JP2869046B2 - 木質構造における接合構造と接合方法 - Google Patents

木質構造における接合構造と接合方法

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JP2869046B2 JP31131396A JP31131396A JP2869046B2 JP 2869046 B2 JP2869046 B2 JP 2869046B2 JP 31131396 A JP31131396 A JP 31131396A JP 31131396 A JP31131396 A JP 31131396A JP 2869046 B2 JP2869046 B2 JP 2869046B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、木質構造の建造
物において、接合すべき2つの部材が柱と梁、梁と梁等
の木質構造における接合構造と接合方法に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、木質構造の建造物における柱と
梁、梁と梁等の接合方法には、短尺金物等を用い、ボル
トによって接合する方法が主流であるが、埋設したボル
トによって接合する方法が実公平7−34962号公報
及び特公平7−81327号公報に開示されている。前
記実公平7−34962号公報記載の木構造における部
材接合装置は、「接合すべき互いに角度をなして交叉す
る木製部材のうち、一方の部材には同一方向の部材の材
軸方向に延び、且つ端部が同一方の部材と交叉する他方
の部材に対する接合端面に開口する、互いに平行な一双
のボルト埋込孔を設け、他方の部材には前記一方の部材
の材軸の延長方向に延びる互いに平行な一双のボルト貫
通孔を設け、同各一双のボルト貫通孔及び前記一双のボ
ルト埋込孔に跨って夫々一双のボルトを挿入するととも
に、同各ボルトと前記各ボルト貫通孔及びボルト埋込孔
の内周面との間隙に接着剤を装填してなることを特徴と
する」ものである。
【0003】また、前記特公平7−81327号公報記
載の木構造における柱・梁の接合方法は、「柱と各柱に
接する梁とに跨って設けられた挿入孔に、内周面に雌ね
じを具えたスリーブが先端に固着された接合桿を挿入、
内蔵し、それぞれの接合桿との間に接合ねじ部材を介し
て螺着緊締し、しかる後、前記各柱梁における挿入孔内
周面と接合桿との間に接着剤を填装することを特徴とす
る」ものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】前記公報記載の接合装
置は、ボルト挿入孔及びボルト埋込孔は予め穿孔してお
くことができるものの、ボルトの挿入は建築現場におい
て行わなければならない。また、ボルト挿入孔とボルト
埋込孔は正確な位置に、しかも同一水平上に穿孔されて
いなければならないとともに、柱と梁は1つのボルトで
接合するためにボルトをスムーズに挿入することは困難
である。また、接着剤は現場において調合して注入する
ために、調合、注入には熟練を要するとともに手間がか
かるという問題がある。また、上記接合方法では、スリ
ーブ先端に雌ねじを具えているために、スリーブは予め
内蔵しておくことができるものの、両スリーブを接合ね
じ部材により直接接合するために、先端の雌ネジは正確
に相対し、同一水平を保持していなけらばならないの
で、穿孔位置の正確さが求められる。さらに、上記接合
装置及び接合方法では、接着剤の調合の困難さと注入作
業に時間を要するとともに、組み立て後に接着剤を注入
するために、接着剤が完全に硬化するまでに時間がかか
るという問題がある。
【0005】
【発明の目的】この発明はかかる現況に鑑みてなされた
もので、現場での接合作業が容易であり、工期の短縮を
図ることができるとともに、高剛性が得られる木質構造
における接合構造と接合方法を提供するものである。
【0006】
【課題を解決するための手段】この発明は上記目的を達
成するために次のような構成とした。即ち、この発明の
請求項1に係る木質構造における接合構造は、接合すべ
き一方の部材の端部に略L字型切欠部を設けて、該切欠
部に側壁及び底部の適宜の位置に透孔を穿設したジョイ
ントボックスを嵌着し、前記ジョイントボックスを部材
の軸方向に設けた連結桿埋込穴に挿入、固着した連結桿
の先端部を前記ジョイントボックスの側壁の透孔に挿通
してナットにより緊締し、さらに、接合面と平行に設け
た固定桿埋込穴に挿入、固着した固定桿の先端部をジョ
イントボックスの底部の透孔に挿通してナットにより緊
締することにより取り付け、接合すべき他方の部材に
は、接合面に直交して設けた連結桿挿通孔または連結桿
埋込穴に連結桿を挿入、固着してなり、前記他方の部材
に挿入、固着した連結桿の先端部を前記ジョイントボッ
クスの側壁の透孔に挿通してナットにより緊締してなる
ことを特徴とする。また、請求項2に係る木質構造にお
ける接合構造は、接合すべき一方の部材が梁であり、接
合すべき他方の部材が柱であることを特徴とする。ま
た、請求項3に係る木質構造における接合構造は、前記
柱に貫通する連結桿挿通孔に前記連結桿の両端部が突出
するように挿入、固着してなることを特徴とする。ま
た、請求項4に係る木質構造における接合構造は、前記
接合すべき一方の部材が柱であり、接合すべき他方の部
材が梁であることを特徴とする。また、請求項5に係る
木質構造における接合構造は、前記連結桿が全ネジボル
トであることを特徴とする。また、この発明の請求項6
に係る木質構造における接合方法は、接合すべき一方の
部材の端部に略L字型切欠部を設け、さらに前記切欠部
に部材の軸方向に連結桿埋込穴を設けるとともに、接合
面と平行に固定桿埋込穴を設ける工程と、前記切欠部に
ジョイントボックスを嵌着し、前記連結桿埋込穴にジョ
イントボックスの側壁に設けた透孔から連結桿を挿入、
固着して連結桿の先端部をナットによりジョイントボッ
クスに緊締し、前記固定桿埋込穴にジョイントボックス
の底壁に設けた透孔から固定桿を挿入、固着して固定桿
の先端部をナットによりジョイントボックスに緊締する
ことにより切欠部にジョイントボックスを取り付ける工
程と、接合すべき他方の部材の接合面に設けた連結桿挿
通孔または連結桿埋込穴に先端部を突出させて連結桿を
挿入、固着する工程と、前記突出した連結桿の先端部を
前記一方の部材に取り付けたジョイントボックスの側壁
の透孔に挿通してナットにより緊締することにより両部
材を接合する工程とからなることを特徴とする。また、
この発明の請求項7に係る木質構造における接合方法
は、前記切欠部にジョイントボックスを取り付ける工程
において、連結桿と固定桿は、連結桿埋込穴にカプセル
型樹脂アンカーを挿入し、固定桿埋込穴に同じくカプセ
ル型樹脂アンカーを挿入した後に、前記連結桿埋込穴に
連結桿を挿入し、固定桿埋込穴に固定桿を挿入してそれ
ぞれ前記カプセル型樹脂アンカーを撹拌、混合しながら
前記穴の底まで埋め込み、硬化させることにより固着す
ることを特徴とする。
【0007】
【発明の実施の形態】以下に、図示する実施形態につい
て詳細に説明する。図1及び図2は接合すべき部材とし
て柱と梁との接合構造の実施形態における一例を示し、
柱1の両側に梁3、5を接合し、さらに柱1の正面に梁
7を接合し、平面T字状に接合してなる。前記各梁3、
5及び7の柱1との接合側端部には、上下面に設けられ
た略L字型切欠部9にジョイントボックス10を取り付
け、前記ジョイントボックス10を介して柱1及び前記
梁に固着してなる連結桿である鉄筋をナットで緊締して
なるものである。
【0008】図3は梁3を省略してなる説明用分解斜視
図である。上記構成を図3に基づいて詳述すると、断面
方形状の柱1には相対する側面に貫通する一対の連結桿
挿通孔11を上下に穿設し、隣接する他の相対する側面
に貫通する一対の連結桿挿通孔13を上下に穿設してな
り、前記連結桿挿通孔11と連結桿挿通孔13とは上下
にずれて穿設されている。前記連結桿挿通孔11には連
結桿である鉄筋として両端部にオスネジを刻設してなる
全ネジボルト12を挿入し、前記連結桿挿通孔13には
両端部にオスネジを刻設してなる全ネジボルト14を挿
入し、それぞれ連結桿挿通孔11、13に接着剤16を
充填して固着する。前記全ネジボルト12、14は両端
部のオスネジが柱1の側面から突出し、ナット15、1
7によって緊締可能な長さに形成されている。
【0009】一方、前記梁3、5及び7の端部の上下面
に略L字型切欠部9を設け、前記切欠部9の小口の材軸
方向に一対の連結桿埋込穴21、23を穿設してなる。
前記連結桿埋込穴21、23に連結桿である鉄筋として
先端部にオスネジを刻設してなる全ネジボルト25を前
記オスネジ部分を突出させて前記連結桿埋込穴21、2
3に挿入して接着剤16により固着させてなる。前記連
結桿埋込穴21、23に全ネジボルト25を接着剤16
により固着するには、全ネジボルト21を挿入した後に
接着剤16を充填して固着してもよいが、公知のカプセ
ル型樹脂アンカーを使用することが好ましい。カプセル
型樹脂アンカーは、二液混合タイプの接着剤を充填した
カプセル型であって、全ネジボルト25を連結桿埋込穴
21、23内に固着することができる。カプセル型樹脂
アンカーを使用するには、穿設した連結桿埋込穴21、
23内の切粉を清掃し、カプセル型樹脂アンカーを挿入
した後に、全ネジボルト25により前記カプセル型樹脂
アンカーを撹拌、混合しながら連結桿埋込穴25の底ま
で埋め込み、硬化させればよい。
【0010】さらに、前記梁3、5及び7の略L字型切
欠部9には、ジョイントボックス10が取り付けられて
いる。前記ジョイントボックス10は前記切欠部9に嵌
着する大きさであって、対向する側壁には前記全ネジボ
ルト14及び全ネジボルト25を挿通する透孔27、2
9が穿設されており、底部には端部にオスネジを刻設し
た固定桿としての全ネジボルト30を挿通する透孔31
が穿設されている。前記ジョイントボックス10は、透
孔29にネジ部分を内部に突出させて全ネジボルト25
を挿通させながら切欠部9に嵌着し、次いで、切欠部9
の水平面に設けた固定桿埋込穴33に前記全ネジボルト
30のオスネジを突出させて挿入し、接着剤16により
固着する。前記全ネジボルト30の接着剤16による固
着は、全ネジボルト25の場合と同様な方法により行え
ばよい。
【0011】前記ジョイントボックス10は、内部に突
出した全ネジボルト25のオスネジにナット35を螺合
し、同じく内部に突出した全ネジボルト30のオスネジ
にナット37を螺合して緊締することによって一体に取
り付けられている。上記柱1への全ネジボルト12、1
4の固着、及び梁3、5及び7へのジョイントボックス
10の取り付けは予め工場で行い、現場での接合は全ネ
ジボルト12、14をジョイントボックス10の透孔2
7に挿入して、先端部のオスネジにナット15、17を
螺合して緊締するとともに、全ネジボルト12において
は反対側の端部にワッシャー39を介してナット15に
より緊締する。
【0012】上記構成のように、梁の端部に略L字型切
欠部9を設け、ジョイントボックス10を取り付けるこ
とによって、柱側及び梁側の接合部をそれぞれ予め工場
で制作することが可能であり、現場ではナットによる緊
締のみによって接合することができ、現場施工がきわめ
て容易である。
【0013】上記構成において、梁側から鉛直荷重及び
水平荷重がかかった場合には、梁端部にはモーメント力
と軸力及び剪断力がかかり、モーメント力は上下に取り
付けた全ネジボルト25へ軸力として伝達され、軸力は
梁部より接着剤から全ネジボルト25及びジョイントボ
ックス10、そして柱側全ネジボルト12、14、柱側
接着剤、柱部へと伝達される。また、剪断力も上下のジ
ョイントボックス10で受け、ジョイントボックスの垂
直方向に設けた全ネジボルト30で支えることになる。
【0014】図4は柱と梁との接合構造を示す第2実施
形態の断面図で、上記第1実施形態のように柱の両面に
開口する連結桿挿通孔ではなく、柱側においても梁側と
同様に連結桿埋込穴40とした点において異なる。即
ち、柱1aに連結桿埋込穴40を設け、前記連結桿埋込
穴40に端部にオスネジを刻設した全ネジボルト41を
挿入し、突出したオスネジをジョイントボックス10の
透孔27に挿入してナット17を螺合して緊締したもの
である。全ネジボルト41は全ネジボルト25と同様に
して連結桿埋込穴40との間に充填された接着剤により
固着されている。梁3、5及び7側における構成は上記
第1実施形態と同様であるから、同一符号を付してその
説明は簡略化のために省略する。
【0015】次いで、図5は梁と梁との接合構造を示す
断面図である。梁同士の接合においては、図4における
柱1aに代えて一方の梁とすればよい。即ち、一方の梁
43にL字型切欠部9を設けてジョイントボックス10
を取り付け、他方の梁43aの先端面にオスネジを刻設
した全ネジボルト25を挿入し、ジョイントボックス1
0にナット17により緊締すればよい。同一符号におけ
る構成は上記実施形態と同様である。
【0016】この発明に係る木質構造における接合構造
は上記実施形態に限定されるものではなく、連結桿やジ
ョイントボックス固定桿は全ネジボルトに限定されるも
のではなく、その数は適宜増減することは可能である。
また、山形ラーメンのように柱に傾斜した合掌材を接合
する場合には、略L字型切欠部の一方の面を傾斜させ、
嵌着するジョイントボックスの前記傾斜面に当接する側
壁面を同様に傾斜させればよい。また、上記実施形態で
は、ジョイントボックスを梁の上下面に取り付ける構成
としたが、梁の左右面に取り付けることも可能である。
また、梁の上下に柱を接合する構成とすることも可能で
ある。この場合には上下の柱の端部に上記構成によるジ
ョイントボックスを取り付ければよい。即ち、図6に示
すように、上下の柱45、47に梁49を挾持させ、柱
45、47の端部にジョイントボックス10を取り付け
るもので、図2の構成を90度回転させることにより応
用可能である。また、上記実施状態では連結桿として全
ネジボルトを使用したが、端部にオスネジを刻設した異
形鉄筋であってもよく、その他の鉄筋であってもよい。
【0017】次に、図7〜図9に基づいて上記構造の接
合方法の一例を説明する。柱1には上下一対の連結桿挿
通孔13に両端部にオスネジを刻設した全ネジボルト1
4が挿入され、充填した接着剤16により固着されてい
る。一方、梁3、5の端部にはL字型切欠部9に透孔を
設けたジョイントボックス10を嵌着し、前記ジョイン
トボックス10には梁の材軸方向の連結桿埋込穴21、
23に挿入、固着した連結桿としての全ネジボルト25
と固定桿としての全ネジボルト30を端部に螺合したナ
ット35、37により緊締してなる。これらの柱1、梁
3、5を予め工場で組み立てる。
【0018】現場で柱1を立て、まず梁3を相対してジ
ョイントボックス10の透孔に全ネジボルト14の先端
を挿入し、ナット17を螺合して緊締する。次いで、梁
5を相対してジョイントボックス10の透孔に全ネジボ
ルト14の先端を挿入し、ナット17を螺合して緊締す
ればよい。接合が完了した後、前記ジョイントボックス
10にはシール材、パテ材等を充填し、あるいは木製蓋
を嵌着すればよい。このように、現場での接合はナット
により緊締するだけであるから施工がきわめて容易であ
るばかりでなく、短工期によるコスト低減を図ることが
できる。
【0019】
【発明の効果】この発明に係る木質構造における接合構
造は、ジョイントボックスを介して接合するので接合面
が密着し、緩みが生じない。従って、ほぼ剛性に近い半
剛性の接合構造が得られ、一般住宅は勿論、高い剛性が
要求されるラーメン構造にも適用することができ、2方
向ラーメン構造や大きなスパン時の柱、梁の剛接合が得
られる。また、現場での加工がなくナット締めのみであ
るから接合が容易であり、工期の短縮を図ることができ
る。また、接合用の連結桿と固定桿は完全に埋設される
ので、錆びへの配慮が不要である。さらに、接合方法に
おいては、柱と梁との間あるいは梁と梁の間に、一方側
の部材側からの連結桿の突出寸法の隙間があればよく、
接合作業を効率的に行うことができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】接合構造の1実施形態を示す平面図である。
【図2】図1におけるA−A線断面図である。
【図3】図1の一部を省略した説明用分解斜視図であ
る。
【図4】柱と梁との他の実施形態を示す断面図である。
【図5】梁と梁との接合構造を示す断面図である。
【図6】柱と梁の他の接合構造を示す断面図である。
【図7】柱と梁の接合方法において、梁を相対した状態
の断面図である。
【図8】相対する梁の一方を接合した状態の断面図であ
る。
【図9】柱と梁の接合部を示す断面図である。
【符号の説明】
1 柱 3 梁 5 梁 7 梁 9 L字型切欠部 10 ジョイントボックス 11 連結桿挿通孔 12 全ネジボルト 14 全ネジボルト 13 連結桿挿通孔 15 ナット 17 ナット 16 接着剤 21 連結桿埋込穴 23 連結桿埋込穴 25 全ネジボルト 27 透孔 29 透孔 30 全ネジボルト 31 透孔 33 固定桿埋込穴 35 ナット 37 ナット 39 ワッシャー 40 連結桿埋込穴 41 全ネジボルト 45 柱 47 柱 49 梁

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 接合すべき一方の部材の端部に略L字型
    切欠部を設けて、該切欠部に側壁及び底部の適宜の位置
    に透孔を穿設したジョイントボックスを嵌着し、前記ジ
    ョイントボックスを部材の軸方向に設けた連結桿埋込穴
    に挿入、固着した連結桿の先端部を前記ジョイントボッ
    クスの側壁の透孔に挿通してナットにより緊締し、さら
    に、接合面と平行に設けた固定桿埋込穴に挿入、固着し
    た固定桿の先端部をジョイントボックスの底部の透孔に
    挿通してナットにより緊締することにより取り付け、接
    合すべき他方の部材には、接合面に直交して設けた連結
    桿挿通孔または連結桿埋込穴に連結桿を挿入、固着して
    なり、前記他方の部材に挿入、固着した連結桿の先端部
    を前記ジョイントボックスの側壁の透孔に挿通してナッ
    トにより緊締してなることを特徴とする木質構造におけ
    る接合構造。
  2. 【請求項2】 接合すべき一方の部材が梁であり、接合
    すべき他方の部材が柱であることを特徴とする請求項1
    記載の木質構造における接合構造。
  3. 【請求項3】 前記柱に貫通する連結桿挿通孔に前記連
    結桿の両端部が突出するように挿入、固着してなること
    を特徴とする請求項2記載の木質構造における接合構
    造。
  4. 【請求項4】 前記接合すべき一方の部材が柱であり、
    接合すべき他方の部材が梁であることを特徴とする請求
    項1記載の木質構造における接合構造。
  5. 【請求項5】 前記連結桿が全ネジボルトであることを
    特徴とする請求項1〜請求項4のいずれか1項に記載の
    木質構造における接合構造。
  6. 【請求項6】 接合すべき一方の部材の端部に略L字型
    切欠部を設け、さらに前記切欠部に部材の軸方向に連結
    桿埋込穴を設けるとともに、接合面と平行に固定桿埋込
    穴を設ける工程と、前記切欠部にジョイントボックスを
    嵌着し、前記連結桿埋込穴にジョイントボックスの側壁
    に設けた透孔から連結桿を挿入、固着して連結桿の先端
    部をナットによりジョイントボックスに緊締し、前記固
    定桿埋込穴にジョイントボックスの底壁に設けた透孔か
    ら固定桿を挿入、固着して固定桿の先端部をナットによ
    りジョイントボックスに緊締することにより切欠部にジ
    ョイントボックスを取り付ける工程と、接合すべき他方
    の部材の接合面に設けた連結桿挿通孔または連結桿埋込
    穴に先端部を突出させて連結桿を挿入、固着する工程
    と、前記突出した連結桿の先端部を前記一方の部材に取
    り付けたジョイントボックスの側壁の透孔に挿通してナ
    ットにより緊締することにより両部材を接合する工程と
    からなることを特徴とする木質構造における接合方法。
  7. 【請求項7】 前記切欠部にジョイントボックスを取り
    付ける工程において、連結桿と固定桿は、連結桿埋込穴
    にカプセル型樹脂アンカーを挿入し、固定桿埋込穴に同
    じくカプセル型樹脂アンカーを挿入した後に、前記連結
    桿埋込穴に連結桿を挿入し、固定桿埋込穴に固定桿を挿
    入してそれぞれ前記カプセル型樹脂アンカーを撹拌、混
    合しながら前記穴の底まで埋め込み、硬化させることに
    より固着することを特徴とする請求項6記載の木質構造
    における接合方法。
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