JP2863033B2 - 熱転写印刷用受像シート - Google Patents
熱転写印刷用受像シートInfo
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Description
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、熱により像様に溶融し
たワックス状物質を供与体から受容して画像を形成する
ための熱転写印刷用受像シートに関する。
たワックス状物質を供与体から受容して画像を形成する
ための熱転写印刷用受像シートに関する。
【0002】
【従来の技術】熱転写印刷では、熱により像様に溶融し
たワックス状物質を供与体から受像シートに転写して画
像を形成する。このため、転写物質であるワックス状物
質と相溶性の良い物質を結合剤として含む受像層を支持
体上に設けた受像シートが好ましく用いられる。特開昭
62−162592号公報には、ワックス状物質と相溶
性の良い物質を選択するための溶解性試験法が記載され
ている。特開昭64−80586号公報には、結合剤と
無機粉末を混合して受像層に用いる方法が記載されてい
る。無機粉末としては、ワックス状物質の浸透と保持が
良好な物質を選択して用いる。特開平2−276685
号公報には、ポリオレフィン樹脂はワックス状物質との
親和性が良いと開示されている。このため、ポリオレフ
ィン樹脂を結合剤として含む受像層を支持体上に設けた
受像シートを用いると、良好な転写画像を得ることがで
きる。
たワックス状物質を供与体から受像シートに転写して画
像を形成する。このため、転写物質であるワックス状物
質と相溶性の良い物質を結合剤として含む受像層を支持
体上に設けた受像シートが好ましく用いられる。特開昭
62−162592号公報には、ワックス状物質と相溶
性の良い物質を選択するための溶解性試験法が記載され
ている。特開昭64−80586号公報には、結合剤と
無機粉末を混合して受像層に用いる方法が記載されてい
る。無機粉末としては、ワックス状物質の浸透と保持が
良好な物質を選択して用いる。特開平2−276685
号公報には、ポリオレフィン樹脂はワックス状物質との
親和性が良いと開示されている。このため、ポリオレフ
ィン樹脂を結合剤として含む受像層を支持体上に設けた
受像シートを用いると、良好な転写画像を得ることがで
きる。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】本発明者は、従来の熱
転写印刷用受像シート、特に特開平2−276685号
公報記載のポリオレフィン樹脂を受像層の結合剤として
用いた受像シートについて研究を進めた。その研究にお
いて、従来の熱転写印刷用受像シートは、搬送上の問題
を有していることが判明した。熱転写複写機やプリンタ
ーでは、自動給紙装置を用いて、数十枚〜数百枚の受像
シートを収容する給紙用のトレイから、受像シートを1
枚づつ順次搬送して画像を形成する。この場合に、従来
の熱転写印刷用受像シートでは、トレイからの重送(複
数のシートが同時搬送されること)が起こりやすい。本
発明の目的は、数十枚〜数百枚をトレイに積載し、長時
間放置後も、重送が発生しない熱転写印刷用受像シート
を提供することである。
転写印刷用受像シート、特に特開平2−276685号
公報記載のポリオレフィン樹脂を受像層の結合剤として
用いた受像シートについて研究を進めた。その研究にお
いて、従来の熱転写印刷用受像シートは、搬送上の問題
を有していることが判明した。熱転写複写機やプリンタ
ーでは、自動給紙装置を用いて、数十枚〜数百枚の受像
シートを収容する給紙用のトレイから、受像シートを1
枚づつ順次搬送して画像を形成する。この場合に、従来
の熱転写印刷用受像シートでは、トレイからの重送(複
数のシートが同時搬送されること)が起こりやすい。本
発明の目的は、数十枚〜数百枚をトレイに積載し、長時
間放置後も、重送が発生しない熱転写印刷用受像シート
を提供することである。
【0004】
【課題を解決するための手段】本発明の第1の態様は、
熱により像様に溶融したワックス状物質を供与体から受
容して画像を形成するための熱転写印刷用受像シートで
あって、支持体上に、平均粒径2乃至15μmの疎水性
粒子および結合剤としてポリオレフィン樹脂を含む受像
層が設けられており、さらに受像層と支持体の間に、平
均粒径0.5μm以下の導電性酸化物粒子を含む表面電
気抵抗が10 13 Ω以下の導電層が設けられている熱転
写印刷用受像シートである。本発明の第2の態様は、熱
により像様に溶融したワックス状物質を供与体から受容
して画像を形成するための熱転写印刷用受像シートであ
って、 支持体上に、平均粒径2乃至15μmの疎水性粒
子および結合剤としてポリオレフィン樹脂を含む受像層
が設けられており、さらに結合剤であるポリオレフィン
樹脂が親水性基を有しないオレフィンと親水性基を有す
るオレフィンの共重合体であり、親水性基を有しないオ
レフィンは80乃至90重量%、親水性基を有するオレ
フィンは10乃至20重量%、それぞれ共重合体中に含
まれている熱転写印刷用受像シートである。 本発明の第
3の態様は、熱により像様に溶融したワックス状物質を
供与体から受容して画像を形成するための熱転写印刷用
受像シートであって、 支持体上に、平均粒径2乃至15
μmの疎水性粒子および結合剤としてポリオレフィン樹
脂を含む受像層が設けられており、さらに疎水性粒子の
粒径が、結合剤であるポリオレフィン樹脂の厚さの8倍
乃至30倍である熱転写印刷用受像シート。
熱により像様に溶融したワックス状物質を供与体から受
容して画像を形成するための熱転写印刷用受像シートで
あって、支持体上に、平均粒径2乃至15μmの疎水性
粒子および結合剤としてポリオレフィン樹脂を含む受像
層が設けられており、さらに受像層と支持体の間に、平
均粒径0.5μm以下の導電性酸化物粒子を含む表面電
気抵抗が10 13 Ω以下の導電層が設けられている熱転
写印刷用受像シートである。本発明の第2の態様は、熱
により像様に溶融したワックス状物質を供与体から受容
して画像を形成するための熱転写印刷用受像シートであ
って、 支持体上に、平均粒径2乃至15μmの疎水性粒
子および結合剤としてポリオレフィン樹脂を含む受像層
が設けられており、さらに結合剤であるポリオレフィン
樹脂が親水性基を有しないオレフィンと親水性基を有す
るオレフィンの共重合体であり、親水性基を有しないオ
レフィンは80乃至90重量%、親水性基を有するオレ
フィンは10乃至20重量%、それぞれ共重合体中に含
まれている熱転写印刷用受像シートである。 本発明の第
3の態様は、熱により像様に溶融したワックス状物質を
供与体から受容して画像を形成するための熱転写印刷用
受像シートであって、 支持体上に、平均粒径2乃至15
μmの疎水性粒子および結合剤としてポリオレフィン樹
脂を含む受像層が設けられており、さらに疎水性粒子の
粒径が、結合剤であるポリオレフィン樹脂の厚さの8倍
乃至30倍である熱転写印刷用受像シート。
【0005】本発明の熱転写印刷用受像シートは、さら
に下記(A)〜(C)の態様で実施することが好まし
い。 (A)結合剤であるポリオレフィン樹脂のガラス転移点
が40℃以上である。ガラス転移点は60℃以上である
ことがさらに好ましく、80℃以上であることが最も好
ましい。疎水性粒子のガラス転移点も、同様に、40℃
以上であることが好ましく、60℃以上であることがさ
らに好ましく、80℃以上であることが最も好ましい。 (B)受像層が、更に滑剤として低分子量のポリオレフ
ィン樹脂の粒子を含む。 (C)受像シートを100枚積載して24時間後、最も
下から10枚目のシートの静摩擦係数(シート間)が
0.4未満である。
に下記(A)〜(C)の態様で実施することが好まし
い。 (A)結合剤であるポリオレフィン樹脂のガラス転移点
が40℃以上である。ガラス転移点は60℃以上である
ことがさらに好ましく、80℃以上であることが最も好
ましい。疎水性粒子のガラス転移点も、同様に、40℃
以上であることが好ましく、60℃以上であることがさ
らに好ましく、80℃以上であることが最も好ましい。 (B)受像層が、更に滑剤として低分子量のポリオレフ
ィン樹脂の粒子を含む。 (C)受像シートを100枚積載して24時間後、最も
下から10枚目のシートの静摩擦係数(シート間)が
0.4未満である。
【0006】
【発明の効果】本発明者の研究によると、数十枚の受像
シートを積載すると、受像シート自身の自重により受像
層の結合剤が別のシートの支持体に付着する。また、積
載により、シート間から空気が抜け、シート間が減圧状
態となる。本発明の受像シートでは、平均粒径2乃至1
5μmの疎水性粒子を受像層に添加したため、上記の結
合剤の付着とシート間の減圧が防止される。従って、本
発明の受像シートを用いると、シートを数十枚〜数百枚
をトレイに積載し、長時間放置後も、重送がほとんど発
生しない。なお、本発明の第3の態様のように、疎水性
粒子の粒径が、結合剤であるポリオレフィン樹脂の厚さ
の8倍乃至30倍であると、特に顕著な効果が得られ
る。
シートを積載すると、受像シート自身の自重により受像
層の結合剤が別のシートの支持体に付着する。また、積
載により、シート間から空気が抜け、シート間が減圧状
態となる。本発明の受像シートでは、平均粒径2乃至1
5μmの疎水性粒子を受像層に添加したため、上記の結
合剤の付着とシート間の減圧が防止される。従って、本
発明の受像シートを用いると、シートを数十枚〜数百枚
をトレイに積載し、長時間放置後も、重送がほとんど発
生しない。なお、本発明の第3の態様のように、疎水性
粒子の粒径が、結合剤であるポリオレフィン樹脂の厚さ
の8倍乃至30倍であると、特に顕著な効果が得られ
る。
【0007】導電層を設けた本発明の第1の態様では、
低湿度の条件下での重送の発生を防止することができ
る。従来の受像シートでは、低湿度の条件下において、
シートの重送の発生が顕著であった。これは静電気によ
るものである。相対湿度が30%以下になると、受像シ
ートの表面電気抵抗がほとんど消失し、シートは帯電し
やすくなる。上記の導電層を設けると、静電気によるシ
ートの重送の発生を防止することができる。
低湿度の条件下での重送の発生を防止することができ
る。従来の受像シートでは、低湿度の条件下において、
シートの重送の発生が顕著であった。これは静電気によ
るものである。相対湿度が30%以下になると、受像シ
ートの表面電気抵抗がほとんど消失し、シートは帯電し
やすくなる。上記の導電層を設けると、静電気によるシ
ートの重送の発生を防止することができる。
【0008】上記(A)のガラス転移点が高い結合剤と
ガラス転移点が高い疎水性微粒子を用いる態様では、重
送の発生がさらに減少する。ガラス転移点が低い結合剤
または疎水性微粒子を用いると、受像シートの積載によ
り受像層の表面構造が変形する。この結果、シート間の
接触面積が増加してしまう。シート間の接触面積の増加
は、重送の原因となる。ガラス転移点が高い結合剤とガ
ラス転移点が高い疎水性微粒子を用いる場合には、積載
による圧力に対して受像層の表面構造は安定である。こ
のため、上記(A)の態様では、シート間の接触面積の
増加による重送の発生を防止することができる。
ガラス転移点が高い疎水性微粒子を用いる態様では、重
送の発生がさらに減少する。ガラス転移点が低い結合剤
または疎水性微粒子を用いると、受像シートの積載によ
り受像層の表面構造が変形する。この結果、シート間の
接触面積が増加してしまう。シート間の接触面積の増加
は、重送の原因となる。ガラス転移点が高い結合剤とガ
ラス転移点が高い疎水性微粒子を用いる場合には、積載
による圧力に対して受像層の表面構造は安定である。こ
のため、上記(A)の態様では、シート間の接触面積の
増加による重送の発生を防止することができる。
【0009】また、本発明者の研究によれば、疎水性粒
子に加えて、低分子量のポリオレフィン樹脂の粒子を受
像層に添加すると、この粒子が受像シートの滑剤として
機能する。従って、上記(B)の受像層が低分子量のポ
リオレフィン樹脂の粒子を含む態様では、重送の発生が
さらに減少する。
子に加えて、低分子量のポリオレフィン樹脂の粒子を受
像層に添加すると、この粒子が受像シートの滑剤として
機能する。従って、上記(B)の受像層が低分子量のポ
リオレフィン樹脂の粒子を含む態様では、重送の発生が
さらに減少する。
【0010】さらに、本発明者の研究により、親水性基
を有しないオレフィンを80乃至90重量%含む共重合
体を結合剤として用いると、長期間厳しい条件下(特に
高湿条件下)で受像シートを保存しても、鮮明な画像が
得られることが判明した。受像シートが親水性物質(あ
るいは親水生基を多く有する物質)を含む場合、受像シ
ートの保存中に親水性物質が空気中の水分を吸収あるい
は吸着する。吸収あるいは吸着した水分は受像シートの
表面をさらに親水性にする。熱転写印刷に用いる転写物
質、すなわち、ワックス状物質は疎水性であるから、表
面が親水性の受像シートには、円滑に転写されない。本
発明の第2の態様のように疎水性の高いポリオレフィン
樹脂を結合剤として用いると、受像シートを長期間保存
しても、円滑に画像を転写することができる。
を有しないオレフィンを80乃至90重量%含む共重合
体を結合剤として用いると、長期間厳しい条件下(特に
高湿条件下)で受像シートを保存しても、鮮明な画像が
得られることが判明した。受像シートが親水性物質(あ
るいは親水生基を多く有する物質)を含む場合、受像シ
ートの保存中に親水性物質が空気中の水分を吸収あるい
は吸着する。吸収あるいは吸着した水分は受像シートの
表面をさらに親水性にする。熱転写印刷に用いる転写物
質、すなわち、ワックス状物質は疎水性であるから、表
面が親水性の受像シートには、円滑に転写されない。本
発明の第2の態様のように疎水性の高いポリオレフィン
樹脂を結合剤として用いると、受像シートを長期間保存
しても、円滑に画像を転写することができる。
【0011】以上述べたような態様を組み合わせると、
実質的に全く重送が発生しない受像シートを得ることが
できる。これらの態様のいくつかを施した受像シート
は、100枚積載後、常温常湿で24時間放置しても、
全く重送が発生しない。具体的には、受像シートを10
0枚積載し、24時間経時後、上から順にシート間の静
摩擦係数を測定する場合に、最も下から10枚目のシー
トの静摩擦係数を0.40未満とすることができる。な
お、本発明の受像シートはロール状の連続シートにおい
ても、同様の効果が得られる。ロール状の連続シートも
本発明の態様に含まれる。
実質的に全く重送が発生しない受像シートを得ることが
できる。これらの態様のいくつかを施した受像シート
は、100枚積載後、常温常湿で24時間放置しても、
全く重送が発生しない。具体的には、受像シートを10
0枚積載し、24時間経時後、上から順にシート間の静
摩擦係数を測定する場合に、最も下から10枚目のシー
トの静摩擦係数を0.40未満とすることができる。な
お、本発明の受像シートはロール状の連続シートにおい
ても、同様の効果が得られる。ロール状の連続シートも
本発明の態様に含まれる。
【0012】[発明の詳細な記述]本発明の受像シート
は、支持体上に受像層が設けられている。支持体と受像
層の間には、さらに導電層が設けられていることが好ま
しい。受像層と導電層は支持体の両面に設けることもで
きる。支持体と受像層または支持体と導電層との間に下
引き層を設けることが好ましい。受像層または導電層が
支持体と良好に接着できる場合は、下引き層はなくても
よい。本発明の受像シートは、ロール状の連続シートと
して作成してもよい。
は、支持体上に受像層が設けられている。支持体と受像
層の間には、さらに導電層が設けられていることが好ま
しい。受像層と導電層は支持体の両面に設けることもで
きる。支持体と受像層または支持体と導電層との間に下
引き層を設けることが好ましい。受像層または導電層が
支持体と良好に接着できる場合は、下引き層はなくても
よい。本発明の受像シートは、ロール状の連続シートと
して作成してもよい。
【0013】まず、図面を参照しながら、本発明の受像
シートの好ましい態様を説明する。図1は、本発明の受
像シートの好ましい態様を示す断面模式図である。図1
に示すように、支持体(1)上に、下引き層(2)、導
電層(3)および受像層(5)が順次設けられている。
導電層(3)は、平均粒径0.5μ以下の導電性酸化物
粒子(4)を含む。受像層(5)は、結合剤としてポリ
オレフィン樹脂を含む。さらに、受像層(5)は平均粒
径2乃至15μmの疎水性粒子(7)および滑剤として
低分子量のポリオレフィン樹脂の粒子(6)を含む。図
1に示されるように、疎水性粒子(7)の粒径は、受像
層(5)の層厚よりも大きいことが好ましい。以下、支
持体、下引き層、導電層、受像層の順で説明する。
シートの好ましい態様を説明する。図1は、本発明の受
像シートの好ましい態様を示す断面模式図である。図1
に示すように、支持体(1)上に、下引き層(2)、導
電層(3)および受像層(5)が順次設けられている。
導電層(3)は、平均粒径0.5μ以下の導電性酸化物
粒子(4)を含む。受像層(5)は、結合剤としてポリ
オレフィン樹脂を含む。さらに、受像層(5)は平均粒
径2乃至15μmの疎水性粒子(7)および滑剤として
低分子量のポリオレフィン樹脂の粒子(6)を含む。図
1に示されるように、疎水性粒子(7)の粒径は、受像
層(5)の層厚よりも大きいことが好ましい。以下、支
持体、下引き層、導電層、受像層の順で説明する。
【0014】本発明の受像シートに用いる支持体は、透
明性が良く機械的強度のある材料から製造する。熱転写
印刷の用途によっては、不透明の支持体を用いる場合も
ある。透明性が良く機械的強度のある材料としては、プ
ラスチックフイルムを用いることが好ましい。受像シー
トの支持体として好ましいプラスチックの例としては、
ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエス
テルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−p−フ
ェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化
ビニルおよびポリ(メタ)アクリル酸エステルを挙げる
ことができる。支持体の厚さは、50μm乃至200μ
mが好ましい。支持体と導電層または受像層を接着する
下引き層は、ポリマーにより構成することができる。ポ
リマーの例としては、ポリ塩化ビニリデン、スチレン−
ブタジエン・コポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリアクリル酸エステル、ポリエステル、ポリウ
レタンおよびゼラチンを挙げることができる。下引き層
の層厚は、一般に0.01μm乃至1.0μmである。
明性が良く機械的強度のある材料から製造する。熱転写
印刷の用途によっては、不透明の支持体を用いる場合も
ある。透明性が良く機械的強度のある材料としては、プ
ラスチックフイルムを用いることが好ましい。受像シー
トの支持体として好ましいプラスチックの例としては、
ポリエステル、ポリオレフィン、ポリアミド、ポリエス
テルアミド、ポリエーテル、ポリイミド、ポリアミドイ
ミド、ポリスチレン、ポリカーボネート、ポリ−p−フ
ェニレンスルフィド、ポリエーテルエステル、ポリ塩化
ビニルおよびポリ(メタ)アクリル酸エステルを挙げる
ことができる。支持体の厚さは、50μm乃至200μ
mが好ましい。支持体と導電層または受像層を接着する
下引き層は、ポリマーにより構成することができる。ポ
リマーの例としては、ポリ塩化ビニリデン、スチレン−
ブタジエン・コポリマー、ポリ塩化ビニル、ポリ酢酸ビ
ニル、ポリアクリル酸エステル、ポリエステル、ポリウ
レタンおよびゼラチンを挙げることができる。下引き層
の層厚は、一般に0.01μm乃至1.0μmである。
【0015】導電層に使用する導電性酸化物粒子は、結
晶性金属酸化物が好ましい。導電性の結晶性金属酸化物
の例としては、ZnO、SiO2 、TiO2 、Al2 O
3 、In2 O3 、MgO、BaO、MoO3 、Sb2 O
5およびこれらの複合酸化物を挙げることができる。酸
化物粒子は透明性を保つため、平均粒径が0.5μm以
下であり、0.2μm以下であることが好ましい。導電
層には、導電性酸化物粒子に加えて、バインダーを添加
することが好ましい。導電層のバインダーとしては、蛋
白質、多糖類、合成親水性コロイド、天然樹脂あるいは
合成樹脂を用いることができる。蛋白質の例としては、
ゼラチン、ゼラチン誘導体、コロイド状アルブミンおよ
びカゼインを挙げることができる。多糖類の例として
は、セルロース誘導体(例、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ジアセチルセルロー
ス、トリアセチルセルロース)、寒天、アルギン酸ソー
ダおよびでんぷん誘導体を挙げることができる。合成親
水性コロイドの例としては、ポリビニルアルコール、ポ
リ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、
ポリアクリルアミド、これらの誘導体、これらの部分加
水分解物、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポ
リアクリル酸エステルおよびこれらの共重合体を挙げる
ことができる。天然樹脂の例としては、ロジン、シェラ
ックおよびこれらの誘導体を挙げることができる。合成
樹脂はエマルジョンとして使用する。合成樹脂の例とし
ては、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリアクリル
酸、ポリアクリル酸エステル及びその誘導体、ポリ酢酸
ビニル、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、ポ
リオレフィンおよびオレフィン−酢酸ビニル共重合体を
挙げることができる。カーボネート系、ポリエステル
系、ウレタン系あるいはエポキシ系の樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニリデンおよび有機半導体(ポリピロー
ル)もバインダーとして使用することもできる。これら
のバインダーは、2種以上を混合して使用することもで
きる。バインダーと金属酸化物の重量比は、0/100
乃至50/50であることが好ましい。導電層は、10
mg乃至500mg/m2 の塗布量で設けることが好ま
しい。
晶性金属酸化物が好ましい。導電性の結晶性金属酸化物
の例としては、ZnO、SiO2 、TiO2 、Al2 O
3 、In2 O3 、MgO、BaO、MoO3 、Sb2 O
5およびこれらの複合酸化物を挙げることができる。酸
化物粒子は透明性を保つため、平均粒径が0.5μm以
下であり、0.2μm以下であることが好ましい。導電
層には、導電性酸化物粒子に加えて、バインダーを添加
することが好ましい。導電層のバインダーとしては、蛋
白質、多糖類、合成親水性コロイド、天然樹脂あるいは
合成樹脂を用いることができる。蛋白質の例としては、
ゼラチン、ゼラチン誘導体、コロイド状アルブミンおよ
びカゼインを挙げることができる。多糖類の例として
は、セルロース誘導体(例、カルボキシメチルセルロー
ス、ヒドロキシエチルセルロース、ジアセチルセルロー
ス、トリアセチルセルロース)、寒天、アルギン酸ソー
ダおよびでんぷん誘導体を挙げることができる。合成親
水性コロイドの例としては、ポリビニルアルコール、ポ
リ−N−ビニルピロリドン、ポリアクリル酸共重合体、
ポリアクリルアミド、これらの誘導体、これらの部分加
水分解物、ポリ酢酸ビニル、ポリアクリロニトリル、ポ
リアクリル酸エステルおよびこれらの共重合体を挙げる
ことができる。天然樹脂の例としては、ロジン、シェラ
ックおよびこれらの誘導体を挙げることができる。合成
樹脂はエマルジョンとして使用する。合成樹脂の例とし
ては、スチレン−ブタジエン共重合体、ポリアクリル
酸、ポリアクリル酸エステル及びその誘導体、ポリ酢酸
ビニル、酢酸ビニル−アクリル酸エステル共重合体、ポ
リオレフィンおよびオレフィン−酢酸ビニル共重合体を
挙げることができる。カーボネート系、ポリエステル
系、ウレタン系あるいはエポキシ系の樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、塩化ビニリデンおよび有機半導体(ポリピロー
ル)もバインダーとして使用することもできる。これら
のバインダーは、2種以上を混合して使用することもで
きる。バインダーと金属酸化物の重量比は、0/100
乃至50/50であることが好ましい。導電層は、10
mg乃至500mg/m2 の塗布量で設けることが好ま
しい。
【0016】本明細書において、ポリオレフィンは、オ
レフィン(エチレン性不飽和基を有するモノマー)の重
合体(共重合体)に加えて、実質的にポリオレフィンに
相当する高分子のパラフィン(例、パラフィンワック
ス)も意味する。受像層のポリオレフィン樹脂の例とし
ては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アクリル酸ナトリウム共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体、アイオノマー樹脂およ
びウレタン変性ポリオレフィン樹脂を挙げることができ
る。上記の共重合体樹脂には、エチレン成分(親水性基
を有しないオレフィン)が80重量%乃至90重量%含
まれていることが好ましい。エチレン成分が、80%未
満であると、最少面積のドットの最少ドット数のハイラ
イト部の色濃度が低下する。エチレン成分外の成分(親
水性基を有するオレフィン)は、乳化適性をもたせるた
めに、10乃至20重量%含まれていることが好まし
い。ポリオレフィン樹脂の厚さは、0.01μm乃至2
0μmが好ましい。ポリオレフィン樹脂の分子量は、2
万以上であることが好ましい。受像層中に含有される疎
水性微粒子は、様々な疎水性物質から構成することがで
きる。疎水性物質の例としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレ
ン、ポリカーボネイト、アクリル酸樹脂、メタクリル酸
樹脂およびポリアクリロニトリルを挙げることができ
る。無機微粒子でも表面が疎水化処理されていれば使用
できるが、有機微粒子の方が好ましい。疎水性微粒子の
平均粒径は2μm乃至15μmである。平均粒径が2μ
m未満では、搬送性の改良が不充分である。平均粒径が
15μmより大では、塗布液の安定性が低下し、塗布面
の状態が悪化し、透明性が低下する。微粒子の使用量
は、ポリオレフィン樹脂に対し、0.01重量%乃至1
0重量%の範囲であることが好ましく、0.5重量%乃
至5重量%の範囲がさらに好ましい。0.01重量%未
満では搬送性の改良効果が不充分であり、10重量%を
越えると塗布面の状態が悪化し、透明性が低下する。滑
剤として用いる低分子量のポリオレフィン樹脂の粒子の
平均粒径は1乃至3μmであることが好ましい。分子量
は1000乃至6000であることが好ましい。
レフィン(エチレン性不飽和基を有するモノマー)の重
合体(共重合体)に加えて、実質的にポリオレフィンに
相当する高分子のパラフィン(例、パラフィンワック
ス)も意味する。受像層のポリオレフィン樹脂の例とし
ては、エチレン−酢酸ビニル共重合体、エチレン−アク
リル酸共重合体、エチレン−アクリル酸ナトリウム共重
合体、エチレン−アクリル酸エステル共重合体、エチレ
ン−ビニルアルコール共重合体、アイオノマー樹脂およ
びウレタン変性ポリオレフィン樹脂を挙げることができ
る。上記の共重合体樹脂には、エチレン成分(親水性基
を有しないオレフィン)が80重量%乃至90重量%含
まれていることが好ましい。エチレン成分が、80%未
満であると、最少面積のドットの最少ドット数のハイラ
イト部の色濃度が低下する。エチレン成分外の成分(親
水性基を有するオレフィン)は、乳化適性をもたせるた
めに、10乃至20重量%含まれていることが好まし
い。ポリオレフィン樹脂の厚さは、0.01μm乃至2
0μmが好ましい。ポリオレフィン樹脂の分子量は、2
万以上であることが好ましい。受像層中に含有される疎
水性微粒子は、様々な疎水性物質から構成することがで
きる。疎水性物質の例としては、ポリエチレン、ポリプ
ロピレン、ポリエチレンテレフタレート、ポリスチレ
ン、ポリカーボネイト、アクリル酸樹脂、メタクリル酸
樹脂およびポリアクリロニトリルを挙げることができ
る。無機微粒子でも表面が疎水化処理されていれば使用
できるが、有機微粒子の方が好ましい。疎水性微粒子の
平均粒径は2μm乃至15μmである。平均粒径が2μ
m未満では、搬送性の改良が不充分である。平均粒径が
15μmより大では、塗布液の安定性が低下し、塗布面
の状態が悪化し、透明性が低下する。微粒子の使用量
は、ポリオレフィン樹脂に対し、0.01重量%乃至1
0重量%の範囲であることが好ましく、0.5重量%乃
至5重量%の範囲がさらに好ましい。0.01重量%未
満では搬送性の改良効果が不充分であり、10重量%を
越えると塗布面の状態が悪化し、透明性が低下する。滑
剤として用いる低分子量のポリオレフィン樹脂の粒子の
平均粒径は1乃至3μmであることが好ましい。分子量
は1000乃至6000であることが好ましい。
【0017】本発明の受像シートは、支持体上に上記の
各成分を含む塗布液を塗布して作成することができる。
受像層や導電層の塗布液は、溶剤を適宜選択して上記の
成分の分散液として調製する。溶剤の選択は当業者であ
れば容易に行なうことができる。塗布方法には特別の制
限はなく、公知の方法の中から任意の方法を選択して採
用することができる。塗布に際しては、塗布助剤(例、
サポニン、ドデシルベンゼンスルホン酸)、硬膜材、着
色剤、紫外線吸収剤、熱線カット剤等を適宜必要に応じ
て塗布液に加えることができる。
各成分を含む塗布液を塗布して作成することができる。
受像層や導電層の塗布液は、溶剤を適宜選択して上記の
成分の分散液として調製する。溶剤の選択は当業者であ
れば容易に行なうことができる。塗布方法には特別の制
限はなく、公知の方法の中から任意の方法を選択して採
用することができる。塗布に際しては、塗布助剤(例、
サポニン、ドデシルベンゼンスルホン酸)、硬膜材、着
色剤、紫外線吸収剤、熱線カット剤等を適宜必要に応じ
て塗布液に加えることができる。
【0018】
[実施例1]二軸延伸した100μmの厚さのポリエチ
レンテレフタレートフイルムに紫外線照射処理を施し、
下引き層としてゼラチン層を設けた。下引き層の上に導
電層として次の組成の液を5.2ml/m2 塗布し、1
30℃で5分間乾燥した。
レンテレフタレートフイルムに紫外線照射処理を施し、
下引き層としてゼラチン層を設けた。下引き層の上に導
電層として次の組成の液を5.2ml/m2 塗布し、1
30℃で5分間乾燥した。
【0019】 ──────────────────────────────────── 導電層塗布液 ──────────────────────────────────── ゼラチン 4.5重量部 平均粒径0.2μmのアンチモンをドープした酸化錫 0.5重量部 (アンチモン量は酸化錫に対し5%) メタノール 70重量部 水 30重量部 ポリエチレンオキサイド系界面活性剤 0.01重量部 ────────────────────────────────────
【0020】導電層の上に受像層として、次の組成の液
10ml/m2塗布し、130℃、5分で乾燥した。
10ml/m2塗布し、130℃、5分で乾燥した。
【0021】 ──────────────────────────────────── 受像層塗布液 ──────────────────────────────────── ケミパールSl20(三井石油化学工業(株)製) 12重量部 エチレン(85重量%)−アクリル酸ナトリウム(15重量%)共重合体 ガラス転移点:110℃ MP2700M(総研化学製) 0.05重量部 平均粒径5.8μmのポリメチルメタクリレート樹脂粒子 ケミパールWF640(三井石油化学製) 0.1重量部 低分子量ポリオレフィン樹脂粒子 メタノール 55重量部 水 33重量部 ────────────────────────────────────
【0022】このシートに、製熱転写複写機(EC−1
0、富士ゼロックス(株))で、フルカラー印刷をし
た。得られた文字はにじみが無く鮮明で、濃度も充分で
あった。これをオーバーヘッドプロジェクターにより、
スクリーン上に投影した像も充分に鮮明であった。ま
た、受像シートを40℃、相対湿度90%の条件下で4
8時間放置後も、印字描画性は悪化しなかった。またA
4サイズのシート100枚を積載し、25℃、相対湿度
55%の部屋に24時間調湿後、同じくEC−10で1
00枚連続でシートを搬送しても、1枚の重送もなく搬
送できた。A4サイズで、1枚づつを25℃、相対湿度
15%の部屋で24時間調湿後、100枚を重ね、同じ
くEC−10で100枚連続でシートを供給しても、1
枚の重送もなく搬送できた。このシートの表面抵抗は、
25℃、相対湿度15%の調湿時は8.0 ×108Ωで
あった。25℃、相対湿度55%の調湿時は9.0 ×1
08 Ωであった。表面抵抗は、各温湿度雰囲気で、絶縁
抵抗測定機VE−30型(川口電機製)を用いて行なっ
た。さらに、A4シートを100枚重ね、25℃、相対
湿度55%の状況下で24時間放置後、240gの荷重
をのせ、フイルム間の静摩擦抵抗を測定したところ、1
番上のフイルムから、1番下のフイルムまで0.24〜
0.27の範囲であった。
0、富士ゼロックス(株))で、フルカラー印刷をし
た。得られた文字はにじみが無く鮮明で、濃度も充分で
あった。これをオーバーヘッドプロジェクターにより、
スクリーン上に投影した像も充分に鮮明であった。ま
た、受像シートを40℃、相対湿度90%の条件下で4
8時間放置後も、印字描画性は悪化しなかった。またA
4サイズのシート100枚を積載し、25℃、相対湿度
55%の部屋に24時間調湿後、同じくEC−10で1
00枚連続でシートを搬送しても、1枚の重送もなく搬
送できた。A4サイズで、1枚づつを25℃、相対湿度
15%の部屋で24時間調湿後、100枚を重ね、同じ
くEC−10で100枚連続でシートを供給しても、1
枚の重送もなく搬送できた。このシートの表面抵抗は、
25℃、相対湿度15%の調湿時は8.0 ×108Ωで
あった。25℃、相対湿度55%の調湿時は9.0 ×1
08 Ωであった。表面抵抗は、各温湿度雰囲気で、絶縁
抵抗測定機VE−30型(川口電機製)を用いて行なっ
た。さらに、A4シートを100枚重ね、25℃、相対
湿度55%の状況下で24時間放置後、240gの荷重
をのせ、フイルム間の静摩擦抵抗を測定したところ、1
番上のフイルムから、1番下のフイルムまで0.24〜
0.27の範囲であった。
【0023】[実施例2]実施例1の導電層を設けずに
試料を作成した。EC−10でのフルカラー印刷は、製
造直後も、40℃、相対湿度90%で48時間保存後も
問題なかった。25℃、相対湿度15%でシートを1枚
づつ調湿後100枚積載し、24時間放置後EC−10
で搬送しようとしたが、重送が多発し、中には3枚重送
により機械内で止まってしまうものが発生した。
試料を作成した。EC−10でのフルカラー印刷は、製
造直後も、40℃、相対湿度90%で48時間保存後も
問題なかった。25℃、相対湿度15%でシートを1枚
づつ調湿後100枚積載し、24時間放置後EC−10
で搬送しようとしたが、重送が多発し、中には3枚重送
により機械内で止まってしまうものが発生した。
【0024】[比較例1]実施例1の受像層中のMP2
700Mを使用せず試料を作成した。EC−10のフル
カラー印刷を実施する際にも、重送(3枚送り)が発生
し、満足に搬送ができなくなってしまった。
700Mを使用せず試料を作成した。EC−10のフル
カラー印刷を実施する際にも、重送(3枚送り)が発生
し、満足に搬送ができなくなってしまった。
【0025】[実施例3]実施例1の受像層中のS12
0に代わり、エチレン成分が75%、アクリル酸成分が
25%の共重合体を合成し、使用した。このものでは、
40℃、相対湿度90%の調湿をする以前に、塗布後す
ぐ後でも最少面積ドットの最少ドット数で形成される白
黒細線パターンの印刷が不充分であった。
0に代わり、エチレン成分が75%、アクリル酸成分が
25%の共重合体を合成し、使用した。このものでは、
40℃、相対湿度90%の調湿をする以前に、塗布後す
ぐ後でも最少面積ドットの最少ドット数で形成される白
黒細線パターンの印刷が不充分であった。
【0026】[比較例2]実施例1の受像層中のMP2
700Mの代わりに、富士デェビソン社製サイロイド6
20を同量使用して、試料した。EC−10の印刷は、
初期は満足できる物が得られたが、40℃、90%RH
で48時間調湿後は最少面積ドット数で形成される白黒
細線パターンの印刷が不充分であった。搬送性も、5枚
/100枚の重送が発生した。
700Mの代わりに、富士デェビソン社製サイロイド6
20を同量使用して、試料した。EC−10の印刷は、
初期は満足できる物が得られたが、40℃、90%RH
で48時間調湿後は最少面積ドット数で形成される白黒
細線パターンの印刷が不充分であった。搬送性も、5枚
/100枚の重送が発生した。
【0027】[比較例3]実施例1の受像層中のS12
0をポリエステル樹脂(東洋紡バイロン200)に変え
て試料を作成した。EC−10の白黒細線パターンが全
くのらなかった。
0をポリエステル樹脂(東洋紡バイロン200)に変え
て試料を作成した。EC−10の白黒細線パターンが全
くのらなかった。
【0028】[比較例4]実施例1の受像層中のS12
0を塩化ビニリデン樹脂(旭化成F216)に変えて試
料を作成した。EC−10の白黒細線パターンが全くの
らなかった。
0を塩化ビニリデン樹脂(旭化成F216)に変えて試
料を作成した。EC−10の白黒細線パターンが全くの
らなかった。
【0029】[実施例4]実施例1のMP2700Mの
代わりに、平均粒径3μmのポリスチレン粒子(総研化
学SP40)を用いて試料を作成した。EC−10フル
カラー印刷時に100枚中5枚の重送が発生した。
代わりに、平均粒径3μmのポリスチレン粒子(総研化
学SP40)を用いて試料を作成した。EC−10フル
カラー印刷時に100枚中5枚の重送が発生した。
【図1】本発明の受像シートの好ましい態様を示す断面
模式図である。
模式図である。
1 支持体 2 下引き層 3 導電層 4 導電性酸化物粒子 5 受像層 6 低分子量のポリオレフィン樹脂の粒子 7 疎水性粒子
Claims (9)
- 【請求項1】 熱により像様に溶融したワックス状物質
を供与体から受容して画像を形成するための熱転写印刷
用受像シートであって、 支持体上に、平均粒径2乃至15μmの疎水性粒子およ
び結合剤としてポリオレフィン樹脂を含む受像層が設け
られており、さらに受像層と支持体の間に、平均粒径
0.5μm以下の導電性酸化物粒子を含む表面電気抵抗
が10 13 Ω以下の導電層が設けられている熱転写印刷
用受像シート。 - 【請求項2】 結合剤であるポリオレフィン樹脂および
疎水性微粒子のガラス転移点が、共に40℃以上である
請求項1記載の熱転写印刷用受像シート。 - 【請求項3】 受像層が、さらに滑剤として低分子量の
ポリオレフィン樹脂の粒子を含む請求項1記載の熱転写
印刷用受像シート。 - 【請求項4】 熱により像様に溶融したワックス状物質
を供与体から受容して画像を形成するための熱転写印刷
用受像シートであって、 支持体上に、平均粒径2乃至15μmの疎水性粒子およ
び結合剤としてポリオレフィン樹脂を含む受像層が設け
られており、さらに 結合剤であるポリオレフィン樹脂が
親水性基を有しないオレフィンと親水性基を有するオレ
フィンの共重合体であり、親水性基を有しないオレフィ
ンは80乃至90重量%、親水性基を有するオレフィン
は10乃至20重量%、それぞれ共重合体中に含まれて
いる熱転写印刷用受像シート。 - 【請求項5】 結合剤であるポリオレフィン樹脂および
疎水性微粒子のガラス転移点が、共に40℃以上である
請求項4記載の熱転写印刷用受像シート。 - 【請求項6】 受像層が、さらに滑剤として低分子量の
ポリオレフィン樹脂の粒子を含む請求項4記載の熱転写
印刷用受像シート。 - 【請求項7】 熱により像様に溶融したワックス状物質
を供与体から受容して画像を形成するための熱転写印刷
用受像シートであって、 支持体上に、平均粒径2乃至15μmの疎水性粒子およ
び結合剤としてポリオレフィン樹脂を含む受像層が設け
られており、さらに 疎水性粒子の粒径が、結合剤である
ポリオレフィン樹脂の厚さの8倍乃至30倍である熱転
写印刷用受像シート。 - 【請求項8】 結合剤であるポリオレフィン樹脂および
疎水性微粒子のガラス転移点が、共に40℃以上である
請求項7記載の熱転写印刷用受像シート。 - 【請求項9】 受像層が、さらに滑剤として低分子量の
ポリオレフィン樹脂の粒子を含む請求項7記載の熱転写
印刷用受像シート。
Applications Claiming Priority (2)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2-401514 | 1990-12-12 | ||
JP40151490 | 1990-12-12 |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH0532078A JPH0532078A (ja) | 1993-02-09 |
JP2863033B2 true JP2863033B2 (ja) | 1999-03-03 |
Family
ID=18511342
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP3350823A Expired - Fee Related JP2863033B2 (ja) | 1990-12-12 | 1991-12-11 | 熱転写印刷用受像シート |
Country Status (2)
Country | Link |
---|---|
US (1) | US5209962A (ja) |
JP (1) | JP2863033B2 (ja) |
Families Citing this family (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
US5984468A (en) * | 1994-03-10 | 1999-11-16 | Xerox Corporation | Recording sheets for ink jet printing processes |
JP3605453B2 (ja) * | 1995-09-19 | 2004-12-22 | 大日本印刷株式会社 | 熱転写受像シート |
DE202008008121U1 (de) * | 2008-06-19 | 2009-10-29 | Paul Hettich Gmbh & Co. Kg | Auszugsführung für Möbelauszugsteile |
Family Cites Families (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JPH0225393A (ja) * | 1988-07-15 | 1990-01-26 | Kanzaki Paper Mfg Co Ltd | 熱転写記録用受像シート |
JPH02106397A (ja) * | 1988-10-14 | 1990-04-18 | Fuji Photo Film Co Ltd | 熱転写受像材料 |
JPH02277694A (ja) * | 1989-04-20 | 1990-11-14 | Fuji Photo Film Co Ltd | 熱転写受像材料 |
-
1991
- 1991-12-11 JP JP3350823A patent/JP2863033B2/ja not_active Expired - Fee Related
- 1991-12-12 US US07/805,974 patent/US5209962A/en not_active Expired - Lifetime
Also Published As
Publication number | Publication date |
---|---|
JPH0532078A (ja) | 1993-02-09 |
US5209962A (en) | 1993-05-11 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
---|---|---|---|
A01 | Written decision to grant a patent or to grant a registration (utility model) |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: A01 Effective date: 19981201 |
|
R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
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LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |