JP2866825B2 - スピン処理装置 - Google Patents

スピン処理装置

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JP2866825B2
JP2866825B2 JP13514896A JP13514896A JP2866825B2 JP 2866825 B2 JP2866825 B2 JP 2866825B2 JP 13514896 A JP13514896 A JP 13514896A JP 13514896 A JP13514896 A JP 13514896A JP 2866825 B2 JP2866825 B2 JP 2866825B2
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  • Sealing Using Fluids, Sealing Without Contact, And Removal Of Oil (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は固定部材と回転部
材との隙間をシ−ルするシ−ル構造およびそのシ−ル構
造が用いられたスピン処理装置に関する。
【0002】
【従来の技術】たとえば、半導体装置や液晶表示装置の
製造過程においては、ワ−クとしての半導体ウエハや矩
形状のガラス製の基板に回路パタ−ンを形成するための
成膜プロセスやフォトプロセスがある。これらのプロセ
スでは、上記ワ−クの処理と洗浄とが繰り返し行われ
る。
【0003】上記ワ−クを洗浄するためには、このワ−
クを回転テ−ブルに保持し、この回転テ−ブルを高速回
転させながら、上記ワ−クに洗浄液を噴射して洗浄す
る、いわゆるスピン処理装置が用いられている。
【0004】上記回転テ−ブルは処理容器内に設けら
れ、ワ−クから飛散する洗浄液が周囲に飛散するのを防
止している。上記回転テ−ブルの下面には回転軸が設け
られ、この回転軸は上記処理容器の底部に形成された通
孔から外部下方に突出され、その突出した部分が軸受に
よって回転自在に支持されている。
【0005】上記回転軸の処理容器から突出した下端部
には従動プ−リが設けられ、この従動プ−リと駆動モ−
タの回転軸に嵌着された駆動プ−リとの間にはベルトが
張設されている。したがって、上記駆動モ−タが作動す
れば、上記回転軸によって上記回転テ−ブルが回転駆動
されるようになっている。
【0006】ところで、このような構成のスピン処理装
置によると、上記回転軸は上記処理容器に形成された通
孔に通されているため、この通孔と処理容器との間には
隙間が生じることが避けられない。
【0007】そのため、上記洗浄容器内でワ−クを洗浄
した洗浄液が上記通孔と回転軸との隙間から外部に飛散
するということがあり、その洗浄液が回転軸を支持した
軸受に浸入してこの軸受を早期に損傷させるということ
がある。とくに、酸性度の高い洗浄液が用いられる場
合、その洗浄液が処理容器の外部へ飛散するのを確実に
防止する必要がある。
【0008】また、処理容器内で回転テ−ブルが回転す
ると、その回転によって気流が生じ、その気流によって
上記隙間から外気が処理容器内に流入することがあり、
すると、外気に含まれる塵埃が洗浄されたワ−クに付着
するということがある。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】このように、ワ−クを
回転テ−ブルに保持して処理容器内でたとえば洗浄処理
するような場合、上記回転テ−ブルを回転する回転軸
と、この回転軸が挿通される処理容器に形成された通孔
との隙間から洗浄液が外部に飛散したり、逆に外気が上
記通孔から処理容器内に流入し、外気に含まれる塵埃が
ワ−クに付着するなどのことがあった。
【0010】
【0011】この発明の目的は、回転駆動されるととも
に処理容器内に配置される回転テーブルと、この回転テ
ーブルを回転駆動するための回転軸が挿通される上記処
理容器に形成された通孔との隙間を確実にシールできる
ようにしたスピン処理装置を提供することにある。
【0012】
【課題を解決するための手段】請求項1の発明は、ワ−
クを回転させて処理するスピン処理装置において、回転
自在に設けられた回転軸と、この回転軸の上端に設けら
れ上面側に上記ワ−クが保持される回転テ−ブルと、上
記回転軸が挿通される通孔が形成され内部に上記回転テ
−ブルが設けられる処理容器と、この処理容器の上記通
孔の周辺部に上記回転テ−ブルの下面に対向して設けら
れ内部に液体が収容される環状溝と、上記回転テ−ブル
から垂設され上記環状溝に挿入される環状壁とを具備
し、上記環状溝は、第1の周壁と、この第1の周壁より
も背の低い第2の周壁とによって形成されていて、この
環状溝に供給される液体は上記第2の周壁から上記処理
容器へオ−バフロ−されることを特徴とする。
【0013】
【0014】
【0015】
【0016】
【0017】請求項1の発明によれば、スピン処理装置
の回転テ−ブルと、処理容器に形成され回転軸が挿通さ
れる通孔との間の隙間が処理容器に設けられた環状溝に
回転テ−ブルに設けられた環状壁が挿入されることでシ
−ルされ、しかも環状溝に供給された液体を処理容器へ
オ−バフロ−させることで、上記環状溝の液面に浮遊す
る塵埃を液体とともに処理容器から外部へ排出できる。
【0018】
【発明の実施形態】以下、この発明の第1の実施形態を
図1乃至図5を参照して説明する。図2に示すこの発明
のスピン洗浄処理装置は本体ベ−ス1を有する。この本
体ベ−ス1には円筒状の支持体2が上下方向に貫通して
設けられている。この支持体2には同じく円筒状の回転
体3が中途部を上下一対の軸受4によって回転自在に支
持されて設けられている。
【0019】上記回転軸3の下端部は上記支持体2から
突出し、その下端部には従動プ−リ5が嵌着されてい
る。この従動プ−リ5の近傍にはステップモ−タ6が配
設されている。このステップモ−タ6の回転軸6aには
駆動プ−リ7が嵌着され、この駆動プ−リ7と上記従動
プ−リ5とにはベルト8が張設されている。したがっ
て、上記ステップモ−タ6が作動すれば、上記回転軸3
が回転駆動されるようになっている。
【0020】上記回転軸3の上端には回転テ−ブル9が
ねじ9aによって着脱自在に取り付けられている。この
回転テ−ブル9には周方向に90度間隔で4本の保持部
材11がブッシュ12を介して回転自在に立設されてい
る。上記保持部材11は図2に示すように円筒部13を
有する。この円筒部13は上端が閉塞され、下端が開口
している。円筒部13からは支軸14が下端部を突出さ
せて垂設され、この支軸14が上記ブッシュ12に回転
自在に支持されている。
【0021】上記円筒部13の上面には支持ピン16
と、この支持ピン16に比べて背の高い逆テ−パ状のロ
ックピン17とが立設されている。支持ピン16は上記
支軸14と軸中心をほぼ一致させており、ロックピン1
7は上記軸線に対して偏心して設けられている。
【0022】上記構成の4本の保持部材11には図1乃
至図3に示すようにワ−クとしての半導体ウエハ21が
保持される。つまり、半導体ウエハ21はその裏面の周
辺部が上記支持ピン16に支持されて設けられる。半導
体ウエハ21が支持ピン16に支持された状態で上記保
持部材11は後述するばね54によって回転方向に付勢
されている。
【0023】それによって、上記保持部材11に設けら
れたロックピン17が図3に鎖線で示す位置から実線で
示す位置へ偏心回転して上記半導体ウエハ21の外周面
に当接するから、半導体ウエハ21は径方向にずれ動く
ことなく保持されることになる。
【0024】上記回転テ−ブル9の中心部分には図2に
示すように通孔25が形成されている。この通孔25部
分には円錐状の下部ノズル体26が設けられている。こ
の下部ノズル体26は上記通孔25に非接触状態で嵌挿
される中心部26aと、この中心部26aの外周面に螺
合された、上記通孔25よりも大径な傘部26bとから
なる。
【0025】上記回転テ−ブル9の上記通孔25aの周
辺部には環状の第1のシ−ル壁20aが突設され、上記
傘部26bの下面には上記第1のシ−ル壁20aの外周
面に離間対向する環状の第2のシ−ル壁20bが垂設さ
れている。
【0026】上記下部ノズル体26の傘部26bは回転
軸3の上端面を覆うから、半導体ウエハ21を洗浄した
洗浄液が回転軸3の内部に浸入するのを阻止するように
なっている。
【0027】上記下部ノズル体26の傘部26bは回転
テ−ブル9の上面を覆っているが、この傘部26bは中
心部26aに着脱自在に螺合されている。そのため、上
記中心部26aから傘部26bを外すことで、上記回転
テ−ブル9を回転軸3の上端に取着したねじ9aを露出
させることができる。それによって、このねじ9aを緩
めて上記回転テ−ブル9を回転軸3から取り外すことが
できるようになっている。
【0028】上記中心部26aの外周面と傘部26bの
内周面とにはそれぞれ段部が形成され、これらの段部間
には中心部26aと傘部26bとの間の液密を確保する
ためのパッキング26cが介装されている。また、上記
下部ノズル体26の中心部26aにはその上面に開放し
たノズル孔27が上下方向に貫通して形成されている。
【0029】上記下部ノズル体26の中心部26aの下
端部にはブラケット31が嵌着されている。このブラケ
ット31は上記回転軸3内の上部に軸受29によって回
転自在に支持されている。
【0030】また、回転軸3の内部の上記ブラケット3
1の下方には、上記軸受29と図2に示す他の軸受32
とによって上下端部が回転自在に支持されたハウジング
33が挿通されている。このハウジング33と上記ブラ
ケット31は一体的に結合され、固定軸を構成してい
る。ハウジング33の下端部は上記回転軸3から突出
し、上記ベ−ス本体1の下面側に結合された取付板1a
に固定されている。
【0031】上記ハウジング33には、支持軸28が挿
通された第1の貫通孔34と、上記ノズル孔27に一端
を接続した供給チュ−ブ35が挿通された第2の貫通孔
36とが穿設されている。上記第1の貫通孔34に挿通
された支持軸28は上端部が上記下部ノズル体26の中
心部26aに連結固定され、下端部が上記ハウジング3
3に固定されている。それによって、上記下部ノズル体
26を上記ハウジング33と一体化している。つまり、
上記回転軸3とともに上記回転テ−ブル9が回転駆動さ
れても、上記下部ノズル体26とハウジング33とは回
転しないようになっている。
【0032】上記供給チュ−ブ35の他端は図示しない
洗浄液の供給部に連通している。したがって、ノズル孔
27からは、上記供給チュ−ブ35からの洗浄液を保持
部材11に保持された半導体ウエハ21の下面中心部に
向けて噴射することができるようになっている。つま
り、半導体ウエハ21の裏面を洗浄処理できるようにな
っている。
【0033】なお、上記半導体ウエハ21の上面側には
上部ノズル体38が配置されている。この上部ノズル体
38からは上記半導体ウエハ21の上面中央部分に向け
て洗浄液が噴射される。それによって、半導体ウエハ2
1の上面が洗浄されるようになっている。
【0034】上記回転テ−ブル9の下面側で、上記回転
軸3の上部外周面には円筒状のロック筒体41が上下一
対の軸受40によって回転自在に設けられている。この
ロック筒体41の上端には、図1おび図3に示すように
フランジ42が設けられ、このフランジ42には径方外
方に向かって4つのア−ム39が周方向に90度間隔で
突設され、各ア−ム39の先端部分にはそれぞれスライ
ド溝36が径方向に沿って形成されている。各スライド
溝36には、嵌合孔37aが形成されたコマ37がスラ
イド自在に設けられている。
【0035】上記コマ37の嵌合孔37aには係止ピン
43が着脱自在に嵌合される。この係止ピン43はレバ
−44の一端に突設されている。このレバ−44の他端
は上記保持部材11の支軸14の上記回転テ−ブル9の
下面側に突出した下端部に連結固定されている。
【0036】したがって、上記ロック筒体41を図3に
矢印で示す時計方向に回転させ、コマ37および係止ピ
ン43を介して上記レバ−44を回動させれば、このレ
バ−44に連結された上記支軸14を介して上記保持部
材11を回動させることができる。
【0037】それによって、ロックピン17が偏心回転
するから、支持ピン16に支持された半導体ウエハ21
の外周面に上記ロックピン17を当接させ、半導体ウエ
ハ21の支持状態をロックできる。つまり、上記ロック
ピン17は、上記支持ピン16に支持された半導体ウエ
ハ21が径方向にずれ動くのを阻止する。
【0038】なお、上記ロック筒体41を反時計方向に
回動させれば、上記ロックピン17による半導体ウエハ
21のロック状態を解除することができる。上記ロック
ピン17による半導体ウエハ21のロックおよびロック
の解除、つまりロック筒体41の回動は解除機構51に
よって行われる。この解除機構51は図4と図5に示す
ように上記回転軸3の外周面に設けられた第1の係止片
52と、上記ロック筒体41の外周面に設けられた第2
の係止片53とを有する。
【0039】第1の係止片52と第2の係止片53との
間にはばね54が張設されている。このばね54は上記
第2の係止片53を介してロック筒体41を第1の係止
片52の方向に付勢している。つまり、ロック筒体41
は図6に矢印で示す反時計方向に付勢されている。した
がって、ばね54はロック筒体41を回動させるから、
係止ピン43およびレバ−44を介して回転テ−ブル9
に設けられた保持部材11が回動させられ、そのロック
ピン17が半導体ウエハ21の外周面に当接するロック
状態になる。
【0040】ロックピン17による半導体ウエハ21の
ロック状態の解除は、図4と図5に示すように上記ステ
ップモ−タ6の近傍に配置された上記解除機構51を構
成する第1のシリンダ61と、第2のシリンダ62とに
よって行われる。
【0041】すなわち、図4に示すように第1のシリン
ダ61は上記本体ベ−ス1に第1の基板62を介して設
けられている。第1の基板62には第1のシリンダ61
の側方に第1のリニアガイド63によって第1の可動体
64がスライド自在に支持されている。この第1の可動
体64は上記第1のシリンダ61のロッド61aに連結
されている。それによって、第1の可動体64は、上記
第1のシリンダ61が作動することで、上記第1のリニ
アガイド63に沿って往復駆動されるようになってい
る。
【0042】上記第1の可動体64の上面先端部には一
対の挟持ロ−ラ65が所定の間隔で設けられている。第
1の可動体64が前進方向に駆動されると、これら挟持
ロ−ラ65は図5に鎖線で示すように所定の回転角度で
停止した回転軸3の第1の係止片52を挟持する。それ
によって、上記第1の可動体64は上記回転軸3が回転
するのを阻止する。
【0043】上記第2のシリンダ62は上記本体ベ−ス
1に第2の基板66を介して取り付けられている。第2
の基板66には第2のシリンダ62の側方に第2のリニ
アガイド67によって第2の可動体68がスライド自在
に設けられている。第2の可動体68の上面先端部には
押圧ロ−ラ69が回転自在に設けられている。したがっ
て、上記押圧ロ−ラ69は第2のシリンダ62によって
進退駆動される。
【0044】上記回転軸3が所定の回転角度で停止し、
上記第1の係止片52が上記一対の挟持ロ−ラ65によ
って挟持された状態で、上記第2のシリンダ62が作動
して第2の可動体68が前進方向に駆動されると、図5
に鎖線で示すようにその先端部に設けられた押圧ロ−ラ
69が上記ロック筒体41に設けられた第2の係止片5
3を押圧する。
【0045】それによって、上記ロック筒体41はばね
54の付勢力に抗して回転させられるから、係止ピン4
3およびレバ−44を介して保持部材11がロック時と
は逆方向に回転させられる。したがって、ロックピン1
7が偏心回転して半導体ウエハ21のロック状態を解除
するようになっている。
【0046】図2に示すように上記回転軸3の下端部外
周面にはドグ71が設けられ、このドグ71はマイクロ
フォトセンサ72によって検知される。このマイクロフ
ォトセンサ72の検知信号で上記ステップモ−タ6によ
る回転軸3の回転角度が制御される。つまり、半導体ウ
エハ21のロック状態を解除するときには、上記解除機
構51の第1、第2のシリンダ61、62に対して第1
の舌片52と第2の舌片53とが所定の位置になるよう
回転軸3の回転角度を制御する。
【0047】上記本体ベ−ス1の上面側には上記回転軸
3の上部が遊挿される通孔75aが形成され内部に上記
回転軸3を収容した下カップ75と、上記保持部材11
に保持された半導体ウエハ21の上面側周辺部を覆う、
上面に開口部76aを有する上カップ76とが設けられ
ている。上カップ76は上下動自在に設けられ、図示し
ない上下駆動シリンダのロッド77が連結されている。
このシリンダが作動することで上カップ76が上下駆動
される。上記下カップ75と上カップ76とで処理容器
を形成している。
【0048】上記上カップ76を図1に鎖線で示す位置
まで下降させると、その上面開口部から保持部材11の
上部が突出する。したがって、図示しないロボットによ
って上記保持部材11へ未処理の半導体ウエハ21を供
給したり、乾燥処理された半導体ウエハ21を取り出す
ことができるようになっている。さらに、下カップ75
には排出管78が接続されている。この排出管78は下
カップ75内部の洗浄液や雰囲気を排出する。
【0049】図1に示すように、上記下カップ75の通
孔75aの周辺部には、上記回転テ−ブル9の下面周辺
部に対向するリング状の対向部材81が設けられてい
る。この対向部材81の上面周辺部には第1の壁体とし
ての内周壁82aと、この内周壁82aよりも背の低い
第2の壁体としての外周壁82bとによって環状溝83
が形成されている。この環状溝83の底部には液体Lの
供給管84が接続されていて、上記環状溝83に液体L
を供給するようになっている。
【0050】上記環状溝83を形成する外周壁82bは
内周壁82aよりも背が低いから、上記環状溝83に供
給された液体Lは外側へオ−バフロ−し、処理容器を形
成する下カップ75内へ滴下し、排出管78から排出さ
れるようになっている。
【0051】上記回転テ−ブル9の下面周辺部には上記
環状溝83に入り込むシ−ル壁85が全周に亘って設け
られている。上記シ−ル壁85が液体Lが収容された環
状溝83に挿入されることで、上記回転テ−ブル9の下
面側と外周側とが気密に遮断される。
【0052】それによって、塵埃を含む外気が上記下カ
ップ75の通孔75a部分から下カップ75内へ流入す
るのが阻止されるとともに、上下のカップ75、76内
に飛散した洗浄液が上記下カップ75の通孔75aから
外部へ流出するのが防止され、さらには環状溝83の液
体Lによって遮断された外部からの塵埃は、その液体L
がオ−バフロ−したカップ76から排出されることで半
導体ウエハ21に害を及ぼすことがない。
【0053】洗浄液が酸性度の高い液体の場合、各カッ
プ75、76や回転テ−ブル9は耐酸性を有する、たと
えば弗素樹脂などの材料によって作られているので、腐
蝕されることはないが、その洗浄液が下カップ75から
外部に流出して金属で作られた他の部品に付着すると、
その部品が腐蝕される虞があり、また軸受部分などの可
動部に浸入すると、その可動部が早期に損傷することが
ある。しかしながら、上述したシ−ル構造によって、下
カップ75内から洗浄液が外部に流出するのが阻止され
ているから、そのような不都合が生じることがない。
【0054】上記回転軸3内に設けられたハウジング3
3には窒素などの不活性ガスの供給管91が設けられて
いる。この供給管91は上記ブラケット31の上面側と
下部ノズル体26との下面側との第1の空間部92aに
連通している。上記ブラケット31の周壁には、この外
周面と回転軸3の内周面との間の第2の空間部92bに
連通する連通孔93が形成されている。
【0055】したがって、上記供給管91から上記第1
の空間部92aに供給された不活性ガスは上記連通孔9
3から第2の空間部92bへ流れ、この第2の空間部9
2aから下部ノズル体26の下面側に沿って流出する。
つまり、上記第2の空間部92bは不活性ガスによって
正圧になるから、その圧力で上記第2の空間部92bに
洗浄液が流入するのが防止される。
【0056】図1に示すように上記回転軸3を回転自在
に支持した支持体2の周壁には図示しない吸引ポンプに
接続される第1の吸引孔95aが穿設されている。上記
回転軸3の周壁の上記第1の吸引孔95aと対向する部
位には第2の吸引孔95bが穿設されている。さらに、
上記回転軸3の周壁の、上記ロック筒体41と対向する
部分には第3の吸引孔95cが穿設されている。
【0057】したがって、上記第1の吸引孔95aに接
続された吸引ポンプの吸引力により、上記回転軸3を支
持体2に回転自在に支持した軸受4と、上記回転軸3を
ハウジング33に回転自在に支持した軸受29、32
と、上記ロック筒体41を上記回転軸3に回転自在に支
持した軸受40とで発生する塵埃が排出されるから、上
記各軸受で発生した塵埃が周囲に飛散するのが防止され
るようになっている。
【0058】つぎに、上記構成のスピン洗浄装置によっ
て半導体ウエハ21を洗浄する場合について説明する。
まず、半導体ウエハ21を回転テ−ブル9の上面に立設
された4本の保持部材11によって保持する。つまり、
半導体ウエハ21の下面周辺部を支持ピン16によって
支持させるとともに、外周面にロックピン17を当接さ
せることで、上記半導体ウエハ21を回転テ−ブル9に
保持する。上記ロックピン17は逆テ−パ状であるか
ら、半導体ウエハ21を径方向にずれないように保持す
るだけでなく、支持ピン16から浮き上がるのも確実に
阻止する。
【0059】回転テ−ブル9に半導体ウエハ21を保持
したならば、ステップモ−タ6を作動させて回転軸3と
ともに上記回転テ−ブル9を高速で回転させる。それと
同時に、上部ノズル体38から洗浄液を半導体ウエハ2
1の上面に向けて噴射させるとともに、下部ノズル体2
6のノズル孔27から半導体ウエハ21の下面に向けて
洗浄液を噴射する。高速回転される半導体ウエハ21の
上面と下面との中央部分に洗浄液が供給されることで、
この半導体ウエハ21の上下面が洗浄されることにな
る。
【0060】上記半導体ウエハ21の下面には、上記下
部ノズル体26に形成されたノズル孔27から洗浄液が
供給される。上記下部ノズル体26は、固定軸を形成す
るブラケット31に取り付けられて回転軸3の上端側、
つまり回転テ−ブル9の上面側に突出して設けられてい
る。
【0061】そのため、上記下部ノズル体26のノズル
孔27から半導体ウエハ21の下面に向けて噴射される
洗浄液は、高速回転する上記回転テ−ブル9によって遮
られることなく半導体ウエハ21の下面を洗浄するか
ら、この半導体ウエハ21の下面を効率よく確実に洗浄
することができるばかりか、洗浄液が回転テ−ブル9に
衝突して飛散するということもない。
【0062】上記下部ノズル体26は中心部26aと傘
部26bとに分割され、傘部26bは回転軸3の上端面
を覆っている。そのため、半導体ウエハ21の下面に噴
射されて落下する洗浄液は上記傘部26bによって回転
軸3と、この回転軸3の上端部内に回転自在に支持され
たブラケット31との間の第2の空間部92bに流入す
るのが阻止される。
【0063】しかも、上記回転テ−ブル9の通孔25a
の周辺部には第1のシ−ル壁20aが突設され、上記傘
部26bの下面には上記第1のシ−ル壁20aに対向す
る第2のシ−ル壁20bが垂設されているから、これら
のシ−ル壁によっても洗浄液が上記第2の空間部92b
へ浸入するのを阻止する。
【0064】上記第2の空間部92bには、ハウジング
33に設けられた供給管91から第1の空間部92aに
供給された不活性ガスがブラケット31に形成された連
通孔93を通じて流入し、その上端の開放端から流出す
る。そのため、上記第2の空間部92bは不活性ガスに
よって正圧になるから、その圧力によっても上記第2の
空間部92bへ洗浄液が流入するのが阻止されることに
なる。
【0065】このように、上記第2の空間部92bに洗
浄液が流入するのが阻止されれば、回転軸3を回転自在
に支持した軸受29などが洗浄液によって早期に腐蝕さ
せられるようなことがなくなる。とくに、洗浄液の酸性
度が高い場合には早期腐蝕を防ぐために非常に有効であ
る。
【0066】一方、回転テ−ブル9の保持部材11に保
持される半導体ウエハ21のサイズが変更になる場合、
上記回転テ−ブル9は、変更される半導体ウエハ21を
支持できる間隔で上記保持部材11が設けられた回転テ
−ブル9に交換される。
【0067】上記回転テ−ブル9を交換する場合、ま
ず、下部ノズル体26の傘部26bを中心部26aから
取り外す。この中心部26aは回転テ−ブル9の中心部
に形成された通孔40よりも小径に設定されている。そ
のため、下部ノズル体26の傘部26bが回転テ−ブル
9を回転軸3に固定したねじ9aを覆い隠していても、
上記傘部26bを中心部26aから取り外すことで、上
記ねじ9aを露出させることができる。それによって、
このねじ9aを緩めて上記回転テ−ブル9を回転軸3か
ら取り外すことができる。
【0068】回転テ−ブル9を取り外したならば、サイ
ズ変更に応じた新たな回転テ−ブル9を、取り外し時と
は逆の手順で上記回転軸3に取り付ければよい。回転テ
−ブル9を異なるサイズのものに交換しても、図3に示
す回転軸3の中心からレバ−44の一端に設けられた係
止ピン43までの距離Aと、この係止ピン43から保持
部材11の回転中心までの距離Bとの比が一定になるよ
う、上記レバ−44の長さが設定されている。
【0069】それによって、上記保持部材11がロック
筒体41を介してばね54によりロック方向に回転させ
られる角度や解除機構51によって解除方向に回動させ
られる角度を一定にすることができる。
【0070】上記回転テ−ブル9の下面周辺部にはシ−
ル壁85が設けられ、このシ−ル壁85は液体Lが収容
された環状溝83に収容されている。そのため、上記回
転テ−ブル9の下面周辺部が気密にシ−ルされ、下カッ
プ75に形成された通孔75aから塵埃を含む外気が下
カップ75内に流入するのが阻止されるから、洗浄され
た半導体ウエハ21が汚染されることがない。また、逆
に下カップ75内に飛散する洗浄液が回転テ−ブル9の
下面側から上記通孔75aを通って外部に流出するのも
防止できるから、とくに、洗浄液が酸性度の高い薬品で
ある場合には有効である。
【0071】なお、上記スピン洗浄処理装置は、洗浄処
理された半導体ウエハ21を高速回転させることで、そ
の半導体ウエハ21に付着した洗浄液を乾燥させること
ができる。乾燥処理に際し、上記回転テ−ブ9の下面周
辺部が上述したごとくシ−ルされていることで、乾燥時
にも下カップ75内に外気が流入するのが阻止される。
そのため、乾燥処理時にも、上記半導体ウエハ21に外
気に含まれる塵埃が付着するのを防止できる。
【0072】図6はこの発明の第2の実施形態を示す。
この実施形態は、下カップ101の底部中心部に形成さ
れた通孔102に回転軸103を挿通した場合に、この
回転軸103の外周面と上記通孔102の内周面との間
をシ−ルするようにした構造とである。つまり、上記通
孔102の周辺部には第1の壁体としての内周壁104
と、この内周壁104よりも背の低い第2の壁体として
の外周壁105とが径方向に所定間隔で環状に突設され
ている。それによって、環状溝106が形成されてい
る。
【0073】なお、上記回転軸103の上端は回転テ−
ブル107の下面中央部分に連結されていて、この回転
軸103を回転駆動することで、上記回転テ−ブル10
7の上面に保持された半導体ウエハ108も一体的に回
転駆動されるようになっている。
【0074】上記環状溝106には液体Lの供給管10
9が接続されていて、この供給管109から上記環状溝
106に液体Lが供給される。環状溝106に供給され
た液体Lは背の低い外周壁105から下カップ101へ
オ−バフロ−し、下カップ101の底部に接続された排
出管111から排出されるようになっている。
【0075】上記回転軸103の上記下カップ101内
に突出した部分の外周面には環状壁112が設けられて
いる。この環状壁112の下端部は上記環状溝106の
液体L内に浸漬されている。したがって、上記通孔10
2と上記回転軸103との間がシ−ルされている。
【0076】このような構成によれば、上記下カップ1
01の通孔102と回転軸103との間が気密にシ−ル
されるから、外気が上記通孔102から下カップ101
内へ侵入するのが阻止され、また半導体ウエハ108を
洗浄して下カップ101に飛散した洗浄液が上記通孔1
02から外部へ流出するのも阻止される。
【0077】すなわち、この発明のシ−ル構造は、上記
第1の実施形態に示すように下カップ75と回転テ−ブ
ル9とに設けるようにしてもよく、あるいは第2の実施
形態に示すように下カップ101と回転軸103に直接
に設けるようにしてもよい。
【0078】なお、上記各実施形態では、この発明のシ
−ル構造をスピン洗浄処理装置に適用した場合について
説明したが、上記スピン洗浄処理装置でスピン洗浄され
た半導体ウエハを乾燥処理する場合にも、この発明は有
効に利用することができること、勿論である。さらに、
この発明の適用は、スピン処理装置だけに限定されず、
固定部材と、回転部材との隙間をシ−ルする必要がある
構造であれば、適用することが可能である。
【0079】
【0080】
【0081】
【0082】
【発明の効果】請求項1の発明によれば、回転テ−ブル
と回転軸との隙間を確実にシ−ルすることができるか
ら、処理容器内で飛散する洗浄液が上記隙間から処理容
器の外部へ流出するのを防止でき、また塵埃を含む外気
が上記隙間から処理容器内へ流入するのを防止できる。
さらに、環状溝に供給された液体を処理容器へオ−バフ
ロ−させるようにしたことで、環状溝の液体によって捕
捉された有害な洗浄液や外気中の塵埃などを上記処理容
器から外部へ確実に排出することが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の第1の実施形態を示す要部の拡大断
面図。
【図2】同じくスピン洗浄処理装置の全体構成図。
【図3】同じくワ−クの保持構造の説明図。
【図4】同じく解除機構の側面図。
【図5】同じく解除機構の平面図。
【図6】この発明の第2の実施形態を示すシ−ル構造の
説明図。
【符号の説明】
3…回転軸 9…回転テ−ブル(回転部材) 21…半導体ウエハ(ワ−ク) 75…下カップ(処理容器) 76…上カップ(処理容器) 75a…通孔 82a…内周壁(第1の壁体) 82b…外周壁(第2の壁体) 83…環状溝 84…供給管 85…環状壁
フロントページの続き (56)参考文献 特開 平8−81297(JP,A) 特開 平5−206019(JP,A) 特開 平5−104055(JP,A) 特開 平6−170316(JP,A) 特開 平5−305262(JP,A) 特開 平4−7060(JP,A) 特開 昭62−273386(JP,A) 実開 平5−51798(JP,U) 実開 平3−7978(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B05C 7/00 - 21/00 F16J 15/40 H01L 21/304

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 ワ−クを回転させて処理するスピン処理
    装置において、 回転自在に設けられた回転軸と、 この回転軸の上端に設けられ上面側に上記ワ−クが保持
    される回転テ−ブルと、 上記回転軸が挿通される通孔が形成され内部に上記回転
    テ−ブルが設けられる処理容器と、 この処理容器の上記通孔の周辺部に上記回転テ−ブルの
    下面に対向して設けられ内部に液体が収容される環状溝
    と、 上記回転テ−ブルから垂設され上記環状溝に挿入される
    環状壁とを具備し、 上記環状溝は、第1の周壁と、この第1の周壁よりも背
    の低い第2の周壁とによって形成されていて、この環状
    溝に供給される液体は上記第2の周壁から上記処理容器
    へオ−バフロ−されることを特徴とするスピン処理装
    置。
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