JP2813603B2 - 線条材の張力調整装置 - Google Patents
線条材の張力調整装置Info
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- JP2813603B2 JP2813603B2 JP2867093A JP2867093A JP2813603B2 JP 2813603 B2 JP2813603 B2 JP 2813603B2 JP 2867093 A JP2867093 A JP 2867093A JP 2867093 A JP2867093 A JP 2867093A JP 2813603 B2 JP2813603 B2 JP 2813603B2
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、巻線機等に導かれる途
中の線条材に対して張力を付与し、かつこの線条材の異
常張力発生時にこれが断線しないように制御する線条材
の張力調整装置に関するものがある。
中の線条材に対して張力を付与し、かつこの線条材の異
常張力発生時にこれが断線しないように制御する線条材
の張力調整装置に関するものがある。
【0002】
【従来の技術】一般に、糸や撚糸、コイルあるいは光フ
ァイバ等の線条材を巻取機で巻き取る場合には、線条材
に張力調整装置により一定の張力が付与される。このよ
うな張力調整装置は、実開昭62−133571号公報
に開示されている。
ァイバ等の線条材を巻取機で巻き取る場合には、線条材
に張力調整装置により一定の張力が付与される。このよ
うな張力調整装置は、実開昭62−133571号公報
に開示されている。
【0003】その張力調整装置は、中空箱形を呈するカ
バー内に制動装置やテンションアーム、揺動自在に支持
された係合板、これらテンションアームと係合板に張架
されたスプリング等が配設されている。
バー内に制動装置やテンションアーム、揺動自在に支持
された係合板、これらテンションアームと係合板に張架
されたスプリング等が配設されている。
【0004】制動装置は、円周方向に異なる磁極N,S
が交互に着磁された永久磁石と、この永久磁石の背面側
に固着された外周面を渦巻状の周面としたカムプレート
と、前記永久磁石の正面側と隙間をおいて対向した円板
状の磁性部材とからなり、永久磁石は、カバーの背面に
穿設されたねじ孔に螺合された調整ねじを介してカバー
に支持され、磁性部材は、カバーの正面中央に穿設され
たボス孔に軸受を介して調整ねじと同一軸線上に支持さ
れた制動軸に軸着されている。
が交互に着磁された永久磁石と、この永久磁石の背面側
に固着された外周面を渦巻状の周面としたカムプレート
と、前記永久磁石の正面側と隙間をおいて対向した円板
状の磁性部材とからなり、永久磁石は、カバーの背面に
穿設されたねじ孔に螺合された調整ねじを介してカバー
に支持され、磁性部材は、カバーの正面中央に穿設され
たボス孔に軸受を介して調整ねじと同一軸線上に支持さ
れた制動軸に軸着されている。
【0005】テンションアームは、カバーの正面上部に
穿設されたボス孔に軸受を介して支持された軸に軸着さ
れたカバー内部のテンションアームと先端に補助テンシ
ョンプーリが枢着されたカバー外部のテンションアーム
で構成されている。
穿設されたボス孔に軸受を介して支持された軸に軸着さ
れたカバー内部のテンションアームと先端に補助テンシ
ョンプーリが枢着されたカバー外部のテンションアーム
で構成されている。
【0006】係合板は、制動装置のカムプレート外周面
と摺接する係合部と、この係合部から更に延設されたア
ーム部からなり、カバーの背面側に植設された軸に揺動
自在に支持されている。またアーム部の先端には、一方
のフックが内テンションアームに掛止されたスプリング
の他方のフックが掛止されている。
と摺接する係合部と、この係合部から更に延設されたア
ーム部からなり、カバーの背面側に植設された軸に揺動
自在に支持されている。またアーム部の先端には、一方
のフックが内テンションアームに掛止されたスプリング
の他方のフックが掛止されている。
【0007】このような構造からなる線条材の張力調整
装置は、線条材が制動軸に軸着されたテンションプーリ
に添接された後、テンションアームの補助テンションプ
ーリに添接され巻取機に巻き取られる。またこのとき、
線条材には、制動装置の制動トルクとテンションアーム
を上方に付勢するスプリングのばね力(バックテンショ
ン)により、一定の張力が付与される。
装置は、線条材が制動軸に軸着されたテンションプーリ
に添接された後、テンションアームの補助テンションプ
ーリに添接され巻取機に巻き取られる。またこのとき、
線条材には、制動装置の制動トルクとテンションアーム
を上方に付勢するスプリングのばね力(バックテンショ
ン)により、一定の張力が付与される。
【0008】ここで線条材の線径に応じて張力を初期設
定する場合は、調整ねじを回動して制動装置の永久磁石
を磁性部材に対して前進または後退させて、これら永久
磁石と磁性部材の隙間を変化させることにより、制動装
置の制動トルクを調整する。
定する場合は、調整ねじを回動して制動装置の永久磁石
を磁性部材に対して前進または後退させて、これら永久
磁石と磁性部材の隙間を変化させることにより、制動装
置の制動トルクを調整する。
【0009】またこのとき、調整ねじの回動により係合
板が摺接するカムプレートも回動されるので、永久磁石
が前進して制動力が強くなった分、テンションアームを
上方に付勢するスプリングのばね力が強くなったり、永
久磁石が後退して制動力が弱くなった分、テンションア
ームを上方に付勢するスプリングのばね力が弱くなる。
したがって、制動トルクとスプリングのばね力を単独に
調整することなく、線条材の張力調整ができる。
板が摺接するカムプレートも回動されるので、永久磁石
が前進して制動力が強くなった分、テンションアームを
上方に付勢するスプリングのばね力が強くなったり、永
久磁石が後退して制動力が弱くなった分、テンションア
ームを上方に付勢するスプリングのばね力が弱くなる。
したがって、制動トルクとスプリングのばね力を単独に
調整することなく、線条材の張力調整ができる。
【0010】
【発明が解決しようとする課題】一般にこのような張力
調整装置においては、線条材が補助テンションプーリに
添接されて巻取機に巻き取られるので、巻き取り中、外
テンションアームは略水平状態に保持されている。そし
て、線条材に異常張力や弛みが作用した場合に、テンシ
ョンアームは係合板との間に張架されたスプリングのば
ね力に抗して下方に回動されたり、スプリングのばね力
により上方に回動されたりする。
調整装置においては、線条材が補助テンションプーリに
添接されて巻取機に巻き取られるので、巻き取り中、外
テンションアームは略水平状態に保持されている。そし
て、線条材に異常張力や弛みが作用した場合に、テンシ
ョンアームは係合板との間に張架されたスプリングのば
ね力に抗して下方に回動されたり、スプリングのばね力
により上方に回動されたりする。
【0011】 したがって、スプリングのばね定数が大
きいと、線条材の巻き取り中水平状態にある外テンショ
ンアームの回動により、異常張力や弛みによる張力変動
を吸収しずらく、線条材が断線する要因となってしまう
ので、スプリングのばね定数を小さくしなければならな
い。
きいと、線条材の巻き取り中水平状態にある外テンショ
ンアームの回動により、異常張力や弛みによる張力変動
を吸収しずらく、線条材が断線する要因となってしまう
ので、スプリングのばね定数を小さくしなければならな
い。
【0012】一方、制動装置は、永久磁石と磁性部材の
間の隙間寸法の2乗に反比例して制動トルクが増減する
ため、制動トルクの特性曲線は2次的なものとなり、か
つ、隙間寸法が小さい場合は、制動トルクの増減率が極
めて高くなってしまう。したがって、従来の張力調整装
置においては、調整ねじのねじピッチにもよるが、目的
の制動トルクに対する微調整が非常に困難である。
間の隙間寸法の2乗に反比例して制動トルクが増減する
ため、制動トルクの特性曲線は2次的なものとなり、か
つ、隙間寸法が小さい場合は、制動トルクの増減率が極
めて高くなってしまう。したがって、従来の張力調整装
置においては、調整ねじのねじピッチにもよるが、目的
の制動トルクに対する微調整が非常に困難である。
【0013】 また、このようにスプリングのばね定数
や制動トルクの調整方法を検討してみると、わずかな調
整ねじの回動により制動トルクは大きく増減してしまう
ので、この制動トルクの増減率にあったスプリングのば
ね力を同時に調整するためには、係合板と摺接するカム
プレート外周面の曲率を大きくして、かつスプリングの
ばね定数も比較的大きくしなければならない。すなわ
ち、このような構造では、テンションアームの回動によ
り張力変動を吸収するためのスプリングのばね定数を設
定することは、非常に困難であると考えられる。
や制動トルクの調整方法を検討してみると、わずかな調
整ねじの回動により制動トルクは大きく増減してしまう
ので、この制動トルクの増減率にあったスプリングのば
ね力を同時に調整するためには、係合板と摺接するカム
プレート外周面の曲率を大きくして、かつスプリングの
ばね定数も比較的大きくしなければならない。すなわ
ち、このような構造では、テンションアームの回動によ
り張力変動を吸収するためのスプリングのばね定数を設
定することは、非常に困難であると考えられる。
【0014】本発明はこのような事情に鑑みなされたも
のであり、制動トルクの調整が簡単にでき、かつスプリ
ングのばね定数が小さく設定できる線条材の張力調整装
置を提供することを目的とする。
のであり、制動トルクの調整が簡単にでき、かつスプリ
ングのばね定数が小さく設定できる線条材の張力調整装
置を提供することを目的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】このような目的を達成す
るために、本発明の線条材の張力調整装置は、円周方向
に異なる磁極が交互に着磁された永久磁石の磁界により
磁極が誘導される磁性部材と、この磁性部材の誘導磁極
を変える被回動部材とを有する制動装置と、この制動装
置が装着される固定ハウジングに揺動自在に支持された
テンションアームと、このテンションアームと前記被回
動部材に設けられた任意な長さ寸法の掛止板とに張架さ
れたスプリングと、前記磁性部材に一体回転可能に連結
されたテンションプーリと、前記被回動部材を回動する
調整部材とを備えたことを特徴とする。
るために、本発明の線条材の張力調整装置は、円周方向
に異なる磁極が交互に着磁された永久磁石の磁界により
磁極が誘導される磁性部材と、この磁性部材の誘導磁極
を変える被回動部材とを有する制動装置と、この制動装
置が装着される固定ハウジングに揺動自在に支持された
テンションアームと、このテンションアームと前記被回
動部材に設けられた任意な長さ寸法の掛止板とに張架さ
れたスプリングと、前記磁性部材に一体回転可能に連結
されたテンションプーリと、前記被回動部材を回動する
調整部材とを備えたことを特徴とする。
【0016】 このような構造とすると、制動装置は、
永久磁石と磁性部材の間の隙間寸法で制動トルクを調整
するのではなく、被回動部材の回動により磁性部材の誘
導磁極を変える、言い換えれば、磁性部材に形成される
磁束密度分布を変えることにより、制動トルクを調整す
るようにしたので、従来の制動装置とは相異して、制動
トルクの調整が極めて簡単にできる。
永久磁石と磁性部材の間の隙間寸法で制動トルクを調整
するのではなく、被回動部材の回動により磁性部材の誘
導磁極を変える、言い換えれば、磁性部材に形成される
磁束密度分布を変えることにより、制動トルクを調整す
るようにしたので、従来の制動装置とは相異して、制動
トルクの調整が極めて簡単にできる。
【0017】また、回動する被回動部材に設けられた掛
止板の長さ寸法によりスプリングの伸縮量が大きく設定
されるので、テンションアームの回動により張力変動を
吸収するためのスプリングのばね定数が小さく設定でき
る。
止板の長さ寸法によりスプリングの伸縮量が大きく設定
されるので、テンションアームの回動により張力変動を
吸収するためのスプリングのばね定数が小さく設定でき
る。
【0018】なお、線条材の張力調整装置に用いる制動
装置を、円周方向に異なる磁極が交互に着磁された一対
の永久磁石と、これら永久磁石間において磁極が誘導さ
れる磁性部材とからなり、少なくともいずれか一方の永
久磁石を他方の永久磁石に対して相対的な回動変位を自
在に配設した構造とすることにより、一方の永久磁石を
被回動部材として構成できる。
装置を、円周方向に異なる磁極が交互に着磁された一対
の永久磁石と、これら永久磁石間において磁極が誘導さ
れる磁性部材とからなり、少なくともいずれか一方の永
久磁石を他方の永久磁石に対して相対的な回動変位を自
在に配設した構造とすることにより、一方の永久磁石を
被回動部材として構成できる。
【0019】また、線条材の張力調整装置に用いる制動
装置を、円周方向に異なる磁極が交互に着磁された永久
磁石と、この永久磁石の磁界により磁極が誘導される磁
性部材と、これら永久磁石と磁性部材との間に介在され
た磁気遮蔽部材とを有する構造とすることにより、前記
永久磁石または前記磁気遮蔽部材のうち少なくともいず
れか一方を被回動部材として構成できる。
装置を、円周方向に異なる磁極が交互に着磁された永久
磁石と、この永久磁石の磁界により磁極が誘導される磁
性部材と、これら永久磁石と磁性部材との間に介在され
た磁気遮蔽部材とを有する構造とすることにより、前記
永久磁石または前記磁気遮蔽部材のうち少なくともいず
れか一方を被回動部材として構成できる。
【0020】
【作用】 このような構造からなる線条材の張力調整装
置は、線条材がスネールガイドからフェルト等の線押さ
えとガイドプーリを通過した後、テンションプーリとテ
ンションアームのガイド部材(例えば、補助テンション
プーリ)に添接され、巻取機に巻き取られる。また、こ
のとき線条材には、制動装置の制動トルクとスプリング
のばね力により一定の張力が付与されているので、断線
や弛みを生じることなく巻き取られる。
置は、線条材がスネールガイドからフェルト等の線押さ
えとガイドプーリを通過した後、テンションプーリとテ
ンションアームのガイド部材(例えば、補助テンション
プーリ)に添接され、巻取機に巻き取られる。また、こ
のとき線条材には、制動装置の制動トルクとスプリング
のばね力により一定の張力が付与されているので、断線
や弛みを生じることなく巻き取られる。
【0021】張力の初期設定においては、制動装置の被
回動部材を回動し磁性部材の誘導磁極を変えることによ
り制動トルクは調整され、同時にスプリングも伸縮され
てそのばね力が調整される。
回動部材を回動し磁性部材の誘導磁極を変えることによ
り制動トルクは調整され、同時にスプリングも伸縮され
てそのばね力が調整される。
【0022】
【実施例】図1ないし図4は、本発明の一実施例である
張力調整装置であり、図1は正面図、図2は背面図、図
3は図2のA−A線断面図、図4は図3のB−B線断面
図である。以下、これら図面に基づき本発明を詳細に説
明する。
張力調整装置であり、図1は正面図、図2は背面図、図
3は図2のA−A線断面図、図4は図3のB−B線断面
図である。以下、これら図面に基づき本発明を詳細に説
明する。
【0023】張力調整装置1は、巻取機(図示せぬ)の
支持軸2に支持されており、固定ハウジング3に制動装
置4が固定されている。制動装置4は、図3・図4に図
示されているように、円周方向に異なる磁極N・Sが交
互に4極着磁された環状な永久磁石5・6が、隙間をお
いて対向配置されている。
支持軸2に支持されており、固定ハウジング3に制動装
置4が固定されている。制動装置4は、図3・図4に図
示されているように、円周方向に異なる磁極N・Sが交
互に4極着磁された環状な永久磁石5・6が、隙間をお
いて対向配置されている。
【0024】またこれら一対の永久磁石5・6は、磁性
材製の環状な磁気ホィール7・8に固着されている。ま
た、固定ハウジング3にねじ止め固定された磁気ホィー
ル7の外周面には、円筒部材9の一方の端部が圧入固着
されており、その円筒部材9の他方の端部には、別の磁
気ホィール8が回動自在に嵌合されている。そして、各
磁気ホィール7・8の中心孔内には、軸受10a・10
bを介して制動軸11が支持されている。
材製の環状な磁気ホィール7・8に固着されている。ま
た、固定ハウジング3にねじ止め固定された磁気ホィー
ル7の外周面には、円筒部材9の一方の端部が圧入固着
されており、その円筒部材9の他方の端部には、別の磁
気ホィール8が回動自在に嵌合されている。そして、各
磁気ホィール7・8の中心孔内には、軸受10a・10
bを介して制動軸11が支持されている。
【0025】制動軸11には、一対の永久磁石5・6間
に配設されたヒステリシス材製の円板状磁性部材12が
一体回転可能に軸着されている。なお、符号13・14
は、磁性部材12の側面と永久磁石5・6の側面との間
の隙間を設定するカラーである。
に配設されたヒステリシス材製の円板状磁性部材12が
一体回転可能に軸着されている。なお、符号13・14
は、磁性部材12の側面と永久磁石5・6の側面との間
の隙間を設定するカラーである。
【0026】また制動軸11の固定ハウジング3から突
設された先端には、溝内にOリング(図示せぬ)が嵌合
されるテンションプーリ15が軸着されている。一方、
磁気ホィール8には掛止板16が固着されており、永久
磁石6と磁気ホィール8は、調整部材17の操作により
回動される被回動部材として構成されている。
設された先端には、溝内にOリング(図示せぬ)が嵌合
されるテンションプーリ15が軸着されている。一方、
磁気ホィール8には掛止板16が固着されており、永久
磁石6と磁気ホィール8は、調整部材17の操作により
回動される被回動部材として構成されている。
【0027】調整部材17は、固定ハウジング3にねじ
止めされた支持部材18と、この支持部材18に回転自
在に支持された調整ねじ19と、この調整ねじ19のね
じ部分が螺合された移動部材20とからなり、調整ねじ
19を回転させることにより、移動部材20が固定ハウ
ジング3の側部に案内されて上下移動するようになって
いる。
止めされた支持部材18と、この支持部材18に回転自
在に支持された調整ねじ19と、この調整ねじ19のね
じ部分が螺合された移動部材20とからなり、調整ねじ
19を回転させることにより、移動部材20が固定ハウ
ジング3の側部に案内されて上下移動するようになって
いる。
【0028】そして、移動部材20には、掛止板16に
形成された長孔内に挿入されたピン21と、スプリング
22の一方端が掛止されるピン23が植設されている。
また、スプリング22の他方端は、固定ハウジング3に
揺動自在に支持されたテンションアーム24に掛止され
ている。
形成された長孔内に挿入されたピン21と、スプリング
22の一方端が掛止されるピン23が植設されている。
また、スプリング22の他方端は、固定ハウジング3に
揺動自在に支持されたテンションアーム24に掛止され
ている。
【0029】テンションアーム24は、固定ハウジング
3の正面側に配設された外テンションアーム24aと同
背面側に配設された内テンションアーム24bとからな
り、固定ハウジング3に植設された支持軸25により連
結され一体回動自在に支持されている。そして、外テン
ションアーム24aの先端には、線条材のガイド部材と
なる補助テンションプーリ26が枢着され、内テンショ
ンアーム24bには、スプリング22の他方端が掛止さ
れ、かつねじ止めされた位置調整自在な掛止部材27
と、同様にねじ止めされた位置調整自在な錘体28が配
設されている。なお、符号29は、スプリング22のば
ね力によりテンションアーム24が上方(図2におい
て、時計の回転方向とは反対の方向)に付勢されたとき
の移動量を制限するストッパーゴムである。
3の正面側に配設された外テンションアーム24aと同
背面側に配設された内テンションアーム24bとからな
り、固定ハウジング3に植設された支持軸25により連
結され一体回動自在に支持されている。そして、外テン
ションアーム24aの先端には、線条材のガイド部材と
なる補助テンションプーリ26が枢着され、内テンショ
ンアーム24bには、スプリング22の他方端が掛止さ
れ、かつねじ止めされた位置調整自在な掛止部材27
と、同様にねじ止めされた位置調整自在な錘体28が配
設されている。なお、符号29は、スプリング22のば
ね力によりテンションアーム24が上方(図2におい
て、時計の回転方向とは反対の方向)に付勢されたとき
の移動量を制限するストッパーゴムである。
【0030】 また、図2に図示されているように、制
動装置14の制動トルクとスプリング22のばね力が最
小値となり線条材30に付与される張力が最も小さいと
きのスプリング22の中心軸線は、テンションアーム2
4の支持軸25の中心と補助テンションプーリ26の中
心とを結ぶ直線と略同一直線上になるようになってい
る。言い換えれば、スプリング22の中心軸線の延長線
が、テンションアーム24の支持軸25の中心を通るよ
うに構成されている。
動装置14の制動トルクとスプリング22のばね力が最
小値となり線条材30に付与される張力が最も小さいと
きのスプリング22の中心軸線は、テンションアーム2
4の支持軸25の中心と補助テンションプーリ26の中
心とを結ぶ直線と略同一直線上になるようになってい
る。言い換えれば、スプリング22の中心軸線の延長線
が、テンションアーム24の支持軸25の中心を通るよ
うに構成されている。
【0031】このような張力調整装置1には、線条材3
0がスネールガイド31とフェルト等の線押さえ32を
通過した後、ガイドプーリ33を通りテンションプーリ
15に略360度添接され、補助テンションプーリ26
に添接される。なお、図1において図示されている符号
34は、テンションアーム24の回動により作動するマ
イクロスイッチであり、また符号35は固定ハウジング
3に形成された長孔であり、調整部材17のピン21が
挿入されている。そして、調整ねじ19の回転によりピ
ン21が上下移動することにより、制動装置14の制動
トルクとスプリング22のばね力とによる設定張力の大
きさが目視により把握できるように、固定ハウジング3
には目盛が刻印されている。
0がスネールガイド31とフェルト等の線押さえ32を
通過した後、ガイドプーリ33を通りテンションプーリ
15に略360度添接され、補助テンションプーリ26
に添接される。なお、図1において図示されている符号
34は、テンションアーム24の回動により作動するマ
イクロスイッチであり、また符号35は固定ハウジング
3に形成された長孔であり、調整部材17のピン21が
挿入されている。そして、調整ねじ19の回転によりピ
ン21が上下移動することにより、制動装置14の制動
トルクとスプリング22のばね力とによる設定張力の大
きさが目視により把握できるように、固定ハウジング3
には目盛が刻印されている。
【0032】 以上のような構造からなる張力調整装置
1は、モータ(図示せぬ)の回転により線条材30が巻
取機(図示せぬ)に巻き取られると、巻き取り中のテン
ションアーム24は、制動装置4の制動トルクとスプリ
ング22のばね力により付与された線条材30の張力に
より、外テンションアーム24aが略水平状態となるま
で回動され、その状態が保持されている。
1は、モータ(図示せぬ)の回転により線条材30が巻
取機(図示せぬ)に巻き取られると、巻き取り中のテン
ションアーム24は、制動装置4の制動トルクとスプリ
ング22のばね力により付与された線条材30の張力に
より、外テンションアーム24aが略水平状態となるま
で回動され、その状態が保持されている。
【0033】 また、巻き取り中の線条材30に異常張
力が作用すると、外テンションアーム24aがさらに下
方へ回動されスプリング22は伸ばされる。逆に、巻き
取り中の線条材30に弛みが生じると、スプリング22
のばね力により外テンションアーム24aが上方へ回動
する。したがって、線条材30が断線したり弛んだりす
ることがなく、巻取機により巻き取られる。
力が作用すると、外テンションアーム24aがさらに下
方へ回動されスプリング22は伸ばされる。逆に、巻き
取り中の線条材30に弛みが生じると、スプリング22
のばね力により外テンションアーム24aが上方へ回動
する。したがって、線条材30が断線したり弛んだりす
ることがなく、巻取機により巻き取られる。
【0034】一方、このような張力調整装置1の線条材
30に付与する張力の初期設定は、線条材30の線径な
どの諸条件により、調整部材17の調整ねじ19を回動
して移動体20を上下移動することにより行なわれる。
30に付与する張力の初期設定は、線条材30の線径な
どの諸条件により、調整部材17の調整ねじ19を回動
して移動体20を上下移動することにより行なわれる。
【0035】 なお、図1・図2に図示された状態は、
制動装置4の一対の永久磁石5・6に着磁された磁極を
N−S・N−Sの異極対向とした状態である。すなわ
ち、永久磁石5・6により形成される磁界が、一方の永
久磁石5のN極から磁性部材12を介して他方の永久磁
石6のS極に流れる磁気回路を構成しているため、単位
磁極面積あたり均一な磁束密度分布となる磁性部材12
の誘導磁極が形成されている。よって、このような場
合、制動装置4の制動トルクは最小値となる。
制動装置4の一対の永久磁石5・6に着磁された磁極を
N−S・N−Sの異極対向とした状態である。すなわ
ち、永久磁石5・6により形成される磁界が、一方の永
久磁石5のN極から磁性部材12を介して他方の永久磁
石6のS極に流れる磁気回路を構成しているため、単位
磁極面積あたり均一な磁束密度分布となる磁性部材12
の誘導磁極が形成されている。よって、このような場
合、制動装置4の制動トルクは最小値となる。
【0036】 また、スプリング22が掛止された掛止
部材27は、内テンションアーム24bの支持軸25側
に固定されており、スプリング22のばね力のうち、テ
ンションアーム24が線条材30の張力により回動され
るのを抑制する方向の分力は最小値(ほぼ零)となって
いる。
部材27は、内テンションアーム24bの支持軸25側
に固定されており、スプリング22のばね力のうち、テ
ンションアーム24が線条材30の張力により回動され
るのを抑制する方向の分力は最小値(ほぼ零)となって
いる。
【0037】すなわち、図1・図2に図示された張力調
整装置1は、線条材30に張力をほとんど付与していな
い状態であり、そのために、内テンションアーム24b
がストッパー29に当接されるまで外テンションアーム
24aを上方に移動し、かつマイクロスイッチ34を作
動させるための錘体28が、内テンションアーム24b
に配設されている。
整装置1は、線条材30に張力をほとんど付与していな
い状態であり、そのために、内テンションアーム24b
がストッパー29に当接されるまで外テンションアーム
24aを上方に移動し、かつマイクロスイッチ34を作
動させるための錘体28が、内テンションアーム24b
に配設されている。
【0038】 制動装置4の制動トルクを大きくする場
合は、調整ねじ19を回動して移動部材20を下方に移
動しながら掛止板16を最大90度回動すればよい。そ
して一対の永久磁石5・6はN−N・S−Sの同極対向
とすることにより、永久磁石5・6により形成される磁
界を、一方の永久磁石5のN極から磁性部材12に迂回
され同永久磁石5のS極に流れ、また他方の永久磁石6
のN極から磁性部材12に迂回され同永久磁石6のS極
に流れる磁気回路となるように構成すればよい。そし
て、円周方向において交互に密の部分と粗の部分となる
単位磁極面積あたり不均一な磁束密度分布からなる磁性
部材12の誘導磁極が形成されるようにすればよい。こ
のようにすれば、制動装置4の制動トルクは最大値とな
る。
合は、調整ねじ19を回動して移動部材20を下方に移
動しながら掛止板16を最大90度回動すればよい。そ
して一対の永久磁石5・6はN−N・S−Sの同極対向
とすることにより、永久磁石5・6により形成される磁
界を、一方の永久磁石5のN極から磁性部材12に迂回
され同永久磁石5のS極に流れ、また他方の永久磁石6
のN極から磁性部材12に迂回され同永久磁石6のS極
に流れる磁気回路となるように構成すればよい。そし
て、円周方向において交互に密の部分と粗の部分となる
単位磁極面積あたり不均一な磁束密度分布からなる磁性
部材12の誘導磁極が形成されるようにすればよい。こ
のようにすれば、制動装置4の制動トルクは最大値とな
る。
【0039】また更には、掛止部材27を支持軸25か
ら離間させてスプリング22のばね力のうち、テンショ
ンアーム24が線条材30の張力により回動するのを抑
制する方向の分力を大きくすれば、線条材30に付与さ
れる張力が最大となる。なお、このように掛止部材27
を支持軸25から離間させる方向に移動するほど、スプ
リング22の前記分力は大きくなるが、スプリング22
のばね定数は小さく、テンションアーム24の回動によ
りスプリング22のばね力が急激に強くなることはな
い。
ら離間させてスプリング22のばね力のうち、テンショ
ンアーム24が線条材30の張力により回動するのを抑
制する方向の分力を大きくすれば、線条材30に付与さ
れる張力が最大となる。なお、このように掛止部材27
を支持軸25から離間させる方向に移動するほど、スプ
リング22の前記分力は大きくなるが、スプリング22
のばね定数は小さく、テンションアーム24の回動によ
りスプリング22のばね力が急激に強くなることはな
い。
【0040】次に、本発明の他の実施例である線条材の
張力調整装置を説明する。なお、張力調整装置1に対し
て制動装置が相異するのみなので、制動装置のみ説明す
る。図5は制動装置の断面図、図6は図5の磁気遮蔽部
材の正面図である。制動装置36は、円周方向に異なる
磁極が交互に着磁された環状な永久磁石37が略皿状を
呈する磁気ホィール38に固着されており、また、磁気
ホィール38は取付け板39を介して固定ハウジング3
に固定され支持されている。磁気ホィール38には、軸
受40を介して磁気遮蔽部材41が回転自在に支持され
ている。
張力調整装置を説明する。なお、張力調整装置1に対し
て制動装置が相異するのみなので、制動装置のみ説明す
る。図5は制動装置の断面図、図6は図5の磁気遮蔽部
材の正面図である。制動装置36は、円周方向に異なる
磁極が交互に着磁された環状な永久磁石37が略皿状を
呈する磁気ホィール38に固着されており、また、磁気
ホィール38は取付け板39を介して固定ハウジング3
に固定され支持されている。磁気ホィール38には、軸
受40を介して磁気遮蔽部材41が回転自在に支持され
ている。
【0041】磁気遮蔽部材41は、永久磁石37の中心
孔から軸受40の内輪に嵌合される円筒部41aと、永
久磁石37に隙間をおいて対向する円板部41b、この
円板部41bより半径方向外側に延設された掛止板とし
ての掛止部41cとからなる形状であり、円板部41b
には断磁部としてのスリット41dが形成され、また掛
止部41cには、調整部材17のピン21が係合される
長孔41eが形成されている。
孔から軸受40の内輪に嵌合される円筒部41aと、永
久磁石37に隙間をおいて対向する円板部41b、この
円板部41bより半径方向外側に延設された掛止板とし
ての掛止部41cとからなる形状であり、円板部41b
には断磁部としてのスリット41dが形成され、また掛
止部41cには、調整部材17のピン21が係合される
長孔41eが形成されている。
【0042】磁気遮蔽部材41の円筒部41a内孔に
は、軸受42・43を介して制動軸44が回転自在に支
持されている。制動軸44にはハブ45を介してヒステ
リシス材の磁性部材46が軸着されており、永久磁石3
7と磁気遮蔽部材41の円板部41bに形成された隙間
と略同一寸法となる隙間をおいて同円板部41bと対向
している。また制動軸44の固定ハウジング3より突設
した先端には、テンションプーリ15がキー嵌合されて
軸着されている。なお符号47は、カバーである。
は、軸受42・43を介して制動軸44が回転自在に支
持されている。制動軸44にはハブ45を介してヒステ
リシス材の磁性部材46が軸着されており、永久磁石3
7と磁気遮蔽部材41の円板部41bに形成された隙間
と略同一寸法となる隙間をおいて同円板部41bと対向
している。また制動軸44の固定ハウジング3より突設
した先端には、テンションプーリ15がキー嵌合されて
軸着されている。なお符号47は、カバーである。
【0043】 このような構造からなる制動装置36
は、磁気遮蔽部材41の掛止部41cが調整部材17の
ピン21に係合されるので、張力調整装置1と同様に調
整ねじ19を回動して移動部材20を上下に移動するこ
とにより制動トルクが変動する。すなわち、図6に図示
したように、磁気遮蔽部材41のスリット41dが永久
磁石37のN−S磁極面の境い目に位置していると、ス
リット41dの溝幅寸法が磁気遮蔽部材41の円板部4
1bと磁性部材46との間の隙間寸法より大きいため、
永久磁石37の磁束は磁性部材46まで迂回される磁気
回路に構成され、円周方向交互に密の部分と粗の部分と
なり単位磁極面積あたり不均一な磁束密度分布からなる
磁性部材12の誘導磁極が形成される。このようにすれ
ば、制動装置4の制動トルクは最大値となる。
は、磁気遮蔽部材41の掛止部41cが調整部材17の
ピン21に係合されるので、張力調整装置1と同様に調
整ねじ19を回動して移動部材20を上下に移動するこ
とにより制動トルクが変動する。すなわち、図6に図示
したように、磁気遮蔽部材41のスリット41dが永久
磁石37のN−S磁極面の境い目に位置していると、ス
リット41dの溝幅寸法が磁気遮蔽部材41の円板部4
1bと磁性部材46との間の隙間寸法より大きいため、
永久磁石37の磁束は磁性部材46まで迂回される磁気
回路に構成され、円周方向交互に密の部分と粗の部分と
なり単位磁極面積あたり不均一な磁束密度分布からなる
磁性部材12の誘導磁極が形成される。このようにすれ
ば、制動装置4の制動トルクは最大値となる。
【0044】 また、磁気遮蔽部材41を45度回動す
ると、永久磁石37の磁界は永久磁石37のN極から各
スリット41d間の円板部41bに迂回され同永久磁石
37のS極に流れる短絡回路を構成するので、磁性部材
46の誘導磁界が最小となり、制動装置4の制動トルク
は最小値となる。
ると、永久磁石37の磁界は永久磁石37のN極から各
スリット41d間の円板部41bに迂回され同永久磁石
37のS極に流れる短絡回路を構成するので、磁性部材
46の誘導磁界が最小となり、制動装置4の制動トルク
は最小値となる。
【0045】 このような制動装置36を用いる張力調
整装置は、制動装置4を用いる張力調整装置1と同等な
作用・効果が得られる。なお、制動装置36において
は、磁気遮蔽部材41を調整部材17のピン21に係合
したが、この磁気遮蔽部材41を固定して、永久磁石3
7が固着されている磁気ホィール38を回動自在に構成
して掛止板を介して調整部材17のピン21に係合して
もよい。
整装置は、制動装置4を用いる張力調整装置1と同等な
作用・効果が得られる。なお、制動装置36において
は、磁気遮蔽部材41を調整部材17のピン21に係合
したが、この磁気遮蔽部材41を固定して、永久磁石3
7が固着されている磁気ホィール38を回動自在に構成
して掛止板を介して調整部材17のピン21に係合して
もよい。
【0046】また本発明の線条材の張力調整装置におい
ては、スプリング22の一方端を調整部材17の移動部
材20に植設されたピン23に掛止することにより、ス
プリング22をテンションアーム24と掛止板16・4
1cに張架したが、掛止板16・41cを更に延設し
て、直接スプリング22の一方端を掛止してもよい。す
なわち、スプリング22は、上下移動する移動部材20
で伸縮しても、また回動する掛止板16・41cで伸縮
してもよい。
ては、スプリング22の一方端を調整部材17の移動部
材20に植設されたピン23に掛止することにより、ス
プリング22をテンションアーム24と掛止板16・4
1cに張架したが、掛止板16・41cを更に延設し
て、直接スプリング22の一方端を掛止してもよい。す
なわち、スプリング22は、上下移動する移動部材20
で伸縮しても、また回動する掛止板16・41cで伸縮
してもよい。
【0047】
【発明の効果】以上、詳細に説明したように、本発明の
線条材の張力調整装置は、円周方向に異なる磁極が交互
に着磁された永久磁石の磁界により磁極が誘導される磁
性部材と、この磁性部材の誘導磁極を変える被回動部材
とを有する制動装置を用いて、被回動部材に設けた掛止
板とテンションアームにスプリングを張架したので、被
回動部材の回動量に対して、スプリングの伸縮量を大き
くすることができ、スプリングのばね定数を小さく設定
することができる。
線条材の張力調整装置は、円周方向に異なる磁極が交互
に着磁された永久磁石の磁界により磁極が誘導される磁
性部材と、この磁性部材の誘導磁極を変える被回動部材
とを有する制動装置を用いて、被回動部材に設けた掛止
板とテンションアームにスプリングを張架したので、被
回動部材の回動量に対して、スプリングの伸縮量を大き
くすることができ、スプリングのばね定数を小さく設定
することができる。
【0048】したがって、テンションアームの回動によ
り張力変動を吸収するためのスプリングのばね定数を小
さく設定することができ、線径が非常に細い線条材の張
力調整装置としても十分機能を果たせる張力調整装置を
提供することができる。
り張力変動を吸収するためのスプリングのばね定数を小
さく設定することができ、線径が非常に細い線条材の張
力調整装置としても十分機能を果たせる張力調整装置を
提供することができる。
【図1】本発明の一実施例である線条材の張力調整装置
の正面図である。
の正面図である。
【図2】図1の張力調整装置の背面図である。
【図3】図2のA−A線断面となる制動装置の断面図で
ある。
ある。
【図4】図3のB−B線断面図である。
【図5】本発明の他の実施例である線条材の張力調整装
置に用いる制動装置の断面図である。
置に用いる制動装置の断面図である。
【図6】図5の制動装置に用いる磁気遮蔽部材の正面図
である。
である。
1 張力調整装置 4 制動装置 5 永久磁石 6 永久磁石 12 磁性部材 15 テンションプーリ 16 掛止板 17 調整部材 22 スプリンク 24 テンションアーム 30 線条材 36 制動装置 37 永久磁石 41 磁気遮蔽部材
Claims (3)
- 【請求項1】 円周方向に異なる磁極が交互に着磁され
た永久磁石の磁界により磁極が誘導される磁性部材と、
この磁性部材の誘導磁極を変える被回動部材とを有する
制動装置と、この制動装置が装着される固定ハウジング
に揺動自在に支持されたテンションアームと、このテン
ションアームと前記被回動部材に設けられた任意な長さ
寸法の掛止板とに張架されたスプリングと、前記磁性部
材に一体回転可能に連結されたテンションプーリと、前
記被回動部材を回動する調整部材とを備えたことを特徴
とする線条材の張力調整装置。 - 【請求項2】 前記永久磁石に前記磁性部材を介して対
向する円周方向に異なる磁極が交互に着磁された別の永
久磁石を有し、少なくともいずれか一方の前記永久磁石
を前記被回動部材とした前記制動装置を用いたことを特
徴とする請求項1記載の線条材の張力調整装置。 - 【請求項3】 前記永久磁石と前記磁性部材との間に半
径方向の断磁部を有する磁気遮蔽部材を介在させ、この
磁気遮蔽部材または前記永久磁石のうち少なくともいず
れか一方を前記被回動部材とした前記制動装置を用いた
ことを特徴とする請求項1記載の線条材の張力調整装
置。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2867093A JP2813603B2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 線条材の張力調整装置 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2867093A JP2813603B2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 線条材の張力調整装置 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH06219643A JPH06219643A (ja) | 1994-08-09 |
JP2813603B2 true JP2813603B2 (ja) | 1998-10-22 |
Family
ID=12254950
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2867093A Expired - Lifetime JP2813603B2 (ja) | 1993-01-25 | 1993-01-25 | 線条材の張力調整装置 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP2813603B2 (ja) |
Families Citing this family (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2009235605A (ja) * | 2008-03-26 | 2009-10-15 | Kinrei Engineering:Kk | 撚り線製造システム及び撚り線製造方法 |
-
1993
- 1993-01-25 JP JP2867093A patent/JP2813603B2/ja not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH06219643A (ja) | 1994-08-09 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19980512 |