JP2864321B2 - 自動変速機用シフト装置 - Google Patents

自動変速機用シフト装置

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JP2864321B2
JP2864321B2 JP5109312A JP10931293A JP2864321B2 JP 2864321 B2 JP2864321 B2 JP 2864321B2 JP 5109312 A JP5109312 A JP 5109312A JP 10931293 A JP10931293 A JP 10931293A JP 2864321 B2 JP2864321 B2 JP 2864321B2
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shift lever
lever
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lock
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明広 村上
崇吉 清水
慎治 岡
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ATSUMI TETSUKU KK
PPONDA GIKEN KOGYO KK
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ATSUMI TETSUKU KK
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、自動変速機用シフト装
置に関し、特に、基板に枢支されて前後方向に回動し得
シフトレバーと、このシフトレバーにディテントばね
を介して付設された係合子と協働してシフトレバーを複
数のシフト位置で弾発的に保持するディテント機構と、
シフトレバーに昇降可能に付設されたロックピンと協働
してシフトレバーのシフト位置を規制するシフト規制機
構と、シフトレバーに付設されたスイッチピンと協働し
てシフトレバーの前後回動によりシフト可能な全ての
フト位置にそれぞれ対応した信号を発するスイッチ機構
を内蔵したスイッチハウジングとを備えたものゝ改良に
関する。
【0002】
【従来の技術】従来、この種のシフト装置では、基板に
固着されるブラケットにシフト規制機構の規制板を一体
に形成すると共に、ディテント機構のノッチ板を同ブラ
ケットに固着し、これらブラケット及びノッチ板を覆う
ように同ブラケットに固着されるエスカッションにスイ
ッチハウジングを一体成形している(例えば実公平4−
5801号公報参照)。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】上記のような従来装置
では、シフト規制板、ノッチ板及びスイッチハウジング
がそれぞれ個別に製作され、取付けられるので、組立誤
差により、これら三者間の相対関係位置に位置ずれが生
じ易く、少なくとも2回の修正作業を要するので組立性
が悪い。
【0004】本発明は、かゝる事情に鑑みてなされたも
ので、少なくともディテント機構及びシフト規制機構相
互の位置ずれを無くして組立性を良好にした前記シフト
装置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明は、成樹脂製のシフト規制板及びスイッチ
ハウジングを、シフトレバーの回動経路を左右に挟んで
互いに対向させて共通の基板に固着すると共に、シフト
レバーの左右両側より前記ロックピン及びスイッチピン
をそれぞれ突出させ、前記シフト規制板には、係合子が
弾発的に係合するディテント機構の複数のノッチと、ロ
ックピンが係合するシフト規制機構の規制カム面とを形
成したことを第1の特徴とする。この特徴によれば、シ
フト規制機構及びディテント機構相互の位置ずれが無く
なり、またシフト規制機構及びスイッチ機構相互の位置
ずれも極力抑えられる。またシフトレバーの左右両側か
ら突出するロックピン及びスイッチピンを他部材に干渉
されずに各々最短に形成できることから、その各ピンに
加わるモーメントの減少が図られる。
【0006】また本発明は、上記特徴に加えて、シフト
規制板及びスイッチハウジングの少なくとも一方をシフ
トレバーの回動方向に沿って位置調節可能に基板に固着
したことを第2の特徴とする。この特徴によれば、シフ
ト機構板及びスイッチハウジング間に位置ずれがあれ
ば、それらの一方の取付位置を変えることにより、その
位置ずれを容易に修正することができ、その際、前述の
ようにシフト規制板を共用するシフト規制機構及びディ
テント機構間に位置ずれを生じることは無い。
【0007】さらに本発明は、前記第1または第2の特
徴に加えて、シフト規制板及びスイッチハウジングを覆
うエスカッションを基板に単独で固着したことをことを
第3の特徴とする。この特徴によれば、エスカッション
の形状、表示等を車種に応じて変更する場合にも、シフ
ト規制板やスイッチハウジングに無関係にそれのみを変
更するだけで足りる。
【0008】
【実施例】以下、図面により本発明の一実施例について
説明する。
【0009】先ず図1及び図2において、自動変速機用
シフト装置Sの基板1には、中心部から下方に膨出する
袋状のレバー支持部1aが形成されており、このレバー
支持部1aに横架されて車体の左右方向に延びる一本の
枢軸2により、シフトレバー3の下端が枢支され、シフ
トレバー3の車体前後方向への回動を可能にしている。
【0010】基板1は、そのレバー支持部1aを車体の
床板Fの開口部78から下方へ突出させる状態で基板1
の第1取付孔751 又は第2取付孔752 (図6参照)
に挿通したボルト77により床板F上に固着される。そ
の際、レバー支持部1aを下方から覆うブーツ80の上
縁部を床板Fと基板1間に挟止することにより、開口部
78はシールされる。
【0011】シフトレバー3は、前記枢軸2に支承され
るボス4aを下端に固着したパイプ状のレバー本体4
と、このレバー本体4の上部に嵌合してビス6で固着さ
れるノブ5とからなっている。このノブ5には、車体の
左右方向へ延びて一端を運転席側に開口する案内筒7が
設けられており、これに出没可能のプッシュボタン8
と、該ボタンを突出方向へ付勢するボタン戻しばね9と
が装着される。プッシュボタン8は、一側面を斜面10
aに形成した凹部10を有し、その斜面10aに上端を
係合させる制御ロッド11がレバー本体4内に昇降可能
に嵌装される。またこの制御ロッド11を上昇方向へ付
勢するロッド戻しばね12がレバー本体4内に収納され
る。
【0012】而して、プッシュボタン8を案内筒7内に
押し込むと、斜面10aの作用で制御ロッド11を下降
させることができる。
【0013】制御ロッド11には、車体の左右方向一側
に突出するロックピン13が植設される。このロックピ
ン13は、レバー本体4にその長手方向に長く穿設され
た長孔14を昇降自在に貫通して外側方へ長く突出す
る。
【0014】図7に示すように、シフトレバー3のレバ
ー本体4中間部に溶接されたブラケット16には、シフ
トレバー3の前方へ突出する複数の接続ボス171 ,1
2が設けられ、これら接続ボス171 ,172 の一つ
を選択して、自動変速機のマニュアル弁(図示せず)に
連なるコントロールワイヤ18の端子ロッド18aが連
結ピン19により接続される。
【0015】而して、コントロールワイヤ18を上部の
接続ボス171 に接続した場合と、下部の接続ボス17
2 に接続した場合とを対比するに、シフトレバー3の単
位角度の回動に伴うコントロールワイヤ18の作動量
は、シフトレバー3の枢軸2から各接続ボス171 ,1
2 までの距離の相違により、前者の場合が大きく、後
者の場合が小さい。したがって、コントロールワイヤ1
8に接続される自動変速機のマニュアル弁のストローク
が車種によって異なる場合でも、上、下の接続ボス17
1 ,172 の選択で対応でき、シフトレバー3の変更を
要しない。
【0016】またブラケット16の、ロックピン13の
突出方向と反対側に位置する垂直壁16aには前記ロッ
クピン13と反対方向へ突出するスイッチピン20が植
設される。さらにブラケット16は、シフトレバー3の
後方へ延出する腕部16bを有し、この腕部16bに
は、板ばねからなるディテントばね21がビス22によ
り固着される。このばね21は、前端をシフトレバー3
のロックピン13近傍まで延ばしており、その前端に係
合子としてのローラ23を軸支している。
【0017】図1ないし図3において、基板1上には、
シフトレバー3のロックピン13側にシフト規制板24
が、またスイッチピン20側にスイッチハウジング25
がそれぞれ配設される。シフト規制板24は合成樹脂製
で、下面に前後一対の位置決め突起26,26を突出さ
せ、また前後両端にボルト孔27aを有する耳片27,
27を突出させており、位置決め突起26,26は基板
1に穿設された前後一対の位置決め孔28,28に嵌合
し、耳片27,27はボルト29,29により基板1に
固着される。
【0018】またスイッチハウジング25も合成樹脂製
で、ボルト孔30aを有する前後一対の耳片30,30
が形成されており、これら耳片30,30もボルト3
1,31により基板1に固着される。
【0019】図1及び図6に示すように、基板1の四隅
には、4本の支柱32,32…が立設され、シフト規制
板24及びスイッチハウジング25を覆うエスカッショ
ン33が上記支柱32,32…にビス34で固着され
る。このエスカッション33には、これを貫通するシフ
トレバー3の回動を許容する長孔35が設けられ、この
長孔35は、シフトレバー3と共に移動するシャッタ板
36により閉じられる。
【0020】また図4に示すように、エスカッション3
3の上面には、シフトレバー3のシフト位置がシフトレ
バー3の回動方向前方から後方に向って、パーキング位
置P、リバース位置R、ニュートラル位置N、4速ドラ
イブ位置D4 、3速ドライブ位置D3 、2速ホールド位
置II、1速ホールド位置Iと表示されている。
【0021】而して、エスカッション33は、前記シフ
ト規制板24及びスイッチハウジング25とは別個に基
板1の支柱32に固着されるので、シフト規制板24や
スイッチハウジング25に関係なく、このエスカッショ
ン33の形成およひ表示等を車種に応じて単独で変更す
ることができる。
【0022】エスカッション33の周辺部はコンソール
ボックスCB により覆われる。
【0023】図2及び図5に示すように、前記シフト規
制板24の内側面には、上面を規制カム面38とする凹
部37が形成される。規制カム面38は前記ロックピン
13と係合してシフトレバー3のシフト位置を規制する
ものであって、前記NないしD3 位置に対応する部分で
高く、R、II位置の対応部分で低く、さらにI位置の
対応部分で低く形成される。またP位置の対応部分はR
位置の対応部分より高く形成されるが、その間に下向き
の突起が設けられる。これによりP位置の対応部分はパ
ーキング位置保持溝38pとされる。また凹部37の下
面は前記枢軸2を中心とした円弧面とされる。このよう
な凹部37とロックピン13とによりシフト規制機構3
9が構成される。
【0024】而して、NないしD3 位置間ではロックピ
ン13を下降させずともシフトレバー3の回動は可能で
あるが、NからR位置、D3 からII位置、及びIIか
らI位置へのシフトレバー3の回動は、プッシュボタン
8を押してロックピン13を下降させなければできない
ようになっている。またR及びPの位置間でのシフトレ
バー3の回動は、その回動方向の如何を問わずロックピ
ン13を下降させなければできないようになっている。
【0025】またシフト規制板24の上面には、シフト
レバー3のPないしIのシフト位置に対応した7個のV
形ノッチ40,40…が設けられ、前記ディテントばね
21前端のローラ23がシフトレバー3の各シフト位置
に対応したノッチ40に該ばね21の弾発力で係合する
ようになっている。これらノッチ40,40…、及びロ
ーラ23付ディテントばね21によってディテント機構
41が構成される。
【0026】而して、シフトレバー3は、各シフト位置
R〜Iにおいて、ローラ23がディテントばね21の弾
発力をもって各ノッチ40に係合することにより保持さ
れる。したがって、運転者はシフトレバー3のシフト位
置を変える度に節度感を得ることができる。
【0027】かくしてシフト規制板24は、ディテント
機構41のノッチ板を兼用するので、部品手数の削除が
達成されることは勿論、合成樹脂でシフト規制板24を
成形する際、規制カム面38及び多数のノッチ40,4
0…が同時に形成されるので、両者相互の位置ずれを無
くすることができる。
【0028】図1、図5及び図10に示すように、さら
にシフト規制板24には、シフトレバー3がP位置を占
めるときは車両のブレーキを作動させない限りシフトレ
バー3の回動を拘束するシフトロック機構42が設けら
れる。該機構42は、シフト規制板24の外側面に該板
24と一体の軸43で支持されるロックレバー44と、
このロックレバー44を作動するアクチュエータ45と
からなっている。ロックレバー44は、前記軸43に回
転自在に嵌合するボス44aと、このボス44aの一端
に連設した操作腕44bと、ボス44aの他端に連設し
たロック腕44cとからベルクランク形に構成される。
そしてロック腕44cは、前記パーキング位置保持溝3
8pと連通するようシフト規制板24の外側面に形成さ
れたレバー収容凹部46に収納されて、パーキング位置
保持溝38pの入口を閉じるロック位置Lと、該入口を
開放するアンロック位置UL (図1の(A)参照)との
間を回動するようになっている。
【0029】アクチュエータ45は、シフト規制板24
の外側面に一対のビス47,47で固着されるソレノイ
ド48と、このソレノイド48の励起時にその内方へ引
込まれる作動杆49と、この作動杆49を突出方向へ付
勢する戻しばね50とからなっており、ソレノイド48
は、ブレーキペダルの踏込みに動して閉じるブレーキ
作動感知スイッチ(図示せず)を介してバッテリに接続
される。
【0030】作動杆49は、その先端の屈曲部49aを
前記操作腕44bの連結溝51に係合させており、この
作動杆49がソレノイド48内に引込まれるときは、ロ
ックレバー44をアンロック位置UL に回動し、ソレノ
イド48から突出するときはロックレバー44をロック
位置Lに回動するようになっている。
【0031】而して、シフトレバー3がP位置に在ると
き、即ちロックピン13がパーキング位置保持溝38p
に係合しているとき、ブレーキペダルが非操作状態にあ
れば、シフトレバー3を他のシフト位置へ移動すべくロ
ックピン13を下降させようとしても、ロック位置Lを
占めるロックレバー44のロック腕44cがロックピン
13のパーキング位置保持溝38pからの脱出を阻止す
るので、シフトレバー3のP位置からの移動は不能であ
る。そこで、ブレーキペダルを踏込むと、図10(A)
に示すようにソレノイド48の励起により作動杆49が
引込まれてロックレバー44をアンロック位置UL に回
動し、ロック腕44cがパーキング位置保持溝38pの
入口を開くので、該溝38pからのロックピン13の脱
出を実行してシフトレバー3の他のシフト位置への回動
が可能となる。
【0032】一方、シフトレバー3をRからP位置へ回
動する際は、ソレノイド48が消勢状態にあっても、ロ
ックピン13を下降させていれば、シフトレバー3の回
動に伴いロックピン13が戻しばね50の力に抗してロ
ックレバー44をアンロック位置UL へ押しやるので、
シフトレバー3のP位置への回動が達成される。そして
ロックピン13が上昇してパーキング位置保持溝38p
に完全に収容されると、ロックレバー44は戻しばね5
0の力でロック位置Lに復帰する。
【0033】図1に示すように、ロックレバー44の操
作腕44bには、作動杆49の内側面に当接する凸部5
2が形成され、上記当接によってロックレバー44の軸
43からの抜止めが図られる。したがって、それ専用の
抜止め部材を軸43に設ける必要がない。
【0034】上記のようなシフトロック機構42にはロ
ック強制解除機構55が連結される。この機構55は、
バッテリの過放電等により前記ソレノイド48が励起不
能になったとき、所定のキー56(例えばエンジンキ
ー)を利用して前記ロックレバー44を強制的にアンロ
ック位置UL へ回動させるもので、シフト規制板24の
外側面に軸57で枢支される解除レバー58と、前記ロ
ック腕44cの先端に連設されて前記レバー収容凹部4
6外に突出した、半円筒状の下面を有する被動腕59と
を備える。解除レバー58は、軸57に回転自在に嵌合
するボス58aから上方へ延出する第1腕58bと、ボ
ス58aの下方から後方上向きに延出する第2腕58c
とを有する。第1腕58bの上面は、前記エスカッショ
ン33のキー孔60に差込まれた所定のキー56により
押圧される受圧面61に形成され、また第2腕58cの
上面は、被動腕59の下面に対する掬い面62に形成さ
れる。この解除レバー58は、第2腕58cの掬い面6
2を被動腕59から僅かに離した非作動位置Aと、第2
腕58cの掬い面62により被動腕59を掬い上げてロ
ックレバー44をアンロック位置UL に移動させる作動
位置B(図10の(B)参照)との間を回動するもので
あって、その非作動位置Aは、シフト規制板24の外側
面に突設されたストッパ63に第2腕58cの下面を当
接させることにより規制される。そして通常、この解除
レバー58を非作動位置Aに保持するための圧縮コイル
ばね64が解除レバー58に設けられた凹部65と、シ
フト規制板24に設けられた保持部66との間に介装さ
れる。
【0035】而して、図10(B)に示すように、エス
カッション33のキー孔10にキー56を差込んで第1
腕58bの受圧面61を押圧すれば、解除レバー58は
作動位置Bへ回動しながら被動腕59を掬い上げるの
で、ロックレバー44をアンロック位置UL に移動させ
ることができる。こうすることにより、ソレノイド48
の励起不能の状態でも、シフトレバー3をP位置から他
のシフト位置へ回動することが可能となる。また、この
ようなロック強制解除機構55の構造は、部品点数が極
めて少なくコンパクトであるから、シフトロック機構4
2と共に、同一のシフト規制板24の狭小な外側面に容
易に配設することができる。
【0036】図2及び図9において、前記スイッチハウ
ジング25は、シフトレバー3の回動方向に沿って前後
方向に延びる案内溝70を内側面に有し、この案内溝7
0に可動子71が摺動自在に嵌合される。この可動子7
1には、シフトレバー3との対向面に上下方向の連結溝
72が設けられており、これに前記スイッチピン20が
係合される。したがって、可動子71はシフトレバー3
の回動に伴いスイッチハウジング25内を摺動すること
ができる。この可動子71とスイッチハウジング25と
の間には、シフトレバー3のPないしIのシフト位置に
それぞれ対応した信号を発するスイッチ機構が構成され
る。このスイッチ機構は公知のもので、自動車のインス
トルメントパネルに装備されるシフト位置表示ランプに
作動信号を送ったり、シフトレバー3のP及びN以外の
シフト位置ではエンジンスタータの作動を禁止する信号
を発したりするものである。
【0037】而して、シフトレバー3の左右両側にシフ
ト規制板24及びスイッチハウジング25を配設したの
で、シフトレバー3の一側面から突出してシフト規制板
24に係合するロックピン13をスイッチハウジング2
5に干渉されることなく最短に形成でき、またシフトレ
バー3の他側面から突出してスイッチハウジング25内
の可動子71に係合するスイッチピン14もシフト規制
板24に干渉されることなく最短に形成でき、これによ
って各ピン13,14に加わるモーメントを減少させ、
それらの耐久性を向上させることができる。
【0038】ところで、シフト規制板24により規制さ
れるシフトレバー3のシフト位置と、そのシフト位置に
対応した信号を前記スイッチ機構が発する時期との間に
ずれがある場合、これを修正し得るように、スイッチハ
ウジング25の前記一対のボルト孔30a,30aがシ
フトレバー3の回動方向に沿って前後に長い長孔に形成
される。したがってボルト孔30a,30aに挿通した
ボルト31,31を緩めれば、スイッチハウジング25
の、シフトレバー3回動方向への微小移動が可能であ
り、この移動によって前記ずれを修正することができ
る。
【0039】上記実施例においては、本発明の要旨を逸
脱することなく、種々の設計変更が可能である。例え
ば、規制板24の方を位置調節可能に構成することもで
き、またエスカッション33に下方へ延びる支持脚を形
成して、これを基板1の平板部にねじ止めすることもで
きる。
【0040】
【発明の効果】以上のように本発明の第1の特徴によれ
ば、成樹脂製のシフト規制板及びスイッチハウジング
前後方向に回動するシフトレバーの回動経路を左右
に挟んで互いに対向させて共通の基板に固着すると共
に、シフトレバーの左右両側よりロックピン及びスイッ
チピンをそれぞれ突出させ、シフト規制板には、係合子
が弾発的に係合するディテント機構の複数のノッチと、
ロックピンが係合するシフト規制機構の規制カム面とを
形成したので、シフト規制機構及びディテント機構相互
の位置ずれを無くし、組立性の向上に寄与することがで
き、またシフト規制板がディテント機構のノッチ板を兼
用することから部品点数の削減を達成することができ
る。また特に上記シフト規制板とスイッチハウジングと
をシフトレバーの回動経路を左右に挟んで共通の基板上
に固着したことで、シフト規制機構及びスイッチ機構相
互の位置ずれを極力少なくし、組立性の向上が図られ、
さらにシ フトレバーの左右両側から突出するロックピン
及びスイッチピンを他部材に干渉されずに各々最短に形
成できることから、その各ピンに加わるモーメントを減
少させて耐久性向上が図られる。
【0041】また本発明の第2の特徴によれば、シフト
規制板及びスイッチハウジングの少なくとも一方をシフ
トレバーの回動方向に沿って位置調節可能に基板に固着
したので、シフト機構板及びスイッチハウジング間に位
置ずれがあれば、それらの一方の取付位置を変えること
により、その位置ずれを容易に修正することができ、そ
の際、前述のようにシフト規制板を共用するシフト規制
機構及びディテント機構間に位置ずれを生じることは勿
論無い。
【0042】さらに本発明の第3の特徴によれば、シフ
ト規制板及びスイッチハウジングを覆うエスカッション
を基板に単独で固着したので、エスカッションの形状、
表示等を車種に応じて変更する場合にも、シフト規制板
やスイッチハウジングに無関係にそれのみを変更するだ
けで足り、経済的である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明を適用するシフト装置の縦断側面図。
【図2】図1の2−2線断面図。
【図3】図1の3−3線断面図。
【図4】図1の平面図。
【図5】図2の5−5線断面図。
【図6】基板の斜視図。
【図7】シフトレバーの斜視図。
【図8】シフト規制板の斜視図。
【図9】スイッチハウジングの斜視図。
【図10】 (A)シフトロック機構の作用説明図。 (B)ロック強制解除機構の作用説明図。
【符号の説明】
1・・・・・基板 2・・・・・枢軸 3・・・・・シフトレバー 13・・・・ロックピン 20・・・・スイッチピン 21・・・・ディテントばね 23・・・・ローラ(係合子) 24・・・・シフト規制板 25・・・・スイッチハウジング 33・・・・エスカッション 39・・・・シフト規制機構 40・・・・ノッチ 41・・・・ディテント機構
フロントページの続き (72)発明者 岡 慎治 埼玉県和光市中央1丁目4番1号 株式 会社本田技術研究所内 (56)参考文献 特開 昭57−196326(JP,A) 特開 昭62−32414(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) F16H 59/00 - 61/12 F16H 61/16 - 61/24 F16H 63/40 - 63/48 B60K 20/00 - 20/08

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板(1)に枢支されて前後方向に回動
    し得るシフトレバー(3)と、このシフトレバー(3)
    にディテントばね(21)を介して付設された係合子
    (23)と協働してシフトレバー(3)を複数のシフト
    位置(P〜I)で弾発的に保持するディテント機構(4
    1)と、シフトレバー(3)に昇降可能に付設されたロ
    ックピン(13)と協働してシフトレバー(3)のシフ
    ト位置を規制するシフト規制機構(39)と、シフトレ
    バー(3)に付設されたスイッチピン(20)と協働し
    てシフトレバー(3)の前後回動によりシフト可能な全
    てのシフト位置(P〜I)にそれぞれ対応した信号を発
    するスイッチ機構を内蔵したスイッチハウジング(2
    5)とを備えた自動変速機用シフト装置において、 合成樹脂製のシフト規制板(24)及びスイッチハウジ
    ング(25)を、シフトレバー(3)の回動経路を左右
    に挟んで互いに対向させて共通の基板(1)に固着する
    と共に、シフトレバー(3)の左右両側より前記ロック
    ピン(13)及びスイッチピン(20)をそれぞれ突出
    させ、 前記シフト規制板(24)には、係合子(23)が弾発
    的に係合するディテント機構(41)の複数のノッチ
    (40)と、ロックピン(13)が係合するシフト規制
    機構(39)の規制カム面(38)とを形成したことを
    特徴とする、自動変速機用シフト装置。
  2. 【請求項2】 請求項1記載のものにおいて、 シフト規制板(24)及びスイッチハウジング(25)
    の少なくとも一方をシフトレバー(3)の回動方向に沿
    って位置調節可能に基板(1)に固着したことを特徴と
    する、自動変速機用シフト装置。
  3. 【請求項3】 請求項1又は2記載のものにおいて、 シフト規制板(24)及びスイッチハウジング(25)
    を覆うエスカッション(33)を基板(1)に単独で固
    着したことを特徴とする、自動変速機用シフト装置。
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