JPH06170988A - 製袋装置 - Google Patents

製袋装置

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JPH06170988A
JPH06170988A JP4328179A JP32817992A JPH06170988A JP H06170988 A JPH06170988 A JP H06170988A JP 4328179 A JP4328179 A JP 4328179A JP 32817992 A JP32817992 A JP 32817992A JP H06170988 A JPH06170988 A JP H06170988A
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JP
Japan
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resin film
bag
heating blade
cutting
blade
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JP4328179A
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English (en)
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Eijiro Sugimoto
栄次郎 杉本
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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【目的】 構造が簡単であり、しかも樹脂フィルム製袋
の作製効率を向上させることができる製袋装置を提供す
ることを目的とする。 【構成】 搬送されてくる樹脂フィルムfに加熱刃物h
を当接させることによって、樹脂フィルムfを切断およ
び融着させる機構を備える製袋装置において、上記樹脂
製フィルムfの送り方向と交差する方向に所定長さ設け
られた加熱刃物hを、上記送り方向と交差する軸周りに
回転させることにより、所定回転角度においてのみ樹脂
フィルムfに当接するようにする。

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本願発明は、製袋装置に関し、特
に、表面フィルムと背面フィルムが両側縁部において互
いに熱融着されてなる樹脂製の袋を自動的に作製するた
めの装置に関する。
【0002】
【従来の技術】封筒や各種の物品を収納するための包装
用袋等の袋は、最近では、樹脂フィルムによって作製さ
れたものが多用されている。このような樹脂製袋aの形
態は、図9に示すように、樹脂製フィルムfを二つ折り
に折り込むことによって表面フィルムfaと背面フィル
ムfbとが重ねられ、かつこれら表面フィルムと背面フ
ィルムとの両側縁部bどうしが熱融着接合されている。
これにより、上部が開口し、両側部が熱融着部によって
形成され、底部が上記樹脂フィルムfの折り畳み部で形
成される樹脂フィルム製袋aが出来上がる。
【0003】このような樹脂製の袋aは、大略、図10
に模式化して示すようにして作製される。すなわち、長
尺状の樹脂製フィルムfを送りながらこれを二つ折りに
し、こうして二つ折りにされた樹脂製フィルムfを次に
所定長さごとに定寸送りしながらその送りの停止時に加
熱刃物kを押し当て、この加熱刃物によって、上記二つ
折り状の樹脂フィルムfを一定長さごとに切断すると同
時に、熱融着作用によって上下に重なるフィルムfの縁
をつなげる。そうすると、上記の袋aが次々に出来上が
る。
【0004】上記のような樹脂製袋の製造を行うための
従来の代表的な装置を図11ないし図13を参照して説
明する。
【0005】図11において符号Aで示される部分は、
ロール状に巻かれた樹脂フィルムfを連続的に送りなが
ら二つ折りにする折り畳み部を、符号Bで示される部分
は、上記のようにして二つ折り状に折り畳まれた樹脂製
フィルムfを所定長さごとに間欠送りする定寸送り部
を、符号Cで示される部分は、上記のようにして定寸送
りされる二つ折り状の樹脂フィルムfに加熱刃物kを押
し当てて切断するとともにこの切断部位における重ねら
れた二枚のフィルムどうしを熱融着させる切断融着部
を、符号Dで示される部分は、上記切断融着部によって
形成された図9で示されるような袋aをさらに後流側に
搬送する製品搬送部を、それぞれ示している。
【0006】上記折り畳み部Aは、図11および図12
に示すように、機枠1の側部に支持された材料フィルム
ロール2から引き出された帯状のフィルムfを、傾斜状
に配置したV字状のガイド3に沿わせて移動させること
により二つ折り状に折り畳み、こうして二つ折り状とな
ったフィルムfを複数のローラ4…を掛け回しながら搬
送するようになっている。
【0007】図11において、符号5で示されるローラ
が上記のような二つ折り状のフィルムfを連続状に引っ
張り搬送するための送りローラである。
【0008】こうして定速で連続送りされる二つ折り状
のフィルムfは、次に、上記定寸送り部Bによって一定
長さごとに間欠送りされる。図11および図13におい
て符号6で示すローラが、上記二つ折り状のフィルムf
を一定長さごとに引っ張り搬送するための間欠送りロー
ラを示している。
【0009】上記定寸送り部Bと上記折り畳み部Aとの
間には、折り畳み部Aにおける連続送りと、定寸送り部
Bにおける間欠送りとの間の送り形態の相違を吸収する
ためのバッファ部7が設けられている。
【0010】このバッファ部7は、機枠1に幾つかのロ
ーラ8…を設ける一方、機枠1に対して図1の反時計回
り方向に付勢されながら揺動可能に支持された揺動アー
ム9に幾つかのローラ10…を取り付け、上記機枠1の
ローラ8…と上記揺動アーム9のローラ10…との間
に、上記折り畳み部Aから送られた二つ折り状のフィル
ムfをつづら折り状に掛け回し、その出口を上記定寸送
り部Bに供給している。これにより、折り畳み部Aにお
ける定速送りと、定寸送り部Bにおける間欠送りの送り
形態の相違が吸収される。
【0011】上記切断融着部Cと、その作動の結果とし
て出来上がる樹脂袋aをさらに後流側に搬送するための
上記製品搬送部Dとの詳細を図13に示す。
【0012】図13に表れているように、上記定寸送り
部Bの後流側端部に配置される定寸送りローラ6は、二
つ折り状のフィルムfを上下から挟み付ける一対のロー
ラで構成されており、図に矢印で示す方向に間欠回転さ
せられることにより、上記フィルムfを一定長さごとに
後流側に送りだすことができるようになっている。上記
一対の定寸送りローラ6,6は、その一方または双方
が、減速機構11を介してサーボモータ12等のような
回転動力源によって回転駆動させられるようになってい
る。
【0013】上記定寸送りローラ6,6のすぐ後流に
は、上記切断融着部Cが配置されている。この切断融着
部Cは、定寸送りさせられるフィルムfの下面をバック
アップするローラ13などのバックアップ部材と、この
バックアップ部材の上方において上下往復運動させられ
る加熱刃物kとを有している。この加熱刃物kは、上記
定寸送りローラ6,6の回転と同期して、この定寸送り
ローラ6,6がフィルムfを一定長さ送りだした後の停
止している間に、上記バックアップローラ13と協働し
てこれとの間にフィルムfを挟み付けるべく下動させら
れるようになっている。
【0014】上記加熱刃物kは、取り付けベースkaの
下面に、上記樹脂製フィルムの送り方向と交差する方向
に延びる、先端が尖ったナイフ状の刃体kbを支持して
通常構成され、取り付けベース内に組み込まれたヒータ
によって上記刃体kbが所定の温度に加熱されるように
なっている。
【0015】一方、上記バックアップローラ13は、耐
熱性ゴムが表面に貼着されており、樹脂フィルムfを間
に挟みながら上記加熱刃物kを上記バックアップローラ
13の表面に押しつけることにより、刃物kの熱によっ
て、上記フィルムfが切断されるとともに、重ね状のフ
ィルムどうしが切断部において互いに融着させられる。
【0016】図13に示されている例においては、上記
加熱刃物kは、次のようにして上下動させられるように
なっている。すなわち、上記切断刃物kは、その両端部
が上下方向に摺動可能に機枠1に対して支持された左右
一対の垂直ロッド14,14間に掛け渡すようにして支
持されている。各ロッド14,14は、機枠1の側面に
取り付けられた上下一対のブラケット15によって上下
動可能に支持されている。各ロッド14,14の中間部
には、リンク16の上端が枢動可能に取り付けられてお
り、各リンク16の下端は、固定中心回りに揺動可能な
アーム17の先端にピン接合されている。
【0017】左右のアーム17,17は、機枠1に回転
支持された軸18にそれぞれ剛結されており、この軸1
8にはさらに、下方に延びる入力レバー19が剛結され
ている。また、この入力レバー19の中間部には、ロー
ラ状のカムフォロア20が取り付けられている。
【0018】上記のカムフォロア20は、主モータ21
によってベルト22を介して回転させられるカム23の
周面に当接させられている。また、上記入力レバー19
の下端部は、水平方向に配置されたエアーシリンダ24
のピストンロッド25の先端に連結されている。このエ
アーシリンダ24は、上記カムフォロア20を常時適正
に上記カム23の周面に当接させるべく図13の左方向
に入力レバー19の下端を付勢するとともに、必要時に
上記入力レバー19を大きく図13の右方向に揺動させ
ることができるようになっている。
【0019】上記主モータ21は、上述したように、上
記定寸送りローラ6,6の送り周期と同期して、上記加
熱刃物kを上下往復運動させるようにその回転数が設定
されている。主モータ21の回転に連動して上記カム2
3が回転させられると、カムフォロア20がカム周面に
従動するようにして、上記入力レバー19ないし上記ア
ーム17が軸18を中心として揺動する。すなわち、カ
ム23の回転運動が上記アーム17の上下方向の揺動に
変換させられるのであり、このアーム17の上下動によ
り、リンク16を介して左右一対のロッド14,14な
いしその上端間を掛け渡し状に支持されている上記加熱
刃物kが上下動させられる。
【0020】上記切断融着部Cの作動によって出来上が
った袋aは、次に製品搬送部Dによって後流側に搬送さ
れる。
【0021】製品搬送部Dは、たとえば図13に示すよ
うな構成をしている。すなわち、袋aの搬送経路を上下
に挟むようにして、一対のベルト搬送装置26a,26
bが配置されている。各ベルト搬送装置26a,26b
は、後流側の駆動プーリ27a,27bと、上記切断融
着部Cのすぐ後流側に配置される従動プーリ28a,2
8b間に無端ベルト29a,29bを掛け回して構成さ
れている。
【0022】このうち、上記従動プーリ28aは、上記
切断融着部Cにおけるカム23の軸から駆動力を伝達さ
せられ、上記加熱刃物kの上下動と同期して上下に運動
するように構成されている。すなわち、上記従動プーリ
28aが上下動させられていると、上下の従動プーリ2
8a,28b間を掛け回るベルト29a,29b間にす
き間が形成される一方、上記従動プーリ28aが下動さ
せられると、これら一対の従動プーリ28a,28b間
を掛け回るベルト29a,29bが製品の袋aを挟みつ
けることができる。
【0023】なお、上下の駆動プーリ27a,27b間
の間隔は、これらに掛け回されているベルト29a,2
9bが互いに接触するように一定に挟持されている。
【0024】上記加熱刃物kが上昇を始めると、その当
初において、熱融着によってこの刃物kの両面に前後に
分断されたフィルムfの縁が溶融付着している。上記加
熱刃物kの上流側のフィルムfは、上記定寸送りローラ
6,6に挟まれた状態で停止しているので、上記刃物の
上昇に伴ってこの刃物から剥離させられる。
【0025】しかし、加熱刃物kの後流側に位置するフ
ィルムf(袋)は、上記製品搬送部Dの両従動プーリ2
8a,28bに掛け回されたベルト29a,29b間の
すき間に延入してはいるが、これらのベルトによって挟
まれていないので、上記加熱刃物kの上昇とともに、上
記袋aの縁が刃物kに溶融付着したまま引き戻されるこ
とになる。
【0026】そのために、上記加熱刃物kがその切断融
着作用の後に上昇する過程において、上記樹脂フィルム
f(袋)を加熱刃物kから引き剥がすべく、上記ベルト
搬送装置26aの従動プーリ28aを下動させる。こう
して上記従動プーリ28aが下動すると、上下の従動プ
ーリ28a,28bに掛け回されながら走行するベルト
29a,29bが上記フィルムf(袋)を挟み付け、ベ
ルトの走行力によってこの袋aを上記加熱刃物kから引
き剥がすとともに両ベルト29a,29b間に挟持しな
がらこの袋aを後流方向へ一気に搬送する。
【0027】
【発明が解決しようとする課題】上述のように、上記切
断融着部においては、上記間欠送りローラによって所定
長さごとに引っ張り搬送された樹脂製フィルムを、上記
加熱刃物の上下の直線運動によって切断および融着して
いる。
【0028】すなわち、加熱刃物を上下運動させるため
には、上記で述べたような複雑な機構を必要としてい
る。
【0029】このため、故障する確率が高く、袋の作製
効率にも影響を及ぼしている。
【0030】また、そのような複雑な機構によって作動
させられる加熱刃物は、直線往復運動を行うため、どう
しても振動を発生させてしまい、騒音にもつながること
になる。
【0031】本願発明は、上述の事情のもとで考えださ
れたものであって、構造が簡単であり、しかも樹脂フィ
ルム製袋の作製効率を向上させることができる製袋装置
を提供することをその課題とする。
【0032】
【課題を解決するための手段】本願発明は、上述の課題
を解決するため、次の手段を講じている。すなわち、本
願発明の製袋装置は、少なくとも二枚重ね状にして搬送
される長尺状の樹脂製フィルムに加熱刃物を当てること
により、表面フィルムと背面フィルムとが両側縁部にお
いて互いに熱融着されてなる袋を作製するための装置で
あって、搬送されてくる上記樹脂フィルムに当接するよ
う構成された上記加熱刃物を有し、この加熱刃物の作動
によって上記樹脂製フィルムをその送り方向と横断する
方向に溶断するとともに、重ねられているフィルムの溶
断縁どうしを融着させるようになった切断融着機構を備
えており、上記切断融着機構の加熱刃物は、上記樹脂製
フィルムの送り方向と交差する方向に所定長さ有してお
り、上記送り方向と交差する軸周りに回転させられるこ
とにより、所定回転角度においてのみ上記樹脂フィルム
に当接するようになっていることを特徴としている。
【0033】
【発明の作用および効果】本願発明の製袋装置は、少な
くとも二枚重ね状にして搬送される長尺状の樹脂製フィ
ルムに加熱刃物を当てることにより、表面フィルムと背
面フィルムが両側縁部において互いに熱融着されてなる
袋を作製するための装置であって、そのうちの上記切断
融着機構に特徴を有するものである。
【0034】連続状に引っ張り搬送されてきた樹脂製フ
ィルムは、その後流側において、上記のようにして加熱
刃物の下を通過していく。このとき、加熱刃物の刃体
は、通過する樹脂フィルムに当接しない回転角度に位置
している。次に、上記加熱刃物は、その下を通過する樹
脂フィルムを所望の袋のサイズに切断および融着するべ
く、上記刃体の先端が樹脂フィルムと当接する角度まで
回転させられる。すると、樹脂フィルムは、上記加熱刃
物を境にして前後に分断されるとともに、この分断部に
おいて上下に重なるフィルムどうしの縁が融着させられ
る。これにより、樹脂フィルムは、上部が開口し、両側
部が熱融着され、底部が折り畳まれてできた袋として形
成される。そして、袋にされた樹脂フィルムは、さらに
後流側に搬送されていく。以上の繰り返しにより、上記
樹脂フィルムは袋として形成されていく。
【0035】従来例の製袋装置においては、上記切断融
着機構の加熱刃物を上下運動させるために、複雑な機構
を必要とした。
【0036】しかし一方、本願発明の製袋装置において
上記切断融着機構は、上記加熱刃物が回転することによ
りその機能を達成しうるように構成されているので、加
熱刃物を直線往復運動させるための複雑な機構が要らな
い。
【0037】したがって、装置全体をきわめて簡素化す
ることができ、その結果、故障率をかなり低減させるこ
とができる。
【0038】また、上記切断融着機構の加熱刃物は、回
転運動することによりその機能を達成しうるように構成
されているので、直線往復運動により発生する振動およ
び騒音がなく、回転による円滑な運動によって樹脂フィ
ルムを切断および融着することができる。
【0039】すなわち、機構の簡素化および円滑な機構
の作動を実現することにより、袋の作製効率をさらに上
げることができる。
【0040】また、上記加熱刃物は、樹脂フィルムを切
断および融着するときは、すなわちその刃体が樹脂フィ
ルムに当接する回転角度にあるときは、樹脂フィルムの
搬送速度と同速度で回転させ、一方、切断融着作用をお
こなわないときは、その回転速度を所望の速度に回転さ
せることができる。
【0041】これにより、切断融着作用をおこなわない
ときの加熱刃物の回転速度を変えると、すなわち加熱刃
物が樹脂フィルムに当接する回転周期を変えることによ
り、樹脂フィルムの送り速度を変えることなく、作製し
たい袋のサイズを容易に変更することができる。
【0042】以上の結果、本願発明の製袋装置によれ
ば、構造が簡単で扱いやすく、しかも、樹脂フィルムの
袋をきわめて効率よく製造することができるようにな
る。
【0043】
【実施例の説明】以下、本願発明の好ましい実施例は、
図1ないし図10を参照して具体的に説明する。なお、
これらの図において、図11ないし図13の従来例装置
と同等および同一の部材あるいは部分には、同一の符号
を付してある。
【0044】図1は、本願発明の製袋装置の実施例の全
体構成を示している。本願発明は、係る製袋装置の切断
融着機構C’によって樹脂フィルムを切断および融着
し、袋aとして完成させるところに特徴づけられるもの
であり、したがって、切断融着機構C’以外は種々変更
可能である。ただし本実施例においては、切断融着機構
C’以外は従来例の製袋装置と同様の構成を基本的に採
用している。このため、折り畳み部Aも従来例と同様な
ので、ここでの説明は省略する。
【0045】ただし、従来例において送りローラ5,5
は、折り畳み部Aから樹脂フィルムfを連続状に引っ張
り搬送するために用いられていたが、本実施例において
は、単に折り畳み部Aから引っ張り搬送するためだけに
用いられており、正確な送り速度を要求されていない。
そこで、連続状の一定速度で引っ張り搬送し、後流の切
断融着機構C’に樹脂フィルムfを一定量供給するのに
は、従来例において間欠送りをするために用いられてい
た定寸送りローラ6,6が採用されている。すなわち、
本実施例において上記定寸送りローラ6,6は、一定速
度で連続状に引っ張り搬送しうるように設定されてい
る。
【0046】本実施例の製袋装置においては、次のよう
に樹脂フィルムfが搬送されて袋aとして形成される。
まず、折り畳み部Aにおいて二つ折りにされた樹脂フィ
ルムfは、図2に示すように、上記定寸送りローラ6,
6によって切断融着部C’に搬送される。そして、図3
に模式化して示すように、加熱刃物hの回転によって溶
断および融着させられて袋aになり、後流の搬送機構
D’に送られる。
【0047】また、本実施例の製袋装置には、図1に表
れているように、従来装置と同じバッファ部7が設けら
れている。従来例装置においては、上記バッファ部7
は、上記折り畳み部Aにおける連続送りと、上記定寸送
り部Bにおける間欠送りとの送り形態の相違を吸収する
ために機能していたが、本実施例においては、定寸送り
機構Bすなわち、間欠送りする機構が設けられていない
ため、他の用途に用いられている。すなわち、本実施例
のバッファ部7は、トラブル発生時に備えて使用され
る。たとえば、切断融着機構C’に至るまでに、搬送さ
れている樹脂フィルムfに何かトラブルが発生しても、
このバッファ部7に樹脂フィルムfがある程度蓄えられ
ているので、緊急の事態にも対処しやすいようになって
いる。
【0048】次に、本願発明の特徴である切断融着部
C’について説明する。本願発明の製袋装置における切
断融着部C’の加熱刃物hは、従来装置における加熱刃
物kが上下運動させられることによって切断融着作用を
なしているのに対し、図4に表われているように、減速
機構付きのACサーボモータ38等によって回転させら
れることによりその機能を果たしている。
【0049】図2ないし図4に示すように、上記加熱刃
物hは、上記ACサーボモータ38の回転軸の延長軸上
に取り付けられて軸周りに回転する円筒状の回転ローラ
haに、その半径方向外方に向けて樹脂フィルムfの送
り方向と交差する方向に所定長さ設けられたナイフ状の
刃体hbが支持されて構成されている。そして、加熱刃
物hは、上記回転ローラha内に組み込まれた図示しな
いヒータによって上記刃体hbが所定の温度に加熱され
るようになっている。
【0050】上記加熱刃物hは、従来例と同様に、バッ
クアップローラ13と協働して樹脂フィルムfを挟み、
回転しながらバックアップローラ13に当接するときに
樹脂製フィルムfを切断および融着するように構成され
ている。したがって、上記加熱刃物hは、上記バックア
ップローラ13に当接しないときは、常にバックアップ
ローラ13との間に所定の間隔が空いた状態にある。
【0051】上記ACサーボモータ38は、上記加熱刃
物hとバックアップローラ13とが回転して当接すると
きに限り、上記定寸送りローラ6,6の回転速度と上記
加熱刃物hの回転速度とが同じ回転速度になるように、
図示しないシーケンサ等にプログラムされている。一
方、上記加熱刃物hが回転してバックアップローラ13
と当接するとき以外は、その回転速度が上記シーケンサ
等によって自由に設定することができる。これにより、
上記シーケンサ等にプログラムされた上記加熱刃物hの
回転速度を制御することによって、作製する袋のサイズ
を決めることができる。すなわち、上記加熱刃物hが回
転してバックアップローラ13と当接するとき以外の加
熱刃物hの回転速度を早めにすると、より小さい袋を作
製することができ、反対に遅めにすると、より大きい袋
を作製することができる。
【0052】上記切断融着機構C’によって樹脂フィル
ムfから形成された袋aは、次に搬送機構によって後流
へ搬送されるのであるが、本実施例において搬送機構
D’は、従来例の搬送機構Dの構造に加え、回転する上
記加熱刃物hに付着してしまうフィルムf(袋a)を強
制的に引き剥がす剥離手段39が付加されている。これ
により、本実施例の搬送機構D’においては、従来例の
ように上記ベルト搬送機構26a,26bが上下動する
ことによってフィルムf(袋a)を挟みつけるという方
法を用いていない。以下、上記剥離手段39について説
明する。
【0053】上記搬送機構D’の特徴である剥離手段3
9においては、基本的に、出来上がった袋aを挟むよう
に上下に回転ローラ41a,41bを配するとともに、
この回転ローラ41a,41bの双方にウレタンゴム製
の弾性突起42a,42bを設けて大略構成されてい
る。より具体的には、上記各ローラ41a,41bは、
一定位置で回転させられる軸43a,43b上に、周面
どうしが所定のすき間を介して対向するように固定され
る。そして、その周面には、弾性突起42a,42bが
形成され、この弾性突起42a,42bは、両ローラ4
1a,41bが所定の回転角度範囲にあるときのみ互い
に当接するようになされている。
【0054】上記回転軸41a,41bないし各ローラ
43a,43bを等速で回転させるためには、たとえ
ば、図4に示すように、軸43a,43bの一方をたと
えば減速機溝付きのサーボモータ44で回転駆動させる
一方、各軸41a,41bに互いに噛合する同一径のギ
ヤ45a,45bを設けておくとよい。そうすると、一
方の軸41aを回転させると、これと等速度で他方の軸
41bが反対方向に回転させられることになる。
【0055】また、この剥離手段39は、加熱刃物hの
作動によって樹脂フィルムfが熱溶断されたのち、この
加熱刃物の後流側の側面に付着している樹脂フィルムf
(袋a)をこの加熱刃物hから剥離させるためのもので
あるから、加熱刃物hの作動と連動して、その一回の作
動周期の間に原則的に一回転させられればよい。また、
当然のことながら、上記加熱刃物hが回転して、バック
アップローラ13との間に樹脂フィルムfを挟み、こう
して切断融着作用が済んで加熱刃物hが回転しようとす
る適当な時点で、上記弾性突起42a,42bどうしが
上記出来上がった袋aを挟みつけるタイミングで回転さ
せられねばならないのはいうまでもない。
【0056】そして、従来例と同様のベルト搬送装置2
6a,26bが設けられているのだが、本実施例におい
て上記ベルト搬送装置26a,26bにおける従動プー
リ28a,28bは、次のように構成されている。すな
わち、図4および図5に示すように、上記従動プーリ2
8a,28bは、上記各ローラ41a,41bと交互
に、上記各軸43a,43b上に設けられて自由回転さ
せられている。
【0057】そして上記ベルト搬送装置26a,26b
における従動プーリ28a,28b以外の他の部分は、
上記の従動プーリ28a,28bの構造に沿うように設
けられている。すなわち、図2に示すように、後流側の
駆動プーリ27a,27bと、上記切断融着部C’のす
ぐ後流側に配置される従動プーリ28a,28bとの間
に無端ベルト29a,29bを掛け回して構成されてお
り、上記剥離手段39によって上記加熱刃物hから剥離
された袋aは、その状態のままで無端ベルト29a,2
9bによって後流に送られる。
【0058】次に、上に説明した構造の作動を図6ない
し図8を参照して説明する。なお、上記加熱刃物hは、
切断融着作用をなすときには定寸送りローラ6,6と同
速度で回転し、それ以外のときには、樹脂フィルムfを
所望のサイズの袋aに形成するための周速度で回転する
ように、その回転形態があらかじめ設定されている。
【0059】通常の作動において、上記定寸送りローラ
6,6、切断融着機構C’、および搬送機構D’は同期
して作動する。すなわち、折り畳み機構Aから搬送され
てきた樹脂フィルムfは、上記定寸送りローラ6,6に
よって引っ張り搬送され、上記加熱刃物hとバックアッ
プローラ13との間を通過していく。このとき、加熱刃
物hの刃体hbは、通過する樹脂フィルムfに当接しな
い回転角度に位置していなければならないとともに、あ
らかじめ設定された回転数で回転している。
【0060】次に、あらかじめ設定された回転数で回転
している上記加熱刃物hは、その刃体hbの先端が樹脂
フィルムfと当接する角度まで回転させられてバックア
ップローラ13に当接する。
【0061】これにより、樹脂フィルムfは、搬送され
ながら上記刃体hbとバックアップローラ13との間に
挟まれ、上記加熱刃物hを境にして前後に分断されると
ともに、この分断部において上下に重なるフィルムどう
しの縁が融着させられる。これにより、樹脂フィルムf
は、上部が開口し、両側部が熱融着され、底部が折り畳
まれてできた袋aとして形成される。
【0062】次に、上記回転ローラ41a,41bが所
定のタイミングでもって回転しはじめる。すると、上記
回転ローラ41a,41bに設けられた弾性突起42
a,42bが、その側縁部がまだ上記刃体hbに付着し
ている樹脂フィルムf(袋a)を引き剥がす。そして、
引き剥がされた樹脂フィルムf(袋a)は、上記搬送装
置26,26bの無端ベルト29a,29bによって後
流側に送られる。
【0063】上記の作動を繰り返すことにより、図9に
示したような、表面フィルムfaと背面フィルムfbと
がその両端部において互いに融着されるとともに、折り
部によって底部が規定された一方開放状の樹脂フィルム
製袋aが次々と作製される。
【0064】このように、本願発明の製袋装置において
は、上記切断融着機構C’は、上記加熱刃物hが回転す
ることによりその機能を達成しうるように構成されてい
るので、そのための機構がきわめて簡単にできている。
【0065】したがって、装置全体が単純化されてお
り、その結果、故障率もかなり低減されている。
【0066】また、直線往復運動により発生する振動お
よび騒音がなく、回転による円滑な運動によって樹脂フ
ィルムを切断および融着している。
【0067】また、上述のように、上記加熱刃物は、作
製したい袋aのサイズを加熱刃物hの周速度の回転形態
で設定することができ、きわめて容易に袋のサイズを設
定することができる。
【0068】すなわち、本願発明の製袋装置によれば、
構造が簡単で扱いやすく、しかも、樹脂フィルムの袋を
きわめて効率よく製造することができるようになる。
【0069】なお、本願発明は、上記実施例に限定され
ることはない。
【0070】本実施例においては、連続搬送される樹脂
フィルムを止めることなく、加熱刃物を回転させること
により切断および融着していたが、これに限定されるこ
とはなく、たとえば、上記加熱刃物を常に一定回転速度
にしておき、間欠送りによって一定量だけ加熱刃物の下
に樹脂フィルムを送り込むことにより、袋のサイズを設
定するという方法でもかまわない。
【0071】また、本実施例においては、駆動力に減速
機溝付きのACサーボモータ等を用いているが、これに
限定されることは当然なく、動力源は何を用いてもかま
わない。
【0072】さらに、上記の実施例は、一定幅の帯状の
樹脂フィルムを二つ折りにした上でこれを順次切断融着
して袋を形成するものであるが、たとえば、あらかじめ
チューブ状となった樹脂フィルムを搬送し、切断融着機
構の直前でその幅方向中央部にナイフを入れて分断し、
こうして左右に分かれて搬送される二つ折りの樹脂フィ
ルムに対して切断融着作用を行うように構成することも
できる。
【0073】もちろん、上述したように、切断融着機構
以外の製袋装置における構造は、種々変更可能である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本願発明の製袋装置の好ましい実施例の全体構
成を示す側面図である。
【図2】図1に示す製袋装置の要部を示す側面断面図で
ある。
【図3】本願発明の製袋装置による製袋方法を模式的に
示す斜視図である。
【図4】図2のIV-IV 方向矢視図である。
【図5】図4のV-V 方向矢視図である。
【図6】図1および図2に示す装置の作動説明図であ
り、定寸送りローラがフィルムを送り出す状態を示す図
である。
【図7】図1および図2に示す装置の作動説明図であ
り、加熱刃物が回転して送り出されたフィルムを切断し
ている状態を示す図である。
【図8】図1および図2に示す装置の作動説明図であ
り、上記のようにして切断作用を行った加熱刃物がさら
に回転を始め、かつ剥離手段が加熱刃物の後流側側面の
付着している袋を強制的に剥離させようとしている状態
を示す図である。
【図9】本願発明の製袋装置によって製造される袋を示
す斜視図である。
【図10】従来の製袋装置による製袋方法を模式的に示
す斜視図である。
【図11】従来の製袋装置の全体構成を示す側面図であ
る。
【図12】図11のXII−XII線から見た背面図である。
【図13】図11に示す製袋装置の要部を示す側面断面
図である。
【符号の説明】
a 袋 b 両側縁部 f 樹脂製フィルム fa 表面フィルム fb 背面フィルム h 加熱刃物 C’切断融着機構

Claims (1)

    【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 少なくとも二枚重ね状にして搬送される
    長尺状の樹脂製フィルムに加熱刃物を当てることによ
    り、表面フィルムと背面フィルムとが両側縁部において
    互いに熱融着されてなる袋を作製するための装置であっ
    て、 搬送されてくる上記樹脂フィルムに当接するよう構成さ
    れた上記加熱刃物を有し、この加熱刃物の作動によって
    上記樹脂製フィルムをその送り方向と横断する方向に溶
    断するとともに、重ねられているフィルムの溶断縁どう
    しを融着させるようになった切断融着機構を備えてお
    り、 上記切断融着機構の加熱刃物は、上記樹脂製フィルムの
    送り方向と交差する方向に所定長さ有しており、上記送
    り方向と交差する軸周りに回転させられることにより、
    所定回転角度においてのみ上記樹脂フィルムに当接する
    ようになっていることを特徴とする、製袋装置。
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