JP2860890B2 - 電動加圧式ガンの加圧駆動装置 - Google Patents
電動加圧式ガンの加圧駆動装置Info
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Description
の主軸部に減速機を組み込み,これをサーボモータで回
動して二つ電極間に被溶接物を溶接するに必要な加圧力
を与え,溶接電流を通電して圧接するXタイプの電動加
圧式ガンに関し,さらに詳しくは,加圧駆動部をユニッ
ト化し,かつガンを上向き,下向き,水平向きなど任意
の方向性をもって支持する場合に,ガン本体を支持する
ガン固定ブラケットの取付け位置を,ガンの方向姿勢と
無関係に自在に位置決め可能にした電動加圧式ガンの加
圧駆動装置に関する。
極加圧駆動方式には,たとえば特開平3−207580
号に開示された装置が提案されている。この装置は二つ
のガンアームがそれぞれの端部に加圧電極を有し,この
加圧電極を相互に動かす電動モータに接続され,この電
動モータによって前記加圧電極が被溶接物を加圧するこ
とを可能とし,その後,被溶接物を開放するための始動
を行うと,前記加圧電極を被溶接物から完全に離隔する
クラッチが前記モータの回転力の一部を使用して,双方
の方向に解放走行させるものである。
た溶接ガンは,次のような性能上の問題点があげられ
る。
構成する各部品が各機構毎にユニット化されていないた
め,つまりガンの加圧駆動ユニット,ガンの他の機能部
分つまり電流が流れる部分(ガンアーム,溶接トラン
ス,シャント等を含んだ溶接ユニット),二つのガンア
ームの主軸を回転中心に支えるガン固定ブラケットなど
を分離独立させることができない。したがって,上アー
ムのみ駆動する電動式ガンや上下アームを別駆動するタ
イプ,またエコライズ機能や電極チップ摩耗補償機能を
付けたタイプの電動式ガンなど,様々なバリエーション
に各ユニットの組み合わせで対応するというコスト上の
合理的なやり方ができない。そのため使用する側にとっ
てはメンテナンスがやりにくく,また製造する側にとっ
てはコストアップを招いていた。
るもので,電動加圧式ガンの特長のひとつである開放ス
トロークと加圧力を自在に設定できるというところに着
目し,加圧駆動部を1ユニットとしてモジュール化した
外に,Xガンの各バリエーションに応じて各機能毎にユ
ニット化して組み換えが簡単にできることでイニシャル
コストとランニングコトスの両面を下げるという目的効
果を達成すると共に,ガン本体を支持するガン固定ブラ
ケットに軸受けを介在することでガン本体のイコライズ
動作を可能とし,ガン固定ブラケットの取付け位置に関
係なくガンの方向姿勢の位置決めが自在に行えるという
目的効果を達成するために開発されたものである。
達成するために次のような技術的手段を講じてある。
ガンアームが主軸部を中心に回動自在に連結されてお
り,前記ガンアームの電極間には溶接に必要な加圧ない
し開放動作が電動モータによって与えられる電動加圧式
ガンであって,前記電動モータは前記ガンアームの主軸
部として配置した減速機を介して加圧力のためのトルク
を前記電極間に伝達するガン加圧駆動装置において,前
記二つのガンアームのうち,どちらか一方のガンアーム
が前記主軸部として配置した減速機の出力軸と,またも
う一つのガンアームは前記減速機の本体ケースまたはこ
のケースに連結されるガン固定ブラケットとにそれぞれ
固定されており,前記電動モータと減速機はコモンベー
スに取付けられ,このコモンベースは前記ブラケット側
に着脱可能に取付けられることにより一つの加圧駆動ユ
ニットを構成したことで,Xタイプの複数ガンのバリエ
ーションに対し同一ユニット部品で共通を図り,イニシ
ャルコストとランニングコストを飛躍的に低減すること
ができる。
みガン固定ブラケットに直結したことにより,前記ブラ
ケットの他の片側からガンアームなどの部品を組み付け
ることができ組付け工数が短縮される。さらに前記ブラ
ケットの取付け位置をガンの向きと無関係にセッテング
可能にしたことで,ガンの向きを約360度方向に位置
決め固定することができる。
を介してガン固定ブラケットに支持し,前記軸受けを仲
介軸としてガン全体のイコライズ動作を可能とし,前記
ブラケットの取付け位置をガンの向きと無関係にセッテ
ング可能にしたことで,ガンの向きを軸受けを回転軸と
して約360度方向に位置決め固定することができ,ガ
ンの取付け角度に関係なくガン固定ブラケットの取付け
位置が決められる。
すガン全体の平面図である。図2は側面図である。図3
は図1及び図2を下側から見た図であって,本発明の加
圧駆動装置のイコライズ機能付きの一構成例を示す主軸
部の詳細断面図である。図4はイコライズ機能無しの構
成例を示す主軸部の詳細断面図である。図5は可動アー
ム,固定アーム別駆動タイプの構成例の主軸部の詳細断
面図である。
られるガン固定ブラケット2に,主軸部3を中心にガン
アーム4及びガンアーム5が開閉動作するように取付け
られている。一方の固定アーム5は主軸部に組み込まれ
た減速機9の本体ケース10にボルトB1 で固着されて
いる。他方の可動アーム4は減速機9の出力軸11にボ
ルトB2 で固着される。各ガンアームの先端に設けた電
極7,電極8により挟持される被溶接物に対し溶接に必
要な加圧力を与えるものである。
る加圧用アクチュエータとして,電動モータ6が減速機
9の本体ケース10を挟み固定アーム5と共にボルトB
1 により固定されたコモンベース15にボルトB3 を介
して取りつけられていて,このコモンベース15の中に
は動力伝達手段として,減速機9の入力軸17に取付け
られたベルト用歯車12と電動モータ6の出力軸18に
取付けられたベルト用歯車13が収納され,これらのベ
ルト用歯車との間には二点鎖線で示す歯付きベルト14
が張られている。この伝達手段は任意の伝動機構が考え
られる。
Rの先端に支持されたトランスTの支持部材に固定され
ている。このガン固定ブラケット2にはベアリング軸受
け16を介して上記減速機9の本体ケース10が回動自
在に支持され,ガン本体のイコライズ動作を可能にし,
ガンの取付け角度をベアリング軸受け16を回転軸とし
て360度方向に自在にセッテングできるようになって
いる。この場合,セッテングの方法としては図示省略し
たが回転角度を規制するためのストッパ手段を回転方向
に位置調整可能に設けるだけで簡単に構成することがで
きる。
間をベアリング軸受け16がなく,直接ガン固定ブラケ
ット2に固定したものである。この場合はロボット側の
制御による7軸目の動作を利用して固定アーム5の電極
8をスイング動作することによりすくい上げて,電極8
をワークに当接させ上アーム4の電極7で加圧し,通電
して溶接する。
間にコモンベース22を設けた減速機20を仲介させた
ものである。この場合は2軸動作を利用したもので,可
動アーム4及び固定アーム5を別駆動させることがで
き,ガン全体を揺動させイコライズ動作ができる。すな
わち,減速機20の出力軸21にガン全体が支持され,
減速機9では可動アーム4の加圧動作を行い,別の減速
機20により固定アーム側,つまりガン全体を揺動させ
て加圧溶接時の反力によるイコライズ動作ができる。
れば,電動モータとその動力伝達手段とをコモンベース
に設置し,かつこのコモンベースを前記減速機の本体ケ
ース側に着脱可能にして加圧駆動部のユニット化を実現
し,他部品も各機構毎にユニット化したことで,Xガン
のバリエーションに対し各ユニット部品でモジュール化
による組み合わせによって対応することができ,イニシ
ャルコストとランニングコストを低減することができ
る。
をガン固定ブラケットに片持ちさせたことにより,一方
向から部品組み付け乃至分解することができ組付け又は
分解工数を大幅に短縮することができる。さらに,ガン
固定ブラケットに対し,軸受けを回転軸としてガン全体
のイコライズ動作を可能としたことで,ガンの向きをた
とえば上向き,下向き,横向きと任意の角度をもって変
化しても,ガンの取付け角度に関係なくガン固定ブラケ
ットの取付け位置を自在に決められる。
化して追加することで可動側及び固定側アームを別駆動
させ,ガン全体をイコライズさせることができる。
応用した場合のガン全体の平面図である。
の詳細断面図である。
と減速機の間を直接ガン固定ブラケットに固定した場合
の詳細断面図である。
定ブラケットに対し,加圧駆動用の減速機と別のイコラ
イズ動作用の減速機を組み合わせた2軸動作の場合の詳
細断面図である。
Claims (3)
- 【請求項1】それぞれに電極を有する二つのガンアーム
が主軸部を中心に回動自在に連結されており,前記ガン
アームの電極間には溶接に必要な加圧ないし開放動作が
電動モータによって与えられる電動加圧式ガンであっ
て,前記電動モータは前記ガンアームの主軸部として配
置した減速機を介して加圧力のためのトルクを前記電極
間に伝達するガン加圧駆動装置において,前記二つのガ
ンアームのうち,どちらか一方のガンアームが前記主軸
部として配置した減速機の出力軸と,またもう一つのガ
ンアームは前記減速機の本体ケースまたはこのケースに
連結されるガン固定ブラケットにそれぞれ固定されてお
り,前記電動モータと減速機はコモンベースに取付けら
れ,このコモンベースは前記ブラケット側に着脱可能に
取付けられることにより一つの加圧駆動ユニットを構成
する電動加圧式ガンの加圧駆動装置。 - 【請求項2】前記減速機の出力軸または本体ケースが軸
受けを介してガン固定ブラケットに支持されている請求
項1の加圧駆動装置。 - 【請求項3】前記加圧駆動ユニットに含まれる減速機の
出力軸または本体ケースが,別の加圧駆動ユニットに含
まれる減速機を介してガン固定ブラケットに支持されて
いる請求項1又は2の加圧駆動装置。
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