JP2861259B2

JP2861259B2 - ハンガー整列装置

Info

Publication number: JP2861259B2
Application number: JP13217390A
Authority: JP
Inventors: 剛寿野崎; 徹竹村; 良英杉原
Original assignee: Brother Industries Ltd
Current assignee: Brother Industries Ltd
Priority date: 1990-05-22
Filing date: 1990-05-22
Publication date: 1999-02-24
Anticipated expiration: 2014-02-24
Also published as: JPH0428616A

Description

【発明の詳細な説明】［産業上の利用分野］この発明は、物品を吊すハンガーを搬送する際に、所
定の場所でハンガーを整列させるハンガー整列装置に関
する。

［従来技術］従来、この種のハンガー整列装置は、例えば縫製の工
場等で、多数のハンガーを輸送するハンガーコンベアに
取り付けられている。

つまり、縫製等の作業を行うワークステーション等に
生地を送るために、ハンガーに生地を装着（チャッキン
グ）する場合には、生地を装着する位置で一旦ハンガー
を停止させる必要がある。ところが、生地を装着する間
に次々別のハンガーが到着するので、通常は、ハンガー
を所定間隔を開けて整列させる装置が提案されている。

例えば、ハンガーコンベアの生地を装着する位置に、
各ハンガーを各々停止させる複数のシリンダを取り付
け、ハンガーがこの装着する位置に到着すると、各々の
ハンガーを所定間隔を開けて停止させる装置がある。

［発明が解決しようとする課題］しかしながら、前記装置では、各ハンガーに対して各
々複雑で高価なシリンダ装置を取り付けなければなら
ず、更に各シリンダを駆動及び停止させるためのスイッ
チ類を配置しなければならないという問題があった。

また、複数のシリンダを使用するので、その動作の制
御も複雑で故障の発生の原因となることがあり、その場
合にはハンガーコンベア全体を停止しなければならなか
った。

本発明は、前記の事情を考慮してなされたものであっ
て、簡単な構造で確実に作動するハンガー整列装置を提
供するものである。

［課題を解決するための手段］かかる課題を解決するための本発明は、レール（２）
と、該レール（２）に沿って上流側から下流側に移動さ
れる移動体（４）と、該移動体（４）に係合して前記レ
ール（２）上を移送される複数の移送体（５）と、該移
送体（５）に設けられて被搬送物を保持するハンガー
（６）と、を備えたハンガー整列装置において、前記上流側及び下流側に伸びる一対のアーム（51），
（52）からなり、前記レール（２）に軸支されて両アー
ム（51），（52）が交互に上下するとともに、自身の上
部を前記移送体（５）が移動可能な棒状のハンガー整列
部材（50）と、前記両アーム（51），（52）の少なくとも一方を上下
方向に付勢することによって、前記下流側のアーム（5
2）を前記レール（２）の上面より押し上げるとともに
前記上流側のアーム（51）を押し下げる付勢部材（53）
と、前記上流側のアーム（51）の先端部に設けられ、前記
移送体（５）の下流側のアーム（52）への荷重によって
前記上流側のアーム（51）が上昇した時には、前記レー
ル（２）の上面より上方に持ち上げられて他の移送体
（５）の移動を停止させる移動停止部（54）と、を備えたことを特徴とするハンガー整列装置を要旨と
する。

［作用］本発明では、まず、移動体（４）がレール（２）に沿
って上流側から下流側に移動する。この移動体（４）に
は複数の移送体（５）が係合しているので、移動体
（４）の移動にともなって、移送体（５）はレール
（２）上を移送される。また、この移送体（５）には被
搬送物を保持するハンガー（６）が設けられているの
で、移送体（５）の移送に伴ってハンガー（６）も移送
される。

そして、例えば、ハンガー（６）が例えば生地等の装
着のために停止する位置（停止位置）にない場合には、
付勢部材（53）によって棒状のハンガー整列部材（50）
の上流側のアーム（51）が付勢されて下降している。従
って、ハンガー（６）が停止位置に到着すると、ハンガ
ー（６）と接続された移送体（５）は、上流側のアーム
（51）上を通過して下流側のアーム（52）上に達する。
その結果、移送体（５）及びハンガー（６）等の荷重に
よって下流側のアーム（52）が下方に押圧されるので、
前記付勢力に抗して下流側のアーム（52）が下降する。

この下流側のアーム（52）の下降によって、シーソー
の様に上流側のアーム（51）が上昇して、移動停止部
（54）がレール（２）の上面より上方に位置する。それ
によって、後から到着した移送体（５）が、移動停止部
（54）によって停止される。

この様にして、順次ハンガー（６）が、所定間隔を保
って整列することになる。

［実施例］以下、ハンガーコンベアに使用される本発明のハンガ
ー整列装置の一実施例を、図面に基づいて説明する。
尚、第１図及び第２図においては、手前のレールは省略
してある。

第２図に示すように、縫製工場内等に架設支持されて
いるハンガーコンベア１は、一対のレール２を備えてお
り、そのレール２は支持枠３により幅方向に所定間隔ｌ
（第５図）を保持されている。

また、移動体としてのチェーン４は、支持枠３に固定
されたチェーンガイド５により、レール２に沿ってその
上方に張設され、図示しないモータ及びスプロケット等
からなる駆動手段により、レール２に沿って矢印Ａ方向
へ移動される。

このレール２上には、チェーン４と係合して多数の移
送体５が配置され、各移送体５には縫製加工品等の物品
を吊下するためのハンガー６が各々取り付けられてい
る。

更に、レール２の所定位置、例えば生地をハンガー６
に装着する位置には、移送体５の移動を停止させるスト
ッパ７が設けられており、このストッパ７の上流側に
は、移送体５を順次停止させてハンガー６を整列させる
ハンガー整列機構８が、複数設けられている。

次に、前記各構成を詳細に説明する。

第１図に示すように、チェーン４は、その下部に多数
の係合凹部９が長手方向へ所定ピッチで設けられてお
り、この係合凹部９はチェーンリンク10に支持された各
ローラ11間に形成されている。

ハンガー６は、移送体５に吊下げられており、移送体
５の下面から両レール２間を通って下方に延びる吊下ロ
ッド13と、吊下げロッド13から左右に伸びる一対のアー
ム14（第２図）とから構成されている。

移送体５は、一対のレール２上に跨って支持されて、
チェーン４の移動に伴って移動するものであり、第３図
及び第４図に示すように、下記の機構を備えている。

即ち、移送体５の支軸15は、レール２の延長方向と交
差してほぼ水平に延びるように、一対のベアリング16
（第４図）を介して回転可能に支持されている。

一対の転動ローラ18は、支軸15の両端部にベアリング
19を介して相対回転可能に支持され、この転動ローラ18
が前記レール２上に、各々転動可能に支持されている。

前後各一対の第１補助ローラ20は、段付きネジ21によ
り、移送体５の前後両端の突出部22に各々回転可能に支
持され、この第１補助ローラ20がレール２の上面に係合
することによって、移送体５の移動方向への傾動が規制
されて姿勢保持され、ハンガー６同士が密接することな
く適当間隔が保持されるようになっている。

前後一対の第２補助ローラ23は、段付きネジ24によ
り、移送体５の下端部に各々回転可能に支持され、この
第２補助ローラ23がレール２の内側面に係合することに
よって、ハンガー６の移動方向と直交する方向への傾動
が規制されて姿勢保持される。

一対のスプロケット状の駆動伝達体25は、前記支軸15
の両端部に嵌着され、その外周にはチェーン４のローラ
11に係合する複数の係合突起26が、前記係合凹部９と同
じピッチで設けられている。

一対の円板状の被検出体27は、支軸15の両端部にネジ
28により固定されている。また、複数の第１小孔29は、
被検出体27に同一円周上で等ピッチに形成され、所定の
第１小孔29が塞がれて、ハンガー６を識別するためのコ
ードマークとなっている。更に、基準パルス発生用の複
数の第２小孔30は第１小孔29よりも外側において、被検
出体27に原点位置を検出するための無孔部31（第１図）
となっている。

そして、前記両小孔29,30に対応して、検出装置39が
支持枠３に取り付けられている。

第４図に戻り、収容孔32は、支軸15と直交して前後方
向へ延びるように移送体５に透設され、その両端部がネ
ジ33にて移送体５の前後両側に取着された蓋板34により
閉鎖されている。

一対の摩擦体35は、支軸15の両側において収容孔32内
に移動可能に収容され、蓋板34との間に介装されたバネ
37の付勢力により支軸15の外周面に圧接されている。

そして、この支軸15に対する摩擦体35の圧接により、
常に前記駆動伝達体25の回転が規制されて、チェーン４
の移動力が静止状態の駆動伝達体25を介して移送体５に
伝達される。一方、ストッパ７によりハンガー６及び移
送体５の移動が阻止されたときには、前記摩擦体35の圧
接力に打ち勝って支軸15が空転し、チェーン４のみが移
動を継続する。

尚、前記移送体５を停止させるストッパ７は、上述し
たハンガー６の停止位置に設けられた支持枠３の下端に
取り付けられており、そのエアシリンダ40のプランジャ
41（第３図）が突出することにより、ハンガー６に当接
して移送体５を停止させる。

次に、ハンガー整列機構８について説明する。

第１図及び第５図に示すように、ハンガー整列機構８
は、レール２の内側に軸支された棒状のハンガー整列部
材50を備えている。

このハンガー整列部材50は、上流側及び下流側に伸び
るアーム51,52からなり、その上面は平坦になってい
る。そして下流側のアーム51は四角柱であり、上流側の
アーム52は先端側に行くに従って細くなっている。この
下流側のアーム51の先端側は、付勢部材としてのバネ53
によって上方に付勢されており、一方、上流側のアーム
52の先端には直方体状の移動停止部54が形成されてい
る。尚、移動停止部54の先端は緩やかにカーブしてい
る。

また、ハンガー整列部材50は、軸55を中心にして左右
に回動するが、その回動はレール２の内側下部に設けら
れた回動阻止部56によって阻止される構造であるので、
その動作はシーソーの様に左右のアーム51,52が交互に
上下するものとなる。

次に、前記のように構成されたハンガーコンベア１及
びハンガー整列装置の動作を説明する。

まず、第１図に示すように、移送体５に設けられた駆
動伝達体25の係合突起26が、チェーン４のローラ11に係
合しており、駆動伝達体25がチェーン４に対しスリップ
不能に連結されると共に、バネ37の付勢力により摩擦体
35が支軸15に圧接されて、駆動伝達体25の回転が規制さ
れている。このため、チェーン４が矢印Ａ方向へ移動さ
れると、常時はチェーン４の移動力が、静止状態の駆動
伝達体25を介して移送体５に伝達され、ハンガー６は、
転動ローラ18の転動に伴いレール２に沿って搬送移動さ
れる。

また、ハンガー整列部材50は、常時はバネ53によっ
て、その下流側のアーム51が上方に付勢されて上昇して
いるので、上流側のアーム52及び移動停止部54は下降し
て、移送体５の移動を阻止しないようになされている。

従って、ストッパ７が駆動されていない場合には、例
えば第１の移送体5Aのように、移動停止部54によって阻
止されることなく矢印Ａ方向に移動し、上流側のアーム
52上を移動した後に、例えば第２の移送体5Bのように、
下流側のアーム51を自重で押し下げながら移動して行
く。

一方、ストッパ７に設けられたエアシリンダ40が作動
してプランジャ41が突出すると、そのプランジャ41にハ
ンガー６が当接することにより、例えば第３の移送体5C
が停止される。

この時、第３の移送体5Cは、ハンガー整列部材50の下
流側のアーム51上にあるので、その自重によってバネ53
の付勢力に抗して下流側のアーム51を押し下げている。
それによって、上流側のアーム52が上昇し、移動停止部
54がレール２の上面より上方に移動する。

そして、続いて第２の移送体5Bが到着すると、その第
１補助ローラ20が移動停止部54に当たることにより、第
２の移送体5Bが所定間隔を保って停止する。

この様に、先頭の移送体５（第３の移送体5C）が、ス
トッパ７によって下流側のアーム51上で停止されて、移
動停止部54を上昇させることによって、順次移送体５が
所定間隔を保って整列されることになる。

一方、移送体５の停止が解除される場合には、まずエ
アシリンダ40のプランジャ41が引き込まれることによ
り、チェーン４によって移送体５の移動が再開される。

それによって、例えば第３の移送体5Cが、停止位置か
ら下流側に移動すると、ハンガー整列部材50の下流側の
アーム51がバネ53によって上方に移動するので、その移
動停止部54が下降し、第２の移送体5Bの停止が解除され
る。この様にして順次停止が解除されて、移送体５の移
動が再開される。

上述した様に、本実施例のハンガー整列装置では、簡
単な構造によって、容易にしかも確実にハンガーコンベ
ア１によって移動される多数のハンガー６を、停止位置
で所定間隔を保って整列することができる。

また、本実施例では、ハンガー整列部材50の上面が平
面になっているので、移送体５の移動がスムーズに行わ
れる。更に、移動停止部54の先端は、緩やかな曲率を有
しているので、移送が再開されて、上流側のアーム52が
下降する場合でも、移動停止部54の下降はスムーズに行
われる。

尚、本実施例では、ハンガー整列部材50は、直線状の
棒材を使用しているが、くの字状等の部材を用いてシー
ソーの様に左右を上下してもよい。

［発明の効果］以上詳述したように、本発明は、一対のアームからな
る棒状のハンガー整列部材と、下流側のアームを押し上
げる付勢部材と、他の移送体の移動を停止させる移動停
止部とを備えてハンガーを整列させるものなので、その
構造が簡単であり、しかも動作の制御も容易である。よ
って、故障が少なく、確実にハンガーを整列させること
ができる。更に製造コストが低く、レールのどの位置に
でも容易に取り付けることができる。

【図面の簡単な説明】

第１図は本発明の実施例の要部を一部破断して示す説明
図、第２図はハンガーコンベアの概略を示す全体構成
図、第３図は移送体を一部破断して示す側面図、第４図
は移送体を一部破断して示す平面図、第５図はレールを
示す断面図である。２…レール４…チェーン 5,5A,5B,5C…移送体、６…ハンガー 50…ハンガー整列部材 51…上流側のアーム 52…下流側のアーム 53…バネ 54…移動停止部

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献実開平４−7276（ＪＰ，Ｕ) 特公昭63−61247（ＪＰ，Ｂ２) (58)調査した分野(Int.Cl.⁶，ＤＢ名) B65G 35/06 B61B 10/00 - 10/04

Claims

(57)【特許請求の範囲】

【請求項１】レール（２）と、該レール（２）に沿って
上流側から下流側に移動される移動体（４）と、該移動
体（４）に係合して前記レール（２）上を移送される複
数の移送体（５）と、該移送体（５）に設けられて被搬
送物を保持するハンガー（６）と、を備えたハンガー整
列装置において、前記上流側及び下流側に伸びる一対のアーム（51），
（52）からなり、前記レール（２）に軸支されて両アー
ム（51），（52）が交互に上下するとともに、自身の上
部を前記移送体（５）が移動可能な棒状のハンガー整列
部材（50）と、前記両アーム（51），（52）の少なくとも一方を上下方
向に付勢することによって、前記下流側のアーム（52）
を前記レール（２）の上面より押し上げるとともに前記
上流側のアーム（51）を押し下げる付勢部材（53）と、前記上流側のアーム（51）の先端部に設けられ、前記移
送体（５）の下流側のアーム（52）への荷重によって前
記上流側のアーム（51）が上昇した時には、前記レール
（２）の上面より上方に持ち上げられて他の移送体
（５）の移動を停止させる移動停止部（54）と、を備えたことを特徴とするハンガー整列装置。