JPH1030969A - 糸張力検知センサ - Google Patents

糸張力検知センサ

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JPH1030969A
JPH1030969A JP18500196A JP18500196A JPH1030969A JP H1030969 A JPH1030969 A JP H1030969A JP 18500196 A JP18500196 A JP 18500196A JP 18500196 A JP18500196 A JP 18500196A JP H1030969 A JPH1030969 A JP H1030969A
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JP
Japan
Prior art keywords
yarn
rotating shaft
magnet
shaft
tension
Prior art date
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Pending
Application number
JP18500196A
Other languages
English (en)
Inventor
Kenji Tomaki
健治 戸蒔
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Murata Manufacturing Co Ltd
Original Assignee
Murata Manufacturing Co Ltd
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Filing date
Publication date
Application filed by Murata Manufacturing Co Ltd filed Critical Murata Manufacturing Co Ltd
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Publication of JPH1030969A publication Critical patent/JPH1030969A/ja
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  • Force Measurement Appropriate To Specific Purposes (AREA)
  • Tension Adjustment In Filamentary Materials (AREA)
  • Spinning Or Twisting Of Yarns (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糸の走行速度が速くても、精度良く糸張力を
測定することができる糸張力検知センサを得る。 【解決手段】 先端に可動糸案内部21を有する可動軸
20を軸受10にスライド可能に取り付け、かつ、軸受
10に回転軸25を回転可能に取り付けた。ロッド24
がガイド孔26,14を通じて可動軸20に螺着されて
いる。磁石35は回転軸25の端部に設けられ、この磁
石35に対向して磁気抵抗素子40が定位置に設置され
ている。可動糸案内部21に掛けられた糸の高速走行に
よって可動軸20が矢印b方向にスライドすると共に回
転軸25及び磁石35が矢印c方向に回転し、磁石35
の回転角度に基づいて磁気抵抗素子40の出力電圧が変
化する。回転軸25には矢印cとは逆方向にばね力を付
与するぜんまいばね30が取り付けられ、糸張力と回転
軸25の回転力とのバランスをとっている。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、糸張力検知セン
サ、特に、紡績機において、糸の巻き取り時の糸張力を
検知する糸張力検知センサに関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種の糸張力検知センサとし
て、特公平6−29814号公報に記載のものが知られ
ている。この糸張力検知センサは、2個の固定糸案内の
間に設けられ、かつ糸の走行によって糸の走行方向に対
して直角に作用を受ける可動糸案内を備え、この可動糸
案内に糸を掛ける構造をしている。具体的には、可動糸
案内は、一端がハウジングに固定されているバネ板の開
放側先端部に取り付けられている。この可動糸案内の下
に磁石が取り付けられ、糸が掛けられた状態で磁石がホ
ール効果センサに対向するように設定されている。そし
て、糸の巻き取り時の糸張力に応じて上下に移動する磁
石からの磁束密度の変化を、ホール効果センサにて検知
し、糸張力を測定していた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、従来の
糸張力検知センサは、可動糸案内及び磁石がバネ板の開
放側先端部に取り付けられているため、糸の走行速度が
速くなるとバネ板が異常振動して、磁石の上下移動が糸
の張力に追従できなくなり、磁石のジャンピングや糸絡
み、糸切れが生じ、精度良く糸張力を測定することがで
きないという問題があった。
【0004】そこで、本発明の目的は、糸の走行速度が
速くても、精度良く糸張力を測定することができる糸張
力検知センサを提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段と作用】以上の目的を達成
するため、本発明に係る糸張力検知センサは、少なくと
も一対の固定糸案内を有するケースと、このケースの略
中心部に取り付けられた軸受部材と、先端に可動糸案内
を有し、前記軸受部材に回転を阻止された状態で軸方向
にスライド自在に装着され、該可動糸案内に作用する糸
張力によって一方向にスライドする可動軸と、この可動
軸のスライドに連係して回転可能に前記軸受部材に装着
された回転軸と、この回転軸を糸張力によって回転する
方向とは逆方向に弾性的に付勢する弾性部材と、前記回
転軸にその回転中心から若干偏心して設けた磁石と、こ
の磁石に対向して定位置に設けた磁気抵抗素子とを備え
ている。
【0006】以上の構成において、糸が高速で走行する
と、糸の張力によって可動軸が付勢されて一方向にスラ
イドすると共に回転軸が回転する。回転軸は糸の張力が
弾性部材の弾性力と釣り合う角度まで回転することにな
る。回転軸と共に磁石も一体的に回転し、定位置に固定
された磁気抵抗素子に作用する磁石の磁束密度が変化す
る。即ち、糸の走行張力は回転軸/磁石の回転に変換さ
れて磁気抵抗素子への磁石の磁束密度の変化として作用
し、磁束密度の変化が磁気抵抗素子によって抵抗(電
圧)変化として検知される。これにて、糸の張力が磁気
抵抗素子の電圧変化として測定されることになる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明に係る糸張力検知セ
ンサの実施形態について添付図面を参照して説明する。
図1〜図3において、糸張力検知センサは、概略、ケー
ス1、軸受10、可動軸20、回転軸25、ぜんまいば
ね30、磁石35、磁気抵抗素子40にて構成されてい
る。
【0008】ケース1は筒体部2と腕部3,3とからな
り、腕部3,3はその先端に固定糸案内部4,4を有し
ている。軸受10は筒体部11とフランジ部12とから
なり、ケース1の中心部に固定されている。フランジ部
12には三つのねじ孔13が穿設され、糸張力検知セン
サはこのねじ孔13によって所定の糸張力検知箇所に取
り付けられる。
【0009】可動軸20は先端に可動糸案内部21を有
し、前記軸受10の筒体部11に挿入されている。この
可動軸20のねじ孔22には、ロッド24が後述する回
転軸25の回転ガイド孔26及び前記軸受10の筒体部
11に形成したスライドガイド孔14を通じて螺着され
ている。スライドガイド孔14は可動軸20の軸方向と
平行に延在して形成されており、可動軸20はロッド2
4がスライドガイド孔14と係合することによって、回
転を阻止された状態で軸方向にスライド自在である。
【0010】回転軸25は有底の筒状体をなし、前記軸
受10の筒体部11の外周部に装着されている。回転軸
25には軸方向に傾斜した回転ガイド孔26が形成され
ており、この回転ガイド孔26が前述のようにロッド2
4と係合していることにより、回転軸25は可動軸20
の軸方向のスライドに連係して回転する。糸50は糸案
内部4,4,21に掛け渡され、矢印a方向へ走行す
る。この走行に基づいて走行張力が可動軸20に対して
矢印b方向に作用し、可動軸20がケース1の内部に進
入(スライド)し、かつ、回転軸25が矢印c方向に回
転することになる。
【0011】また、軸受10の下端外周部に形成した溝
部15には止め金具19が係止され、この止め金具19
が回転軸25の切欠き27に係合することにより、回転
軸25の軸受10からの抜け止めが図られている。ぜん
まいばね30は、一端がケース1の内周部に固定され、
他端が回転軸25の外周部に固定され、回転軸25に対
して前記糸張力によって回転軸25が回転する矢印c方
向とは逆方向のばね力を付与している。前記回転軸25
は回転ガイド孔26の両端部がロッド24に当接する範
囲内で回転可能であり、ぜんまいばね30の弾性定数は
回転軸25の回転範囲内で一定であることが好ましい。
【0012】一方、磁石35は、矩形状をなし、回転軸
25の下端部に取り付けられている。磁気抵抗素子40
は、磁石35と対向するように前記ケース1の底部を構
成するステム6に取り付けられている。具体的には、図
4に示すように、磁気抵抗素子40は半円形状の一対の
磁気抵抗体MR1,MR2を所定の間隔で配置したもの
である。回転軸25の回転角度に対する磁気抵抗素子4
0の出力電圧のリニア性を良くするために、磁気抵抗素
子40の中心と回転軸25の中心は揃えられている。ま
た、前記ステム6にはバックヨーク45が設けられてい
る。磁気抵抗体MR1,MR2は直列に接続され、磁気
抵抗体MR1,MR2のそれぞれの一端に電源端子41
及びグランド端子43が接続され、磁気抵抗体MR1,
MR2の中継線に出力端子42が接続されている。
【0013】次に、以上の構成からなる糸張力検知セン
サの動作について説明する。糸案内部4,4,21に糸
50が掛けられ、糸50が矢印a方向に、例えば、12
00m/minの高速で走行すると、糸50の張力によ
って可動軸20が矢印b方向の力を受け、可動軸20が
ケース1内に進入(スライド)すると共に、回転軸25
が矢印c方向にスムーズに回転する。ぜんまいばね30
は矢印cとは逆方向に回転軸25に対して弾性力を作用
させるため、可動軸20及び回転軸25は、糸50の張
力とぜんまいばね30の弾性力とが釣り合った位置で静
止する。
【0014】回転軸25の回転と共に磁石35も回転し
(図5参照)、磁石35から磁気抵抗素子40へ作用す
る磁束密度が変化する。この磁束密度の変化が出力端子
42から電圧変化として検知される。このように、糸5
0の張力を回転軸25の回転力に変換させることによっ
て、糸50が高速で走行しても、回転軸25を糸50の
張力に応じてスムーズに追随させることができ、磁石3
5もスムーズに動作することになる。従って、磁石35
がジャンピングしたり、糸絡みや糸切れが生じるおそれ
はなく、精度良く糸張力を測定することができる。仮
に、糸切れが生じたり、必要以上の張力が加わっても、
回転軸25は回転ガイド孔26の端部がロッド24に当
接することによって不必要に回転することが防止され
る。
【0015】ここで、磁気抵抗素子40による糸張力の
検知に関して具体的に説明する。磁気抵抗体MR1及び
MR2の抵抗値をそれぞれR1,R2、電源端子41に入
力される電源電圧をVINとすると、出力端子42の出力
電圧VOUTは以下の(1)式にて表される。 VOUT={R2/(R1+R2)}×VIN ……(1)
【0016】本実施形態では、糸50に張力がかかって
いない(糸張力が0g)状態のとき、図6(A)、図7
に示すように、可動軸20のストロークはA、回転軸2
5の回転角度は0゜であり、磁気抵抗体MR1,MR2
がそれぞれ等しい面積で磁石35に対向するように設定
されている。従って、糸50に張力がかかっていない状
態の磁気抵抗体MR1,MR2の抵抗値は、R1=R2
0となり、前記(1)式より、磁気抵抗素子40の出
力電圧VOUT0は、以下の(2)式となる。 VOUT0=VIN/2 ……(2)
【0017】次に、糸50が高速で走行することによ
り、糸50に50gの張力がかかると、可動軸20が矢
印b方向の力を受け、ぜんまいばね30の弾性力と釣り
合う位置まで回転軸25がスムーズに回転する。本実施
形態では、張力50gでの釣合位置を可動軸20のスト
ロークがB、回転軸25の回転角度が3゜になる位置と
した。図5に示すように、回転軸25の回転と共に磁石
35が回転し、磁気抵抗体MR1と磁石35の対向面積
が減少し、磁気抵抗体MR2と磁石35の対向面積が増
加する。従って、磁石35から磁気抵抗体MR1への磁
束密度は小さくなり、磁気抵抗体MR2への磁束密度は
大きくなる。つまり、磁気抵抗体MR1の抵抗値R1
0−ΔRとなり、磁気抵抗体MR2の抵抗値R2はR0
+ΔRとなる。この結果、前記(1)式より、磁気抵抗
素子40の出力電圧VOUT3は、以下の(3)式となる。
なお、本実施形態では回転軸25の回転角度1゜に対し
て出力電圧VOUTが14mV高くなるように設定した。 VOUT3=(VIN/2)+(VIN・ΔR/2R0) ……(3)
【0018】さらに、糸50にかかる張力が100gに
なると、回転軸25はさらに矢印c方向にぜんまいばね
30の弾性力と釣り合う位置まで回転する。本実施形態
では、張力100gでの釣合位置を可動軸20のストロ
ークがC、回転軸25の回転角度が6゜になる位置とし
た。この場合、磁気抵抗体MR1と磁石35の対向面積
はさらに減少し、磁気抵抗体MR2と磁石35の対向面
積がさらに増加する。磁気抵抗体MR1の抵抗値R1
0−2ΔRとなり、磁気抵抗体MR2の抵抗値R2はR
0+2ΔRとなる。この結果、前記(1)式より、磁気
抵抗素子40の出力電圧VOUT6は、以下の(4)式とな
る。 VOUT6=(VIN/2)+(VIN・ΔR/R0) ……(4)
【0019】図7は可動軸20のストロークと磁気抵抗
素子40の出力電圧の関係を示すグラフである。こうし
て、糸50の張力を磁気抵抗素子40の出力電圧VOUT
の変化として測定することができる。なお、本発明に係
る糸張力検知センサは前記実施形態に限定するものでは
なく、その要旨の範囲内で種々に変更することができ
る。
【0020】特に、磁石や磁気抵抗体の形状は、仕様に
合わせて種々の形状のものが用いられる。また、軸受、
可動軸、回転軸の形状も同様であり、ぜんまいばねに代
えて他のばね部材を使用してもよい。あるいは糸案内部
は回転自在なプーリであってもよい。
【0021】
【発明の効果】以上の説明で明らかなように、本発明に
よれば、糸の走行によって可動軸が一方向にスライドす
ると共に回転軸が弾性部材の弾性力と釣り合う位置まで
スムーズに回転する。従って、糸が高速で走行しても、
糸の張力に追随して回転軸に取り付けた磁石がスムーズ
に回転し、磁石のジャンピングや糸絡み、糸切れが生じ
ることなく、磁気抵抗素子の出力電圧の変化として糸張
力を精度良く測定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の一実施形態である糸張力検知センサを
示す平面図。
【図2】前記糸張力検知センサを示す断面図。
【図3】前記糸張力検知センサの分解斜視図。
【図4】磁気抵抗素子と磁石との位置関係を示す説明
図、回転軸の回転角度が0゜の場合である。
【図5】磁気抵抗素子と磁石との位置関係を示す説明
図、回転軸が一定量回転した場合である。
【図6】可動軸のストローク及び回転軸/磁石の回転を
示す説明図、(A)は糸張力が0g、(B)は糸張力が
50g、(C)は糸張力が100gの場合である。
【図7】可動軸のストロークと磁気抵抗素子の出力電圧
との関係を示すグラフ。
【符号の説明】
1…ケース 4…固定糸案内部 10…軸受 14…スライドガイド孔 20…可動軸 21…可動糸案内部 24…ロッド 25…回転軸 26…回転ガイド孔 30…ぜんまいばね 35…磁石 40…磁気抵抗素子

Claims (2)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも一対の固定糸案内を有するケ
    ースと、 前記ケースの略中心部に取り付けられた軸受部材と、 先端に可動糸案内を有し、前記軸受部材に回転を阻止さ
    れた状態で軸方向にスライド自在に装着され、該可動糸
    案内に作用する糸張力によって一方向にスライドする可
    動軸と、 前記可動軸のスライドに連係して回転可能に前記軸受部
    材に装着された回転軸と、 前記回転軸を糸張力によって回転する方向とは逆方向に
    弾性的に付勢する弾性部材と、 前記回転軸にその回転中心から若干偏心して設けた磁石
    と、 前記磁石に対向して定位置に設けた磁気抵抗素子と、 を備えたことを特徴とする糸張力検知センサ。
  2. 【請求項2】 前記可動軸にその軸方向と直交する方向
    に少なくとも1本のロッドを突設し、該ロッドは前記軸
    受部材に形成したスライドガイド孔に係合すると共に、
    前記回転軸に形成した回転ガイド孔に係合していること
    を特徴とする請求項1記載の糸張力検知センサ。
JP18500196A 1996-07-15 1996-07-15 糸張力検知センサ Pending JPH1030969A (ja)

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