JP2866273B2 - 線条材の張力調整装置 - Google Patents

線条材の張力調整装置

Info

Publication number
JP2866273B2
JP2866273B2 JP2867293A JP2867293A JP2866273B2 JP 2866273 B2 JP2866273 B2 JP 2866273B2 JP 2867293 A JP2867293 A JP 2867293A JP 2867293 A JP2867293 A JP 2867293A JP 2866273 B2 JP2866273 B2 JP 2866273B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
tension
spring
tension arm
support shaft
adjusting device
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP2867293A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH06219646A (ja
Inventor
重治 新井
保夫 横山
康弘 鈴木
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
OGURA KURATSUCHI KK
Original Assignee
OGURA KURATSUCHI KK
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by OGURA KURATSUCHI KK filed Critical OGURA KURATSUCHI KK
Priority to JP2867293A priority Critical patent/JP2866273B2/ja
Publication of JPH06219646A publication Critical patent/JPH06219646A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2866273B2 publication Critical patent/JP2866273B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻線機等に導かれる途
中の線条材に対して張力を付与し、かつこの線条材の異
常張力発生時にこれが断線しないように制御する線条材
の張力調整装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】一般に、糸や撚糸、コイルあるいは光フ
ァイバ等の線条材を巻取機で巻き取る場合には、線条材
に張力調整装置により一定の張力が付与される。このよ
うな張力調整装置は、実開昭62−133571号公報
に開示されている。
【0003】その張力調整装置は、支持体となる中空箱
形を呈するカバー内に制動装置やテンションアーム、揺
動自在に支持された係合板、これらテンションアームと
係合板に張架されたスプリング等が配設されている。
【0004】制動装置は、円周方向に異なる磁極N,S
が交互に着磁された永久磁石と、この永久磁石の背面側
に固着された外周面を渦巻状の周面としたカムプレート
と、前記永久磁石の正面側と隙間をおいて対向した円板
状の磁性部材とからなり、永久磁石は、カバーの背面に
穿設されたねじ孔に螺合された調整ねじを介してカバー
に支持され、磁性部材は、調整ねじと同一軸線上に配設
されカバーの正面中央に穿設されたボス孔に軸受を介し
て支持された制動軸に装着されている。
【0005】テンションアームは、カバーの正面上部に
穿設されたボス孔に軸受を介して支持された軸に軸着さ
れた作用点側となるカバー内部のテンションアームと、
先端にガイド部材としての補助テンションプーリが枢着
された力点側となるカバー外部のテンションアームで構
成されている。
【0006】係合板は、制動装置のカムプレート外周面
と摺接する係合部と、この係合部から更に延設されたア
ーム部からなり、カバーの背面側に植設された軸に揺動
自在に支持されている。またアーム部の先端には、一方
のフックを内テンションアームに掛止したスプリングの
他方のフックが掛止されている。
【0007】このような構造から線条材の張力調整装置
は、線条材が制動軸に軸着されたテンションプーリに添
接された後、テンションアームの補助テンションプーリ
に添接され巻取機に巻き取られる。またこのとき、線条
材には、制動装置の制動トルクとテンションアームを上
方に付勢するスプリングのばね力(バックテンション)
により、一定の張力が付与される。
【0008】ここで線条材の線径に応じて張力を初期設
定する場合は、調整ねじを回動して制動装置の永久磁石
を磁性部材に対して前進または後退させて、これら永久
磁石と磁性部材の隙間を変化させることにより、制動装
置の制動トルクを調整する。
【0009】また、調整ねじの回動により係合板が摺接
するカムプレートも回動されるので、永久磁石が前進し
て制動力が強くなった分、テンションアームを上方に付
勢するスプリングのばね力が強くなったり、永久磁石が
後退して制動力が弱くなった分、テンションアームを上
方に付勢するスプリングのばね力が弱くなる。したがっ
て、制動トルクとスプリングのばね力を単独に調整する
ことなく、線条材の張力調整ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般にこのような張力
調整装置においては、線条材が補助テンションプーリに
添接されて巻取機に巻き取られるので、巻き取り中テン
ションアームの力点側は略水平状態に保持されている。
そして、線条材に異常張力や弛みが作用した場合に、テ
ンションアームは係合板との間に張架されたスプリング
のばね力に抗して下方に回動されたり、スプリングのば
ね力により上方に回動されたりする。
【0011】したがって、スプリングのばね定数が大き
いと、水平状態にあるテンションアームが異常張力や弛
みにより回動したときの張力変動を吸収しずらく線条材
が断線する要因となってしまうので、スプリングのばね
定数を小さくしなければならない。また、線条材に付与
される張力(以下、テンション値という。)を最小限に
設定した場合のスプリングの特性は、テンションアーム
の回動変位に対して、テンションアーム側より見て弱い
ばね力(零近傍)からなる緩やかな特性曲線になること
が好ましい。
【0012】すなわち、テンション値を最小限に設定し
たときにも、テンションアームの力点側が水平位置より
起立した状態に保持されるようにスプリングにはある初
張力を与え、そのスプリングの初張力によって、巻線減
速時におけるテンションプーリ等の回転部材の自己慣性
等による線条材の弛みを吸収しなければならない。しか
しながら、従来の張力調整装置は、スプリング付勢角度
がほぼ一定であり、スプリングとカバー内部のテンショ
ンアームの中心軸線が略直交するため、スプリングのば
ね力のうち、テンションアームが線条材の張力により回
動されるのを抑制する方向の分力(初張力)が大きく、
スプリングの特性をテンションアーム側より見て弱いば
ね力(零近傍)からなる緩やかな特性曲線とすることは
できず、線条材が断線してしまったりテンションプーリ
から外れてしまうことがあった。
【0013】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであり、テンションアームの回動に対してスプリング
のばね特性曲線が、弱いばね力からなる緩やかな二次的
曲線を得るようにし、小さな張力変動も吸収できる線条
材の張力調整装置を提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の線条材の張力調整装値は、支持体
支持軸に揺動自在に支持されたテンションアームと、こ
のテンションアームの作用点側に設けられ前記支持軸の
軸芯から接離自在な掛止部材と、前記支持軸の軸芯に対
して前記掛止部材より離間した下方に位置する前記支持
体の部位に設けられた掛止点と、前記掛止部材と前記掛
止点とに渡り張架され、前記掛止部材を前記支持軸側に
接近させることにより中心軸線が前記支持軸の軸芯と重
なり合うスプリングとを備え、前記スプリングは、中心
軸線が前記掛止点を中心に前記テンションアームの回動
方向とは反対の方向に変位されながら伸縮することを特
徴とする。
【0015】このような構造とすると、テンション値最
小の時、テンションアームに作用するスプリング力はほ
ぼ零から立上がるようになる。また、テンションアーム
の力点側が水平状態に回動されるまでのばね特性や、テ
ンションアームに作用する制動装置の制動トルクとスプ
リングのばね力からなるテンション値の変化は二次的と
なる。また更には、スプリングのばね定数を小さくする
ことにより、テンションアームの力点側が水平状態から
更に回動されても、ばね力は急激に強まることはない。
【0016】
【作用】このような構造からなる線条材の張力調整装置
は、線条材がスネールガイドからフェルト等の線押さえ
とガイドプーリを通過した後、テンションプーリとガイ
ド部材としての補助テンションプーリ等に添接され、巻
取機に巻き取られる。また、このとき線条材には、制動
装置の制動トルクとスプリングのばね力により一定の張
力が付与されているので、断線や弛みを生じることなく
巻き取られる。また更には、スプリングのばね力のう
ち、テンションアームが線条材の張力により回動される
のを抑制する方向の分力(初張力)を小さくすることに
より、テンション値最小の時に設定されるスプリングの
ばね力の特性曲線を、弱いばね力(ほぼ零)からなる緩
やかな二次的曲線としたので、線条材に作用する張力変
動の吸収が良好となり、巻線減速時に生ずる線条材の弛
みを吸収し易くなる。
【0017】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の一実施例である
張力調整装置であり、図1は正面図、図2は背面図、図
3は図2のA−A線断面図、図4は図3のB−B線断面
図である。以下、これら図面に基づき本発明の一実施例
を詳細に説明する。張力調整装置1は、巻取機(図示せ
ぬ)の支持軸2に支持されており、支持体としての固定
ハウジング3に制動装置4が固定されている。制動装置
4は、図3・図4に図示されているように、円周方向に
異なる磁極N・Sが交互に4極着磁された環状な永久磁
石5・6が、隙間をおいて対向配置されている。
【0018】またこれら一対の永久磁石5・6は、磁性
材製の環状な磁気ホィール7・8に固着されている。ま
た、固定ハウジング3にねじ止め固定された磁気ホィー
ル7の外周面には、円筒部材9の一方の端部が圧入固着
されており、その円筒部材9の他方の端部には、別の磁
気ホィール8が回動自在に嵌合されている。そして、各
磁気ホィール7・8の中心孔内には、軸受10a・10
bを介して制動軸11が支持されている。
【0019】制動軸11には、一対の永久磁石5・6間
に配設されたヒステリシス材製の円板状磁性部材12が
一体回転可能に軸着されている。なお、符号13・14
は、磁性部材12の側面と永久磁石5・6の側面との間
の隙間を設定するカラーである。また制動軸11の固定
ハウジング3から突設された先端には、溝内にOリング
(図示せぬ)が嵌合されるテンションプーリ15が軸着
されている。一方、磁気ホィール8は係止板16が固着
されており、調整部材17の操作により回動される被回
動部材として構成されている。
【0020】調整部材17は、固定ハウジング3にねじ
止めされた支持部材18と、この支持部材18に回転自
在に支持された調整ねじ19と、この調整ねじ19のね
じ部分が螺合された移動部材20とからなり、調整ねじ
19を回動させることにより、移動部材20が固定ハウ
ジング3の側部に案内されて上下移動するようになって
いる。
【0021】そして、移動部材20には、係止板16に
形成された長孔内に挿入されたピン21と、穿設された
貫通孔にスプリング22の一方端が回動自在に挿入され
掛止されたピン23が植設されている。また、スプリン
グ22の他方端は、固定ハウジング3に揺動自在に支持
されたテンションアーム24に掛止されている。
【0022】テンションアーム24は、固定ハウジング
3の正面側に配設された力点側となる外テンションアー
ム24aと同背面側に配設された作用点側となる内テン
ションアーム24bとからなり、固定ハウジング3に植
設された支持軸25により連結され一体回動自在に支持
されている。そして、外テンションアーム24aの先端
には、ガイド部材としての補助テンションプーリ26が
枢着され、内テンションアーム24bには、穿設された
貫通孔にスプリング22の他方端が回動自在に挿入され
掛止され、かつねじ止めされた位置調整自在な掛止部材
27と、同様にねじ止めされた位置調整自在な錘体28
が配設されている。なお、符号29は、スプリング22
のばね力によりテンションアーム24の補助テンション
プーリ26が上方に付勢されたときの移動量を制限する
ストッパーである。
【0023】また、図2に図示されているように、調整
部材17のピン23は、支持軸25の軸芯に対して掛止
部材27より離間した下方の位置に設けられ、支持軸2
5と補助テンションプーリ26の中心点とを結ぶ直線と
スプリング22の中心軸線とが略同一軸線上に重なり合
うように構成されており、スプリング22は、中心軸線
がピン23を中心にテンションアーム24の回動方向と
は反対の方向に変位されながら伸縮される。
【0024】またこの実施例においては、掛止部材27
を支持軸25に接近させたとき、調整部材17のピン2
3と内テンションアーム24bに配設された掛止部材2
7との間に渡り張架されたスプリング22の中心軸線の
延長線が、テンションアーム24の支持軸25の軸芯と
重なり合うように構成されている。
【0025】このような張力調整装置1には、線条材3
0がスネールガイド31とフェルト等の線押さえ32、
ガイドプーリ33を通りテンションプーリ15に添接さ
れ、補助テンションプーリ26に添接される。なお、図
1において図示されている符号34は、テンションアー
ム24の回動により作動するマイクロスイッチであり、
符号35は固定ハウジング3に形成された長孔であり、
調整部材17のピン21が挿入されている。そして、調
整ねじ19の回動によりピン21が移動することによ
り、制動装置4の制動トルクとスプリング22のばね力
とによる張力が目視により把握できるように、固定ハウ
ジング3には目盛が刻印されている。
【0026】以上のような構造からなる張力調整装置1
は、モータ(図示せぬ)の回転により線条材30が巻取
機(図示せぬ)に巻き取られると、巻き取り中のテンシ
ョンアーム24は、制動装置4の制動トルクとスプリン
グ22のばね力により付与された線条材30の張力によ
り、外テンションアーム24aが略水平状態となるまで
回動され、その状態が保持される。
【0027】また、巻き取り中の線条材に異常張力が作
用すると、テンションアーム24は、補助テンションプ
ーリ26がさらに下方へ移動されるように回動されスプ
リング22は伸ばされる。逆に、巻き取り中の線条材に
弛みが生じると、テンションアーム24は、スプリング
22のばね力により補助テンションプーリ26が上方へ
移動されるように回動する。したがって、線条材30が
断線したり弛んだりすることがなく、巻取機により巻き
取られる。
【0028】一方、このような張力調整装置1の線条材
30に付与する張力の初期設定は、線条材30の線径な
どの諸条件により、調整部材17の調整ねじ19を回動
して移動体20を上下移動することにより行なわれる。
【0029】なお、図1・図2に図示された状態は、制
動装置4の一対の永久磁石5・6に着磁された磁極がN
−S・N−Sの異極対向とした状態であり、制動装置4
の制動トルクが最小値となっている。
【0030】また、スプリング22が掛止された掛止部
材27は、内テンションアーム24bの支持軸25側に
固定されており、スプリング22のばね力のうち、テン
ションアーム24が線条材30の張力により回動される
のを抑制する方向の分力は最小値(ほぼ零)となってい
る。
【0031】すなわち図1・図2に図示された張力調製
装置1は、線条材30に張力をほとんど付与していない
状態である。そのために、テンションアーム24の力点
側を水平位置より起立した状態に保持し、かつマイクロ
スイッチ34を作動させる為のバランスウエイトとして
錘体28が、内テンションアーム24bに配設されてい
る。なお錘体28は、単にバランスウエイトとして構成
されたり、スプリング22のばね力との関係により線条
30に付与される張力を微調整するための部材として
構成されるものである。
【0032】このような状態において、調整ねじ19を
回動して移動部材20を下方に移動すれば、係止板16
は最大90度回動される。そして一対の永久磁石5・6
はN−N・S−Sの同極対向となり、これら永久磁石5
・6間に介在されている磁性部材12の誘導磁極も変え
られ、制動装置4の制動トルクは最大値となる。
【0033】またさらには、スプリング22と内テンシ
ョンアーム24bの中心軸線の交差角が大きくなるの
で、スプリング22のばね力のうち、テンションアーム
24が線条材30の張力により回動されるのを抑制する
方向の分力も大きくなる。なお、掛止部材27を錘体2
8方向に移動するほど、スプリング22の前記分力が更
に大きくなるが、スプリング22のばね定数は小さく、
テンションアーム24の回動によりスプリング22のば
ね力が急激に強くなることはない。
【0034】次に、本発明の他の実施例である線条材の
張力調整装置を説明する。なお、張力調整装置1に対し
て制動装置が相異するのみなので、制動装置のみ説明す
る。図5は制動装置の断面図、図6は図5の磁気遮蔽部
材の正面図である。
【0035】制動装置36は、円周方向に異なる磁極が
交互に着磁された環状な永久磁石37が略皿状を呈する
磁気ホィール38に固着されており、また、磁気ホィー
ル38は取付け板39を介して固定ハウジング3に固定
され支持されている。磁気ホィール38には、軸受40
を介して磁気遮蔽部材41が回転自在に支持されてい
る。
【0036】磁気遮蔽部材41は、永久磁石37の中心
孔から軸受40の内輪に嵌合される円筒部41aと、永
久磁石37に隙間をおいて対向する円板部41b、この
円板部41bより半径方向外側に延設された係止部41
cとからなる形状であり、円板部41bには断磁部とし
てのスリット41dが形成され、また係止部41cに
は、調整部材17のピン21が係合される長孔41eが
形成されている。
【0037】磁気遮蔽部材41の円筒部41a内孔に
は、軸受42・43を介して制動軸44が回転自在に支
持されている。制動軸44にはハブ45を介してヒステ
リシス材の磁性部材46が軸着されており、永久磁石3
7と磁気遮蔽部材41の円板部41bに形成された隙間
と略同一寸法となる隙間をおいて同円板部41bと対向
している。また制動軸44の固定ハウジング3より突設
した先端には、テンションプーリ15がキー嵌合されて
軸着されている。なお符号47は、カバーである。
【0038】このような構造からなる制動装置36は、
磁気遮蔽部材41の係止部41cと調整部材17のピン
21に係合されるので、張力調整装置1と同様に調整ね
じ19を回動して移動部材20を移動することにより制
動トルクが変動する。
【0039】すなわち、図6に図示したように、磁気遮
蔽部材41のスリット41dが永久磁石37のN−S磁
極面の境い目に位置していると、スリット41dの溝幅
寸法が磁気遮蔽部材41の円板部41bと磁性部材46
との間の隙間寸法より大きいため、永久磁石37の磁束
は磁性部材46まで迂回され、最大な制動トルクが得ら
れる。
【0040】また、磁気遮蔽部材41を45度回動する
と、各スリット41d間の円板部41bに迂回された永
久磁石37の磁束は同永久磁石37の異極側に流れる短
絡回路を形成する。したがって、最小な制動トルクとな
る。
【0041】このような制動装置36を用いる張力調整
装置は、制動装置4を用いる張力調整装置1と同等な作
用・効果が得られる。なお、制動装置36においては、
磁気遮蔽部材41を調整部材17のピン21に係合した
が、この磁気遮蔽部材41を固定して、永久磁石37が
固着されている磁気ホィール38を調整部材17のピン
21に係合する方法をとってもよい。
【0042】また本発明の線条材の張力調整装置におい
ては、スプリング22の一方端を調整部材17の移動部
材20に植設されたピン23に掛止し、制動トルクとば
ね力を一体調整したが、係止板16,41cを更に延長
しこれら係止板16,41cに直接スプリング22の一
方端を掛止してもよい。
【0043】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
線条材の張力調整装置は、支持体の支持軸に揺動自在に
支持されたテンションアームと、このテンションアーム
の作用点側に設けられ前記支持軸の軸芯から接離自在な
掛止部材と、前記支持軸の軸芯に対して前記掛止部材よ
り離間した下方に位置する前記支持体の部位に設けられ
た掛止点と、前記掛止部材と前記掛止点とに渡り張架さ
れ、前記掛止部材を前記支持軸側に接近させることによ
り中心軸線が前記支持軸の軸芯と重なり合うスプリング
とを備え、前記スプリングは、中心軸線が前記掛止点を
中心に前記テンションアームの回動方向とは反対の方向
に変位されながら伸縮するように構成したので、テンシ
ョンアームに作用するスプリングのばね力はほぼ零から
立上がり、テンションアームに作用する制動装置の制動
トルクとスプリングのばね力からなるテンション値は二
次的変化となるので、巻線減速時に生ずる線条材の弛み
を吸収し易くなる。また、スプリングのばね定数を低く
しそのばね特性をより緩やかな二次的曲線になるように
することにより、線条材に作用する張力変動の吸収が最
も良好な線条材の張力調製装置を提供することができ
る。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施例である線条材の張力調整装置
の正面図である。
【図2】図1の張力調整装置の背面図である。
【図3】図2のA−A線断面となる制動装置の断面図で
ある。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明の他の実施例である線条材の張力調整装
置に用いる制動装置の断面図である。
【図6】図5の制動装置に用いる磁気遮蔽部材の正面図
である。
【符号の説明】
1 張力調整装置3 固定ハウジング(支持体) 4 制動装置 15 テンションプーリ 16 係止板 17 調整部材 22 スプリング 24 テンションアーム25 支持軸 26 補助テンションプーリ27 掛止部材 30 線条材
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 59/00 - 59/40

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 支持体の支持軸に揺動自在に支持された
    テンションアームと、このテンションアームの作用点側
    に設けられ前記支持軸の軸芯から接離自在な掛止部材
    と、前記支持軸の軸芯に対して前記掛止部材より離間し
    た下方に位置する前記支持体の部位に設けられた掛止点
    と、前記掛止部材と前記掛止点とに渡り張架され、前記
    掛止部材を前記支持軸側に接近させることにより中心軸
    線が前記支持軸の軸芯と重なり合うスプリングとを備
    え、前記スプリングは、中心軸線が前記掛止点を中心に
    前記テンションアームの回動方向とは反対の方向に変位
    されながら伸縮することを特徴とする線条材の張力調整
    装置。
JP2867293A 1993-01-25 1993-01-25 線条材の張力調整装置 Expired - Lifetime JP2866273B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2867293A JP2866273B2 (ja) 1993-01-25 1993-01-25 線条材の張力調整装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2867293A JP2866273B2 (ja) 1993-01-25 1993-01-25 線条材の張力調整装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH06219646A JPH06219646A (ja) 1994-08-09
JP2866273B2 true JP2866273B2 (ja) 1999-03-08

Family

ID=12255000

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2867293A Expired - Lifetime JP2866273B2 (ja) 1993-01-25 1993-01-25 線条材の張力調整装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2866273B2 (ja)

Families Citing this family (1)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
CN115323600B (zh) * 2022-08-25 2023-09-15 吴江市潇湘纺织有限公司 一种织布机用纱线张力器

Also Published As

Publication number Publication date
JPH06219646A (ja) 1994-08-09

Similar Documents

Publication Publication Date Title
JP2866273B2 (ja) 線条材の張力調整装置
JP2662282B2 (ja) 線条材の張力制御装置
JPH039144A (ja) 入力対応制動装置
JPH07215589A (ja) 張力調整装置
JPH05228738A (ja) 放電加工機のリボン又はワイヤ電極の張力測定及び/又は張力制御装置
JP2845708B2 (ja) 制動装置並びに該装置を用いる張力調整装置
JP2813603B2 (ja) 線条材の張力調整装置
US2732142A (en) Grein
JP3280244B2 (ja) 線条材の張力制御装置
JP3251833B2 (ja) 張力調整装置
JP2846543B2 (ja) 制動装置並びに該装置を用いる張力調整装置
JP2675227B2 (ja) 線条材の張力制御装置
JPH07309533A (ja) 張力調整装置の制御回路並びに該装置の電磁ヒステリシスブレーキ
JPH06260362A (ja) トロイダルコイル巻線機
SU555183A1 (ru) Регул тор нат жени нити
TWM601633U (zh) 健身裝置及其結合風阻與磁阻的雙阻力構造
JPH02310265A (ja) テンション装置
JP2709844B2 (ja) 磁気継手
JPH05767A (ja) 線条体の巻取り方法および装置
JPS6160573A (ja) 巻取装置
JPS62140066U (ja)
JPH04341136A (ja) リール装置
JPS5815420Y2 (ja) 回転式糸張力調整装置
JPS6114379Y2 (ja)
JP2507500Y2 (ja) 糸条の張力付与装置