JP2865606B2 - エアフィルタ用濾材成形方法及び成形装置 - Google Patents

エアフィルタ用濾材成形方法及び成形装置

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JP2865606B2
JP2865606B2 JP8030475A JP3047596A JP2865606B2 JP 2865606 B2 JP2865606 B2 JP 2865606B2 JP 8030475 A JP8030475 A JP 8030475A JP 3047596 A JP3047596 A JP 3047596A JP 2865606 B2 JP2865606 B2 JP 2865606B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、事務所ビルや工
場等の空調用として使用される除塵用エアフィルタの瀘
材成形方法及び成形装置、特に瀘材ウエブをジグザク状
に折り曲げる方法序び装置に関する。
【0002】
【従来の技術】除塵用エアフィルタは、ジグザグに折り
曲げられた所定長さの濾紙やその他の繊維の不織布であ
る瀘材ウエブが瀘材パックとして、外枠体に嵌装されて
用いられている。その瀘材ウエブのジグザグ折り曲げ加
工は、従来の技術においては、例えば、(1)図12に
示すような対向回転するブレード回転胴による折り曲げ
と折り曲げ前後における瀘材ウエブの移送速度差とによ
る方法(特公平6−28687号公報参照)、(2)図
13に示すような移送方向でずれて位置する一対のブレ
ードの平行四辺形軌跡の対向往復動とによる方法、
(3)図14に示すような単一のブレードが瀘材ウエブ
上を往復動する方法、又は(4)図15に示すような対
向回転するブレード回転胴による折り目付け工程とその
後の対向回転するブレード回転胴によるプリーツ成形工
程とによる方法が行われている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】図12に示すような方
法では、瀘材がガラス繊維の場合、回転運動する上下の
ブレードに接触することにより瀘材ウエブの表面が損傷
する恐れがあるので、折り曲げ加工速度を遅くしなけれ
ばならない。従って生産性が悪い。図13及び図14に
示すような方法では、ブレードの回転運動でなく、ブレ
ードの往復運動により折り曲げが行われるので、折り曲
げ加工速度は、最大5m/minというような遅い速度で
あり、生産性が悪い。
【0004】図15に示すような方法では、折り曲げら
れた瀘材ウエブは、瀘材の剛性により折り曲げが戻され
る現象が生じるので、均一なプリーツの間隔を確保する
ことができない。そのような瀘材パックを外枠体に嵌装
した場合、瀘材パックと外枠体の内面との間に隙間が生
じ、その結果、濾過されない空気の漏洩が生じ、除塵用
エアフィルタの除塵性能が低下する。
【0005】
【課題を解決するための手段】この発明のエアフィルタ
用濾材成形方法は、繰り出しロールにより連続して供給
されて走行するエアフィルタ用濾材の瀘材ウエブに対
し、折り目線及び折り曲げ隙間形成のための突出部を順
次の折り壁にエンボス成形し、折り壁に突出部が成形さ
れた瀘材ウエブをプリーティングロールとその下流側に
段差をもって設けられ、搬送速度がプリーティングロー
ルの送り出し速度より適宜遅い搬送面のコンベアとによ
り、突出部が折り壁にエンボス成形された瀘材ウエブを
隣接した折り壁の突出部が互に当接するように幅方向の
折り目線に沿ってジグザグ状に折り曲げるエアフィルタ
用濾材成形方法であり、谷側プリーツをコンベアの搬送
面に支承しながらプリーティングロールから送り出され
る瀘材ウエブをジグザグ状に折り曲げるに際し、隣接し
た折り壁の突出部同士が対向して当接するように後続の
折り壁を空気噴流で押え付け保持するのである。
【0006】上記の方法を行うエアフィルタ用濾材成形
装置は、(1)繰り出しロールを備え、エアフィルタ用
濾材の瀘材ウエブを連続して供給する瀘材ウエブ供給ス
テーション、(2)走行する瀘材ウエブに対し、折り目
及び折り曲げ隙間形成のための突出部を順次の折り壁に
エンボス成形する成形ロールを備えたエンボスマーキン
グステーション、(3)並びに対向回転駆動される上下
一対のプリーティングロールと、プリーティングロール
の下流側に設けられ、ジグザグ状に折り曲げられた瀘材
ウエブの谷側プリーツを支承するコンベアと、プリーテ
ィングロールの下流側に設けられ、瀘材ウエブの折り曲
げ作用を完全に行い、プリーツの間隔を正確に均一に保
持するエアーアシストとを備え、突出部が折り壁にエン
ボス成形された瀘材ウエブを隣接した折り壁の突出部が
互に当接するように幅方向の折り目線に沿ってジグザグ
状に折り曲げるプリーティングステーションが配列さ
れ、
【0007】(4)前記コンベアは、プリーティングロ
ールから送り出される瀘材ウエブの送り出し速度より搬
送速度が適宜遅く、該瀘材ウエブの送り出し高さ位置と
段差をもつ搬送支承面を形成し、(5)前記エアーアシ
ストは、プリーティングロールから送り出される瀘材ウ
エブ表面から離れて瀘材ウエブの幅方向に配設され、プ
リーティングロールからの瀘材ウエブの送り出し方向に
向い、コンベア上のジグザグ状に折り曲げられた瀘材ウ
エブのプリーツより適宜内側において折り壁面に空気噴
流が当るようようになっている噴気孔を有する噴気管及
び該噴気管からの噴気タイミングを制御する噴気制御装
置から構成されている。
【0008】
【発明の実施の形態】この発明の実施の一形態であるエ
アフィルタ用濾材ウエブに対するエンボス成形方法を説
明するのに際し、エアフィルタ用濾材パック製造装置に
ついて図1に従って説明する。先ず、この発明の実施に
用いるエアフィルタ用濾材は、例えば、ガラス繊維の不
織布に熱可塑性樹脂のバインダを付着させたものであ
る。
【0009】そして、エアフィルタ用濾材パック製造装
置は、次の工程ステーションが順次列設され瀘材パック
製造ラインとして構成されている。 A 複数の瀘材ロールを装着する瀘材ロール装着手段及
び瀘材ウエブ継ぎ手段を備え、連続して瀘材ウエブを供
給する瀘材ウエブ供給ステーション B 不織布であるエアフィルタ用濾材における熱可塑性
樹脂のバインダを軟化・可塑化させるべく走行する瀘材
ウエブを加熱するように瀘材ウエブが通過する所望温度
の加熱空間を構成する加熱ステーション
【0010】C 走行する瀘材ウエブに対し、折り目を
付加するブレード・受部が外周面に設けられると共に折
り曲げ隙間形成のための突出部を折り壁にエンボス成形
する所定形状の突部・受部が外周面に形成され、対向回
転する一対の成形ロールにより構成されたエンボスマー
キングステーション D 突出部成形後の瀘材ウエブにおける熱可塑性樹脂の
バインダを硬化させ、突出部成形後の瀘材ウエブの剛性
を高めるべく、走行する瀘材ウエブを両面から冷却する
ように、冷却ノズルにより空気を吹き付ける冷却ステー
ション
【0011】E 走行する広幅の瀘材ウエブの両面の走
行方向の各突出部列に接着剤を塗布する接着剤塗布手
段、例えばスパイラルノズルによりEVA系ホットメル
トスパイラル塗布を行う接着剤塗布ステーション F 走行する広幅の瀘材ウエブを所定の幅に走行方向に
切断する切断ステーション G 走行する狭幅の瀘材ウエブをジグザグ状に折り曲げ
るプリーティングステーション
【0012】H ジグザグ状に折り曲げられて走行する
瀘材ウエブの次々のプリーツを所定間隔に保つように接
続するべく設けられたウレタン系反応型ホットメルトビ
ード塗布を行うプリーツ接続ステーション I ジグザグ状に折り曲げられプリーツ接続された瀘材
ウエブを支承して養生走行域を搬送するベルトコンベア
により構成された養生ステーション J ジグザグ状に折り曲げられた上、プリーツ接続され
て養生ステーションのベルトコンベアで搬送された瀘材
ウエブを定長に切断し、瀘材パックにする定長切断ステ
ーション
【0013】瀘材ウエブ供給ステーションAについて説
明する。図2に示すように、瀘材ウエブ供給ステーショ
ンAにおいて、載置台1の後部には、瀘材ロールRの軸
端を支承するタレット型支持部2が設けられ、前部には
瀘材ウエブ継ぎ手段3が設けられている。載置台1は、
引出された瀘材ウエブW0の蛇行を修正するべく載置さ
れた瀘材ロールRの軸線方向にレール4,4,4上を移
動し得るようになっている。その移動は、瀘材ウエブ継
ぎ手段3の下流側の瀘材ウエブ走行経路に設けられ、瀘
材ウエブW0の側縁の位置偏位を検出する蛇行修正用セ
ンサ5からの検出信号に応じて図示しない駆動制御手段
により行われるようになっている。又、タレット型支持
部2は、図示の例では、2本の瀘材ロールRの軸を回転
駆動するように支持すると共に割出し公転させるタレッ
トであり、通常の輪転印刷機等において用いられるロー
ル紙支持供給装置と同類である。
【0014】タレット型支持部2に支持され、回転駆動
されている瀘材ロールRからは、瀘材ウエブW0が対向
回転駆動される繰り出しロール8,8により引き出され
連続的に走行し、下流の加熱ステーションBに送られ
る。又、蛇行修正用センサ5により瀘材ロールRから引
き出されて走行する瀘材ウエブW0の側端縁の位置を検
出して、瀘材ウエブW0の蛇行が検知された場合には、
瀘材ロールRの軸線方向の位置を調整し、蛇行を除去す
るように、蛇行修正用センサ5からの検出信号に応じて
図示しない駆動制御手段により、載置台1はレール4,
4,4上を瀘材ロールRの軸線方向に移動する。
【0015】瀘材ウエブ継ぎ手段3は、通常の輪転印刷
機等において用いられる紙継ぎ装置と同類であり、瀘材
ロールRから引出されて走行する瀘材ウエブW0を支持
する支持ローラ6,6が設けられていると共に、支持ロ
ーラ6,6上には、同期回転する後続の他の瀘材ロール
R’から引出された瀘材ウエブW0’の先端部が保持さ
れる瀘材ウエブ継ぎ部7が上下可動に設けられている。
【0016】一つの瀘材ロールRの瀘材ウエブW0が消
費され終わる前に、次の瀘材ロールR’が回転駆動さ
れ、先行の瀘材ウエブW0に同期して瀘材ウエブ継ぎ部
7で引出される瀘材ロールR’からの瀘材ウエブW0
の先端部は、支持ローラ6,6に支承されて走行中の瀘
材ウエブW0に対し下降する瀘材ウエブ継ぎ部7により
押圧され適宜の接着剤により接着されて先行の瀘材ウエ
ブW0接続される。その後、タレット型支持部2が回転
して、次の瀘材ロールR’と前の瀘材ロールRとは位置
が交代し、瀘材ウエブW0’が引続いて引出され、下流
の加熱ステーションBに送られる。前の瀘材ロールRの
空となった芯は、タレット型支持部2から外され、新し
い瀘材ロールが装着される。
【0017】瀘材ウエブ継ぎ手段3の支持ローラ6,6
の下流側には、走行する瀘材ウエブW0が巻掛けられ、
瀘材ウエブ継ぎ時における瀘材ウエブの走行を安定調整
するため上下位置が調整されるダンサーロール7が設け
られ、瀘材ウエブの補給継ぎに際し、瀘材ウエブの走行
が不安定となっても、走行経路中のダンサーロール7の
位置の調節により、走行経路の長さが調整され、瀘材ウ
エブW0の走行の安定は、維持される。
【0018】更にその下流には、瀘材ウエブW0を上下
で挟持し対向回転駆動される繰り出しロール8,8が設
けられ、瀘材ウエブW0は、下流へ供給走行される。繰
り出しロール8,8の回転駆動は、繰り出しロール8,
8と下流のエンボスマーキングステーションCの成形ロ
ール17との間の瀘材ウエブW0の張力が調整されるよ
うに、後述するような回転駆動制御装置で制御されるよ
うになっている。
【0019】加熱ステーションBについて説明する。図
2に示すように、繰り出しロール8,8の下流側には、
上下対向した一組のヒーターユニット9a,9bにより
構成された加熱ステーションBが設置され、両ヒーター
ユニット9a,9b間の空間の上下中心を瀘材ウエブW
0が通過走行するようになっている。
【0020】両ヒーターユニット9a,9bは、例えば
図2に示すような機構で、対向上下変位して位置調整さ
れるようになっている。即ち、下方のヒーターユニット
9bは、基台10a上にX状交差脚10の回動により上
下位置調整可能に支持され、上方のヒーターユニット9
aは、スプロケット11,11に巻き掛けられ、下方の
ヒーターユニット9bに連結されたチェーン12,12
で吊り下げられている。
【0021】従って、両ヒーターユニット9a,9b
は、瀘材ウエブW0に対し、設定された等量の間隔で対
向するようになっている。上方のヒーターユニットの下
流端には、加熱された瀘材ウエブW0の温度を測定表示
する放射温度計13が設けられている。加熱ステーショ
ンBにおける上下対向した一組のヒーターユニット9
a,9bは、放射温度計13により読み取られる瀘材ウ
エブW0の温度が160℃になるように温度設定され、
瀘材ウエブW0は、ヒーターユニット9a,9b間の空
間の上下中心を通過走行することにより所望温度に加熱
される。
【0022】その加熱温度は、熱可塑性樹脂をバインダ
としている瀘材ウエブW0が次のエンボスマーキングス
テーションCにおいて損傷しないで適正にエンボス成形
され得る軟らかさになる温度である。瀘材ウエブW
0は、3秒以上加熱されると切断される。そこで、ライ
ン停止時、即ち瀘材ウエブW0の走行停止時には、作業
者は、X状交差脚10の回動して、ヒーターユニット9
bを瀘材ウエブW0から下方に400mm離す。それと同
時にヒーターユニット9aは、スプロケット11,11
・チェーン12,12を介してヒーターユニット9bと
逆方向に同量上昇し、瀘材ウエブW0から400mm離れ
る。かくして瀘材ウエブW0の切断が防止される。
【0023】熱可塑性樹脂がバインダを軟化させるため
の加熱諸条件は、例えば下記のような数値が挙げられ
る。 バインダの軟化温度 160℃ バインダの赤外吸収波長 3〜6μm 加熱温度 400℃ 加熱時間 3秒 ヒータユニットと 瀘材ウエブとの距離 150mm
【0024】エンボスマーキングステーションCについ
て説明する。エンボスマーキングステーションCは、図
4に示すようにスペーサリング14、エンボスリング1
5、スペーサリング14、フォームリング16、スペー
サリング14、エンボスリング15、・・・の順で複数
のリングが同一軸に列設されて成る成形ロール17が上
下対向して一対となり、対向回転駆動されるように構成
されている。
【0025】図示の例では、成形ロール17の外周面
は、1/4周の毎に分割(90度分割)され、軸線方向
の分割線にはブレード18とゴムのブレード受け19と
が90度分割毎に交互に取り付けられ、上下の成形ロー
ル17,17は、ブレード18とブレード受け19とが
対向し得る回転位相に設定されている。
【0026】そして、上下の成形ロール17,17にお
いて、スペーサリング14,14同士の外周面が対向
し、エンボスリング15とフォームリング16との外周
面が対向し、各エンボスリング15の外周面には、外周
面1/4周毎に1つ宛の楔状凸部15aが形成されてい
る。各エンボスリング15の楔状凸部15aは、その傾
斜面方向が回転方向で交互になつており、上下の成形ロ
ール17,17のエンボスリング15,15間では、同
一傾斜面方向の楔状凸部位置が1/4周ずれている。上
下の成形ロール17,17のエンボスリング15,15
の外周面を展開すると図5のようになる。
【0027】そして、成形ロール17,17のブレード
18とゴムのブレード受け19とは、走行する瀘材ウエ
ブW0を挟圧して、成形ロールの外周面1/4周に実質
的に相当する折り壁長さ毎に幅方向の折り目を付けるよ
うになっている。作業者の作業の便宜のために、上側の
成形ロール17のブレード受け19にインキを供給して
おき、後に述べるようにジグザグ状に折り曲げられた瀘
材ウエブW2,W2の谷側プリーツの内面にマークを付け
るようにしてもよい。
【0028】適正な温度に加熱され、エンボス成形に適
切な軟らかさになって走行する瀘材ウエブW0は、エン
ボスマーキングステーションCにおける上下の成形ロー
ル17,17に挟圧され、エンボスリング15とフォー
ムリング16とにより楔状凸部15a応じた突出部が順
次成形されると共に、ブレード18とブレード受け19
とにより走行方向の等間隔の折り目が順次成形される。
【0029】瀘材ウエブW0が適正な温度に加熱され、
バインダの熱可塑性樹脂がエンボス成形に適切な軟らか
さになっているので、突出部成形において損傷される恐
れはない。かくして、走行方向列における突出部が折り
目に関して対称となり、幅方向列における突出部が表面
・裏面に対し交互に突出している瀘材ウエブW1が成形
される(図9参照)。
【0030】そして、上側の成形ロール17のブレード
受け19にインキを供給しておくと、後に述べるように
ジグザグ状に折り曲げられた瀘材ウエブW3 の谷側プリ
ーツの内面にマークを付けられる。このマークは、後述
するプリーティングステーションG及び定長切断ステー
ションJにおける作業者の作業に便利である。
【0031】冷却ステーションDについて説明する。冷
却ステーションDは、図1に示すように、エンボスマー
キングステーションCでエンボス成形されて走行する瀘
材ウエブW1の上下面に対向して瀘材ウエブW1の幅方向
に配設された一対の噴気管20,20であり、両噴気管
20,20の管壁には、瀘材ウエブW1の上下面に向っ
て空気を噴出する冷却ノズルが両噴気管20,20の軸
線方向に列設され、噴気管20,20の一端は、圧縮空
気源に接続されている。
【0032】エンボスマーキングステーションCにおい
て突出部が成形された瀘材ウエブW1は、冷却ステーシ
ョンDの上下一対の噴気管20,20の間を通過する際
に空気噴流により両面から冷却され、バインダの熱可塑
性合成樹脂が元の硬さに戻り、成形された突出部を含
め、瀘材ウエブW1は適宜な剛性が維持される。
【0033】接着剤塗布ステーションEについて説明す
る。走行する広幅の瀘材ウエブW1の両面の走行方向の
各突出部列に接着剤を塗布する接着剤塗布手段が設けら
れている。図1に示すように走行する瀘材ウエブW1
上下面に対向して瀘材ウエブW1の幅方向に配設された
一対の管体21,21の一端は、スパイラルノズル22
に溶融接着剤と高温空気とを供給するアプリケータ23
に接続されている。溶融接着剤としては、EVA系ホッ
トメルトが使用されている。
【0034】そして、両管体21,21には、図3に示
すようなスパイラルノズル22が瀘材ウエブW1の上下
面の走行方向の各突出部列に対向する位置で両管体2
1,21の軸線方向に列設されている。スパイラルノズ
ル22は、ノズル本体22aの先端部には、中央に接着
剤吐出孔22bが開口し、それを中心とした円上に高温
空気噴出孔22cが多数配列開口しており、各高温空気
噴出孔22cの方向は、高温空気噴出先が接着剤流出先
に向い、且つ円周方向に適宜傾いている。
【0035】そしてアプリケータ23に接続されたノズ
ル本体22aは、接着剤吐出孔22bに接着剤を、高温
空気噴出孔22cに高温空気を夫々独立して供給するよ
うになっている。従って、接着剤吐出孔22bから吐出
される接着剤は、高温空気噴出孔22c,22c,22
c・・・からの旋回高温空気噴出流により旋回流とな
る。
【0036】そして、走行する瀘材ウエブW1は、接着
剤塗布ステーションEの上下一対の管体21,21の間
を通過すると、スパイラルノズル22から旋回流となっ
て流出するEVA系ホットメルトは、瀘材ウエブW1
走行と相俟って瀘材ウエブW1の上下面の走行方向の各
突出部列表面に図3(A)に示すようにスパイラル状に
塗布される。
【0037】切断ステーションFについて説明する。図
1に示すように、走行する広幅の瀘材ウエブW1を所定
の幅に走行方向に切断する回転円板刃24が瀘材ウエブ
1を幅方向に所定間隔で列設されている。切断位置と
しては、広幅の瀘材ウエブW1の走行方向の各突出部列
の間、即ち成形ロール17,17のスペーサリング14
に相当する位置が好ましい。
【0038】図示の例では広幅の瀘材ウエブW1は、中
央で2分割され狭幅の瀘材ウエブW2,W2となってい
る。なお、回転円板刃24は、両側耳落し用である。そ
こで、広幅の瀘材ウエブW1は、切断ステーションFを
通過するとき、回転円板刃24,24,24により狭幅
の瀘材ウエブW2,W2に切断される。
【0039】プリーティングステーションGについて説
明する。走行する狭幅の瀘材ウエブW2,W2をジグザグ
状に折り曲げるプリーティングステーションGは、図6
に示すように、対向回転駆動される上下一対のプリーテ
ィングロール25,25と、プリーティングロール2
5,25の下流側に設けられ、ジグザグ状に折り曲げら
れた瀘材ウエブW3,W3の谷側プリーツを支承するベル
トコンベア26から構成されている。
【0040】プリーティングロール25,25は、エン
ボスされた走行する瀘材ウエブW2,W2のおける走行方
向の各突出部列の間、即ち成形ロール17,17のスペ
ーサリング14,14に相当する位置のみを挟持する突
部(成形ロールのスペーサリングに相当する)が形成さ
れている。
【0041】折り曲げられた瀘材ウエブW3,W3の谷側
プリーツを支承するベルトコンベア26は、プリーティ
ングロール25,25から送り出される瀘材ウエブ
2,W2の高さ位置と搬送面の高さ位置との段差は、後
述のジグザク状に折り曲げられた瀘材ウエブW3,W3
高さをLとすると、L/2になる。
【0042】そして、エンボスマーキングステーション
Cで成形された折り目のピッチ、即ち折り壁長さをMと
し、プリーティングロール25,25の周速Vpとし、
プリーツのピッチをPとすると、ジグザク状に折り曲げ
られた瀘材ウエブW3,W3の高さをLは、L=√{M2
−(P/2)2} であり、ベルトコンベア26の走行
速度Vcは、Vc=Vp×P/2M である。そこで、狭
幅の瀘材ウエブW2,W2は、プリーティングステーショ
ンGに到ると、折り目ら沿って交互に、即ちジグザグ状
に折り曲げられる。
【0043】狭幅の瀘材ウエブW2,W2がプリーティン
グロール25,25に挟まれて走行し、先端部における
山側のプリーツとなるべき折り目、即ち山側折り目(エ
ンボスマーキングステーションCにおいてマークが付け
られなかった折り目)がプリーティングロール25,2
5を通過したらそこで下向に折り曲げ、谷側のプリーツ
となるべき折り目、即ち谷側折り目(エンボスマーキン
グステーションCにおいてマークが付けられた折り目)
がプリーティングロール25,25を通過したらそこで
上向に折り曲げるようにして、ベルトコンベア26上に
誘導すれば、後は、折り目は交互に折り曲げられる。
【0044】その折り曲げ作用を図8に従って説明す
る。 (a)谷側折り目がプリーティングロール25,25に
挟まれている状態では、先行の谷側折り目がベルトコン
ベア26上に支承される状態にまで中間の山側折り目で
瀘材ウエブW2は下向に折り曲げられている。
【0045】(b)谷側折り目がプリーティングロール
25,25から前方に離れると、瀘材ウエブW2はベル
トコンベア26より速く前進するので、先行の谷側折り
目は、瀘材ウエブW2の走行速度より遅い所定の搬送速
度のベルトコンベア26上に支承されベルトコンベア2
6との間に摩擦が働くか、瀘材ウエブW3の対向した突
出部同士が当接するまで谷側折り目が折り曲げられて進
行が阻まれて、支点となり、折り壁は立上り、既に幾分
折り曲げられている山側折り目は更に前進して折れ曲げ
が進んで上昇し、それと共に次の谷側折り目で瀘材ウエ
ブW2は上向きに折り曲げ始められる。
【0046】(c)次の山側折り目がプリーティングロ
ール25,25に挟まれている状態になると、先行の山
側折り目は、瀘材ウエブW3の対向した突出部同士が当
接するまで折り曲げられ、最上位にまで達すると共に、
次の谷側折り目の折り曲げは進み、先行の谷側折り目は
完全に折り曲げられて谷側プリーツが形成される。
【0047】(d)次の山側折り目がプリーティングロ
ール25,25から前方に離れると、瀘材ウエブW2
ベルトコンベア26より速く前進するので、先行の対向
した突出部同士の当接でベルトコンベア26上の進行が
阻まれ、ベルトコンベア26と実質的に同速度で進行す
る先行の山側折り目を支点にして瀘材ウエブW3は、更
に折り曲げられると共に、次の谷側折り目の折り曲げも
進む。それと同時に次の山側折り目の折り曲げも始ま
る。
【0048】(e)瀘材ウエブW2の前進に従って次の
谷側折り目は、瀘材ウエブW3の対向した突出部同士が
当接するまで折り曲げられ、ベルトコンベア26上に当
接し、谷側プリーツが形成されると共に、次の山側折り
目の折り曲げは進み、上記(a)の状態になる。上記の
ような作用が繰り返されてベルトコンベア26上で順
次、山側プリーツ・谷側プリーツが交互に形成され、ジ
グザグ状に折り曲げられた瀘材ウエブW3が形成され、
ベルトコンベア26により搬送される。
【0049】上記のように瀘材ウエブW2は、折り目に
沿って交互に、即ちジグザグ状に折り曲げられるのであ
るが、楔状の突出部同士が当接することにより、所定角
度、即ち所定ピッチのジグザグが正確に安定して保持さ
れる(図10参照)。更に、突出部には、接着剤塗布ス
テーションEで接着剤が塗布されているので、その当接
において突出部同士が接着され、瀘材ウエブW3は、ジ
グザグ状に折り曲げられた状態に強固に形成される。
【0050】プリーティングステーションGにおける瀘
材ウエブW2の折り曲げ作用を完全に行い、プリーツの
間隔を正確に均一に保持するべく、プリーティングステ
ーションGには、図6に示すように、上記のようなプリ
ーティングロール25,25の下流側にエアーアシスト
30が設けられている。
【0051】エアーアシスト30は、プリーティングロ
ールから送り出される瀘材ウエブW2,W2を中心に所定
の上下位置に、且つ瀘材ウエブW2,W2の幅方向に配設
された第1噴気管31a及び第2噴気管31bであり、
第1噴気管31a及び第2噴気管31bの管壁には、プ
リーティングロール25,25からの瀘材ウエブW2
2の送り出し方向に向って、好ましくは、やや緩い角
度で内向きに空気を噴出する第1ノズル・第2ノズルが
両噴気管31a,31bの軸線方向に等間隔で列設され
ている。
【0052】即ち第1ノズル・第2ノズルの位置・向き
は、後述のようにジグザグ状に折り曲げられた瀘材ウエ
ブW3,W3の上下のプリーツより適宜内側において、好
ましくは、プリーツより約20mm内側の折り壁面に空気
噴流が当るようようになっている。第1噴気管31a及
び第2噴気管31bの両端は、第1励磁弁33a・第2
励磁弁33bを介して圧縮空気源に接続されている。
【0053】第1カウンタ41及び第2カウンタ42の
カウント数は、成形ロール17の1回転毎のリセット用
光電センサ36からのリセット信号によりリセットさ
れ、第1カウンタ41は所定計数毎に第1励磁弁33a
を開閉するように、第2カウンタ42は所定計数毎に第
2励磁弁33bを開閉するように、夫々、弁の励磁電源
回路43,44を制御するようになっている。第1カウ
ンタ41及び第2カウンタ42による第1励磁弁33a
及び第2励磁弁33bの開閉タイミングは、後に述べる
ように瀘材ウエブW2,W2の折り曲げ作用に関与するよ
うに設定されている。
【0054】前記エンボスマーキングステーションCの
成形ロール17,17の一方のロールのロール軸の歯車
35には、リセット信号用のドグ34が設けられ、更に
ドグ34に対向したリセット用光電センサ36及び歯車
35の歯先に対向したカウント用光電センサ37が設け
られている(下記の作用サイクルの例においては、歯車
35の歯数は40枚である)。
【0055】リセット用光電センサ36の検出信号、即
ちリセット信号及びカウント用光電センサ37の検出信
号、即ちパルス信号が入力されるように接続され、リセ
ット信号毎にパルス信号を計数する第1カウンタ41及
び第2カウンタ42が設けられている。第1噴気管31
a及び第2噴気管31bの両端は、第1励磁弁33a・
第2励磁弁33bを介して圧縮空気源に接続されてい
る。
【0056】第1カウンタ41は第1励磁弁33aの第
1励磁電源回路43を制御するように接続され、所定の
設定計数毎に第1励磁弁33aを開閉するようなってい
る。又、第2カウンタ42は第2励磁弁33bの第2励
磁電源回路44を制御するように接続され、所定の設定
計数毎に第2励磁弁33bを開閉するようなっている。
第1カウンタ41及び第2カウンタ42による第1励
磁弁33a及び第2励磁弁33bの開閉タイミングは、
次に述べるように瀘材ウエブW2,W2の折り曲げ作用に
関与するように設定されている。
【0057】(1)先ず、谷側プリーツとなる折り目が
プリーティングロール25,25間に到った時点(図8
a)で成形ロール17,17においては、リセット用光
電センサ36がドグ34を検知して、リセット信号が第
1カウンタ41及び第2カウンタ42に入力されて、両
カウンタ41,42のカウントがリセットされる(カウ
ント数40が零となる)。その時点では、前のサイクル
において開弁した第1励磁弁33aにより第1噴気管3
1aからは空気が噴出し、前方に位置する折り壁を前方
に押し付け、山側プリーツを保持している。
【0058】(2)成形ロール17,17の回転により
歯車35の歯を検知するウカウント用光電センサ36か
らの信号が第1カウンタ41及び第2カウンタ42に入
力されて、再びカウントが再開される。それと共に、プ
リーティングロール25,25においても、その回転に
より谷側プリーツはプリーティングロール25,25か
ら離れて前進する。そして、谷側プリーツとなる折り目
と後続の山側プリーツとなる折り目との中間がプリーテ
ィングロール25,25に到った時点(図8b)では、
第1カウンタ41及び第2カウンタ42でのカウント数
が設定数10に達する。
【0059】その段階では、山側プリーツとなる折り目
の折り曲げが進み、それに伴う折り壁の立ち上りを阻害
しないためにも、又谷側プリーツがベルトコンベア26
で支点となって固定されて、前方の山側プリーツの保持
は安定するので、空気の噴出を止める必要がある。その
ため、カウント数が設定数10に達すると、第1励磁電
源回路43が開かれ、第1励磁弁33aが閉弁し、第1
噴気管31aからの空気の噴出は止まる。
【0060】(3)更に成形ロール17,17の回転に
より第1カウンタ41及び第2カウンタ42でのカウン
ト数が増加すると共に、プリーティングロール25,2
5の回転により谷側プリーツは前進する。そして、第1
カウンタ41及び第2カウンタ42でのカウント数が設
定数15に達した時点で、第2励磁電源回路44が閉じ
られ、第2励磁弁33bが開弁し、第2噴気管31bか
らは空気が噴出し、前方に位置する折り壁を前方に押し
付け、谷側プリーツを保持する。
【0061】(4)第2噴気管31bからの空気の噴流
が前方に位置する折り壁を前方に押し続ける。成形ロー
ル17,17の回転により第1カウンタ41及び第2カ
ウンタ42でのカウント数が増加し、カウント数が20
に達すると共に、プリーティングロール25,25の回
転により、谷側プリーツは前進し完全に折り曲げられる
(図8c)。
【0062】(5)成形ロール17,17の回転により
後続の山側プリーツと後続の谷側プリーツとなる折り目
との中間がプリーティングロール25,25から間に到
った時点(図8d)では、第1カウンタ41及び第2カ
ウンタ42でのカウント数が設定数30に達する。
【0063】その段階では、谷側プリーツとなる折り目
の折り曲げが進み、それに伴う折り壁の立ち上りを阻害
しないためにも、又山側プリーツが先行の折り壁により
阻止され支点となって固定されて、前方の谷側プリーツ
の保持は安定するので、空気の噴出を止める必要があ
る。そのため、カウント数が設定数30に達すると、第
2励磁電源回路44が開かれ、第2励磁弁33bが閉弁
し、第1噴気管31bからの空気の噴出は止まる。
【0064】(6)更に成形ロール17,17の回転に
より第1カウンタ41及び第2カウンタ42でのカウン
ト数が増加すると共に、プリーティングロール25,2
5の回転により折り壁は立ち上り、後続の山側プリーツ
は前進する。そして、第1カウンタ41及び第2カウン
タ42でのカウント数が設定数35に達した時点で、第
1励磁電源回路43が閉じられ、第1励磁弁33aが開
弁し、第1噴気管31aからは空気が噴出し、前方の折
り壁を前方に押し付け、山側プリーツを保持する。そし
て上記(1)の状態に戻り、次のサイクルが繰り返され
る。
【0065】プリーツ接続ステーションHについて説明
する。図1に示すように、プリーティングステーション
Gのベルトコンベア26の下流端に隣接して位置に、上
下一対の管体45,45がジグザグ状に折り曲げられた
瀘材ウエブW2の山谷両側プリーツの方向に配設され、
管体45,45の間をジグザグ状に折り曲げられた瀘材
ウエブW2,W2が通過するようになっている。両管体4
5,45には、接着剤をビード状に吐出するノズルが適
宜間隔で管体45,45の軸線方向に列設されている。
両管体45,45の一端は、ノズルに溶融接着剤と高温
空気とを供給するアプリケータ46,46に接続されて
いる。溶融接着剤としては、ウレタン系反応型ホットメ
ルトが使用されている。
【0066】図10に示すようにジグザグ状に折り曲げ
られた状態に強固に形成された瀘材ウエブW2,W2は、
一応の剛性をもつので、ベルトコンベア26の下流端か
ら適宜の間隔をあけた養生ステーションIのベルトコン
ベア47の上流端に渡されて搬送される。そして、ベル
トコンベア26とベルトコンベア47との間において、
架設状態となってプリーツ接続ステーションHの上下一
対の管体45,45の間を通過すると、両管体45,4
5のノズルからビード状に吐出される接着剤は、上下両
側の各プリーツに次々と掛け渡されたライン状となって
接着され、上下両側のプリーツ列を所定間隔に保つよう
に連結する。ウレタン系反応型ホットメルトに窒素ガス
を混入してノズルに給送する。ウレタン系反応型ホット
メルトは、ノズルから大気中に流出されると、瞬間的に
発泡して、チキソトピー性が発現し、プリーツ間への垂
れが少なくなる。
【0067】養生ステーションIは、ジグザグ状に折り
曲げられた瀘材ウエブW3,W3の谷側プリーツを支承
し、その瀘材ウエブW3,W3を養生して搬送するように
適宜の養生域区間に設けられたベルトコンベア47から
構成されている。そこで、ジグザグ状折り曲げ状態の瀘
材ウエブW3,W3は、ベルトコンベア47に支承され
て、養生域区間を搬送され、下流域の定長切断ステーシ
ョンに到る。
【0068】ベルトコンベア47の下流域の定長切断ス
テーションJおいては、養生ステーションIから搬送さ
れてきたジグザグ状に折り曲げられた瀘材ウエブW3
3は、作業者により所定長さ(所定数のプリーツピッ
チ毎)にナイフで切断され、図11に示すような瀘材パ
ックW4,W4,・・・となる。そして、瀘材パックW4
は、角形の外枠体との内面との間に隙間を生じることな
く外枠体に嵌装されてエアフィルタとして供される。
【0069】
【発明の効果】この発明によれば、瀘材ウエブをジグザ
グ状に折り曲げる場合、対向回転するブレード回転胴に
よる折り曲げと折り曲げ前後における瀘材ウエブの移送
速度差とによる従来技術のように瀘材ウエブの表面が損
傷する恐れもなく、それを避るために折り曲げ加工速度
を遅くする必要もない。移送方向でずれて位置する一対
のブレードの平行四辺形軌跡の対向往復動や単一のブレ
ードが瀘材ウエブ上を往復動による従来技術のように折
り曲げ加工が遅くはない。
【0070】又、対向回転するブレード回転胴による折
り目付け工程とその後の対向回転するブレード回転胴に
よるプリーツ成形工程とによる従来技術のように折り曲
げられた瀘材ウエブが剛性により折り曲げが戻され、均
一なプリーツの間隔が確保することができないというこ
ともない。
【0071】即ち、瀘材ウエブに損傷を与えることな
く、加工速度も早く、且つ均一なプリーツの間隔を確保
して完全なジグザグ状に折り曲げを瀘材ウエブ施すこと
ができる。それにより漏洩隙間のなく嵌装され得る高性
能の瀘材パックをロスがなく生産性の高い製造をするこ
とができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】この発明の実施の形態におけるエアフィルタ用
濾材パック製造装置の斜視図。
【図2】この発明の実施の形態におけるエアフィルタ用
濾材パック製造装置の瀘材ウエブ供給ステーション及び
加熱ステーションの正面図。
【図3】この発明の実施の形態におけるエアフィルタ用
濾材パック製造装置の接着剤塗布ステーションのスパイ
ラルノズルの説明図。
【図4】この発明の実施の形態におけるエアフィルタ用
濾材パック製造装置のエンボスマーキングステーション
の成形ロールの斜視図。
【図5】図4における成形ロールのエンボスリングの展
開図。
【図6】この発明の実施の形態におけるエアフィルタ用
濾材パック製造装置のプリーティングステーションのエ
アーアシストの構成図。
【図7】図6におけるエアーアシストの作動タイムテー
ブル。
【図8】この発明の実施の形態におけるエアフィルタ用
濾材パック製造装置のプリーティングステーションの作
動説明図。
【図9】この発明の実施の形態におけるエアフィルタ用
濾材パック製造装置のエンボスマーキングステーション
でエンボス成形された濾材ウエブの平面図。
【図10】この発明の実施の形態におけるエアフィルタ
用濾材パック製造装置のプリーティングステーションで
折り曲げられた濾材ウエブの正面図。
【図11】この発明の実施の形態におけるエアフィルタ
用濾材パック製造装置で製造された瀘材パックの斜視
図。
【図12】従来の技術の濾材のジグザグ状折り曲げ装置
の構成図。
【図13】従来の技術の濾材のジグザグ状折り曲げ装置
の構成図。
【図14】従来の技術の濾材のジグザグ状折り曲げ装置
の構成図。
【図15】従来の技術の濾材のジグザグ状折り曲げ装置
の構成図。
【符号の説明】
A 瀘材ウエブ供給ステーション B 加熱ステーション C エンボスマーキングステーション D 冷却ステーション E 接着剤塗布ステーション F 切断ステーション G プリーティングステーション H プリーツ接続ステーション I 養生ステーション J 定長切断ステーション R,R’ 瀘材ロール W0,W1,W2,W3,W4 瀘材ウエブ 1 載置台 2 タレット型支持部 3 瀘材ウエブ継ぎ手段 4 レール 5 蛇行修正用センサ 6 支持ローラ 7 瀘材ウエブ継ぎ部 8 繰り出しロール 9a,9b ヒーターユニット 10 X状交差脚 10a 基台 11 スプロケット 12 チェーン 13 放射温度計 14 スペーサリング 15 エンボスリング 15a 楔状凸部 16 フォームリング 17 成形ロール 18 ブレード 19 ブレード受け 20 噴気管 21 管体 22 スパイラルノズル 22a ノズル本体 22b 接着剤吐出孔 22c 高温空気噴出孔 23 アプリケータ 24 回転円板刃 25 プリーティングロール 26 ベルトコンベア 30 エアーアシスト 31a 第1噴気管 31b 第2噴気管 33a 第1励磁弁 33b 第2励磁弁 36 リセット用光電センサ 35 歯車 34 ドグ 37 カウント用光電センサ 41 第1カウンタ 42 第2カウンタ 43 第1励磁電源回路 44 第2励磁電源回路 45 管体 46 アプリケータ 47 ベルトコンベア
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B65H 45/00 - 45/30

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 繰り出しロールにより連続して供給され
    て走行するエアフィルタ用濾材の瀘材ウエブに対し、折
    り目線及び折り曲げ隙間形成のための突出部を順次の折
    り壁にエンボス成形し、折り壁に突出部が成形された瀘
    材ウエブをプリーティングロールとその下流側に段差を
    もって設けられ、搬送速度がプリーティングロールの送
    り出し速度より適宜遅い搬送面のコンベアとにより、突
    出部が折り壁にエンボス成形された瀘材ウエブを隣接し
    た折り壁の突出部が互に当接するように幅方向の折り目
    線に沿ってジグザグ状に折り曲げるエアフィルタ用濾材
    成形方法であり、谷側プリーツをコンベアの搬送面に支
    承しながらプリーティングロールから送り出される瀘材
    ウエブをジグザグ状に折り曲げるに際し、隣接した折り
    壁の突出部同士が対向して当接するように後続の折り壁
    を空気噴流で押え付け保持するエアフィルタ用濾材成形
    方法。
  2. 【請求項2】 繰り出しロールを備え、エアフィルタ用
    濾材の瀘材ウエブを連続して供給する瀘材ウエブ供給ス
    テーション、 走行する瀘材ウエブに対し、折り目線及び折り曲げ隙間
    形成のための突出部を順次の折り壁にエンボス成形する
    成形ロールを備えたエンボスマーキングステーション、 並びに対向回転駆動される上下一対のプリーティングロ
    ールと、プリーティングロールの下流側に設けられ、ジ
    グザグ状に折り曲げられた瀘材ウエブの谷側プリーツを
    支承するコンベアと、プリーティングロールの下流側に
    設けられ、瀘材ウエブの折り曲げ作用を完全に行い、プ
    リーツの間隔を正確に均一に保持するエアーアシストと
    を備え、突出部が折り壁にエンボス成形された瀘材ウエ
    ブを隣接した折り壁の突出部同士が互に当接するように
    幅方向の折り目線に沿ってジグザグ状に折り曲げるプリ
    ーティングステーションが配列され、 コンベアは、プリーティングロールから送り出される瀘
    材ウエブの送り出し速度より搬送速度が適宜遅く、該瀘
    材ウエブの送り出し高さ位置と段差をもつ搬送支承面を
    形成し、 エアーアシストは、プリーティングロールから送り出さ
    れる瀘材ウエブ表面から離れて瀘材ウエブの幅方向に配
    設され、プリーティングロールからの瀘材ウエブの送り
    出し方向に向い、コンベア上のジグザグ状に折り曲げら
    れた瀘材ウエブのプリーツより適宜内側において折り壁
    面に空気噴流が当るようようになっている噴気孔を有す
    る噴気管及び該噴気管からの噴気タイミングを制御する
    噴気制御装置から構成されているエアフィルタ用濾材成
    形装置
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