JP2867924B2 - 光半導体素子モジュールの気密封止装置 - Google Patents
光半導体素子モジュールの気密封止装置Info
- Publication number
- JP2867924B2 JP2867924B2 JP7204241A JP20424195A JP2867924B2 JP 2867924 B2 JP2867924 B2 JP 2867924B2 JP 7204241 A JP7204241 A JP 7204241A JP 20424195 A JP20424195 A JP 20424195A JP 2867924 B2 JP2867924 B2 JP 2867924B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- optical fiber
- solder
- tapered
- package
- semiconductor element
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Optical Couplings Of Light Guides (AREA)
- Led Device Packages (AREA)
- Semiconductor Lasers (AREA)
Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、光半導体素子モジュー
ルの気密封止装置に係わり、詳細には光半導体素子モジ
ュールを収納するパッケージに形成された光ファイバ挿
通孔を光ファイバとともに気密するに好適な光半導体素
子モジュールの気密封止装置に関する。
ルの気密封止装置に係わり、詳細には光半導体素子モジ
ュールを収納するパッケージに形成された光ファイバ挿
通孔を光ファイバとともに気密するに好適な光半導体素
子モジュールの気密封止装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、光半導体素子モジュールを各種機
器に用いるには、半導体モジュール全体をパッケージ内
に収納するとともに光半導体素子モジュールに接続され
た光ファイバをパッケージの光ファイバ導出孔からパッ
ケージ外に引出し、この光ファイバを各種機器に接続す
る構成が採用されている。この場合、パッケージが気密
封止されていないと、パッケージの外部から浸入した湿
気がモジュール内外の温度差によって、光半導体素子モ
ジュール内部で結露する。特に、半導体レーザとして用
いられる電子冷却素子により温度制御を行う冷却型光半
導体素子モジュールの場合には、電子冷却素子により半
導体レーザや光学系構成部品が冷却されているため、特
に結露が発生しやすい。
器に用いるには、半導体モジュール全体をパッケージ内
に収納するとともに光半導体素子モジュールに接続され
た光ファイバをパッケージの光ファイバ導出孔からパッ
ケージ外に引出し、この光ファイバを各種機器に接続す
る構成が採用されている。この場合、パッケージが気密
封止されていないと、パッケージの外部から浸入した湿
気がモジュール内外の温度差によって、光半導体素子モ
ジュール内部で結露する。特に、半導体レーザとして用
いられる電子冷却素子により温度制御を行う冷却型光半
導体素子モジュールの場合には、電子冷却素子により半
導体レーザや光学系構成部品が冷却されているため、特
に結露が発生しやすい。
【0003】光半導体モジュールの内部で結露が発生す
ると、以下のような障害が発生する。
ると、以下のような障害が発生する。
【0004】まず、冷却型半導体素子モジュールの場合
には、レンズや光ファイバ端面などに結露が生じると、
光半導体素子と光ファイバ間の結合損失が増加する。ま
た光半導体素子などの電極間に結露が生じると、電気的
な短絡により動作不良を生じる。
には、レンズや光ファイバ端面などに結露が生じると、
光半導体素子と光ファイバ間の結合損失が増加する。ま
た光半導体素子などの電極間に結露が生じると、電気的
な短絡により動作不良を生じる。
【0005】これらの問題点を解決するために、半導体
素子モジュールにおいては、気密封止が行われている。
素子モジュールにおいては、気密封止が行われている。
【0006】例えば、図4に示すように、光半導体素子
モジュールを収納するパッケージ50に光ファイバ導出
孔52を形成するとともに、この光ファイバ導出孔52
内に光ファイバ54を挿通し、光ファイバ54の一部に
その表面が金メッキなどでメタライズされたメタライズ
部56を形成し、メタライズ部56と光ファイバ導出孔
52との間に半田58を装着し、高周波加熱機に接続さ
れた一対の電極60、62でメタライズ部56や半田5
8を加熱して半田58を溶融させ、半田58を光ファイ
バ導出孔52の壁面とメタライズ部56にそれぞれ溶着
させることが行なわれている。すなわち光ファイバ導出
孔52を光ファイバ54とともに半田58で密閉するこ
とが行われている。
モジュールを収納するパッケージ50に光ファイバ導出
孔52を形成するとともに、この光ファイバ導出孔52
内に光ファイバ54を挿通し、光ファイバ54の一部に
その表面が金メッキなどでメタライズされたメタライズ
部56を形成し、メタライズ部56と光ファイバ導出孔
52との間に半田58を装着し、高周波加熱機に接続さ
れた一対の電極60、62でメタライズ部56や半田5
8を加熱して半田58を溶融させ、半田58を光ファイ
バ導出孔52の壁面とメタライズ部56にそれぞれ溶着
させることが行なわれている。すなわち光ファイバ導出
孔52を光ファイバ54とともに半田58で密閉するこ
とが行われている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】しかし、従来の気密封
止方法では、光ファイバ54の一部にメタライズ部56
を形成しなければならず、光ファイバの製造コストが高
くなるという問題点がある。なお、特開昭56─113
110号公報に記載されているように、パッケージの開
口部にコイル状の半田を装着し、この半田を溶融させて
開口部を密閉する方法を採用することも考えられるが、
この方法では、パッケージの開口部がパッケージの上面
に形成されてなければ、溶融した半田が開口部内に十分
に浸透しない。
止方法では、光ファイバ54の一部にメタライズ部56
を形成しなければならず、光ファイバの製造コストが高
くなるという問題点がある。なお、特開昭56─113
110号公報に記載されているように、パッケージの開
口部にコイル状の半田を装着し、この半田を溶融させて
開口部を密閉する方法を採用することも考えられるが、
この方法では、パッケージの開口部がパッケージの上面
に形成されてなければ、溶融した半田が開口部内に十分
に浸透しない。
【0008】そこで本発明の目的は、光ファイバにメッ
キを施すことなくしかもパッケージに形成された光ファ
イバ挿通孔の位置によらず光ファイバ挿通孔を確実に気
密封止することができる光半導体モジュールの気密封止
装置を提供することにある。
キを施すことなくしかもパッケージに形成された光ファ
イバ挿通孔の位置によらず光ファイバ挿通孔を確実に気
密封止することができる光半導体モジュールの気密封止
装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段】請求項1記載の発明で
は、(イ)光半導体素子モジュールを収納しその一部に
円筒状に突出してその先端部が第1のテーパ角度で先端
にいくに従って漸次小径部となった第1のテーパ部が形
成されてなる凸部を備えたパッケージと、(ロ)このパ
ッケージの円筒状の凸部と嵌合可能で、その内壁におけ
る第1のテーパ部を構成するテーパ面と対向する第2の
テーパ面が、第1のテーパ角度とわずかに異なった角度
でかつ両テーパ面の間隔が凸部の外周側よりも内周側で
長くなるようなテーパ角度に設定された第2のテーパ部
を形成すると共に、凸部に設けられた第1の光ファイバ
挿通孔と連通する第2の光ファイバ挿通孔が形成された
キャップと、(ハ)第1の光ファイバ挿通孔と第2の光
ファイバ挿通孔を介して半導体素子モジュールに接続さ
れた光ファイバと、(ニ)パッケージから引き出された
光ファイバの周囲のうちパッケージの凸部とキャップと
の間の第1および第2のテーパ部に配置されたリング状
の半田と、(ホ)キャップに圧力を加えてリング状の半
田を第1および第2のテーパ部で挟持した状態で圧接す
る押圧手段と、(へ)凸部に非接触な状態でこれを挟む
ような位置に配置されリング状の半田が溶融するまで加
熱する一対の電極とを光半導体素子モジュールの気密封
止装置に具備させる。
は、(イ)光半導体素子モジュールを収納しその一部に
円筒状に突出してその先端部が第1のテーパ角度で先端
にいくに従って漸次小径部となった第1のテーパ部が形
成されてなる凸部を備えたパッケージと、(ロ)このパ
ッケージの円筒状の凸部と嵌合可能で、その内壁におけ
る第1のテーパ部を構成するテーパ面と対向する第2の
テーパ面が、第1のテーパ角度とわずかに異なった角度
でかつ両テーパ面の間隔が凸部の外周側よりも内周側で
長くなるようなテーパ角度に設定された第2のテーパ部
を形成すると共に、凸部に設けられた第1の光ファイバ
挿通孔と連通する第2の光ファイバ挿通孔が形成された
キャップと、(ハ)第1の光ファイバ挿通孔と第2の光
ファイバ挿通孔を介して半導体素子モジュールに接続さ
れた光ファイバと、(ニ)パッケージから引き出された
光ファイバの周囲のうちパッケージの凸部とキャップと
の間の第1および第2のテーパ部に配置されたリング状
の半田と、(ホ)キャップに圧力を加えてリング状の半
田を第1および第2のテーパ部で挟持した状態で圧接す
る押圧手段と、(へ)凸部に非接触な状態でこれを挟む
ような位置に配置されリング状の半田が溶融するまで加
熱する一対の電極とを光半導体素子モジュールの気密封
止装置に具備させる。
【0010】すなわち請求項1記載の発明では、パッケ
ージに円筒形で先端に第1のテーパ部が形成されてなる
凸部を具備させると共に、この凸部を覆うキャップにお
ける第1のテーパ部に対向する内壁に第2のテーパ部を
形成し、これら第1および第2のテーパ部のテーパ角度
が、両テーパ部を構成する対向する2つのテーパ面の間
隔が凸部の外周側よりも内周側で長くなるようなテーパ
角度に設定している。そして、これらのテーパ面の間に
リング状の半田を配置してキャップを押し込む側に押圧
することで両テーパ面がこのリング状の半田を圧接して
いる状態で、一対の電極によってリング状の半田を溶融
させるようにしている。したがって、半田は互いに角度
の異なる両テーパ面と光ファイバによって取り囲まれた
空間内で加圧状態で溶融し、傾斜の異なる2つのテーパ
面によって光ファイバの表面に形成された所定幅以上の
リング上の領域に圧接状態で固化する。これにより、光
ファイバ挿通孔を光ファイバと共に確実に気密封止する
ことができることになる。
ージに円筒形で先端に第1のテーパ部が形成されてなる
凸部を具備させると共に、この凸部を覆うキャップにお
ける第1のテーパ部に対向する内壁に第2のテーパ部を
形成し、これら第1および第2のテーパ部のテーパ角度
が、両テーパ部を構成する対向する2つのテーパ面の間
隔が凸部の外周側よりも内周側で長くなるようなテーパ
角度に設定している。そして、これらのテーパ面の間に
リング状の半田を配置してキャップを押し込む側に押圧
することで両テーパ面がこのリング状の半田を圧接して
いる状態で、一対の電極によってリング状の半田を溶融
させるようにしている。したがって、半田は互いに角度
の異なる両テーパ面と光ファイバによって取り囲まれた
空間内で加圧状態で溶融し、傾斜の異なる2つのテーパ
面によって光ファイバの表面に形成された所定幅以上の
リング上の領域に圧接状態で固化する。これにより、光
ファイバ挿通孔を光ファイバと共に確実に気密封止する
ことができることになる。
【0011】
【0012】
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】
【発明の実施の形態】以下発明の実施の形態を実施例を
基に詳細に説明する。
基に詳細に説明する。
【0018】図1は本発明を説明するために参考となる
パッケージの要部断面図である。図1において、パッケ
ージ10は半導体モジュール(図示省略)を収納する金
属容器として構成されており、このパッケージ10の側
面側に凸部12が膨出形成されている。この凸部12に
は光ファイバ導出孔14が形成されているとともに、光
ファイバ導出孔14の一方の開口側にテーパ部16が形
成されている。このテーパ部16は光ファイバ導出孔1
4の一方の開口端から離れるに従って漸次小径となる円
錐面として形成されている。そして光ファイバ導出孔1
4内には光ファイバ18が挿入されており、この光ファ
イバ18の表面にはカーボンコートが施されている。
パッケージの要部断面図である。図1において、パッケ
ージ10は半導体モジュール(図示省略)を収納する金
属容器として構成されており、このパッケージ10の側
面側に凸部12が膨出形成されている。この凸部12に
は光ファイバ導出孔14が形成されているとともに、光
ファイバ導出孔14の一方の開口側にテーパ部16が形
成されている。このテーパ部16は光ファイバ導出孔1
4の一方の開口端から離れるに従って漸次小径となる円
錐面として形成されている。そして光ファイバ導出孔1
4内には光ファイバ18が挿入されており、この光ファ
イバ18の表面にはカーボンコートが施されている。
【0019】上記構成におけるパッケージ10の光ファ
イバ導出孔14を光ファイバ18とともに気密封止する
に際しては、光ファイバ導出孔14内に光ファイバ18
を挿入するとともに、リング状の半田20を光ファイバ
18とテーパ部16に装着する。このあとパッケージ
(図示省略)などを用いて半田20を光ファイバ18の
軸方向に沿ってテーパ部16側へ押圧する。この状態
で、高周波加熱機に接続された一対の電極22、24を
用いて凸部12の周囲を加熱し、半田20を溶融させ
る。すなわち半田20に圧力を加えた状態で半田20を
溶融させる。半田20が溶融されると、半田20にはテ
ーパ部16側へ圧力が加えられているので、半田20は
テーパ部16の壁面に沿って流出し、光ファイバ導出孔
14の壁面と光ファイバ18の表面との間に浸透する。
イバ導出孔14を光ファイバ18とともに気密封止する
に際しては、光ファイバ導出孔14内に光ファイバ18
を挿入するとともに、リング状の半田20を光ファイバ
18とテーパ部16に装着する。このあとパッケージ
(図示省略)などを用いて半田20を光ファイバ18の
軸方向に沿ってテーパ部16側へ押圧する。この状態
で、高周波加熱機に接続された一対の電極22、24を
用いて凸部12の周囲を加熱し、半田20を溶融させ
る。すなわち半田20に圧力を加えた状態で半田20を
溶融させる。半田20が溶融されると、半田20にはテ
ーパ部16側へ圧力が加えられているので、半田20は
テーパ部16の壁面に沿って流出し、光ファイバ導出孔
14の壁面と光ファイバ18の表面との間に浸透する。
【0020】溶融した半田21が光ファイバ導出孔14
の壁面と光ファイバ18の表面との間に浸透した後は、
電極22、24による加熱を停止する。電極22、24
による加熱が停止すると、溶融された半田21の温度が
低下し、半田21が凝固し始める。そして、パッケージ
10と光ファイバ18の熱膨張率の差により発生する応
力によって、光ファイバ導出孔14と光ファイバ18と
の間に圧入された半田21が光ファイバ導出孔14壁面
および光ファイバ18の表面と密着する。これにより光
ファイバ導出孔14を光ファイバ14とともに半田21
で確実に気密封止することができる。
の壁面と光ファイバ18の表面との間に浸透した後は、
電極22、24による加熱を停止する。電極22、24
による加熱が停止すると、溶融された半田21の温度が
低下し、半田21が凝固し始める。そして、パッケージ
10と光ファイバ18の熱膨張率の差により発生する応
力によって、光ファイバ導出孔14と光ファイバ18と
の間に圧入された半田21が光ファイバ導出孔14壁面
および光ファイバ18の表面と密着する。これにより光
ファイバ導出孔14を光ファイバ14とともに半田21
で確実に気密封止することができる。
【0021】すなわち、パッケージ10の側面側に光フ
ァイバ導出孔14が形成されていても、半田20に圧力
を加えた状態で半田20を溶融させるようにしているた
め、溶融した半田21を光ファイバ導出孔14と光ファ
イバ18との間に確実に浸透させることができる。しか
も、光ファイバ14の表面に金メッキなどのメッキを施
すことなく、溶融した半田21を光ファイバ14と光フ
ァイバ導出孔14の壁面との間に圧入することで、半田
21を光ファイバ18に密着させることができる。
ァイバ導出孔14が形成されていても、半田20に圧力
を加えた状態で半田20を溶融させるようにしているた
め、溶融した半田21を光ファイバ導出孔14と光ファ
イバ18との間に確実に浸透させることができる。しか
も、光ファイバ14の表面に金メッキなどのメッキを施
すことなく、溶融した半田21を光ファイバ14と光フ
ァイバ導出孔14の壁面との間に圧入することで、半田
21を光ファイバ18に密着させることができる。
【0022】次に、本発明の実施例を図2に示す。
【0023】本実施例は、パッケージ30の側面側に膨
出形成された凸部32の光ファイバ導出孔34を光ファ
イバ18とともに金属製のキャップ36を用いて気密封
止するようにしたものであり、他の構成は図1のものと
同様であるので、図1と同一のものには同一符号を付し
てそれらの説明は省略する。
出形成された凸部32の光ファイバ導出孔34を光ファ
イバ18とともに金属製のキャップ36を用いて気密封
止するようにしたものであり、他の構成は図1のものと
同様であるので、図1と同一のものには同一符号を付し
てそれらの説明は省略する。
【0024】凸部32の先端側にはテーパ部38が形成
されている。このテーパ部38は光ファイバ導出孔34
の開口端から離れるに従って漸次大径となる円錐面を形
成するようになっている。またキャップ36は凸部32
と嵌合可能な凹部40を有し、この凹部40には光ファ
イバ挿通孔42が形成されているとともに、テーパ部3
8とはテーパ角度が異なるキャップ用テーパ部44が形
成されている。このテーパ部44は光ファイバ挿通孔4
2の一方の開口端から離れるに従って漸次大径となる円
錐面を形成するようになっている。すなわち凹部40
は、光ファイバ挿通孔端と凹部開口端との中程に形成さ
れ、この凹部40には、テーパ部44と凹部開口端との
間に,半田20を挿入するための空間部と溶融した半田
21を収納するための空間部とが形成されている。
されている。このテーパ部38は光ファイバ導出孔34
の開口端から離れるに従って漸次大径となる円錐面を形
成するようになっている。またキャップ36は凸部32
と嵌合可能な凹部40を有し、この凹部40には光ファ
イバ挿通孔42が形成されているとともに、テーパ部3
8とはテーパ角度が異なるキャップ用テーパ部44が形
成されている。このテーパ部44は光ファイバ挿通孔4
2の一方の開口端から離れるに従って漸次大径となる円
錐面を形成するようになっている。すなわち凹部40
は、光ファイバ挿通孔端と凹部開口端との中程に形成さ
れ、この凹部40には、テーパ部44と凹部開口端との
間に,半田20を挿入するための空間部と溶融した半田
21を収納するための空間部とが形成されている。
【0025】パッケージ30の凸部32に形成された光
ファイバ導出孔34を光ファイバ18とともに気密封止
するに際しては、光ファイバ導出孔34に光ファイバ1
8を挿入するとともに、凸部32のテーパ部38にリン
グ状の半田20を装着する。さらにキャップ36のテー
パ部44に半田20を装着するとともに光ファイバ18
をキャップ36の光ファイバ挿通孔42に挿入する。
ファイバ導出孔34を光ファイバ18とともに気密封止
するに際しては、光ファイバ導出孔34に光ファイバ1
8を挿入するとともに、凸部32のテーパ部38にリン
グ状の半田20を装着する。さらにキャップ36のテー
パ部44に半田20を装着するとともに光ファイバ18
をキャップ36の光ファイバ挿通孔42に挿入する。
【0026】次に、キャップ36を凸部32側へ押圧し
た状態で、電極22、24により凸部32およびキャッ
プ36の周囲を加熱する。すなわち半田20に、テーパ
部30側への圧力を加えた状態で半田20を加熱する。
半田20への加熱により、半田20が溶融すると、図3
に示すように、キャップ36が凸部32側へ移動するに
伴って、溶融した半田21が凹部40の空間部内に流れ
出し、光ファイバ18と光ファイバ導出孔34の壁面と
の間に浸透する。そして溶融した半田21がキャップ3
6のァイバ挿通孔42の壁面と光ファイバ18との間に
浸透する。このあと電極22、24による加熱を終了す
ると、溶融した半田21が凝固し始める。半田21が凝
固し始めると、パッケージ30、キャップ36および光
ファイバ18の熱膨張率の差に従って発生する応力によ
り、光ファイバ18の外周面に圧入された半田21が光
ファイバ18と密着する。これにより、光ファイバ導出
孔34を光ファイバ18とともに確実に気密封止するこ
とができる。
た状態で、電極22、24により凸部32およびキャッ
プ36の周囲を加熱する。すなわち半田20に、テーパ
部30側への圧力を加えた状態で半田20を加熱する。
半田20への加熱により、半田20が溶融すると、図3
に示すように、キャップ36が凸部32側へ移動するに
伴って、溶融した半田21が凹部40の空間部内に流れ
出し、光ファイバ18と光ファイバ導出孔34の壁面と
の間に浸透する。そして溶融した半田21がキャップ3
6のァイバ挿通孔42の壁面と光ファイバ18との間に
浸透する。このあと電極22、24による加熱を終了す
ると、溶融した半田21が凝固し始める。半田21が凝
固し始めると、パッケージ30、キャップ36および光
ファイバ18の熱膨張率の差に従って発生する応力によ
り、光ファイバ18の外周面に圧入された半田21が光
ファイバ18と密着する。これにより、光ファイバ導出
孔34を光ファイバ18とともに確実に気密封止するこ
とができる。
【0027】また本実施例では、半田20に圧力を与え
た状態で半田20を溶融させるようにしているため、光
ファイバ18に金メッキなどを施すことなく、しかも、
光ファイバ導出孔34の位置によらず光ファイバ18を
確実に機密封止することができる。
た状態で半田20を溶融させるようにしているため、光
ファイバ18に金メッキなどを施すことなく、しかも、
光ファイバ導出孔34の位置によらず光ファイバ18を
確実に機密封止することができる。
【0028】
【発明の効果】以上説明したように請求項1記載の発明
によれば、パッケージに円筒形で先端に第1のテーパ部
が形成されてなる凸部を具備させると共に、この凸部を
覆うキャップにおける第1のテーパ部に対向する内壁に
第2のテーパ部を形成し、これら第1および第2のテー
パ部のテーパ角度が、両テーパ部を構成する対向する2
つのテーパ面の間隔が凸部の外周側よりも内周側で長く
なるようなテーパ角度に設定し、これらのテーパ面の間
にリング状の半田を配置してキャップを押し込む側に押
圧することで両テーパ面がこのリング状の半田を圧接し
ている状態で、一対の電極によってリング状の半田を溶
融させるようにしたので、半田は互いに角度の異なる両
テーパ面と光ファイバによって取り囲まれた空聞内で加
圧状態で溶融し、傾斜の異なる2つのテーパ面によって
光ファイバの表面に形成された所定幅以上のリング上の
領域に圧接状態で固化することになる。これにより、光
ファイバ導出孔を光ファイバと共に確実に気密封止する
ことができることになる。しかもリング状の半田を凸部
の第1のテーパ部に引っかけるように置いてキャップを
凸部に被せるようにすることで半田の配置および光ファ
イバの封止の準備が終了するので、光半導体素子モジュ
ールの気密封止の作業を効率化することが可能である。
によれば、パッケージに円筒形で先端に第1のテーパ部
が形成されてなる凸部を具備させると共に、この凸部を
覆うキャップにおける第1のテーパ部に対向する内壁に
第2のテーパ部を形成し、これら第1および第2のテー
パ部のテーパ角度が、両テーパ部を構成する対向する2
つのテーパ面の間隔が凸部の外周側よりも内周側で長く
なるようなテーパ角度に設定し、これらのテーパ面の間
にリング状の半田を配置してキャップを押し込む側に押
圧することで両テーパ面がこのリング状の半田を圧接し
ている状態で、一対の電極によってリング状の半田を溶
融させるようにしたので、半田は互いに角度の異なる両
テーパ面と光ファイバによって取り囲まれた空聞内で加
圧状態で溶融し、傾斜の異なる2つのテーパ面によって
光ファイバの表面に形成された所定幅以上のリング上の
領域に圧接状態で固化することになる。これにより、光
ファイバ導出孔を光ファイバと共に確実に気密封止する
ことができることになる。しかもリング状の半田を凸部
の第1のテーパ部に引っかけるように置いてキャップを
凸部に被せるようにすることで半田の配置および光ファ
イバの封止の準備が終了するので、光半導体素子モジュ
ールの気密封止の作業を効率化することが可能である。
【0029】
【0030】
【0031】
【0032】
【図1】本発明の説明の参考としてのパッケージの要部
断面図である。
断面図である。
【図2】本発明の実施例における光半導体素子モジュー
ルの光ファイバ挿通部の拡大断面図である。
ルの光ファイバ挿通部の拡大断面図である。
【図3】本実施例における過熱後の状態を説明するため
の要部断面図である。
の要部断面図である。
【図4】従来例の気密封止方法を説明するための要部断
面図である。
面図である。
10、30 パッケージ 12、32 凸部 14、34 光ファイバ導出孔 16、38 テーパ部 18 光ファイバ 20 リング状半田 22、24 電極 36 キャップ 40 凹部 42 光ファイバ挿通孔
Claims (1)
- 【請求項1】 光半導体素子モジュールを収納しその一
部に円筒状に突出してその先端部が第1のテーパ角度で
先端にいくに従って漸次小径部となった第1のテーパ部
が形成されてなる凸部を備えたパッケージと、 このパッケージの円筒状の凸部と嵌合可能で、その内壁
における前記第1のテーパ部を構成するテーパ面と対向
する第2のテーパ面が、前記第1のテーパ角度とわずか
に異なった角度でかつ両テーパ面の間隔が前記凸部の外
周側よりも内周側で長くなるようなテーパ角度に設定さ
れた第2のテーパ部を形成すると共に、前記凸部に設け
られた第1の光ファイバ挿通孔と連通する第2の光ファ
イバ挿通孔が形成されたキャップと、 前記第1の光ファイバ挿通孔と第2の光ファイバ挿通孔
を介して前記半導体素子モジュールに接続された光ファ
イバと、 前記パッケージから引き出された光ファイバの周囲のう
ち前記パッケージの凸部と前記キャップとの間の第1お
よび第2のテーパ部に配置されたリング状の半田と、 前記キャップに圧力を加えて前記リング状の半田を前記
第1および第2のテーパ部で挟持した状態で圧接する押
圧手段と、 前記凸部に非接触な状態でこれを挟むような位置に配置
され前記リング状の半田が溶融するまで加熱する一対の
電極とを具備することを特徴とする光半導体素子モジュ
ールの気密封止装置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7204241A JP2867924B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 光半導体素子モジュールの気密封止装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP7204241A JP2867924B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 光半導体素子モジュールの気密封止装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0949945A JPH0949945A (ja) | 1997-02-18 |
JP2867924B2 true JP2867924B2 (ja) | 1999-03-10 |
Family
ID=16487193
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP7204241A Expired - Fee Related JP2867924B2 (ja) | 1995-08-10 | 1995-08-10 | 光半導体素子モジュールの気密封止装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2867924B2 (ja) |
Family Cites Families (5)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPS56113110A (en) * | 1980-02-13 | 1981-09-05 | Hitachi Ltd | Hermetic sealing method of light emission element package provided with optical fiber |
JPS62187309A (ja) * | 1986-02-13 | 1987-08-15 | Matsushita Electric Ind Co Ltd | ロツドレンズ固定方法 |
JPH0247609A (ja) * | 1988-08-09 | 1990-02-16 | Fujitsu Ltd | 光半導体アセンブリ |
JPH04350807A (ja) * | 1991-05-29 | 1992-12-04 | Toshiba Corp | 光通信用ファイバモジュ−ルの組立方法 |
JPH05100131A (ja) * | 1991-10-04 | 1993-04-23 | Sumitomo Electric Ind Ltd | 光フアイバモジユ−ル |
-
1995
- 1995-08-10 JP JP7204241A patent/JP2867924B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0949945A (ja) | 1997-02-18 |
Similar Documents
Publication | Publication Date | Title |
---|---|---|
US4708429A (en) | Optical fiber assembly and optically coupled device package including same | |
US6318910B1 (en) | Method for hermetically sealing optical fiber introducing section and hermetically sealed structure | |
JP2647282B2 (ja) | プローブ組立体 | |
US20020150375A1 (en) | Crimp for providing hermetic seal for optical fiber | |
US5872881A (en) | High-thermal-conductivity sealed package for fiber optic coupling to an optoelectronic device | |
JP3146012B2 (ja) | ヒューズ | |
US5613031A (en) | Hermetically sealed optical fiber insert structure | |
US5515473A (en) | Airtight seal structure of low melting point glass to be used in optical fiber guiding portion of optical device and method of airtight seal using low melting point glass | |
JP2616668B2 (ja) | 光ファイバ導入部の気密封止構造 | |
JPH0376286A (ja) | 半導体レーザ装置とその組立方法 | |
JP2867924B2 (ja) | 光半導体素子モジュールの気密封止装置 | |
JP2001154064A (ja) | 光素子モジュール | |
JPH07191238A (ja) | 光半導体素子モジュールの気密封止構造 | |
JP2663992B2 (ja) | 光ファイバ導入部の気密封止構造 | |
JP3293079B2 (ja) | 電極取出孔の封止構造およびその封止方法 | |
JP2005347564A (ja) | 気密封止パッケージ | |
JPH10148736A (ja) | 光通信用パッケージ | |
JP3997798B2 (ja) | 光モジュール | |
JP3207020B2 (ja) | 光パッケージ | |
JP2947317B2 (ja) | 光結合器 | |
JP2005055475A (ja) | 光ファイバ端末構造体 | |
JPH03180090A (ja) | 半導体レーザモジュール | |
GB2248526A (en) | Seal structure and method of sealing inner and outer members to each other | |
JPH0447627A (ja) | 小型ガラス管ヒューズの製造方法 | |
JPH07245048A (ja) | リードレスチップ型温度ヒューズ |
Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |