JPH07215589A - 張力調整装置 - Google Patents

張力調整装置

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JPH07215589A
JPH07215589A JP6027498A JP2749894A JPH07215589A JP H07215589 A JPH07215589 A JP H07215589A JP 6027498 A JP6027498 A JP 6027498A JP 2749894 A JP2749894 A JP 2749894A JP H07215589 A JPH07215589 A JP H07215589A
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tension
yoke
adjusting device
fixed housing
fixed
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Yasuo Yokoyama
保夫 横山
Yasuhiro Suzuki
康弘 鈴木
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    • B65CONVEYING; PACKING; STORING; HANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL
    • B65HHANDLING THIN OR FILAMENTARY MATERIAL, e.g. SHEETS, WEBS, CABLES
    • B65H2551/00Means for control to be used by operator; User interfaces
    • B65H2551/20Display means; Information output means

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Abstract

(57)【要約】 【目的】 線条材料の断線や弛みを防止する。 【構成】 線押さえ28とテンションプーリ30の各中
心点E・Fを結ぶ仮想線Gを交差する直線上にダンパア
ーム34が揺動自在に配置され、線押さえ28を通りテ
ンションプーリ30に掛けられた線条材料Hが、ダンパ
アーム34のガイドプーリ36に掛けられている。また
ダンパアーム34には、引っ張りコイルばね38とこの
ダンパアーム34やガイドプーリ36を支える引っ張り
コイルばね40とが掛けられている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】この発明は、糸やマグネットワイ
ヤなどの線条材料に一定の張力を付与する張力調整装置
に関するものである。
【0002】
【従来の技術】従来の張力調整装置としては、図6から
図8に示したような、出願人が先に開発した装置があ
る。図6は張力調整装置の正面図であり、図7は上半分
を断面とした制動装置の側面図である。図8は図7のA
A線断面図である。以下、これら図面に基づいて従来の
張力調整装置を簡単に説明する。
【0003】張力調整装置1は、巻取り機に装着される
平板状鋼板からなる固定ハウジング2に固定された下フ
ックガイド3と一対のセラミック板が重ね合わされた線
押さえ4を通る線条材料Bを、固定ハウジング2の背面
側に装着された後述する制動装置13の回転軸14に軸
着されたテンションプーリ5と、一端が固定ハウジング
2に揺動自在に支持された揺動部材としてのダンパアー
ム6の他端に回転自在に支持されたガイドプーリ7とに
掛け、固定ハウジング2に固定された上フックガイド8
を通して線条材料Bを巻取り機の巻取り部側に走行させ
る構造である。
【0004】またガイドプーリ7を支持したダンパアー
ム6は、一端がこのダンパアーム6のガイドプーリ7側
に掛止され他端が固定ハウジング2の切起こしされた掛
止片9に掛止された引っ張りコイルばねからなるダンパ
スプリング10により引っ張られる構造からなり、ガイ
ドプーリ7はダンパアーム6の固定ハウジング2への支
点Cを中心に揺動する。なお符号11・12は、巻取り
中の線条材料Bの張力変動とダンパスプリング10のば
ね力により揺動するガイドプーリ7の揺動範囲を制限す
るストッパとしてのねじであり、ダンパアーム6がこれ
らねじ11・12に当接離間する。なお、線条材料Bが
ガイドプーリ7を走行していないときは、ダンパアーム
6は引っ張りコイルばね10の初張力によりねじ11に
当接されている。
【0005】一方、上述した制動装置13は、固定ハウ
ジング2にねじ止めされる鍔付き円筒状の第1ヨーク1
5と、この第1ヨーク15と同心状に配置され軸線方向
間隔をおいて対向する鍔付き円筒状の第2ヨーク16と
の対向する側面に、円周方向の極性を交互に変えた環状
な永久磁石17・18が夫々固着されている。またこれ
ら永久磁石17・18間には、各永久磁石17・18と
所定の隙間をおいて対向するヒステリシス材製の円板状
ディスク19が介装されている。このディスク19は、
固定ハウジング2の正面側に突設された先端にテンショ
ンプーリ5が軸着された回転軸14に嵌合固着されるこ
とにより軸着されており、またこの回転軸14は、第1
ヨーク15と第2ヨーク16の内径面に圧入嵌合された
一対の軸受20によりこれらヨーク15・16に回転自
在に支持されている。なお符号21は、ディスク19と
軸受20の内輪端面との間に介装された一対のカラーで
ある。
【0006】また一対のヨーク15・16は、一方の開
口部が第1ヨーク15の円筒状外周面に圧入固着された
円筒状ケース22の他方の開口部を第2ヨーク16の円
筒状外周面に嵌合した後調整ねじ23で固定することに
より一体に固定されている。そしてこのような構造から
なる制動装置13は、調整ねじ23がケース22の長孔
23aから挿入され第2ヨーク16のねじ孔16aに螺
合される構造としたので、その調整ねじ23を緩めて第
2ヨーク16を回動することにより対向する永久磁石1
7・18の極の相対位置を変えることができる。
【0007】すなわち、永久磁石17・18は円周方向
4等分した状態で極性が異なるので、これら永久磁石1
7・18を同極同志で対向するときディスク19の磁化
は飽和状態となって、テンションプーリ5に最大の制動
トルクを付与することができ、またこれら永久磁石17
・18を異極同志で対向するときは、テンションプーリ
5に最小の制動トルクを付与することができる。
【0008】したがってこのような構造からなる張力調
整装置1は、巻取り機のモータの駆動により巻取り部に
巻取られる線条材料Bがテンションプーリ5とガイドプ
ーリ7とを走行するので、制動装置13の制動トルクに
よるテンションが線条材料Bに付与される。そして線条
材料Bに作用する張力変動はダンパスプリング10によ
り吸収され、巻取り中の線条材料Bの断線や弛みが防止
できる。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】従来の張力調整装置1
は、固定ハウジング2の右側下方に線押さえ4を取り付
け同固定ハウジング2の右側上方にテンションプーリ5
を取り付けるとともに、これら線押さえ4とテンション
プーリ5との間にダンパアーム6の支点Cを構成するこ
とにより、装置の軽量小形化が図られている。
【0010】しかしながらガイドプーリ7を走行する線
条材料Bには、ダンパスプリング10の初張力より大き
な張力からなるばね力が付与されるため、線条材料Bに
作用する張力変動が瞬時に急上昇すると、ダンパスプリ
ング10のたわみも大きくなり高いばね力が線条材料B
に付与され断線してしまうという問題があった。また線
条材料Bの異常張力が消滅すると、ダンパスプリング1
0のばね力によりストッパとしてのねじ11にダンパア
ーム6が当打されるので、その衝撃力によりダンパアー
ム6がバウンドして線条材料Bに弛みが発生するなど過
渡的に張力が変動するという問題があった。この発明
は、このような線条材料の断線や弛みを防止することを
目的とする。
【0011】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るためにこの発明では、ガイドプーリが回転自在に支持
された揺動部材を固定ハウジングに揺動自在に支持する
とともに、この揺動部材に、前記ガイドプーリを走行す
る線条材料の張力変動の影響を緩和する第1引っ張りコ
イルばねと、揺動部材やガイドプーリの静止位置を制限
する第2引っ張りコイルばねの各フックを掛止して、こ
れら第1引っ張りコイルばねと第2引っ張りコイルばね
を揺動部材を介して直列状に配置した。
【0012】なお、このような張力調整装置では、固定
ハウジングを平板状鋼板製とし、各引っ張りコイルばね
の各フックが掛止される掛止部を切り起こし成形するこ
とにより、装置を安価に提供できる。
【0013】またテンションプーリに制動トルクを付与
する制動装置として空隙式制動装置を採用すれば、制動
トルクの経時的変動がない。このような制動装置として
は、第1ヨークと第2ヨークに円周方向の極性を交互に
変えた永久磁石を個々に固着し、これら永久磁石の間に
ヒステリシス材製のディスクを介装するとともに、前記
永久磁石の極の相対位置を代えることにより制動トルク
の調整が可能な空隙式制動装置とするとよい。
【0014】また更には、調整作業を正確にかつ簡便に
行なうためには、永久磁石の漏洩磁気による第2ヨーク
を回動するときの負荷抵抗を消失したり、また第1ヨー
クに対する第2ヨークの回動量が目視で容易にわかるよ
うに制動トルク目盛りを構成するとよい。
【0015】
【作用】線条材料は、線押さえを通りテンションプーリ
とガイドプーリに掛けられ、テンションプーリの制動ト
ルクにより一定のテンションが付与された状態で走行す
る。線条材料に異常な張力変動(瞬間的な変動)が生じ
ると、直列状に配置した第1引っ張りコイルばねと第2
引っ張りコイルばねからなる直列ばねが均衡を破り瞬時
にたわみ、その張力変動の影響を緩和する。また異常張
力が消滅すると、第1引っ張りコイルばねと第2引っ張
りコイルばねの相対ばね力は制動装置の制動力に均衡す
る位置に安定し、線条材料に一定のテンションを付与し
続ける。
【0016】
【実施例】図1から図5はこの発明の張力調整装置の一
実施例であり、図1は張力調整装置の正面図、図2は一
部省略した図1の右側面図、図3は図1の背面図、図4
は図2・図3に示された制動装置の上半分を断面とした
側面図、図5は図4のDD線断面図である。以下、これ
ら図面に基づいてこの発明の張力調整装置の実施例を詳
細に説明する。
【0017】張力調整装置24は、平板状鋼板からなり
正面の本体部25aとこの本体部25aから背面側に折
り返えされた折り返えし片25bが形成された固定ハウ
ジング25を有し、この固定ハウジング25の本体部2
5aの図1における右側下方に下フックガイド26と圧
縮コイルばね27により押圧され重ね合わされた一対の
セラミック板28aを有する線押さえ28が取り付けら
れている。また線押さえ28の上方には、V溝内にOリ
ング29が嵌合されたテンションプーリ30が配置され
ている。このテンションプーリ30は、固定ハウジング
25の背面側に装着された後述する空隙式制動装置31
の回転軸32先端に嵌合され無頭ねじ33で固定される
ことにより軸着されている。
【0018】そしてこれら線押さえ28の中心点Eとテ
ンションプーリ30の中心点F(換言すれば制動装置3
1の回転軸32の中心点)とを結ぶ仮想線Gとこれら中
心点EF間で交差する直線上に、揺動部材としてのダン
パアーム34が配置されている。このダンパアーム34
は平板状鋼板を矩形状にプレス打抜き加工したものであ
り、一端がカラー35を介してねじで本体部25aに揺
動自在に支持されている。またダンパアーム34の他端
には、ガイドプーリ36が回転自在に支持されている。
【0019】ダンパアーム34には、一方のフックが本
体部25aの下端に切起こし成形された掛止部37に掛
止された第1引っ張りコイルばね38と、一方のフック
が本体部25aの上方に切起こし成形された掛止部39
に掛止された第2引っ張りコイルばね40の各他方のフ
ックが掛止されている。これら第1引っ張りコイルばね
38と第2引っ張りコイルばね40は、材料の直径や総
巻数、自由長さなど全て同一なコイルばねであり、各ば
ね中心線が合致するようにダンパアーム34を介して直
列状に配置されている。なお符号41はダンパアーム3
4のストッパとして本体部25aに螺合固着されたねじ
であり、また符号42は、本体部25aの図1において
左側上方に取り付けられた上フックガイドである。
【0020】次に、この発明の実施例として図4と図5
に示した空隙式制動装置31を説明する。この制動装置
31は、固定ハウジング25の本体部25aの背面側に
ねじ止めされた磁性材製の第1ヨーク43に、円周方向
の極性を交互に変えた(実施例では円周方向を4等分し
た位置にN−S4極の)第1永久磁石44が固着されて
いる。またこの第1永久磁石44と同一な極配列からな
る第2永久磁石45が固着された同様に磁性材製の第2
ヨーク46が、ヒステリシス材製の円板状ディスク47
を介して第1ヨーク43と同心状に配置されている。
【0021】ディスク47は、第1ヨーク43と第2ヨ
ーク46に軸受48(実施例では玉軸受)を介して回転
自在に支持され、かつ先端が本体部25aに穿設された
軸穴から正面に突設された回転軸32に一体に固着され
ることにより軸着されており、またこのディスク47
は、第1永久磁石44と第2永久磁石45の間に同一な
所定の隙間をおいて介装されている。なお符号49は、
ディスク47と各軸受48の内輪との間に介装された位
置決め用のカラーであり、非磁性材料としての樹脂やア
ルミニウム、銅などで形成されたものである。
【0022】一方、この実施例における制動装置31
は、第1ヨーク43と第2ヨーク46が非磁性材料とし
ての樹脂やアルミニウム、銅などで形成された円筒状ケ
ース50により一体に連結されている。すなわち、ケー
ス50の一方の開口端を第1ヨーク43の環状な鍔部4
3aに突き当たるまでこの第1ヨーク43に圧入嵌合し
て一体に固着するとともに、ケース50の他方の開口端
は、第2ヨーク46の環状な鍔部46aと非接触状態と
なる位置まで第2ヨーク46に嵌合されている。そし
て、ケース50の他方の開口端に穿設された長孔50a
から挿入される調整ねじ51を第2ヨーク46のねじ孔
46bに螺合することにより、これらケース50と第2
ヨーク46は着脱自在に固定されている。
【0023】次に、この発明の実施例においては、制動
トルク目盛り52と線条材料Hの測長手段54が構成さ
れているので、以下に説明をする。制動トルク目盛り5
2はシールに印刷されたものであり、0から9までの等
配目盛りが表示されており、固定ハウジング25の折り
返えし片25bに貼り付けられている。そして、制動装
置31の第2ヨーク46にねじ止めされた指針53が、
目盛り52まで延設されている。また本体部25aとテ
ンションプーリ30の間に配置された測長手段54は、
本体部25aにねじ止めされた磁電変換素子としてのホ
ールセンサ55と、テンションプーリ30に固着された
永久磁石片56からなり、永久磁石片56の磁束密度か
ら磁気的入力を得て電気的出力に変換することにより、
テンションプーリ30を走行する線条材料Hを測長する
構造となっている。なお、図2に符号25cで示したも
のは、張力調整装置24を巻取り機に装着するための取
付けねじ(図示せぬ)の一対の挿入孔である。
【0024】以上のような構造からなる張力調整装置2
4は、線条材料Hが下フックガイド26と線押さえ28
を通りテンションプーリ30とガイドプーリ36に掛け
られた後、上フックガイド42から巻取り機側に導出さ
れる。また巻取り機のモータの回転により走行する線条
材料Hには、制動装置31の制動トルクが付与されるの
で、弛むことなく巻取り部に巻き取られる。
【0027】ここで何んらかの原因により線条材料Hに
異常張力が作用すると、その異常張力によりガイドプー
リ36は第1引っ張りコイルばね38のばね力に抗して
揺動(図1において上方に移動)されるが、このような
線条材料Hに異常な張力変動(瞬間的な変動)が生じる
と、直列状に配置した第1引っ張りコイルばね38と第
2引っ張りコイルばね40からなる直列ばねが均衡を破
り瞬時にたわみ、その張力変動の影響を緩和する。また
異常張力が消滅すると、第1引っ張りコイルばね38と
第2引っ張りコイルばね40の相対ばね力は制動装置の
制動力に均衡する位置に安定し、線条材料に一定のテン
ションを付与し続ける。
【0028】また線条材料Hの異常張力が消滅したと
き、ガイドプーリ36は第1引っ張りコイルばね38の
ばね力(自己復帰力)で元の位置に移動されるが、ガイ
ドプーリ36やダンパアーム34は第1引っ張りコイル
ばね38と第2引っ張りコイルばね40の均衡により静
止位置が制限された(支えられた)構造としストッパを
なくしたので、従来のようにダンパアーム34がストッ
パに衝突することはない。
【0029】一方、制動装置31の制動トルク調整にお
いては、従来の制動装置13と同様に調整ねじ51を緩
めて第2ヨーク46を回動し、第1永久磁石44と第2
永久磁石45の極の相対位置を変えればよいが、この実
施例の制動装置31はケース50を非磁性材製とし、永
久磁石44・45の漏洩磁気回路が消失されている。ま
た、第1ヨーク43に固定されたケース50の端面と第
2ヨーク46の鍔部46aを非接触状態とし、永久磁石
44・45の吸引力によるこれらケース50の端面と鍔
部46aとの摺動抵抗力も消失されている。したがっ
て、制動トルク調整において第2ヨーク46を回動する
負荷が軽減される。
【0030】なお以上のように説明された実施例では、
下フックガイド26から上フックガイド42に線条材料
Hが走行する張力調整装置24を説明したが、これは張
力調整装置を巻取り機に装着する場合の天地を限定する
ものではない。この発明に係る張力調整装置は、図1に
おいて右側を天として左側を地とした巻取り機への装着
も可能である。
【0031】
【発明の効果】以上のようにこの発明の張力調整装置で
は、線押さえの中心点とテンションプーリの中心点とを
結ぶ仮想線とこれら中心点間で交差する直線上にガイド
プーリが回転自在に支持された揺動部材を揺動自在に配
置したので、この種の張力調整装置の小形軽量化が図ら
れるとともに、揺動部材に、線条材料の張力変動の影響
を緩和するための第1引っ張りコイルばねとは別に揺動
部材の静止位置を制限する第2引っ張りコイルばねを構
成したので、揺動部材とストッパの衝撃力が線条材料に
作用しない。よって、線条材料の断線や弛みが防止され
た張力調整装置を提供することができる。
【0032】またこのような張力調整装置においては、
固定ハウジングを平板状鋼板から成形し、第1引っ張り
コイルばねと第2引っ張りコイルばねの各フックを掛止
する掛止片を切り起こし成形することにより、小形軽量
で安価な張力調整装置を提供することができる。
【0033】また更には、テンションプーリの回転を制
動する制動装置を空隙式制動装置とすることにより、経
時的な制動トルクの変動がなく常に線条材料に一定のテ
ンションを付与することができ、品質面での信頼性が向
上される。また制動装置の制動トルクの調整を可能とす
ることにより、線径や材料のことなる多くの線条材料に
適した張力調整装置が提供できその汎用性が増す。
【0034】また、そのような制動トルクの調整におい
て、永久磁石の漏洩磁気回路となるケースを非磁性材と
して第2ヨークを回動する際の漏洩磁気による負荷を軽
減したり、またケース端部と第2ヨークの鍔部の摺動抵
抗を消失することにより、調整を簡単にすることができ
る。また制動トルク目盛りを固定ハウジングの折り返え
し片に設け、制動装置の第2ヨークに目盛りまで延設さ
れた指針を構成することにより、制動トルクの調整はよ
り正確にかつ簡便に行なわれる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の一実施例である張力調整装置の正面
図である。
【図2】図1の右側面図である。
【図3】図1の背面図である。
【図4】図2・図3に示された制動装置の上半分を断面
とした側面図である。
【図5】図4のDD線断面図である。
【図6】従来の張力調整装置の正面図である。
【図7】従来の張力調整装置に使用されている制動装置
の上半分を断面とした側面図である。
【図8】図7のAA線断面図である。
【符号の説明】
25 固定ハウジング 28 線押さえ 30 テンションプーリ 31 制動装置 34 揺動部材としてのダンパアーム 36 ガイドプーリ 37 掛止片 38 第1引っ張りコイルばね 39 掛止片 40 第2引っ張りコイルばね 43 第1ヨーク 44 第1永久磁石 45 第2永久磁石 46 第2ヨーク 47 ディスク 50 ケース 51 調整ねじ 52 目盛り 53 指針

Claims (6)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】固定ハウジングに線押さえとテンションプ
    ーリ・ガイドプーリが配置された張力調整装置におい
    て、前記線押さえの中心点と前記テンションプーリの中
    心点とを結ぶ仮想線と前記中心点間で交差する直線上に
    配置され前記固定ハウジングに揺動自在に支持されると
    ともに前記ガイドプーリが回転自在に支持された揺動部
    材と、この揺動部材と前記固定ハウジングにフックが掛
    止された第1引っ張りコイルばねと、この第1引っ張り
    コイルばねと前記揺動部材を介して直列状に配置され前
    記揺動部材と前記固定ハウジングにフックが掛止された
    第2引っ張りコイルばねとを備えたことを特徴とする張
    力調整装置。
  2. 【請求項2】平板状鋼板からなる前記固定ハウジングに
    は切起こしされた一対の掛止部が形成されており、これ
    ら掛止部に前記第1引っ張りコイルばねと前記第2引っ
    張りコイルばねの各フックが掛止されていることを特徴
    とする請求項1記載の張力調整装置。
  3. 【請求項3】前記固定ハウジングの背面側に装着される
    とともに前記固定ハウジングに穿設された軸穴から正面
    側に突設された回転軸を有する空隙式制動装置を備え、
    前記回転軸の先端に前記テンションプーリが軸着されて
    いることを特徴とする請求項1・2記載の張力調整装
    置。
  4. 【請求項4】前記制動装置は、前記固定ハウジングに固
    定されるとともに円周方向の極性を交互に変えた第1永
    久磁石が固着された第1ヨークと、この第1ヨークと同
    心配置されるとともに前記第1永久磁石と所定の隙間を
    おいて対向配置され同一な極配列からなる第2永久磁石
    が固着された第2ヨークと、これらヨークの内径面に個
    々に嵌合された軸受を介して前記第1ヨークと前記第2
    ヨークに回転自在に支持された前記回転軸と、この回転
    軸に軸着され前記隙間内に回転自在に介装されたヒステ
    リシス材製のディスクと、前記第1ヨークには一体に固
    定され前記第2ヨークには調整ねじにより着脱自在に固
    定されたケースとが構成されていることを特徴とする請
    求項3記載の張力調整装置。
  5. 【請求項5】非磁性材製の前記ケースを有し、このケー
    スの端部と非接触状態で軸線方向に対向する鍔部が前記
    第2ヨークに形成されている前記制動装置を備えたこと
    を特徴とする請求項4記載の張力調整装置。
  6. 【請求項6】固定ハウジングには背面側への折り返えし
    片が形成されており、この折り返えし片に設けた目盛り
    まで延設された指針が前記制動装置の前記第2ヨークに
    構成されていることを特徴とする請求項4・5記載の張
    力調整装置。
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