　発明の
名称　ブー呻ストコタ巧−ト製耐震壁の内イントエ法３
、　補正をする者 事件との関係　特許出願人 ５、　補正命令の日付 ６、　補正により増加する発明の数 ７、補正の対象 ｆｉｌ　　明細Ｗ第４頁１４〜１５行の「グリップジヨ
イント」を「フープリップ」に訂正する。 （２）同第７頁１行の「第５図」を「第６図」に訂正す
る。 （３）同第７頁６行、第８頁３行、第８頁５〜６行の「
グリップジヨイント」を夫々「フープクリップ」に訂正
する。

Claims (1)

【特許請求の範囲】
1. プレキャストコンクリート版に埋設される縦方向の壁筋
   を延長してプレキャストコンクリート版の上端面及び下
   端面から突出させておき、上下に隣接して配置したプレ
   キャストコンクリート版の上下の壁筋同士を直結した状
   態で、上乍のプレキャストコンクリート板間にスラブコ
   ンクリートを打設することを特徴とするプレキャストコ
   ンクリート製耐震壁のジヨイント工法。