JP2863078B2 - 製氷機用散水器 - Google Patents

製氷機用散水器

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JP2863078B2
JP2863078B2 JP6026333A JP2633394A JP2863078B2 JP 2863078 B2 JP2863078 B2 JP 2863078B2 JP 6026333 A JP6026333 A JP 6026333A JP 2633394 A JP2633394 A JP 2633394A JP 2863078 B2 JP2863078 B2 JP 2863078B2
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    • FMECHANICAL ENGINEERING; LIGHTING; HEATING; WEAPONS; BLASTING
    • F25REFRIGERATION OR COOLING; COMBINED HEATING AND REFRIGERATION SYSTEMS; HEAT PUMP SYSTEMS; MANUFACTURE OR STORAGE OF ICE; LIQUEFACTION SOLIDIFICATION OF GASES
    • F25CPRODUCING, WORKING OR HANDLING ICE
    • F25C1/00Producing ice
    • F25C1/12Producing ice by freezing water on cooled surfaces, e.g. to form slabs

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、製氷機を構成する製氷
板上に製氷水を散水する製氷機用散水器に関し、更に詳
細には、製氷板上に白濁氷、異形氷が発生することを防
止する製氷機用散水器に関する。
【0002】
【従来の技術】従来より、製氷機において透明な氷、均
一形状の氷を得るために、製氷水を製氷板、あるいは仕
切部に囲まれ形設された製氷溝部に散水するにあたり、
均一な厚みを有する水膜を形成させるための種々の技術
が提案、実用化されており、均一な水膜を形成するため
には、製氷板に十分な製氷水を供給し、製氷水を均一に
散水することが望まれる。
【0003】そして、製氷板に十分な製氷水が供給され
ず、あるいは製氷水が均一に散水されない場合には、散
水器によって散水された製氷水が製氷板、製氷溝部を片
寄って流下し、製氷板、製氷溝部が冷却された際に製氷
水が流下しなかった部分に霜が生じ、次回製氷が行われ
る際に、先の製氷過程において製氷板、製氷溝部に生じ
た霜を含むようにして製氷水が流れた後、製氷されるこ
とにより白濁氷が発生し、あるいは、白濁氷が発生する
条件よりも一層製氷板、製氷溝部の状態が悪化し、散水
器によって散水された製氷水が何度も製氷板、製氷溝部
を片寄って流下することによって、製氷板、製氷溝部の
ある部分に製氷水が流下しない領域が形成され、所定形
状の氷が製氷されないことによって異形氷が発生するこ
ととなる。
【0004】ここに、製氷水を十分に製氷板、製氷溝部
に散水するための散水器に係る従来技術としては、例え
ば、実開昭59−172975号公報に、製氷水を内部
に有する散水管が製氷板によって冷却され綿氷が発生
し、この綿氷がいくつかの散水孔を塞ぎ、製氷板に均一
な散水ができないために、あるいは一部の散水孔から製
氷水が円滑に流下されず製氷板に十分な製氷水が散水さ
れないために白濁氷、異形氷が発生することを防止すべ
く散水器の散水管断面を縦長とし、綿氷を上部に浮かす
ことによって均一な散水を行うようにした散水器が記載
されている。
【0005】また、製氷板全体に製氷水を均一に散水す
る散水器として、実開昭60−173875号公報に
は、製氷板上部に製氷水を散水する散水孔に加えて、製
氷板上において氷の厚さが部分的に薄く形成され易い製
氷板部分に対して、製氷水を散水する散水孔を備えるこ
とによって、製氷板全面に渡り均一な水膜を形成し、均
一な厚さを有する氷を得るための散水装置が記載されて
いる。
【0006】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、白濁
氷、異形氷が発生する大きな原因となる製氷板、製氷溝
部における製氷水の片寄った流下は、給水ポンプにより
供給された製氷水が散水管内を水平方向に流れて製氷
板、製氷溝部に散水されることに起因するものである。
すなわち、散水器の散水孔から散水される製氷水は、噴
射装置等によって強制的に散水されるものでなく、散水
孔から自然落下することにより散水されるものであり、
供給される製氷水が大きな流速を有していれば、流れ方
向(下流)に片寄りつつ散水孔から散水(落下)するこ
ととなる。従って、給水ポンプ等により各散水孔に供給
され散水される製氷水は、製氷板を片寄って流下するこ
とになる。特に、仕切部を介して製氷板に幅の狭い複数
の製氷溝部を備えた製氷機にあっては各々の製氷溝部に
おいて製氷水が仕切部に当ることから片寄って流下し易
く、白濁氷、異形氷が発生し易い。
【0007】従って、実開昭59−172975号公報
に記載されている単に散水孔が閉塞されることを防止す
るための散水器では、散水孔から散水される製氷水の散
水条件に起因して発生する白濁氷、異形氷を防止するこ
とができないという問題があり、また、実開昭60−1
73875号公報に記載されている製氷板端部に散水す
る散水孔を備え、広い製氷面積を有する製氷板全面に均
一な水膜を形成する散水器は、今日多用されている垂直
流下式の製氷機には適用することができず、依然として
白濁氷、異形氷が発生してしまうという問題があった。
【0008】また、製氷板に狭い複数の製氷溝部を備え
る製氷機に対し、各製氷溝部において製氷水を均一に散
水するため製氷溝部に頂部、溝部からなる散水ガイドを
具設して、散水孔から散水された製氷水を頂部に受ける
ことにより拡散して、均一な散水を図ることが実用化さ
れているが、散水孔を散水ガイドの頂部上方に備える限
りにおいては、散水された製氷水の大部分は散水ガイド
の頂部を越えてしまい、これより製氷溝部において均一
な水膜を形成することができず、この結果、白濁氷、異
形氷が発生するものであった。更に、散水孔を各製氷溝
部につき1個のみしか備えない散水器では、特に散水ガ
イドを備えない場合に、製氷水を各製氷溝部に均一に散
水することが困難であるという問題があった。
【0009】本発明は前記従来技術の問題点を解消する
ためになされたものであり、各製氷溝部に製氷水を均一
に散水して均一な水膜を形成することができ、白濁氷、
異形氷が発生することを防止することができる製氷機用
散水器を提供することを目的とし、また、散水ガイドを
具設しない製氷板に対しても製氷水を均一に散水して均
一な水膜を形成することができる製氷機用散水器を提供
することをも目的とする。
【0010】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
請求項1に係る製氷機用散水器は、仕切板を介して複
数の製氷溝部が形成された製氷板の上部に配設されると
ともに各製氷溝部に対応して散水孔が設けられた散水管
と、前記散水管の一端から製氷水を供給する製氷水供給
手段と、前記散水管の下方に配設され、各製氷溝部に対
応して頂部が形成されるとともに頂部の両側にて傾斜溝
部を有する散水ガイドとを備え、前記散水管には、前記
各傾斜溝部に対応して散水孔が設けられていることを特
徴とする。 また、請求項2に係る製氷機用散水器は、請
求項1の散水器において、前記散水孔は、各傾斜溝部に
対応して複数個設けられていることを特徴とする。
【0011】また、請求項3に係る製氷機用散水器は、
請求項1又は請求項2の散水器において、前記散水管に
は、更に前記散水ガイドにおける頂部の両側に渡って位
置する散水孔が設けられていることを特徴とする。更
に、請求項4に係る製氷機用散水器は、請求項1又は請
求項2の散水器において、前記各傾斜溝部に対応して設
けられた散水孔の内、散水ガイドの頂部を基準として前
記製氷水供給手段から供給される製氷水の上流側におけ
る傾斜溝部に対応する散水孔は長孔状に形成されている
ことを特徴とする。
【0012】
【作用】前記構成を有する請求項1の製氷機用散水器で
は、製氷水は製氷水供給手段を介して散水管に供給され
る。散水管に供給された製氷水は、散水管内を水平方向
に移動し、仕切板を介して製氷板に形成されている各製
氷溝部上に供給される。このようにして各製氷溝部上に
移動した製氷水は、散水管に設けられた散水孔から各製
氷溝部に誘導される。
【0013】このとき、各製氷溝部に対応して頂部が形
成されるとともに、頂部の両側にて傾斜溝部を有する散
水ガイドが散水管の下方に配設され、また、散水管に
は、各傾斜溝部に対応して散水孔が設けられているの
で、散水管の散水孔から散水された製氷水は、その水勢
に基づき散水ガイドの頂部に確実に当たることとなり、
これにより頂部の両側の各傾斜溝に対して散水孔から散
水された製氷水を均一に分散することが可能となり、製
氷水が製氷溝部内を片寄って流下してしまうことはな
い。この結果、各製氷溝部には均一な水膜が形成される
ものである。従って、各製氷溝部において白濁氷や異形
氷が発生することが確実に防止され得る。
【0014】また、請求項2の製氷機用散水器では、散
水孔が各傾斜溝部に対応して複数個設けられていること
から、散水ガイドの作用とも相まって各散水孔から散水
された製氷水は各傾斜溝部に対して均一に分散され、各
製氷溝部内で片寄って流下することはない。
【0015】更に、請求項3の製氷機用散水器では、更
に散水ガイドにおける頂部の両側に渡って位置する散水
孔が設けられているので、製氷水供給手段から散水管に
供給される製氷水の一部は、散水ガイドの頂部に関し上
流側の傾斜溝部誘導され、また、製氷水の一部は頂部に
関し下流側の傾斜溝部に誘導される。従って、製氷水の
全てが一方の傾斜溝部に誘導されることはなく、この結
果、製氷水は製氷板の各製氷溝部に対して均一に分散さ
れて白濁氷や異形氷が発生することが確実に防止され得
る。
【0016】また、請求項4の製氷機用散水器では、散
水ガイドの各傾斜溝部に対応して散水管に設けられた散
水孔の内、頂部を基準として製氷水供給手段から供給さ
れる製氷水の上流側における傾斜溝部に対応する散水孔
は、長孔状に形成されていることから、その長孔状の散
水孔から散水される大部分の製氷水は直下の傾斜溝部に
流下するとともに、一部の製氷水は下流側の傾斜溝部に
供給されることとなる。これにより、散水管の各散水孔
から散水ガイドの各傾斜溝部に散水される製氷水は、そ
の水流方向への水勢とも相まって均一に分散されること
となり、従って、製氷板の各製氷溝部には均一な水膜が
形成されて白濁氷や異形氷が発生することはない。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化したいくつかの実施例
に基づいて図面を参照しつつ詳細に説明する。まず、図
1、図2を参照して第1実施例に係る製氷機用散水器S
の構成を説明する。ここに、図1は第1実施例に係る製
氷機用散水器Sの側面断面図であり、図2は第1実施例
に係る製氷機用散水器Sの底面図である。
【0018】製氷機用散水器Sは、その一側端に製氷水
を給水する給水パイプが接続される給水パイプ接続部1
と、除氷水を供給する除氷水給水パイプが接続される除
氷水給水パイプ接続部2とを備え、各接続部の他端は、
それぞれ給水パイプ接続部1を介して給水された製氷水
を製氷板の水平方向に向けて供給する矩形状の散水管部
3と、除氷水給水パイプ接続部2を介して給水された除
氷用水を製氷板の水平方向に向けて供給する矩形状の除
氷水散水管部4と接続されている。
【0019】除氷水散水管部4は、散水管部3底部の中
央に形設されており、更に散水管部3の底部には、散水
管部3中の製氷水を各製氷溝部(後述する)に散水する
ための2つの散水孔5a、5bが除氷水散水管部4の両
側部に平行に2列形成され、除氷水散水管部4の底部に
は、除氷水給水パイプを介して給水された除氷水を製氷
板裏面の除氷隙に散水する除氷水孔6が形成されてい
る。さらに後述するように、散水管部3の底部に形成さ
れている各散水孔5a、5bは、製氷板の各製氷溝部に
つき散水ガイドSGの頂部SG1を挟んで2個ずつ形成
されている。
【0020】次に、第1実施例に係る製氷機用散水器S
を備えた製氷機の製氷ユニットについて図3を参照して
説明する。ここに、図3は第1実施例に係る製氷機用散
水器Sを上端に備えた製氷ユニットFUの正面図であ
る。製氷機の中で製氷を行う製氷ユニットFUは、製氷
水を貯水する製氷水タンク10と、製氷水タンク10中
の製氷水を製氷機用散水器Sへ給水する製氷水供給ポン
プP、及び給水パイプSPと、製氷水を製氷板11に散
水する製氷機用散水器Sと、製氷水を冷却して製氷を行
う製氷板11と、製氷板を冷却する冷却ユニット(図示
せず)と、製氷板11で製氷され離脱した氷を貯氷室
(図示せず)へ案内する氷案内板15とから構成されて
いる。
【0021】製氷水タンク10は、製氷時の余剰水、除
氷時における除氷水が貯水されるよう、その上面が開放
されており、製氷板11の下方に配置されている。そし
て、製氷水タンク10と製氷板11の間には、製氷板1
1で製氷され離脱した氷を貯氷室へ案内する氷案内板1
5が配設されている。製氷板11は、ステンレス等の熱
伝導性の低い一対の金属板からなり製氷機本体内に取付
部材を介して配設されるものであり、金属板の表面には
垂直方向に延伸する複数の仕切板13が所定の間隔で形
成されており、この仕切板13に囲まれて氷を製氷する
ための製氷溝部14が垂直方向に多数形成されている。
また、各金属板の裏面間には一定の間隙が設けられてお
り、この間隙には冷却ユニット(図示せず)にて冷却さ
れた冷媒が循環する冷却パイプCPが内設されている。
これより、各製氷板11は、製氷時において冷却パイプ
CP内を循環される冷媒を介して冷却され、製氷水供給
ポンプPにより各金属板の表面に供給される製氷水を製
氷溝部14内で氷結させて氷を製氷するものである。
【0022】また、前記のように構成された製氷板11
の製氷溝部14上端には、製氷機用散水器Sの各散水孔
5a、5bから散水された製氷水を各製氷溝部14へ誘
導するための散水ガイドSGが嵌設されている。この散
水ガイドSGを図4を参照して説明する。ここに、図4
は散水ガイドSGの斜視図である。図から明らかなよう
に、散水ガイドSGは製氷板を間に挟むようにして上端
TEから下端BEに向けて内側に傾斜する斜面20を有
しており、製氷機用散水器Sから散水された製氷水を受
け分散させるため斜面20の中央において下端BEに向
かって広がるように形成された頂部SG1と、頂部SG
1によって分散された製氷水が流れる2つの溝部SG2
とから構成されている。
【0023】次に、上記構成を有する製氷機用散水器S
の動作について、製氷過程を参酌しつつ説明する。先
ず、電源を投入すると冷却ユニットが起動し各製氷板1
1の冷却、及び製氷機本体内の冷却を開始する。製氷板
11は、その内側に設けられた冷却パイプCP中を冷却
ユニットから送り出される冷媒が循環することにより冷
却される。
【0024】製氷水供給ポンプPは、製氷水タンク10
に貯えられている製氷水を吸い上げ、パイプSP等を通
じて、製氷板11の上端に配設される製氷機用散水器S
の給水パイプ接続部1に製氷水を供給する。給水パイプ
接続部1に供給された製氷水は、散水管部3に供給され
散水管部3中を水平方向に移動して散水管部3の底部に
形成された各散水孔5a、5bから製氷板11に形設さ
れた製氷溝部14に散水される。このとき散水される製
氷水、特に給水パイプ接続部1に近い各散水孔5aから
散水される製氷水は、一般に流れ方向に倣って散水され
ることから製氷溝部14の中央に散水され難い。
【0025】しかしながら、第1実施例に係る製氷機用
散水器Sは、図2に示すように除氷水散水管部4によっ
て2つに分けられている散水管部3の底面の一方につ
き、各散水孔5a、5bが各製氷溝部14に対して2個
ずつ形成されているため製氷水は分散され易く、2個あ
る各散水孔5a、5bのうち上流側の各散水孔5aから
流れに倣って散水された製氷水は、確実に散水ガイドS
Gの頂部SG1に当り、これより各散水孔5a、5bか
ら散水された製氷水は、両側の溝部SG2に均一に分散
される。従って、2個ある各散水孔5a、5bのうち下
流側の各散水孔5bから流れに倣って散水された製氷水
が直接仕切板13に当たり溝部SG2を流下した場合で
あっても、上流側の溝部SG2にも製氷水は分散されて
おり、各製氷溝部14を片寄って流下することがない。
【0026】この様子を図5を参照して説明する。ここ
に図5は、第1実施例に係る製氷機用散水器Sから散水
される製氷水の流れを模式的に示す説明図である。散水
管部3の底部に形成された各散水孔5a、5bから散水
される製氷水は、散水管部3内の流れの影響を受けて、
図中の矢印が示すように流れ方向に倣って散水されるが
第1実施例においては、散水ガイドSGの頂部SG1を
挟んで各散水孔5a、5bが各2個形成されているの
で、各散水孔5a、5bのうち、各製氷溝部14におい
て上流側に位置する各散水孔5aから散水された製氷水
は、散水ガイドSGの頂部SG1を越えることなく散水
ガイドSGの頂部SG1に当り、上流側の溝部SG2に
誘導される。一方、各散水孔5a、5bのうち各製氷溝
部14において下流側に位置する各散水孔5bから散水
された製氷水は、仕切板13に当った後、あるいは直接
下流側の溝部SG2に誘導される。このようにして、上
流側、下流側に位置する各散水孔5a、5bから散水さ
れた製氷水はいずれも、各製氷溝部14において均一に
分散され、均一な水膜を形成することができる。
【0027】こうして各製氷溝部14に均一に散水さ
れ、各製氷溝部14において均一な水膜を形成する製氷
水は、製氷板11が冷却されることにより製氷溝部14
で氷結し、氷結した製氷水の上に更に製氷水が散水され
氷結することにより、氷が生成して製氷サイクルが終了
する。このとき生成される氷は、均一に散水された製氷
水からなるものであるから、白濁したり、形が不均一と
いうことはない。
【0028】このようにして製氷サイクルが終了する
と、製氷板11の内側に外部水道を通じて供給される除
氷水が除氷水散水孔6から供給されると共にホットガス
が供給される。このとき、外部水道水の温度は0度以上
であるから製氷板11は、内側より暖められ、製氷板1
1の各製氷溝部14に生成された氷は離脱を開始する。
製氷板11から離脱した氷は、氷案内板15によって貯
氷室へ案内され貯蔵される。尚、製氷板11の内側に供
給される除氷水、及び、氷の離脱に際して生ずる戻り水
は、製氷板11の下端から製氷水タンク10に落下し、
再度、製氷水として使用される。以上により除氷サイク
ルは終了する。
【0029】次に第2実施例について図6を参照して説
明する。ここに、図6は第2実施例に係る製氷機用散水
器Sにおける製氷水の流れを模式的に示す説明図であ
る。第2実施例においては、除氷水散水管部4によって
2列に分けられている散水管部3の底部の一方につき、
各散水孔25a、25b、25cが各製氷溝部14に対
して3個ずつ形成されており、更に、各散水孔25a、
25b、25cのうち真中の各散水孔25bは、散水ガ
イドSGの頂部SG1から上流側へその中心をずらして
形成されている。
【0030】このように形成された、各散水孔25a、
25b、25cのうち上流側の各散水孔25aからは、
散水ガイドSGに形成された溝部SG2のうち上流側の
溝部SG2へ製氷水が散水され、同じく下流側の各散水
孔25cからは、散水ガイドSGに形成された溝部SG
2のうち下流側の溝部SG2へ散水される。そして、真
中の各散水孔25bは、散水ガイドSGの頂部SG1よ
り上流側にずれて形成されているので、各散水孔25b
から散水される製氷水が散水管部3の流れの影響を受
け、流れに倣って散水された場合であっても、一部は散
水ガイドSGの頂部SG1に当たり上流側の溝部SG2
に誘導され、一部は散水ガイドSGの頂部SG1を越え
て下流側の溝部SG2に誘導され、すべての製氷水が散
水ガイドSGの頂部SG1を越えて下流側の溝部SG2
に導かれることはない。従って、製氷板11に形成され
た各製氷溝部14には、均一に製氷水が散水されるの
で、片寄って流下することもなく、均一な水膜が形成さ
れる。
【0031】続いて第3実施例について図7を参照して
説明する。ここに、図7は第3実施例に係る製氷機用散
水器Sにおける製氷水の流れを模式的に示す説明図であ
る。第3実施例においては、除氷水散水管部4によって
2列に分けられている散水管部3の底部の一方につき、
各散水孔35a、35bが各製氷溝部14に対して2個
ずつ形成されており、更に、各散水孔35a、35bの
うち、散水ガイドSGの頂部SG1より上流側に位置す
る各散水孔35aは、楕円形状(長孔状)に形成されて
いる。一般に、製氷水が散水管部3内の流れの影響を受
ける場合には、より上流側においてその影響が顕著に現
れることが知られているので、上流側に広い開口部を有
する各散水孔35aを形成することによって、製氷水が
流れの影響を受けることなく各散水孔35aから各製氷
溝部14に向けて円滑に落下されるものである。
【0032】このように楕円形状に形成された上流側の
各散水孔35aからは、下流側に位置する各散水孔35
bから散水される製氷水よりも多くの製氷水が散水され
るので、ほとんどの製氷水が直下に位置する散水ガイド
SGの頂部SG1上流側に当たった後、あるいは直接散
水ガイドSGの上流側溝部SG2に誘導され、各製氷溝
部14に流下していく。一方、一部の製氷水は、散水ガ
イドSGの頂部SG1を越えて下流側の溝部SG2へ誘
導され、また、下流側の各散水孔35bから散水された
製氷水も下流側の溝部SG2に誘導され、各製氷溝部1
4に流下していく。従って、製氷板11に形成された各
製氷溝部14には、均一に製氷水が散水されるので、片
寄って流下することもなく、均一な水膜が形成される。
【0033】尚、前記各実施例においては、散水ガイド
SGを備えた場合を例にとって説明したが、図5に示す
第1実施例の製氷機用散水器S、又は、図6に示す第2
実施例の製氷機用散水器Sから散水ガイドSGを除いた
場合においても、第1実施例における各散水孔5a、5
bは、除氷水散水管部4によって2列に分けられている
散水管部3の底部の一方につき、それぞれ2個ずつ形成
されており、又、第2実施例における各散水孔25a、
25b、25cは、除氷水散水管部4によって2列に分
けられている散水管部3の底部の一方につき、それぞれ
2個ずつ形成されていることから、各散水孔5a、5
b、及び、各散水孔25a、25b、25cから散水さ
れる製氷水は、各製氷溝部14において比較的均一に分
散され得るものである。
【0034】また、図8に示す第4実施例のように、各
製氷溝部14の全域に渡って製氷水を散水すべく、各製
氷溝部14毎に長孔状の各散水孔45aを散水管部3の
底部に形成するようにしてもよい。かかる場合において
も、製氷水は各製氷溝部14にて均一に分散され、製氷
溝部14に均一な水膜を形成して透明氷、均一形状の氷
を生成することができる。ここに、図8は第4実施例に
かかる製氷機用散水器から散水される製氷水の流れを模
式的に示す説明図である。
【0035】以上詳細に説明した通り第1実施例に係る
製氷機用散水器Sでは、製氷板11に形成された製氷溝
部14に製氷水を散水する各散水孔5a、5bを散水ガ
イドSGの頂部SG1を挟むようにして、各溝部SG2
につきそれぞれ形成したので、散水ガイドSGに形成さ
れた両側の溝部SG2に均一に製氷水を分散することが
できる。このように製氷水を均一に分散できると、各製
氷溝部14には、均一な水膜が形成されるので、白濁
氷、異形氷が発生することを防止して、多くの均一な形
状を有する透明な氷を得ることができる。
【0036】また、第2実施例に係る製氷機用散水器S
は、各散水孔25a、25b、25cを3個備えてお
り、その上、真中の各散水孔25bを散水ガイドSGの
頂部SG1よりも上流側へずらして形成しているので、
製氷水をより均一に分散して散水し、製氷溝部14に均
一な水膜を形成することができるものである。更に、第
3実施例に係る製氷機用散水器Sは、散水管部3に形成
される2つの散水孔35a、35bのうち上流側の各散
水孔35aを楕円形状として開口面積を大きくしたの
で、下方に向かう製氷水の流れが円滑になり、散水孔の
数を増加させることなく各製氷溝部14に均一に製氷水
を散水、流下させることができるものである。
【0037】以上、各実施例について本発明を説明した
が、本発明は上記実施例に何ら限定されるものではな
く、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で種々の変形改良が
可能であることは容易に推察できるものである。例え
ば、上記実施例では、散水管部3の底部に散水孔が各製
氷溝部毎に2つまたは3つ形成された製氷機用散水器S
について説明したが、これらの数値に限定されるもので
なく、より多くの散水孔を形成してもよい。散水孔を多
く形成すれば、より均一な製氷水の散水を実現できる。
【0038】
【発明の効果】以上説明したことから明かなように、本
発明に係る製氷機用散水器は、製氷板上に仕切部を介し
て形成された各製氷溝部に対応して散水管に複数の散水
孔を備えるので、各製氷溝部に製氷水を均一に散水して
均一な水膜を形成することができ、白濁氷、異形氷が発
生することを防止することができる。また、散水ガイド
を具設しない製氷板に対しても製氷水を均一に散水して
均一な水膜を形成することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 第1実施例に係る製氷機用散水器の側面断面
図である。
【図2】 第1実施例に係る製氷機用散水器の底面図で
ある。
【図3】 第1実施例に係る製氷機用散水器を上端に備
えた製氷ユニットの正面図である。
【図4】 散水ガイドの斜視図である。
【図5】 第1実施例に係る製氷機用散水器から散水さ
れる製氷水の流れを模式的に示す説明図である。
【図6】 第2実施例に係る製氷機用散水器から散水さ
れる製氷水の流れを模式的に示す説明図である。
【図7】 第3実施例に係る製氷機用散水器から散水さ
れる製氷水の流れを模式的に示す説明図である。
【図8】 第4実施例に係る製氷機用散水器から散水さ
れる製氷水の流れを模式的に示す説明図である。
【符号の説明】
3・・・散水管部、5a、5b・・・散水孔、11・・
・製氷板、 13・・・仕切板、14・・・製氷溝部、 25a、25b、25c・・・散水孔、 35a、35
b・・・散水孔、 S・・・製氷機用散水器、SG・・・散水ガイド、SG
1・・・頂部、 SG2・・・溝部、45a・・・散水孔

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 仕切板を介して複数の製氷溝部が形成さ
    れた製氷板の上部に配設されるとともに各製氷溝部に対
    応して散水孔が設けられた散水管と、 前記散水管の一端から製氷水を供給する製氷水供給手段
    と、 前記散水管の下方に配設され、各製氷溝部に対応して頂
    部が形成されるとともに頂部の両側にて傾斜溝部を有す
    る散水ガイドとを備え、 前記散水管には、前記各傾斜溝部に対応して散水孔が設
    けられている ことを特徴とする製氷機用散水器。
  2. 【請求項2】 前記散水孔は、各傾斜溝部に対応して複
    数個設けられていることを特徴とする請求項1記載の製
    氷機用散水器。
  3. 【請求項3】 前記散水管には、更に前記散水ガイドに
    おける頂部の両側に渡って位置する散水孔が設けられて
    いることを特徴とする請求項1又は請求項2記載の製氷
    機用散水器。
  4. 【請求項4】 前記各傾斜溝部に対応して設けられた散
    水孔の内、散水ガイドの頂部を基準として前記製氷水供
    給手段から供給される製氷水の上流側における傾斜溝部
    に対応する散水孔は長孔状に形成されていることを特徴
    とする請求項1又は請求項2記載の製氷機用散水器。
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