JP2861981B2 - 半導体装置の冷却構造 - Google Patents

半導体装置の冷却構造

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JP2861981B2 JP9093878A JP9387897A JP2861981B2 JP 2861981 B2 JP2861981 B2 JP 2861981B2 JP 9093878 A JP9093878 A JP 9093878A JP 9387897 A JP9387897 A JP 9387897A JP 2861981 B2 JP2861981 B2 JP 2861981B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、半導体装置冷却構
造に係り、特に半導体チップをフェイスダウンで実装す
る場合の半導体装置冷却構造に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、半導体チップは高速化および高性
能化等により、消費電力が増加する傾向にある。この場
合、消費電力が増えてくると半導体チップの発熱量も大
きくなるため、如何にして効率的に冷却を行うかという
冷却構造の工夫が必要になってくる。
【0003】従来、この種の半導体装置冷却構造は、フ
ェイスダウンで実装された半導体チップの裏面(回路形
成された面と反対側の面)に熱伝導性に優れた金属等か
らなる放熱装置、例えばヒートシンク、冷却用ファン等
を取り付けて基板とは反対側に放熱を行っていた。
【0004】図8は、従来の半導体装置冷却構造の一例
を示す断面図である。この図8において、半導体チップ
101は、金,はんだ等の金属製バンプ103を用いて
半導体チップ101の電極と基板105のパッドとが接
続されるように、フェイスダウンで実装されている。符
号104は封止樹脂を示す。この場合、半導体チップ1
01の発熱量が多くて実装しただけでは冷却能力か不足
する場合には、半導体チップ101の温度が使用温度の
上限値を越えないようにしなければならない。
【0005】この半導体チップ101の基板105に実
装された面とは反対側の面には、熱伝導性シリコーン樹
脂や熱伝導性シート等の熱伝導性部材102を挟んでア
ルミ等の熱伝導性に優れる金属から成る放熱装置130
が取り付けられる。そして、この放熱装置130によっ
て半導体チップ101は有効に冷却されるようになって
いる。
【0006】また、特開平6−349984号公報に
は、半導体チップをフェイスダウンで接続する場合の他
の冷却構造が示されている。
【0007】この特開平6−349984号公報に開示
された冷却構造の場合は、フェイスダウン実装した半導
体チップの裏面にキャップを固着させて気密封止したパ
ッケージ構造を有している。又、キャップの上面部分に
は冷却媒体の流路が形成されており、キャップを通じて
半導体チップの熱を放熱(冷却)する構造になってい
る。
【0008】又、特開平6−252301号公報及び特
開平6−77361号公報にも半導体チップをフェイス
ダウンで実装した場合の冷却構造が示されているが、こ
の例においても半導体チップの放熱構造としては、半導
体チップの裏面(回路形成された面と反対側の面)側に
取り付けられたキャップ等から冷却装置を介して放熱を
行うように成っている。
【0009】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記従
来例にあっては、半導体チップからの熱が主に当該半導
体チップの裏面方向の一方向のみから放熱される構成と
なっているため、伝達される熱量が一方向に集中し、こ
れがため、ヒートシンクやファン等の放熱装置を付けな
いと十分な冷却効果が得られないという不都合があっ
た。
【0010】また、半導体チップをフェイスダウンで基
板に実装する場合、半導体チップの裏面(つまり基板に
実装されていない面)は露出しているため熱を外部に伝
達しやすいが、基板側への放熱は接続用バンプや射止樹
脂を通しての熱伝達の形態が採られているため、冷却効
果は必ずしも良好なものとはなっていない。
【0011】このため、半導体チップの回路面方向への
放熱がほとんどできず、回路と反対の裏面方向への放熱
で冷却を行っていたため、半導体装置の冷却能力として
は部分的であり不充分なものとなっていた。
【0012】
【発明の目的】本発明は、半導体チップをフェイスダウ
ンで実装する場合の半導体チップの冷却に際し、基板側
への放熱を行うことにより冷却性能が良好で信頼性に優
れた半導体装置の冷却構造を提供することを、その目的
とする。
【0013】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するた
め、請求項1記載の発明では、基板にフェイスダウン実
装された半導体チップの背面に重ねた状態で装着され,
更にその外周部が基板に接続された放熱用治具と、基板
内に形成された熱拡散層と、放熱用治具の外周部からの
熱を熱拡散層に伝えるため基板内に形成された熱伝導路
とを備えている。そして、半導体チップの熱を基板内に
伝達し拡散することによって当該半導体チップを冷却す
る、という構成を採っている。
【0014】このため、この請求項1記載の発明にあっ
ては、半導体チップの熱は、その一部が半導体チップの
裏面に取り付けられた放熱用治具を通して直接外気に放
熱されるが、その多くは、基板との接続部から基板内部
に形成された熱伝導路を通じて基板内部と基板の反対面
に接続された放熱装置に伝達し、この放熱装置にて外部
に放熱される。
【0015】そして、装置全体からみると、外部的に
は、半導体チップの放熱空間が、従来の一方の面に限定
されて半球状空間と成っていたのに対して360°方向
の球状空間となり、このため、外部への放射放熱領域が
従来例の倍となり、経時的には半導体チップの放熱効果
を倍増することが可能となる。
【0016】請求項2記載の発明では、基板にフェイス
ダウン実装された半導体チップの背面に重ねた状態で装
着され,更にその外周部が基板に接続された放熱用治具
と、前記基板の半導体チップが実装された面の反対側の
面に接続された放熱装置と、放熱用治具の外周部からの
熱を放熱装置に伝えるため基板内に形成された熱伝導路
とを備えている。そして、半導体チップの熱を基板内を
通して基板裏面の放熱装置に伝達し当該放熱装置から放
熱しこれによって当該半導体チップを冷却する、という
構成を採っている。
【0017】このため、この請求項2記載の発明では、
前述した請求項1記載の発明とほぼ同等に機能するほ
か、半導体チップの熱の一部が半導体チップの裏面に取
り付けられた放熱用治具を通して直接外気に放熱され、
残りの多くは、基板との接続部から基板内部に形成され
た熱伝導路を通じて基板内部の熱拡散層に伝達し、この
基板全体をもって外部に放熱される。また、基板内部の
熱拡散層を介して基板内部に熱を拡散せしめるようにし
たので熱拡散の即応性を高めることができる。
【0018】請求項3記載の発明では、前述した請求項
2記載の半導体装置の冷却構造において、基板内に熱拡
散層を設けると共に、この熱拡散層に放熱用治具の外周
部からの熱の一部を伝達する熱伝導路を当該基板内に形
成する、という構成を採っている。
【0019】このため、この請求項3記載の発明では、
その構造上、前述した請求項2に記載の発明が有する機
能をそのまま有すると共に、半導体チップの熱を基板内
部または基板の半導体チップの実装されていない面に接
続された放熱装置に伝えて拡散し放熱を行う点で、放熱
効果の増大を充分期待することができる。
【0020】請求項4記載の発明では、前述した請求項
1,2又は3記載の半導体装置の冷却構造において、前
述した放熱用治具を、アルミニウム,銅等の熱伝導性に
優れた金属又はマグネシウム等の軽量性に富んだ金属に
より形成する、という構成を採っている。このため、こ
の請求項4記載の発明では、前述した請求項1,2又は
3記載の発明と同等に機能するほか、熱伝導性が良好で
且つ装置全体の軽量化を図ることが出来る点で都合がよ
い。
【0021】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
を参照して説明する。
【0022】(第1の実施形態)図1に、第1の実施の
形態を示す。この図1において、半導体チップ1は、基
板5に電気的に接続されるように、金属からなるバンプ
を用いて実装されている。また、半導体チップ1と基板
5との間には、基板5と半導体チップ1の熱膨張差によ
る応力を緩和する目的で、封止樹脂4が充填されてい
る。
【0023】半導体チップ1の基板5に実装されている
面と反対の面には、アルミニウム等を素材とした熱伝導
性に優れた材料からなる逆U字状の放熱用治具7が、熱
伝導性部材2を介して半導体チップ1を覆うように接合
されている。更に、放熱用治具7は、その両端部の放熱
用治具端部7a,7bが熱伝導性に優れた接着剤等を介
して基板5側の接続用パッド6A,6Bに接続されてい
る。
【0024】基板5の接続用パッド6A,6Bの下側に
は、基板5の上面から下面に貫通するように穴が形成さ
れ、その穴の内部には熱伝導性に優れた金属が充填しさ
れ、これによって熱伝導路8A,8Bがそれぞれ複数本
形成されている。そして、この熱伝導路8A,8Bは、
基板5の半導体チップ1が実装されていない側で接続用
パッド9A,9Bと接続されており、さらに接続用パッ
ド9A,9Bは、熱伝導性部材10A,10Bを用いて
放熱装置11と面接触にて接続され一体化されている。
【0025】次に、この第1の実施形態における装置の
冷却動作について説明する。まず、半導体チップ1で発
生した熱は、熱伝導性部材2を通って放熱用治具7に伝
わり、放熱用治具7全体に拡がる。
【0026】放熱用治具7に拡がった熱は、放熱用治具
端部7a,7bから基板5に形成された熱伝導路8A,
8Bを介して基板5及び当該基板5の半導体チップ1が
実装されていない面に形成された接続用パッド9A,9
Bに伝わり、この接続用パッド9A,9Bに積層された
熱伝導性部材10A,10Bを介して板状の放熱装置1
1に伝わる。そして、この放熱装置11から放熱が行わ
れ、半導体チップ1の温度上昇が有効に抑制される。
【0027】即ち、半導体チップ1の熱は、その一部が
半導体チップ1の裏面に取り付けられた放熱用治具7を
通して直接外気に放熱されるが、その多くは、基板5と
の接続部から基板5の内部に形成された熱伝導路8A,
8Bを通じて基板5の内部と基板5の反対面に接続され
た放熱装置11に伝達し、この放熱装置11にて外部に
放熱される。
【0028】このため、装置全体からみると、外部的に
は、半導体チップ1の放射放熱空間が、従来の一方の面
に限定されて半球状空間と成っていたのに対して360
°方向の球状空間となり、このため、放熱領域が従来の
倍となり、半導体チップ1の放熱効果を倍増することが
可能となっている。
【0029】このように、本発明では、半導体チップの
熱を基板内部または基板の半導体チップの実装されてい
ない面に接続された放熱装置に伝えて拡散し、放熱を行
う点で、放熱効果の増大を充分期待することができる。
【0030】(第2の実施形態)図2に、本発明の第2
の実施形態を示す。この図2に示す第2の実施形態は、
図1の場合と異なり、放熱装置11を使用せず、基板5
内に熱拡散層12A,12Bを設けた点に特徴を備えて
いる。
【0031】この熱拡散層12A,12Bは、基板5の
両面に平行に設けられ、相互に交差することなく深さの
異なる位置に所定の広がりを持って埋設されている。図
2では、半導体チップ1が装備された領域の基板5内に
各熱拡散層12A,12Bが延設され所定間隔を隔てて
層状に積層された状態となっている。
【0032】又、この図2においても、前述した図1の
場合と同様に、半導体チップ1は基板5に電気的に接続
されるように、金属からなるバンプを用いて実装されて
いる。又、半導体チップ1と基板5との間には、基板5
と半導体チップ1の熱膨張差による応力を緩和する目的
で封止樹脂4が充填されている。
【0033】更に、半導体チップ1の基板5に実装され
ている面と反対の面には、前述した図1の場合と同様
に、放熱用治具7が、熱伝導性部材2を介して半導体チ
ップ1を覆うようにして接合されている。又、この放熱
用治具7は、放熱用治具端部7a,7b部分で基板5側
の接続用パッド6A,6Bに熱伝導性に優れた接着剤等
を用いて接続されている。
【0034】基板5の図2における左端部側の接続用パ
ッド6Aの下側には、基板5の上面から当該基板5の内
部に形成された熱拡散層12Aにつながるように穴が設
けられ、その穴の内部に熱伝導性に優れた金属が充填さ
れて熱伝導路8Aが複数形成されている。
【0035】また、基板5の図2における右端部側の接
続用パッド6Bの下側には、基板5の上面から当該基板
5の内部に形成された熱拡散層12Bにつながるように
穴が設けられ、その穴の内部に熱伝導性に優れた金属が
充填されて熱伝導路8Bが複数形成されている。その他
の構成は、前述した図1の場合と同様となっている。
【0036】次に、上記第2の実施形態による半導体装
置の冷却作用について説明する。まず、半導体チップ1
で発生した熱は、前述した図1の場合と同様に、熱伝導
性部材2を通って放熱用治具7に伝わり、放熱用治具7
全体に拡がる。
【0037】更に、放熱用治具7に拡がった熱は、熱伝
導性接着林科を用いて基板5に接続された放熱用治具端
部7a,7bから基板5に形成された熱伝導路8A,8
Bを介して基板5及び当該基板5内の熱拡散層12A,
12Bに放熱されて当該基板5の内部に熱が拡散され、
これによって、半導体チップ1の温度上昇が有効に抑え
られる。
【0038】このようにしても、半導体チップ1の熱は
基板5側に効果的に伝達し拡散することができるほか、
特に、基板5の内部の熱拡散層12A,12Bの作用に
よって放熱装置を装備することなく熱を効果的に拡散す
ることができる。また、上述したように、冷却効果を損
なうことなく放熱装置を省略したことから、図1に比較
してその装置全体を確実に小型化することが可能とな
る。
【0039】また、基板5の内部に熱拡散層12A,1
2Bを形成したことから、基板5の内部に熱を直接且つ
迅速に拡散することができ、かかる点において冷却効果
の即応性を高めることができる。
【0040】(第3の実施形態)図3に、本発明の第3
の実施形態を示す。この図3に示す第3の実施形態は、
図1と図2の各実施形態の構成を両方採用した構造を備
えている点に特徴を有する。
【0041】以下これを詳述すると、基板5の図3にお
ける下面側には、所定の間隙を隔てて板状の放熱装置2
1が配設されている。又、図3において、符号22は基
板5内に層状に設けられた熱拡散層を示す。この熱拡散
層22は、基板5の板厚のほぼ1/2程度の深さ位置に
あって当該基板5の面にほぼ平行に広がった形態で配設
され、その端部は半導体チップ1の装備領域の下方まで
延設されている。
【0042】又、この図3においても、前述した図1の
場合と同様に、半導体チップ1は基板5に電気的に接続
されるように、金属からなるバンプを用いて実装されて
いる。更に、半導体チップ1と基板5との間には、基板
5と半導体チップ1の熱膨張差による応力を緩和する目
的で封止樹脂4が充填されている。
【0043】半導体チップ1の基板5に実装されている
面と反対の面には、前述した図1の場合と同様に、放熱
用治具7が、熱伝導性部材2を介して半導体チップ1を
覆うようにして接合されている。又、この放熱用治具7
は、放熱用治具端部7a,7b部分で基板5側の接続用
パッド6A,6Bに熱伝導性に優れた接着剤等を用いて
接続されている。
【0044】基板5の接続用パッド6Bの下側には、基
板5の上面から当該基板5の内部に形成された熱拡散層
22につながるように穴が設けられており、その穴の内
部には熱伝導性に優れた金属が充填されて熱伝導路8B
が複数形成され、これが熱拡散層22に接続されてい
る。
【0045】また、基板5の接続用パッド6Aの下側に
は、基板5の上面から当該基板5を貫通する貫通穴を設
けると共に、その穴の内部に熱伝導性に優れた金属を充
填して熱伝導路8Aを複数形成し、これが基板5の半導
体チップ1が実装されていない側で接続用パッド9と接
続され、更に接続用パッド9は熱伝導性部材10を介し
て前述した板状の放熱装置21と接続されている。その
他の構成は、前述した図1の場合と同様となっている。
【0046】次に、上記第3の実施形態による半導体装
置の冷却作用について説明する。まず、半導体チップ1
で発生した熱は、前述した図1の場合と同様に、熱伝導
性部材2を通って放熱用治具7に伝わり、放熱用治具7
全体に拡がる。
【0047】更に、この放熱用治具7に拡がった熱は、
放熱用治具端部7a,7bから基板5に形成された熱伝
導路8A,8Bを伝わりながら基板5内に一部放熱され
る。ここで、放熱用治具端部7b側では、放熱用治具7
に拡がった熱は、熱伝導路8Bを介して基板5内の熱拡
散層22に拡げられる。
【0048】又、放熱用治具端部7a側では、放熱用治
具7に拡がった熱は、熱伝導路8Aを介して一部は基板
5に伝わり、他の一部は前述した接続用パッド9及び熱
伝導性部材10を介して板状の放熱装置21に伝わる。
そして、この放熱装置21から放熱が行われ、半導体チ
ップ1の温度上昇が抑えられる。
【0049】この第3の実施例においては、基板5の内
部に形成した熱拡散層22と放熱装置21の二つの放熱
構造を有しているため、上記図1乃至図2の場合に比較
して冷却性能に優れるという特徴がある。
【0050】ここで、上記第3の実施形態にあっては、
半導体チップ1を一つ装備した場合について例示した
が、図4に示すように半導体チップ1を二つ装備したも
のであってもよい。
【0051】このようにしても、この第3の実施形態に
おいては、基板5の内部に形成した熱拡散層22と放熱
装置21の二つの放熱構造を有しているため、充分なる
冷却機能を発揮することができる。
【0052】
【実施例】次に、図3を用いて本発明の一実施例(具体
例)を説明する。
【0053】プラスチック,セラミック等の材料からな
る基板5に、半導体チップ1がフェイスダウン方式で金
等の金属製バンプ3を用いて実装されている。半導体チ
ップ1と基板5との間は、例えばエポキシ系の封止樹脂
4にて封止されている。
【0054】又、半導体チップ1は、その図3における
上端面が熱伝導性部材2を介して放熱用治具7に当接さ
れているが、こにお場合、熱伝導性部材2はアルミナ含
有シリコーン,熱伝導シート等により形成されたものが
使用されている。また、放熱用治具7は、アルミニウ
ム,銅,マグネシウム等の熱伝導性や軽量性に富んだ金
属によって形成されたものが使用されている。
【0055】更に、放熱用治具7の治具端部7a,7b
は、具体的には基板5上に形成された例えば銅等の金属
からなる接続用パッド6A,6Bにアルミナ含有シリコ
ーン等の熱伝導性樹脂で接続されるか、又はろう接,シ
ーム溶接等により接続されている。
【0056】基板5の内部には銅等の熱伝導性に優れた
材料からなる熱伝導路8A,8Bが形成されており、基
板5の内部に形成された銅等の熱伝導性に優れた材料か
らなる熱拡散層22に連結されている。
【0057】また、熱伝導路8Aは、例えば基板5の外
部に形成された銅等からなる接続用パッド9に接続され
ている。更に、接続用パッド9にはアルミナ含有シリコ
ーン,銀含有樹脂,熱伝導性シート等の熱伝導性部材1
0を介し放熱装置21が接続されるようになっている。
ここで、板状の放熱装置21としてはアルミニウム製ヒ
ートシンク,冷却用ファン等が用いられる。
【0058】次に、放熱用治具7の例を図5乃至図7に
示す。この放熱用治具7は、多くはアルミニウム,銅,
マグネシウム等の熱伝導性や軽量性に富んだ金属からな
り、その形状は放熱用治具端部7a,7bが基板5に接
続できるように、ほぼ半導体チップ1と熱伝導性部材2
の厚さ分だけ低くなっている。
【0059】例えば、放熱用治具端部7a,7bが二辺
方向に形成される場合(図5)、4辺に形成される場合
(図6)、1辺に形成される場合(図7)等があるが、
放熱用治具7の形状は、半導体チップ1が接続される部
分7bと基板に接続される部分7aが形成されており
(図3)、半導体チップ1の熱を基板5に伝えることが
できる構造を有するようになっている。
【0060】
【発明の効果】以上のように本発明によると、半導体チ
ップの熱を放熱用治具を用いて基板内部又は基板の半導
体チップが実装された面と反対の面に熱を伝えることが
できるため、半導体チップの熱を有効に拡散することが
でき、半導体チップの温度上昇を有効に抑制することが
できるため、全体的には高性能を長時間維持することが
でき、半導体装置の信頼性向上を図り得るという従来に
ない優れた半導体装置の冷却構造を提供することができ
る。
【0061】又、基板の裏面側に放熱装置を付けること
により、基板に熱を拡げるだけではなく、より一層効果
的に半導体チップの冷却を行うことができる。
【0062】更に、上記基板にあっては、半導体チップ
を実装した面だけではなく反対側にもヒートシンク,フ
ァン等の放熱装置を取り付けることができるため、電子
機器等の製品の筐体内に搭載された場合、筐体内部の設
計の自由度が増し、製品の小型化が可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図2】本発明の第2の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図3】本発明の第3の実施の形態を示す断面図であ
る。
【図4】図3の応用例を示す断面図である。
【図5】本発明の一実施例における放熱用治具を示す斜
視図である。
【図6】本発明の他の実施例における放熱用治具を示す
斜視図である。
【図7】本発明の更に他の実施例における放熱用治具を
示す斜視図である。
【図8】従来例を示す断面図である。
【符号の説明】
1 半導体チップ 2,10A,10B 熱伝導性部材 5 基板 6A,6B,9,9A,9B 接続用パッド 7 放熱用治具 7a,7b 放熱用治具端部 8A,8B 熱伝導路 11,21 放熱装置 12A,12B,22 熱拡散層

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 基板にフェイスダウン実装された半導体
    チップの背面に重ねた状態で装着され,更にその外周部
    が基板に接続された放熱用治具と、前記基板内に形成さ
    れた熱拡散層と、前記放熱用治具の外周部からの熱を前
    記熱拡散層に伝えるため基板内に形成された熱伝導路と
    を有し、 前記半導体チップの熱を基板内に導入し拡散して冷却す
    ることを特徴とした半導体装置の冷却構造。
  2. 【請求項2】 基板にフェイスダウン実装された半導体
    チップの背面に重ねた状態で装着され,更にその外周部
    が基板に接続された放熱用治具と、前記基板の半導体チ
    ップが実装された面の反対側の面に接続された放熱装置
    と、前記放熱用治具の外周部からの熱を放熱装置に伝え
    るため基板内に形成された熱伝導路とを有し、 前記半導体チップの熱を基板内を通して基板裏面の放熱
    装置に伝達し当該放熱装置から放熱し冷却することを特
    徴とする半導体装置の冷却構造。
  3. 【請求項3】 請求項2記載の半導体装置の冷却構造に
    おいて、 前記基板内に熱拡散層を設けると共に、この熱拡散層に
    前記放熱用治具の外周部からの熱の一部を伝達する熱伝
    導路を基板内に形成したことを特徴とする半導体装置の
    冷却構造。
  4. 【請求項4】 前記放熱用治具を、アルミニウム,銅等
    の熱伝導性に優れた金属又はマグネシウム等の軽量性に
    富んだ金属により形成したことを特徴とする請求項1,
    2又は3記載の半導体装置の冷却構造。
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