JPH0613781Y2 - 物品組立ラインの物品の搬送装置 - Google Patents

物品組立ラインの物品の搬送装置

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JPH0613781Y2
JPH0613781Y2 JP11012289U JP11012289U JPH0613781Y2 JP H0613781 Y2 JPH0613781 Y2 JP H0613781Y2 JP 11012289 U JP11012289 U JP 11012289U JP 11012289 U JP11012289 U JP 11012289U JP H0613781 Y2 JPH0613781 Y2 JP H0613781Y2
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【考案の詳細な説明】 (産業上の利用分野) 本考案は、物品の組立作業を行う組立ラインで該物品を
搬送する搬送装置に関する。
(従来の技術) 通常、自動車製造工場等では、複数の組立て工程を有す
る組立ラインによって、車体等の物品の組立てが行われ
ることが知られている。この車体組立ラインでは、複数
の組立作業区間が直列に配置され、前記車体は、それら
の各作業区間に沿ってコンベア等の搬送装置に載置若し
くは吊り下げられて搬送される。
近年、前記組立ラインでは、ロボットや専用機等の自動
組立機による精度の高い作業を行う自動組立作業区間が
設けられる傾向が増大している。そのため、自動組立作
業区間では、自動組立機による精度の高い組立てを行う
ために、精度の高い車体の搬送が要求される。
そこで、従来、実開昭62−150415号公報及び実開昭62−
150416号公報に見られるような高精度コンベアによる搬
送装置が提案されている。
該搬送装置は、該車体にロボット加工を行う自動組立作
業区間では、車体の搬送方向に平行して回動するキャリ
ア牽引手段に、車体を載置したキャリア手段を直接係合
して移動し、該キャリア手段の搬送位置の精度を高めて
いる。また、該キャリア牽引手段がレールによって上下
動が規制されており、該キャリア牽引手段の部分的な傾
動が防止されて高精度な搬送状態が維持されている。
しかし、搬送中に移動している車体に前記自動組立機で
作業をする場合、移動する車体に適合させて該自動組立
機の位置を補正するためのセンサー等の設備が必要とな
り、該自動組立機の構造が複雑になる不都合があった。
このことから、前記自動組立作業区間では、各作業位置
で作業に必要な時間だけ車体の搬送を停止させて車体の
組立を行うことが考えられる。
しかし、該自動組立作業区間では、複雑の自動組立機が
夫々の作業位置に配置されているので、各作業位置の夫
々で車体の搬送を停止させなければならず、車体の停止
と搬送を繰り返し行う必要があるために、装置が複雑に
なる不都合がある。
(考案の解決すべき課題) 以上の不都合を解消して、本考案は、組立ラインでの物
品の停止と移動の繰り返しを容易に行うことができる構
造が簡単となる物品組立ラインの物品の搬送装置を提供
することを目的とする。
(課題を解決する手段) 以上の目的を達成するために、本考案は、複数の組立作
業区間が直列に配置された各作業区間に沿って物品を載
置してその搬送方向に移動するキャリア手段と、その搬
送方向に沿って該キャリア手段を牽引して移動させるキ
ャリア牽引手段とから成る物品組立ラインの物品の搬送
装置において、前記キャリア牽引手段に向かって揺動し
且つ該キャリア牽引手段に掛脱自在に掛合する掛止手段
を該キャリア手段に設け、該掛止手段の揺動する方向に
直交する軸支されたローラを該掛止手段に設け、該掛止
手段のローラの通過位置にキャリア手段の移動に伴って
該ローラを案内する案内部を備え且つ基台に設けられた
支柱に枢着されて前記掛止手段がキャリア牽引手段と掛
合する位置とその掛合を解除する位置との間を揺動自在
のローラ案内部材を設け、該ローラ案内部材を揺動させ
る揺動手段を設けたことを特徴とする。
また、前記ローラ案内部材の前記案内部に、前記掛止部
材のローラを係止する係止手段を設け、該係止手段を前
記ローラの係止位置とその係止を解除する位置に移動さ
せる駆動手段を設けたことを特徴とする。
また、前記揺動手段は、前記ローラ案内部材の下側部に
前記キャリア手段の搬送方向の下流側が下方に張り出す
形状の段差を形成して設けたカム部と、該カム部の下方
に対向する前記キャリア手段の搬送方向に沿って延びる
レールに案内され且つ該レールと前記カム部とに挟持さ
れた状態で転動自在のカムローラと、該カムローラが設
けられたピストンロッドを備えて該ピストンロッドを前
記キャリア手段の搬送方向に向かって伸縮させるシリン
ダとからなることを特徴とする。
また、前記基台は、基台レール上を前記キャリア手段の
搬送方向に摺動自在であり、該基台が前記キャリア手段
の搬送方向の上流側に設けられた係止部材で該上流側へ
の移動が規制され、キャリア手段の搬送方向の下流側に
設けられたショックアブソーバによって該下流側への移
動が規制されていることを特徴とする。
(作用) 前記キャリア手段に設けられた掛止手段は、前記キャリ
ア牽引手段に向かって揺動することによって、該キャリ
ア牽引手段との掛合及びその解除が行われる。該キャリ
ア牽引手段に前記掛止手段が掛合することによって前記
キャリア手段の搬送方向への移動を可能とし、また、該
キャリア牽引手段から前記掛止手段を離反させることに
よって前記キャリア手段の停止を可能とする。
前記ローラ案内部材は、該掛止手段と前記キャリア牽引
手段との掛合を解除する位置と掛合する位置とに揺動し
て前記掛止手段のローラを案内する。これにより、前記
掛止手段は、前記ローラの位置の移動に追従し揺動し、
キャリア牽引手段との掛合及び解除が行われる。該掛止
手段とキャリア牽引手段との掛合が解除されると前記キ
ャリア手段は停止し、また、掛合されるとキャリア手段
は移動する。
また、前記係止手段は、ローラ案内部材の前記案内部材
で、前記掛止手段のローラを係止する。該係止手段は、
前記駆動手段によって前記ローラの係止を解除する位置
に移動されることにより、該ローラの係止を解除する。
該ローラ案内部材は前記揺動手段により揺動される。該
揺動手段のピストンロッドを伸長して、前記カムローラ
を前記カム部の下方への張り出しに当接させたとき、前
記ローラ案内部材は上動する。また、該ピストンロッド
を収縮して、前記カムローラを前記カム部の下方への張
り出しから退去させたとき、前記ローラ案内部材は下動
する。このように、前記ピストンロッドの伸縮によって
カムローラを駆動して前記ローラ案内部材を上下に揺動
させる。
また、前記基台は、そのキャリア手段の搬送方向の上流
側を係止部材で、下流側をショックアブソーバで規制さ
れており、該ローラ案内部材にキャリア手段が当接した
際に、該基台全体が前記基台レール上をキャリア手段の
搬送方向に揺動して前記ショックアブソーバにその衝撃
を吸収させ、その衝撃の緩和を可能とする。
(実施例) 本考案の一実施例を図面に基づき説明する。
第1図は本実施例の搬送装置を含む組立ラインの概略
図、第2図は第1図の部分的構成を示す説明図、第3図
は第2図の一部を示す斜視図、第4図は第2図の一部を
示す説明的断面図、第5図は第3図を正面視した一部を
破断した説明図、第6図及び第7図は本実施装置の一部
を拡大してその作動を説明する説明図である。
本実施装置1は、第1図に示すように、直列に配置され
た複数の作業区間A,B,C,D,E,F,G,Hで構
成される組立ラインXに沿って、車体2を搬送しながら
該車体2に各作業区間A,B,C,D,E,Fの作業を
行う車体2の搬送装置である。該搬送装置1は、第2図
に示すように、車体2を載置するキャリア手段3と該キ
ャリア手段3を車体2の搬送方向に案内するキャリア案
内手段4とで構成されている。
先ず、各部の構成を詳細に説明する。
前記キャリア案内手段4は、第2図及び第3図に示すよ
うに、前記車体2の搬送方向に向かって互いに平行して
延びる第1キャリア案内レール6及び第2キャリア案内
レール7と、両キャリア案内レール6,7に平行してそ
の中央に延びる中央キャリア案内レール8とで構成され
る3本のキャリア案内レール6,7,8を備えている。
該3本のキャリア案内レール6,7,8は、該組立ライ
ンXの上流端部から下流端部に渡って切れ目なく設けら
れている。
第2図及び第3図に示すように、前記第1キャリア案内
レール6と前記中央キャリア案内レール8との間に、前
記キャリア手段3を低速度で牽引するキャリア牽引手段
である低速で移動するチェーン9が設けられており、前
記第2キャリア案内レール7と前記中央キャリア案内レ
ール8との間には、前記キャリア手段3を高速度で牽引
するキャリア牽引手段である高速で移動する高速チェー
ン10が設けられいる。前記低速チェーン9と前記高速チ
ェーン10とは共に、該組立ラインXの略全域に渡って設
けられ、夫々速度の異なる図示しない駆動装置によって
無端に回動されている。更に、両チェーン9,10は、そ
の回動する往路側を車体2の搬送方向に沿って露出して
回動されている。
前記キャリア手段3は、第3図及び第4図に示すよう
に、車体2を載置するベースキャリア11を備えており、
該ベースキャリア11には、車体2を載置した時に該車体
2を固定する車体固定用ピン12が設けられている。更
に、第3図に示したように、前記第1キャリア案内レー
ル6の直上に対向する該ベースキャリア11の側部の無端
部及び後端部には、該第1キャリア案内レール6に案内
される第1案内ローラ装置13が設けられ、前記第2キャ
リア案内レール7の直上に対向する該ベースキャリア11
の側部の無端部及び後端部には、該第2キャリア案内レ
ール7に案内される第2案内ローラ装置14が設けられて
いる。
また、第4図に示すように、前記中央キャリア案内レー
ル8の直上に対向する前記ベースキャリア11の前端中央
部及び後端中央部には、該中央キャリア案内レール8に
案内される一対の中央案内ローラ装置19が設けられてい
る。該中央案内ローラ装置19には、前記中央キャリア案
内レール8を一対で上下方向から挟持する垂直ローラ20
と、前記中央キャリア案内レール8を一対で水平方向か
ら挟持する水平ローラ21とが備えられている。
各中央案内ローラ装置19は、前記ベースキャリア11を搬
送方向に正確に移動可能とするばかりでなく、該ベース
キャリア11に車体2を載置したときの該ベースキャリア
11の歪みが防止されてより一層高精度に搬送することが
可能とされている。
更に、第4図示したように、前記ベースキャリア11の前
端中央部の前記中央案内ローラ装置19には、前記キャリ
ア手段3の進行方向に延びる間隔保持部材22が連結され
て、該間隔保持部材22の先端には、前記低速,高速チェ
ーン9,10とベースキャリア11と係合させる掛止手段23
が設けられている。
該掛止手段23は、第3図及び第5図に示すように、前記
中央キャリア案内レール8を一対で上下方向から挟持す
る垂直ローラ24と、前記中央キャリア案内レール8を一
対で水平方向から挟持する水平ローラ25とから成る案内
ローラ装置26を備え、該案内ローラ装置26の左右側に上
下方向に揺動自在の一対の掛止部材27,28を備えてい
る。各掛止部材27,28は夫々前記チェーン9,10の直上
に位置し、低速チェーン9側には第1掛止部材27が、高
速チェーン10側には第2掛止部材28が設けられている。
前記両チェーン9,10には、第3図及び第4図に示すよ
うに、両掛止部材27,28を掛合させるアタッチメント2
9,30が所定の間隔を存して多数設けられ、両掛止部材2
7,28は、該アタッチメント29,30に掛合自在の掛止部3
1,32を有している。更に両掛止部材27,28には、その
揺動する方向に直交する軸33a,34a夫々にカムローラ33
b,34bが設けられている。これによって、各カムローラ
33b,34bを後述するように案内して上下にカム動させる
ことによって前記各チェーン9,10と掛止手段27,28と
の掛合及び解除をさせることができる。
また、第3図及び第4図示したように、前記ベースキャ
リア11の後端中央部の前記中央案内ローラ装置19には、
前記キャリア手段3の進行方向後方に延びる間隔保持部
材37が設けられ、該間隔保持部材37の後端には、後続の
他のキャリア手段3′に設けられた前記掛止手段23と前
記チェーン9,10との掛合を解除する掛合解除手段38が
設けられている。
該掛合解除手段38は、第3図及び第4図に示すように、
前記中央キャリア案内レール8を一対で上下方向から挟
持する垂直ローラ39と、前記中央キャリア案内レール8
を一対で水平方向から挟持する水平ローラ40とから成る
案内ローラ装置41を備え、該案内ローラ装置41の左右側
後方に、後述するように、後続する他のキャリア手段
3′に設けられた前記掛止部材27,28のカムローラ33
b,34bを案内して前記アタッチメント29,30に掛合した
掛止部31,32を該アタッチメント29,30から離反させる
方向に傾斜した案内部42,43を備えている。
前記キャリア手段3の移動位置には、第2図に示すよう
に、各作業区間A,Bの境界の一部若しくは自動組立作
業区間C内に、後述するように、ローラ案内手段54が複
数配設されている。更に、各ローラ案内手段54の夫々に
対応する上流側には、第4図に示すように、後述する位
置決めフィーダ55が配設されており、該位置決めフィー
ダ55はその上流に対応する前記ローラ案内手段54と一対
となっている。
該ローラ案内手段54は、第6図に示すように、基台56に
設けられた支柱57のローラ案内部材58が上下方向に揺動
自在に設けられ、該支柱57のローラ案内部材58の下方に
は該ローラ案内部材58を揺動させる揺動手段であるシリ
ンダー59が設けられている。該シリンダー59は、伸縮す
るピストンロッド60を介してその先端に、レール69に案
内されて転動自在にカムローラ61が設けられており、前
記ローラ案内部材58の下側部には該カムローラ61が当接
されるカム部62が形成されている。該カム部62は、前記
キャリア手段3の搬送方向の下流側が張り出した形状に
形成されている。
更に、前記ローラ案内部材58は、前記掛止部材27又は28
のカムローラ33b又は34bが当接する案内部63がその上側
部に形成されており、該案内部63の下流側に盛上り部分
64が形成されている。この盛上り部分64はキャリア手段
3を停止させる。つまり、第6図実線示のように、該案
内部63の上流側から前記掛止部材27のカムローラ33bが
案内された後、第6図仮想線示のように、該案内部63の
盛り上がり部分64に沿って案内されると、前記カムロー
ラ33bは前記掛止部材27の掛止部31又は32を前記チェー
ン9又は10のアタッチメント29又は30から離反させ、そ
の掛合を解除させて前記キャリア手段3を停止させる。
また、第6図に示すように、前記チェンジカム58の前記
案内部63の先端部には、前記掛止部材27又は28のカムロ
ーラ33b又は34bを係止する係止手段65が設けられてい
る。該係止手段65は、第5図に示すように、シリンダー
66とピストンロッド67を介して連結されており、該シリ
ンダー66のピストンロッド67の伸長によって、前記掛止
部材27又は28のカムローラ33b又は34bを開放する横方向
に摺動自在となっている。該シリンダー66はそのピスト
ンロッド67を伸ばすことにより、前記係止手段65が前記
掛止部材27又は28のカムローラ33b又は34bの係止を解除
する。
そして更に、第6図に示すように、前記ローラ案内部材
58は、前記シリンダー59のピストンロッド60を縮めるこ
とにより、その先端のカムローラ61が該ローラ案内部材
58のカム部62に沿って第6図仮想線示の位置に移動し、
支持軸68を支点として下動する。これにより、前記掛止
部材27又は28のカムローラ33又は34bは下方に案内され
る。該ローラ案内部材58はこのとき、前記掛止部材27又
は28のカムローラ33b又は34bの掛止部31又は32を前記チ
ェーン9又は10のアタッチメント29又は30に掛合させ
る。
そして、以上の構成のローラ案内手段54は、第6図に示
すように、基台56が基台レール70上に摺動自在となって
おり、該基台56の上流側先端に設けられた係止部材71で
上流側への移動が規制され下流側に設けられたショック
アブソーバ72によって下流側への移動が規制される。前
記キャリア手段3が移動してきて急激に該ローラ案内手
段54に当接しても、前記ショックアブソーバ72がその衝
撃を吸収する。
また、第4図に示したように、該ローラ案内手段54に対
応して上流側に位置決めフィーダ55が設けられている。
該位置決めフィーダ55は、第4図及び第7図に示すよう
に、基台73に備えられたレール74に摺動自在にフレーム
75が設けられ、該フレーム75にはアンチバック部材76が
枢軸77によって枢着されている。該アンチバック部材76
は、その下端縁78がフレーム底板79に係止される形状に
形成されており、その上端縁80は、前記ベースキャリア
11に設けられた後端中央部の前記中央案内ローラ装置19
の後端縁に係止される形状で前記下端部より上端部が軽
量に形成されている。また、該フレーム75は、その上流
側に壁板81を備えており、前記基台73に設けられたフィ
ーダシリンダ82のピストンロッド83に連結されている。
これにより、該フレーム75は、ピストンロッド83の伸縮
によって前後方向に移動する。
該位置決めフィーダ55は、第7図実線示のように、前記
中央案内ローラ装置19がアンチバック部材76の直上位置
を通過途中では該アンチバック部材76が自在に揺動して
前記中央案内ローラ装置19が通過する。そして、第7図
仮想線示のように、前記中央案内ローラ装置19がアンチ
バック部材76はその下端縁78が重みで揺動して前記フレ
ーム底板79に係止され、同時に、アンチバック部材76の
上端縁80が前記中央案内ローラ装置19の後端縁に当接す
る。そして、前記フィーダシリンダ82のピストンロッド
83がフレーム75を押圧する。これにより、該フレーム75
は、基台73上を搬送方向に摺動し、アンチバック部材76
及び中央案内ローラ装置19を介してキャリア手段3を搬
送方向に押し出す。このとき、前述した第6図示の掛止
部材27又は28のカムローラ33b又は34bが係止部材71に当
接され、キャリア手段3の前方は該係止部材71で、後方
はアンチバック部材76で挟持されて係止される。この状
態で該キャリア手段3は、前記各案内ローラ装置13,1
4,19によって上下左右方向、前記係止部材71、アンチ
バック部材76によって前後方向を係止され、正確に位置
決めされる。
そして、キャリア手段3の前方の係止が解除されると同
時に、前記フィーダシリンダ82によって該位置決めフィ
ーダ55のフレーム75は定位置に戻る。また、該位置決め
フィーダ55がキャリア手段3を押し出す作用を利用して
後述するように停止状態にあるキャリア手段3を搬送方
向に押し出すことにより、前記ローラ案内手段54や前後
案内レール84,85等によって停止されたキャリア手段3
に起動力を与えることができる。
また、第2図に示すように、該組立ラインXには、前記
掛止部材27,28のカムローラ33b,34bの通過位置に沿っ
て案内レール84,85が設けられている。該案内レール8
4,85は、通常は、前記掛止部材27又は28と前記チェー
ン9又は10とが掛合しなり離反した状態に前記カムロー
ラ33b又は34bを案内する。更に、第2図に示した作業区
間B,Cの境界に設けた場合には、第2掛止部材28のカ
ムローラ34bを案内する案内レール85は、該カムローラ3
4bを介して該掛止部材28を前記高速チェーン10に掛合す
る位置に案内し、それと同時に、第1掛止部材27のカム
ローラ33bを案内する案内レール84は、該カムローラ33b
を介して該掛止部材27を前記低速チェーン9から離反す
る位置に案内する。これにより、該案内レール84,85
は、第2図に示した作業区間B,Cの境界で容易に各掛
止部材27,28と各チェーン9,10との掛合を切り換える
ことができる。
本実施装置1が設けられた組立ラインXは、第1図に示
すように、複数の作業区間A,B,C,D,E,F,
G,Hが直列に配設されて構成されている。詳細には、
Aは該組立ラインへ車体2を搬入する搬入区間、Bは人
の作業による人的組立作業区間、Cは自動組立機による
自動組立作業区間、Dは前記作業区間Aと同様に人の作
業による人的組立作業区間、Eは前記作業区間Cと同様
に自動組立機による自動組立作業区間、Fは該組立ライ
ンから車体2を搬出する搬出区間、Gは前記キャリア手
段3に車体2を移載する位置である車体移載区間、Hは
前記キャリア手段3に載置された車体2の払い出し位置
である車体払出区間である。
以上の作業区間A,B,C,D,E,F,G,Hで構成
された本実施例の組立ラインXは、自動車製造における
図示しない複数の製造ラインの一つであり、説明の便宜
上一つの組立ラインのみを抜粋したものである。本実施
例の組立ラインXによって組立作業が行われる車体2
は、該組立ラインXに搬入される直前にドア類が取り外
され、ドア類は図示しない別の搬送装置によって、第1
図示のように、本組立ラインXに並行してドア組立ライ
ンYで組立作業が行われる。
本組立ラインXでの車体2の組立作業を順を追って説明
する。
先ず、他のラインから図示しない吊り下げ式コンベア等
の搬送装置によって移送された車体2は、第1図に示し
た前記車体移載区間Gより本組立ラインに投入され、キ
ャリア手段3のベースキャリア11上に載置され、第4図
に示すように車体固定用ピン12で固定される。
搬送区間Aに移動したキャリア手段3は、第2掛止部材
28が高速チェーン10のアタッチメント30と掛止部32とが
掛合して牽引され、高速度で搬送方向に移動する。この
とき、第1掛止部材27は、そのカムローラ33bが案内レ
ール84に沿って案内されてその掛止部31は低速チェーン
9と離反した状態で移動される。
こうして、該キャリア手段3は搬入区間Aと人的組立作
業区間Bとの境界まで高速度で搬送される。
搬入区間Aと人的組立作業区間Bとの境界には、第2図
に示すように、前記ローラ案内手段54が設けられてい
る。該ローラ案内手段54は、キャリア手段3の第2掛止
部材28のカムローラ34bの通過位置上に設けられてお
り、該カムローラ34bを高速チェーン10のアタッチメン
ト30と掛止部32とが離反する方向に案内して、キャリア
手段3を停止させる。停止したキャリア手段3は人的組
立作業区間Bへの移動の待機状態となる。この待機状態
は、先行する車体2に人的組立作業区間Bでの組立作業
が行われている場合に、後続の車体2が搬送されてしま
うのを防止して、移送タイミングを合わせるためのもの
である。停止状態のキャリア手段3の第2掛止部材28
は、そのカムローラ34bがローラ案内手段54の盛上り部
分64で高速チェーン10と離反状態で係止手段65に係止さ
れている。該キャリア手段3が人的組立作業区間Bへ移
行するとき、係止手段65は、シリンダー66によってカム
ローラ34bから離反する方向に摺動し、該カムローラ34b
の係止を解除する。そして、該ローラ案内手段54の上流
に設けられた位置決めフィーダ55がベースキャリア11の
後方側の中央案内ローラ装置19を押圧して、キャリア手
段3を、人的組立作業区間Bに押し出す。
該人的組立作業区間Bでは、第2図に示すように、キャ
リア手段3は、位置決めフィーダ55に押し出されたこと
によって、第1掛止部材27のカムローラ33bが案内レー
ル84の切除された部分で開放され、掛止部31が低速チェ
ーン9のアタッチメント29と掛合する。同時に、第2掛
止部材28のカムローラ34bは、案内レール85に案内され
てその掛止部32は高速チェーン10と離反した状態で移動
される。
該人的組立作業区間Bは、車体2に対して人によって手
作業で組立が行われる区間であるが、車体2を載置した
キャリア手段3は、低速チェーン9によって牽引される
ので、搬送中に移動している車体2に対して組立作業を
行うことができる。
人的組立作業区間Bと自動組立作業区間Cとの境界で
は、第2図に示すように、一方の案内レール85が前記第
2掛止部材28のカムローラ34bを掛止部32と高速チェー
ン10のアタッチメント30とを掛合させる方向に傾斜して
設けられ、他方の案内レール84が前記第1掛止部材27の
カムローラ33bを掛止部31と低速チェーン9のアタッチ
メント29とを離反させる方向に傾斜して設けられてい
る。これにより、人的組立作業区間Bから自動組立作業
区間Cへ移動するキャリア手段3は、各掛止部31,32の
夫々のチェーン9,10との掛合が切り換えられるので、
キャリア手段3の車体2の搬送速度を容易に切り換える
ことができる。
そして、該キャリア手段3は、自動組立作業区間Cで
は、高速チェーン10に牽引されて車体2を高速度で搬送
する。
該自動組立作業区間Cは、第2図に示すように、車体2
に対してロボット等の自動組立機100,101によって組立
が行われる区間である。該自動組立機100,101の各作業
位置には、前記ローラ案内手段54が第2掛止部材28のカ
ムローラ34bの通過位置上に設けられている。また、各
ローラ案内手段54の上流側には夫々位置決めフィーダ55
が設けられている。高速チェーン10に牽引されたキャリ
ア手段3は、高速で移動した後、ローラ案内手段54によ
って停止される。このとき、前述したように、第2掛止
部材28のカムローラ34bが係止部材71に当接され、キャ
リア手段3の前方は該係止部材71によって係止される。
該キャリア手段3の後方にはアンチバック部材76が当接
し、同時に、前記位置決めフィーダ55のフィーダシリン
ダ82によって該アンチバック部材76が押圧されて係止さ
れる。この状態で該キャリア手段3は、前記各案内レー
ラ装置13,14,19によって上下左右方向、前記係止部材
71、アンチバック部材76によって前後方向を係止され、
正確に位置決めされる。この状態で各自動組立機100,1
01の各作業を行うことにより、精度の高い組立作業を行
うことができる。従って、該自動組立作業区間Cでは、
車体2を自動組立機100,101の作業位置まで高速度で搬
送し、作業位置で該車体2を高い精度で位置決めするこ
とができる。
そして、該自動組立作業区間Cと人的組立作業区間Dと
の境界には、第2図に示すように、一方の案内レール84
が前記第1掛止部材27のカムローラ33bを掛止部31と低
速チェーン9のアタッチメント29とを掛合させる方向に
傾斜して設けられ、他方の案内レール85が前記第2掛止
部材28のカムローラ34bを掛止部32と高速チェーン10の
アタッチメント30とを離反させる方向に傾斜して設けら
れている。これによって、前述した第2図示の人的組立
作業区間Bと自動組立作業区間Cとの境界での速度切り
換えと同様にして高速搬送から低速搬送に車体2を載置
したキャリア手段3の速度が容易に切り換えられる。該
人的組立作業区間Dでは前記人的組立作業区間Aと同様
に人によって車体2の組立作業が行われる。
更に、キャリア手段3は、第1図に示した各作業区間
D,E,Fに沿って搬送されながら夫々の作業が行われ
る。そして、車体払出区間Hへと移動され、図示しない
次に続くラインへ該車体2を搬送する搬送装置によって
該キャリア手段3から車体2が取り外される。
(考案の効果) 以上のことから明らかなように、本考案によるときに
は、前記キャリア牽引手段に前記掛止手段を掛合させる
だけで前記キャリア手段を搬送方向に移動させることが
でき、その掛合を解除するだけで該キャリア手段を停止
させることができる。そして、前記ローラ案内部材を前
記揺動手段によって揺動させるだけで前記掛止手段とキ
ャリア牽引手段との掛合及びその解除を行うことがで
き、それにより、前記キャリア手段の移動と停止を容易
に繰り返すことができる。
また、前記ローラ案内部材によって停止したキャリア手
段を前記係止手段によって係止することができ、また、
前記駆動手段によってその係止を解除することができ
る。
また、前記揺動手段は、前記シリンダのピストンロッド
を伸縮させて前記カムローラをローラ案内部材のカム部
に沿って移動させるだけで、該ローラ案内部材を揺動さ
せることができる。
更に、前記基台は、摺動可能にショックアブソーバによ
ってその移動を抑制されているので、前記キャリア手段
が該ローラ案内部材に当接した際にその衝撃を吸収し
て、キャリア手段に載置した物品への影響を防止するこ
とができる。
従って、本考案によれば、物品組立ラインでのキャリア
手段の停止と移動の繰り返しを容易に行えると共に、ロ
ーラ案内部材と、係止手段と、駆動手段とを一体に設け
て構造を簡略することができる物品組立ラインの物品の
搬送装置を提供することができる。
【図面の簡単な説明】 第1図は本実施例の搬送装置を含む組立ラインの概略
図、第2図は第1図の部分的構成を示す説明図、第3図
は第2図の一部を示す斜視図、第4図は第2図の一部を
示す説明的断面図、第5図は第3図を正面視した一部を
破断した説明図、第6図及び第7図は本実施装置の一部
を拡大してその作動を説明する説明図である。 X…組立ライン B,D…人的組立作業区間 C,E…自動組立作業区間 1…搬送装置 2…車体(物品) 3,3′…キャリア手段 9…低速チェーン(キャリア牽引手段) 10…高速チェーン(キャリア牽引手段) 23…掛止手段 33a,34a…軸 33b,34b…ローラ 56…基台 58…ローラ案内部材 59…シリンダ 60…ピストンロッド 61…カムローラ 62…カム部 63…案内部 65…係止手段 66…シリンダ 69…レール 70…基台レール 71…係止部材 72…ショックアブソーバ

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】複数の組立作業区間が直列に配置された各
    作業区間に沿って物品を載置してその搬送方向に移動す
    るキャリア手段と、その搬送方向に沿って該キャリア手
    段を牽引して移動させるキャリア牽引手段とから成る物
    品組立ラインの物品の搬送装置において、前記キャリア
    牽引手段に向かって揺動し且つ該キャリア牽引手段に掛
    脱自在に掛合する掛止手段を該キャリア手段に設け、該
    掛止手段の揺動する方向に直交する軸支されたローラを
    該掛止手段に設け、該掛止手段のローラの通過位置にキ
    ャリア手段の移動に伴って該ローラを案内する案内部を
    備え且つ基台に設けられた支柱に枢着されて前記掛止手
    段がキャリア牽引手段と掛合する位置とその掛合を解除
    する位置との間を揺動自在のローラ案内部材を設け、該
    ローラ案内部材を揺動させる揺動手段を設けたことを特
    徴とする物品組立ラインの物品の搬送装置。
  2. 【請求項2】前記ローラ案内部材の前記案内部に、前記
    掛止部材のローラを係止する係止手段を設け、該係止手
    段を前記ローラの係止位置とその係止を解除する位置に
    移動させる駆動手段を設けたことを特徴とする請求項1
    記載の物品組立ラインの物品の搬送装置。
  3. 【請求項3】前記揺動手段は、前記ローラ案内部材の下
    側部に前記キャリア手段の搬送方向の下流側が下方に張
    り出す形状の段差を形成して設けたカム部と、該カム部
    の下方に対向する前記キャリア手段の搬送方向に沿って
    延びるレールに案内され且つ該レールと前記カム部とに
    挟持された状態で転動自在のカムローラと、該カムロー
    ラが設けられたピストンロッドを備えて該ピストンロッ
    ドを前記キャリア手段の搬送方向に向かって伸縮させる
    シリンダとからなることを特徴とする請求項1記載の物
    品組立ラインの物品の搬送装置。
  4. 【請求項4】前記基台は、基台レール上を前記キャリア
    手段の搬送方向に摺動自在であり、該基台が前記キャリ
    ア手段の搬送方向の上流側に設けられた係止部材で該上
    流側への移動が規制され、キャリア手段の搬送方向の下
    流側に設けられたショックアブソーバによって該下流側
    への移動が規制されていることを特徴とする請求項1記
    載の物品組立ラインの物品の搬送装置。
JP11012289U 1989-09-20 1989-09-20 物品組立ラインの物品の搬送装置 Expired - Lifetime JPH0613781Y2 (ja)

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