JP2865184B2 - 軌索式ケーブルクレーンの走行リミット検知方法 - Google Patents

軌索式ケーブルクレーンの走行リミット検知方法

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JP2865184B2
JP2865184B2 JP1043893A JP1043893A JP2865184B2 JP 2865184 B2 JP2865184 B2 JP 2865184B2 JP 1043893 A JP1043893 A JP 1043893A JP 1043893 A JP1043893 A JP 1043893A JP 2865184 B2 JP2865184 B2 JP 2865184B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、例えばダム建設におい
てコンクリートを搬送する軌索式ケーブルクレーンの走
行リミット検知方法に関する。
【0002】
【従来の技術】ダム建設においては、コンクリートの搬
送方式として、コンクリートプラントで練ったコンクリ
ートを運搬車で搬送し、次いでケーブルクレーンのバケ
ットにコンクリートを積換えてケーブルクレーンでダム
の所定の位置まで搬送する運搬システムが一般に採用さ
れている。
【0003】このシステムに関し本出願人は特公昭60
−17890号公報において、運搬車が走行する運搬軌
道と、一端が固定され、そして運搬軌道と交差して伸
び、他端が走行索等により移行するようにしたケーブル
クレーンとよりなる運搬システムにおいて、ケーブルク
レーンのバケットに対して運搬車を最適位置に自動停止
させる運搬車の定位置停止制御方式を提案した。
【0004】該提案によれば、運搬車が走行する運搬軌
道と、一端が固定され、そして運搬軌道と交差して伸
び、他端が走行索等により移行するようにしたケーブル
クレーンとからなる運搬システムにおいて、主索角度検
出装置によりケーブルクレーン主索の振れ角を検出し、
その検出信号を運搬車に搭載したマイクロコンピュータ
に入力してケーブルクレーンのバケットの着床予定位置
を演算し、また運搬車に設けた走行距離検出装置により
運搬車の走行距離を常時検出して前記マイクロコンピュ
ータに入力し、ケーブルクレーンのバケット着床予定位
置を基準とし、マイクロコンピュータにより運搬車の走
行制御に必要な減速位置および停止位置を演算して運搬
車を駆動する加速度モータを制御し、かつバケットに設
けた反射板と運搬車に設けた光電スイッチとにより運搬
車の停止位置修正を行え得るようにしたことを特徴とし
ている。
【0005】図1は本願の実施例を示す図面であるが、
このうち公知部分について本願の発明をよく理解するた
めに説明する。この軌索式ケーブルクレーンにおいて
は、ダム建設現場の一方の岸に立設した固定塔Aにケー
ブルクレーン主索Bの一端を支持して主索Bの他端をト
ロリCで支持し、そのトロリCを対岸に立設した上流側
固定塔A1及び下流側固定塔A2間に介装した軌索Dに
支持し、図示しないエンドレスウインチにより走行さ
せ、主索Bに設けた横行トロリC1からフックブロック
Fを介して吊設したバケットGに、コンクリートプラン
トHから運搬軌道J上を走行する運搬車Kで運搬したコ
ンクリートを移し替え、打設地点に搬送するようにして
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】この軌索式ケーブルク
レーンにおいて、トロリCの走行のリミットは、エンド
レスウインチのウインチワイヤからギヤを介してカムス
イッチ等により設定していた。
【0007】しかし、そのウインチワイヤのスリップに
よって誤差が生じ、場合によってはリミットが動作しな
いで事故が発生することがあった。
【0008】本発明は、軌索上のトロリの走行リミット
を正確に制御することができる軌索式ケーブルクレーン
の走行リミット検知方法を提供することを目的としてい
る。
【0009】
【課題を解決するための手段】本発明によれば、上流側
及び下流側固定塔間に張設された軌索をケーブルクレー
ン主索の一端を支持したトロリを走行させ、該トロリが
前記ケーブルクレーン主索の他端を支持した固定塔に設
けられた主索角度検知器により設定された上流及び下流
警報角度に対応する位置に達したら警報を発し、上流及
び下流リミット角度に対応るす位置に達したら前記トロ
リを停止させるように制御することを特徴としている。
【0010】
【作用】本発明においては、ケーブルクレーン主索の振
れ角に基づいて上下流の警報角度、リミット角度により
トロリの走行リミット位置を検出するので、正確に警
報、停止を行うことができる。
【0011】
【実施例】以下図面を参照して本発明の実施例を説明す
る。
【0012】図1ないし図4には本発明を実施する装置
が示されている。
【0013】図1ないし図3において、固定塔Aには、
ケーブルクレーン主索Bの振れ角θ(図4)を検出する
主索角度検出器3が設けられ、ケーブルクレーン運転室
Lに設けられた制御装置2に接続され、これら制御装置
2及び検出器3により走行リミット装置1が構成されて
いる。また、軌索Dの両固定塔A1、A2の付近に、そ
れぞれファイナルリミットを検出する上流近接スイッチ
4、下流近接スイッチ5が設けられ、ケーブルクレーン
運転室Lに設けられたケーブルクレーン運転盤6に接続
され、その運転盤6は、制御装置2に接続されている。
【0014】図4において、主索角度検出器3により上
流側固定塔A1より若干上流側に設定した仮想基準線M
からの下記の各角度θ1〜θ6を設定する。
【0015】上流警報角度θ1:トロリCが到達する
と、警報を発する上流警報位置P1に対応する角度。
【0016】上流リミット角度θ2:トロリCが到達す
ると、エンドレスウインチの運転を中止し、トロリCを
停止する上流リミット位置P2に対応する角度。
【0017】上流最小角度θ3:上流近接スイッチ4の
直前の角度。
【0018】下流警報角度θ4:下流警報位置P4に対
応する角度。
【0019】下流警報角度θ5:下流リミット位置P5
に対応する角度。
【0020】下流最大角度θ6:下流近接スイッチ5の
直前の角度。
【0021】なお、図中の符号Nはダム軸である。
【0022】次に、走行リミット検知の制御態様を説明
する。
【0023】図5において、制御装置2は初期設定を行
い(ステップS1)、主索角度検出器3からの信号に基
づく各角度θ1〜θ6を設定処理し(ステップS2)、
角度検出器からのデータが正しいか否かのチェックを
し、異常があれば異常処理を行う(ステップS3)。
【0024】次いで、トロリCが走行中であるか否かを
判定し(ステップS4)、YESだったら、上流側への
走行か否かを判定する(ステップS5)。YESだった
ら、上流警報位置P1に達したか否かを判定し(ステッ
プS6)、YESだったら、上流警報を出力して警告す
る(ステップS7)。次いで、上流リミット位置P2に
達したか否かを判定し(ステップS8)、YESだった
ら、上流リミットをエンドレスウインチに出力し、トロ
リCを停止して(ステップS9)、ステップS4に戻
る。
【0025】他方、ステップS5がNOの場合、すなわ
ち下流側への走行であれば、下流警報位置P4に達した
か否かを判定し(ステップS10)、YESだったら、
下流警報を出力して警告する(ステップS11)。次い
で、下流リミット位置P5に達したか否かを判定し(ス
テップS12)、YESだったら、下流リミットをエン
ドレスウインチに出力し、トロリCを停止して(ステッ
プS13)、ステップS4に戻る。
【0026】
【発明の効果】以上説明したように本発明によれば、軌
索上のトロリの走行リミットを主索角度検出器により正
確に制御することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を実施する軌索式ケーブルクレーンを示
す斜視図。
【図2】図1の要部を示す斜視図。
【図3】制御ブロック図。
【図4】主索角度検出器によるリミット設定を説明する
平面図。
【図5】制御フローチャート図。
【符号の説明】
A・・・固定塔 A1・・・上流側固定塔 A2・・・下流側固定塔 B・・・ケーブルクレーン主索 C・・・トロリ C1・・・横行トロリ D・・・軌索 F・・・フックブロック G・・・バケット H・・・コンクリートプラント K・・・運搬車 L・・・ケーブルクレーン運転室 M・・・仮想基準線 N・・・ダム軸 P1・・・上流警報位置 P2・・・上流リミット位置 P4・・・下流警報位置 P5・・・下流リミット位置 θ1・・・上流警報角度 θ2・・・上流リミット角度 θ3・・・上流最小角度 θ4・・・下流警報角度 θ5・・・下流リミット角度 θ6・・・下流最大角度 1・・・走行リミット装置 2・・・制御装置 3・・・主索角度検出器 4・・・上流近接スイッチ 5・・・下流近接スイッチ 6・・・ケーブルクレーン運転盤
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭56−165687(JP,A) 特公 昭36−15569(JP,B1) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) B66C 19/00 - 23/94

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 上流側及び下流側固定塔間に張設された
    軌索をケーブルクレーン主索の一端を支持したトロリを
    走行させ、該トロリが前記ケーブルクレーン主索の他端
    を支持した固定塔に設けられた主索角度検知器により設
    定された上流及び下流警報角度に対応する位置に達した
    ら警報を発し、上流及び下流リミット角度に対応るす位
    置に達したら前記トロリを停止させるように制御するこ
    とを特徴とする軌索式ケーブルクレーンの走行リミット
    検知方法。
JP1043893A 1993-01-26 1993-01-26 軌索式ケーブルクレーンの走行リミット検知方法 Expired - Fee Related JP2865184B2 (ja)

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JP6350469B2 (ja) * 2015-09-24 2018-07-04 Jfeスチール株式会社 クレーン衝突防止装置

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