JP2862932B2 - 冊子体発行装置 - Google Patents

冊子体発行装置

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JP2862932B2
JP2862932B2 JP2025214A JP2521490A JP2862932B2 JP 2862932 B2 JP2862932 B2 JP 2862932B2 JP 2025214 A JP2025214 A JP 2025214A JP 2521490 A JP2521490 A JP 2521490A JP 2862932 B2 JP2862932 B2 JP 2862932B2
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勉 斎藤
和彦 樋口
修三 平原
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Description

【発明の詳細な説明】 [発明の目的] (産業上の利用分野) 本発明は、預金通帳などの冊子体を発行する冊子体発
行装置に関する。
(従来の技術) 従来から実用に供されている冊子体として通帳P1を例
に第17図(a)、(b)を参照して説明する。同図
(a)、(b)に示す通帳P1は、複数枚の中紙201を表
紙200の中に綴じ込んで構成している。中紙201の1ペー
ジ目には、ページマークであるバーコード203、氏名20
4、コマーシャルなどの案内情報205などがプレ印刷され
ている。また、表紙200の見返しのページ(表紙裏面)
には、支店名206、電話番号207、銀行名208などがプレ
印刷されている。
そして、この通帳P1の発行に際して表紙200の見返し
ページに副印鑑209を押印すると共に手書きのサイン210
を記載した後、この部分に糊付きの透明なラミネート片
211を人手作業で貼付して利用者に手渡すようになって
いる。この様に従来の冊子体の発行は人手作業を必須と
するものであり非能率的であるため、銀行や郵便局など
の金融機関の分野では通帳を人手を介さず自動的に行う
ことができる冊子体発行装置の出現が強く望まれてい
た。
(発明が解決しようとする課題) 本発明は上記事情に鑑みてなされたものであり、冊子
体発行に必要な全ての処理を自動的に行なうことが可能
な冊子体発行装置を提供することを目的とするものであ
る。
具体的には、冊子体としての通帳P1に記録しなければ
ならない情報は、人間の目で単に認識できれば良い情報
と、少なくとも機械では読み取ることが可能で通帳の真
偽の判定が可能な情報、また副印鑑やサインなどの様に
階調を持った画像であり、人の目で見ても通帳の真偽の
判定が可能な情報など様々な種類の情報がある。つまり
用途や目的の異なった様々な画像を1冊の通帳類の上に
記録する必要がある。
また記録する表紙、中紙、透明部材は、それぞれ剛
性、表面平滑性などの記録紙の性質も異なっているのも
その特徴である。
また通帳は冊子状になっているために、冊子の喉の近
くまで記録できなければならないこと、更に通帳の発行
に要する時間をできるだけ短くすること、などの問題を
も考慮した冊子体発行装置を提供することを目的として
いる。
[発明の構成] (課題を解決するための手段) 本発明は、表紙と、複数枚の中紙と、前記表紙、中紙
との間に配置した透明部材とを綴じ合せた冊子体を取り
込み所要の情報を印刷して発行する冊子体発行装置であ
って、折り畳み状態の冊子体を一冊ずつ送り出す冊子体
送出手段と、この冊子体送出手段からの冊子体のページ
めくりを行なうめくり手段と、このめくり手段によりめ
くられた冊子体の表紙、中紙、透明部材に所要の情報を
印刷する手段と、印刷手段による印刷処理後の前記表紙
と透明部材とを重合接着する接着手段と、表紙と透明部
材とが重合接着された冊子体を折り畳んで集積する集積
処理手段とを有する冊子体発行装置である。
更に前記印刷手段は方式の異なった2種類以上の記録
方式を採用している。
(作用) 以下に上記構成の装置の作用を説明する。
この装置の冊子体送出手段は、表紙と複数枚の中紙
と、前記表紙、中紙間に配置した透明部材とを綴じ合せ
た冊子体を折り畳み状態のまま一冊ずつ送り出す。
次にめくり手段は、冊子体送出手段からの冊子体を取
り込んで表紙めくりを行なう。
印刷手段は、めくり手段によりめくられた冊子体の表
紙・中紙・透明部材に所要の情報を印刷し、印刷処理後
の冊子体接着手段に送る。
接着手段は、送られてくる冊子体の表紙と透明部材と
を重合接着する。この後、冊子体は集積処理手段により
折り畳まれ集積される。
ここで印刷手段は2種類以上設けてあるために、2種
類以上の特性の異なった記録紙にも対応した記録ができ
ること、細かい部分と面積の広い部分とで記録方式を変
えることで、効率の良い記録ができること、また同時に
2冊以上の冊子体の印刷処理が可能であることなどの特
徴を持っている。
(実施例) 以下に本発明の実施例を第1図乃至第14図を参照して
詳述する。なお、この実施例においては、冊子体として
通帳を例にして説明する。
第1図に示す通帳類発行装置1は、第2図(a)、
(b)に示すような通帳類(預金通帳)P(詳細は後述
する)を折り畳み状態で収容し一冊ずつ送出する通帳類
送出手段2と、この通帳類送出手段2から送られてくる
通帳類Pを取り込んでページめくり処理を行ない、次段
へ送り出すめくり手段3と、このめくり手段3によりペ
ージめくりされた通帳類Pに対し詳細は後述する文字情
報と、副印鑑及びサインとからなる通帳類発行に必要な
情報を印刷し印刷後の通帳類Pを後段へ送り出す印刷手
段4と、この印刷手段4から送られてくる通帳類Pを取
り込んで後述する様な重合接着処理を行なう接着手段5
と、この接着手段5による重合接着後の通帳類Pに対し
折り畳み処理、集積処理手段6とを有している。
ここで、この通帳類発行装置1で取り扱う通帳類Pに
ついて第2図(a)、(b)を参照して説明する。この
通帳類Pは、従来例と同様な表紙10及び中紙11と、表紙
10、中紙11間に介在させた透明プラスチック製の透明部
材であるラミネート片12とを綴じ込むことにより構成
し、綴じ合せた部分で折り畳み可能となっている。
次に通帳類発行装置1の各構成要素の詳細を各々説明
する。なお、本実施例において、通帳類送出手段2、め
くり手段3及び印刷手段4のうちの文字印刷部4Aを第1
ステージと称し、印刷手段4のうちの副印鑑・サイン印
刷部4Bを第2ステージと称し、接着手段5および集積手
段6を第3ステージと称するものとして以下の説明を行
なう。
通帳類送出手段2は、第5図にも示すように、四角筒
状のホッパー20と、このホッパー20内に収容される多数
の折り畳み状態の通帳類Pを下方に押圧しふくらみや変
形を矯正するバックアップ板21と、ホッパー20の下側開
口部に配置された送り機構部22と、ホッパー20の一方の
端部最下端に設けた通帳類Pが一冊のみ通過可能な取り
出し口23と、この取り出し口23を形成するゲート部材24
と、ホッパー20内の最下端の通帳類Pを取り出し口23へ
向けて搬送する送りローラ25と、取り出し口23の外方に
配置された第1の搬送ローラ対26とを具備している。
送り機構部22は、通帳類Pの一冊分相当の寸法を爪27
aを有する送り部材27を有し、この送り部材27を図示し
ないクランク機構により第5図に示す矢印方向に往復移
動させて最下端の通帳類Pを取り出し口23へ送り出す様
になっている。
めくり手段3は、通帳類送出手段2から送られてくる
各通帳類Pのページマーク(従来例と同様なバーコード
203など)を検知するページマーク検出部30と、通帳類
Pの各ページのめくりを行なう表紙・ページめくり部31
とを具備している。
ページマーク検出部30は、第2の搬送ローラ対32と、
光学読取り部33とを具備している。
表紙・ページめくり部31は、第6図に示すように、第
3、第4の搬送ローラ対34、35と、この両搬送ローラ対
34、35間に配置しためくり機構部36及び通帳反り部37と
を具備している。
めくり機構部36は、両搬送ローラ対34、35の中央部下
方に配置した支軸38と、この支軸38により一端側が軸支
されると共に他端側を両搬送ローラ34、35の中間位置に
臨ませた切り替えアーム39と、この切り替えアーム39の
他端側に軸支しためくりローラ40と、支軸38により軸支
された回動用ローラ41及び回転用ローラ42と、前記めく
りローラ40の上方に配置した回動駆動プーリ43(駆動用
パルスモータは図示せず)と、前記支軸38の側方に配置
した回転駆動プーリ44(駆動用パルスモータは図示せ
ず)と、前記回動用プーリ41と回動駆動プーリ43とに張
設された第1のベルト45と、回転用ローラ42と回転駆動
プーリ44とに張設された第2のベルト46と、回転用ロー
ラ42のめくりローラ40とに張設された第3のベルト47と
を具備している。
通帳反り部37は、前記切り替えアーム39に取り付けた
押上げ揺動レバー48を具備している。
そして第6図に示すように、回動駆動プーリ43を図示
しないパルスモータにより反時計方向に回転させ、この
回転力を前記第1のベルト45、回動用ローラ41、支軸38
を介して切り替えアーム39に伝達し、この切り替えアー
ム39、めくりローラ40及び押上げ揺動レバー48を第6図
に「A」を付して示す正めくり位置まで変位させるよう
になっている。このときの変位角はθ1である。
また、図示しないパルスモータにより回動駆動プーリ
43を時計方向に回転させ上述した場合とは反対に切り替
えアーム39、めくりローラ40及び押上げ揺動レバー48を
第6図に「B」を付して示す逆めくり位置まで変位させ
るようになっている。このときの変位角はθ2である。
なお、切り替えアーム39は通常状態においては、第6
図に実線で示す位置に待機しており、この状態で回動駆
動プーリ43側のパルスモータに微小電流を流し、その励
磁トルクで左右に揺れない安定状態に保持するようにな
っている。
また、上述した如くめくりローラ40が正めくり位置
「A」に変位した段階で、回動駆動ローラ44側のパルス
モータによりこの回動駆動ローラ44を第6図に示す矢印
方向に回転させ、第2のベルト46、回転用ローラ42、第
3のベルト47を介してめくりローラ40に矢印方向の回転
力を付与することにより通帳類Pのページめくりを行な
うようになっている。
逆めくり位置「B」における動作もめくりローラ40の
回転方向が逆になることを除き上述した場合と同様であ
る。
なお、第6図中、49a、49bは発光源、受光素子であ
り、これらによりふくらみ検出部49を構成している。
次に、印刷手段4について説明する。印刷手段4にお
ける文字印刷部4Aは、第1図に示すようにヘッド受けロ
ーラ51と文字印刷ヘッド50と、第5の搬送ローラ対52と
を具備し、文字印刷ヘッド50により第2図(a)に示す
如く中紙11に対し、ページマーク203を検出した後、氏
名204、案内情報205などを印刷すると共に、表紙10に対
し支店名206、電話番号207、銀行名208などの文字情報
を印刷するようになっている。
印刷手段4における副印鑑・サイン印刷部4Bは、第8
図にしめすように、第6、第7の搬送ローラ対55、56
と、この両搬送ローラ対55、56の間に配置されたプラテ
ンローラ57と、このプラテンローラ57の軸58により支持
されたラミネート片めくり部59と、プラテンローラ57の
外周にヘッド面を圧接する状態て配置したサーマルヘッ
ド機構部60と、ヘッド面とプラテンローラ57の外周との
間を走行させるリボン61を備えたリボンフィード部61
と、プラテンローラ57に取り付けたチャッキング部63
と、搬送ローラ対56の更に側方に配置した発光源64a及
び受光素子64bからなる通帳停止検出部64と、通帳類P
の振り分けを行なう振り分けゲート76とを具備してい
る。
ラミネート片めくり部59は、一端が軸58により支持さ
れたアーム65と、このアーム65の他端に取り付けた高い
摩擦係数を有するゴム製のめくりローラ66とを具備し、
第8図に示すように図示しない駆動モータで矢印の方向
の回転力を与えることにより通帳類Pのラミネート片12
のめくり動作を行なうようになっている。また、ラミネ
ート片12に対するサーマルヘッド機構部60の印刷動作の
支障にならないようにプラテンローラ57の下方に退避可
能となっている。
プラテンローラ57は、表面がゴムにより形成され、図
示しないパルスモータ及び駆動系により等速回転するよ
うになっている。
サーマルヘッド機構部60は、支持軸67により回転可能
に支持されたサーマルヘッド68と、このサーマルヘッド
68のヘッド面をプラテンローラ57に押圧するバネ69とを
具備している。
リボンフィード部62は、図示しない駆動源により間欠
的に駆動される巻取りリール70と、リボン61を繰り出す
ブレーキ付きの供給リール71と、リボン61をガイドする
3個のガイドローラ72、73、74とを具備している。
なお、リボン61には、イエロー(Y)、マゼンタ
(M)、シアン(C)の3色が面順次に塗布されてお
り、サーマルヘッド68によりラミネート片12に対し上述
した3色が一色毎に転写されるようになっている。
なお、このときサーマルヘッド68は、図示しない駆動
機構により一色毎にプラテンローラ57へ圧接、退避を繰
り返すように駆動されるようになっている。
チャッキング部63は、プラテンローラ57の外表面に組
み込まれたチャッキング爪75を具備している。
このチャッキング爪75は、図示しない駆動手段(例え
ば電磁ソレノイド)で回転駆動され、先端部がプラテン
ローラ57の表面に接触するようになっている。
そして、通常はこのチャッキング爪75は開口状態でプ
ラテンローラ表面に待機し、搬送ローラ対56によりラミ
ネート片12の先端がチャッキング可能位置まで送られた
段階で上述した駆動手段によりチャッキング爪75を回動
させることにより、プラテンローラ57の表面との間でラ
ミネート片12の先端を挟持するようになっている。
この後、プラテンローラ57の回転と共にチャッキング
爪75も回動するので、ラミネート片12はプラテンローラ
57の外周に巻き付く状態で、且つ、位置ずれを生じるこ
と無く、サーマルヘッド68のヘッド面に至ることにな
る。
次に、第10図乃至第12図を参照し前記接着手段5につ
いて説明する。
この接着手段5は、副印鑑・サイン印刷部4Bの振り分
けゲート76により振り分けられて搬送されてくる通帳類
Pを検出するラミネート検出部80と、第8、第9の搬送
ローラ対81、82と、この両ローラ対81、82の間に配置さ
れたラミネート部83とを有している。
ラミネート検出部80は、第10図に示すように発光源80
a、受光素子80bから構成されている。
ラミネート83は中空で断面外周形状が略D字状のヒー
トローラ84と、このヒートローラ84に対峙させた外周部
が耐熱制に優れたシリコンゴムで覆われたプレッシャー
ローラ85と、ヒートローラ84の中空部分に配置した赤外
線ランプ86を熱源とするヒータとを有している。
また、ヒートローラ84の外周には、第11図に示すよう
に例えば「TOSHIBA」からなるエンボス文字87が設けら
れている。
なお、ヒータ86は、図示してないがヒートローラ84の
両端に取り付けたサーミスタにより温度制御され、これ
によりヒートローラ84の表面温度が一定に保たれるよう
になっている。
また、ヒートローラ84のエッジ部84aは待機状態では
通帳類Pの搬送領域から若干上方に退避した位置に停止
するように駆動制御されるようになっている。
次に、前記集積処理手段6について第13図、第14図を
参照して説明する。
集積処理手段6は、通帳類Pの印刷状態の正常・異常
を検出する検出部91と、通帳類Pの折り畳み処理を行な
う折り畳み部92と、検出部91の検出結果に応じて通帳類
Pを正常、異常に分けて区分集積する区分集積部93とを
有している。
検出部91は、第10の搬送ローラ対94と、この第10の搬
送ローラ対により搬送されてくる通帳類Pの表紙10、中
紙11及びラミネート片12の印刷情報を読み取る読取り光
学系95と、読取り光学系95に対峙させたバックアップ機
能を有する支持ローラ96とを具備している。
折り畳み部92は、第13図(a)、(b)にも示すよう
に、第11の搬送ローラ対100と、この第11の搬送ローラ
対100が形成する搬送路の延長線下方において所定の間
隔(通帳類Pの開ページ状態の全長程度)をもって配置
した一対の支持軸101a、101bと、両支持軸101a、101bに
より左右対称状態に対向支持された一対の支持アーム10
2a、102bと、両支持アーム102a、102bの突出端に各々回
転可能に取り付けた折り畳みローラ103a、103bと、支持
アーム102a、102bと一体的に回動する押圧用アーム104
a、104bと、この押圧用アーム104a、104bに対し回転可
能に取り付けられ、且つ、各々折り畳みローラ103a、10
3bに接触させた押圧ローラ105a、105bと、両押圧ローラ
105a、105bに対し折り畳みローラ103a、103b側への押圧
力を付与する付勢バネ106a、106bと、折り畳みローラ10
3a、103bの中間位置下方に配置した一対のプレッシャロ
ーラ107a、107bとを具備している。
両支持アーム102a、102b及び押圧用アーム104a、104b
は各々一体的に第13図(a)に示す矢印α1、α2方向
に回動駆動されるようになっている。
次に第14図をも参照し区分集積部93について説明す
る。
この区分集積部93は、第3ステージの最終段で、折り
畳み部92の下方に配置されている。
この区分集積部93は、上端に前記プレッシャローラ10
7a、107bに臨む上蓋板111a、111bを備えた収納箱110
と、この上蓋板111a、111bが形成する空隙に臨ませ、且
つ、プレッシャローラ107a、107bの接触部の直下に配置
した回転可能な区分ゲート112と、収納箱110の底板110a
の下方にこの底板110aに沿って配置したガイドバー113
と、このガイドバー113に対しスライド可能に取り付け
たガイド体114と、このガイド体114に下端部を取り付け
ると共に上部側を底板110aに設けた長孔を貫いて区分ゲ
ート112の近傍まで延長した送り板115とを有し、この送
り板115により収納箱110の内部を正常通帳類集積部116a
と、異常通帳類集積部116bとに区分するようになってい
る。
また、区分集積部93は、正常通帳類集積部116a側に端
部押さえ板117aおよびバネ118aを、異常通帳類集積部11
6b側に端部押さえ板117bおよびバネ118bを備えている。
更に、区分集積部93は、正常通帳類集積部116a側に上
下対称配置に正常な通帳類Pの押込み方向に回動可能な
押さえレバー119a、119bを備えると共に、異常通帳類集
積部116b側にも上下対称配置に異常な通帳類Pの押込み
方向に回動可能な押さえレバー120a、120bを備えてい
る。
区分ゲート112は、図示しない電磁ソレノイドにより
回動駆動され、第14図に示す実線位置、一点鎖線位置に
回動するようになっている。
即ち、検出部91が通帳類Pの印字状態が正常であるこ
とを検出したときには、区分ゲート112は第14図に示す
実線位置となるように駆動され、通帳類Pを正常通帳類
集積部116a側に振り分けるようになっている。
また、検出部91が通帳類Pの印字状態が異常であるこ
とを検出したときには、区分ゲート112は第14図に示す
一点鎖線位置となるように駆動され、異常な通帳類を異
常通帳類集積部116b側に振り分けるようになっている。
ガイド体114及び送り板115は、図示しない駆動手段に
より区分ゲート112と連動して駆動され、第14図に示す
矢印X1方向またはX2方向に駆動されて通帳類Pの押込み
を行うようになっている。
次に第3図を参照し、通帳類発行装置1の制御系につ
いて説明する。
この制御系は、全体制御部121と、第1ステージ部122
と、第2ステージ部123と、第3ステージ部124とからな
る4ブロックに分かれている。
全体制御部121と各ステージ部122、123、124とは各々
インターフェイス部125及び通信回線を介して接続され
ており、動作コマンド及びレスポンス(動作結果)など
のデータ転送をしながら各ステージ部122、123、124が
動作するようになっている。
全体制御部121は、全体の制御を行なう主制御部126
と、この装置1の動作プログラムを記憶したメモリ127
と、前記インターフェース部125と、操作情報の入力を
行なう操作パネル128とを具備している。
第1ステージ部122は、インターフェース部125に接続
された第1ステージ制御部130と、この第1ステージ制
御部130により制御される文字発生器131及び機構制御部
132と、文字発生器131が発生する印刷すべき文字情報を
取り込み文字印刷ヘッド50を制御するヘッド制御部133
と、機構制御部132により制御される送り機構部22、ペ
ージマーク検出部30、表紙・ページめくり部32とを具備
している。
第2ステージ部123は、インターフェース部125に接続
された第2ステージ制御部134と、この第2ステージ制
御部134により制御されるヘッド制御部135及び機構制御
部136と、ヘッド制御部135に接続されたサーマルヘッド
68と、機構制御部136により制御されるサーマルヘッド
機構部60、リボンフィード部62、チャッキング部63、プ
ラテンローラ57を具備している。
第3ステージ部124は、インターフェース部125に接続
された第3ステージ制御部137と、この第3ステージ制
御部137により制御される機構制御部138及び検出部91
と、機構制御部138により制御されるラミネート部83、
折り畳み部92及び区分集積部93と、検出部91の一部を構
成する読取り光学系95とを具備している。
次に上記構成の通帳類発行装置1の作用を説明する。
この通帳類発行装置1の通帳類送出手段2のホッパー
20に収容された折り畳み状態の多数の通帳類Pのうちの
最下端の通帳類Pは、送り機構部22の送り部材27に設け
た爪27aと係合し、この送り部材27の送り動作により取
り出し口23から第1の搬送ローラ対26に送り出される。
そして、送り出された通帳類Pは、第1の搬送ローラ
対26の第5図に示す矢印方向の回転によりめくり手段3
のページマーク検出部30の位置を経て更に第4図に示す
ように第2、第3の搬送ローラ対32、34により送出され
た表紙・ページめくり部31のめくり機構部36の動作で表
紙10がめくられる。更にこの通帳類Pは、第3、第4の
搬送ローラ対34、35の搬送動作で前記文字印刷ヘッド50
の位置まで送られ、ここで、通帳類Pの表紙10に対し、
ヘッド制御部133の制御の下に動作する文字印字ヘッド5
0により第2図(a)に示す如く支店名206、電話番号20
7、銀行名208などが印刷される。
印刷終了後、第3、第4の搬送ローラ対34、35は通帳
類Pを表紙ページめくり部31の位置まで逆移送し、ここ
で前記めくり機構部36の動作でラミネート片12のみをめ
くる。
ラミネート片12がめくられた通帳類Pは第3のローラ
対34によりページマーク検出部30に逆移送され、ここ
で、光学読取り部33により中紙11にプレ印刷してあるバ
ーコード203が読み取られてページが正しくめくられて
いることが確認される。
この後、通帳類Pは第3、第4の搬送ローラ対34、35
により文字印刷部4Aに再度移送されて、ここで文字印刷
ヘッド50により中紙11に対し氏名204、案内情報205など
が印刷される。
更にこの通帳類Pは第3のローラ対34により表紙ペー
ジめくり部31の位置に逆移送され、ここでラミネート片
12がめくり直されてこのラミネート片12が中紙10側に重
なる状態となる。
この後、通帳類Pは、第4、第5の搬送ローラ対35、
52により、副印鑑・サイン印刷部4Bへ移送されていく。
ここで、上述した表紙・ページめくり部36の動作を第
7図(a)乃至(h)をも参照して説明する。
例えば、表紙10の正めくりの場合について説明する
と、閉じた状態の通帳類Pを通帳検出器49Cが検知する
と、第4の搬送ローラ対35が停止してこれに伴い通帳類
Pも停止する。この状態を第7図(a)に示す。
次に前記回動駆動プーリ43を図示しないパルスモータ
により反時計方向に回転させ、この回転力を前記第1の
ベルト45、回動用ローラ41、支軸38を介して切り替えア
ーム39に伝達し、この切り替えアーム39、めくりローラ
43及び押上げ揺動レバー48を第6図に「A」を付して示
す正めくり位置まで変位させる。このとき押上げ揺動レ
バー48の左側へ回動で通帳類Pの略中心を上方に向けて
反らせこの状態でパルスモータを停止する。これにより
通帳類Pの表紙10の後部はめくりローラ40に圧接されて
めくり易くなる。この状態を第7図(b)に示す。
上述した如くめくりローラ40が正めくり位置「A」に
変位した段階で、前記回転駆動ローラ44側のパルスモー
タによりこの回転駆動ローラ44を第6図に示す矢印方向
に回転させ、第2のベルト46、回転用ローラ42、第3の
ベルトう47を介してめくりローラ43に矢印方向の回転力
を付与することにより通帳類Pの表紙10のめくり動作に
入る。この状態を第7図(c)に示す。
この状態からめくりローラ40が更に矢印方向に回転す
ると、表紙10と中紙11とがせり上るようにふくらみ、ふ
くらみ検出部49の光路を遮る。ふくらみ検出部49による
ふくらみ検出により、パルスモータを制御しめくりロー
ラ40の回転を停止させる。この状態を第7図(d)に示
す。次に、回動駆動プーリ43側のパルスモータを時計方
向に回転させ切り替えアーム39の中立位置まで復帰させ
て前記押上げ揺動レバー48を水平状態に戻す。これによ
り、中紙11にはめくりローラ40の回転力が伝達されなく
なり、表紙10のみがせり上ることになる。この状態を第
7図(e)に示す。
次に、めくりローラ40をパルスモータにより反時計方
向に回転させ、ふくらみ状態の表紙10を完全にめくり上
げる。この状態を第7図(f)に示す。
次に、めくりローラ40を反時計方向に回転させたま
ま、第2、第3の搬送ローラ対32、34を第7図(g)、
(h)に示す矢印方向に回転させ通帳類P全体を同図に
おいて左方へ移送する。これにより、表紙10はめくり上
った状態から完全に開いた状態となる。
以上、正めくり動作でしかも表紙10のめくりを説明し
たが、中紙11の薄手の紙をめくる場合も機械的には全く
同じ動作である。この場合に、第7図(b)に示す切り
替えアーム39の回転角度θ1をパルスモータのパルス数
を制御することにより浅く回動させる。この様にすれば
切り替えアーム39の同軸に取り付けした押上げ揺動レバ
ー48の押上げ量が小さくなる為、通帳類Pの中紙11に対
するめくりローラ40の圧接力が少なくなるからめくる為
の摩擦力が少なくてすみ、軽くめくり上げることができ
る。
また、逆めくり動作の場合も全く同様で、切り替えア
ーム39の回動を第6図の右側の回動角度θ2側に回動さ
せ、めくりローラ40を時計方向に回転させれば容易にで
きる。
以上説明したように本実施例によればめくりローラ40
の切り替えアーム39の駆動源をパルスモータとし、ふく
らみ検出を行なってからめくりローラ40の回転を停止し
上記のパルスモータで中立位置へ確実に戻してからめく
りローラ40を再回転するようにした。また、更に切り替
えアーム39の回動角度を厚手の表紙(高剛性)薄手の中
紙(低剛性)によってパルスモータにより可変するよう
制御したので通帳類Pの剛性に関係ない、確実なめくり
動作を行なうことができる。
次に、副印鑑・サイン印刷部4Bの作用を説明する。
文字印刷部4Aから送られてきた見開き状態の通帳類P
は、第6、第7の搬送ローラ対55、56の搬送動作で第8
図、第9図(a)に示す如く表紙10の先端が通帳停止検
出部64に至まで移送され、通帳停止検出部64の検出動作
によりこの位置で停止する。
この位置でラミネート片めくり部59のめくりローラ66
が第9図(a)に示す矢印方向に回転駆動され、ラミネ
ート片12をめくり上げる。
この状態から第7の搬送ローラ対56が第8図、第9図
(a)、(b)に示す矢印方向に回転駆動され、通帳類
Pを逆移送する。これにより、ラミネート片12は、チャ
ッキング爪75の開口部に自動的に案内される。
次に、チャッキング爪75を回動駆動し、ラミネート片
12の先端部をプラテンローラ57の外周面との間でクラン
プしつつプラテンローラ57を回転させ、ラミネート片12
の印刷開始位置がサーマルヘッド68のヘッド面に対応す
る位置まで移送する。このとき、めくりローラ66はアー
ム65の回動によりプラテンローラ57の下方まで退避す
る。この状態を第9図(c)に示す。
次に、サーマルヘッド機構部60の動作によりサーマル
ヘッド68が下降し、リボン61及びラミネート片12をプラ
テンローラ57に圧接しつつ最初にイエロー(Y)色を印
刷する。この状態を第9図(d)、(f)に示す。
イエロー(Y)色の印刷が終了すると、サーマルヘッ
ド68は一旦上昇した段階でリボンフィード部62はリボン
61をマゼンタ(M)色にフィードする。この動作が終了
すると、サーマルヘッド68が再び降下し、ラミネート片
12に印刷されたイエロー(Y)色の上にマゼンタ(M)
色を重ねて印刷する。シアン(C)色の印刷も上述した
場合と全く同様に行われる。
この様にして、ラミネート片12に3色からなる副印鑑
E、サインSの情報が印刷される。この場合、3色の適
当な印刷制御により、例えば副印鑑Eを赤色、サインS
を黒色とすることもできる。
上述したような印刷動作が終了した段階で、プラテン
ローラ57の逆転、チャッキング爪57の開放を行ない、更
に第6、第7の搬送ローラ対55、56の搬送動作により通
帳類Pを振り分けゲート76に送って、この振り分けゲー
ト76の振り分け動作により接着手段5に向けて送り出
す。
次に、接着手段5の作用を、第10図(a)、(b)、
第11図及び第12図をも参照して説明する。
振り分けゲート76を経て搬送されてきた表紙10及びラ
ミネート片12が貝開き状態の通帳類Pは、まずラミネー
ト検出部80により検出され、これにより第8、第9の搬
送ローラ対81、82が第10図(a)に示す矢印方向に回転
してまず中紙11の部分をヒートローラ84、プレッシャー
ローラ85間に至たらせる。更に、ヒートローラ84は第10
図(b)に示すように、通帳類Pの綴じ合わせ部分にエ
ッジ部84aが合致するように同期回転し、プレッシャー
ローラ85による圧力と、ヒートローラ84の表面の発熱に
よって、ラミネート片12は綴じ合わせ部分から順次端部
方向に向けて表紙10にラミネートされる。このとき、ヒ
ートローラ84に設けたエンボス文字87がラミネート片12
に転接し、この結果、第11図、第12図(a)、(b)に
示すようにラミネート片12に凹状のエンボス文字「TOSH
IBA」が形成される。
以上の動作により、ラミネート片12は、しわや気泡を
伴うことなく、表紙10に重合貼着することができ、ラミ
ネート片12の端部と表紙10の端部のずれLを目立たない
程度(例えば0.3mm以下)に押さえることができる。
このようにして、ラミネート片12が表紙10にラミネー
トされた通帳類Pは、検出部91の第10の搬送ローラ対94
により読取り光学系95により中紙11、ラミネート片12及
び表紙10の印刷情報が読み取られて、印刷状態の正常、
異常が検出される。
更に通帳類Pは、第11の搬送ローラ対100により折り
重み部92内に取り込まれ、第13図(a)、(b)に示す
ような折り畳みローラ103a、103b及び押圧ローラ105a、
105bの回動動作及び回転動作により折り畳まれつつプレ
ッシャーローラ107a、107bに至り、ここで完全に綴じ合
わせ部分を先頭にした状態で折り畳まれて区分集積部93
の区分ゲート112へ送られる。
区分ゲート112は、前記検出部91が正常な通帳類Pで
あると判別したとき、この検出部91からの信号に基づき
第14図に示す実線位置に回動駆動され、これにより、こ
のときの通帳類Pは正常通帳類集積部116aへ送り込まれ
る。
この段階で前記区分ゲート112に連動する送り板115が
矢印X1方向に駆動され、通帳類Pを押さえレバー119a、
119bに接触させながら端部押さえ板117側へ押し込んで
いく。
通帳類Pが押さえレバー119a、119bの回動領域を越え
ると、押さえレバー119a、119bは初期位置に復帰し、こ
れにより一旦押さえ込んだ通帳類Pが誤って区分ゲート
112側に戻ることが防止される。
この後前記送り板115は、第14図に示す初期位置まで
復帰駆動される。
一方、前記検出部91が異常な通帳類Pであると判別し
たときには、この検出部91からの信号に基づき区分ゲー
ト112は第14図に示す一点鎖線位置まで回動し、このと
きの通帳類Pを異常通帳類集積部116b側へ振り分ける。
この後、送り板115は上述した場合とは逆にX2方向に
駆動され、このときの通帳類の押し込み動作を行なう。
以上の動作により、正常な通帳類Pと異常な通帳類Pと
が明確に区分された状態で収納箱110内に収納されるの
で、通帳発行時の取扱いが容易となる。
以上述べたように本発明では印刷手段4を2つのステ
ージに分割し、更にこれらのステージで別々の記録方式
を使用して、別々の画像を、別々の位置に記録すること
を特徴としている。通常は装置本体の価格を安くするこ
とや、異なった2つの記録装置を別々にメインテナンス
する必要が生ずるので、1つの記録装置で構成したほう
が有利であるように考えられる。ところが本発明の通帳
類発行装置では、記録する画像の性質や、記録する媒体
の性質が様々に異なっているため、2つの記録装置で構
成した。
具体的には第1ステージの印刷手段としては、熱溶融
性インクを使用した通電転写記録方式を使用し、第2ス
テージの印刷手段としては、熱昇華性インクを使用した
昇華転写記録方式を使用した。更に第1ステージの印刷
手段ではシリアル型の、第2ステージの印刷手段ではラ
イン型の記録ヘッドを用いている。通電転写記録方式も
昇華転写記録方式も、インクリボン上に塗布されたイン
クに熱を加えて記録紙側にこのインクを転写して画像を
形成する、熱転写記録方式の1種である。
まず第1ステージの通電転写記録方式について説明す
る。第15図には通電転写記録装置の正面図(a)と側面
図(b)を示す。キャリジ140上には加熱することによ
って軟化・溶融するインクを塗布されたインクリボン14
1、このインクリボン141を供給する供給リール142、記
録後のインクリボン141を巻き取る巻取リール143、支点
150を中心にして回動可能なヘッドホルダ146と、これに
固定されている記録ヘッド50、インクリボン141を供給
リール142から引き出し、巻取リール143に巻き取る、供
給ローラ対144と巻取ローラ対145、帰路電極ローラ14
7、148と、インクリボンの経路を構成するローラ149が
搭載されている。通電転写記録装置では第15図(c)示
すように、抵抗層151、導電層152、インク層153、から
構成されるインクリボン141を使用する。記録ヘッド50
をインクリボン141、記録媒体を介してプラテン51に圧
接し、記録ヘッド50上の記録電極154からインクリボン1
41を経由して帰路電極147、148に電流を流す。このとき
インクリボン141の抵抗層151で発生するジュール熱によ
ってインク層153のインクが軟化・溶融して記録媒体に
転写され、画像が形成される。記録が行われるのは、第
15図(a)の矢印の方向にキャリジ140が移動する場合
で、キャリジ140が矢印と反対方向に動く場合には記録
ヘッド50のプラテン51への圧接は解除され記録は行われ
ない。
記録ヘッド50上には40本の記録電極154が240dpiの解
像度で形成されており、これらに記録画像に応じて選択
的に通電することで画像が形成される。第15図(b)の
側面図に示されるように、記録ヘッド50は冊子が開く方
向とは垂直な方向に1行記録して、その後搬送ローラ対
35、52で冊子の喉の方向(または逆方向)に冊子を移動
して行くシリアル型の記録装置である。
この記録装置では表紙10の裏側への印刷と、中紙11へ
の記録を行なっている。本発明で第1ステージの記録装
置の上述した様なシリアル型の通電転写記録装置を採用
した理由を次に述べる。通電転写記録装置はインクリボ
ン自身が発熱し、発生した熱がインクを溶かすのに効率
良く利用されるという他の熱転写記録方式にはない特長
を持っている。冊子の表紙は通常の記録紙よりも厚く剛
性が大きく、また中紙も表面が粗いラフペーパーであ
る。この様なラフペーパーの上に見た目に綺麗な、更に
機械でも読取り可能な文字を記録しなければならない。
この様なラフペーパーにも樹脂系のインクを使用するこ
とによって、綺麗に文字を記録することができる。とこ
ろが樹脂系のインクは溶融温度が高いため、通常のサー
マルヘッドを使用した熱転写記録では、記録速度が遅く
なるか、あるいは記録エネルギーを大きくすることでヘ
ッドの寿命を短くしてしまうという問題があった。本発
明では通電転写記録方式を採用することによってこれら
の問題点を解決でき、ラフペーパー上にも綺麗な文字を
高速に記録できる。
また本発明の通帳類発行装置では、第15図(b)に示
すように、通帳類Pの喉の部分近くまで記録する必要が
あり、このためには記録ヘッド50が喉のすぐ近くまで到
達できる構成である必要がある。従って本発明の記録装
置ではシリアル型の通電転写記録装置を使用した。
またインクとしては上述したように樹脂系のインクを
使用して、ラフペーパーへの記録を可能にしているが、
機械読取りの必要もあるので色材としてはカーボンなど
の赤外線に対して透明でない物質を使用している。
次に第2ステージの印刷手段である昇華型転写記録方
式について説明する。装置の構造や動作については既
に、第8図、第9図で詳細に説明したので省略する。昇
華型転写記録方式では多数の発熱抵抗体が、冊子の開く
方向と垂直な方向に冊子の幅程度にならんだライン型の
サーマルヘッド68を使用している。
第16図(a)に昇華型転写記録方式の原理を示す。耐
熱層167、ベース層168、バインダ層169、インク層170か
ら構成されるインクリボン61に、アルミ放熱板163上の
アルミナ基板164上に形成された、発熱抵抗素子165から
構成される記録ヘッド68を押し付け、画像に応じて発熱
抵抗素子165に電流を流し、インク層170のインクを加熱
し、プラテン57上に固定されている基紙161上に染料受
容層160を形成したラミネート片12の染料受容層160にこ
のインクを昇華・拡散させて、画像を形成する方式であ
る。
ここで第2の記録方式であるライン型の昇華型転写記
録方式を選択した理由を次に示す。まず通電転写記録方
式では副印鑑部やサイン部の様な階調画像を記録するこ
とは不可能であり、現在では昇華型の熱転写記録方式が
最も適している。第16図(b)に記録エネルギーと記録
濃度の関係を示す。実線が昇華型転写記録方式の場合で
あり、破線が通常の熱転写記録方式の記録特性である。
この様に昇華型転写記録方式では記録エネルギーを制御
することで、画点の濃度を制御可能である。昇華型転写
記録方式では記録する紙も受像層160を塗布した、表面
が滑らかな紙でなければ綺麗な画像を形成できないが、
本実施例のように受像層160を塗布したラミネート片12
に記録することによってこの問題は解決できる。
またシリアルヘッドは1回で4mm程度の幅しか記録で
きない。そのため記録速度が遅くなるのは勿論である
が、副印鑑・サインは数cmの幅があるので数回ヘッドを
走査する必要が生ずる。すると副印鑑・サイン部に各走
査ごとの隙間や色ずれが発生する恐れもある。これらの
問題を考慮して、本実施例では受像層を塗布したラミネ
ート片にライン型の昇華型転写記録方式を採用すること
にした。
ただ昇華型転写記録方式では色材として染料を使用し
ているため、カラー記録などには的しているが、赤外光
には透明である欠点を持っている。従って通常の機械読
取り装置では記録したものを読み取ることは不可能であ
る。そのためにも機械読取りする部分については、第1
ステージの通電転写記録装置で記録することにしてい
る。
以上本発明の実施例である通帳類発行装置について詳
しく説明してきた。本発明はこの実施例に限定されるも
のではない。例えば第1ステージの記録装置としては、
記録速度を考えなければ従来の熱転写記録装置でも、或
いは画質の多少の劣化が生じても良い場合にはワイヤド
ットブリンタであってもかまわない。本発明の主旨は、
本来1つの印刷手段でも実現できる通帳類発行装置を、
2つの機能の異なる記録方式の印刷手段によって実現し
たことにある。これにより目視画像も、機械読取り画像
も、階調画像も綺麗に記録できる、通帳類発行装置を提
供することが可能となった。
なお本発明の通帳類発行装置では、印刷手段を2つに
分割したので全部で3ステージの構成となった。従って
装置構成はやや複雑になるものの、一度に3冊の通帳類
に扱うことができ、記録の高速化も可能となった。
[発明の効果] 以上詳述した本発明によれば、未印刷状態の通帳類を
基に、発行に必要な全ての処理を単一の装置で全て行な
うことができ、発行作業の自動化、省力化を図ることが
できる通帳類発行装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】
第1図は本発明の実施例装置の概略配置図、第2図は各
々本実施例装置で発行する通帳類の斜視図及び正面図、
第3図は同装置の制御系を示すブロック図、第4図は同
装置における第1ステージ部の動作を示す説明図、第5
図は同装置の通帳類送出手段の概略断面図、第6図は同
装置におけるめくり機構部の概略正面図、第7図は各々
めくり機構部の動作説明図、第8図は同装置の副印鑑・
サイン印刷部の概略正面図、第9図(a)乃至(e)は
各々同上の動作説明図、第9図(f)は3色印刷状態の
説明図、第10図は各々同装置における接着手段の概略正
面図及び動作説明図、第11図は接着手段のヒートローラ
の説明図、第12図は各々ラミネート片に対する印刷状態
を示す斜視図及び正面図、第13図(a)は折り畳み部の
概略正面図、第13図(b)は同上の動作説明図、第14図
は同装置の区分集積部の概略正面図、第15図(a)
(b)は本発明の第1ステージの記録装置である通電転
写記録装置の正面図及び側面図、第15図(c)は記録原
理を示す図、第16図は本発明の第2ステージの記録装置
である昇華型転写記録方式の説明図、第17図は各々従来
の通帳類の斜視図及び正面図である。 1……通帳類発行装置 2……通帳類送出手段 3……めくり装置 4……印刷手段 5……接着手段 6……集積処理手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平原 修三 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝総合研究所内 (72)発明者 岩本 明人 神奈川県川崎市幸区小向東芝町1 株式 会社東芝総合研究所内 (56)参考文献 特開 平2−310068(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.6,DB名) G07D 9/00 436 B41J 13/26

Claims (3)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】表紙と、複数の中紙と、前記表紙、中紙と
    の間に配置した透明部材とを綴じ合せた冊子体を取り込
    み、所要の情報を印刷して発行する冊子体発行装置であ
    って、 折り畳み状態の冊子体を一冊ずつ送り出す冊子体送出手
    段と、 この冊子体送出手段からの冊子体のページめくりを行う
    めくり手段と、 このめくり手段によりめくられた冊子体の表紙、中紙、
    透明部材に所要の情報を印刷する印刷手段と、 印刷手段による印刷処理後の前記表紙と透明部材とを重
    合接着する接着手段と、 表紙と透明部材とが重合接着された冊子体を折り畳んで
    集積する集積手段とを有して成り、 前記印刷手段が2種類以上の異なった記録方式の印刷手
    段によって構成されていることを特徴とする冊子体発行
    装置。
  2. 【請求項2】前記印刷手段がシリアル型記録装置とライ
    ン型記録装置の少なくとも2種類の記録装置から構成さ
    れていることを特徴とする請求項1記載の冊子体発行装
    置。
  3. 【請求項3】前記印刷手段が溶融熱転写記録方式と、昇
    華型熱転写記録方式の少なくとも2種類の記録装置から
    構成されていることを特徴とする請求項1記載の冊子体
    発行装置。
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