JP2864110B2 - 染色布の抜染方法及び抜染装置 - Google Patents

染色布の抜染方法及び抜染装置

Info

Publication number
JP2864110B2
JP2864110B2 JP8054264A JP5426496A JP2864110B2 JP 2864110 B2 JP2864110 B2 JP 2864110B2 JP 8054264 A JP8054264 A JP 8054264A JP 5426496 A JP5426496 A JP 5426496A JP 2864110 B2 JP2864110 B2 JP 2864110B2
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
ozone
cloth
pattern
main body
dyeing
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Lifetime
Application number
JP8054264A
Other languages
English (en)
Other versions
JPH09228266A (ja
Inventor
聰 渡辺
励 宇田
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Okaya Electric Industry Co Ltd
Original Assignee
Okaya Electric Industry Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Okaya Electric Industry Co Ltd filed Critical Okaya Electric Industry Co Ltd
Priority to JP8054264A priority Critical patent/JP2864110B2/ja
Publication of JPH09228266A publication Critical patent/JPH09228266A/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP2864110B2 publication Critical patent/JP2864110B2/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Lifetime legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Treatment Of Fiber Materials (AREA)
  • Coloring (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】この発明は、染色布の染料を
抜染して各種の模様を施す染色布の抜染方法及び抜染装
置に係り、特に、オゾンを利用した染色布の抜染方法及
び抜染装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、染色布に模様を施すための抜染方
法としては、該染色布上に所定の模様を彫り抜いて成る
型紙を載置し、その上から脱色剤を配合した抜染糊を印
捺して、染色布における上記型紙の模様に対応する箇所
の染料を抜染することにより行っていた。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記し
た従来の抜染方法にあっては、抜染処理後に染色布を洗
浄して抜染糊を除去する工程が必要であるため、斯かる
洗浄工程後に抜染糊を含む廃液が生じる。この廃液中に
は、塩素等の種々の有害物質が含まれることがあるた
め、更に廃液処理のための工程や設備が必要とされ、そ
の結果、コスト高を招来するといった問題点があった。
【0004】また、一度使用した型紙には抜染糊が付着
するため、型紙の繰り返し使用が困難であり、不経済で
あった。
【0005】この発明は、従来の上記問題に鑑みて案出
されたものであり、オゾン(O3 )が強力な酸化力を持
ち、優れた脱色効果を発揮する点に着目し、当該オゾン
を利用することにより、廃液が生じることなく、且つ、
型紙を繰り返し再利用することができる染色布の抜染方
法及び抜染装置を実現することを目的とするものであ
る。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、本発明に係る染色布の抜染方法は、模様を彫り抜い
て成る型紙を表面に密接載置した染色布の表面側にオゾ
ンを導き、染色布における上記型紙の模様に対応する箇
所の染料を抜染した後、オゾンを分解消去するものであ
る。
【0007】上記染色布の抜染方法によれば、型紙を表
面に密接配置した染色布の表面側に気体であるオゾンを
導き、染色布における型紙の模様に対応する箇所の染料
の抜染を行うため、従来の抜染方法の如く抜染糊を使用
する必要や、抜染処理後に染色布を洗浄する必要がな
い。
【0008】また、オゾンは一定濃度(例えば0.1p
pm)を超えると人体に有害であるが、抜染処理後にオ
ゾンは分解消去される。
【0009】本発明に係る染色布の抜染装置は、染色布
及び該染色布の表面に密接載置される模様を彫り抜いて
成る型紙を収納する装置本体部と、該装置本体部内にオ
ゾンを供給するオゾン発生器と、装置本体部内のオゾン
を分解消去するオゾン消去器とを備えてなるものであ
る。
【0010】上記染色布の抜染装置においては、染色布
及び該染色布の表面に密接載置される型紙を収納する装
置本体部内に、オゾン発生器からオゾンを供給すること
により、染色布における型紙の模様に対応する箇所の染
料の抜染が行われる。また、装置本体部内のオゾンは、
オゾン消去器により分解消去される。
【0011】さらに、本発明に係る染色布の抜染装置
は、模様を彫り抜いて成る型紙を収納した装置本体部
と、該装置本体部内にオゾンを供給するオゾン発生器
と、装置本体部内のオゾンを分解消去するオゾン消去器
と、上記装置本体部内に染色布を導入して該染色布表面
を上記型紙の裏面に密接配置させると共に、抜染処理後
の染色布を装置本体部外に取り出す染色布搬送機構とを
備えてなるものである。
【0012】上記、染色布の抜染装置においては、装置
本体部内に染色布を導入して該染色布表面を型紙の裏面
に密接配置させると共に、抜染処理後の染色布を装置本
体部外に取り出す染色布搬送機構を備えているため、長
尺な染色布を連続的に抜染処理することができる。
【0013】
【発明の実施の形態】図1は本発明に係る染色布の抜染
装置の第1の実施の形態を示す概略斜視図であり、図2
は該染色布の抜染装置の概略説明図である。この抜染装
置10は、上面に蓋12を有する箱状の装置本体部14と、オ
ゾン発生器16と、オゾン発生器16に空気を供給すると共
に、該オゾン発生器16で生成されたオゾンを装置本体部
14内に送出するエアーポンプ18と、オゾン消去器20を備
えて成る。上記エアーポンプ18とオゾン発生器16とは、
送気管22で連通接続され、また、オゾン発生器16と装置
本体部14も2本の送気管24で連通接続されている。さら
に、蓋12の裏面には、攪拌器26が3個設けられている。
当該攪拌器26の個数は、装置本体部14の内容量に応じて
適宜に選定すればよい。
【0014】上記装置本体部14の底面には、藍染等で地
染め染色された染色布28が載置されると共に、該染色布
28の表面に所望の模様を彫り抜いて成る型紙30が密接配
置されている。尚、図2においては、説明の便宜上、染
色布28及び型紙30の厚さを誇張して示している。
【0015】上記オゾン発生器16は、内部に2本のオゾ
ン発生用の紫外線ランプ32を備えている。該紫外線ラン
プ32に図示しない外部電源より電圧が印加されると、様
々な波長の紫外線が外部へ放射され、この内220nm
未満の波長(特に185nm)を備えた紫外線が、エア
ーポンプ18からオゾン発生器16内部に供給された空気中
の酸素に作用して、オゾンが生成される。尚、上記オゾ
ン発生器16内部の紫外線ランプ32の本数は、生成するオ
ゾンの量や濃度に応じて適宜選定される。
【0016】また、上記オゾン消去器20は、内部にオゾ
ン分解用の触媒層34を備えており、装置本体部14内のオ
ゾンは、上記触媒層34を通過する段階で酸素に分解処理
された後、送風ファン36で外部へ放出されるようになっ
ている。オゾン分解用の触媒としては、例えばTiO2
とAg2Oとの混合物、TiO2 とCuOとの混合物、
MnO2 等が該当する。尚、図示は省略するが、オゾン
分解を一層促進させるため、オゾン消去器20内にオゾン
分解作用を有する230nm以上の波長(主として25
3.7nm)の紫外線を放射するオゾン消滅用の紫外線
ランプを設けてもよい。
【0017】上記構成を有する抜染装置10を用いて染色
布28を抜染する方法を説明する。先ず、蓋12を開けて装
置本体部14の底面に染色布28を載置すると共に、該染色
布28表面に型紙30を密接配置した後、蓋12を閉めて装置
本体部14内を密閉する。次に、エアーポンプ18から送気
管22を介してオゾン発生器16内部に空気を送り込み、送
り込まれた空気中の酸素にオゾン発生用の紫外線ランプ
32から放射された紫外線を作用させてオゾンを生成す
る。
【0018】生成したオゾンを、装置本体部14内に供給
し、攪拌器26により装置本体部内を攪拌循環せしめ、型
紙30に彫り抜かれた模様部分を通過して染色布28に導
く。この結果、染色布28における型紙30の模様に対応す
る箇所の染料がオゾンにより酸化して抜染される。尚、
生成されるオゾンの濃度やオゾンと染色布28との接触時
間を適宜調整することにより、染色布28の染料を完全に
は抜染せず、適度な染料を残す、いわゆる半抜き抜染処
理を行うことができる。
【0019】上記抜染処理が終了した後、装置本体部14
内のオゾンをオゾン消去器20内に送り込み、触媒層34を
通過させて酸素に分解処理した後、送風ファン36で外部
へ放出するのである。
【0020】而して、本発明においては、気体であるオ
ゾンによって染色布28の抜染を行うため、抜染糊を使用
する必要や、抜染処理後に染色布を洗浄する必要がな
く、その結果、廃液を生じることがないと共に、型紙30
を繰り返し再利用することができる。
【0021】また、使用したオゾンは、抜染処理後に分
解消去されるので、安全に染色布28の抜染を行うことが
できる。
【0022】次に、図3に基づいて、本発明に係る染色
布の抜染装置の他の実施の形態を説明する。この抜染装
置10は、染色布搬送機構38を備えた点に特徴を有するも
のであり、その他の構成は上記実施の形態と同様であ
る。
【0023】該染色布搬送機構38は、長尺な染色布28を
巻回してなるロール40を保持する軸42と、該ロール40か
ら繰り出される染色布28を巻取るための巻芯44を有して
いる。そして先ず、軸42に保持したロール40から繰り出
した染色布28を、該染色布28のしわの発生を防止するた
め設けたローラ46を介して装置本体部14における一方の
側面底部に形成したスリット48から装置本体部14内に導
入し、その表面が型紙30の裏面に密接するよう配置し、
さらに、染色布28を装置本体部14における他方の側面底
部に形成したスリット50から装置本体部14外に取り出
し、ローラ52を介して染色布28の端部を巻芯44に取り付
ける。
【0024】そして、上記第1の実施の形態で説明した
通り、装置本体部内14にオゾンを導入し所定の抜染処理
が終了した後に、上記巻芯44に連結した図示しないモー
タを駆動させることにより、抜染処理済の染色布28を巻
取ると共に、未処理の染色布28をロール40から繰り出し
てその表面が型紙30の裏面に密接するよう配置するので
ある。
【0025】而して、この抜染装置10にあっては、上記
染色布搬送機構38を備えているため、長尺な染色布28を
連続的に抜染処理することができる。尚、図示は省略す
るが、装置本体部14の側面底部に設けたスリット48,50
からオゾンが漏出するのを防ぐために、ゴム等の弾性材
よりなるシール材等をスリット48,50表面に設けるのが
望ましい。
【0026】
【発明の効果】本発明に係る染色布の抜染方法及び抜染
装置にあっては、模様を彫り抜いて成る型紙を表面に密
接配置した染色布の表面側に気体であるオゾンを導くこ
とにより、染色布における型紙の模様に対応する箇所の
染料の抜染を行うため、抜染糊を使用する必要や、抜染
処理後に染色布を洗浄する必要がなく、その結果、廃液
を生じることがないと共に、型紙を繰り返し再利用する
ことができる。
【0027】また、抜染装置の装置本体部内に染色布を
導入して該染色布表面を型紙の裏面に密接配置させると
共に、抜染処理後の染色布を装置本体部外に取り出す染
色布搬送機構を備えたので、長尺な染色布を連続的に抜
染処理することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明に係る第1の染色布の抜染装置を示す概
略斜視図である。
【図2】本発明に係る第1の染色布の抜染装置の概略説
明図である。
【図3】本発明に係る第2の染色布の抜染装置の概略説
明図である。
【符号の説明】
10 抜染装置 12 蓋 14 装置本体部 16 オゾン発生器 18 エアーポンプ 20 オゾン消去器 26 攪拌器 28 染色布 30 型紙 38 染色布搬送機構
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) D06P 5/13 D06P 5/00 121

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】模様を彫り抜いて成る型紙を表面に密接載
    置した染色布の表面側にオゾンを導き、染色布における
    上記型紙の模様に対応する箇所の染料を抜染した後、オ
    ゾンを分解消去することを特徴とする染色布の抜染方
    法。
  2. 【請求項2】染色布及び該染色布の表面に密接載置され
    る模様を彫り抜いて成る型紙を収納する装置本体部と、
    該装置本体部内にオゾンを供給するオゾン発生器と、装
    置本体部内のオゾンを分解消去するオゾン消去器とを備
    えた染色布の抜染装置。
  3. 【請求項3】模様を彫り抜いて成る型紙を収納した装置
    本体部と、該装置本体部内にオゾンを供給するオゾン発
    生器と、装置本体部内のオゾンを分解消去するオゾン消
    去器と、上記装置本体部内に染色布を導入して該染色布
    表面を上記型紙の裏面に密接配置させると共に、抜染処
    理後の染色布を装置本体部外に取り出す染色布搬送機構
    とを備えた染色布の抜染装置。
JP8054264A 1996-02-16 1996-02-16 染色布の抜染方法及び抜染装置 Expired - Lifetime JP2864110B2 (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8054264A JP2864110B2 (ja) 1996-02-16 1996-02-16 染色布の抜染方法及び抜染装置

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP8054264A JP2864110B2 (ja) 1996-02-16 1996-02-16 染色布の抜染方法及び抜染装置

Publications (2)

Publication Number Publication Date
JPH09228266A JPH09228266A (ja) 1997-09-02
JP2864110B2 true JP2864110B2 (ja) 1999-03-03

Family

ID=12965719

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP8054264A Expired - Lifetime JP2864110B2 (ja) 1996-02-16 1996-02-16 染色布の抜染方法及び抜染装置

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP2864110B2 (ja)

Families Citing this family (2)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2002201576A (ja) * 2000-12-27 2002-07-19 Okayama Prefecture 染色布又は着色衣料の模様柄作製方法
JP2005054323A (ja) * 2003-08-05 2005-03-03 Nabro Corp Ltd 模様付き生地類及びその製造方法

Also Published As

Publication number Publication date
JPH09228266A (ja) 1997-09-02

Similar Documents

Publication Publication Date Title
CA2071773C (en) Method and system for reversibly regenerating an imaged planographic printing form, particularly for use in offset printing
JP2864110B2 (ja) 染色布の抜染方法及び抜染装置
JP3034720B2 (ja) 表面洗浄方法もしくは表面改質方法
KR100200535B1 (ko) 유기물 함유 폐수의 자외선 분해 처리 방법 및 장치
JPH1147771A (ja) 連続通水式水処理装置
KR880005038A (ko) 물을 조절하기 위한 방법 및 장치
US6919165B2 (en) Imaging and erasing of a printing form made of polymer material containing imide groups
JP2002316041A (ja) 誘電体バリヤ放電ランプを使用した処理方法
JPH084784B2 (ja) 水処理装置
JPH09131914A (ja) 画像形成装置および方法
JPS6377592A (ja) オゾンによる処理方法及びその装置
JP2864109B2 (ja) 染色布の抜染方法及び抜染装置
JP3689727B2 (ja) 編織物の連続漂白方法及び装置
JP4040788B2 (ja) 廃水処理方法及び装置
JP3291809B2 (ja) 誘電体バリヤ放電ランプを使用した処理方法
JP2003246051A (ja) 印刷物の印刷後処理装置、印刷装置、印刷後処理方法、及び印刷方法
JP3265102B2 (ja) 布の漂白方法及びその装置
JP3358874B2 (ja) ロール表面の洗浄装置
JP2893583B2 (ja) 染色廃液の脱色方法及び脱色装置
JP3209195B2 (ja) 液晶パネルや半導体の製造工程におけるスルホキシド類含有排気の処理方法及びスルホキシド類含有排気の処理装置
JP2002346378A (ja) 誘電体バリヤ放電ランプを使用した処理方法
JPH06275515A (ja) 液槽内ワークのフォトレジスト除去方法およびその装置
JP2546757B2 (ja) 有機物高度処理方法及び装置
JPH0882790A (ja) 液晶表示パネル用カラーフィルター残膜除去装置
JP2000323449A (ja) ウエハドライ洗浄装置