JP2867393B2 - 印字装置 - Google Patents

印字装置

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JP2867393B2
JP2867393B2 JP27500188A JP27500188A JP2867393B2 JP 2867393 B2 JP2867393 B2 JP 2867393B2 JP 27500188 A JP27500188 A JP 27500188A JP 27500188 A JP27500188 A JP 27500188A JP 2867393 B2 JP2867393 B2 JP 2867393B2
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roller
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勝彦 飯田
孝志 赤羽
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Description

【発明の詳細な説明】 [産業上の利用分野] 本発明は印字装置、特にターミナルプリンタの紙送り
機構に関する。
[従来の技術] 一般に、印字装置における紙送りの方法には、その一
つとして、駆動ローラと受動ローラとの間にカットシー
トを挟み込んで送るフリクションフィードがある一方、
他には、紙の紙幅両端に穿設した穴部を有する連続伝票
用紙をトラクタと呼ばれるピンローラまたはピンベルト
に装着し送るトラクタフィードが知られている。
特に、ターミナルプリンタにおいては、フリクション
フィードと、トラクタフィードとをともに備えた上、ど
ちらか一方の用紙搬送形態に選択的に切り換えて使用す
るものが一般的である。
このような印字装置において、フリクションフィード
の用紙搬送形態に切り換えた後に紙を印字装置にセット
する時や、トラクタフィードの用紙搬送形態に切り換え
た後に紙を送る場合には、用紙搬送経路上において、駆
動ローラと従動ローラとの圧接部が、紙搬送時の障害と
なる。そこで、ローラ開放機構により従動ローラを駆動
ローラから離間する操作を印字装置に行わせていた。
しかしながら、第8図に示すように従来の印字装置に
おいては、ローラ開放機構のみにより、ローラ開放時の
従動ローラの離間位置を保持していた。そのため、ロー
ラ開放機構を構成する部品精度、ならびに駆動ローラに
対する従動ローラの押圧力による部品の変形が生じる結
果、従動ローラ1の開放位置、すなわち離間位置にバラ
ツキが生じることとなるので、従動ローラ1の開放位
置、すなわち離間位置が駆動ローラ2に近い場合には、
紙経路12と駆動ローラ2とがなす間隙に従動ローラ1が
突出するので、紙ジャムが起こる一方、逆に従動ローラ
1が駆動ローラ2から離れすぎると、紙案内11に穿設し
た開口部の周縁エッジに用紙の端縁が引っかかり易い結
果、やはり紙ジャムが発生するといった紙搬送上の障害
が付きまとっていた。
[発明が解決しようとする課題及び目的] 本発明はこのような問題を解決するものであって、そ
の目的とするところは、トラクタフィードとフリクショ
ンフィードとを選択的に切り換えて使用する印字装置に
おいて、トラクタフィード時に従動ローラを開放する際
にも、紙ジャムのない用紙搬送を行うことのできる印字
装置を提供することにある。
[課題を解決するための手段] すなわち、本発明はこのような課題を達成するため
に、変位可能なアーム部材を介して常時紙送り用駆動ロ
ーラに向けて押圧付勢された従動ローラと、アーム部材
を介して付勢力に抗しつつ従動ローラを紙送り用駆動ロ
ーラの周面から離間させるように変位する従動ローラ解
放レバーとを備えた印字装置において、従動ローラを保
持する保持部材の一部に、印字装置の一部と当接して従
動ローラと紙送り用駆動ローラとの間に所要の間隔を形
成するよう規制する部分を設ける一方、アーム部材の一
部に、解放位置での従動ローラ解放レバーの一部と係合
してアーム部材を非付勢位置に保持する係合部を設ける
ようにしたものである。
[作用] トラクタフィードの用紙搬送形態に切り換えた後に紙
を送る場合には、従動ローラ開放機構が従動ローラの離
間位置を保持することなく、別に設けた従動ローラの姿
勢を保持するよう規制する部材が離間位置を規制する一
方、従動ローラ開放機構においては、離間位置に変位し
た状態で従動ローラから離間する結果、紙送り駆動ロー
ラの周面と従動ローラとの間隙は、規制する部材のみに
よって一意的に決まることとなる。
[実施例] 以下に本発明の実施例を図面に基づいて説明する。
第1図、第2図、第3図、第4図は本発明の一実施例
である。
まず、第1図から第4図に示すように、駆動ローラ2
に対向して印字ヘッド13を配設し記録書込み位置とした
上、駆動ローラ2の外周面と紙案内11とのなす間隙を紙
搬送経路とし、さらに、紙経路11に対し用紙搬送経路上
流側にトラクタを設ける。また、紙経路11には開口部を
穿設し、駆動ローラ2に対して従動ローラ1を離間ある
いは押圧させるよう移動変位自在となるよう開口面積を
設定してある。
従動ローラ1を回動変位自在に保持する従動ローラホ
ルダー4には、従動ローラ1を用紙搬送方向に沿って2
つ装着してある。従動ローラホルダー4は、その略中央
部に設けた回動ピンを中心として凹部と突起部とを四隅
に配置した略「H」字形状をなすとともに、第3図に示
すように、この回動ピンを、アームb5の一端に設けた凹
部に、移動変位自在となるよう十分な間隙を設定しつつ
装着した上、回動変位自在となっている。また、2つの
突起部は下部フレーム14に対向している一方で、2つの
凹部は駆動ローラ2に対向している。
アームb5の他端には、従動ローラ加圧ばね9を下部フ
レーク14との間で張架する凹部を有し、また、その略中
間部に設けた矩形孔部に軸8を装着し、この軸8の回動
に伴って、従動ローラ加圧ばね9による引張り力に抗し
て回動自在とされている。さらに、軸8の一端にはアー
ムa6が固定されている。
アームa6には、その縁部に2つのクリック凹部6a、6b
が設けられていて、第2図に示したように、従動ローラ
1、1を圧接させる方向にレバー7を回動させた場合に
は、その先端を一方のクリック凹部6aに係合させて、ア
ームb5を押圧位置に保持し、また、第4図に示したよう
に、従動ローラ1、1を離間させる方向にレバー7を回
動させた場合には、その先端を他方のクリック凹部6bに
係合させて、従動ローラ加圧ばね9の付勢力が従動ロー
ラホルダー4に作用しないようにアームb5を位置決め保
持する。
さて、第1図、第2図に示すように、フリクションフ
ィードの用紙搬送状態では、従動ローラ1は、従動ロー
ラ加圧ばね9の力で、駆動ローラ2に押圧している。用
紙搬送経路上流側において、駆動ローラ2に当接した従
動ローラ位置と駆動ローラ1とのなす当接部に図示しな
い用紙を差し込んだ後に、駆動ローラ2を回転すると、
用紙は駆動ローラ2ならびに従動ローラ1に挟持されて
記録書込位置に送られ印字ヘッド13により記録書込が行
われる。
一方、第3図、第4図に示したように、従動ローラ
1、1を駆動ローラ2から離間させる方向にレバー7を
回動操作すると、レバー7の先端は、アームa6を回動さ
せつつそのクリック凹部6bに係合するため、アームb5
は、従動ローラ加圧ばね9の付勢力が従動ローラホルダ
ー4に作用させない位置へ回動させられた上、係止され
る結果、従動ローラホルダー4は、アームb5に拘束され
ることなくその突起部を下部フレーム14に当接させて、
駆動ローラ2の周面から所要の間隔だけ離間させた位置
に従動ローラ1、1を退避位置させる。こうして、トラ
クタフィードの用紙搬送状態とした上、連続伝票用紙12
を装着したトラクタ3を駆動すると、記録書込位置に送
られ印字ヘッド13により記録書込が行われる。
この際、従動ローラ加圧ばね9の引張り力はアームb
5、軸8、アームa6、ならびにレバー7へと次々に伝わ
ったまま保持されているので、長時間保持したまま放置
されると、レバー7、ならびにアームa6は変形を来たす
結果、アームb5の回動位置が変化しやすいものの、本実
施例においては、従動ローラ1の離間位置が、下部フレ
ーム14に対向して設けられた突起部が下部フレーム14に
当接することにより規制される。そのため、アームb5、
軸8、アームb6、ならびにレバー7からなるローラ開放
機構の開放ストロークに変動があったとしても、その変
動は、従動ローラ位置決め機構によって決まる離間スト
ロークに比べ、充分小さいので、従動ローラホルダー4
のピンとアームb5の凹部と間の間隙により吸収される結
果、従動ローラ1は、全く従動ローラ開放機構の変形の
影響を受けないことになり、したがって、従動ローラ位
置の位置決めが安定することになる結果、従動ローラ1
の開放位置が安定し、紙ジャムの発生を防ぐことでき
る。
第5図は、従動ローラホルダー4の上面形状19が駆動
ローラ2に面しつつ用紙搬送経路を形成する形状とした
場合の実施例であり、従動ローラ1近傍において、より
安定した用紙搬送経路が形成できる。
第6図は、従動ローラホルダー4にカム面15を設け、
アームb5に案内ダボを付けた場合の実施例であり、従動
ローラ1の前後方向にも安定した位置決めが可能であ
る。
第7図は、従動ローラホルダー4の中央部に形成され
た支持部凹17と、アームb5に形成された支持部凸18付け
た場合の実施例であり、特に、フリクション時に、従動
ローラ1に広い自由度を持たせることができるので、従
動ローラ1が駆動ローラ2に押圧する際に、その押圧力
を安定させることができ、紙送りスキューのない安定し
た用紙搬送が実現できる。
[発明の効果] 以上、説明したように本発明によれば、印字装置に、
紙送り用駆動ローラの周面との間に所要の間隙を形成す
るよう従動ローラの離間位置を規制する部材を配設する
一方、従動ローラ開放機構には、離間位置に変位した状
態で従動ローラから離間する部分を設けたため、トラク
タフィードに切り換えるよう従動ローラを離間させた場
合、紙送り駆動ローラの周面と従動ローラとの間隙は、
規制する部材のみによって一意的に決まるので、従動ロ
ーラ開放機構による従動ローラの開放量を、従動ローラ
が離間位置に変位した状態で従動ローラ開放機構から離
間するに少なくとも必要なだけ、かつ大雑把に設定する
ことができる結果、たとえローラ開放機構が部品変形や
部品精度といったものを有しているにしても、その影響
を受けることない、かつ安定した従動ローラの位置決め
ができ、特にトラクタフィード時に、従動ローラが紙搬
送経路上で障害となることのない上、理想的な用紙搬送
を実現できる。
【図面の簡単な説明】
第1図〜第7図は本発明の実施例を示す構成図、第8図
は従来例を示す構成図である。 1……従動ローラ 2……駆動ローラ 3……トラクタ 4……従動ローラホルダー 5……アームb 6……アームa 7……レバー 8……軸 9……従動ローラ加圧ばね 10……紙ガイド板 11……紙案内 12……紙経路 13……印字ヘッド 14……下部フレーム 15……カム面 16……案内ダボ 17……支持部凹 18……支持部凸
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭60−147368(JP,A) 特開 昭59−134555(JP,A) 特開 昭60−31984(JP,A) 実開 昭61−133349(JP,U) 実開 昭61−102545(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B41J 13/02 B41J 11/48 B41J 15/04

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】変位可能なアーム部材を介して常時紙送り
    用駆動ローラに向けて押圧付勢される従動ローラと、前
    記アーム部材を介して付勢力に抗しつつ該従動ローラを
    前記紙送り用駆動ローラの周面から離間させるように変
    位する従動ローラ解放レバー、とを備えた印字装置にお
    いて、 前記従動ローラを保持する保持部材の一部に、前記印字
    装置の一部と当接して前記従動ローラと前記紙送り用駆
    動ローラとの間に所要の間隔を形成するよう規制する部
    分を設ける一方、前記アーム部材の一部に、解放位置で
    の前記従動ローラ解放レバーの一部と係合して該アーム
    部材を非付勢位置に保持する係合部を設けたことを特徴
    とする印字装置。
JP27500188A 1988-10-31 1988-10-31 印字装置 Expired - Lifetime JP2867393B2 (ja)

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